このページのまとめ
- 適性検査には、SPIや玉手箱などのさまざまな種類がある
- 適性検査の対策方法は、苦手分野をなくし問題を繰り返し解くこと
- 性格検査では、一貫性を意識して素直に解答しよう
適性検査はどのように対策すれば良いか悩む方は多いでしょう。適性検査とは、応募者にどのような能力や素質があるかを判断するテストのこと。企業側は応募者の能力や素質を知ることで、自社に合った人材であるかを判断しています。このコラムでは、適性検査の種類や対策方法についてご紹介。適性検査を突破するためのポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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適性検査とは
適性検査とは、応募者の能力や資質を測るテストのこと。適性検査を通して明確になった能力は、選考の判断材料になるようです。
次項では、企業が適性検査を実施する目的を詳しくご紹介します。
適性検査の対策については「【守破離で勝ち取る内定術 #1】 適性検査、何から対策すればいいかわからない人へ」も参考にしてください。
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企業が適性検査を行う目的
企業が適性検査を行うことには、いくつかの目的があります。以下で確認してみましょう。
社会人としての知識があるか確認するため
応募者に社会人としての知識があるのかを確認する目的があります。
基本的な知識があるかどうかは履歴書や面接からは見極めが難しいもの。そのため、適性検査を通して、社会人としての一般常識や教養といった知識がどれくらいあるかを知ろうとしているのです。
自社にマッチした人材であるかを判断するため
適性検査を通して、自社にマッチする人材であるかを判断する目的もあります。
応募者と企業との間でミスマッチが発生してしまうと、早期退職に繋がる恐れも。そのようなリスクを防ぐためにも、社風に合うかどうかを適性検査を通して確認しています。
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適性検査の種類
適性検査には複数の種類があります。以下で代表的な検査の種類を確認してみましょう。
SPI
年間約1万2,000社が利用しているスタンダードな適性検査。大企業だけではなく中小企業の利用も増えていて、利用者数の多い適性検査の1つです。SPI検査では一般常識や読解力が問われる「言語問題」、中学生までに習得した知識の応用問題となる「非言語問題」がそれぞれ30分間で最大40問出題され、正答率の高さで評価されます。また、2013年に新しいバージョンである「SPI3」が完成しました。
玉手箱
玉手箱は、SPIと並んでメジャーな適性検査です。WEBテストの利点を活かし、自宅から受験できるテストとして知名度をあげています。試験科目は性格検査とは別に、言語3種類・係数3種類・英語2種類、計8種類の問題パターンからなる能力テストで構。大手企業で実施されていることが増えています。
TG-WEB
適性検査の中でも難易度が高いといわれているTG-WEB。素早い判断力や思考力が問われます。導入数は上記2つの検査に比べて多くはありませんが、日系の大手金融や外資系企業などの有名難関企業で出題されることも。なじみのない問題も出題されるため、自分が受ける企業がTG-WEBを使っているかどうか調べてから対策しましょう。
CAB・GAB
CABは暗算や暗号の問題が多く、SEやプログラマーなどIT系の職種でよく使われます。GABは総合職向けで、商社や金融などに多いようです。どちらも玉手箱と同じく日本SHLが提供しています。CAB・GABはじっくり一問ずつ時間を掛ければ解けるような問題難易度が設定されていますが、出題数が多いため素早い処理が必要です。対策をするときは時間を意識して解きましょう。
就活の適性検査については「就活の適性検査とは?検査の種類や特徴、受ける際のポイントをご紹介!」も参考にしてください。
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適性検査の内容と受検方法
適性検査には、能力検査と性格検査の2つの種類があります。それぞれの概要は以下のとおりです。
能力検査
能力検査は、国語力や算数力など、仕事をするうえでベースとなる能力があるかを見極めるために使用されます。能力検査を行うことによって、応募者が会社で求められる仕事をこなす能力があるかをチェックされます。多くの場合は言語分野(国語)と非言語分野(数学)に分かれていて、基礎学力や問題解決能力、論理的思考力などが問われるのが特徴。出題レベルは中学・高校程度なのでそれほど難しくはありませんが、限られた時間の中で多くの問題を解く必要があります。
性格検査
性格検査は、会社と合うかどうかを見極めるために実施される検査です。性格検査を行うことによって、応募者の行動特性や意欲、情緒、ライフスケールなどをチェックしています。200問から300問前後の設問に対して「はい」か「いいえ」で回答していく形式のテストです。具体的には、「1つのことにじっくり取り組むタイプだ」「体を動かすのが好きな方だ」というような設問にはい・いいえで答えます。適性検査の種類によって内容は異なり、能力検査は行わず性格検査のみという企業もあるようです。
適性検査の受検方法
適性検査の受検方法は、代表的なものとしてWebテストやテストセンター、ペーパーテストなどがあります。なお、適性検査は応募した企業からの指示により受検するもの。そのため、学生が受検方法を選択することは基本的にありません。
Webテスト
指示があったURLに自宅のパソコンからアクセスして受ける方法です。自宅などで受験できるため、会場まで行かなくても自分の好きな時間に受けられるのがメリット。ほかの活動と被らない落ち着いた時間に実施できます。
テストセンター
適性検査の提供元が各地に用意した会場で試験を受ける形を取ります。会場は予約制で、適性検査のシーズン中は満員となっていることが多いです。受験日が決まったら、性格検査を事前に自宅のパソコンかスマホで受験し、後日能力検査を受けるという流れになります。
ペーパーテスト
ペーパーテストは、応募した企業に出向いての筆記試験です。基本的にマークシート形式の適性検査を受ける場合は、回答中に問題番号がずれてしまわないよう注意が必要。一つずれるとすべて間違ってしまう危険性があるため、見間違って塗りつぶしていないかはよく指差し確認するようにしましょう。また、電卓使用がNGの場合もあるため、指示をよく確認し、間違って机の上に出さないよう注意してください。
適性検査の種類については「就活の適性検査、その種類と正しい対策法とは?」も参考にしてください。
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適性検査を突破するポイント
この項目では、適性検査を突破するポイントをご紹介します。受検前に以下のポイントを押さえておきましょう。
企業が実施するテストの内容を把握する
企業が実施する適性検査の内容を事前に把握しておきましょう。
適性検査の種類によって、出題内容の範囲や傾向、難易度が異なります。企業が実施するテストの内容を把握しておくことで、効率良く対策を行えるでしょう。
未解答をなくす
適性検査では、未解答をなくすことが大事です。
適性検査は選択問題が多いため、選択肢さえ選べば正解できる可能性はあります。ただし、やみくもに選択肢を選ぶのではなく、正解であるかを判断したうえで解答するのがベターです。
未解答の問題を減らすためにも、事前の対策を行っておきましょう。
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適性検査の対策方法
対策をする前に、まず志望企業がどの適性検査を選んでいるかを調べましょう。そのうえで、以下のような対策を取るのがおすすめです。
能力検査
能力検査の対策は以下の方法を試すのがおすすめです。
問題集を繰り返し解く
能力検査は、問題集を繰り返し解くことが一番の対策になります。
志望企業が実施する適性検査の種類を調べておき、問題集を1冊購入しておきましょう。
苦手分野をなくす
適性検査で高得点を獲得するには、苦手分野をなくすことが大事です。
適性検査の問題の難易度は高くない傾向にあり、得意分野であれば勉強をしていなくても解答できる場合もあります。
しかし、苦手分野は勉強しなければ分からない場合もあり、解答率が下がることで合格が遠ざかってしまうことも。
苦手分野を徹底的に勉強しておき、スムーズに解答できるようにしておきましょう。
時間を意識しつつ勉強する
適性検査では、素早く解答できることが大事です。
一問一問をじっくり考えるというよりも、スピード感を持って次々と問題を解いていく必要があります。そのため、勉強を行う際は、時間を意識しながら取り組みましょう。
性格検査
ここでは、性格検査の対策方法をご紹介します。
一貫性も持たせる
性格検査は、解答内容に一貫性を持たせることも意識しましょう。
性格検査には「ウソをついていないかチェックする問題」や「似たような問題をあえて散りばめ、回答の矛盾から虚偽性を見極める仕組み」などがあり、場合によっては「ウソをついている可能性がある」と企業にマイナスイメージを持たれる恐れもあります。
一貫性を持たせるためには、軸がブレることなく素直に解答することが大事です。出題内容を深読みしたり、自分を良く見せようとしたりせずに正直に解答しましょう。
企業が求める人物像を把握する
企業が求める人物像を事前に把握しておく必要があります。
自分と企業が求める人物像の違いを知ることで、対策方法が見えてくるでしょう。
求める人物像を知るには、企業のWebサイトや実際に働いている人のインタビュー内容を確認してみてください。自分と求められている人材との共通点を見つけることで、矛盾のない解答を用意できるでしょう。
素早く解答する
解答に時間をかけ過ぎないようにしましょう。
性格検査は、200問以上で構成されていることが多いようです。解答の内容や質も重要ですが、企業によっては問題に対するスピード感や決断力の高さを選考の判断材料にしていることもあります。
丁寧に解答することは大事ですが、時間内に終えることを優先しましょう。
本記事の執筆者
飯田有香(いいだゆうか)
新卒でレバレジーズ株式会社に入社し、「キャリアチケット」でキャリアカウンセラーをしながら、今までに200人以上の学生の就職先を支援。最近は、YouTubeチャンネル「就活トーク」の企画・出演などをしている。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。