面接シートでは何をチェックされている?項目の内容や対策についてご紹介

このページのまとめ

  • 面接シートとは、企業が面接時に使用するチェック項目がまとまったシートのこと
  • 面接シートを活用するのは、企業内で情報共有や採用基準統一できるメリットがあるから
  • 面接シートによくあるチェック項目は志望動機やコミュニケーション能力、強みなど
  • 効果的なアピール方法は、「志望動機を明確にする」「企業ごとに自己PRを作る」など
  • 企業が求める人材像を知るには、公式Webサイトや説明会などを活用する

面接シートでは何をチェックされている?項目の内容や対策についてご紹介のイメージ

就活の面接で使用される「面接シート」を、聞いたことがあってもどのようなシートか知らないという人もいるでしょう。このコラムでは、面接官が利用する面接シートとはどのようなものなのか、内容(項目)や企業が活用する理由、面接時の効果的なアピール方法などをご紹介しています。面接官の注目点や評価基準を事前に知っておくことで、より面接対策が強化できるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。

 

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面接シートとは?

面接シートは面接評価シートとも呼ばれており、面接官が面接時に使うチェック用のシートのことです。選考時の評価基準となる項目がまとめられており、後日、求人者がどのような人物だったかを確かめたり、ほかの採用担当者と情報共有をしたりする際に使用されます。

評価基準は、「良い・普通・問題あり」「A・B・C」「5…3…1」といった形式を用いるのが一般的。また、項目ごとに細かい内容を記述式でメモできるようになっています。
企業によっては項目の基準内容を、「客観的に判断して行動できる」「客観的に判断できるが行動が伴わない」「客観的に判断できず行動できない」と具体的に設けている場合もあるようです。

チェックシートの基準がすべてではありませんが、要件に合った人材かどうかを判断する材料として企業は活用し、多くの応募者を選定する際に役立てています。
また、シートに記載されている内容をもとにして、入社後の配属先を決定することも。
改めて、志望動機が入社後の配属先となる目安の可能性があることを覚えておきましょう。

就活面接の質問解答例については「就活の面接で聞かれる質問集40選!答え方のポイントや回答例も解説!」も参考にしてください。

 

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シートを使うのは企業にとってメリットがあるから

シートに基準があれば、面接で確認すべきポイントもわかりやすく、効率的な選考を実現できるメリットがあります。企業の採用基準があっても、面接官も人である以上、主観的な判断を下してしまう可能性も。面接官によって判断基準が違えば、採用決定のすり合わせが上手く進まなくなってしまいます。企業の一員として、「ふさわしい人材像」「必要なスキルを所持」など、重要な項目をシートに記載しておけば、面接官個々の主観的な基準が反映されてしまう恐れがなくなり、トラブルの回避が可能です。

また、応募書類だけでは見えてこない人柄が把握できることも、企業が面接シートを導入する理由の一つ。「〇〇の資格を取得している」という事実だけでも高評価ではありますが、なぜその資格を取ろうと思ったのか、背景を聞いて詳細に記しておくことができるからです。
たとえば、応募者Aと応募者Bが同等レベルの能力を持っていて採用を迷ったとします。その際、「企業の方向性に合っている人材」「社会人としてのマナーができている人物」など、面接シートを見てどちらがより企業に合っているか判断しやすく、選考を進めることができます。同じ資格を持っている人物が複数いた際も、その取得背景から採用を決める可能性があるといえるのではないでしょうか。

企業は、面接シートを採用基準の統一や複数の採用担当者間での情報共有などに利用。また、大勢の就活生一人ひとりをしっかり見極めて、判定を行うのに欠かせないアイテムとして活用しています。

 

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面接シートの項目

ここでは、一般的な項目の内容をまとめました。企業によって求める人材像は違うため、その基準となる面接シートの内容も異なるでしょう。志望企業の内容がテンプレートで存在することはありませんが、一般的に使用されるシート内容の一例をご紹介します。対策も含めて参考にしてみてください。

コミュニケーション能力

「傾聴力」「声の大きさ」「言葉遣い」「質問への理解力」など、面接官の質問をしっかり聞いて、的確に答えられているかがチェックされています。仕事で必要となるコミュニケーション能力は、面接でも注目されるスキルです。あらかじめ面接用に用意した答えが、面接官の質問の意図と違っては、その時点で評価が下がってしまいます。「傾聴力」を意識し、質問に対する自身の答えが臨機応変に対応できるトレーニングを積んでおきましょう。

志望動機

書類内容と相違がないか、入社したい熱意があるかなどをチェックしています。志望動機は履歴書やエントリーシートなどに記載をするものの、面接時にも聞かれる項目の一つ。面接官は深堀りした質問で、志望した理由や企業研究が十分にできているかを確認し、求める人材とマッチしているかを見るようです。そのため、書類に記載した志望動機の内容を補足しつつ伝えるのがベターで、面接官もその内容に注目しています。

強み

応募者の強みは何かを把握するとともに、客観的に自分を分析できているかもチェックされています。コミュニケーション力の高さを強みとしていても、面接の最中に上手く話せてなければ信憑性が薄くなってしまいます。自身の長所や短所は、客観的な分析力が重要となる項目です。あわせて成功体験や失敗の経験も織り交ぜたエピソードも用意しましょう。成功体験で得た経験や結果を入社後どう活かすか、失敗体験ではどのように対処し、乗り越えた力も「強み」として今の自分にどう反映されているか、アピールできるように準備しておくことをおすすめします。

論理性

この項目は、コミュニケーション能力の中に含まれており、面接時全体での会話の内容が論理的で一貫した内容であるかを見られています。ビジネスの場で必要となる論理的思考力、いわゆるロジカルシンキングの能力を確認する項目です。度重なる質問を通し、面接の前半と後半で気づかないうちに回答内容が矛盾してしまうことも。筋道を立てて回答ができるよう、練習をしておきましょう。

身だしなみやマナー

清潔感があるか、姿勢を正しく保てているか、明るくハキハキと挨拶・受け答えができるか、などは基本のチェックポイントといえます。第一印象として重要となる身だしなみやマナーは、社会人としての常識を問われる項目です。さまざまな価値観や多様性が受け入れられるようになってきたとはいえ、人と接するときの最低限のマナーができていなければ社会では通用しません。面接官の目をしっかり見て話す、表情が暗くならないように注意するなど、鏡を見たり、他者に協力をしてもらったりして練習をしておくと良いでしょう。

こちらに記載したのはあくまで一例です。企業研究で得た「企業が求める人材像」をイメージし、幅広いチェックにも対応できるよう入念な準備をしておきましょう。

面接シートについては「面接でよく聞かれることは?頻出質問集とそれぞれの答え方を例文付きで解説」も参考にしてください。

 

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効果的なアピールをするための4つのコツ

面接シートのチェックや採用基準がどうなっているかは気になるところですが、評価を高くするためにはアピールするためのポイントを押さえて対処していくことをおすすめします。
下記に効果的なアピールをするコツをまとめました。

1.数字を入れる

実績を伝えるときは、できるだけ数字を入れましょう。
「アルバイトで売上目標を達成した」だけよりも、「アルバイトの売上目標◯件だったところ、◯日で◯件を達成した」と伝えるほうが具体的にイメージでき、実力を示しやすくなります。

2.志望理由を明確にする

志望理由が明確なことで、説得力が生まれるだけでなく、面接官への好印象にも繋がります。同業他社ではなく、その企業を選んだ理由を掘り下げ、矛盾のないよう作成することが大切です。
入りたい理由や入社して何がしたいか、なぜそう思ったのかを具体的にし、論理的な道筋で作成しましょう。

3.自己PRは使いまわさない

自分のアピールポイントは1つしかないと思っていても、企業によってアピールすべき強みは変わるため、それに合わせて用意する必要があります。就活での自己PRとは、ただ自分の魅力を伝えるだけではなく、「企業にどうマッチングするか」を示す項目です。求める人物像を把握し、自分の特性で活かせる部分がないかを選別すると良いでしょう。

4.身だしなみやマナーなどの基本を徹底する

面接官は、就活生が身だしなみやマナーを守ろうとする意識を高く持っているかにも注目するようです。だらしない格好をしていたり、マナーができていなかったりすると、ほかの面接内容が良くても「社外の対応を任せられない」「TPOをわきまえられない人」と思われてしまいます。身だしなみやビジネスマナーなどの社会人としての基本は、前もって身につけておきましょう。

面接で効果的にアピールするための重要なポイントは、就職後にどう活躍できるかを企業に示せること。「ビジネスシーン」を常に意識して取り組むと良いでしょう。

面接マナーについては「就活での面接マナーと選考突破のポイントを解説!質問内容や回答例もご紹介」も参考にしてください。

 

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企業が求める人物像を把握しよう

面接前に企業が求める人物像を把握するには、公式のWebサイトや説明会などで得られる採用情報を確認するのがおすすめです。採用ページや説明で求める人材像を明確にしている場合もあれば、現在活躍している人材でその傾向を示している場合も。入社後に取得できる資格や指導体制、ステップアップのための研修制度などでも、方向性を導き出すことができるでしょう。
このように、求める人材像や事業・理念など、企業研究を入念に行えば、企業のニーズは洗い出すことができます。ニーズに沿ったアピールをするには、自分の強みを客観的に分析し、求められている能力に見合う特性がないか確認すること。
面接シートに記載されている内容は、企業の採用基準に沿った項目ばかりです。求める人材像が分かり、前項の効果的なアピールのポイントとあわせて対処できれば、ある程度の基準を突破できるはずです。
しっかりとした準備と対策を行って、万全な状態で面接に臨みましょう。

 

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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