エントリーシートのマナーとは?正しい書き方や郵送のポイントを徹底解説

このページのまとめ

  • エントリーシートは、話し言葉や顔文字は使わないのがマナー
  • 魅力的なエントリーシートにするために、具体的なエピソードを盛り込む
  • エントリーシートでは、入社後の活躍を想像出来る書き方が大切

エントリーシートのマナーとは?正しい書き方や郵送のポイントを徹底解説のイメージ

「エントリーシートのマナーが分からずなかなか書き進められない...」「マナー違反だと選考に通らないのでは...」こんな悩みを抱えている人も多いでしょう。

この記事では、エントリーシート作成の際のマナーや正しい書き方を解説しています。就活で提出するエントリーシートでは、話し言葉や顔文字を使わないのがマナー。そのほか注意すべきことをまとめたので、好印象につながるES作成の参考にしてください。

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目 次

エントリーシート作成の際の6つのマナー

エントリーシートを作成するときは、「字を丁寧に書く」「話し言葉を使用しない」「就活シーンに合った表現を使用する」といったマナーを守ることが大切。

エントリーシートの提出から就活が始まりますが、エントリーシートの内容が良くてもマナーや書き方が守れていないと、書類選考を通過しづらくなります。

丁寧な字で書く

エントリーシートは、字の上手い下手に関わらず気持ちを込めて丁寧な字で書くことが大切です。

時間をかけて丁寧に作成した書類は、企業にも「志望度が高い」「しっかり取り組んでいる」と好印象を与えます。逆に、急いで作成したようなエントリーシートでは「とりあえず提出したのでは」「志望度は低そう」といった印象に。

せっかく企業研究や自己分析を重ねて良い内容が作れても、雑に作成することで目を通してもらえないリスクが高まります。上手な字を求められているわけではないので、時間をかけて丁寧に取り組みましょう。

修正液は使わない

エントリーシートや履歴書には、修正液・修正テープを使ってはいけません。修正跡があると見栄えが悪くなり、雑な印象を与える恐れがあります。また、改ざんを疑われたり「書き直すほどの熱量はないのかも」と志望度の低さを懸念されたりする可能性もあるでしょう。

エントリーシートの作成中に1文字でも間違えた時は、面倒でも最初から書き直すようにしましょう。間違えた際に、書き直しができるようにコピーを取って予備のエントリーシートを用意しておいてください。予備のエントリーシートがない場合は、例外として訂正印を使った対処を行います。

訂正印とは、間違った箇所に二重線を引き、その横に捺印をして正しい記述を行うやり方。訂正印を使うことで誰が修正したかが明らかになり、書類が捏造されていないと証明できます。

ただ、訂正印は最後の手段。ひとつの書類内に複数の訂正印があると「重要書類でミスが多い」など逆にマイナス印象を与えるので、使用は1回に控えます。手書きの場合はあらかじめ下書きをして誤字を防ぐようにしてください。

話し言葉・カジュアルな表現は使わない

エントリーシートで話し言葉は使わないようにしましょう。たとえば、応募企業を指す「御社」は話し言葉なので、記載する際は「貴社」を用います。

また、友達同士の会話で使うことが多い「私的には〜」という表現は避けたり、「バイト」は省略せずに「アルバイト」と表記したりするなど、細かい部分にも注意してください。

黒のボールペンで記入する

手書きでエントリーシートを作成する際には黒ボールペンを使用してください。太さは、太すぎず細すぎない0.5mmがおすすめです。適度なペンの太さで大きさを揃えて書くと、読みやすい書面に仕上がります。改行や余白にも気を配り、書類の第一印象をよくしましょう。

なお、こすると消えるボールペンの使用は避けましょう。誤字をした際に修正できる点は便利ですが、途中で文章が消えてしまう恐れがあります。

顔文字や記号は使わない

エントリーシートは就活のかしこまった書類のため、顔文字の使用は相応しくありません。

特にエクスクラメーションマーク(!)は、やる気やエネルギーの高さをアピールするために使用しがちなので、注意しましょう。文章やエピソードでやる気や気持ちをアピールすることが大切です。

専門用語を使わない

エントリーシートで専門用語を使うと、採用担当者に意味が伝わらないだけでなく、相手への配慮ができていないという印象を与えてしまいます。エントリーシートを読む採用担当者が、その分野に詳しいとは限らないからです。

特に、自分の専攻分野の説明をする際に、専門用語を使用してしまうケースが多いです。自分が聞き慣れている言葉でも、専門性の高い言葉は相手に伝わらないので注意しましょう。

エントリーシート作成の際のマナーは、「これだけ読めば、エントリーシートの書き方がすべて分かる!」も参考にしてください。

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エントリーシートの正しい書き方

エントリーシートはそれぞれの項目に正しい書き方があります。マナーを守って記入し、採用に繋がるエントリーシートを作成しましょう。以下で詳しく解説します。

基本情報

基本情報とは、氏名、学校名、住所、電話番号など学生のプロフィールのことを指します。

基本情報は、省略せずに全て記入します。学科の名前やマンションの名前など日常的に省略して使っているものは、省略したまま記入しがちなので注意しましょう。

また、ふりがなの記入が求められている場合、「ふりがな」と書かれていたらひらがなで、「フリガナ」と書かれていたらカタカナで記入するのがマナーです。見落としがちなポイントなので注意しましょう。

学歴

学歴は基本的に、義務教育を終了した中学校の卒業から記入します。学歴も基本情報と同じく省略せずに、正式名称を記入しましょう。

特に、県立や市立の書き忘れや、高等学校を高校と書いてしまうケースは多いようです。大学の学科に専攻まであるときは、専攻も記入しましょう。

また、大学の卒業日は新卒の場合、「202~年3月 ~~大学~~学部~~学科 卒業見込み」と記入してください。大学院の場合は、「修了見込み」と記入します。

志望動機

志望動機は、「結論」「具体的な根拠」「入社後にどう貢献するか」という構成で作成しましょう。この構成で作成することで、採用担当者に伝わりやすい文章になり、好評価につながります。

また、志望動機では企業のどこに魅力を感じるのかを自分の経験や価値観を交えながら伝えるのがポイントです。志望動機の詳しい書き方は、「志望動機の書き方のコツを例文付きで紹介!企業に響くポイントを押さえよう」も参考にしてください。

自己PR

自己PRも志望動機と同様に、「結論」「強みを裏付けるエピソード」「強みを企業でどう活かすか」という構成が大切です。冒頭で「私の強みは〜〜です」「私には〜〜という強みがあります」と伝えることで、採用担当者にこれから何の話をするのかが伝わり高評価に繋がります。

また、強みを裏付けるエピソードは具体的に伝えて、納得感をもってもらいましょう。採用担当者に「この学生と働きたい」と思ってもらうことが大切です。

ガクチカ

ガクチカは「学生時代に力を入れたこと」の略で、学生の間でよく使われる就活用語です。ガクチカで伝える内容は、ゼミ活動や部活動、アルバイト、留学経験、ボランティアなど自分が力を入れていた内容を選びましょう。

ガクチカを作成する際には、力を入れた活動の羅列にならないよう注意してください。採用担当者が知りたいのは、学生が何をしていたかではなく、その活動から何を学び入社後にどう活かしてくれるかです。

ガクチカについては、「「学生時代に力を入れたこと」はなぜ聞かれる?アピールできる書き方を解説!」も参考にしてください。

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魅力的なエントリーシート作成のポイント

採用担当者は多くの学生のエントリーシートを読んでいます。そのため、他の学生よりも魅力的なエントリーシートを作成しなくては高評価は得られません。

ここでは、魅力的なエントリーシート作成のポイントを解説します。

具体的なエピソードを盛り込む

自己PRやガクチカには、必ず裏づけとなる具体的なエピソードを入れましょう。エピソードでは結果を述べるだけでなく、そこに至ったプロセスを説明することであなたの人柄や考え方が伝わります。

エピソードは成功体験や、誰もが注目するような華やかな経験でなくて構いません。挫折経験であってもそこから得た学びがあれば、アピール材料になります。日常のアルバイトなどの活動でも、伝え方によって充分アピールの材料にすることが可能です。

簡潔な文章にする

アピールしたい気持ちが強いと、1文にあれもこれもと盛り込んでしまいがちですが、ESでは文章の読みやすさも大切です。要点を絞った簡潔な文章を心がけ、文章全体の流れも論理的でわかりやすい構成を意識しましょう。

「結論→理由→まとめ(結論の再提示)」の構成は自己PRをはじめ色々な設問で使えるので、覚えておくと便利です。

入社後の活躍を想像させる

エントリーシート全体を通して、「入社後の活躍が想像できる内容になっているか」を意識します。企業の求める人物像を把握し、入社後に活かせる強みをアピールするのがポイントです。

仕事に活かせるこだわりや考え方を伝えることで、社会人として力を発揮するあなたの姿をイメージしてもらいやすくなるでしょう。

欄の8割は埋める

自己PRや志望動機など、企業が重視する項目は欄の余白を残さないようにしましょう。余白が目立つと「志望度が低いのでは」「自己分析や企業研究が不十分なのでは」などネガティブな印象につながります。

ただし、小さな字でびっしりと書くのは読みづらくなるのでおすすめできません。すべてを伝えるのではなく、面接で補足することを前提にかいつまんでまとめましょう。

魅力的なエントリーシートを作成するためのポイントは、「就活のエントリーシートの書き方を一から解説!落ちないための注意点」も参考にしてください。

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こんなエントリーシートは評価されない!

先ほども述べたとおり、エントリーシートには具体的なエピソードを盛り込むのが基本です。根拠のないアピールや抽象的な言葉を並べた内容は評価されないと考えてください。

たとえば、「サークル活動を通してさまざまなことを経験し、成長しました」という記述は具体性がなく、説得力がありません。

もう一つ、採用担当者が嫌うのは、書籍やWebサイトの例文をそのまま使ったようなオリジナリティのない文章。自分に自信がないとつい例文を真似したくなりますが、模倣した文章は第三者にはすぐにわかってしまうものです。エントリーシートは自分の言葉で書くことを心がけましょう。

評価されないエントリーシートの特徴は、「エントリーシートや履歴書のNGワードは?就活で気を付けたい言葉を解説」も参考にしてください。

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エントリーシートを郵送する際のマナー

エントリーシートは持参、郵送、データでの送信と企業によって提出方法が異なります。ここでは、作法に戸惑うことが多い郵送時の注意点をまとめました。

封筒の選び方

色は白色とし、できればA4サイズの書類が折らずに入る角形2号(角2)の封筒を選びましょう。茶封筒でもマナー違反というわけではありませんが、白封筒の方が丁寧な印象を与える場合があるので白を選ぶのが無難です。

また、応募書類には個人情報が含まれるので、中身が透けないように二重など加工された封筒が良いでしょう。書類の折れや汚れを防ぐために、クリアファイルに入れてから封入するのもマナーです。

表面の書き方

住所や宛名は縦書きで略さず記載します。番地は「一丁目二番三号」という風に書き、宛名の「株式会社」も「(株)」と略すことなく正式名称で記載してください。

敬称は、宛先が個人の場合は「様」、部署や会社の場合は「御中」を用います。担当者名がわからない時は、「採用ご担当者様」と書いても良いでしょう。

表面の左下には「エントリーシート在中」もしくは「応募書類在中」と赤字で書き、定規を使って赤色で四角く囲みます。こうすると中身が応募書類だとすぐわかり、多くの郵便物と見分けることができます。

裏面の書き方

裏面の自分の住所も略さず書き、名前の横に大学名と学部、学科名を書きましょう。封筒の左上に日付を入れると、企業内で担当者の手元に届くのに時間がかかったとしても、提出日を守っているとわかります。

封をした後は、フラップの境目部分に「〆」や「封」などの封字を入れるのを忘れずに。封字には、途中で第三者が封筒を開けていないことを証明する役割があります。

エントリーシートを郵送する際のマナーは、「エントリーシートの郵送方法が分かる!封筒の書き方や注意点などもご紹介」も参考にしてください。

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エントリーシートのマナーが不安なあなたへ

「エントリーシートのマナーが守れているか不安」「自分のエントリーシートは他の学生より魅力的だろうか」と悩んでいる人もいるでしょう。そんな方は、ぜひキャリアチケットに相談してください。

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エントリーシートの作成や就活に関して悩んでいる方は、1人で抱え込まずキャリアチケットに相談してください。

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