エントリーシートの書き方を徹底解説!選考に通るESとは

このページのまとめ

  • エントリーシートとは、企業が独自に設問をつくる応募書類のこと
  • 「自己PR」「志望動機」「学生時代に頑張ったこと」などが定番の項目
  • 具体性と論理性を意識して説得力のあるアピールをしよう
  • 特別なエピソードより、自分らしいエピソードを選ぼう
  • 手書きのESは行間や文字の大きさに気をつける

 エントリーシート(ES)とは

選考の初期ではエントリーシートを提出することが多いですが、企業がエントリーシートを求める意味は何でしょうか?
エントリーやエントリーシートの意味、履歴書との違いについて確認していきましょう。

 エントリーってどういう意味?

就活でいう「エントリー」とは、学生が興味のある企業の採用Webサイトに個人情報を登録し、選考への参加意思を示すこと。
エントリー後はWebサイトに自分専用の「マイページ」ができ、そこから情報を取得したり、登録した住所やメールアドレス宛に会社説明会の案内や会社の資料が送られてきたりします。
就活では筆記試験や面接を受けて内定に辿りつきますが、エントリーはその最初のステップです。
選考の順序は企業によって違いがありますか、おおまかには、「エントリー→エントリーシート・履歴書の提出→筆記試験・適性検査→面接」 という風に捉えれば良いでしょう。

 エントリーの開始時期

日本の代表的な企業の多くは経団連(日本経済団体連合会)に加盟しており、加盟企業は経団連の定めたルールに沿って採用活動をすることになっています。
経団連のルールでは、採用情報やエントリーの解禁は3年生の3月から(2019年現在)。そこからエントリーや会社説明会が始まり、多くの学生が本格的な就職活動に入っていきます。
しかし、21卒の就職スケジュールでは、経団連のルールに従わない企業も多くなってきています。3月より以前にESの提出を行うことが多々あるため、受けようとしている企業のスケジュールは逐一チェックしましょう。 公式HPのほか、就活サイトや、SNSや口コミなども合わせて情報収集することが重要です。

 エントリーの方法

エントリーは企業の公式Webサイトや新卒向けの就職情報サイトから行います。企業によってはどちらのルートでもエントリーできるので、「第一志望郡は企業のWebサイトから、そのほかは就職情報サイトから」という使い分けをしても良いでしょう。
就職情報サイトには一括エントリーという機能もあり、指定した条件に当てはまる複数企業に一度にエントリーすることも可能です。ただ、一括エントリーは効率的な一方で、企業からの大量の連絡に対応しきれないといったデメリットもあります。

 内定につながるエントリーのコツ

エントリーが始まるのは3年の3月ですが、それ以前に業界・企業研究をして志望先を絞っておけば、就活が効率的に進みます。3月以前に興味のある業界や企業をリストアップし、スタートダッシュで遅れをとらないように準備しましょう。
就活で他の学生に差をつけるには、情報収集が要です。 3年生の夏から開催されるインターンシップや個別で行うOB訪問を活用すれば、自分にどんな業界や企業が向いているのかをイメージできます。

確実な内定獲得を目指すなら、エントリーする企業の数もポイントとなります。
就活生の平均エントリー数は30~50社です。 1人あたりの内定数が2~3社であることを考えると「思っていたより多い」と感じる人もいるでしょう。
ただ、締め切り前にエントリーをしておかないと、後でその企業を受けたいと思っても選考に進めません。就職の間口を広げるためにも、ある程度のエントリー数は必要です。
「そんなにエントリーする企業がない!」という人は、志望業界を1つではなく2つか3つに広げるのもOK。
エントリー数が多いほど内定がもらえるというわけではありませんが、就活をしているうちに第一志望の業界が変わることもあるので、最初は沢山の選択肢を持っておきましょう。

エントリーシート(ES)とは

エントリーシートはエントリー後に提出が求められる書類です。履歴書と並んで書類選考の判断材料となるもので、本選考の最初の関門といえるでしょう。
ESはエントリーを終えた企業から順次提出を求められ、締め切りまでにWebやメール、郵送で提出するのが一般的な流れ。
ESのフォーマットは企業が独自に作成しますが、定番の項目は、氏名や住所といった基本情報のほか、志望動機や自己PRなど です。
なお、企業によって「ESと履歴書の両方を提出」「ESのみ提出」「履歴書のみ提出」の3つのパターンがあります。

 企業がエントリーシートから評価すること

企業はESの内容から、学生の人柄や能力、ポテンシャル、入社意欲といった点を評価しています。 ESには企業によって色々な質問がありますが、基本的にすべての項目は今挙げた要素を評価するためのものと考えましょう。さらにいえば、企業は学生の人柄や強みから、自社との相性をチェックしているともいえます。
また、細かな点でいうと、字の丁寧さや言葉遣いからは社会人としてのマナー、文章からは物事を第三者にわかりやすく伝える力が判断されます。
応募者が多い企業の担当者は短期間に大量のESに目を通すため、字が雑だったり汚れがあったりする書類は、それだけで「マナーがない」と不採用になる可能性も。
ESは細かな点まで気を配り、丁寧に作成する必要があるでしょう。

 エントリーシートの入手方法

ESは企業が独自に作成するため、履歴書のようにお店で売られているわけではありません。
入手方法は企業によって違いますが、主には以下の経路があります。

・企業のWebサイト(新卒採用ページ)からダウンロードする
・会社説明会の際に配布される
・請求した資料に同封されてくる
・企業からメールで送られてくる
・企業に電話して郵送してもらう

このほか、「ESの形式が全て自由」という企業では、指定のテンプレートが存在せず、自分で用紙を用意して提出する場合もあります。
また、一部の企業では独自のシートをつくらず、就職情報サイトが提供するOpenESを採用していることも。
OpenESは書式が統一されたエントリーシートで、一度Web上で共通項目を記入すれば、データ化された内容を複数の企業で使いまわせるというものです。OpenESが指定されていない企業では使えませんが、OpenESを指示された企業であれば、他の企業と同じデータを提出できます。

 エントリーシートと履歴書の違い

ESと履歴書は似ているようで性質が異なり、企業によっては両方の提出を求められます。両者には一体どんな違いがあるのでしょうか。
まず、ESは企業が独自に項目や文字数を設定していることが多く、採用選考時にのみ用いられる書類です。
一方で履歴書は企業がフォーマットを用意することは少なく、大学指定の履歴書や市販の用紙を使うのが一般的。
ESは採用選考時にのみ用いられますが、履歴書は入社後も人事データとして管理される続けるというのが大きな違いです。

ESと履歴書では、自己PRなどの項目が重複しますが、2つの書類は意味合いが違うので内容がかぶっても問題はありません。
両方の提出を求められた場合は、採用選考で重要視されるESに特に力を入れ、履歴書には要約した内容を書いても良いでしょう。
提出書類が履歴書しかなければ履歴書による書類選考が行われるので、志望動機や自己PR欄が充実するようにしっかり記載してください。

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 エントリーシートのよくある項目と例文

ここでは、ESでよくある項目の解説と例文を紹介します。ESの項目は企業によって違いますが、定番の質問はある程度決まってきます。
エントリーが開始する3月までに自己分析で自分の強みを洗い出し、どのエピソードを使ってアピールするか整理しておきましょう。

 自己PR

自己PRは、学生のこれまでの経験や人柄、自社にどれくらい貢献してくれそうか?というポテンシャルを評価する項目。
ただ単に「入社したい!」という気持ちを伝えるのではなく、自分の性格や価値観が企業とマッチしていること 、強みを活かして入社後に活躍できることをアピールするのがポイントです。

自己PRが苦手な人は、「人に言えるような実績がない」「学生時代に特別な経験をしていない」と考え、書くことがないと判断しがちですが、企業は人に自慢できる華々しい実績を求めているわけではありません。
自分の特徴や強みの裏づけとするのは、日常生活のふとした経験でも大丈夫です。どんな経験でも表現を工夫すればオリジナリティを出せますし、オリジナリティこそが自己PRに説得力を出す要素でもあります。
自己PRの内容が思いつかない人は一から自己分析を行い、今までの経験を振り替えりましょう。また、家族や友人に自分について尋ねる「他己分析」でも、自分自身の思わぬ一面が見えてくるかもしれません。

自己PRを組み立てる時は、「結論(強み)」「結論を裏付けるエピソード」「強みがどのように仕事に活かせるのか」という構成で文章を考えます。
冒頭で結論を述べるのは、ESのすべての項目に共通するテクニックなので覚えておきましょう。結論から入ると読み手がどのような話が始まるのか推測でき、その後の内容が頭に入りやすくなります。

 例文

私の強みは計画性があり、複数の物事に並行して取り組めるところです。週5日のコンビニでのアルバイトとサークル活動、勉強で毎日忙しい日々を過ごしていますが、全てを無理なくこなすことができています。
そのために、アルバイト先の繁忙期前にレポート課題や自主的な資格勉強をある程度終わらせておき、いつでも残業に対応できるようにしていました。
また、テニスサークルの練習がある日は朝早くに勉強し、疲れて帰宅した後はすぐに休息をとれるような工夫もしています。
限られた時間を有意義に使うために、それぞれの活動に常に全力で取り組むことも大切にしており、アルバイト先では2年目に時給が100円昇給し、大学でも9割の科目でA評価を得ることができました。
この計画性を活かし、御社においても先を見据えたスケジューリングと自己管理で、質の高い仕事をしたいと考えております。

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 志望動機

自己PRと同様に、学生の人物像や意欲、入社後のどのように活躍してくれそうかが見られる項目。ミスマッチによる退職を防ぐため、「自社への理解度はどれくらいか」という点も評価されています。
企業が納得する志望動機を書くには、「自分と企業の接点」を伝えるのがポイントです。企業選びで大切にしていることや、働くうえで重視する価値観を明確にし、その企業に魅力を感じた理由につなげましょう。自分が求める条件と企業の魅力を結び合わせ、応募先でなくてはならない理由を説明すると、説得力が出てきます。
企業と自分のマッチ度をアピールするには、企業研究でその企業独自の特徴や魅力を見つけ出し、その点に触れることが必要です。
よく、複数の企業で志望動機を使いまわす人がいますが、それではさまざまな企業で言える内容になってしまい、「自社でなくても良いのでは?」と思われ意欲を伝えられません。志望動機は必ず企業ごとに独特に言える内容で作成し、入社意欲と熱意を伝えましょう。
志望動機も自己PRと同じように冒頭で結論を述べることで、読み手が要点をつかみやすくなります。話の順序に迷ったら、「結論(志望動機を一言で)」「具体的な説明、自分との結びつき」「入社後にどのように活躍したいか」という構成にすると良いでしょう。

 例文

私が御社を志望するのは、御社が他社を圧倒するクオリティで商品開発を行っていることに魅力を感じているためです。御社は新商品の開発はもちろん、定番の商品であっても段階的な改良を加えていることを、御社の企業説明会で知り、感じ入りました。○○が50年を超えるロングセラーとなっているのは、商品の品質向上に真剣に取り組まれているからだと思います。また、営業同士で成功事例を共有する、お互いをライバル視するだけではなく、フォローして合って目標達成を目指すという御社の風土にも共感しています。私は長年続けた野球を通して、チームで力を合わせることの大切さを実感しているためです。入社後は学生時代の部活動で培った協調性やコミュニケーション能力を活かし、チームの中での自分の価値を追求していきたいと思います。

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 学生時代に頑張ったこと

企業は学生時代の経験から、学生が「どんな人物なのか」を知りたいと思っています。自己PRと同様、エピソードは特別な経験や実績でなくても良いので、その経験をとおして何を学んだのか、そのプロセスを伝えましょう。
結果は成功・失敗のどちらでも良く、人柄が浮かび上がるオリジナルな内容であればOKです。
よくある題材は、大学での勉強やサークル、アルバイト、留学、ボランティアですが、このほか自分が力を注いだことであれば、旅行やスポーツでも構いません。
頑張ったことが思いつかない人は、自分が主体的に取り組んだことを振り返り、その中での苦労や喜び、感じたことを思い出してみましょう。
エピソードがたくさんあると全部を記入したくなりますが、話題が多いと要点がぼやけて印象に残らないので、エピソードは1つか2つに絞り、具体的に書くのコツ。
専門用語やサークル内でしか伝わらない言葉は使わず、第三者にわかりやすい文章を心がけましょう。

 例文

私が学生時代に力を入れたことは旅行です。旅行はお金と時間がかりますが、隙間時間を活用できる家庭教師のアルバイトをしたり、勉強に集中すると決めた日は1日予定をあけて研究室にこもったりと、うまくバランスをとりながら、旅行に行くためのお金と時間を作ることを意識しました。
もともと知らない街や自然の景色を見るのが好きだった私は、大学3年間で日本の47都道府県を巡り、色々な景色や人と出会いました。
私はその経験を通して、同じ日本国内でも地域によってさまざまな特徴があることを知り、改めて日本の多様性を実感しました。
東京に生まれて東京で育った自分には、地方の事情や都市圏ではない人々の暮らしを想像することができませんでしたが、旅行経験を通して視野が広がり、以前よりも他人に対して想像力を働かせることができるようになったと感じています。

 挫折経験を教えてください

あえて企業がこの質問をするのは「困難や失敗に対処する力があるか」を知りたいから。
挫折というと大げさに聞こえますが、困難から立ち直った経緯や、失敗したからこその学びが説明できる経験、挫折から得たものが仕事で活かせる経験を選ぶと良い でしょう。
冒頭で簡潔に挫折経験の内容を述べたら、挫折の経緯やそれに対して自分がとった行動、その結果と、挫折を通じて得た学びを書いていきます。
挫折をとおしてどんなことが身についたのかを伝え、挫折する前と後での成長が感じられる内容に仕上げましょう。

 例文

私の挫折経験は、大学1年生の時に英語の単位を落としてしまったことです。もともと高校時代から英語は苦手でしたが、大学に入ってますます英語の授業が難しくなり、長文の苦手な私は授業で使うテキストの文章がほとんど分からない状態になってしまいました。
単位を落としてからは、英語に対する苦手意識が勉強の妨げになっていると分析し、まずは勉強とは別に、コミュンケーションを通じて英語の楽しさを知ろうと週3日英会話スクールに通い始めました。人と話すのが好きな私は英会話の授業で弾みがつき、英会話と合わせてテキストを使った勉強に取り組むことで、読み取りの力をつけました。
その結果、1年生の後期は無事に単位を取得し、大学2年生ではTOEICスコア800点をとることもできました。
私はこの経験から、苦手な分野でもとっかかりを見つけて工夫すれば、力をつけられると学びました。

 あなたを動物に例えると?

一見変わった設問に思えますが、企業は応募者がどんな人物かを知りたくて、この質問を設定しています。そのため、この質問には「外見が似ているといわれる動物」を答えるのではなく、自分の長所や性格について、動物を例にとり説明するのが正解。
このようなユニークな設問からは、問題の意図を読み取る能力や、変わった質問に対応する柔軟性も評価されていると考えましょう。
「~に例えると」の問いかけにはパターンがあり、「家電に例えると?」「色に例えると?」という設問もよく見かけますが、これも応募者の人物像を知りたいという意図は同じ。自分の性質を現すものを答えましょう。

「動物に例えると」の質問がきたら、「犬=忠実」「猫=気まぐれ」といった一般的な動物のイメージにあてはめて、自分の人柄を伝えましょう。マイナーな動物は読み手がピンとこないので、広く知られたメジャーな動物を挙げるようにしてください。
文章の構成としては、「私を動物に例えると○○です」と結論を述べた後、なぜそう言えるのか具体的な説明に入ります。
以下に動物が持つイメージとアピールできる内容の例をまとめました。

・犬:忠実なイメージがあり、恩に報いるなど人間関係において協調性や誠実さをアピールできる
・ライオン:百獣の王として知られており、リーダーシップをアピールできる
・亀:兎と亀の競争のイメージがあり、着実に物事をこなす能力をアピールできる
・イルカ:コミュニケーションにも長けているため、対人関係についてアピールできる

 例文

私を動物に例えると、獲物を狙い定め、ものすごいスピードで追いかけるチーターです。なぜなら私は目標を定めたら、すぐさま行動に移し、ブレずに集中して取り組むからです。
 

 ESを書く際のポイント

どの企業にも共通する、ESを書く上での大切なポイントをご紹介します。企業が求めるESを完成させるには、どんな部分に気をつければ良いのでしょうか?

 基本的にアピールするべきこと

ESでアピールする強みは自由ですが、多くの企業は次のような要素を重視しています。

・主体性
主体性とは、物事に積極的に取り組む力のこと。ビジネスの世界には学校の勉強のように決まった答えがないので、自から行動を起こして最良の方法を模索する姿勢が求められます。
指示を待つタイプの人材を歓迎する企業はまずないので、自分がやるべきことを進んで見つけて取り組める行動力をアピールしましょう。

・協調性
会社は多数の人たちで成り立つ組織なので、主体性に加えて他者と協働する力も重視されます。
相手の意見を聞く傾聴力や、自分のルールにこだわり過ぎずに相手を尊重する力、チーム内で自分の役割を把握する感覚など が、組織の中で役立つ力になるでしょう。

・論理性
「考える力」も採用で重視される要素。状況を改善するには、問題を発見する力と原因を分析する力、課題設定や解決のプロセスを論理的・計画的に考える力が求められます。

上記3つは多くの企業で重視されるポイントですが、実は全ての企業に通用する自己PRというのはありません。
企業によって求める人物像は違うので、最終的には企業のニーズを推測した上でアピール内容を考えることが大切です。

 文章を書く上で気をつけること

説得力のある文章を仕上げるにも、「具体性」と「論理性」が鍵となります。

 具体性を持たせる

自己PRや志望動機、そのほかのどんな項目であっても、相手を説得するには根拠となる具体的なエピソードが必要。たとえ強みが「行動力」だったとしても、裏づけとなる経験が説明されなければ、あなたを知らない第三者が納得することはできません。
エピソードは相手がイメージしやすいように、なるべく具体的に書くのがポイント。エピソードには、あなたがどんな工夫をして、どんな状況をどのように乗り越えたのかを詳しく書きます。
留学なら何年間(何ヶ月)だったのか、サークルの部長を務めたのなら部員は何名だったのかなど、時には数字を使って読み手が状況を想像できるようにしてください。
学生がよく使う「非常に」「たくさん」「積極的に」といった言葉は、読み手にとっては抽象的で意味を持たないため、具体的な数値や努力した方法を記入するべきです。
エピソードが具体的であれば、アルバイトやサークル活動といったよくある題材であっても、人柄が伝わるオリジナルな内容になるでしょう。
ただ、覚えていてほしいのは、すべての内容を細かく書くと、文章が冗長になりかえって伝わりにくくなることです。なくても良い瑣末な部分は省き、具体的でありながらも簡潔な文章を目指しましょう。

 論理性を意識する

自分の意見や経験を他人にわかりやすく伝えるには、論理的な説明が欠かせません。論理的な文章とは、最初から最後まで話の筋が通り、誰もが同じように理解できる文章のこと。
冒頭の結論と最後のまとめが食い違う文章、客観性がなく主観的な文章は論理的とはいえないので、一度書いた文章は必ず読み返すようにしてください。
ESの文章は、「結論→具体的な説明→まとめ」という流れ基本としたうえで、 内容が矛盾しないこと、主観に偏らないことを意識しながら書くと、第三者に伝わりやすい内容に仕上がります。

 自由記述欄を活用する

ESはいくつかの設問あり、記述する内容が指定されていることがほとんどです。ですが、一部の企業では文字数と内容に制限のない「自由記述欄」を設けており、自分の好きな事柄をアピールできます。
自由と言われると何を書くか迷う人も多いですが、自由記述欄は個性が出やすく、ほかの就活生との差別化を図れる部分。制約がなければ表やイラストを活用して 、採用担当者にインパクトを与えることも可能です。

 図や表の活用法

アルバイトやゼミでの成果を具体的に伝えるために、図や表を活用してもOKです。具体的な数値を示すと説得力が出ますし、相手の共感を得やすくなる効果があります。
「自分を知ってほしい」という人は、自身の年表を作って分かりやすくまとめるのもあり。年表の内容を他の項目の経験とリンクさせることで、あなたの人物像がよりイメージしやすくなるでしょう。

 写真の活用法

サークル活動やアルバイト経験をより具体的に伝えるなら、写真を貼るのも効果的です。自分らしさが現れた写真を貼って解説のコメントを加えれば、面接時の話題のきっかけにもなるでしょう。

 エピソードが思い浮かばない時の対処法

ESに記載できるエピソードが浮かばない人は、もしかしたら「すごい経験でなければアピールできない」と思い込んでいませんか?
就活の自己PRというと留学経験やサークルでの役職経験をイメージする人が多いですが、全員が全員そのような経験をしているわけではありませんし、企業は経験のインパクトや珍しさを求めるているのではありません。
企業がESを通して知りたいのは、学生の人物像。人と比べて優れていることをアピールするというより、自分なりの体験や取り組みを紹介して、あなたがどんな人間かを伝えましょう。
今までに頑張ったことや熱中した趣味、楽しかったことを振り替えれば、必ず自分らしいエピソードが見つかるはずです。他人から見てありふれた題材に思えても、自分が本心から頑張った、熱中した、心を動かされたと思える体験であれば、内容の濃いエピソードになるでしょう。

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 業界別ESの書き方

ESは業界や企業が求める人物像によってアピールの方向性を変えるのが、選考突破のコツ。ここでは業界別のESの書き方をアドバイスするので、参考にしてください。

 商社

商社には、特定の分野に特化した「専門商社」と、あらゆる分野を扱う「総合商社」があり、特に総合商社は高い給与と華やかなイメージから就活生に人気の業界です。一流企業が集まる総合商社は倍率が高く、志望動機が明確でなければ書類選考に通るのは難しいでしょう。
説得力のある志望動機を書くには、まずは業界研究で総合商社と専門商社の違いを理解し、商社ごとの特色を知りましょう。
その上で必要なのは、なぜ専門商社あるいは総合商社を選んだのかを説明すること。専門商社は企業ごとに扱う商材が異なるため、そこに焦点をあてて志望動機を考えることができます。
総合商社の場合は、総合商社の中でもなぜその企業を選んだのか、他社との違いを伝えつつその理由を明示しましょう。

 メーカー

メーカーとひと口にいっても、その分類は自動車、電機、食品、化学製品とさまざまなものがあります。ESを書く前に自分が志望する分野の特徴を押さえ、なぜその分野に興味を持ったのかを整理しておきましょう。

メーカーは「安定している」「福利厚生が充実している」というイメージから就活生に人気がありますが、「成長できそうだから」「安心して働けるから」という受け身な動機では、選考では評価を得られません。
また、メーカー志望の学生は「ものづくりに関わりたいから」と言う人も多いですが、これも志望動機としては抽象的なので、さらに具体的なビジョンが必要でしょう。
さらに、「商品が好き」という気持ちを前面に押し出す学生も多いですが、「好き」だけではなくて「なぜそれを仕事にしたいのか」という理由を説明できるかがポイントになります。

顧客視点にとどまるのではなく、「新商品を開発して世の中に影響を与えたい」「消費者が求める製品を生み出して生活を便利にしたい」というふうに、売る側の視点で何をしたいのかを示しましょう。
ビジネス目線がわからない、具体的なビジョンが見えないという人は、OB訪問で先輩に話を聞いて、仕事のイメージを膨らませるのがおすすめです。

 金融・保険

金融業界には、銀行や損害保険、生命保険、証券などさまざまな分野があります。そこで説得力のある志望動機を書くには、まずは「なぜ金融業界なのか」を考えたうえで、なぜその業種なのか、そしてなぜ応募先の企業なのかを示しましょう。
例えば銀行とひと口にいっても、メガバンクと地方銀行では性質が異なりますし、銀行ごとのカラーの違いもあるでしょう。
説得力のあるESを書くには、その前段階として企業のWebサイトや店頭に置いてあるパンフレット、ニュースや書籍などから情報を集め、なぜ応募先に就職したいのかを明確にすることが大切です。

また、金融では「経済を活性化したいから」という志望動機を書く人がいますが、これはよく考えるとほかの業界でも実現できそうな内容。金融業界の志望動機はこれにプラスして、応募先の企業でなければ自分のビジョンが叶えられない理由を説明する必要があります。
ESの各項目をとおして、自分のビジョンと志望企業の仕事、方向性がマッチしていることを伝えましょう。

さらに、金融業界は今は下り坂の時期。そのような状況のなかで、なぜあえて金融業界なのか?という質問に答えるために、自分なりに説得力のある答えを用意しておくことは必須です。

 外資系企業

外資系企業は日系企業より早く選考が始まるため、就活の感度が鋭く意欲的な学生が集まります。そのためESにも高い完成度が要求され、「外資ならどこでもいい」と思われる書き方では書類選考に通るのは困難です。
外資系のESでは、入社後の具体的なキャリアビジョンを示すのがコツ。グローバルに展開する外資系企業には独自のキャリアパスがあるため、自分のビジョンと会社の方向性のマッチ度にも気をつけましょう。
外資系は論理性を重視する企業が多いので、ESの全項目を通して内容に一貫性があるかよく確認を。特にコンサルは高い論理力を必要とするので、文章に矛盾がないか、曖昧な表現がないか、徹底して気をつけるようにしてください。

 ベンチャー企業

ベンチャーは中小や大企業では実施が難しい新たな事業を展開する企業。まだ成長の途上にあり、「会社をさらに成長させよう、その中で自分自身も成長していこう」という意欲がある人に向いています。
ベンチャー企業が求めるのは、チャレンジ精神があり、主体的に仕事に取り組める人材。 指示を待つタイプではなく、自ら積極的に仕事を探す人が活躍できる環境です。
ESではそういった性質にプラスして、入社後に活かせる強みを盛り込み、戦力になれることを伝えましょう。
ベンチャーは大企業と比べて安定しているとはいえいないため、なぜあえてベンチャーを選んだのかを説明することも必要です。

 手書きESの書き方

ESでは手書きで書くことを指定されることが多々あります。手書きのESはパソコン作成の書類と比べ、マナーの差が現れやすいもの。字の書き方1つに真剣さや人柄が現れるので、時間に余裕をもって丁寧に記入しましょう。

 ペンの選び方

ペンを選ぶ際には、色・種類・太さなどに気を配りましょう。

 ペンの色

ESに使うペンの色は黒です。強調したい箇所を色ペンで書く人もいますが、読み手によっては「内容がないのを色でごまかしている」と思われるので、あまりおすすめできません。
強調したい事柄は、文章やエピソードの盛り込み方を工夫して伝えるようにしてください。

 ペンの種類

サインペンでもボールペンでも構いません。サインペンの場合、水性、油性どちらを使ってもOK。水性はさらさらと滑らかな書き心地ですが、水に濡れると文字がぼやける、乾くのが遅く手があたると汚くなる欠点があります。一方油性ペンはにじみの心配がないかわりに、記入字に文字がかすれやすいのが欠点。水性と油性で迷う人には、滑らかに書けてにじみにくい、水性・油性両方の長所を備えたゲルインクがおすすめです。
ペンはメーカーによっても書き心地が違うので、店頭で試し書きをしてから選ぶと良いでしょう。
なお、消せるボールペンは摩擦や高温で文字が消える恐れがあるので、履歴書やESには不向きです。

 ペンの太さ

特に決まりはありませんが、細すぎず太すぎない0.5~0.7ミリが見やすいようです。
こちらも試し書きをして、自分が一番読みやすいと思った太さを選びましょう。

 実際に書く時に注意すること

手書きの文字には、書き味によってその人の性格が表れやすいもの。ここでは、丁寧さや実直さが表れる手書きのマナーについて紹介します。

 丁寧な字で書く

字が上手くないからと言って、開き直って書きなぐったような字を書く学生がいますが、ESや履歴書などの書類で大切なのは、丁寧に書く、という意識です。 たとえ下手であっても、丁寧に書こうとした努力は見えるものなので、できるだけ相手が読みやすい字を心がけてゆっくりと丁寧に書くようにしてください。

 行間と字の大きさに気をつける

たくさんアピールをしたいからといって、小さな字をぎっしりと詰め込むように書くのはやめましょう。
当然ですが、読みにくいESよりも相手への配慮が感じられるESの方が好印象。
字の大きさと行間に気をつけると、同じ人が書いた書類でもずいぶん読みやすさが変わります。

 修正液は使わない

企業に提出する書類で修正液・修正テープを使うのは、マナー違反とされているので要注意。
書き間違いを防ぐには、違う用紙やパソコンに内容を書いてそれを写すか、鉛筆で薄く下書きして上からボールペンでなぞる方法があります。
企業からもらった用紙が1枚しかなかった場合は、訂正印(間違った箇所に二重線を引き自分のハンコを押すという、オフィシャルなシーンで使うことの多い訂正方法)を使って修正しましょう。


今回はESの書き方全般について解説しましたが、納得のいくESは書けそうでしょうか?
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