「ガクチカがない」は勘違い!見つからないときの対処法や7つの例文を紹介

このページのまとめ

  • ガクチカがないときは、頑張ったことを書き出したり家族に聞いてみたりしよう
  • どうしてもガクチカが見つからないときはアルバイトや趣味の経験から作る
  • ガクチカがないときに嘘の内容をアピールするのは避ける

「ガクチカがない」は勘違い!見つからないときの対処法や7つの例文を紹介のイメージ

「ガクチカがないときはどうする?」と悩んでいる就活生も多いのではないでしょうか。ガクチカが思いつかないときは、アルバイトの経験を振り返ったり家族や友人に聞いたりして、エピソードを思い出すのがおすすめです。

この記事では、「ガクチカがない」と悩む際の対処法や見つけ方を解説します。例文を交えて作り方・伝え方も紹介しているので、ガクチカを考える際の参考にしてみてください。

 
目 次

「ガクチカがない」は勘違い

ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」の略称で、エントリーシートや面接で頻出する質問項目です。

就活生のなかには「学生時代に力を入れた経験やエピソードがない」と悩む人もいるでしょう。そのような人は、ガクチカについて大きな勘違いをしている可能性があります。

ガクチカというと学業やサークル活動など「学校内のエピソードであるべき」と考える人も多いですが、アルバイトやインターンといった学外の活動を紹介しても構いません。趣味や挨拶など、日常の行動・習慣からでもガクチカは作れます。

また、「学生時代に頑張ったこと=長期間取り組んだこと」という考えも勘違いです。さらに挙げるなら、学生時代とは大学時代に限定されるわけでもありません。

ガクチカで紹介できる題材は想像以上に多いため、エピソード選びの視野を広げることが大切です。ガクチカの基本的な概要を知りたい人は「ガクチカとは?書き方のポイントや例文を徹底解説」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

 

ガクチカがないときの見つけ方5選

ガクチカが見つからないと困っている場合は、直近1年を振り返ったり、日記やブログなど過去の行動が分かるものを読み返したりするのがおすすめです。

ガクチカがないときの具体的な見つけ方を5つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。

直近1年で頑張ったことを書き出す

ガクチカがないときは、大学時代、特に直近1年で頑張った経験を書き出してみましょう。あまり深く考えず、思いついたエピソードをとにかく書き出すのがおすすめです。

頑張った経験がどうしても思いつかない場合は、起床から就寝まで1日の流れから探すのもよいでしょう。1日の流れを思い起こし、日常的に行っている習慣をリスト化することで、生活のなかで意識して力を入れている取り組みが見えてきます。

なお、頑張ったことや習慣を書き出す際は箇条書きを使うのがおすすめです。箇条書きした内容を見比べて、ガクチカに採用するエピソードを選んでみてください。

日記やブログを読み返して探す

ガクチカが見つからない場合は、日記やブログを読み返してみるのもおすすめです。忘れていたエピソードも、日記などを見れば思い出せる可能性があります。SNSを頻繁に更新している人は、自分の投稿をチェックしてみるのもよいでしょう。

何気ない活動のなかにガクチカを作成するためのヒントが隠れているケースもあるため、自分が残した記録を手当たり次第探ってみてください。

アルバイトでの経験を振り返る

嬉しかったことや苦労したことなど、アルバイトの経験から得られたエピソードもガクチカとして活用できます。

なかでも、成長につながった経験やエピソードはガクチカとして有効です。どんな行動をしてどのような結果につながったか、具体的にアピールできるよう準備しましょう。

たとえば、アルバイトで「はじめは緊張して表情が硬かったが、先輩にアドバイスをもらって笑顔で接客できるようになった」「笑顔で接客するように心掛けたら、常連客が増えた」など、ちょっとした経験がガクチカの素材になります。

ガクチカでアルバイト経験をアピールする方法については、「ガクチカでアルバイト経験をアピールする方法は?仕事別に例文も解説」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

勉強面での取り組みを振り返る

ガクチカが見つからない場合は、ゼミや研究活動など、勉強面を振り返るのもおすすめです。問題に直面したり、課題を解決したりした場面を重点的に探してみると、ガクチカに使えそうなエピソードがすんなり見つかる可能性もあります。

自分では些細だと思うエピソードでも、伝え方次第では評価されます。まずは思いつくままに書き出し、それからガクチカに活かせそうかを考えてみましょう。

家族や友人に聞いてみる

それでもガクチカがないと思ったときや、もう少しガクチカを増やして選定したいときは、家族や友人に聞いてみるのもおすすめです。自分では普通に思っていた出来事が、実は評価される可能性もあります。

たとえば、「5年間、毎朝5キロ走っている」とします。自分にとっては当たり前でも、「継続して物事に取り組める」とアピールできる内容です。自分のイメージと周りが受ける印象は異なる場合も多いので、家族や友人など第三者の意見も参考にしてみてください。

 

「ガクチカがない」と落ち込む前に知りたい企業の評価ポイント4選

ガクチカがないと悩む人に多いのが「この経験だと評価されない」と勘違いしているケースです。企業はどのようなポイントを評価しているのかを知り、効率的にガクチカのエピソードを探すことが大切です。

ここでは、企業がガクチカで評価している4つのポイントを解説します。評価につながるポイントを参考に、魅力が伝わるガクチカのエピソードを探してみましょう。

どのような経験をしているか

企業はガクチカを通して、就活生がどのような経験をしているかを見ています。経験の内容が、自社の仕事で活かせるか判断するためです。

たとえば、部活動に取り組み、チームワークを学んだ就活生がいたとします。チームワークが必要な仕事が多い企業であれば、その就活生は活躍が期待できるでしょう。

また、珍しい活動や優れた成果・実績など、インパクトの強いエピソードを伝えるのも効果的な方法です。

ただし、どれだけインパクトの強いエピソードでも、学びや入社後の業務と結びつかなければ企業からの高評価は望めません。採用担当者はガクチカを通して、自社で就活生が活躍できるかをイメージしているため、企業が求める人物像にあわせてアピールを考える必要があります。

企業が求める人物像を知るためには、企業研究を行いましょう。企業研究については「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

物事にどのように取り組んでいるか

企業はガクチカを通して、物事への取り組み方を見ています。特に、以下のような項目が重視されるので、その点をアピールできるエピソードを選定しましょう。

・どのような課題に直面したか
・課題に対してどのように考えたか
・経験を通してどのような学びを得たか

入社後の業務でも、課題に直面するケースはよくあります。その場合に、課題を乗り越える力があるか判断するためにも、ガクチカが重視されていることを意識しましょう。

また、物事への取り組みの過程を通じて、そこから見える人柄や人間性も見られています。企業はガクチカのエピソードから、自社の求める人物像にどれだけマッチしているかを見極めます。

応募先の求める人物像が予め分かっている場合は、エピソードの選定の際、入社後に活躍できるイメージを持ってもらえるか見直してみましょう。

モチベーションが上がるポイントはどこか

ガクチカでは、モチベーションが上がるポイントも見られています。なぜなら、仕事のなかで高いパフォーマンスを発揮するにはモチベーションが重要だからです。

入社前に社員のモチベーションが上がるポイントを把握できれば、自社の環境との親和性やどのようなサポートが必要なのかが事前に分かります。

ただし、モチベーションが上がるポイント次第では企業側がサポートできないケースもあるため、ミスマッチを事前に回避する意味でもガクチカの内容を確認したいのです。

分かりやすく伝えられているか

エピソードや経験を分かりやすく伝えられているかという点も、ガクチカを通して判断されるポイントです。ガクチカで要点を押さえ、相手に伝わるようアピールできれば、情報伝達に必要なコミュニケーション能力が備わっていると判断されるでしょう。

社会人は、業界や職種にかかわらず、物事を分かりやすく簡潔に伝える力が求められます。たとえば次のような場面が想定されます。

・社内のチーム内でのやりとり
・社内の部署間でのやりとり
・社外の取引先との折衝や交渉
・社内外でのプレゼンテーション

当たり前ですが、採用担当者はあなたのエピソードを面接で初めて聞きます。初対面の人にも伝わるように、相手の目線に立って話の内容や伝え方を工夫するよう心掛けることが大切です。

 

ガクチカを考える際に気をつけたい5つの注意点

ここでは、ガクチカを考える際に気をつけたい5つの注意点を紹介します。採用担当者がどのような印象を持つかを意識して、効果的なアピールを行いましょう。

嘘をつかずに正直に書く

ガクチカに嘘や大袈裟なエピソードを掲載するのはやめましょう。「ほかの就活生と差別化したい」「ガクチカが思いつかない」などを理由にごまかしても、結果につながらないケースがほとんどです。

嘘のガクチカを書いてしまうと、面接で深掘りされた際に具体的に回答できません。多くの就活生を見ている採用担当者には見破られてしまう可能性が高いため、実際に経験した等身大のエピソードを伝えましょう。

ガクチカが思いつかない場合は、自己分析が足りていない可能性も考えられます。自己分析については「【就活生向け】自己分析のやり方を解説!内定に近づく活用方法とは」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

娯楽や遊びなどの内容は避ける

娯楽や遊びなどの内容をガクチカとして伝えるのは控えましょう。

遊びのエピソードをアピールしても、「入社後のイメージがわきにくい」「プライベートと仕事の区別がついていない」など、良くない印象を与える可能性があります。特に、ギャンブルやナンパなど、世間的に良くないイメージが強い経験は記載しないでください。

なお、ガクチカの王道的なテーマは以下のような活動です。

・学業
・部活動やサークル
・アルバイト

趣味の内容でもアピールできる場合はありますが、伝え方は工夫しましょう。

趣味をアピールする場合の伝え方は、「ガクチカに趣味はあり?アピールポイントの書き方や例文をご紹介」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。どのような趣味であれば問題ないかも含めて、確認しておきましょう。

できれば大学時代のエピソードを用意する

ガクチカのエピソードは、必ずしも大学時代のものにこだわる必要はありません。ただし、エピソードの候補が複数あり、そのなかに大学時代のものが含まれている場合は優先的に使用しましょう。

ガクチカのエピソードが古いと、「大学時代は何もしてこなかったの?」という印象を与えてしまう可能性があります。なかには、大学時代の活動に限定して質問する企業もあるため、最低1つは大学時代のエピソードを用意しておくのがおすすめです。

作成する時期にもよりますが、大学時代のエピソードであればこれから作ることもできます。アルバイトや趣味など、身近な取り組みからガクチカの素材を用意しましょう。

他人を落として自分の価値を上げる表現は避ける

ガクチカでは、他人の評価を落として自分の価値を上げる表現は避けるべきです。具体的には「同期の△△はできない仕事を任された」「チームメンバーの△△よりも高い成績を記録した」などといった表現が挙げられます。

たしかに、能力や成果を伝えるうえで相対的な比較は分かりやすいですが、誰かを落として自分の優秀さをアピールするのは、気持ちの良い表現とはいえません。

「同期メンバーのなかで1番の売り上げを記録した」「大会参加者△△名のなかで1位だった」など、全体のなかでの位置付けをアピールするのは問題ありません。むしろ、成果や実績を具体的に伝えられる表現なので、積極的に取り入れていきましょう。

自己PRと区別する

ガクチカと自己PRの内容は区別が必要です。全く同じ内容を書いてしまうと、「質問の意図を理解していない」と思われるので注意しましょう。

自己PRは「自分の強みや長所」をアピールする場面です。自己分析を行い、自分の特徴を見つけておきましょう。

一方、ガクチカは「頑張った物事」がメインです。質問の意図が違うので、混同しないようにしてください。

ただし、表現方法や切り取るポイントを変えれば、使用するエピソードは同じでも構いません。ガクチカと自己PRの内容に共通点があると一貫性が生まれ、高評価を得られる可能性もあります。同じエピソードであっても、アピールしたいポイントやどの部分に焦点を当てて伝えるのか、表現を工夫して紹介するのがおすすめです。

自己PRについては「自己PRってなに?答え方のコツや注意点を例文付きで解説」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

 

ガクチカが本当にない!エピソードを作る方法

どれだけ探してもガクチカが見つからない場合は、「アルバイトを始める」「インターンシップに参加する」など、新たなエピソードを作るための活動を始めましょう。

ガクチカのエピソードを作るのにおすすめな5つの活動を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

アルバイトを始める

ガクチカが見つからない場合、アルバイトを始めるのがおすすめです。アルバイトを通して成長できた経験や、苦労を乗り越えた経験がアピールにつながります。

アルバイトはどのような職種でも大丈夫ですが、応募企業との親和性が高い業種だと、入社後にミスマッチなく活躍できる可能性が伝わり、高評価を期待できます。また、自分が苦手な業種にあえてチャレンジしてみて、困難を乗り越えたエピソードとして紹介するのもよいでしょう。

課外活動に参加する

ガクチカを探すために、課外活動に参加する方法もあります。サークルやゼミではなく、幅広い年代や異なる立場の人が集まる活動がおすすめです。

課外活動には価値観や考え方の違う人が多くいます。そのなかで一つの目標に向かって協力する経験は、ガクチカで高評価につながる経験になるでしょう。

インターンシップに参加する

インターンシップに参加し、仕事の経験を通して学びを得るのもおすすめです。特に、自分に足りないスキルを実感し、克服できたエピソードを伝えられると評価につながりやすくなります。

なお、インターンシップに参加する際は、長期のものがおすすめです。短期のインターンシップは業務を体験できないケースが多く、ガクチカでのアピールが難しくなります。

インターンシップについては、「インターンシップとは何か?特徴や選び方などをご紹介!」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。多くの就活生が参加しているので、どのようなものがあるか調べてみましょう。

資格取得を目指す

資格取得を目指し、その経験をガクチカにする方法もあります。勉強の過程を伝えるだけでなく、結果的に資格を取得できれば、就活でのアピールにつながる実績となるでしょう。

資格を取得するためには、受験までに勉強の計画を立てて実践しなければなりません。その過程を具体的に伝えることで、継続的に努力できる姿勢や向上心の強さをアピールできます。

なお、就活生へのおすすめの資格は「就職に有利な資格11選!取得するときの注意点も解説」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。どの資格を取得するか悩んでいる場合は、まずはチェックしてみることをおすすめします。

趣味に目標を設定する

趣味に目標を設定して、達成するまでの過程をガクチカとして紹介するのもおすすめです。

たとえば、スポーツが趣味であれば大会での優勝、旅行が趣味であれば日本一周など、具体的な目標を設定しましょう。具体的な目標を定めると、計画的に行動できることや、どのような考えや行動で結果を出したのかをアピールしやすくなります。

さらに、活動の過程や困難を乗り越えた経験を伝えられれば、企業からの高評価が期待できるガクチカに仕上がります。

趣味をテーマにしたガクチカは、ほかの就活生と被りにくい点がメリットです。アルバイトやサークル活動など、ありきたりなテーマのガクチカより採用担当者の印象に残りやすく、差別化を図りたい学生にもおすすめです。

逆算して考えてエピソードを作る

やみくもにエピソード作りに活動するのではなく、必要なことから逆算して計画的に経験を積むのも有効です。

たとえば、自分の強みを伸ばせるチャレンジをすることを考えてみましょう。苦手を克服する挑戦も良いですが、得意分野を活かすことで、他者との差別化や自信につながりやすくもなります。

具体的には、英語力が強みであれば海外ボランティアやインターンに参加し、その経験をガクチカに活かす、などです。

ほかには、「コミュニケーション能力」「リーダーシップ」「問題解決力」など社会人に求められるスキルを事前に洗い出し、それらを身につけるための経験を積んでいくというものです。アルバイトやサークル活動、ボランティアなど、必要なスキルを得られそうな活動を通して意識的にスキルの習得に向けて取り組むことで、考えや行動が伝わるガクチカのエピソードに繋がります。

さらに、就職活動でよく聞かれる質問、たとえば「苦労した経験とその克服方法」や「リーダーシップを発揮した経験」などを想定しておくこともポイントです。これにより、新たな挑戦を選ぶ際に、ガクチカとして使える経験を意識的に積むことができ、ESや面接でアピールできるエピソードを準備できます。

 

ガクチカをうまく伝えられない…効果的な伝え方のコツ

ここでは、ガクチカがうまく伝えられないときに実施したい伝え方を解説します。面接はもちろん、エントリーシートに書く場合にも使える効果的な伝え方を4つのステップで紹介するので、ぜひ参考にしてください。

「力を入れたこと」から伝える

始めに、結論となる「学生時代に力を入れたこと」から伝えましょう。たとえば、「私は飲食店のアルバイトに力を入れました」「私はサッカー部の部活動を頑張りました」などのように伝えます。

前置きがあると内容が伝わりにくく「結局なにが伝えたいのか分からない」といったマイナスの印象を与えかねません。結論ファーストは、ガクチカや自己PRなど就活のなかだけでなく社会人における情報伝達の基本なので、しっかり身につけておきましょう。

力を入れた理由を伝える

次に、力を入れた理由を伝えます。「なぜその出来事を頑張ったのか」といった動機やきっかけを具体的に伝えてください。

ガクチカのエピソードでは、結果だけではなく過程も重視されています。そのため、ただ単純に「全国大会で優勝しました」と伝えても、採用担当者が質問した意図を汲み取れていません。

「苦手を克服するために努力した」「チームメイトと勝利するために全力を尽くした」のように、自分の考え方や人柄が伝わるような理由を分かりやすく伝えましょう。

具体的なエピソードを伝える

力を入れた出来事にまつわる具体的なエピソードも伝えましょう。エピソードの伝え方によって、ガクチカの評価が変わります。

特に意識したいのは、「どのような課題があり、どう取り組んだか」という点です。課題解決に向けての姿勢は注目されている部分なので、できるだけ具体的に示すようにしましょう。

エピソードがうまく思いつかない場合は、「就活で自分のエピソードはどう伝える?伝え方のコツや注意点を解説」の記事をぜひ参考にしてください。自己分析を行い、過去の出来事を整理しておくのも大切です。

経験を通して得た学びを伝える

最後に、経験を通して得た学びを伝えましょう。具体的には成長したスキルや能力、価値観の変化などがあてはまります。

また、ガクチカを通して得たスキルや、能力を業務のなかでどのように活かすかという点も伝えてください。入社後の活躍をイメージしやすくなるため、企業からの評価アップにつながります。志望企業の仕事内容を事前に調べ、関連する能力をアピールしましょう。

ガクチカの書き方や面接官の印象に残る方法を詳しく知りたい人は、「ガクチカの書き方って?面接官の印象に残る方法を就活アドバイザーが伝授」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

 

ガクチカが思いつかないときに参考にしたい7つの例文

ここでは、ガクチカの例文を紹介します。ガクチカが思いつかない場合は、参考にしてみるのもおすすめです。

ただし、例文をそのまま使用しても就活では評価されません。自己分析を行い、自分なりのガクチカを完成させましょう。

ガクチカの例文1.アルバイト(塾講師)

私が学生時代に力を入れたことは、塾講師のアルバイトです。生徒の合格だけではなく、「一人ひとりの気持ちに寄り添う」ことを目標に指導を行いました。

一人ひとりに寄り添おうと意識するようになったのは、生徒の一人が「勉強がつらいから志望校のランクを下げる」と言ったのがきっかけです。

その生徒は志望校のレベルに届いていたため、勉強ができないこと以外に悩みがあるのではないかと思いました。そこで、「なぜ勉強がつらいと思うのか」を詳しく聞いてみると、「どうしても数学の△△が理解できず、この分野の知識が必要な大学への進学が不安になった」と悩みを打ち明けてくれました。

また、「ただ公式に当てはめただけで理解はしていないから、テストで得点できてもうれしくないし不安が募る」とも教えてくれました。私はテストの点数ばかりを気にして、生徒が本当に内容を理解できているか、知識を得たり点数が上がったりすることに喜びを感じているのかを見てこなかったと気づいたのです。

それからは、生徒一人ひとりの状況を知るために会話の頻度を増やしました。交流が増えたことで、生徒たちの悩みを把握でき、より的確な指導ができました。その結果、私が担当した生徒の志望大学の合格率は前年と比べて10%アップしました。志望大学を変えるか悩んでいた生徒も苦手分野を克服し、無事第一志望の大学に合格できました。

この経験を活かし、入社後はチームメンバーとのコミュニケーションを大切にし、本質的な課題解決に臨みたいと思います。

ガクチカの例文2.課外活動

私が学生時代に力を入れていたことは、学校のボランティアサークルでの課外活動です。地域の清掃活動やフードバンクへのボランティア参加など、社会貢献活動に積極的に参加しました。

この取り組みを始めた動機は、さまざまな人と関わりながら自己成長を図りたいという思いからです。

ある日の清掃活動では、学校周辺の公園を1日かけてきれいにしました。汗だくになりながらも、仲間たちと協力してゴミの回収や草むしりを行いました。
その結果、公園は一段と美しくなり、地域の方々からも感謝の言葉をいただきました。この経験を通じて、地域の美化に関わることの重要性と、チームワークの大切さを学びました。

また、フードバンクでのボランティア活動では、食品の仕分けや配達を行いました。困っている人々への支援活動に携わるなかで、自分の持つ恵まれた環境に感謝しつつ、人々の困難を少しでも軽減できる存在になりたいという思いが強くなりました。

これらの課外活動を通じて、社会の一員としての自覚や責任感を培いました。多くの人と協力し、助け合いの精神を大切にする姿勢を持ち続け、入社後も貴社に貢献できる存在となりたいと思っています。

ガクチカの例文3.インターンシップ

私が学生時代に力を入れていたことは、インターンシップです。

大学の夏休みに、IT企業での長期インターンシップに参加しました。私がインターンシップに参加した動機は、授業だけでは得られない経験を通じて、実際の業務フローやビジネスマナーを学びたかったからです。

具体的には、プロジェクトチームの一員として、新しいシステムの開発に関わりました。未経験の領域でしたが、チームメンバーや上司のサポートを受けながら、一つひとつのタスクに取り組んでいきました。その結果、システムの設計やプログラミングについての知識を習得し、プロジェクトの成功に貢献できました。

また、社内でのプレゼンテーションやミーティングにも積極的に参加できたことで、自己表現力やプレゼンテーションスキルが高まったと実感しています。この経験を通じて、チームでのコミュニケーションやプロジェクト管理能力も向上させることができました。

私のインターンシップ経験は、企業での実践的な経験を通じて、自身の成長と将来のキャリアに大きな影響を与えました。入社後も真摯に学び、新たな挑戦に積極的に取り組みたいと思っています。

ガクチカの例文4.資格取得

私が学生時代に力を入れていたことは、資格取得です。具体的には、TOEICに取り組んでいました。TOEICは私が将来海外で働くために必要なスキルだと考え、努力を重ねました。

毎日のようにリスニング・リーディングの問題集に取り組み、模擬試験も積極的に受けました。一度目の模擬試験では目標点数を達成できませんでしたが、その結果を受けて自分の弱点を分析し、徹底的に対策を練り直しました。

二度目の模擬試験では目標点数を達成でき、自信を持って本番に臨めました。この経験を通じて、目標達成のためには努力と計画性が必要であることを学びました。

粘り強さと向上心を持ち目標に向かって努力を続ける姿勢を私の強みとして、貴社の業務のなかで活かしていきたいと思っています。

ガクチカの例文5.趣味(筋トレ)

私が学生時代に力を入れていたことは、趣味の筋トレです。私は健康と自己成長の両面を追求するために、日頃から筋力を鍛えることに取り組んでいます。

きっかけは、身体の健康維持のために気軽な気持ちで筋トレを始めたことでした。机に向かうことが中心の学生生活では運動不足になりやすく、体力の低下を感じていました。筋トレを始めた結果、姿勢が良くなり、身体のバランスを整える効果を強く実感しました。

また、筋トレによって自己成長を図りたいという意欲もありました。自分の限界に挑戦することで持っている力を最大限引き出し、成果を感じられる筋トレは、私にとって魅力的な活動でした。

筋トレは私にとって、自己管理や目標達成への意欲を高める機会となりました。筋トレを通じて、身につけた物事に取り組む姿勢や根気強さを貴社への貢献に活かしたいと考えています。

ガクチカの例文6.趣味(読書)

私が学生時代に力を入れていたことは、趣味の読書です。

物心ついたころから読書が好きで、大学時代も時間を見つけてはいろいろなジャンルの本を読んできました。小説やビジネス書、自己啓発書など、幅広い分野の本に触れることで、知識や視野を広げられると考えています。

特に印象に残っているのは、ある小説の主人公の苦悩や成長を通じて、自分自身の人間性や考え方について深く考えるきっかけとなったことです。その経験から、本を通じてほかの人のさまざまな人生や考え方に触れることの重要性を実感しました。

読書は私の知識の基盤を築くだけでなく、洞察力を養い、論理的な思考を育むという面でも大きな影響を与えました。これからも積極的に読書を続けながら、成長を続けていくとともに、培った知見を貴社の業務のなかで活かしていきたいと考えています。

ガクチカの例文7.挨拶

私が学生時代に力を入れていたことは、挨拶です。私は常に明るく笑顔で他人と接することを心掛け、挨拶を欠かさず行いました。挨拶は私にとって大切なコミュニケーションの一翼を担っており、相手への敬意や思いやりを示す手段でした。

なぜ私が挨拶に力を入れたのかというと、初めての出会いや新しい環境において、挨拶を通じて自己紹介やコミュニケーションを円滑にできると感じたからです。

大学のサークル活動やアルバイト先では、毎日異なる人と接する機会がありました。自己紹介や丁寧な挨拶によって、ほかのメンバーやお客さまとの距離感を縮め、信頼関係を築けたと思います。

挨拶を通じて人々とのコミュニケーションの基盤を築き、積極的な対応ができるようになったことは、私の人間関係やビジネススキルの成長に大きく寄与しました。入社後も挨拶を通じて、お客さまや社員の方々に心地よさや安心感を与えることを心掛け、良好な関係性を築いていきたいと考えています。

ガクチカの例文は「ガクチカとは?評価される書き方や例文18選を紹介!」でもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

 

ガクチカがないと悩んでいるあなたへ

ここまで、ガクチカの見つけ方について紹介してきましたが、「やっぱりガクチカが見つからない」と困っている方もいるのではないでしょうか。また、学生時代に頑張ったことはあっても、就活でアピールできる内容なのか判断できない就活生も大勢います。

ガクチカでのアピールに困っている場合は、新卒就職エージェント「キャリアチケット」にご相談ください。

キャリアチケットでは、専属の就活アドバイザーが、自己分析や企業分析などの就活準備から具体的な書き方の指南まで、あなたのガクチカ作成をサポートいたします。豊富な知見を持った就活のプロと一緒に、これまでの経験を振り返ってみましょう。

ガクチカは特別な経験でなくても大丈夫です。あなたらしさを伝えられるガクチカを見つけたい学生は、ぜひキャリアチケットをご活用ください。

 

本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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