学生時代に力を注いだことはどうアピールする?伝え方のコツと例文を解説

このページのまとめ

  • 学生時代に力を注いだことを企業側が聞く目的は、学生の人柄や強みを知るため
  • 学生時代に力を注いだことは、結論から述べ具体的に話す
  • 学生時代に力を注いだことは、企業が求める人物像を意識する

学生時代に力を注いだことはどうアピールする?伝え方のコツと例文を解説のイメージ

「学生時代に力を注いだことの書き方が分からない」と悩む就活生もいるでしょう。「学生時代に力を注いだこと」は、面接や履歴書でよく問われる質問です。そのため、作成方法やアピールのコツを理解しておくことが大切。

この記事では、企業側が「学生時代に力を注いだこと」を聞く目的やどんなことをアピールすればよいのかを解説します。例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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目 次

企業側が「学生時代に力を注いだこと」を聞く4つの目的

就活中は、エントリーシートや面接で、「学生時代に力を注いだこと」通称ガクチカが度々質問されます。企業側が、「学生時代に力を注いだことを」から確認しているのは、学生の人柄や学生と自社との相性です。

ここではまず、企業側の「学生時代に力を注いだこと」を聞く目的を紹介します。企業側の意図を汲み取って自分をアピールするために、企業側の目的を把握しておきましょう。

1.人柄を知るため

企業は「学生時代に力を注いだこと」から、学生の趣味趣向や物事に対しての考え方、向き合い方を知ろうとしています。

また、人との関わりの中でどのような役割を担うことが多かったのか、という点も人柄を知るうえで重要なチェックポイントです。

あなたが努力して取り組んだことや熱量を注いでいたことを具体的に伝えることで、性格や強みなどの人柄をアピールできるでしょう。

2.自社との相性を見極めるため

「学生時代に力を注いだこと」から「自社との相性」を見極めることも、企業側にとって大切な目的の一つ。

課題に対するアプローチの仕方から学生のパーソナリティを浮き彫りにし、自社の価値観や方針、業務内容などとの相性を判断するのです。

また、日系企業では、雇用規制が強く長期間努める人が多いので、自社との相性は特に重要視されるでしょう。

3.伝える力を見るため

企業は、「学生時代に力を注いだこと」の質問で、「伝える力」のチェックも行います。

相手に分かりやすく、説得力のある説明をするためには、論理的思考能力や言語化能力、表現力が必要です。

これらの能力は、仕事の進捗報告や会議、営業などビジネスシーンでも欠かせないため、企業は伝える力も重要視しています。「学生時代に力を注いだこと」は伝える力をアピールできるよう、文章の構成を意識しましょう。

4.強みを知るため

企業は「学生時代に力を注いだこと」から、学生の強みを知ろうとしています。

企業は学生時代に力を注いだことの中で、困難を乗り越えたエピソードや成功体験などからあなたの強みを見出すのです。

他にもたくさんの志望者がいる中で「この学生を採用する意味は何か」「入社後はどんな活躍をしてくれるのか」を見られていることを意識しておきましょう。

企業が学生時代に力を注いだことについては、「ガクチカの例文18選!書き方の3ステップや企業の評価基準を解説」も参考にしてください。

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「学生時代に力を注いだこと」でアピールできるエピソード

「学生時代に力を注いだこと」とは、学生時代に時間をかけて取り組んでいたことや情熱をもって取り組んでいたことを指します。ここでは、「学生時代に力を注いだこと」でアピールできるエピソードの一例を紹介します。

学業・ゼミ活動

大学は学ぶために行く場所なので、学業は全員が経験しているものです。

自分の興味のある学科に通ったり、好きなことを学んで極めたりしていた人は、どんな学びに力をいれて何を学べたのかをアピールできます。

ただし、「学生時代に力を注いだこと」で話すエピソードは大学時代の話にするのが基本なので、大学受験の勉強の話は避けるのが無難でしょう。

また、多くの人が経験しているゼミ活動もエピソードとして有効です。ゼミ活動では、研究で苦戦したことや困難を乗り越えるために工夫したこと、仲間と協力して行ったことが話せるでしょう。

部活・サークル活動

部活やサークルからは学べることが多く、「学生時代に力を注いだこと」でアピールされるケースがよくあります。大会で結果を残すためや、試合で勝つために努力した就活生も多いでしょう。

また、部活やサークルの場合、チームで活動する場面が多く、人との関わりのなかで学べることも多いです。エピソードも伝えやすいので、アピールに向いています。

アルバイト・ボランティア活動

アルバイト経験やボランティア活動も、「学生時代に力を注いだこと」でよく使われるテーマです。

アルバイトを通して学んだことは、仕事にも活かせるためアピールしやすいのもポイントでしょう。アルバイト経験からは、課題解決能力やコミュニケーション能力などがアピールできます。

また、ボランティア活動では、社会の何に課題感を感じているのかや社会貢献力をアピールできます。企業は成し遂げたことではなく、就活生の人柄や考え方を知るために質問しているので、ボランティア活動を通して何を学んだかを忘れずに伝えましょう。

習慣・趣味

日常の習慣や趣味も「学生時代に力を注いだこと」としてアピール可能です。

一見、エピソードとして不向きに感じるかもしれませんが、あなたが時間をかけていたことや情熱を注いでいたことであれば問題ありません。

たとえば、毎朝ランニングに行くのが習慣になっている人は、継続力や精神力をアピールできます。趣味でギターを始め、初心者から一通り演奏できるまでになった場合には、新しいことに挑戦する力や壁にぶつかってもすぐに諦めない忍耐力をアピールできるでしょう。

「学生時代に力を注いだこと」でアピールできるエピソードについては、「「学生時代に力を入れたこと」はなぜ聞かれる?アピールできる書き方を解説!」も参考にしてください。

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「学生時代に力を注いだこと」でアピールできる力

「学生時代に力を注いだこと」では、問題解決能力や主体性をアピールできます。自分の経験からはどんな力をアピールできそうか、以下を参考に考えてください。

問題解決能力

「学生時代に力を注いだこと」では、問題解決能力をアピールできます。ゼミ活動の研究で思うような結果が出ずに思考錯誤した経験やサークル活動で仲間同士の対立を収めた経験、アルバイトの飲食店でお客様満足度を高めるために工夫した経験などから問題解決能力がアピールできるでしょう。

問題解決能力は、仕事で困難にぶつかったときや新しいプロジェクトを始めるときにも求められる力なので、「学生時代に力を注いだこと」で評価される力です。

問題解決能力については、「問題解決能力を就活の選考でアピールするには?身につけ方や例文も紹介」も参考にしてください。

主体性

主体性も「学生時代に力を注いだこと」でアピールできる力です。

サークル活動やゼミ活動、ボランティアなどの活動は全て自ら考えて始めたものでしょう。また、活動の中で課題解決や活動の発展のために自分から進んで行動したものがあればアピールできます。

人に言われて行動する人が多い中で、主体性を発揮して行動できる人は仕事でも重宝されるでしょう。

忍耐力や継続力

「学生時代に力を注いだこと」では、忍耐力や継続力もアピールできます。たとえば、学生時代に時間をかけてできるようになったことや、継続していた習慣があればエピソードとして話しましょう。

企業は長く働いてくれる人材を求めているので、少しの困難ですぐに心が折れないような忍耐力や同じ仕事を長く続けられるような継続力は評価されます。

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「学生時代に力を注いだこと」がないときの見つけ方

「学生時代に力を注いだこと」がない人は、「自己分析をする」「日記やブログを見返す」「身近な人に聞く」といった方法を試してみるとよいでしょう。

この項目では、それぞれの方法について詳しく紹介します。

自己分析をする

「学生時代に力を注いだこと」が見つからない場合は自己分析をしてみましょう。

自己分析の方法は、Webサイト上にある自己分析ツールの使用やマインドマップの作成などさまざまありますが、ここでは手軽にできる自己分析ノートを作る方法を紹介します。

自分の長所や短所、こだわりを書き出す

まず、できるだけ客観的な視点で自分を見つめ直し、長所や短所、こだわりを書き出していきましょう。他人から言われた自分の特徴や性格も書き出しておくのがおすすめです。

これまでの経験や継続して取り組んできたことを書き出す

続いて、小学校や中学校時代から、現在に至るまでの自分についても書き出しましょう。エピソードの大小は関係ありません。経験したことや継続して取り組んできたこと、印象的な出来事などを思いつくままに書き出すことがポイントです。

この時点ではまだエピソードの深堀りはせず、簡単な箇条書きにするとよいでしょう。

書き出した内容をさらに掘り下げていく

ひと通り書き出せたら、気になる項目をさらに深く掘り下げていきましょう。自分の傾向や特性が明らかになってくるはずです。自己分析ノートを作ることで、考えや記憶などの情報が整理されます。

自分自身についての理解を深め、行動を見つめ直すことは、「学生時代に力を注いだこと」に書くエピソードの発見にも繋がるでしょう。

学生時代に多くの時間を費やしたことを考える

「学生時代に多くの時間を費やしたこと」がない場合には、学生時代何に多くの時間を費やしていたかを考えてください。

多くの時間をかけていたものは、力を注いでいたことと同義です。学生時代を思い出して、自分は何に時間をかけていたのか思い出してください。

身近な人に聞く

自分の身近な人に聞くのも、「学生時代に力を注いでいたこと」を見つける方法としておすすめです。自分では当たり前と思っていたことが、他人から見れば実はすごいことだったという場合もあるでしょう。

また、自分では気付かずに力を注いでいたことや頑張りを、友人や家族が見てくれている可能性も考えられます。「学生時代に力を注いでいたこと」がないという人は、一度、身近な人に話を聞いてみましょう。

よりプロフェッショナルな解説が欲しい方は「ガクチカの書き方って?面接官の印象に残る方法を就活アドバイザーが伝授」をご覧ください。

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「学生時代に力を注いだこと」で注意すること

「学生時代に力を注いだこと」を書く際には、企業が求める人物像を把握することや、エピソードを1つに絞ることなどに注意しましょう。

また、嘘のエピソードや内容の過度な誇張、信頼を下げる恐れのある内容は避けるのが無難です。以下で注意点を確認しておきましょう。

企業が求める人物像を把握する

企業が求める人物像を把握し、それを意識して書くことは評価アップのために欠かせないポイントです。

先述したとおり、企業は「学生時代に力を注いだこと」から、自社との相性や仕事への取り組み方をチェックします。

応募先企業の方針や求める人材を理解せず、全く関係のない内容や活かせそうにない経験を書いたのでは好印象を与えることはできません。内容を考える前に、念入りに企業研究を行うことが大切です。

複数のエピソードを盛り込まない

エピソードは1つに絞って書きましょう。あまりに多くのエピソードを盛り込むと、一つひとつの内容が薄くなり、要点も伝わりにくくなります。

伝えたいエピソードを1つ選び、それを深く掘り下げて伝えれば、具体的で説得力のある内容になるはずです。

嘘のエピソードや過度な誇張は避ける

「学生時代に力を注いだこと」が思いつかないからといって、嘘のエピソードを書いたり、過度に誇張して書いたりするのは良くありません。

日々、多くの学生の応募書類に目を通している採用担当者には、嘘や過度に誇張した内容では違和感を与え、すぐ嘘がバレてしまいます。

また、面接で深掘りする質問をされたときに上手く答えられなければ、マイナス評価に繋がるでしょう。

ギャンブルや犯罪を連想させる内容はNG

ギャンブルや犯罪を連想させる内容や反社会的な内容は避けるのが無難です。企業によっては、入社後のトラブルを避けるために、少しでもリスクがあると判断すれば採用を見送ることも。

「学生時代に力を注いだこと」に限らず、採用選考の場では信頼を下げてしまう恐れがある内容は避けた方がよいでしょう。

「学生時代に力を注いだこと」で注意することについては、「「ガクチカがない…」は勘違い!見つからない時の対処法や7つの例文を紹介」も参考にしてください。

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「学生時代に力を注いだこと」を効果的に伝えるコツ

エピソードが決まったら、内容をまとめていきます。下記の構成を意識すると伝わりやすくなり、効果的にアピールできるのでおすすめです。項目ごとのポイントについて、以下で詳しく見ていきましょう。

結論は簡潔にまとめる

まず最初に、「私が学生時代に力を注いだことは〜〜です」と簡潔に結論を述べます。「これから何について述べるのか」を冒頭で相手に理解してもらうことで、後述する内容が分かりやすくなるでしょう。

目を引く結果や実績があれば、ここで付け加えるのもおすすめです。
たとえば、「私が学生時代に力を注いだことは、ボランティア活動です」と伝えるよりも、「私は、学生時代、ボランティア活動に力を注ぎ、すべての都道府県を回りました」と伝えた方がより強いインパクトを与えられます。このように、差別化となる特徴を盛り込んでおくと効果的です。

ただし、冒頭の結論はコンパクトにまとめることが基本なので、長々と概要を記載しないように注意しましょう。

動機は「モチベーションの源泉」を掘り下げる

次に、「〜〜をしたのは、〜〜と考えたためです」などのように、力を注いだことへの動機を述べます。動機を考える際には、自分が何に対して熱意を持つのかという「モチベーションの源泉」を明確にしましょう。

他人の勧めなどによる「受動的な動機」はあまり歓迎されません。幼少期の経験や価値観に根ざした「主体的な動機」を見つけ出すことがポイントです。

課題は特別なものでなくてOK

動機のあとに書く「実際に取り組んだ課題」は、特別なものである必要はありません。採用担当者にとっては、課題そのものよりも、次に書く「課題に対して取った行動」の方が知りたいポイントです。

課題は、「売上が前月より下がった」「リピート客が少なかった」などのように、分かりやすくシンプルに述べましょう。

取り組む姿勢やスタンスを伝える

「学生時代に力を注いだこと」では、物事への取り組み方やスタンスを伝えるのがポイントです。たとえ地味でな内容であっても、自分なりに工夫しこだわりを持って継続していることを伝えれば、採用担当者への立派なアピールになります。

課題解決のために取った行動を具体的に伝える

次に、課題解決に向けて取った行動、努力の方法など、具体的な経緯を書きましょう。ここは仕事に対する取り組み方が見える箇所であり、重要な評価ポイントです。

そのため、「さまざまな工夫をした」「必死に努力した」「話し合いを重ねた」など、抽象的な表現で終わらせるのはNG。「売上が下がった原因は店内の動線に問題があると考え、テーブルを大きさごとにまとめて配置することで、通路を通りやすくした」などのように、課題解決のための工夫や努力の「中身」を具体的に述べることが大切です。

経験をどう活かせるかを伝える

その経験から何を得て、企業でどう活かせるかをしっかりと伝えれば、平凡なエピソードでも十分に好印象を与えることができます。

企業が「学生時代に力を注いだこと」から特に知りたいのは、頑張った経験や得た学びを入社後どのように活かしてくれるのかという点です。そこを意識して構成を考えれば、しっかりとアピールできる内容になるでしょう。

結果は「数字」「比較」「他人からの言葉」を使う

課題に対する行動の結果どうなったのかを「数字」「比較」「他人からの言葉」を用いて伝えます。
たとえば、「前月に比べて売上が増えた」よりも「前月に比べて売上が20万円増えた」と、数字を入れた方が分かりやすくなるでしょう。

また、「施策前は〜〜だったが、施策後は〜〜となった」というように、行動の前後で比較するのも伝わりやすくするポイントです。ほかに、他人からの言葉を用いて結果を伝える方法もあります。

「マネージャーに社員にならないかと誘われた」「お客様から今までで一番の接客だと褒めていただいた」と書けば、結果だけでなく、人の心を動かす力もアピールでき、好印象を残せるでしょう。

情報は具体的にする

情報を具体的にすれば、平凡な内容でも印象的なものになり、周囲と差別化を図ることが可能になります。

たとえば、学生がテーマとして選ぶことが多い「飲食店でのアルバイト」も、「全国展開しているチェーン飲食店」「県内の第1号店」などのように、情報のレベルを上げて具体的に書けば、採用担当者がイメージしやすくなり、ほかの応募者に埋もれることなく印象付けることができるでしょう。

学びは「仕事に通じる気づき」にする

最後に「この経験から学んだこと」をまとめます。ここで大切なのは「チームワークの重要性」「計画性のある戦略」などのように、「仕事に通じる気づき」であること。学びをまとめる際には、仕事に活かせるかどうかを基準に考えるようにしましょう。

どうすればよりわかりやすく伝えられるか知りたい方は、「学生時代頑張ったことの答え方と例文|印象に残るエピソードで面接突破!」も参考にしてください。

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「学生時代に力を注いだこと」の例文

この項目では、基本的な構成や書き方のコツを踏まえた例文を紹介します。参考にして、自分なりの「学生時代に力を注いだこと」を作成しましょう。

アルバイトに力を注いだ例文

学生時代に力を注いだことは、国内1号店となる〜〜カフェでのアルバイトです。高校生のときに短期留学で行ったアメリカで、初めて〜〜カフェのコーヒーを飲み、その美味しさに魅了されました。大学1年生のときに国内1号店を出店すると知り、すぐに応募してアルバイトを始めました。

開店当初は、珍しさから行列ができるほどのお客様に来ていただいていましたが、すぐに客足が途絶えるようになりました。私は、日本人の好みに合わせたメニュー作りができていないことや接客マニュアルが不十分なことが原因であると考え、対策を講じるべきだと提案しました。

具体的には、アンケート箱の設置やSNSの口コミのチェック、天候や気温によって異なる注文商品の分析です。提案した私が対策リーダーとなり、ほかのアルバイトスタッフとともにお店にお客様が求めることを見直し、季節ごとのメニュー作成やマニュアル作りに取り組みました。

その結果、新たなメニューが評判となり、売上が15%アップしました。また、開店時と比べてよりきめ細やかな接客、お客様ファーストのサービスをするようにしたことで、「居心地が良くなった」「毎日通いたい」という感想をいただけるようになりました。本社からも私の取り組みが評価され、アルバイト2年目でバイトリーダーを任されるようになりました。

この経験から学んだお客様のニーズに合わせたサービスを提供することの重要性や、私の分析力、提案力を貴社での仕事でも活かし、貢献したいと思っております。

サークル活動に力を注いだ例文

私が学生時代に力を注いだことは、ノートテイクボランティア活動です。きっかけは、大学1年生のときに親しい友人が病気で聴力を失ったことです。友人が講義を受ける際に何か助けができないかと考え、講義の内容をノートに取る手伝いを始めました。

手伝いを続けるうちに、学内には私の友人のほかにも聴力に障害をもつ学生がおり、同様の手伝いを希望していることを知りました。しかし、私ひとりでは対応しきれないため、SNSでノートテイクボランティアを募集することにしました。すると、「ぜひ活動に参加したい」と、予想していたよりも多くの学生が集まりました。そこで私は、ノートテイクボランティアサークルを作り、スケジュール管理や運営を行うようになりました。

また、活動を続けるうちに、聴力以外にもさまざまな障害をもち、手伝いを必要とする学生がいることがわかりました。ノートテイクのみでなく、点字や教室の移動など、それぞれに合った手伝いができるように、専門知識を持つ方にも協力を仰ぎ、すべての学生がよりよい形で講義を受けられる仕組み作りをすることにしました。

その結果、大学3年次には、学内の手伝いを必要とするすべての学生に対応できるようになりました。また、この活動が大学の強みとして紹介されたり、メディアの取材を受けたりもしました。ボランティア活動経験を活かし、貴社でも人々の暮らしを良くするために、一人ひとりに寄り添ったシステムの構築に取り組み、貢献したいと考えています。

学業に力を注いだ例文

私は学生時代、英語の学習に力を注ぎました。英語を学ぼうと思ったきっかけは、アルバイト先のレストランに外国人の同僚が入ってきたことです。彼女から母国イギリスの話を聞くうちに、いつか現地を訪れてみたいと思い、その日のために英語力を伸ばそうと思いました。

直前に受けたTOEICの点数が520点だったこともあり、目標を200点アップに設定。毎日決まった時間に語彙とリスニングの勉強をしました。また、インプットとアウトプットのバランスを考え、訪日外国人向けのガイドのボランティアも始めました。テスト期間中やゼミの繁忙期は時間が取れないこともありましたが、その週のうちに足りない分を補って勉強するようにし、コツコツと英語力を伸ばしました。

その結果、ちょうど1年後にTOEIC740点を獲得。目標を達成することができ非常に嬉しかったです。また、同僚と一緒にイギリスに旅行し、現地の方とコミュニケーションを取ることができました。貴社に入社した後も、自分で目標を見つけてそのためにスケジュールを管理し、コツコツ努力を続けるという強みを活かして活躍したいと思います。

ゼミに力を注いだ例文

私が学生時代に力を注いだことは、ゼミ活動です。私は経済学部のマーケティングを学ぶゼミに所属しており、そこで企業の方とZ世代向けの新商品を開発するプロジェクトに参加しました。

私は「誰よりもたくさんのアイディアを持っていこう」と決め、インターネットや書籍を参考に、新商品のアイディアを30個考えていきました。そこで打ち合わせの日に披露したのですが、「商品化できそうなものは一つもない」と言われてしまいました。

そこですぐに失敗を振り返り感じたことは、自分だけの考えでアイディアを出してもダメだということです。翌週から、ターゲットとなっているZ世代の友人たちに、アンケートを取りました。その結果、私たちの世代でどんなニーズがあるのか、どういったものが求められているのかを数字をもとに理解することができました。

次の打ち合わせではアンケートをもとにアイディアを厳選してプレゼンテーションし、その中の一つが選ばれて実際に商品化されることになりました。この経験から私は、物事を調べるときにはインターネットや書籍だけでなく、生の情報を得る大切さを学びました。貴社でマーケティング職として採用いただけたら、インターネットなどだけでなく自ら行動して生の情報を得ることを心がけていきたいと思います。

もっと例文を読みたい方は、「ガクチカとは?作成方法や例文を徹底解説」も参考にしてください。

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この記事では、「学生時代に力を注いだこと」の見つけ方や作成のポイントを紹介しました。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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