起業したい大学生が押さえるべきポイントは?

このページのまとめ

  • 大学生のうちの起業は、若く体力がある、時間が確保しやすいなどのメリットがある
  • メリットだけでなく、社会的な信用の得にくさや学業との両立の難しさといったデメリットもある
  • 大学生が起業するには、起業サークルへの入部やビジネススクールへの入校などの方法が有効
  • 会社の設立には、会社名や住所、目的などの必要事項を定款に記入し、税務署や労働基準監督署に提出する必要がある
  • 就職して十分な経験を積んでから起業するという道もある

年若い経営者が増えてきている昨今では、「大学生で起業する」という道も進路の1つとして注目されています。
在学中に起業するメリットやデメリット、資金調達の仕方など、学生起業を考えている方が知っておきたい知識を紹介しているので、ご一読ください。
 

 

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大学生で起業するメリット

近年は、大学卒業後に就職して組織の一員になるというだけでなく、在学中の起業も1つの進路として注目されているようです。
大学生のうちに起業となると不安に思うかもしれませんが、以下のようなメリットもあります。

若さ・体力がある

新しいことにチャレンジする時は、若さがあると有利です。
若いうちは体力があり、多くのチャンスにも恵まれています。
社会経験は浅くても、大学生が起業をする上で若さと体力は武器になるでしょう。

時間を確保しやすい

社会人と比較すると、起業に充てる時間を確保しやすいのも学生企業のメリットの1つ。
起業するとなると、気力と体力、時間が必要になります。
大学生は1ヶ月以上の長期休暇もあるため、その分起業に費やせる時間は多くなるでしょう。

失敗しても取り返せる

起業をしても、最初から成功するとは限りません。
成功している経営者も、始めのうちは失敗や試行錯誤を繰り返しながら現在の地位を確立している人のほうが多いでしょう。
起業したのが大学生のうちであれば、失敗しても取り返しやすく、教訓を次に活かすこともできます。
事業を続けずに就職を決めた際も、学生時代に起業したという実績は有効なアピール材料になるでしょう。

起業を考えている大学生の方は、以上のメリットを踏まえて検討してみてください。

大学生のうちにやるべきことについては「大学生のうちにやるべきこと30選!将来や就活にもつながる内容を解説」も参考にしてください。

 

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大学生で起業する難しさ

前項で大学生が起業するメリットを紹介しましたが、いい点ばかりではありません。
学生であることがビジネスの妨げになる可能性も少なからず考えられます。

学業との両立が難しい

学生は学業があるため、起業だけに時間を使うわけにはいきません。
大学生のうちに起業を考えているのであれば、学業との両立が必要になります。
課題やレポート、試験に追われ、卒業が近くなれば就職活動や卒業論文などで忙しくなるでしょう。
長期の休暇があるとはいえ、学業と起業の両立となると難しい部分もあるかもしれません。

可能なビジネスの範囲が限られる

学生の本分は学業なので、アルバイトで多くの収入を得ることは難しいでしょう。
そのため、大学在学中に起業するとなると、少ない収入の中で可能な範囲の事業に限られます。
実店舗の経営のような、多くの初期投資が必要なビジネスは挑戦しにくいでしょう。

自由な時間が減る

学業と起業の両立を考えると、自由に使える時間が減ってしまうかもしれません。
そのため、友人と遊んだり、サークル活動に励んだりするのは難しいでしょう。
自分で決断したことであっても、周囲の同級生が自由を満喫している中、自分は学業と起業で精一杯という状況は、精神的な負担となる可能性があります。

社会的な信用を得にくい

起業するにあたり、学生というだけで社会的な信用を得にくくなることも考えられます。
たとえ本人が真剣な気持ちで起業に臨んでいても、社会経験がない学生に対してネガティブなイメージを抱く人もいるかもしれません。

学生起業にはメリットもあれば、デメリットとなることもあります。
起業に踏み込む前に、一度よく考えてみましょう。
 

 

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起業するにはどうすればいい?

大学生で起業するための具体的な方法を、下記で紹介します。

起業サークルに入部する

大学にもよりますが、「起業サークル」を設けている学校もあります。
起業を考えている学生が集い、実現を目指して活動をするサークルです。
業界で有名な投資家や起業家を招いて勉強会を開催したり、実際にビジネスを起こしてみたりと、起業のノウハウを身につけられるイベントが盛んに行われています。
もし自分の大学に企業サークルがあれば、入部を検討してもいいかもしれません。

ビジネススクールで学ぶ

企業のために経営や経済などの知識を本格的に学びたいという場合は、ビジネススクールに通うのも1つの手です。
ただし、一口にビジネススクールと言ってもその定義は広く、学べる領域も違ってくるため、自分の希望と照らし合わせながら事前にリサーチしておきましょう。

扱う事業について熟考する

起業して取り扱う予定の事業について、熟考してみることも大切です。
ビジネスで取り扱うからには、実現可能であり、利益も出す必要があります。
「いいサービス・いい商品」という漠然としたイメージだけでなく、起業後のビジョンをしっかり決めておきましょう。

資金調達

起業のための資金調達の代表的な方法として、金融機関からの融資があります。
しかし、金融機関から融資を受けるには担保などが必要になるため、学生のうちではハードルが高いでしょう。
学生起業の資金調達で有効な方法は、以下のようなものがあります。

クラウドファンディング
近年は、インターネット経由で不特定多数の人からの出資を募るクラウドファンディングという方法が資金調達の一環として浸透してきています。
クラウドファンディングは融資ではなく投資となるため、返済の義務がないのも利点の1つです。
ただし、募集したからといって必ずしも投資を受けられるとは限りません。
クラウドファンディングで投資を受けるには自分の考えているビジネスを多くの人に知ってもらい、さらに「投資したい」と思ってもらう必要があります。

アルバイト
アルバイトは、学生にとって最も現実的な資金調達方法といえるでしょう。
学業もこなさなければならないため、稼げる金額は限られてしまうかもしれませんが、確実に安定した収入を受け取ることができます。

親に支援してもらう
学生のうちであれば、親の援助を受けられる可能性もあります。
ただし、起業について親に理解してもらうことが必要でしょう。
反対されることや、説得に時間を要することも想定しておいたほうがいいかもしれません。

資金調達の方法を3つ挙げましたが、できるだけ学生が出せる範囲の資金でできるビジネスを考えることも大切です。

起業には知識も大切ですが、ビジネスとしてやっていくだけの覚悟も必要になります。
 

 

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株式会社をつくるには何が必要?

会社には、株式会社・合同会社・合名会社・合資会社の4種類があります。
最も一般的で社会的な信用が得やすいため、起業するなら株式会社が無難でしょう。
株式会社の設立に必要なものは、以下のとおりです。

・商号(会社名)
・本店所在地(会社の住所)
・資本金(1円からでもOK)
・株主(資本金を出資する株主)
・印鑑(会社の実印となるハンコ)
・定款(会社の目的や活動などの概要を明記する書類)

会社を設立する際は、会社の概要を記した定款を法務局に提出し、「登記」する必要があります。
登記が済んだら、税務署や労働基準監督署などの機関に、法人設立届出書や青色申告承認申請書といった必要書類を提出しましょう。
 

 

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経験を積んでから起業する道もある

学生のうちに起業するのも素晴らしいことですが、就職して十分な経験と資金を蓄積してから起業するという道も検討しておきましょう。

学生起業は資金調達や社会的信用など、学生であることがネックになってしまう面も少なからずあります。
そのようなデメリットにも目を向けた上で、それでも起業したいと思えるか・自分が起業に向いているかをじっくり考えましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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