このページのまとめ
- 潰れない会社は、黒字が続いていて自己資本比率が高い
- 潰れない会社を見分ける際は、創業年数や事業の将来性にも着目しよう
- メガバンクやインフラ関連企業などは潰れにくいといわれている
- 「潰れない会社か」だけではなく、仕事内容や社風も踏まえて企業を選ぼう
「潰れない会社に就職したい」と思っても、「何を見れば将来性が分かる?」と悩む就活生は多いでしょう。企業の将来性は「黒字が続いていれば心配ない」というわけではないため、着目すべきポイントを知っておく必要があります。
このコラムでは、潰れない会社の見分け方や、潰れにくいといわれている企業をご紹介。自分に合う企業に就職できるよう、将来性を見抜くコツを押さえましょう。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
潰れない会社を見分ける4つのポイント
潰れない会社を見分けるには、企業の公式サイトや新聞などを活用し、以下の4つをチェックすると良いでしょう。
1.業績
継続的に黒字が続いている企業は、比較的安定していると考えられます。ただし、黒字であっても会社の資金が無くなれば倒産のリスクがあるほか、「一度赤字になるとすぐに倒産する」というわけではない点を留意しましょう。
2.自己資本比率
「自己資本」は、会社の総資本(事業のために必要な資金)のうち、会社が貯めたお金と株主が出資した資金の合計額を指します。総資本には「自己資本」と「他人資本」があり、後者は金融機関などから借りた資金です。自己資本比率が高ければ借金が少ないので、今後も安定的に経営を行えると予測できるでしょう。
もちろん、企業が新しい事業に参入したり設備投資したりする場合は、一時的に資金援助に頼って自己資本比率が下がることがあります。自己資本比率が下がったとしても、一定の利益を得られているなら、将来性を過度に心配する必要はないと考えられるでしょう。
そのほか、自己資本比率の目安は業界によって異なるので、業界ごとに平均値を把握しておくことも大切です。
3.創業年数
創業年数が長い企業であれば、企業経営のノウハウが蓄積されていて、今後大きな課題が生じた際も乗り越えられると考えられます。もちろん、創業年数が長くても潰れる場合はあるほか、創業から間もない企業であっても、事業が順調に進んで安定的に経営を行える場合があります。
4.事業の将来性
会社の将来性を見極める際は、事業の方向性やビジョンに着目することも大切です。一見すると素晴らしい事業内容に思えても、社会や時代のニーズに合っていない商品・サービスを提供している場合、安定して需要を得られず経営が厳しくなる恐れがあります。
経営理念や社長が考える顧客のニーズ、商品・サービスに対する思いなどをチェックし、企業の将来性を考えてみましょう。
大企業に就職するメリットについては「大企業に就職すれば安心!と考える前に知ってほしいこと」も参考にしてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
潰れる可能性が低い会社って?
潰れる可能性が低い企業として、以下の例が挙げられます。
商社
商社は、原料や加工品などを扱い、売りたい会社と買いたい会社を仲介する企業を指します。商社は「総合商社」と「専門商社」の2つに分けられ、後者は特定の分野に特化した商品・サービスを扱うのが特徴です。
創業年数が長くクライアントと信頼関係を築いている商社は、今後も潰れにくいと考えられるでしょう。
メガバンク
メガバンクは、巨大な資産・収益規模を持っている銀行や銀行グループを指します。
メガバンクが潰れにくい理由の1つには、大企業との取引が盛んなことが挙げられるでしょう。また、海外展開にも注力していることから、メガバンクの今後の事業拡大に関心が寄せられています。
インフラ関連企業
電気やガス、水道、鉄道といったインフラは生活に欠かせず、需要は景気に左右されにくいのが特徴です。インフラ関連企業は行政との取引もあり、将来性のある業界だと考えられます。
ここまで潰れにくい会社として商社やメガバンク、インフラ関連企業をご紹介しましたが、あくまで例であり、各企業によって経営状況は異なることを念頭に置いてください。
会社選びの軸については「会社選びのポイントは?正しい答え方と考え方・注意点を例文つきで解説」も参考にしてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
仕事内容や社風も踏まえて企業を選ぼう
応募する企業を決めるうえで将来性に着目する就活生は多いと考えられますが、自分に合う職場で働くには、職種の適性や社風なども考慮することが大切です。将来性だけに着目して企業を選ぶと、入社できたとしても「仕事にやりがいを感じられない」「社風が自分に合わなくてつらい…」とミスマッチを起こす恐れがあります。
自己分析や企業研究を十分に行い、「目標を実現できるか」「企業の雰囲気は自分に合いそうか」といったことも考えて企業を選びましょう。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。