就活で諦めない性格は強みになる!内定につながるアピール方法や4つの例文

このページのまとめ

  • 諦めない性格は自己PRでアピールできる立派な強みになる
  • 諦めない性格は「意志が強い」「折れない精神力がある」などと言い換えられる
  • 就活を諦めそうになった時は、視野を広げたりアピールが十分か見直したりしよう

就活で諦めない性格は強みになる!内定につながるアピール方法や4つの例文のイメージ

「就活で諦めない性格をアピールしたいけど、評価につながるのだろうか」と悩んでいる人は多いでしょう。諦めない性格は一見目立たない資質と思いがちですが、企業にとっては必要な強みです。

この記事では、諦めない性格を自己PRのアピールにつなげる方法や言い換え表現について、例文を踏まえて解説します。また、就活で失敗しやすい原因や諦めないための対処法などもまとめたので、参考にして内定獲得を目指しましょう。

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目 次

諦めない性格は自己PRにつながる

諦めない性格は仕事を行ううえでも役立つため、自己PRに盛り込める大事な強みです。ここでは、諦めない性格を強みにできる理由や注意点を解説します。

企業が「諦めない性格」を評価する理由

ビジネスでは、物事を諦めない性格が立派な強みとして役立つケースが多いです。仕事では「売上や成果が伸びない」「納期まで時間がない」といった試練にぶつかることがよくあります。その際、諦めない性格の人は、試練や困難に対して粘り強く努力し乗り越えられる傾向があるでしょう。

最後の追い込みができるかどうかは仕事の成功に大きく関わるため、多くの企業が注目する強みとなり得ます。また、就活では諦めない姿勢から「長く働いてくれそう」「精神的にタフそう」などと好印象を持ってもらえるでしょう。職種や業種を問わず求められる資質ですが、中でも、あきらめない性質が特に求められる職種や仕事は以下の通りです。

・ノルマを達成し成果を出す職種
・経理や会計といった金銭を扱う職種
・仮説と検証を結果が出るまで行う職種
・新聞や報道番組など真実を追い求め公表する仕事
・美容やコンサルタントといった顧客の悩みを解決する職種 など

自己PRで諦めない性格を伝える際は、どのような業務で活かせるのか応募先の仕事に合わせて効果的にアピールするとよいでしょう。

諦めない性格をアピールする際の注意点

自己PRで諦めない性格をアピールする場合、「頑固」「融通が利かない」などとマイナスイメージを抱く面接官もいるため注意が必要です。働くうえで、ときには組織の決定事項や上司の判断に沿った柔軟な対応も欠かせません。自己PRで諦めずに取り組んだエピソードを伝える際は、短所にもなり得ると想定してアピールするとよいでしょう。

たとえば、「諦めない性格が裏目に出て頑固にならないように素直さを心がけている」「人の意見を柔軟に取り入れてよりよい結果を出すようにしている」といった内容を盛り込むのがおすすめです。自分の強みを活かす場面を見極めたり、短所にならないよう気をつけたりしていることが伝われば、好印象につながりやすいでしょう。

「自己PRできるような立派な強みが見つからない」と悩んでいる就活生もいるでしょう。強みは、日々の生活の中から見つけることも可能です。自己PRでエピソードが思い浮かばない就活生は、「自己PRが書けない!エピソードを見つけるコツとは?」を参考にしてみてください。

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諦めない性格を言い換えて就活でアピールする方法

単に「強みは諦めないこと」といっても、ほかの就活生との差別化が難しいため、表現を言い換えることが大切です。自己PRで「諦めない性格」を強みとして伝えたい場合、以下の言い換え例を参考にして作成してみてください。

・目標達成までやり抜く
・意志が強くブレずに突き進む
・困難をバネにして成長できる
・辛い状況でも忍耐強く取り組む
・成果が出るまで粘り強く向き合う
・問題の原因を探り解決策を工夫する
・困難な状況でも折れない精神力がある
・長期的に目標を立てて継続して取り組める
・物事を途中で投げ出さずに主体的に向き合える

自分の伝えたいエピソードを深掘りすれば、ぴったりな表現が見つかるでしょう。自己PRで諦めない姿勢を伝える際のポイントや例文については、「自己PRで諦めない姿勢を伝えるコツは?具体的な例文を紹介」でも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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諦めない性格を自己PRする3つのステップ

諦めない性格をアピールするためには、構成を意識することが大事です。ここでは、自己PRで諦めない性格をアピールする流れを3ステップで解説します。

1.結論から述べる

まず、自己PRでは結論から述べましょう。たとえば、「私は何事も最後までやり遂げる人間です」のように、結論となる自分の強みを冒頭で伝えてください。

結論から入ることで話の趣旨が明確になり、相手が内容を理解しやすくなります。また、話のゴールを定めれば、自分が伝える内容との整合性を持たせやすいでしょう。

ビジネスの場でも簡潔に述べることが求められるため、分かりやすく伝えられれば論理的に物事を考えられると好印象につながります。

2.結論を裏付ける根拠を説明する

次に、強みを発揮したエピソードを説明し、諦めない性格に説得力を持たせましょう。たとえば、以下のような経験を盛り込むのがポイントです。

・課題にぶつかった経験
・課題をどのように乗り越えたか
・結果として何を学んだか

「周りから無理だといわれたが、努力の結果目標を達成した」という流れにすると、インパクトが出るでしょう。なお、面接では自己PRのエピソードを深掘りして質問される場合が多いので、答えられるよう準備しておいてください。

嘘をついたり、内容を誇張しすぎるのはよくありません。面接で聞かれた際に、話に一貫性がなかったり、答えに詰まったりしてしまう恐れがあるからです。あくまでも自分のエピソードを深堀りして作成するようにしましょう。

3.諦めない性格を仕事にどう活かせるか説明する

最後に、諦めない性格を仕事でどのように活かせるか説明し、企業との適性の高さをアピールしましょう。

「根気強い性格を活かして、地道なコミュニケーションでお客様との信頼関係を築きます」というように、仕事と絡めて説明するのがポイントです。入社後の目標や自分が貢献する意思を伝えれば、仕事への熱意も伝えられるでしょう。

上記でお伝えしたように3ステップで自己PRを完成させられます。さらに、例文を見て表現や伝え方を参考にしながら、より魅力的な自己PRを作成しましょう。

自己PRや志望動機などは、伝え方によって相手の受け取り方が変わります。どのような伝え方が効果的なのか、こだわって作成してください。自己PRの書き方について詳しく知りたい人は「就職活動の自己PR例文18選を紹介!書き方や高評価につながるコツも解説」をご覧ください。

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就活で諦めない性格をアピールする例文4つ

ここでは、就活の自己PRで諦めない性格をアピールする例文を4つ紹介します。前述の言い換えた表現を用いた例文を掲載するので、自身の経験に当てはめたり自分なりの言葉に置き換えたりして自己PRを作成しましょう。

1.意志の強さをアピールする例文

私は意志が強く、何事もブレずにやり遂げる強みがあります。

私は高校2年生の頃から自宅周辺の歩道を掃除し始め、大学4年生までの約5年間ほぼ休むことなく続けてきました。

掃除を続けているうちに通行人に感謝の言葉をかけてもらえることもあり、交流が深まったり気持ちよく通ってもらえたりすることが嬉しく感じました。

悪天候の際は家族に心配をかけないために休みましたが、意志を貫くことでかけがえのない体験ができると学びました。

貴社に入社後も、意志の強さを活かして初志貫徹をモットーに仕事を遂行し、目的を達成するように努めて参ります。

2.困難をバネにできることをアピールする例文

私の強みは、困難な状況をバネにして成長できるところです。

私が高校2年生の頃、地元で開催されるバザーの運営に参加することになりました。しかし、開催1ヶ月前になってもバザーの出店者が集まらず、中止するか決断の期限が迫っていました。

過去にも中止になったケースはありましたが、私は地元の人たちが楽しめる貴重な機会を失いたくないという思いから、地元以外の参加者を募るようSNS配信を始めました。

SNSに慣れておらず、最初はなかなか閲覧されませんでしたが、バザーまでのカウントダウンや会議の様子をリアルタイムで投稿するなどして内容に工夫を重ねた結果、1週間で目標の出店者数を達成できました。

現在では毎年バザーの広報担当を任され、例年出店者や来場者数が伸びています。この経験から、困難な状況をバネにして乗り越えることで、自分の成長につながるだけでなく、周囲にもよい影響を与えられると改めて学びました。

貴社に入社後も、コンサルタントとしてお客様の困難な状況を突破できるように対策を工夫し、顧客および貴社の利益に貢献してまいります。

3.粘り強さをアピールする例文

私は目標達成のために、粘り強く努力できる人間です。

私が大学1年次の頃、受験のストレスのため、高校時代から10kg体重が増えてしまいました。そんな時、地元でフルマラソンが開催されることを知り、ダイエットのため参加を決意しました。運動経験が全くなく、体も重くなっていたため、友人や家族には「やめたほうがよい」と止められました。私が無謀な挑戦をして、失敗することを心配したようです。

しかし、「努力すれば壁は乗り越えられる」と思い、毎日のランニングから始めました。最初は1km走るのがやっとでしたが、毎日続けた結果5kmのランニングが日課になりました。

参加条件となる制限時間もクリアできるようになり、当日は42.195kmを無事に走り切りました。体重も12kg減り、努力を続ければ自分を変えられることを学びました。

仕事においても、失敗を恐れずチャレンジする精神を大事にしていきたいです。貴社に入社した暁には、顧客の隠れたニーズを見つけ出せるよう、粘り強く対話を続けていきたいと考えています。

4.折れない精神力をアピールする例文

私は困難な壁にぶつかっても折れない精神力が強みです。

私は大学1年生の頃、飲食店でアルバイトをしていました。入社して1ヶ月が経った頃、たまたま私が1人でホールにいるときにお客様がいらっしゃり、注文の取り方やメニューの内容などにクレームを受けました。

私はそれまでクレームの対応をしたことがありませんでしたが、持ち前の折れない精神力で向き合い、お客様に心地よい時間を過ごしていただけるよう、真摯な応対を心がけました。

すると、お客様の様子が次第に柔らかくなり、最後には笑顔で帰ってくださいました。この経験から、困難な状況でも折れずに誠心誠意向き合うことの大切さを改めて感じました。

営業の仕事でも、トラブルやクレームなどの困難な状況が起こる場合があると思います。貴社で営業職に配属していただいた折には、困難な状況にぶつかっても持ち前の精神力でお客様との関係を良好に保つよう努めて参ります。

これらを参考に、応募先の風土や仕事内容に合わせてアピールする表現方法を変えながら、諦めない性格をアピールしましょう。

諦めない性格を自己PRでアピールする際は、「粘り強さ」としてもアピールできます。「自己PRで「粘り強さ」はアピールできる?ポイントや例文を徹底解説」では、例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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就活を諦めたくなる7つの原因

諦めない性格が強みでも、煩雑な手続きや書類の作成といった慣れない作業に「もう無理」と思ってしまう場合もあります。また、就活が思うように進まない場合、自信を失い諦めたくなることもあるでしょう。

ここでは、就活で失敗したり諦めたくなったりする原因になりがちなポイントを7つ紹介します。就活を諦めそうになっている人は、自分の状況に照らし合わせて原因を見つけ、そこから解決策をみつけていきましょう。

1.大手企業や有名企業ばかり受けている

就活に失敗しやすい原因として、大手企業や有名企業ばかり受けていることが挙げられます。人気の企業は応募者が殺到して難易度が上がり、たとえ優秀な人であっても選考を通過するのは容易ではありません。

難易度の高い企業ばかりにエントリーして不採用が続いてしまうと、持ち駒が全滅してしまう可能性が高まります。持ち駒がなくなると精神的にも余裕がなくなってしまい、就活が思うように進まないでしょう。

大手ばかりではなく、中小企業も魅力的な企業は数多くあります。視野を広げることで、内定獲得につながるでしょう。

2.エントリー数が少ない

極端にエントリー数が少ないのも失敗につながりやすい原因の一つです。「なんとかなるだろう」などと考えて、エントリー数が少ない状態で不採用が続くと、視野が狭くなり本当に自分に合った企業を見逃しかねません。

視野が狭くなると、就活中に志望業界に対して違和感を抱いても、積み上げた業界研究などがもったいないと感じやすくなります。その場合、「今さら方向転換できない」と自分に合わない応募先にエントリーし続けてしまう可能性があるため注意が必要です。

また、少ないエントリー数では面接などの経験も不足しがちなため、力を発揮できず不採用が続く原因になるでしょう。まずは、気になった企業にエントリーしてみましょう。

3.自己PRや志望動機の内容が合っていない

内定がもらえない原因として、ESや面接で伝える自己PR・志望動機の内容が、応募先とマッチしていない場合が挙げられます。

厚生労働省が公表した「第9回雇用政策研究会 関係資料集(56p)」によると、産業別に求められる資質は以下のような結果でした。

第9回雇用政策研究会 関係資料集(9p)のイメージ

引用元:厚生労働省「第9回雇用政策研究会 関係資料集(9p)

「チームワーク、協調性・周囲との協働力」など、各産業で共通する資質がある一方、業種によって求められる能力やスキルは異なります。そのため、自己PRや志望動機を作成する際は、志望企業が求める人物像を入念に確認し、応募先に合ったアピールをすることが欠かせません。

なお、同じ業界で複数の企業に応募する場合、ある程度自己PRや志望動機が重なる部分もあります。しかし、企業の特徴を盛り込んでおらず、応募先にマッチしていない場合は「ほかの企業でもよいのでは」と思われる恐れがあるため注意してください。

大筋は変える必要はなくても、それぞれの企業に合った将来のビジョンや冒頭にして、どこの企業でも通用するような内容では提出しないようにしましょう。

参照元
厚生労働省
第9回雇用政策研究会資料

4.面接対策ができていない

面接の事前準備ができていない場合も、就活が失敗しやすい原因となります。面接対策が不十分だと、質問にうまく答えられなかったり、緊張で言葉に詰まったりすることがあるからです。

また、面接会場での身だしなみや着席の仕方、挨拶などの基本的なマナーができていない場合、「入社意欲が低いのか」と評価を下げる場合もあり得ます。面接官は多くの就活生を見ており、対策の甘さが伝わりやすいため、選考を通過するのは難しくなるでしょう。

就活エージェントのキャリアチケットでは、面接対策も入念に行っています。面接対策は、1人で行うのは難しく、客観的な視点で判断しにくいものです。第三者に見てもらうことで、自分のこと言動のクセや、話の伝え方なども見直せるでしょう。

5.自分に自信がない

自分に対して極端に自信がない場合も、就活がうまくいかない原因になり得ます。就活は企業とのマッチングの場であり、自分は企業に貢献できるというアピールが必要です。

しかし、「自分なんか役に立てないのでは」と極端に自信がない場合、能力を過小評価してしまい、適切なアピールを行えない可能性があります。自信のなさから適切なアピールができなければ、面接官に入社意欲や仕事への熱意が伝わらず、不採用につながりやすいでしょう。

6.モチベーションが保てない

就活に対するモチベーションが保てないことも、就活に失敗して諦めたくなる原因の一つです。

就活は長期にわたって企業や業界研究をしたり、多くの人とコミュニケーションを取ったりします。その中でモチベーションを保てなければ、企業・業界研究が適当になってしまったり、コミュニケーションの場でアピール不足になったりしかねません。

また、落ち続けることで自分は必要とされていないと考えてしまうこともあります。マイナス思考が強くなるとさらにモチベーションが下がり、不採用が続くループにはまってしまう場合があるでしょう。

7.頑張り過ぎて気力が落ちている

就活がうまくいかず諦めたくなる原因として、就活を頑張り過ぎて気力が落ちているケースも挙げられます。

「早く内定をもらおう」とハイペースで就活を進めたものの、なかなか内定がもらえない場合、疲弊から気力が下がることがあるでしょう。また、「頑張らなければならない」と義務感を抱いた場合も無気力になる原因となり得ます。

気力が落ちてしまうと物事に対して過剰にネガティブに捉えてしまったり、頑張る方向性を間違えて空回りしてしまったりする恐れがあるでしょう。その結果、就活がうまくいかず諦めたくなりやすいのです。

就活を成功に導くコツについて詳しく知りたい人は「就活失敗で人生終了?納得いかない就活で終わらないために今からすべきこと」も参考にしてみてください。

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就活を諦めないために気持ちを切り替える方法

就活はESや履歴書といった書類の作成や、不慣れな面接で疲弊してしまいやすいため、うまく気持ちを切り替えることが大切です。

ここでは、就活を諦めないために気持ちを切り替える方法を解説します。嫌気がさして就活を完全にやめてしまう事態を避けるためにも、リフレッシュできる時間を作りましょう。

休息時間を意図的に取る

長期化しやすい就活では、休息時間を意図的に取ることが重要です。就活は自分のペースで進められるからこそ、夜通し作業したり休憩を取らずに行動したりもできます。

しかし、就活は非日常的な活動であり、自分では知らないうちにストレスが溜まりやすいです。また、学業と並行して休息なしで行動し続けると、体力面にも限界が来るでしょう。

限界を迎えてからでは回復にも時間がかかるため、スケジュールに休息時間を組み込み、意図的にリラックスする時間を作るのがおすすめです。

就活を忘れてリフレッシュする時間を作る

ときには、就活を忘れてリフレッシュする時間を作るのも、気持ちを切り替える手段として有効でしょう。就活前からやっていた趣味に没頭したり、行ってみたい場所に日帰りや数日かけて出かけたりしてみるのもおすすめです。

「そんなことをしていたら就活が間に合わない」と思ったとしても、数日休んだからといって不利になることはないため、安心してください。反対に、リフレッシュできれば頭の回転が早くなったり、体力が回復して生き生きと動けたりする効果が期待できます。

ストレスや疲労が蓄積して爆発する前に、しっかりリフレッシュする時間を取りましょう。リフレッシュする際は、スマホやパソコンを持たないようにするなど、就活から完全に離れて目の前のことに集中することが大切です。

自分にマッチしない企業だったと割り切る

就活で不採用になった際は「その企業とは縁がなかっただけ」と割り切って次の企業を探すのがおすすめです。

第一志望に落ちるとモチベーションが下がりがちですが、その企業が必ずしも自分に合っているとは限りません。第一志望の会社に入社しても早期退職する人がいたり、希望の部署に配属されずミスマッチを感じ、仕事に対してやる気が起きなかったりするケースもあります。

不採用の結果が届くと落ち込んでしまいますが、完全に立ち止まらず「もっと自分に合った企業に就職するチャンス」と考えて就職活動を続けましょう。大切なことは、就職活動を完全に辞めてしまわないことです。少しずつでもいいので、就職活動に取り組む姿勢を持ち続けることが重要です。

OB・OGや社会人と話す機会を作る

就活で気持ちを切り替えるために、OB・OGやすでに社会で活躍している人と話すのも効果的です。OB・OGや社会人は過去に就活を経験しています。当時の就活で辛かったときや挫折しそうになった際、どのように乗り越えたのかを聞くと、自分のつまづいているポイントを打開する大きなヒントになるでしょう。

また、自分の辛い気持ちを聞いてもらうのも、心がすっきりしたり客観的に状況を整理できたりするのでおすすめです。

このように、就活につまずいたときは1人で悩まず、誰かに話すと気分が変わることもあります。また、人は誰かに話すことで、自分の頭の中を整理でき、今やらなければならないことが明確になるものです。もし、身近な人に相談しにくいという人は、就活に詳しい大学のキャリアセンターや、就活エージェントに相談するのも一つの方法です。

就活とうまく向き合う方法を知りたい人は「就活に疲れたときの対処法8選!疲れないための就活への向き合い方も解説」を参考にしてみてください。

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就活を諦めず内定を獲得するための7つの対処法

就活に失敗したときは、自分の進め方を振り返り改善を図ることが重要です。ここでは、内定を獲得するための効果的な対処法を7つ解説します。

1.視野を広げて企業を選ぶ

就活で内定を獲得する方法として、広い視野で企業を探しエントリー数を増やすことが大切です。たとえば、以下の点に着目してみましょう。

・就職先の条件を狭め過ぎていた場合は、譲れない部分を除いて条件を緩めてみる
・業界や職種は絞り込み過ぎず、自分の適性を活かせそうな分野に目を向ける
・大手企業に絞っていた人は、中小企業やベンチャー企業も視野に入れる

大企業に応募するのが悪いわけではありませんが、世の中には優良な中小企業やベンチャー企業もあります。大企業と平行して、応募者数が比較的少ない企業を受けておくのがおすすめです。

エントリー数が増えるとES・履歴書といった書類作成や面接準備が大変になりますが、内定を得られる可能性は高まります。

2.就活の軸を見直す

就活が思うように進まず諦めそうになったときは、就活の軸を見直してみましょう。就活の軸がずれたまま就活を続けた場合、企業の方針や理念とマッチしなかったり、志望動機が定まらなかったりする恐れがあります。

たとえ就職できたとしても、仕事や環境が合わずに早期退職につながるケースもあるため、就活の軸は適切に見直すことが重要です。

なお、厚生労働省が公表した「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します(別紙1)」によると、令和2年3月に大学を卒業した人のうち、3年以内の離職割合は32.3%でした。卒業年ごとの離職率の推移は以下の通りです。

新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します(別紙1)のイメージ

引用元:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します(別紙1)

離職の理由は人によって異なりますが、入社後に思っていた勤務環境でないと分かったり、条件や待遇面で後悔したりして退職を決意した人もいるでしょう。

就活で失敗が続いているときは、「就職してから後悔するより今の時点ならやり直しできる」と前向きに捉えて行動しましょう。そのうえで「自分はなぜ就活するのか」といった目的に立ち返り、就活の軸を見直してみてください。

参照元
厚生労働省
新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します

3.自己PRや志望動機を見直す

就活の失敗を挽回して内定を獲得するために、自己PRや志望動機の見直しも重要です。前述の通り、企業は就活生の志望度や自社とのマッチ度を重視しています。

不採用が続く場合、自己PRや志望動機のポイントがずれていたり、内容が不十分だったりする可能性があるため、次のポイントを改めて確認しましょう。

・企業の求める人物像や能力に沿ったアピールになっているか
・自己PRや志望動機の内容が具体的に書けているか
・分かりやすい構成で作成できているか
・仕事内容を理解し、企業に貢献するアピールができているか

これらのポイントを、自己PRや志望動機を作成する際のチェック項目として活用してみるのがおすすめです。

4.面接対策を徹底する

面接対策を徹底しておけば、本番でも緊張せずに自分をアピールできます。面接は慣れない場所で自分をアピールする必要があったり、失敗できないと気負ってしまったりして緊張する人は多いです。

そのため、可能な限り面接で緊張しないような対策を行っておきましょう。たとえば、以下のポイントを見直して対策するのがおすすめです。

・よくある質問に対する答えを用意する
・回答を丸暗記せず、伝えたいことのポイントを掴み柔軟に答えられるように練習する
・身だしなみや入退室のマナーを見直す
・表情や声のボリュームなどが自信のない様子になっていないか確認する

面接で緊張しないよう場慣れするために、第三者に面接官役を依頼して模擬面接を繰り返すのがよいでしょう。

5.アピールが十分か振り返る

就活で挽回するために、アピールが十分できているか振り返ることも大切です。アピールが不十分では、たとえ自己PRや志望動機の内容がよくても、入社意欲や仕事への熱意が伝わりづらくなってしまいます。

しっかり自分を売り込むためには、自己分析や業界研究、企業研究を入念に行いましょう。また、自分の経験を具体的に伝えたり、伝える順序を意識したりすることも大切です。

そのうえで、自分の特性と企業の特徴が合っている点を述べれば、説得力のあるアピールにつながります。

6.強みや長所を第三者に聞いて自信を持つ

就活を自信を持って進めるために「自分の強みや長所は何か」と身近な人などに聞いてみるのもよいでしょう。自身の認識と他人から見た強みや長所が一致しないことがあるからです。

自分の強みや長所の認識が他人の捉え方と異なる場合、就活でもうまくアピールにつなげられず、失敗する可能性があります。「自分は必要とされていないのか」と自信を失ってしまわないためにも、第三者の認識を把握することが重要です。

また、自己評価が低く自信がない人も、他人からの評価であれば客観的に受け止められるかもしれません。そのため、できる限り複数の人に自分の特徴について聞いてみましょう。

7.就活エージェントや大学のキャリアセンターを使う

就活エージェントや大学のキャリアセンターを利用して、アドバイスをもらうのもおすすめです。就活エージェントや大学のキャリアセンターでは、就活の進め方の相談やESの添削、模擬面接などのサポートを受けられるため、1人で取り組むより効率的に就活を進められます。

社会人の目線でチェックしてもらえば、「社会から見て自分がどのように見えるか」という視点に気づくこともあるでしょう。自分では気づかない問題点を指摘してもらえば、今より就活がスムーズに進みます。

就活が辛くなったときは、信頼できる相談先を頼るのがおすすめです。「就活に失敗しても死ぬ必要はない!失敗したときの対処法や相談先を解説」を参考にして、適切な相談先を選びましょう。

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就活を諦めない場合の選択肢

就活を諦めない場合は、「既卒で就活」やフリーランスといった可能性も視野に入れておくのがおすすめです。ここでは、就活を諦めないと決めた場合の選択肢を解説します。

既卒で就活することも視野に入れる

就活がうまくいかない場合、既卒で就職することも考えておくとよいでしょう。「既卒」とは、内定がないまま卒業した人のことを指します。

既卒で就職する道があると分かれば、「卒業までに何としても内定をもらわなければならない」と張り詰めていた気持ちが楽になるでしょう。ただし、既卒での就活はメリットとデメリットがあるので注意が必要です。

既卒で就活するメリット

既卒で就活するメリットは以下の通りです。

・在学中に就職できなかった経験があるため、失敗を反省して就活に取り組める
・新卒のように明確なタイムリミットがない分、自分のペースで企業を見極められる
・既卒では職種ごとに採用する企業が多くなり、応募時点で詳しい業務内容が分かるため、自分の適性を考慮したうえで就職できる

「失敗しても既卒として就職できる」という安心感があれば、気負い過ぎず就活に取り組めるでしょう。

既卒で就活するデメリット

既卒で就活する際は、以下のようなデメリットが考えられるので気をつけてください。

・就活は経験豊富な転職者がライバルになるため、難易度が高い
・新卒に比べて求人数が少なく、企業選びの幅も狭い傾向にある
・既卒は大学のサポートを受けられないため、自主的に動く必要がある
・同級生の多くは社会人として働いており、焦りや孤独を感じることもある

既卒の面接では「どうして新卒で就職できなかったのか」を聞かれる可能性があり、対策が必須です。過去の失敗を素直に受け止め反省する姿勢を伝えれば、採用に近づけるでしょう。

なお、厚生労働省が公表した「若者の募集・採用等に関する指針 ご対応いただきたい5つのポイントを紹介します(2p)」によると、卒業後3年以内の既卒が新卒枠で応募できるように企業に向けて通達しています。

指針に則った採用活動をしている企業には新卒枠に応募できますが、現役の大学生が就活のライバルとなるため、難易度が高まる可能性がある点も気をつけましょう。既卒での就職を選択する際は、メリット・デメリットを十分検討して判断するのが大切です。

参照元
厚生労働省
青少年の雇用の促進等に関する法律(若者雇用促進法)について

就職せず留年や進学をする選択肢もある

就活を諦めず続ける場合、就職留年や進学する選択肢もあります。就職留年で卒業を1年遅らせる場合は時間に余裕ができるため、就活をよりじっくり進められるでしょう。また、大学院や専門学校に進学して、より高度な知識や技術を身につければ、就活に有利になり得ます。

内定を早く獲得しようと焦ってしまい、自分に合わない企業を選ぶ確率が下がる点もメリットでしょう。ただし、追加の学費や一人暮らしの場合は生活費がかかるため、途中で困らないように準備しておくのが大切です。

起業やフリーランスとして働く道もある

就活を諦めない場合、起業やフリーランスも視野に入れてみてください。企業に勤めるだけでなく、起業して自分の事業をしたり、フリーランスとして働いたりすることも、れっきとした仕事です。

大学を卒業後、すぐに起業したりフリーランスとして働いたりするのは難しいのではと思うかもしれません。しかし、現代では多様な価値観が認められつつあり、今までなかった仕事も生み出されているため、発想力や持っている技術次第で十分働けます。

なお、起業やフリーランスの道に進むと決めた場合も、就活対策として培ったマナーやスキルを活かせたり、仕事を始めてから応募先の企業と取引きしたりする可能性があるでしょう。継続力も必要なため、就活は最後まで真剣に取り組むことが重要です。

就活を諦めたくなった時の対処法を知りたい人は「就活をあきらめた先は?進路や悩んだ時の対処法・成功する6つの方法を解説」もご覧ください。

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就活で諦めない性格をアピールしたいあなたへ

就活において、諦めない性格は試練や困難に粘り強く立ち向かったり、精神的なタフさをアピールできたりする立派な強みといえます。

「どのように伝えれば効果的か」と悩んだら、言い換え表現を使って印象に残る具体的なエピソードを加えたうえで、企業に貢献する意志を伝えるように工夫してみてください。

なお、諦めない性格が強みの人でも、就活で行き詰った際に自信を失い「諦めたい」と思う場合があるかもしれません。その際は、「なぜ就活するのか」を考えたり、自分の強みや長所を第三者に聞いてみたりしましょう。

人事に評価される自己PRを作成できているか不安な人や、不合格が続いて就活を諦めそうな場合は、就活エージェントを利用してみてください。

就活エージェントであるキャリアチケットでは、キャリアアドバイザーが一人ひとりに寄り添った丁寧なサポートを行っています。就活の困りごとの相談はもちろん、自己PRや面接などの対策もできるため、悩む時間を少しでも減らして諦めずに就活を進めたい人におすすめです。

就活で諦めない性格を効果的に伝えつつ、最後まで粘り強く取り組み内定獲得を目指しましょう。

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