学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)をESに書こう!エピソードの選び方も解説

このページのまとめ

  • 学生時代頑張ったことがないと悩む人は、特別なエピソードを探している場合も多い
  • 学生時代頑張ったことをESに書くときは結論から伝え、具体的なエピソードも交える
  • 学生時代頑張ったことをESに書くときは、失敗や挫折を乗り越えた経験を伝えるとよい

「ESの学生時代頑張ったことの書き方が分からない」
「頑張ったことがない」

こんな風に、学生時代に頑張ったことの内容やESへの書き方で悩む方は多いでしょう。

この記事では、ガクチカをESに書くときのコツやエピソードの選び方を例文付きで解説しています。ガクチカをESに書く際には、結論から伝えて具体的なエピソードを付け加えることが重要です。

最後まで読み、選考突破に必要なガクチカの書き方のポイントを抑えましょう。

ESの書き方やコツについて相談したい

   
目 次

学生時代頑張ったことをESに書けない人は特別なエピソードを探しているケースも多い

「ESに書く学生時代に頑張ったことが見つからない」「そもそも学生時代に頑張ったことがない」と悩む就活生は、何か特別なエピソードを探しているケースも多いです。

しかし、学生時代に頑張ったことは特別なエピソードではなく、ありきたりとも思われるような内容でも十分アピール可能です。

エントリーシート(ES)では、結果ではなく過程が重視される傾向にあります。そのため、輝かしい実績よりも、何かを成し遂げるために頑張った経験をアピールしましょう。

また、成功体験だけでなく、困難を乗り越えた経験もエピソードに盛り込むと、より説得力のある内容に仕上がります。企業側は、チャレンジした経験や失敗を活かした経験から、組織での立ち回りが分かるでしょう。

学生時代に頑張ったことを見つけるときは、特別なエピソードではなく、過程をアピールできる内容を重視することをおすすめします。

困難を乗り越えた経験については、「「困難を乗り越えた経験」の書き方とは?回答のポイントを例文つきで解説」も参考にしてください。

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学生時代に頑張ったことがないときのESに書くエピソードの見つけ方

ここからは、学生時代に頑張ったことがないときに、エピソードを見つける方法を紹介します。

1.自己分析で学生時代の経験を書き出す

学生時代に頑張ったことをESに書く前に、モチベーショングラフや自分史を使って自己分析を行い、大学生になって経験したことを書き出してみましょう。

成功した体験やいい思い出だけではなく、挫折や失敗した経験も書き出すことが大切です。さらに、その出来事を深堀りし、「なぜその行動をしたのか」「実現するために何をしたのか」を思い出してみてください。

学生時代に何もしていなかった人はいません。単位を取るために授業を受け、講義を受けていない時間にアルバイトをしている人も多いでしょう。

小さな出来事でもいいので、自分の行動を深堀りして振り返ってみてください。

2.毎日欠かさない習慣を書き出す

次に、自分の中のルーティンを書き出してみましょう。意識せずに自分が使っている時間を思い返すことで、強みや長所が見つかる場合があります。

例えば、朝起きる時間や寝る前にすることなど、小さな習慣からでもかまいません。1日分のスケジュールを思い起こし、リスト化してみてください。

自分が何気なく取っている行動が、他の人からすると特技や強みと感じられる場合も。何気ない生活で意識していることを見つけ、エピソードを選定しましょう。

また、習慣を掘り下げていくと、趣味や特技から頑張ったことが見えてくるケースも多いです。学生時代に頑張ったことのエピソードに趣味を選んだ際は、ギャンブルや娯楽要素が高いものを避ける必要があります。

学生時代に頑張ったことに「趣味」を選ぶ際は、「趣味でもOK?「学生時代に頑張ったこと」の書き方のコツ」も参考にしてください。

3.企業分析で見つけた求める人物像に合うエピソードを探す

志望する企業を分析してどのような人材を求めているかを調べ、自己分析で分かった強みが分かるエピソードを照らし合わせましょう。企業がどのような人物を求めているかは、職種や業界ごとに異なります。

自分との共通点を洗い出してから書き進めれば、企業に関心を持ってもらえる可能性も高まるかもしれません。例えば、体力や忍耐力が重視される企業では、スポーツ経験で粘り強く頑張った経験をアピールすると効果的です。

企業のHPにインタビューや経営者からのメッセージが乗っている場合、そこからヒントを得て学生時代に頑張ったエピソードを選定しましょう。

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ESの「学生時代頑張ったこと」を周りと差別化してアピールする方法

頑張ったことを効果的に伝えるためには、以下の要素を押さえましょう。

結果よりも過程に重点を置いて伝える

あなたのことを知らない面接官が聞いても伝わるように、できるだけ詳しく書きましょう。「頑張りました」「成果が出ました」といった抽象的な表現では、面接官の心に響かないといえます。どのように頑張ったのか、どのような成果が出たのか、具体的に書くことが大切です。

目標の達成に向けて、どのような努力や工夫をしたのかが肝心だといえます。結果よりも過程が詳しく伝わるよう、重点を置いて書きましょう。

ESの書き方については、「エントリーシートとは?履歴書の違いや基本を押さえて選考を突破しよう」の記事も参考にしてください。

情景が伝わるようにエピソードを伝える

自分の体験したことや経験は、相手に情景が伝わるように書くことが大切です。就活では、自分の過去や性格を知らない人に自己開示をし、理解してもらう必要があります。

ESの決められた枠内で、数字や具体的な出来事を使いつつ、面接官が想像しやすいように伝える配慮が重要です。学生時代に頑張ったことを伝える際も、情景が伝わるように工夫しましょう。

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「学生時代に頑張ったこと」をESに書くときの基本構成

学生時代に頑張ったことをESに書くときは、基本的な構成に沿って書き進めていきましょう。構成に気をつけることで、書きやすいだけでなく相手にも伝わりやすくなるメリットがあります。

1.結論から先に伝える

「これからどのようなことを話すのか」を簡潔にまとめて伝えるようにしましょう。話がだらだらと続くと、要点が分かりにくくなります。さらに、結論の次に根拠を伝えることで、説得力のある文章に仕上がります。

2.具体的なエピソードを付け加える

アルバイトや部活など、活動に取り組んだ背景について述べましょう。取り組んだ活動は、大きなものでなくても構いません。活動内容そのものが重要なのではなく、どれだけ真剣に行動したのかが重視されるといえます。

3.失敗や挫折を乗り越えたエピソードを伝える

その後、生じた課題の解決や目標達成のために対処した内容と、その結果を説明します。冒頭で伝えたアピールポイントを裏付けられるよう、具体的なエピソードを語ることが大切です。

4.入社後に活かす方法を伝える

最後に、一連の経験を通じて学んだことを述べます。経験から得た内容から企業が見出すのは、応募者の人柄やポテンシャルだといえるでしょう。

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「学生時代頑張ったこと」をESに書くときの注意点

「学生時代に頑張ったこと」を書くときに避けるべきポイントを、以下の3つにまとめました。ここで紹介した3つのポイントは、相手のことを思えばできることかもしれません。相手に伝わりやすい具体的なエピソードを、誠実な心を持って述べるようにしましょう。

専門用語を多用しない

専門的な分野に力を入れた経験があっても、専門用語ばかりを使って相手に話すのは禁物。誰が聞いても理解できるよう、言葉をしっかりと選ぶ必要があります。

また、2026年の春から、専門性の高い人材を確保するために、専門的な知識を持つ学生の就活を早める企業が増えるでしょう。周りの就活生との差を付けるためにも、いかに分かりやすく専門知識を伝えるかを練習しておきましょう。

参照元
厚生労働省
2025 年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方

抽象的で相手に伝わりにくい表現は避ける

「頑張った」「努力した」「結果が出た」など、抽象的な表現では具体的な内容は伝わりません。
面接官が最も知りたいのは、結果が出るまでの過程といえます。努力や工夫をした中身が伝わる書き方を心がけ、面接官の心を掴みましょう。

嘘のエピソードは使わない

嘘をつくことはリスクが大きく、自分のためになりません。何人もの学生を相手に面接を行ってきた面接官は、嘘を見抜く力も長けているといえます。嘘が見破られてしまうと、誠実さの面でも疑問を抱かれる可能性も。等身大の自分で、面接に臨みましょう。

就活において嘘がバレるリスクについては、「就活で嘘をつくのはNG?人事にバレる理由とリスク」も参考にしてください。

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学生時代に頑張ったことをESに書くときの例文

ここからは、学生時代に頑張ったことをESに書くときの例文を紹介します。

学生時代にアルバイト(居酒屋)を頑張ったときの例文

私は、大学1年生から居酒屋のアルバイトを続けています。アルバイトを始めたては、オペレーションをこなすので精一杯で、ホールを慌ただしく小走りしていました。

しかし、バタバタとしている空間ではお客様が落ち着いて話せないと感じ、たくさんのタスクをこなすために何が必要かを考えました。

ドリンクを作るときは伝票を3秒確認する時間を作り、同時に5杯ずつ作れるようになります。満席時の新規お客様対応では、具体的な待ち時間を先に伝えて間に合うようにテーブルバッシングを終わらせることで、素早い行動を意識しました。

すると、お客様アンケートの印象に残ったスタッフに私の名前を書いていただき、「快適な空間で楽しい時間を過ごせました。」とコメントを頂きました。

入社後も、お客様の意向を尊重して行動できるよう、尽力して参ります。

学生時代にアルバイト(コールセンター)を頑張ったときの例文

私は、学生時代にコールセンターのアルバイトをしておりました。

コールセンターでは、お客様のお困りごとを解決したり、ご意見を担当部署に伝えたりする業務を担当していました。多くの商品を扱う通販サイトのコールセンターでしたので、商品だけでなく、発送から到着までのさまざまな内容のお問い合わせが寄せられました。

臨機応変な対応が求められる職場でしたので、オペレーション資料やマニュアルをいつでも取り出せるように準備しました。デスクトップに自分専用のフォルダを用意し、商品や配送、キャンペーンなどお問い合わせの分野ごとに整理しました。

小さなことから整理して仕事に取り組むことで、効率が上がり、お客様に「ありがとう」と言われる機会が増えました。

入社後も、効率を上げてお客様満足度を高められるように、状況を整理して業務にとりかかれるよう丁寧に仕事をして参ります。

学生時代にアルバイト(カフェ)を頑張ったときの例文

私は、学生時代はカフェのアルバイトをしていました。

大学2年から始めたため、1年から始めたスタッフとの差を感じ、人よりも早く仕事を覚えられるように努力しました。口頭で教えられたことをすぐに実践したり、分からないことはすぐに聞いたり、基本的なことは試してみました。

なかでも、ラテやフローズンドリンクなどを覚えるのが難しく、マニュアルを見ながらゆっくりと作るので精一杯でした。そこで、休憩や退勤のあとに自分で飲むようにドリンクを購入し、いかに早く見栄えもいいドリンクを作れるかを練習しました。

自分用のドリンクも作ることで、作り方だけでなく、味まで理解できるようになります。お客様がドリンク選びに迷っている際には、「香ばしいのがお好きであれば甘いキャラメルラテがおすすめです」などと訴求できるようになりました。

入社後も、苦手なことがあってもコツコツと継続して努力し、業務を遂行できるよう尽力します。

学生時代にアルバイト(家電量販店)を頑張ったときの例文

私は、学生時代に家電量販店でアルバイトをしていました。家電製品アドバイザーの資格を取得し、接客だけでなく、家電製品選びに迷っているお客様へのアドバイスも行いました。

始めたては、接客やレジのみで精一杯でしたが、お客様にとって最善の選択ができるようお手伝いしたいと考えるようになりました。

まずは、冷蔵庫の知識を習得し、冷蔵庫選びに必要なことは、「大きさ」「容量」「電気代」であることを知ります。安くても電気代が高い場合、長期的にみたときに料金が跳ね上がることを伝えると、お客様に「教えてくれてありがとう」と言ってもらえました。

これを機に、家電製品アドバイザーの資格を取得し、アルバイトに精を出していました。入社後は、これまで培った接客スキルやアドバイザーとしての能力を磨き、お客様満足度を高められるよう精進致します。

学生時代に部活を頑張ったときの例文

学生時代は、小学校から続けているサッカーを頑張りました。○○大学は、毎年全国大会に出場するほどの強いチームでしたので、日々の練習にも力が入っています。

私は、レギュラーメンバーに入るために、自主トレーニングを毎日していました。これまで行ってきたランニングはもちろん、グロースマインドセットを手に入れるためのトレーニングを行いました。

グロースマインドセットを手に入れることで、「自分の才能や能力は、経験や努力によって向上できる」と諦めないことが身に付きました。

諦めずに練習をこなし、大学2年生にはレギュラーメンバーに選ばれ、全国4位の成績をおさめました。

入社後も、努力して諦めない心を忘れずに、貴社の業務に徹してまいります。

学生時代にゼミを頑張ったときの例文

学生時代は、大学のゼミでグループダイナミクスと集団心理について研究していました。ゼミでは、なかなかメンバーが集まらず、研究が進まないといったトラブルが生じました。

そこで、グループダイナミクスを活かし、メンバーのモチベーションを高める施策をいくつか試しました。まずは、具体的な役割分担を1人1人に行い、1週間に1度は達成度合いを確認します。定期的に期限を設け、メンバーを放置しないよう心がけました。

すると、出席率の悪かった生徒が毎週来るようになり、ゼミの研究を期限内に終えることができました。

集団で大切なことは、「動いていること」「1人1人が役割を持つこと」「責任を与えること」だと感じました。

入社後も、チームのモチベーションを高められる人材として、プロジェクトの成功に貢献したいと考えております。

学生時代に留学を頑張ったときの例文

私は、大学2年生の1年間、カナダへ留学に行きました。留学に行った経緯としては、○○大学の姉妹校の○○大学で、異文化コミュニケーションに詳しい教授を紹介していただいたことがきっかけです。

私は高校生のころから、異文化に対する興味が深く、地図で見つけた国について調べることが好きでした。大学生になり、異文化交流について専攻してからは、海外の暮らし方とビジネスの関係性について興味を持ちました。

講義を受けていない時間にも、多くの人とコミュニケーションを取りたいと考え、留学している外国人の生活の様子を聞きました。そこで学んだのは、相手と自分の違いを理解し、尊重することです。否定しないことはもちろん、自分にとっての「当たり前」を押し付けないことも学びました。

入社後は、留学で学んだ異文化コミュニケーションを活かし、貴社の発展に尽力して参ります。

NG例文

私は、高校生の頃に、水泳部に所属していました。大学に入ってからは辞めてしまったのですが、高校生活のすべてをささげられるほど水泳を頑張りました。

上記は、高校生の頃のエピソードです。「学生時代に頑張ったこと」は、できるだけ大学生の頃のエピソードを推奨します。昔の話をアピール内容とすると、「大学では何をやっていたの?」「最近は何も頑張っていないの?」と捉えられかねません。

エピソードの見つけ方については、「学生時代に頑張ったことがない…エピソードの見つけ方や例文を解説」も参考にしてください。

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ESに書いた学生時代に頑張ったことを面接でアピールするときのポイント

学生時代に頑張ったことは、ESだけでなく、面接でも聞かれるケースが多いです。ここからは、ESに書いた学生時代に頑張ったことを、面接でアピールするポイントを紹介します。

ESと面接は同じエピソードを使う

ESで書いた内容は、面接で話しても問題ありません。むしろ、一貫性を持たせる上で、同じエピソードを使うことも大切です。

採用担当者は、就活時期に多くの学生と関わるため、すべての応募書類に目を通せていない場合があります。書類を見ながらアピール内容を確認し、質疑応答を行いながら、就活生の人間性を見極めています。

学生時代に頑張ったことだけでなく、志望動機や自己PRも、ESと面接で同じ内容についてアピールしましょう。

ESよりも具体的に伝える

面接では、ESで記載した内容よりも、具体的なエピソードを追加して伝えましょう。エントリーシートに記載できる情報量では、面接官に自分の強みが伝わらないケースもあります。

面接では、ESよりも詳しく学生時代に頑張ったことをアピールできるように準備することが大切です。

ESに書いた内容を丸暗記せずに自分の言葉を交える

面接では、ESに書いた内容を、そのまま丸暗記して発言するのは推奨されません。丸暗記すると、棒読みな印象を持たれたり、「本心で言っているのか?」と疑問に思われたりする可能性があります。

面接官は、就活生の人柄や強みを知りたいと考えています。「結論から根拠を伝え、入社後の目標で締めること」は忘れずに、自分なりの表現でアピールするようにしましょう。

面接の前には履歴書やESを読み返し、「このエピソードを話そう」「忘れずにこれだけ伝えよう」と確認するのがベターです。

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学生時代に頑張ったことをESに書いて志望企業の採用担当者にアピールしたいあなたへ

学生時代に頑張ったことをアピールする際は、結論から先に伝え、具体的なエピソードを付け加えることが大切です。また、失敗や挫折を乗り越えたエピソードも加えて、入社後に活かす方法をアピールするといいでしょう。

一方で、「学生時代に頑張ったことがなく、志望企業の選考に落ちるのではないか」と不安に思っている就活生も多いのではないでしょうか。

そのような悩みを抱える就活生には、就活エージェント「キャリアチケット」がおすすめです。キャリアチケットでは、学生時代に頑張ったことをはじめ、ESに記載する質問事項の添削を行います。また、量より質の就活で、自分に合う企業を見つけるためのサポートも行います。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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