企業説明会の準備は何をすれば良い?持ち物・服装・マナーを解説

このページのまとめ

  • 企業説明会の準備として、前日までに受付表やESなど必要な持ち物を用意しておく
  • 企業説明会に参加する際は企業の事業内容や理念を調べ、具体的な質問を準備しておく
  • 当日のビジネスマナーもあらかじめ確認して、企業説明会で失敗しない準備を整える

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企業説明会に参加する際、何を準備すれば良いか迷う就活生は多いでしょう。必要な準備は、受付表やエントリーシートの持参、身だしなみ、スケジュール管理などです。準備不足だと思わぬ失敗に繋がるため、前日までに余裕を持って備えておく必要があります。

この記事では、企業説明会を有意義にするための準備や当日のマナーについて紹介。安心感を持って就活を進められるよう、ぜひ参考にしてください。

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目 次

企業説明会の参加前に準備すること

企業説明会は複数企業が集まる「合同説明会」と1社だけ行う「単独説明会」があります。どちらも就活生が企業についての理解を深め、自分に合う企業と出会う場ですが、単独説明会の場合は、選考の場として位置づけされていることもあるため、会話や所作には特に注意を払います。

万全を期して参加するためにも、必要な持ち物が揃っているか下記をチェックして当日に備えておきましょう。

受付表・エントリーシート(ES)

企業説明会の準備として忘れてはならないのが、受付表やエントリーシートです。

受付表は、忘れやすい持ち物の代表格。企業によっては、受付表を提出しないと出席が確認できず、説明会に参加できないこともあります。必ず印刷して、原本とコピー分を持参しておきましょう。

また、企業から指示があった場合はエントリーシート(ES)もあらかじめ用意します。提出用のESはもちろん、コピーを取っておき、自分が何を書いたか振り返れるようにしておくのがおすすめです

ESのコピーは、後の面接対策にも役立ちます。説明会の担当者がESを読んでいるケースもあるため、「内容と話が食い違う」ことを防ぐためにも必ず持参しておきましょう。

説明会でエントリーシート提出を求められたら?必要な準備や対策を解説」では、エントリーシートの書き方や提出時のポイントを紹介しています。準備の仕方が分からない人は、ぜひ参考にしてください。

メモ帳・筆記用具

メモ帳・筆記用具は、社会人として持っておくべき基本アイテムです。企業説明会に限らず、就活中は常に持ち歩く習慣をつけておきましょう。

説明会では、企業の理念や仕事内容、福利厚生などの話が出ます。これらは志望動機や面接での回答に直結する重要情報です。その場でしっかりメモを取っておくと、後から自己分析や企業研究に活かせます。

もちろんパソコンやタブレットを使って記録するのも便利ですが、会場が狭い場合やタイピング音が気になる場合には周囲の迷惑になってしまうことも。説明会では、静かにすぐ取り出せるノートとペンを使うのが安心です。

スケジュール帳

企業説明会に参加する際には、スケジュール帳やカレンダーアプリを用意しておきましょう。就活シーズンは複数の企業説明会や選考が重なることが多く、日程や場所を混同してしまうリスクがあります。前日に再確認するだけでなく、当日もすぐに確認できる状態にしておくと安心です。

スケジュール帳を使うメリット

・他社の説明会と日程が重ならないかをチェックできる
・企業ごとに参加メモや質問リストを記録できる
・応募締切や面接日程と併せて全体のスケジュール管理ができる

紙のスケジュール帳でも、スマホアプリでも構いません。大事なのは「ひと目で自分の予定が把握できる状態」にしておくことです。予定をしっかり把握しておけば、遅刻や勘違いを防げ、安心して説明会に臨めます。

身だしなみ用品

身だしなみ用品も、企業説明会に必ず持って行きましょう。説明会は正式な選考の場ではありませんが、参加しているのは企業の人事担当者や社員。第一印象は採用担当の記憶に残りやすいため、油断はできません。

実際、企業説明会での学生の態度や身だしなみを見て「感じが良かったから面接でも会いたい」と思われるケースもあります。つまり、説明会での印象が選考に影響する可能性もあるのです。

持っておきたい身だしなみ用品は以下のとおりです。

・手鏡
・ヘアブラシ
・メイク直しの道具
・あぶらとり紙、制汗シート
・ハンカチやティッシュ
・予備のストッキング

休憩時間や入室前にサッと身だしなみを整えるだけで、安心して説明会に臨めます。清潔感がある学生という印象を持ってもらえるように意識しましょう。

クリアファイル・バインダー

企業説明会には、バインダー・クリアファイルも準備しておきましょう。これらは企業からもらうパンフレットや資料をきれいに整理・収納するための必須アイテムです。

説明会の会場では、多くの資料を受け取ることがあります。鞄にそのまま入れると、折れたりシワになったりして印象が悪くなるだけでなく、「どの企業の資料だったか分からなくなる」といったことも起こりがちです。

バインダーを使えば、資料にその場でメモを書き込むこともできるため、後で見返したときに理解しやすくなります。また、クリアファイルを複数枚持っていけば、企業ごとに資料を分けて管理でき、比較や振り返りにも便利です。

大切な資料をきちんと扱うことは、就活への真剣さを表す行動の一つ。「準備ができている学生」という印象づくりにもつながります。

A4書類が入るバッグ

企業説明会では、企業からパンフレットや資料が配布されることが多くあります。そのため、A4サイズの書類がしっかり入るバッグを準備しておくことが大切です。

バッグを選ぶポイント

・A4の資料が折れずに入る大きさ
・書類を取り出しやすく、整理しやすい構造
・シンプルで清潔感のあるデザイン
・黒やネイビーなどスーツに合うカラー
・両手が自由になる肩掛けできるタイプ

A4書類が入るバッグを準備しておくと、配布された資料がぐちゃぐちゃにならず、後で見返すときにも分かりやすくなります。また、会場内で資料を落としてしまったり、どこに何があるか混乱したりする心配も減るでしょう。

リクルートスーツ

スーツは就活生にとって第一印象を決める名刺代わりです。必ずクリーニング済み、ヨレやシワのない状態で着用しましょう。

企業説明会には人事担当者や社員が参加しています。説明会自体は選考ではなくても、ヨレヨレのスーツで参加してしまうと「やる気がない」「社会人としての基本ができていない」と受け取られる可能性があります。

チェックしておきたいポイント

・スーツにシワやホコリがついていないか
・ワイシャツは清潔感があり、アイロンがけされているか
・靴は磨かれているか
・ネクタイの結び目は整っているか

また、もし「私服参加可」と指定されている場合は、オフィスカジュアルを意識するのが基本です。ジャケット+シャツなど、シンプルで清潔感のある服装を選び、こちらもヨレやシワがない状態にしておきましょう。

就活セミナーで私服指定されたら何を着る?好印象を与える服装のポイント」では、私服指定された際のマナーを詳しく紹介しているため、あわせてご参照ください。

日程と場所の確認

企業説明会の準備では、場所や日時の確認も忘れずに行いましょう。就活シーズンには、複数の企業説明会に参加する学生が多いため、予定が混ざってしまい、他社と日程を勘違いするケースも少なくありません

また、「本社開催だと思い込んでいたら、実際は別の会場だった」というトラブルもよくあります。こうしたミスは大きな遅刻や欠席につながり、企業に対してマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。

対策方法は以下のとおりです。

・説明会前日に、会場の場所と日時を再確認する
・会場までのルートを事前に調べ、余裕を持った到着時間を設定する
・他社の説明会とスケジュールが重なっていないかチェックする

これらを意識するだけで、当日落ち着いて行動できるようになるでしょう。

企業説明会の種類や基本的な流れなどを知りたい方は「就活の会社説明会とは?開催される種類や参加方法を解説」もぜひ参考にしてください。

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企業説明会を有意義にするための事前準備

企業説明会を有意義なものにするためには、事前準備が欠かせません。以下のポイントを押さえて、しっかり準備しておきましょう。

説明会参加企業の事前リサーチ

企業説明会に参加する前には、興味のある企業について事前にしっかりリサーチしておきましょう。企業の公式サイト・求人情報・最近のニュースなどをチェックすることで、企業のビジョンや事業内容を理解できます。

事前に情報を把握しておくと、当日の質問も具体的になり、企業担当者に「準備ができている学生」という印象を与えられるでしょう。これは、ほかの参加者との差別化にもつながる大切なポイントです。

セミナーやイベントの早期予約

企業説明会では、セミナーや企業プレゼンの予約を事前に行わなければならない場合があります。特に人気のある企業は、予約がすぐに埋まってしまうことも少なくありません。

そのため、参加したいセミナーや説明会は早めに確認して、確実に予約しておくことが大切です。事前予約をすれば、希望する企業の情報を逃さず効率良く収集でき、当日も安心して参加できます。

質問や簡単な自己紹介の準備

企業説明会では、企業の担当者と短い時間でコミュニケーションをとる場面もあります。そのため、簡単な自己紹介をあらかじめ準備しておくと良いでしょう。

また、企業に対して具体的な質問を事前に用意しておくと、単に話を聞くだけではなく、より深く企業のことを理解できます。同時に、関心がある姿勢も自然に伝えられるため、担当者に好印象を与えられるでしょう。

企業説明会の持ち物やマナーについては「企業説明会に必要な持ち物は?知っておくべきマナーとは」でも紹介しているため、あわせてチェックしてみてください。

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企業説明会の準備ができたら当日のマナーもチェック

企業説明会に向けた準備が整ったら、次に意識したいのが当日のマナーです。どれだけ準備をしても、説明会での振る舞いや基本的なマナーができていなければ、第一印象で損をしてしまうこともあるでしょう。

ここでは、企業担当者に好印象を与えるために押さえておきたい当日の行動や注意点を具体的に紹介します。

受付は10分前に行う

企業説明会では、受付時間が早過ぎても遅過ぎてもNGです。早く到着し過ぎると、会場の準備が整っておらず、「企業のことも考えずにきてしまった」と思われる可能性があります。逆に、開始時刻ぎりぎりや遅れてしまうのも、もちろんマナー違反です。

理想の到着時間は、説明会開始の10分前。ただし、企業の最寄駅に10分前に着くことを目安にすると、交通トラブルや遅延で間に合わないリスクがあります。そのため、駅には余裕をもって到着し、企業の近くのカフェや公園で時間調整をしておくと安心でしょう

このように時間に余裕をもって行動することは、基本マナーの一つです。

受付では名前を明確に伝える

企業説明会の受付では、社員の方に明るくはきはきとあいさつし、大学名と名前を伝えましょう。

受付後、説明資料を受け取る場面があります。このときは、相手の目を見ながら両手で受け取るのがマナーです。提出書類がある場合も必ず両手で渡します。

座席マナーと携帯電話の扱い

企業説明会では、座席は前方から詰めて座ることが基本です。企業側は学生の様子をチェックしている可能性があるため、私語や携帯電話に触れる行為は控えましょう。

時間の確認は、腕時計で行うのがマナーです。携帯電話は電源を切り、通知音や画面が点灯しないようにしておきましょう。このような小さな行動も、「社会人としての基本マナーが身についている学生」という印象につながります。

私語を控えて集中する

企業説明会が始まったら、友達と話すなどの私語は控えることが基本マナーです。友達と一緒に参加していても、説明中に雑談するのは控えましょう。

私語があると説明している社員に失礼なだけでなく、ほかの就活生にも不快な思いをさせます。説明中は集中して静かに聞くようにしましょう。また、説明を聞いていて疑問点が出てきた場合も、その場で説明を中断して質問するのはマナー違反です。

疑問や質問は、説明会終了後の質疑応答の時間にまとめて聞きましょう。

説明中は積極的にメモをとる

企業説明会ではメモが必須です。ただ座って話を聞くだけでは、採用担当者にやる気のない学生という印象を与えてしまうことがあります。

説明を聞くときは、社員の目を見て適度にうなずきながら傾聴し、自分が大切だと感じた内容は必ずメモに残すようにしましょう。説明会で得られた情報の中には、後の面接で志望動機に使える内容も多く含まれています。

メモをとることで、重要な情報を忘れずに整理でき、企業説明会を最大限に有効活用できるでしょう。説明後にまとめようとしても、意外と内容を忘れてしまうことが多いため、説明中に書き留める習慣をつけることが大切です。

質問する前には必ず自分の名前を名乗る

質疑応答の時間では、採用担当者から指名された人が質問を行います。質問する前には、まず立ち上がり、「大学の○○○○と申します」のように、大学名とフルネームを名乗るのがマナーです。

ただし、質疑応答の前に「座ったまま質問してください」「大学名は言わず名前だけで構いません」といった指示がある場合は、その指示に従いましょう。

また、質問に入る前に「貴重なお話をありがとうございます」など、感謝の気持ちをひと言添えるとより印象が良くなります。

退場時には感謝の気持ちを伝える

企業説明会が終了して退場する際は、お礼を伝えることを忘れないようにしましょう。企業説明会は、社員が就活生に企業のことを深く理解してもらうために、多くの時間と労力を掛けて準備しています。そのため、説明会を開いてくれた社員や関係者に感謝の気持ちを伝えることは、社会人としての基本マナーです。

また、受付時にアンケート用紙を渡される場合は、必ず記入して提出しましょう。無記名や白紙で提出するのではなく、感謝の気持ちを込めて記入することが大切です。こうした小さな行動も、「礼儀正しく、配慮のできる学生」という印象を企業に与えます。

企業説明会のマナーについては「会社説明会のマナーとは?受付や質問時・オンラインでの注意点も紹介」でも詳しく説明しているため、あわせてご確認ください。

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企業説明会は、自分に合った企業と出会い、将来のキャリアを考える大切な場です。持ち物の準備や事前リサーチ、当日のマナーを押さえることで、安心して説明会に臨むことができ、企業担当者に好印象を与えられます。

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