ガクチカとは?書き方のポイントや例文を徹底解説

このページのまとめ

  • ガクチカとは、「学生時代に力を入れたこと」の略
  • ガクチカが質問される意図は、努力した過程や学生の人柄を知りたいから
  • ガクチカがない場合は、日常生活の振り返りや辛さに打ち勝った経験を思い出す

ガクチカとは?書き方のポイントや例文を徹底解説のイメージ

「ガクチカの書き方が分からない」「ガクチカに書くエピソードがない」と悩む人もいるでしょう。ガクチカには、企業が求める人材を把握したり失敗したエピソードを含めたりすることが大切です。

ガクチカを作成するときは、ESや面接で必須の質問と考えてでポイントをおさえることが大切。この記事では、ガクチカの書き方のポイントや例文を解説しています。ぜひ参考にしてください。

ガクチカの考え方と作り方を相談したい

   
目 次

ガクチカとは?定義や自己PRとの違いを解説

ガクチカは就活のエントリーシートや面接でよく聞かれる項目です。
適切な回答ができるように、ガクチカの定義や自己PRとの違いを理解しておきましょう。以下でそれぞれ解説します。

ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」

ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」の略で、学生の間で使われる就活用語です。

ガクチカはエントリーシートや面接でよく聞かれる項目なので、あらかじめ自分のオリジナルの回答を用意しておく必要があります。

ガクチカの作成にあたっては、採用担当者がガクチカを質問する意図や企業の求める強み、自分の強みの把握が欠かせません。ガクチカの作成前には、自己分析や企業研究も行いましょう。

ガクチカについては、「ガクチカの例文18選!書き方の3ステップや企業の評価基準を解説」も参考にしてください。

ガクチカと自己PRの違い

ガクチカも自己PRも、エントリーシートや面接でよく問われる質問ですが、それぞれには明確な違いがあります。

ガクチカは物事へ向き合う姿勢や対応力を、学生時代に力を入れていたことのエピソードを通してアピールするものです。

一方、自己PRでは自分の強みを伝え、強みをどのように活かして企業に貢献するかをアピールします。自己分析で見つけた自分の強みを、志望企業でどう活かせるか考えましょう。

ガクチカと自己PRはどちらも「企業とマッチする人材であるか」「自社に貢献できるか」を判断するために用いられる質問です。
しかし、ガクチカと自己PRとで、回答内容に変化をつける必要があります。ガクチカを作成する際は、自己PRと全く同じ内容にならないよう意識しましょう。

ガクチカと自己PRの違いについては、「これでもう悩まない! 自己PRとガクチカの書き分け方」も参考にしてください。

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企業がガクチカを質問する意図

企業がガクチカを質問するのは、学生の努力した過程や人柄を知るためです。企業がガクチカを質問する意図を理解しておくことで、意図に沿った採用担当者に好印象を与えるガクチカを作成できるようになるでしょう。

努力した過程を知りたい

採用担当者はガクチカを通して、就活生が学生時代に努力した過程を知ろうとしています。

そのため、成果を得るためにどのような努力をしたのか、どのように課題を克服し困難を乗り越えたのかというエピソードをガクチカで伝えましょう。

面接官が成果ではなく過程に注目するのは、学生時代に頑張ったことのある人は入社後も「良い人材に成長しそう」「困難に直面しても心折れることなく頑張ってくれそう」というイメージを持ちやすくなるためです。

つまり、ガクチカで結果や成果だけを話してしまうと、面接官の意図を汲んでいないと思われてしまいます。ガクチカでは、努力した過程を伝えてください。

学生の人柄を確認したい

採用担当者は、ガクチカを通して学生が関心を持っていることや、物事に対してどのように行動するのかという人柄を確認しています。

新卒採用の場合は、スキルや経験で判断できない代わりに、就活生の人柄を見て選考に活かしているといえるでしょう。

自社にマッチする人材か判断したい

採用担当者はガクチカの内容から、学生が自社にマッチする人材であるかを判断しています。

採用担当者に見られているポイントは、学生の価値観や将来のビジョンが「自社で実現できるのか」「理念と合っているのか」という点です。

会社にマッチする人材であることをアピールするためには、自分の強みのなかからその会社でより活かせそうなものを選択する必要があります。自己分析を入念に行い、自分の強みを探しましょう。

採用担当者がガクチカを質問する意図は、「就活のガクチカがないときはどうする?聞かれる理由と例文を確認しよう」でも解説しています。

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ガクチカを見つける4つの方法

ガクチカを見つけるためには、日常生活を振り返ったり、辛さに打ち勝った経験を思い出したりするのが有効です。以下で、ガクチカを見つける4つの方法を解説します。

1.日常生活を振り返る

ガクチカを見つけるためには、日常生活を振り返るのが有効。日常生活で多くの時間を費やしていたことは、学生時代に力を入れていたことである可能性が高いからです。

日常生活を思い出すと、大学での学びの時間やサークル活動、アルバイト、趣味の時間などさまざまなことが思い出されるでしょう。その中から時間を多く使っていたことをピックアップして、その活動で嬉しかったことや困難だったことを書き出してみてください。

たとえば、毎朝ジョギングをしていた人は、「物事を継続するのが得意」「目標達成のために必要な行動が取れる」とアピールできるでしょう。

散歩や読書に時間をかけている人は、その時間で学んだことや継続している理由を伝えれば、ガクチカとして話せます。

ピックアップするエピソードは特別な体験や派手な出来事である必要はありません。あなたの性格や特徴を反映する身近な出来事や日々の生活の中で意識して取り組んでいること、継続して続けていることなど、細かく振り返ってみましょう。

2.辛さに打ち勝った経験を思い出す

ガクチカを見つけるためには辛さに打ち勝った経験を思い出すことも有効です。辛さに打ち勝った経験が見つかれば、採用担当者の意図を汲んだ効果的な自己PRが作成できます。

辛さに打ち勝ったということは、努力して取り組んでいたり、状況を打破する解決策を考えていたりするからです。

学生時代に力を入れていたことや頑張ったことを考えても思いつかない人も、視点を変えて辛さや失敗を乗り越えた経験を考えると、思いつく場合があるでしょう。
辛さに打ち勝った経験を話すことで、あなたの仕事への向き合い方やモチベーションの保ち方もアピールできます。

3.第三者に聞いてみる

ガクチカのエピソードは、第三者に聞いてみるのもおすすめです。

同じ学部やゼミ、サークルの仲間など一緒に活動していた人に話を聞くと、一緒に力を入れて取り組んだことや困難を乗り越えたエピソードを教えてくれるでしょう。誰かに聞くことで自分では忘れていたエピソードを思い出せる可能性があります。

また、仲間や教授、先輩に話を聞くと、あなたが無意識に努力していたことやできていたことを教えてもらえるかもしれません。

自分では当たり前すぎて力を入れていたことに気付けないものでも、第三者からみて努力しているように見えるものであれば、ガクチカのエピソードとして話すことが可能です。

誰かと就活の話題を話すことで新たな発見や悩みの解決に繋がることもあるため、ガクチカのエピソードをぜひ第三者に聞いてみてください。

4.今から何かに取り組む

どうしてもガクチカに書くエピソードが見つからない人は、今から何かに取り組んでもよいでしょう。新しく何かに取り組む際には、ガクチカのためだけではなく、なぜそれをやるのかという目的意識をもって取り組むことが大切です。

やりたいことがない場合は、志望する業界・企業に活かせることを始めるのも一つの手です。たとえば、志望する業界・企業に関する資格を取得したり、スキルや技術の勉強をしたりするのがよいでしょう。

ガクチカのエピソードのために新しい資格の取得を考えている人は、「資格は就職の役に立つ?大学生にオススメの資格をご紹介」も参考にしてください。

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ガクチカを書く際のポイント

ガクチカを書く際には、企業が求める人材を把握したり、大きな成果を得られたものにこだわらないことが大切です。以下で詳しく解説します。

企業が求める人材を把握する

ガクチカを書く際には、志望する企業が求める人材を把握しておきましょう。企業が求める人材に合わない強みやエピソードを話しても、採用担当者に好印象を与えることはできません。

たとえば、自ら営業先を見つけ契約を取る必要がある行動力の求められる営業職で、仲間と協力して何かを成し遂げたエピソードを話しても協調性はあまり評価されないでしょう。

志望企業の求める人材とマッチする内容でガクチカを作成するためには、事前の企業研究が必須。企業研究をすることで、企業の理念や求められている人材、能力などが分かるからです。

また、自己分析も徹底して自分の強みを理解し、自分の強みと企業の求める人材のマッチする部分をアピールする必要があります。企業の求める人材に当てはまることをガクチカと合わせてアピールすれば、面接官に好印象を与えられるでしょう。

大きな成果が得られたものである必要はない

ガクチカで話すエピソードは、大きな成果が得られたものである必要はありません。

よく「何かで表彰されたものや評価されたものがないので、自分には話せるエピソードがない」と考える人がいます。

ですが、企業がガクチカで知りたいのは学生の成果や結果ではなく、努力や困難を乗り越えた過程です。そのため、ガクチカで話すエピソードは成果や結果に関わらず、あなたが力を入れたことを伝えましょう。

失敗したエピソードが含まれるものを選ぶ

ガクチカを書く際は、失敗したエピソードが含まれるものを選ぶのもポイントです。

「失敗したエピソードは知られたくない…」と思う人もいるでしょう。しかし、失敗経験のあるエピソードは、物事の捉え方やどのようにして困難を乗り越えたのかをアピールできます。

失敗を解決するために、どのように取り組み、そこから何を学んだのかを明確に示すことで、高評価を得られる可能性があるでしょう。

ガクチカには、失敗したエピソードと、その失敗を乗り越えた方法、そこから学んだことを含めてください。

ガクチカを書く際のポイントは、「ガクチカの書き方って?面接官の印象に残る方法を就活アドバイザーが伝授」でも解説しています。

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ガクチカを効果的にアピールできる構成

ガクチカを効果的にアピールするためには、構成を意識して作成する必要があります。以下で詳しく解説します。

力を入れたことを簡潔に伝える

ガクチカでは、冒頭で力を入れたことを簡潔に伝えましょう。「私が学生時代に力を入れていたことは〜です。」のように伝えることで、後に続く話の内容を理解してもらいやすくなります。

採用担当者は多くの学生のガクチカを読んでいるため、始めに結論のない曖昧なガクチカでは好印象を与えることができません。冒頭に結論を伝えることで、筋道のたったガクチカを作成しましょう。

具体的なエピソードを伝える

続いて、具体的なエピソードと失敗や困難をどのように乗り越えたかを伝えてください。具体的なエピソードには、数字を含めると伝わりやすくなります。

たとえば、「ゼミ活動の実験で思うような結果が出ずに粘り強く実験をした」というエピソードを話したい人は、具体的な数字として「1日〜時間の実験を〜日続けた」などと伝えるとよいでしょう。

また、結果が出ないときの行動として「新たな実験方法を模索し試みた」「友人や教授にアドバイスをもらった」など、どのように行動して乗り越えたかを伝えてください。

得た学びやスキルを入社後どう活かすか伝える

最後に、ガクチカのエピソードから得た学びやスキルを会社でどう活かすかを伝えましょう。

会社での活かし方を伝えることで、実際に企業で働くイメージをもってもらいやすくなります。また、将来への見通しの高さもアピールできるでしょう。

会社が知りたいのは、学生時代のエピソードや結果ではないので、事実の説明だけにならないように注意してください。

ガクチカの構成は、「「学生時代に力を入れたこと」はなぜ聞かれる?アピールできる書き方を解説!」でも解説しています。

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ガクチカを作成する際の3つの例文

ここでは、ガクチカを作成する際に参考にできる例文を解説します。ガクチカの作成に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

1.アルバイト

私が学生時代に力を入れたことは、居酒屋のアルバイトです。

お店にはサラリーマンの来客は多いものの、若い年代のお客様が少ないという点が気になっていました。
そこで、若い年代のお客様をターゲットにしたメニューの制作を提案し、おつまみだけではなく、デザートやおしゃれなお酒を増やしたり、学生割を導入したりしました。

その結果、若い年代のお客様が増え、売上も前年比で30%上がりました。

私はこの経験から、現状に満足するだけではなく、積極的に行動することの大切さを学びました。
御社に入社した際にも、現状の課題を把握して、常により良くするための視点を持って働きます。

2.部活動

私が学生時代頑張ったことは、部活動です。大学時代はテニス部に所属していました。テニスは未経験で、入部当初は周囲についていけず、辛いと感じることもありました。

大会出場に向けて練習を積み重ねてきましたが、1年目は出場できませんでした。私はそのときの悔しさをバネにして、部活動以外でも自主練習を行いました。

部活動と平行して自主練習を行うことは大変でしたが、大会に出場したいという強い思いで練習に励み続けました。

練習を続けた結果、結果は上位に入らなかったものの2年目には大会に出場できました。
私はこの経験から、諦めずに挑戦し続ける継続力と過酷な練習にも耐える忍耐力を得ました。

3.学業

私が学生時代に頑張ったことは、学業です。

私は高校3年生のころ〜〜大学への入学を考えており、受験勉強に力を入れていました。しかし、第一志望だった〜〜大学には落ちてしまい、第二志望だった〜〜大学に入学することになりました。

第一志望の大学に落ちたことはとても悔しかったですが、〜〜大学では勉学に励み、ゼミの研究論文が〜〜コンテストで優勝賞、成績優秀者に選ばれ、学費免除となりました。

このときの経験から、努力をすることは無駄でないことを学びました。
どのような環境のなかでも努力を積み重ね、成果を出せるように励めることは、自分の強みであると考えています。

ガクチカの例文は、「ガクチカに趣味はあり?アピールポイントの書き方や例文をご紹介」も参考にしてください。

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ガクチカとは何を書けば良いのか悩むあなたへ

ここまで、面接官がガクチカを質問する意図やガクチカを書く際のポイントを解説してきました。しかし、「ガクチカが思いつかない」「自分のガクチカが適切か分からない」と悩む人もいるかもしれません。

自分でガクチカを作成したあとは、信頼できる第三者に添削してもらうのがおすすめです。

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また、あなたの価値観に合った企業を厳選して紹介することも可能なので、就活に不安を感じたらぜひご相談ください。

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