部活動で学んだことの回答例文12選!考える際のポイントや注意点も解説

このページのまとめ

  • 企業が部活動で学んだことを聞く理由は、自社にマッチする人材であるか判断するため
  • 部活動で学んだことを伝える際は、結果ではなく過程にフォーカスしてアピールする
  • 企業は部活動で収めた結果を知りたいわけではなく、業務での活かし方を知りたい

部活動で学んだことの回答例文12選!考える際のポイントや注意点も解説のイメージ

「部活動で学んだことを聞かれても回答に困る…」「何をアピールすればよいか分からない」など、面接対策には不安がつきものです。

この記事では、部活動で学んだことの例や伝える際の構成、考える際のポイントと注意点、例文を紹介しています。

面接官に評価される回答をするには、学んだことを業務でどのように活かせるかを盛り込むのが重要です。最後まで読めば、面接で堂々と回答できるようになり、内定獲得に近づけるでしょう。

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目 次

企業が「部活動で学んだこと」を聞く理由

企業が面接で部活動で学んだことを聞くのは、自社にマッチする人材であるかどうかや、学業以外でどのようなことに力を入れてきたか知りたいといった意図があります。企業が質問する狙いが分かっていると、回答も考えやすくなるでしょう。

ここでは、企業が部活動で学んだことを聞く理由について解説します。

自社にマッチする人材であるか知りたい

企業は部活動で学んだことを就活生に質問し、その回答から、学びを活かして自社で活躍できそうか判断しています。つまり、自社にマッチする人材であるかどうか見極めているのです。

企業において、最も避けたいことの一つが就職後のミスマッチで、学生の性格や強みを慎重に判断し、自社にマッチする人材を採用したいと考えています。

たとえば、団体競技を行う部活動に所属していたのであれば、組織として活動することの大変さや難しさ、チームとして成果を出すことの重要性を理解しているものとイメージしやすいです。

「部活動での学びを仕事でどのように活かせるか」という点を見られており、部活動に限らず、日頃の経験で得た気づきや学びを企業に活かせる姿勢は、面接官からの高評価につながるでしょう。

学業以外に取り組んだことを知りたい

学生の本業は学問ですが、部活動を通じて学んだことがあるか質問することで、学業以外に対する取り組み方を知りたいという狙いもあります。

部活動は、社交性やコミュニケーション能力、リーダーシップといった、社会人にとって欠かせない基礎的なスキルを身につけやすい場所の一つです。面接官は、就活生に部活動で学んだことを聞くことで、どのようなスキルを身につけたのかを見極めようとしています。

学業と部活動では発揮される強みやスキルも異なるのが通常であるため、学業以外に取り組んだことを通じて、就活生の人柄をより深く・正確に把握したいのです。

なお、部活動の経験を自己PRで伝えたい人も多いでしょう。「部活動での役割には種類がある?効果的なアピール法と自己PRの例文12選」の記事で、部活動の経験をアピールする方法について詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。

企業が学生に求める資質

一般社団法人 日本経済団体連合会が行った「採用と大学改革への期待に関するアンケート結果(4p)」によると、企業の採用担当者が大卒の就活生に期待する資質として、「主体性(84.0%)」「チームワーク・リーダーシップ・協調性(76.9%)」を挙げる回答が突出しています。

採用と大学改革への期待に関するアンケート結果(4p)のイメージ

引用:一般社団法人 日本経済団体連合会「採用と大学改革への期待に関するアンケート結果(4p)

企業で働くにあたっては、理念に共感したうえで、さらなる業績アップや社会貢献に向けて、自ら主体的に行動する姿勢が求められます。その際、個人として活躍するだけでなく、同じ部署のメンバーなど、チーム一丸となって成果を出すケースも多いです。

このような背景を踏まえると、部活動で学んだことのなかに、主体性やチームワーク、リーダーシップ等があれば、積極的にアピールしたほうがよいでしょう。

参照元
一般社団法人 日本経済団体連合会
採用と大学改革への期待に関するアンケート結果

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部活動で学んだことの具体例

「部活動で学んだこと」といわれても、すぐには思いつかない人もいるかもしれません。部活動の種類や役割によっても、取り組み方や学べる内容も異なるでしょう。

ここでは、部活動で学んだことの例について、運動部や文化部、個人・団体競技などのパターンでピックアップしました。自分の部活動で当てはまるものを参考に、何を学べたのか考えてみてください。

運動部

運動部の部活動を経験してきた人は、日々ハードな練習を続けてきた人も多いでしょう。団体・個人の別を問わず、目標に向けてひたむきに努力した人も多いはずです。

運動部に所属していた人は、以下のような学びがなかったか考えてみましょう。

・継続することの大切さ
・努力は裏切らないということ
・チームワークや協調性の重要性
・よいプレーができる雰囲気や環境づくりの重要性
・気持ちを切り替える重要性
・状況に合わせたメンタルやモチベーションを保つことの大切さ
・リーダーシップ、フォロワーシップの重要性

肉体的・精神的にも追い込みつつ、ときにはケガに悩まされながら活動を続けてきた人が多いはずです。困難や壁にぶつかった際、どのようにして乗り越えたかを思い返すと、部活動を通じて得られた学びを見つけられるでしょう。

文化部

文化部の部活動の場合も、作品づくりや発表会など、創作活動をしたり成果を発表したりする過程で、さまざまな学びがあるはずです。

・アウトプットにはインプットが重要であること
・毎日継続することの重要性
・多様な価値観を理解することの大切さ
・視野を広げることの重要性
・計画的な段取りの重要性
・規律の大切さ
・礼儀正しさの重要性

文化部の部活動の場合、面接官によっては肉体的なハードさをイメージしづらい場合もあります。部活動で学んだことを回答する際は、どれほど大変だったかをわかりやすく伝える意識を持つとよいでしょう。

団体競技

団体競技の部活動をしている人は、以下のような学びがなかったか考えてみてください。

・声をかけることの重要性
・相手の気持ちを汲み取る重要性
・チームが一つになることの難しさ
・協調性の大切さ
・同じ目標を掲げることの重要性

団体競技の場合、自分本位な考え方では結果が出ないことが通常です。ともに頑張る仲間を思いやり、チーム一丸となって目標に向かって努力する過程で得た学びは、仕事においても必ず活かせます。

感情が動いた経験を思い出し、当時の自分の行動や思いなどを振り返ってみましょう。

個人競技

個人競技の部活動をしている人は、以下のような学びがあるかもしれません。

・ブレないメンタルの大切さ
・明確な目標設定の重要性
・何度も挑戦する大切さ
・主体的に考えることの重要性
・客観的な視点の重要性

個人競技の場合、基本的には自身と向き合い、目標を実現するために必要な練習や取り組みなどを、自ら考えて行動するのが一般的です。ただ、部に所属する一員として、メンバーとのやり取りを通じた学びや気づきもあるでしょう。

目標に向かってどのように取り組んできたか、部活動のなかで何を大切にしてきたかなどを思い出し、学んだことを言語化してみてください。

役割・役職別の学んだこと

部活動の種別だけでなく、役割や役職によっても得られる学びは異なるものです。ここでは、部長、副部長、マネージャー、役割が特になかった人に分けて、それぞれで学んだことの例を紹介します。

部長・キャプテン

部長やキャプテンを経験した人であれば、以下のような学びがあったのではないでしょうか。

・リーダーシップの大切さ
・主体的に考えて発信、行動する大切さ
・広い視野の重要性
・チームを一つにまとめることの難しさ
・行動で示すことの重要性
・規範意識の重要性

部活動の中心・まとめ役である部長やキャプテンとして頑張ってきた人であれば、自ずとリーダーシップの重要性を学んでいるはずです。

ただ、リーダーシップという言葉も抽象的に聞こえるため、「常に発信・行動して、チームを前進させることの大変さや難しさを学びました」のように、より具体的な言葉に落とし込んでみましょう。

自分のなかの部長・キャプテン像をもとに、どのような工夫や行動、努力をしてきたか考えると、部活動で得た学びが見つかるはずです。

部活動のキャプテン経験から学んだことを伝えるポイントは?例文も紹介!」の記事も参考にしながら、部長・キャプテンの経験を棚卸ししてみてください。

副部長・副キャプテン

副部長や副キャプテンを経験した人は、部活動を通じて以下のような学びを得ている人が多いでしょう。

・チームを客観視することの重要性
・チームを取り持つ、まとめることの難しさ
・メンバーの意見や立場を尊重することの重要性
・リーダーシップを発揮することの大変さ
・サポート役の重要性

部活動の副部長や副キャプテンを経験した人のなかには、チームを一歩引いたところから見てきた人も多いのではないでしょうか。副部長には、部長とメンバーの橋渡しや、広い視野で現状を把握する力が求められ、フォロワーシップを学ぶ機会になるケースも多いです。

部長との違いはもちろん、メンバーとの立ち位置の違いにも着目しながらどのように行動してきたか振り返り、部活動で学んだことを言語化してみてください。

マネージャー

部活動でマネージャーをしてきた人は、以下のような学びを得ている人が多いでしょう。

・雰囲気づくりの重要性
・客観的な目線の重要性
・コミュニケーションの重要性
・相手の立場に寄り添うことの大切さ

部活動を支える立場のマネージャーは、チームやメンバーをより俯瞰的に見れるため、客観的な立場からアドバイスしたり、雰囲気が悪いときに的確な声かけができたりするケースが多いです。

マネージャーは雑務を行うだけではなく、自身のキャラクターを発揮して、部に欠かせない存在として活躍しているのが通常です。当たり前のように行っていることのなかから、部に対して何を提供できているか考えてみましょう。

役割なし

部活動では、特段の役割・役職を持たず、一人のメンバーとして活動する人のほうが多いものです。役割がなかったとしても学びは必ずあるので、以下のようなものが該当しないか考えてみてください。

・献身的に動くことの大切さ
・人を信じることの重要性
・ひたむきに努力することの重要性
・相槌や賛同を示すことの重要性
・諦めない姿勢の大切さ

面接官は、部活動における役割で就活生を評価しているわけではありません。部活動のなかでどのような問題意識を持ち、現状を変えるために行動したこと、その結果どのような変化が起きたのかなどを知りたいと思っています。

一人のメンバーとしてチームにどのように貢献できたのか、個人競技や文化部の場合はどのように自分と向き合ってきたのかを言語化すると、部活動で学んだことが明確になるはずです。

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部活動で学んだことを伝える際の4つの構成

部活動で学んだことを面接で伝える際は、最初に結論を述べたうえで、補足する具体的なエピソードを盛り込み、仕事でどのように活かせるかでしめくくる流れがおすすめです。

ここでは、面接官の印象に残る伝え方の構成を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

1.結論として部活動で学んだことを伝える

最初に、結論として部活で学んだことやアピールしたい内容について、言い切る形で伝えましょう。結論から伝えることで、面接官に内容が伝わりやすくなります。

具体的には、以下のように冒頭で学んだことを言い切ってしまうのがおすすめです。

私は野球部での活動を通じて、感情に左右されることなく物事や状況を迅速かつ正確に判断し、すぐに対応することの重要性を学びました。

最初に結論を述べることで、質問への回答になります。結論に補足する形で、説得力のあるエピソードを盛り込みましょう。

2.結論を補足する具体的なエピソードを盛り込む

結論を述べたら、学びを得た根拠になるエピソードを盛り込みます。結論を述べただけでは面接官を納得させられないため、具体的なシーンを想像できるようなエピソードで結論を補足しましょう。

野球部では、主に3塁のコーチャーを担当していました。そこで、状況を冷静に観察し、選手が次にすべき行動を的確に指示する、という力を養いました。よほど足に自信があるランナーでなければ、大胆な走塁はできません。しかし、投球の不安定さや外野の守備位置などから、コーチャーとして瞬時に「イケる」と判断する場合もあります。その際はすぐさまランナーへ大きく指示を出し、得点につなげてきました。逆に、冷静になれていないランナーを落ち着かせることで、ミスを避けることもできました。

エピソードを盛り込む際は、必要に応じて部活動の概要、活動するなかで感じた課題、課題を解決するための具体的な取り組みについて触れるようにしてください。

エピソードを伝える際は過程を重視して、面接官が自分の人柄や価値観をイメージしやすいように回答するのがポイントです。

3.行動の結果として得た学びを再度伝える

エピソードを盛り込んで具体性を出したら、その結果何を得られたのか、部活動での学びを再度伝えましょう。結論を再度述べることで、面接官の印象にも残りやすくなります。

なお、行動することで得られた結果については、具体的な数字で示したり、客観的な評価を盛り込めると、より説得力が出るのでおすすめです。

4.部活動で学んだことの仕事での活かし方を盛り込む

最後に、部活動で学んだことが、入社してからの仕事でどのように活かせるかを伝えて締めくくりましょう。入社後の姿まで伝えられると、面接官に自分が活躍する姿をイメージしてもらいやすくなります。

野球部で学んだ「状況判断の正確さと迅速な対応力」を貴社の△△業務に活かして、さらなる業績アップに貢献いたします。

入社後の抱負のように伝えることで、回答にまとまりが生まれるでしょう。

面接で好印象を残すためにはいくつかポイントがあります。「面接でアピールすべき自己PRのポイントは?例文13選や強みがないときの対処法」の記事では、自己PRの書き方を含めた面接でのアピール方法を紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。

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部活動で学んだことを考える際の5つのポイント

部活動で学んだことを考えたりまとめたりする際は、企業が求める人物像を見据えて、伝えたいことを一つに絞ることが大切です。ここでは、部活動で学んだことを言語化する際のポイントを紹介します。まとめ方に悩んでいる人は、以下の内容を参考にしてみてください。

1.企業が求める人物像にマッチする学びを選ぶ

部活動で学んだことの内容を考える際は、企業が求める人物像から逆算するのがポイントです。企業は自社にマッチする人材を求めているため、就活生が回答した学びの内容や方向性にズレや違和感があると、高評価を残せなくなってしまいます。

例えば、企業の求める人物像が主体性や積極性であれば、部活動で「自ら声を出して良好な雰囲気を作ることの重要性を学んだ」などと回答すると、面接官からの評価も期待できるでしょう。

企業や職種によって求める人物像は異なるため、入念に企業研究したうえで、アピール内容を調整することが大切です。

企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事では、企業研究の進め方を詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。

2.学んだことやエピソードは一つに絞る

部活動で学んだことを伝える際は、内容を絞ることも意識しましょう。あれもこれもと盛り込むと、結局何を言いたいのかが分かりづらくなってしまい、面接官の印象に残らなくなってしまいます。

学んだことが複数ある場合は、先述したように企業側の目線を踏まえて、最も効果的にアピールできる内容に絞りましょう。

伝えたいことは一つにしたうえで、その内容を詳細かつ具体的に述べるのがポイントです。

3.競技を知らない人も理解できる内容にする

面接官はその部活動について詳しくないことを前提に、伝える際は分かりやすさを重視しましょう。

部活動の内容を伝えるのではなく、あくまでアピールしたいのは「部活動で何を学び、学んだことを就職してからどのように活かせるか」です。

質問の意図を正しく汲み取り、前提知識がない人でもイメージできる内容や分かりやすさを意識しましょう。

4.結果よりも過程にフォーカスする

部活動で学んだことを伝える際は、結果ではなく過程に焦点を当てるのがポイントです。先述したように、面接官が知りたいのは就活生が自社で活躍できる強みや考え方を持っているかどうかであり、部活動で残した成績にはさほど興味はありません。

むしろ、その結果に至るまでに努力したこと、取り入れた工夫など、目的意識や考え方を知りたいのです。

面接官は結果が出るまでの過程で得た学びを知りたいので、自分の価値観が伝わるようなエピソードを盛り込むようにしましょう。

5.仕事での活かし方について触れる

部活動で得た学びについて、「仕事でどのように活かすか」というところまで踏み込めると、面接官の印象に残りやすくなります。

自分を採用するメリットのアピールとも言い換えられますが、「部活動で△△について学びました」というだけでは、就職後に活躍する姿をイメージしづらいです。

面接での質問に対して、すべて自己PRにつなげる意識を持つと、志望度の高さのアピールにもなるでしょう。

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部活動で学んだことを考える際の注意点

部活動で学んだことを言語化するにあたって、競技にしか活かせない学びをアピールするのは避けたうえで、ネガティブな表現も使わないようにしてください。ここでは、部活動で学んだことを考える際の注意点を紹介します。以下の内容も参考にして、面接での回答内容をまとめてみましょう。

競技にしか活かせない学びをアピールしない

部活動で学んだことを伝える際は、競技をするうえで活かせる学びのアピールにならないように気をつけてください。先述したように、面接官は、部活動で得た学びが仕事で活かせるかどうかを知りたいのであって、競技をする際の強みを聞きたいわけでありません。

・バッティングの際のフォームについて
・楽器を演奏する際のポイント
・筋肥大の方法

上記のような学びを面接で回答しても、業務に活かせないのはもちろん、「質問の意図を汲み取れていない」などと判断される可能性もあります。

常に企業側の目線を意識して、どのような回答が求められているかを考えましょう。

ネガティブな表現は使用しない

部活動で学んだことを伝える際は、ネガティブな表現にならないようにしてください。

・プレッシャーに押し潰されて精神的に病んでしまった経験
・自分の正しさや正義を押し通した結果、部員が辞めてしまったことがある

学びを得られたかもしれませんが、上記のような回答をすると、面接官からすると採用をためらう可能性もあります。

マイナスな印象を与えかねない表現は避けて、プラスにはたらいたエピソードや経験、学びを伝えましょう。

面接におけるアピールのコツについては、「面接で何をアピールする?自己PRのコツ」の記事も参考にしてください。

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部活動で学んだことの内容別の回答例文11選

ここでは、部活動で学んだことの回答例文を紹介します。役割と具体的な内容でさまざまなパターンを用意しているので、自分の状況に当てはまるものを参考にしてみてください。

例文1.部長として仲間の大切さを学んだ

私は、バレーボール部での活動を通じて、仲間の大切さを学びました。

大学3年生になり、バレーボール部のキャプテンになりましたが、キャプテンに就任してからは試合に勝てない日々が続き、どうすれば現状を打破できるか悩んでいました。練習メニューの見直しや、自主練の内容を追加してスキルアップに励んでいたなかで、メンバーの一人が「△△さんは一人で抱え込み過ぎですよ。もっと私たちを信用してくださいよ。」と話してくれました。

その言葉を聞き、自分はメンバーの声を全然聞けていなかったことと、自分で何とかしなければいけないと思い込んでいたことに気づきました。その日以降、私は積極的に声かけを実施し、お願いできることはどんどんメンバーに依頼して、仲間を信じて勝利に向けて努力することの大切さを学びました。徐々にチームの結束力も高まり、シーズン最後のリーグ戦は勝ち越しで終えられ、仲間の大切さを知る機会となりました。

御社に入社後も、周囲と良好な関係を築けるように積極的にコミュニケーションを取り、チームとして成果を出していきたいです。

例文2.部長としてリーダーシップを学んだ

私は吹奏楽部の部長の経験を通じて、リーダーシップの重要性を学びました。

大学の吹奏楽部は総勢60名おり、楽器ごとにパートが分かれるのはもちろん、全体をまとめるにはリーダーシップが欠かせません。特に、パートごとに進捗が異なったり、練習の目的が明確化できていなかったりして、練習をうまく進めることに苦労しました。そこで私は、パートごとの責任者を明確に決めたうえで、責任者と私とで毎週ミーティングを行い、意思統一を図るようにしました。その結果、練習効率が改善され、結果として部全体のモチベーションも高まり、密度の濃い練習ができるようになりました。

吹奏楽部の部長として、全体が同じ方向を向いて努力できるような環境を作り、先陣を切ってまとめていくことの大変さを学びました。この経験は、御社におけるメンバーとの意思疎通や、プロジェクトを牽引する際などに役立つと考えています。

例文3.部長として環境づくりの大切さを学んだ

私は野球部の部長として、チームの環境や雰囲気づくりの大切さを学びました。

野球では、一つのプレーがその後の流れを大きく変えることが度々あります。特に、エラーをした後は、さらなるエラーが続いたり、失点につながる長打を打たれたりなどすることが多く、私が部長になってからは、こうした空気を変えられず負けてしまう試合が増えていました。

チームの雰囲気を変えるには、やはり積極的な声掛けが欠かせません。また、戦略としては一旦落ち着くようにタイムをとることも有効です。ほかにも、エラーをした際は「その選手が最も声を出してチームを盛り上げよう」というルールを決めて、試合中の雰囲気を変える取り組みを試行錯誤しました。

その結果、試合の雰囲気が変わりそうな際も動じるケースが減り、流れを引き寄せたまま勝利する機会が増えました。

御社に入社後も、社内での円滑なコミュニケーションに活かして、仕事のしやすい環境づくりや工夫をしていきたいです。

例文4.副部長として分析力の重要性を学んだ

私は、ラグビー部の副部長として、分析することの重要性を学びました。

大学時代では部長の補佐としてチームを支えていましたが、試合をするといつも負けてしまう大学があり、次こそは勝ちたいと思っていました。そこで私は、相手チームの傾向や選手の特徴、負けてしまうパターン・共通点を丁寧に分析しました。仮説をもとに戦略を立てたり、そのチームに勝つための練習メニューを組んだりして、毎日練習に励みました。その結果、県大会の準決勝で対戦し、無事に勝利することができました。

御社に入社した際も、分析をもとに勝利を勝ち取る姿勢を大切にして、営業職として的確な提案をしていきたいです。

例文5.副部長として礼儀正しさの重要性を学んだ

私は吹奏楽部の副部長として、礼儀正しさの重要性を学びました。

大学の吹奏楽部には、現役の学生だけでなく、OB・OGも練習に参加することがあり、学園祭などでは一緒に演奏することもあります。ある時、練習をしているとOBの一人が私に声を掛けてきて「マナーがなってないと思うんだけど大丈夫?」と言われました。最近の練習を振り返ると、挨拶ができていなかったり、返事を適当にしていたりするなど、チームとしてはもちろん、先輩に対する振る舞いとして看過できないものだと反省しました。

礼儀正しさは何をするにも重要で、特に、吹奏楽部では卒業生も参加しています。新入生に対しては、この点のケアが不足していると痛感したため、部長と私で部のあり方について説明する機会を設けたり、私から挨拶する姿を行動として示したりしました。浸透するまでに時間がかかりましたが、「親しき中にも礼儀あり」というスタンスを醸成でき、OB・OGの参加者も10名以上増える結果となりました。

御社に入社後も、社会人としての最低限のマナーである礼儀正しさを忘れず、謙虚な気持ちで業務に取り組みたいです。

例文6.副部長として粘り強さの大切さを学んだ

私は、バスケットボール部の副部長として、粘り強く行動し続けることの大切さを学びました。

私は大学3年生のときに副部長になりましたが、当時のチームは士気が下がっており、練習の参加率は5割ほどでした。主力メンバーも欠席することが多く、試合でも結果が残せない日が続きました。そこで私は、講義の合間や終了後などに、メンバー一人ひとりと話し合う機会を設けました。

練習に行かなくなった理由や、どのようなモチベーションなのかなど、対面して話をしていくなかで、メンバーが練習に求めているものやメニューにズレがあり、練習へのやる気が失われていることがわかりました。この内容を部長に報告して練習メニューを見直し、私も練習メニューへの取り組み方を変えて、練習中も積極的に声かけするようにしたところ、参加者が徐々に増えました。最終的には毎回の練習で9割のメンバーが参加するようになり、部全体の士気も上がりました。

この経験を御社でも活かし、粘り強く交渉して成約をとれる営業担当になりたいです。

例文7.マネージャーとして気遣いの大切さを学んだ

私はサッカー部のマネージャーとして、気遣いの大切さを学びました。

マネージャーの主な業務は部員の体調・栄養管理や部室の清掃、ユニフォームの洗濯などです。また、部員は夕方の練習だけでなく朝練にも取り組んでいたので、差し入れをしたり親睦会の企画などもしたりしていました。これらは、関東大会ベスト4という目標達成に向けて努力している、部員のモチベーションにつながればと思って行っています。

これが功を奏して、部員たちは大変な毎日を過ごしながらも、楽しく切磋琢磨して練習をするようになり、関東大会では準優勝の成績を収めました。部員たちからは「△△さんのおかげで結果につながった」などと声を掛けてもらいました。

御社に入社できた暁には、サッカー部で学んだ気遣いの大切さを活かして、相手の立場に立った業務遂行をしていきたいです。

例文8.マネージャーとして協調性の重要性を学んだ

私は陸上部のマネージャーとして、協調性の重要性を学びました。

私はマネージャーとして、部室の清掃や給水の補充・用意といった業務はもちろん、周回ごとのタイムを読み上げたり、設定タイムから遅れている部員がいる場合には積極的に声を掛けたりしています。あるとき、部員同士で練習メニューに関してトラブルがあり、部全体の雰囲気が悪くなることがありました。

もちろん、陸上競技は自分との戦いですが、陸上部として活動している以上、チームとしての輪も求められます。私は、プレイヤーではない客観的な立場から、練習への向き合い方や、メンバー同士で高め合うことが最も重要なのではという話をしたところ、部員たちも納得してくれて、以後の雰囲気もガラッと変わりました。

この経験から、たとえ個人で結果を求められるとしても、協調性を持って組織として行動することの重要性を学びました。御社に入社した際も、協調性を活かし、チームとして成果を上げるためにできることを考えて業務に取り組みたいです。

例文9.マネージャーとして主体性の重要性を学んだ

私は野球部のマネージャーとして、主体的に行動する大切さを学びました。

大学の野球部は創部から30年を迎え、これまで関わってきた人の数は500名を超えます。私は広報も担当しているのですが、今年は創部30周年を祝うイベントを開催することになりました。そこで、まずは名簿の整理や住所の特定・確認が必要で、開催の通知を送付しても宛先が不明として返送されるものが60通近くありました。一件ずつ手がかりを探し、同じ卒業年のOB・OGに連絡を取るなどして、1ヶ月かけて住所録を完成させました。

その結果、イベントの開催通知を無事に発送でき、会自体も無事に開催できました。また、半年に一度の活動報告を送ることも決まり、OB・OGの方から喜びの声も届きました。

御社に入社した際も、指示を待つのではなく主体的に行動して、業務効率のアップにつながる取り組みをしていきたいです。

例文10.継続力の大切さを学んだ

私は卓球部での活動を通じて、毎日の継続が大切であることを学びました。

卓球は中学生のころからやっているのですが、試合時間が長くなると負ける確率が上がってしまうことに課題を感じており、基礎的な体力づくりが重要であると考えました。そこで、大学に入学してからは、毎朝5kmのジョギングをするようにしました。夕方からの練習では、始まる前に体幹トレーニングの時間を30分確保し、練習が終わった後にも5kmのジョギングを取り入れました。大学の練習がない日は、ランニングの距離と体幹トレーニングの時間を長くして、体力づくりを徹底しました。

その結果、試合が長期化した際にも体力が持つようになり、接戦に持ち込めば勝てるという自信がつきました。また、基礎体力がついたことで風邪を引かなくなり、健康状態を良好に保てるようにもなりました。

御社に入社した際も、継続力を武器にして、着実に成果を上げるビジネスパーソンになりたいです。

例文11.忍耐力の重要性を学んだ

私は剣道部での経験を通して、忍耐強く取り組み続けることの重要性を学びました。

大学で所属した剣道部は、全国大会に出場するほどのレベルの高さで、ほとんどの部員が推薦で入部しています。私は中学から剣道をしていますが、推薦で入部したわけではなく、実力も明らかに劣っていました。

しかし、やるからには本気で取り組むと覚悟を決めて入部したので、練習中は全国レベルの先輩と試合をさせていただいたり、練習前後には筋力トレーニングや追加の練習メニューをこなしたりしました。入部してから3年が経過しますが、現在も団体戦のレギュラーには入れず、悔しい思いをしています。ただ、個人戦では県大会ベスト4を果たし、練習の成果が着実に出ていることに喜びを感じています。

どのような状況においても、強いメンタルで忍耐強く努力し続ける姿勢は、御社に入社してからも活かせると考えています。御社の営業担当として、たゆまぬ努力で成果を上げていきたいです。

自己PRの書き方は「自己PRでスポーツ経験をアピールするポイントは?例文を合わせて解説」の記事でも詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。

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部活動で学んだことのNG回答例文

最後に、部活動で学んだことのNGな回答例を紹介します。

私はラグビー部での経験を通じ、勝利への信念を持つことの大切さを学びました。高校では全国大会に出場し、ベスト4に進出した経験もあります。

大学では、全国大会で最低でもベスト4、やるからには優勝したいと思っていました。そのため、体づくりを一から見直すのはもちろん、毎日厳しいトレーニングを重ねて、優勝するためにメンバーと切磋琢磨してきました。その結果、大学3年生で出場した大会では一度も負けることはなく、秋の全国大会では優勝を掴み取りました。この経験から、あらためて勝ちにこだわることが大切であると認識しました。

御社に入社した際も、猪突猛進に成果を出していきたいです。

NG例文の改善ポイント

例文のエピソードから努力の姿勢が伺えるものの、結果に焦点を当てた内容になっています。勝利そのものへの執着が強い印象も否めません。

チームスポーツを経験したからこそ味わえる一体感や苦悩など、努力の内容に厚みを持たせて、その結果はコンパクトにまとめたほうがよいでしょう。

自己PRを考える際は、NG例から失敗を避けるアプローチも重要です。「自己PRのダメな例は?悪い例文から考える就活で失敗しないアピール方法」の記事では、自己PRのダメな例を詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。

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部活動で学んだことの伝え方に悩むあなたへ

「部活動で学んだことがよく分からない」「この内容で面接官に伝わるだろうか」など、面接での回答に悩む人は多いものです。部活動での経験は学びも多く、丁寧に振り返ると企業へのアピールにつながるポイントを見つけられるでしょう。

もし、部活動で学んだことの伝え方に迷っているのであれば、就活のプロである就活エージェントに相談するのがおすすめです。

就活エージェントのキャリアチケットでは、部活動で学んだことの伝え方はもちろん、自己PRの作成方法や面接対策など、就活生一人ひとりに合わせたサポートを提供しています。

志望動機やガクチカを含めた応募書類の添削もしているので、部活動で学んだことの伝え方に悩む人はもちろん、就活の進め方に不安がある人は、キャリアチケットにお気軽にお問い合わせください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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