部活で頑張ったことを評価されるコツは?基本の構成や注意点を解説

このページのまとめ

  • 部活で頑張ったことが聞かれる理由は、学生の人柄や考え方を知るため
  • 部活で頑張ったことからは、リーダーシップや協調性をアピールできる
  • 部活で頑張ったことを伝える際は、実績だけではなく過程も伝えるのがポイント

部活で頑張ったことを評価されるコツは?基本の構成や注意点を解説のイメージ

「部活で頑張ったことや学んだことは、どのようにアピールすればいい?」と悩んでいる学生もいるでしょう。部活で頑張ったことでは、実績だけではなく、過程も意識して伝えるのがポイントです。学生の考え方や行動を評価しているので覚えておきましょう。

この記事では、部活で頑張ったことでアピールするポイントや、おすすめの構成を解説しています。例文も紹介しているので、伝え方に困った場合は、ぜひ参考にしてください。

部活経験のアピール方法について相談したい

   
目 次

「部活で頑張ったこと」を企業が聞く理由

就活で「部活で頑張ったこと」が聞かれるのは、就活生の強みや人柄を知るためです。企業がどのような部分を知ろうとしているのか理解して回答すれば、評価される内容になります。

就活生の強みや能力を知るため

「部活で頑張ったこと」からは、どのような強みや能力を持っているかが見られているのでアピールしましょう。具体的なエピソードを通して、どのように強みを発揮したかを伝えてください。

たとえば、「部長に就任し、リーダーシップを発揮した」「毎日の厳しい練習から、忍耐力を培った」のように、アピールが可能です。頑張った内容だけではなく、得たものも同時にアピールしましょう。

自社に合う人物か知るため

面接官が「部活で頑張ったこと」を聞く理由は、学生が自社で活躍できるかどうかを確認したいからです。部活動の経験から、何を学び、何を得たのかを知ることで、入社後の仕事にも活かせるかどうかを判断しています。

人柄を伝えるには、部活動での具体的なエピソードを伝えるのが重要です。特に、「どのように考え」「どのように行動したか」の過程を中心にアピールしましょう。

「大会で優勝しました」のように、結果だけでは人柄は伝わらないので、気を付けてください。

目標に向けて行動できる人物か知るため

部活動の経験からは、目標に向けて行動できるかも見られています。仕事でも、目標達成に向けて行動できる人物が求められるからです。

目的意識の高い学生であれば、仕事でも部活動同様に、目標を持って行動できます。仕事で成果を出すためには欠かせない要素なので、面接官も重視しているのです。

部活で頑張ったことを質問された場合の回答のコツは「面接で学生時代に頑張ったことを聞かれたら?回答のコツ」の記事も参考にしてください。

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「部活で頑張ったこと」からアピールできる強みやスキル

部活動の経験を通して、リーダーシップや協調性などがアピールできます。どのような強みがアピールしやすいか紹介するので、参考にしてください。

リーダーシップ

部長や副部長などの経験がある場合、リーダーシップのアピールがおすすめです。チームで仕事をする企業は多いので、リーダー経験は評価されます。

リーダーシップを伝える場合は、どのようなリーダーシップかアピールするのがコツです。「周囲を引っ張るタイプ」「コミュニケーションを重視して支えるタイプ」など、同じリーダーでも関わり方は違います。

リーダーシップについて補足説明をして、面接官がイメージしやすいように意識してみてください。
リーダーシップをアピールするコツは、「リーダーシップをアピールしたい!自己PRのポイントを紹介」の記事でも解説しています。

協調性

会社では同僚と協力する場合も多いので、協調性も評価される強みです。部活内で協力した経験をアピールしてみましょう。

また、協調性がある人物は、自分のことだけではなく、周りのことを考えて行動できる人物だと評価されます。業務を円滑に進めるために欠かせないので、どの企業でも評価してもらえるでしょう。

協調性については、「協調性の意味とは?特徴や面接でのアピール方法を解説」の記事でも紹介しています。アピールする際はチェックしておきましょう。

忍耐力

部活での困難や課題を乗り越えたエピソードからは、忍耐力をアピールできます。社会人になると、仕事においてもさまざまな困難に直面するため必要な能力です。

仕事で壁にぶつかっても、粘り強く努力できる人は、企業にとって魅力的な人材といえます。どのようにして厳しい場面を乗り越えたかを伝えれば、再現性をアピールできるのでおすすめです。

忍耐力のアピール方法は、「自己PRで忍耐力をアピール!ポイントと適切な言い換え方法」も参考にしてください。

課題解決力

仕事では問題や課題も多いので、課題解決力も評価されやすい強みです。部活動で起きた課題や問題を、どのように解決したかをアピールしましょう。

課題解決力を伝える際は、「発生した課題」と「解決した方法」はセットで伝えてください。面接官はエピソードを通して、仕事への再現性があるかを見ているからです。

「チームがバラバラになりかけましたが、うまく解決できました!」のような曖昧な回答では、具体性がなく、再現性がイメージできないので気を付けましょう。

課題や問題を解決する能力をアピールするコツは、「問題解決能力を就活の選考でアピールするには?身につけ方や例文も紹介」の記事も参考にしてください。

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「部活で頑張ったこと」を伝える際の構成

「部活で頑張ったこと」を伝える場合、「頑張ったこと」「強み」「エピソード」「仕事への活かし方」の構成がおすすめです。シンプルでわかりやすく伝わるでしょう。

構成それぞれについて、回答のポイントを紹介します。

部活で頑張ったこと

まずは何を頑張ったのか、結論から伝えましょう。最初に何を頑張ったのか伝えることで、面接官も話しの内容を理解しやすく、印象にも残ります。

たとえば、「私は野球部で、レギュラー獲得に向けた日々の練習に力を入れました」「私はサッカー部で、キャプテンとして部員をまとめることを努力しました」のように伝えてください。

所属した部活と、頑張った内容を一緒に伝えれば、わかりやすいのでおすすめです。

アピールしたい強み

次に、どのような強みを得たか、学びを得たかを伝えましょう。

たとえば、「キャプテンの経験を通して、チーム一丸となって行動するためのリーダーシップを学びました」のように伝えられます。

強みについては、企業が求める内容にしましょう。せっかくの強みも、企業に合わなければ評価されないので気を付けてください。

具体的なエピソード

次に、どのように頑張ったのか、具体的なエピソードを伝えましょう。結果だけではなく、物事の過程も意識して伝えてください。

たとえば、「練習を頑張り、2年生の時点でレギュラーを獲得しました」だけでは、どのように頑張ったのかがわかりません。

「毎日練習を欠かさず、全体練習が終わった後も1時間追加で練習を行いました」「誰よりも練習で声を出し、一切手を抜かずに全力で取り組みました」のように具体的な内容が大切です。

エピソードの選び方や伝え方については、「就活で自分のエピソードはどう伝える?伝え方のコツや注意点を解説」で詳しく紹介しています。

面接官は過程を重視しているので、覚えておきましょう。

仕事での強みの活かし方

最後に、部活動を通して得た強みや学びをどのように活かすかを伝えます。素晴らしい経験をしていても、仕事で活かせなければアピールにはつながりません。

たとえば、「リーダーシップを武器に、プロジェクトリーダーとしての活躍を目指します」「営業でも粘り強さを活かして、目標達成まで諦めずに取り組みます」のようにアピールしてみましょう。

部活動など学生時代の経験をアピールするコツは、「学生時代頑張ったことはどう伝えるのがいい?おすすめの構成や例文を解説!」の記事でも解説しているので参考にしてください。

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「部活で頑張ったこと」をアピールする際のポイント

ここでは、「部活で頑張ったこと」を伝える際のポイントを紹介します。

企業が求める人物像を意識する

企業がどのような人材を求めているかを考え、アピールにつなげましょう。面接官が採用したいと思えるかどうかが重要です。

たとえば、リーダーになれる人材を求める企業であれば、「リーダーシップ」「主体性」「行動力」などのアピールが有効でしょう。

また、チームで働ける人材を募集している企業であれば、「チームワーク」「協調性」「共感性」などのような強みがアピールにつながります。

面接官に評価してもらうには、志望企業に合う人材かどうかが大切です。企業研究を行い、企業が求める人物像を調べておきましょう。

企業研究の進め方については、「就活を円滑に進める「企業研究」って? ポイントを解説!」の記事も参考にしてください。

アピールする強みは1つに絞る

アピールする強みは、1つだけにしましょう。複数の強みを伝えてしまうと、どれをアピールしたいのかがわからなくなるからです。

たとえば、「私は部活動を通して、リーダーシップと粘り強さと行動力を学びました」と伝えても、どれに自信があるのかわかりません。また、面接官も話を聞いていて、混乱してしまいます。

強みは1つだけにし、具体的にアピールしましょう。量より質を意識してください。

エピソードも1つだけにする

伝えるエピソードについても、1つに絞りましょう。複数のエピソードを伝えると、話がわからなくなります。

面接では、シンプルにわかりやすく伝えるのがポイントです。アピールしたい気持ちはわかりますが、伝える内容は絞ってください。

挫折経験や失敗経験を伝える

挫折経験や失敗経験は、面接官から評価されやすいエピソードです。あなたの人柄や考え方が伝わるので、積極的にアピールしましょう。

挫折経験からは、学生が「どのように考え」「どのように乗り越えたのか」が見られるポイントです。仕事で挫折した際に、負けずに乗り越えられる学生が求められています。

挫折や失敗の伝え方は、「挫折経験の上手な伝え方とは?エピソードが見つからない人の対処法も紹介」の記事でも紹介しているので、参考にしてください。

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「部活で頑張ったこと」をアピールする際の注意点

部活経験をアピールする際は、わかりやすさを意識しつつも、具体的に伝えるのがコツです。伝え方の注意点を解説するので、確認しておきましょう。

結果だけではなく過程もアピールする

部活動での結果だけではなく、それまでの過程もアピールしましょう。面接官が知りたいのは、あなたが部活動を通してどのように成長したのかという過程です。

「大会で優勝した」「キャプテンを務めていた」などの実績や結果だけでは、面接官には評価されません。過程を詳しく伝え、あなたがどのような人物なのかアピールしましょう。

専門用語は使わずにわかりやすく伝える

専門用語はできるだけ使わないようにしましょう。話の内容がわかりにくくなり、アピールが伝わらない恐れがあります。

また、あなたに関する質問よりも、専門用語に対する質問が多くなることも。言葉の説明に時間をかけてしまうと、アピールの時間が減ってしまいます。

「相手にわかりやすく伝えられない」とマイナスの印象も与えてしまうので、誰にでもわかる言葉選びを意識してください。

部活動でしか活かせない能力はアピールしない

部活動だけで発揮できる強みは、評価されないので気を付けましょう。仕事で活かせるかどうかを意識してください。

たとえば、「リフティングが100回できます」「ピアノを演奏できます」などといわれても、仕事で活かせるケースは稀です。ほとんどの企業で、評価にはつながらないでしょう。

部活動の経験からは、企業で活かせる学びやスキルがあるかを見られています。面接官の立場にたって、どのようなアピールが求められるか考えてみてください。

面接官が見ているポイントについては、「面接落ちたかも…採用担当者が何をチェックしているか確認しよう」の記事を参考にするのがおすすめです。

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「部活で頑張ったこと」をアピールする際の例文

ここでは、「部活で頑張ったこと」を伝える際の例文を紹介します。アピールしたい強みごとに紹介しているので、参考にしてください。

リーダーシップをアピールする場合の例文

私が部活動で頑張ったことは、バドミントン部でのキャプテンです。キャプテンの活動を通して、チームを引っ張るリーダーシップを学びました。

所属していたバドミントン部では、県大会出場を目標に活動していました。私はキャプテンを務めていたのですが、練習試合でなかなか勝つことができませんでした。また、チームプレイのレベルもあまり伸びない状況が続いており、今の部には何か足りないものがあると感じていました。

そこで、練習中に自分から率先して声掛けをしたり、練習前にグループミーティングをもうけたり、チームの団結力を向上するために工夫をしました。

その結果、部員同士のコミュニケーションが増え、試合でもメンバーの動きがよくなり、目標だった県大会出場を果たすことができました。

この経験で得たリーダーシップを御社に入社後も発揮し、チームワークを大切にして目標達成に向けて努力していきたいと思います。

協調性をアピールする場合の例文

私が「部活で頑張ったこと」は、合唱部での指導係です。指導する日々を通して、協調性を学びました。

所属していた合唱部は歴史が浅く、しっかりとした部のルールや下級生育成の体制が整っていない状態でした。また、指導の経験を持った部員がいないため、新しく入ってきた部員がなかなか上達できないという課題も抱えていました。

そこで私は、未経験の部員への指導マニュアルを作成することにしました。自分が合唱を始めた時のことを思い出しながら手順やポイントをマニュアルに盛り込み、ほかの部員にも共有しながらレクチャーしていきました。

その結果、徐々に部員の技術も上がり、団結力も向上し、部員数は当時の倍の数になりました。

御社に入社後も部活動で得た協調性を活かし、一緒に働く仲間の立場になって考えながら、信頼される人材として貢献していきたいです。

忍耐力をアピールする場合の例文

私の強みは、大学時代に剣道部での経験を通して身に付いた忍耐力です。全国大会で何度も入賞するほど有名な剣道部だったのですが、私はまったくの未経験で入部しました。

実際に練習を始めると、部内のレベルも予想以上に高く、素人同然で始めた私は、思うようにほかのメンバーと一緒に練習できず、恥ずかしい思いや悔しい思いをたくさんしました。

一度は退部も考えましたが、せっかく覚悟を決めて入部したのだから、何とか自分の納得いくまで挑戦したいと思い、人一倍自主練習に励むことを決意しました。

先輩部員に追いつくにはまだまだでしたが、継続して地道に練習を続け、大学3年時には県大会で準優勝を勝ち取ることができました。この経験から、忍耐強く努力を続ければ、必ず何かしら結果が出せるということを学びました。

御社に入社後も、部活で得た忍耐力を活かし、どんな業務にも粘り強く挑戦して成果を上げていきたいです。

課題解決力をアピールする場合の例文

私が部活で頑張ったことは、吹奏楽部での練習メニューの改善です。課題を発見し、解決するために努力をすることの大切さを学びました。

私は部員45人を持つ、吹奏楽部で副部長を務めていました。当時、部員のモチベーションが下がっており、全体練習の雰囲気があまりよくありませんでした。

顧問と部長とともに何が課題なのか話し合っていくなかで、私は練習メニューに原因があるのではないかと気づきました。チーム全体に対しては最適な練習メニューですが、個人のレベルには合っておらず、スキルの伸びにばらつきがあったためです。

そこで私は、解決策として、毎週1回の部内ミーティングの開催を提案しました。部員が正直な意見を発言しやすい雰囲気作りをしたりコミュニケーションを取るよう工夫した結果、ミーティングで皆が活発に意見を交わせるようになり、内容の濃い練習ができるようになりました。

この経験から、課題を発見し解決するための対策を広い視野で考え抜くことが大切だと感じました。

御社に入社後もこの経験を活かし、課題に対し視野を広げて行動することで、最善の解決策を出していきたいです。

部活で頑張ったことの書き方は、「【実際のESをプロが添削!ES書き方講座#3】~美大生Oさんガクチカ:課題編~」の記事を参考にするのもおすすめ。多くの例文を読んで、よい表現を取り入れていきましょう。

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部活動をしている間では、就活にどう活かすかまでは考えきれていなかった人が多いのでしょう。また、仕事を経験していない分、部活動のどこをアピールすればいいのかも迷うところです。

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就活エージェントであるキャリアチケットでは、専任アドバイザーによる自己PR添削、面接対策などを実施しています。一人ひとりの悩みに合わせた丁寧なサポートを提供しているので、新卒や就活を始めたばかりの方でも安心です。

困ったことがあったら一人で悩まず、まずは一度ご相談ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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