このページのまとめ
- 「気になるニュース」を聞かれるのは、資質や能力、業界への関心度を見るため
- 好印象を得やすい政治、宗教、芸能やスポーツ関連のニュースはあまりおすすめできない
- 回答する時は「結論」→「理由」→「意見」の順番で話す
「あなたが最近気になっているニュースは何ですか?」これは就活の面接で頻繁に聞かれる質問です。企業は、気になるニュースを聞くことで、就活生の資質や興味安心を見ています。
この問いに対してどう答えればいいのか、どんなニュースを選ぶのが最適なのか、この記事ではそんな学生の不安を解消すべく、「気になっているニュース」を聞かれたときの対処法を解説するので、参考にしてみてください。
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- 「気になるニュース」を聞かれる理由
- 社会情勢への関心
- コミュニケーション能力
- 業界への関心
- 日頃の情報源を探るため
- ニュースの聞かれ方
- 指定型
- 自由選択型
- 気になるニュースの選び方
- 業界・業務に関するニュース
- 最新のニュース
- 経済のニュース
- 「最近」の定義
- おすすめの情報源
- 日本経済新聞(電子版)
- Yahoo!ニュース
- NewsPicks
- テレビ
- ダイヤモンドオンライン
- スマートニュース
- 避けるべきニュース
- 政治・宗教
- 芸能・スポーツ
- 回答のコツ
- 理由
- 意見
- ニュースに対して自分なりの意見を持つ方法
- 就活での「最近気になるニュースは?」 の回答例文
- 例文①
- 例文②
- 就活で 「最近気になるニュースは?」 の返答を考えているあなたへ
「気になるニュース」を聞かれる理由
そもそも面接官はどうして選考で「気になるニュース」を聞くのでしょうか。
それにはいくつかの理由があります。
社会情勢への関心
これから仕事をしていく上で大切なのは、やはり社会情勢に関心を持つ姿勢です。企業が利益を得るためには、世の中のニーズを掴まなくてはなりません。
必要なのは、経済や外交などの世間の動向の把握。幅広い情報にアンテナを張っていれば、仕事の幅も広がるはず。「毎日ニュースに目を通しているかを確認しているのか?」は「社会人として働く意欲があるのか」を見る判断基準です。
ただニュースを聞いているだけと思わず、そうした意図を考慮してニュースを選びましょう。
コミュニケーション能力
「気になるニュース」を聞かれて、ただ「ニュース」のことだけを伝えても意味がありません。重要なのは「どうしてそのニュースが気になったのか?」です。
その理由を話すためには、ニュースの内容を深く理解した上で自分なりの解釈や考えを論理的に伝える技術を習得しなくてはなりません。自分の意見を整理して人前で話すコミュニケーション能力は、仕事を進める上で必須でしょう。
業界への関心
面接官が学生を見る際に注視するのは「志望度の高さ」です。一見、能力が高くても、志望への熱意に欠けていれば、面接官の心象は悪くなります。
事前に業界・企業研究をしないと、選考では意欲がないとすぐに判断されてしまうでしょう。業界に関わるニュースを選択するかどうかで、企業への入社意欲を見定めているのです。
日頃の情報源を探るため
「最近気になるニュースは?」と質問されるには、日頃からあなたがどのような情報源から情報を仕入れているのかを知りたいという意図があります。もちろん娯楽も大切なことです。SNSなどを活用している方も最近は多いことでしょう。
しかし、どのような情報源から情報を仕入れているのかで、その情報が正しい情報なのか否かも分かります。間違った情報ばかりを仕入れている方では、正しい判断ができないなんてことも。
そのため、あなたがどのような情報源を常に意識しているのかも知りたいための質問でもあります。
面接で最近の気になるニュースについて質問された時の回答方法をより詳しく知りたい方は「面接で気になるニュースを聞かれたら?答え方を例文付きでご紹介!」の記事でも詳しく紹介しているので参考にしてみてください。
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ニュースの聞かれ方
「気になるニュース」を聞かれる際は、二つの聞き方に分かれます。
指定型
「〇〇〇というニュースについて、あなたの意見を聞かせてください」
指定型では企業側で指定された特定のニュースについて話します。いうなれば、世間の情勢に目を向けているかの「抜き打ちチェック」。指定されるニュースは、世間で大きく話題になっているものが多いです。
新聞やテレビ、ニュースサイトを日頃チェックしていれば目にしているような内容が多いので、業界に関係なく確認し、自分なりの意見を用意しておく必要があります。業界に大きく関わるニュースが指定される場合ももちろんあるので、志望する業界の情報の確認も怠ってはいけません。
自由選択型
「あなたが最近気になるニュースは何ですか?」この質問は自由選択型と呼ばれます。学生個人がどんなニュースを挙げるかで、どんなことに関心があるのかを知る意図があります。
ニュースの選定を間違えると、面接官によい印象は与えられません。幅広いジャンルの中から慎重に選び出しましょう。
また、ニュース自体よりもそのニュースが気になる「理由」に重点が置かれるので、ニュースの背景や業界情勢を自分なりに解釈して発言すると効果的なアピールができます。
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気になるニュースの選び方
「気になるニュース」を自分で選んで用意する際に、どんなニュースが回答としてふさわしいのか。幅広いニュースの中から何を選べばよいのかわからないという学生が多いかもしれません。
以下にニュースを選ぶ際のポイントをご紹介します。
業界・業務に関するニュース
どんなニュースからでもトピックを選ぶことができますが、面接官の評価が高いのは「業界関連や業務にまつわるニュース」でしょう。業界への関心度はすなわち企業への志望度につながります。
入社への熱意をアピールする絶好の機会でもあるので、ニュースが気になる理由を業界知識を交えて明確に伝えることができれば、面接官に好印象を与えることができます。
最新のニュース
ニュースは鮮度が命。ニュースはなるべく最新のものから選びましょう。半年前のニュースをいくら念入りに準備しても、話題として古ければ情報収集を怠けていると見られてしまいます。最新のニュースは、面接官の記憶にも新しく、共感を得やすくなります。
経済のニュース
自分が志望する業界や企業に関わる最新のニュースがない場合は、最新の経済の話題について話すのも一つの選択肢。しかし他の学生と意見が重複する可能性もあるので、無難な発言は避けます。
経済誌や新聞で大きく取り上げられているトピックについて、業界への影響の有無や自分なりの考察を盛り込んで話しましょう。
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「最近」の定義
「最近」 と言われても、どのくらいが 「最近」なのかはとても曖昧です。しかし、就活で質問されるこの「最近のニュース」については、直近1年以内と思っておけば問題ありません。
ただし、1年前に起こったことがさらに最近になってまた変化をしているということもあります。例えば、1年前にA社とB社の大型合併のニュースがあったとしても、最近になってその合併した会社が倒産してしまっていたら、その合併のニュースはかなり古い情報になってしまいます。
1年間のある点だけの話ではなく、その後の動向にも注意してトピックを選ぶようにしましょう。
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おすすめの情報源
日常的にニュースに触れるために、どんな媒体を情報源にすればよいのでしょうか。
無難なのはやはり「新聞」や「テレビ」ですが、忙しい学生生活の中で、新聞を読んだりテレビを見たりするのに使う時間は限られています。そこで頼れるのが、通学の移動時間やバイトの休憩などの隙間の時間で手軽にチェックできるニュースサイト。
以下に具体的なオススメを挙げましたので参考にしてください。
日本経済新聞(電子版)
サイトとアプリでニュースが読める日本経済新聞。購読料がかかりますが、国内の経済情報を網羅しており、ビジネスマンの多くが読んでいる王道の経済新聞です。電子版には検索機能がついているため、気になるワードや業界・企業名で検索して関連するニュースを探すことができるのが大きなメリットです。
Yahoo!ニュース
無料でニュースを読むことができる定番のアプリ。経済から芸能まで話題のニュースを一通り把握でき、ニュース映像を見ることができるのも魅力です。
NewsPicks
数あるサイトの中でも面接対策に効果的なのが「NewsPicks」。ただニュースを確認するだけではなく、著名人のニュースに対するコメントを読むことができます。一つのニュースに対して様々な人がどう考えているのかを知ることで、自分の考えの組み立て方の参考になるでしょう。
テレビ
昔は情報源といったらテレビが主流でした。 しかし最近はあまりテレビを観ない人も多くなってきているでしょう。そして、移動中などの時間帯でテレビを観るのは難しいでしょう。
そのため、確かに最近ではテレビを観ない人は増えてきています。そして、テレビは偏った情報になってしまっている部分もあります。
特にテレビのコメンテーターの意見の主張は、あくまでその人の主張であり、偏ってしまっているケースも多々あります。そのため、テレビを情報源とする場合は、どの番組を観ているのかも重要になります。
昼間のワイドショーなどではなく、テレビ東京 「ワールドビジネスサテライト」 などはよいのではないでしょうか。また、 若干バラエティ番組に近いように 感じるかもしれませんが、TBS 「がっちりマンデー!」は比較的ビジネスに役立つ情報を発信している番組です。
その他、テレビ東京の「カンブリア宮殿」「ガイアの夜明け」「ニュースモーニングサテライト」やNHKの「クローズアップ現代」「プロフェッショナル仕事の流儀」などもビジネス向けの番組と言えるでしょう。
ダイヤモンドオンライン
ダイヤモンド社のビジネスパーソン向けの月刊1億PVを超える人気サイトです。他のメディアには掲載されていない独自の取材記事なども多く掲載されており、 ビジネスにおいて非常に役立つ情報が掲載されております。
スマートニュース
スマートニュースはビジネスの話ばかりでなく、あらゆるジャンルのニュースから自分の好きなジャンルを選んで読むことができます。そのため、これまであまりビジネスに関するニュースを気にして来なかった方でも比較的ハードルは低いのではないでしょうか。
まずは気軽に情報収集を始めたいという人には、スマートニュースから始めてみるのはおすすめです。
面接で「最近の気になるニュースは?」と質問れた時の回答は「面接で「最近気になるニュースは?」と質問されたときの答え方と例文を紹介」の記事も読んでみてください。
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避けるべきニュース
ニュースの選び方を誤ると評価が下がってしまう場合があります。就活の面接で避けたほうがよいニュースを見ていきましょう。
政治・宗教
公の場で政治や宗教に関わる話題について話すのは、非常にリスキーです。思想や信条は人それぞれであり、個人の感情が絡みやすいものです。
自分の考え方を表現するのに理想的な話題だと思っても、面接官の価値観を害してしまう可能性があります。信仰している宗教や支持している政党についての発言は避けましょう。
芸能・スポーツ
芸能とスポーツのニュースはあまりおすすめできません。志望する企業がエンタメ関係・スポーツ関係であれば、高評価に結びつきますが、それ以外の業界ではふさわしい話題とは言えないでしょう。自分や企業と関連付けて話せず、自己PRのためにならないからです。
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回答のコツ
選考の前に、ニュースを用意するだけでは準備不足です。「あなたが最近気になっているニュースは?」という問いに対して論理的で明確な回答を用意しなくてはなりません。
回答にはいくつか押さえるべきポイントがあります。
まずは回答の型を用意しましょう。面接官の質問内容は「気になるニュースは何ですか?」ですが、その背景には「ニュースの選択理由と志望者のパーソナリティを知りたい」という意図があります。
そのため、回答の際は以下の順序で答えるのがよいでしょう。
・結論(ニュースの内容)
「最近私が気になっているニュースは〇〇〇です」
・理由(ニュースが気になった理由)
「なぜかというと△△△だからです」
・意見(ニュースに対する自分なりのコメント)
「このニュースを受けて、私は□□□と思います」
理由
なぜそのニュースが気になったのかという理由には、業界のトレンドや志望する企業への影響を挙げるのがベストです。情報収集を怠らず、業界への関心も高い「優秀な人材」であるアピールにもなりますし、面接官の共感を得ることもできます。
だからこそ、単体のニュースだけに注目するだけでなく、業界周辺の動向やトレンドを幅広く理解しておく必要があるのです。
意見
回答の中でもっとも大切なのは「自分の意見」です。ニュースと業界・企業との関連について述べた後、さらに発言に深みを持たせます。ニュースの内容を志望理由につなげたり、企業の立場でニュースの背景を解釈したりするのもよいでしょう。
ニュースによって世間や業界がどう影響を受けるのかを予測し、自分なりに解決策を提案するのも一つのやり方です。「自分が志望企業の一員だったら、このニュースをどう受け取るのか」という視点で話すことで、面接官に入社意欲が効果的に伝わるはずです。
エントリーシートや面接で避けるべきことについてより詳しく知りたい方は「エントリーシートや履歴書のNGワードは?就活で気を付けたい言葉を解説」の記事も活用してみてください。
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ニュースに対して自分なりの意見を持つ方法
ニュースはただ読むだけではなく、そこから自分の意見を持つことが大切です。なぜなら、あなたは社会人になると業界動向や経済情勢を意識しながら決断をしなければならない場面が出てきます。
どんなことが起こっていて、それを知ってどんなことを意識し、どんな行動を起こさなければならないのかということがとても大切です。そのためにも、まずは単一のメディアやニュースサイトに頼らず、異なる視点や意見を提供する報道機関やジャーナリストからの情報を入手しましょう。
その際は、先入観を捨てて読むことがとても大切です。事実をそのまま受け入れられるようにしましょう。そして、ニュースの信頼性を評価することが大切です。信頼できる報道機関や信頼性の高い情報源からの情報を優先し、情報のソースや根拠を確認します。
フェイクニュースや誤った情報が広まる中で、 情報の信頼性を見極めることは重要です。また、事実と意見を区別する能力を養いましょう。
ニュース記事や報道では、事実と著者の意見が混在していることがあります。情報を正しく理解するためには、客観的な事実と主観的な意見を区別するスキルが必要です。
さらに、自分の意見を洗練させるために議論やディスカッションに積極的に参加しましょう。友人や外部のコミュニティなどでディスカッションを行うことにより、他の人の意見を聞きながら、自身の考えを深めることができます。
また、異なる視点や意見に触れることで、自分の立場や前提条件を再評価し、より包括的な意見を形成することができます。
最近の気になるニュースをどのように見つけたらよいのか分からない方は「最近の気になるニュースの見つけ方と具体的な答え方を5例紹介」の記事も参考にしてみてください。
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就活での「最近気になるニュースは?」 の回答例文
ここでは、「最近気になるニュースは?」と質問されたらどのように回答をしたらよいのか、いくつかの例文をご紹介致します。
例文①
私が最近気になっているニュースは、多様な働き方が増えてきていることです。コロナウイルスの影響でリモートワークやフレックスタイムを導入する企業が 増えてきましたが、さらに、 DXの促進により働き方改革はさらに加速されております。
しかし、便利になる一方でコミュニケーション不足が発生しているケースも増えてきており、 チームビルディングの難しさを感じている企業も増えてきております。実際に私も学生時代にリモートで授業を行ったこともありました。
確かに便利ではありますが、 同じ大学に通う学生同士の連携や帰属意識の薄れは 感じておりました。今後は、働き方も便利になりつつもどのようにこのような問題点を解消していくのか、人材業界として新たなサービスを構築していく必要もあると考えております。
例文②
私が最近気になっているのは、人材不足によって起きている人材確保の困窮化問題です。特に飲食業界やアパレル業界は、コロナウイルスの影響で人材離れが起こっております。
また、IT業界は需要と供給が一致しておらず、人を採用したい企業はたくさんあるのにも関わらず、IT業界で働きたい人は減っているため、人材の確保にはとても苦戦しております。そのため、雇用の制度を見直している企業も増えてきておりますが、それだけでは十分な対応になっていないため、DXにより人材不足をカバーするサービスも出てきております。
例えば、なかなか人材が確保できない店舗では、アバターを設置してリモートで接客を行うサービスも出てきました。このように、これまでにないさまざまなサービスが今後も次々と出てくると思っており、数年後にはこれまでの常識が覆るような事態にも起こるだろうと考えております。
そうなれば、働く「場所」 ではなく「どんな付加価値」 を提供できるかということがとても重要になってくると思っています。
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就活で 「最近気になるニュースは?」 の返答を考えているあなたへ
「最近気になるニュースは?」と面接で突然質問されても、日頃からニュースを見ていない人は咄嗟に回答するのは難しいことでしょう。そのため、日頃から情報収集を心がけておく必要があります。
まずは面接を乗り切るためには、しっかりと面接対策を行う必要があります。面接対策や自己分析は一人でやっているよりも、プロに相談してみるのが一番の解決策です。
キャリアチケットは新卒向けの就職活動支援を行っています。経験豊富なキャリアアドバイザーが、マンツーマンで内定獲得まで手厚くサポート。
面接対策もお手伝いしますので、安心して選考に臨むことができます。
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まずは気軽に相談してみるとよいでしょう。
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