このページのまとめ
- 自己PRの流れは、具体的な自分の強み→強みを発揮したエピソード→入社後の抱負
- 自己PRを書く際は、応募先企業で活かせる強みを見つけることが重要
- 自己PRとして使える強みが見つからないときは、違うやり方で自己分析してみる
「自己PRは、エントリーシートでどうやって書けば印象アップにつながるんだろう…」と悩む就活生は多いかもしれません。エントリーシートで、必ずといって良いほど頻出する自己PR。自分の強みを最大限にアピールできる欄なので、ポイントを押さえて魅力のある自己PRにしたいところです。
この記事では、就活生に向けて、自己PRの基本構成やエントリーシートに記入する際のルールをご紹介します。
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- 履歴書とエントリーシートの自己PRの違い
- エントリーシートの自己PRから企業が見ているポイント
- 就活生の人柄
- 求める人材像とマッチしているか
- 文章能力があるか
- エントリーシートの自己PR作成のための準備
- 自己分析
- 企業分析
- エントリーシートの自己PRを書くときの構成
- 結論
- 具体的なエピソード
- 入社後のビジョン
- エントリーシートの自己PR作成時の注意点
- 応募書類全体で内容が矛盾しないようにする
- エピソードは一つに絞る
- 「成長したい」「学びたい」という表現は避ける
- 8割以上の文字数を意識する
- エントリーシートの自己PRの例文
- 向上心
- 忍耐力
- 傾聴力
- 継続力
- エントリーシートの自己PR作成に悩んでいるあなたへ
履歴書とエントリーシートの自己PRの違い
就活の際に企業から提出を求められるエントリーシート。志望動機やガクチカなどと同様に、自己PRも良く問われる項目です。一方で、履歴書でも自己PRの欄が設けられていることが多く、混同してしまう就活生もいると思います。
エントリーシートと履歴書の大まかな相違点としては、下記の例が挙げられます。
・エントリーシート→選考のための書類
・履歴書→選考だけでなく入社後も活用する書類
履歴書の場合、住所や連絡先、生年月日、学歴といった個人情報の確認書類として、入社後も企業に保管されることが多いです。また、エントリーシートと同様に、面接において、就活生の人となりやスキルを把握するための書類としても活用されています。
エントリーシートと履歴書の両方で自己PRを聞かれた場合、異なるアピールポイントを記入するのがおすすめです。もし、同じ強みにしたい場合は、履歴書に記載した強みを深掘りする内容をエントリーシートに記載しましょう。
エントリーシートと履歴書の自己PRの書き方の違いについては、「エントリーシートと履歴書の違いは?それぞれの項目や書き方を解説」の記事も参考にしてみてください。
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エントリーシートの自己PRから企業が見ているポイント
ここでは、エントリーシートの自己PRで企業が見ている点を解説します。受かる自己PR作成のためにも、企業の評価ポイントを把握しておきましょう。
就活生の人柄
企業は、自己PRを通して、就活生の人柄が自社に合っているかを知ろうとしています。その人の持っている人間性や価値観、考え方が企業の環境に合っていないと、入社後のミスマッチの原因となってしまうでしょう。
ミスマッチが起きると、仕事に対するモチベーションが下がってしまい、早期離職につながるケースも少なくありません。企業は、採用した学生にできる限り長く働いてほしいと思っています。
求める人材像とマッチしているか
エントリーシートの自己PRから、自社が求める人物像にマッチする人材かどうかを見ています。企業は、採用した就活生に、自社で活躍してほしいと思っているからです。
企業の特徴に沿った自分の強みを選ぶことで、「自分を採用することでどんなメリットがあるか」を伝えることが可能になります。そうすることで、企業も、就活生が入社したあとに活躍している姿をイメージしやすくなります。
文章能力があるか
自己PRでは、ものごとを分かりやすく簡潔に伝える力があるかどうかも見られています。基礎的な文章能力は、新卒採用で重要視されるポテンシャルの一部として見られることも多いからです。
限られたスペース内で自分をどう表現できるか、言葉の選び方なども評価の対象となるため、社会人として持っておくべき最低限の文章能力を磨いておくことが望ましいでしょう。
自己PRの書き方のポイントについては、「自己PRの書き方は?就活で評価される構成と8つのコツを例文つきで解説」の記事も参考にしてみてください。
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エントリーシートの自己PR作成のための準備
質の高い自己PR文章作成のために、しておくべき準備を祖紹介します。エントリーシートに限らず、履歴書の自己PR記入の際にも活用できるので、学んでおきましょう。
自己分析
自己PRを考える上でまず取り組みたいのが、自己分析です。
自己分析では、学生時代に頑張ったことや苦労したことなどを振り返り、印象に残っているエピソードを掘り下げます。「何をモチベーションに頑張ってきたか」「どんな問題に直面したか」「どんな方法で課題を解決したか」を書き出し、それぞれのエピソードで共通する自分の強み・弱み、価値観などを考えてみましょう。
自己分析で自分の強みや根拠となるエピソードが明らかになったら、その強みを活かして応募先企業にどのように貢献できるのかも考えてみてください。自己分析についてさらに詳しく知りたい就活生は、「自己分析とは?就活成功の第一歩は自分を知るところから始めよう!」の記事も参考にしてみてください。
また、自己を客観視するための「他己分析」もおすすめです。第三者に、自分がどう見えているかを質問することで、自分では気づかなかった強みを発見できるでしょう。他己分析のやり方については、「他己分析とは?有意義かつ効率的なやり方のポイントや質問例30選を紹介」の記事で解説しています。
企業分析
自己分析で自己について深められたら、企業分析を行いましょう。企業の特徴を学び、企業の求める人材像に合った強みを選ぶためにも、重要な準備です。
企業のホームページや求人サイトなどを調べることも大切ですが、企業説明会やOB・OG訪問をしてリアルな情報を得ることも効果的です。
企業分析については、「就活を円滑に進める「企業研究」って?ポイントを解説!」の記事を、企業説明会に関する疑問については、「企業説明会の種類や見つけ方は?参加時の注意点や質問の悩みについても解説」の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
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エントリーシートの自己PRを書くときの構成
企業に伝わる自己PRをエントリーシートに書くためのコツは、構成を意識することです。構成に沿って内容を考えることで、相手に伝わりやすくするためです。
結論
「私の強みは△△です」と、最初に結論を伝えます。結論ファーストで述べることで、自分がどんな話をするのかが分かりやすくなります。
具体的なエピソード
自分の強みを最初に述べたら、その強みを発揮したエピソードを伝えます。具体例や理由のエピソードを盛り込むことで、自己PRの内容に説得力が増すからです。
また、経験や取り組んだ事に対しての結果に具体的な数字を用いると、よりエピソードの内容がイメージしやすくなります。
入社後のビジョン
最後に、自分の強みを活かして応募先企業にどう貢献できるのかを述べます。企業が求める人物像を踏まえた上で、入社後に活躍できることをアピールしましょう。
自己PRの書き方のポイントをさらに詳しく知りたい就活生は、「新卒採用における自己PRのポイントは?構成や書き方のコツを解説!」の記事も参考にしてみてください。
エントリーシートの自己PR作成時の注意点
エントリーシートに自己PRを記入する際の注意点として、下記の4つが挙げられます。
応募書類全体で内容が矛盾しないようにする
たとえば自己PRで「チャレンジ精神がある」と述べたのにも関わらず、短所で「慎重すぎるところがある」と述べると矛盾してしまいます。
「嘘をついているのでは?」というネガティブな印象を与えてしまわないよう、応募書類全体で一貫性のある内容になるよう注意してください。
エピソードは一つに絞る
自己PRで伝える強みやエピソードは、一つに絞りましょう。複数を一度に話してしまうと、一番強調したいアピールポイントが伝わらない可能性が高くなるからです。
「私の強みは主体性で、部活で学んだ協調性を活かし、傾聴力を持って仕事に取り組んでいきます」という文章だとポイントが絞られず、印象に残りづらいでしょう。
企業の特徴に合った強みや長所を選び、その理由を説明するエピソードを加えるのがおすすめです。
「成長したい」「学びたい」という表現は避ける
エントリーシートの自己PRでは、最後に入社後の抱負を伝えますが、「貴社で成長したいと考えています」といった表現は避けるべきです。
「成長したい」「学びたい」は受け身の印象を与えてしまうため、「△△のスキルを活かして貢献したいと考えています」といった表現で主体的な姿勢を示しましょう。
8割以上の文字数を意識する
エントリーシートの自己PRの文字数は、企業から指定されなかった場合は、記入欄の8割以上を目安に記載しましょう。
記入欄に対してあまりにも文字数が少ないと、「志望度が低い」というマイナス評価につながる可能性もあるので注意が必要です。
手書きの場合は「実際に書いてみたら思ったよりも埋まらなかった…」と失敗することがないよう、下書きをしてから書くことをおすすめします。
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エントリーシートの自己PRの例文
ここでは、エントリーシートの自己PRでアピールできる強み別に、例文をご紹介しますので、参考にしてみてください。
向上心
私の強みは、大学のゼミの研究のかなで得た向上心です。
ソーシャルメディアについての研究発表をする機会があり、ソーシャルメディアを取り扱う企業に取材をしたことがありました。
ソーシャルメディアの課題や社会問題となっている点を洗い出し、自分で企業とコンタクトをとり、インタビューしました。企業に交渉して連絡を取ることも、取材をすることも初めての試みでしたが、相手の意見を促せるような聞き方や切り口などの情報収集をし、事前準備を入念にしました。
その結果、取材先企業の担当者の方から、「今までの学生からの取材で一番対応しやすかった」というお言葉をいただきました。
貴社に入社後も、向上心を忘れず新しいことにもチャレンジし、自分ができる最大の成果をあげることで業績に貢献していきたいです。
忍耐力
私の強みは、何事に対してもあきらめずに努力する「忍耐力」です。
大学ではバレーボール部に所属していたのですが、2年生のときに、大きな怪我をしてしまったことがありました。
自分の不注意だったものの、試合出場はもちろん、練習にも参加できない日々が続きました。その悔しさをバネに、「絶対に次の公式試合までに怪我を完治させる」と目標を掲げました。
一日2時間のリハビリ、ウォーキングを続け、整体院にも通いながら努力しました。徐々にランニングできるようになり、整体院の先生も驚くほどの回復の早さで舌。公式試合まであと3週間に迫ったころには練習に参加できるまでになり、試合出場の目標を果たすことができました。
貴社に入社後、たとえ困難な状況にぶち当たっても、あきらめずに全力を尽くすことで、結果につなげたいと考えています。
傾聴力
私の強みは、相手の話に耳を傾けられる傾聴力です。
相手の話に共感しながら、気持ちに寄り添うことを心がけています。
大学時代に所属していたボランティアサークルの活動の一環で、月一回、シニアホームでの交流会を設けています。
初めて訪れたときは、こちらから話しかけても無反応なことも多く、利用者とどう接すればいいか戸惑いました。そこで、利用者と一対一で、目を見て話すことから始めてみました。すると、徐々に心を開いてくれ、自分の思いのたけを話してくれるようになりました。
その結果、月を追うごとに利用者さんの顔も明るくなり、私たちが定期的に訪問することを楽しみにしてくれるようになりました。
貴社に入社後は、ボランティアで学んだ傾聴力を活かし、同じ部内の社員と円滑な関係を構築し、お客様に対しても、相手の話を良く聞くことで、ニーズに合った提案をしていきたいです。
継続力
私の強みは決めたことに対して最後までやり抜く「継続力」です。
その強みは、TOIEC試験勉強をしていたときに発揮しました。英語力の向上のため、半年間でTOEICスコアを200点アップさせるという目標を立てました。
参考書や学習動画などを活用し、毎日3時間は英語の勉強に費やすことを決め、コツコツと地道に努力しました。途中、自分のレベルが伸び悩み、諦めそうにもなりましたが、英語の映画やドラマを何度も見たり、オンライン英会話などにも挑戦したり、さまざまな工夫をすることでモチベーションを持続させました。
その結果、半年間で、180点のスコアアップを達成することができました。貴社に入社した際も、継続力を活かして、難しいプロジェクトや初めての業務も、途中で投げ出さず最後までやり抜くことで、ベストな結果に貢献していきたいです。
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「自分の強みがよく分からない」「エントリーシートについてアドバイスをもらいたい」という方は、キャリアチケットに相談してみてはいかがでしょうか。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。