入社後にしたいことの例文11選!見つけ方や伝え方のコツと注意点も解説

このページのまとめ

  • 入社後にしたいことは、自分の強みを活かせる内容や企業理念などから探す
  • 入社後にしたいことは、具体的な仕事内容と根拠を盛り込んで説得力を出すのが重要
  • 入社後にしたいことを伝える際は、結論から話して現在行っている努力も盛り込む

入社後にしたいことの例文11選!見つけ方や伝え方のコツと注意点も解説のイメージ

「入社後にしたいことが思い浮かばない…」「面接ではどのように答えればよいの?」など、入社後の抱負に関する回答に悩む就活生は多いです。

この記事では、入社後にしたいことの見つけ方や伝える際のコツと注意点、職種別の例文をまとめました。

入社後にしたいことを魅力的に伝える際は、具体的な仕事内容に触れながら自分の強みを盛り込みましょう。最後まで読めば、入社後にしたいことを堂々と回答できるようになります。

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目 次

入社後にしたいことを質問する面接官の4つの意図

面接官は、入社後にしたいことを応募者に質問して、入社意欲や志望度の高さ、仕事に向き合う姿勢や価値観などを把握する狙いがあります。ここでは、入社後にしたいことを質問する面接官の意図を4つの観点で紹介するので、質問の意図を踏まえてあなたなりの回答を考えましょう。

1.入社意欲や志望度の高さ

「入社後にしたいこと」に対する回答から、学生がどれほどの熱意を持っているのかや、志望度の高さがどの程度であるかチェックしています。入社後にしたいことを明確に答えられなかったり曖昧な回答だったりする人は、企業理解が不十分で、熱意が欠ける印象を抱かれがちです。

入社意欲や志望度が高いことが分かると、入社してから長期にわたって活躍してくれる人材であると評価しやすく、採用にプラスにはたらきます。

面接官に自分が働く姿をイメージしてもらうためにも、企業研究を入念に行い、入社後にしたいことを具体的に伝えて入社意欲や志望度の高さをアピールしましょう。

2.自社と就活生のマッチ度

企業は、応募者の「入社後にしたいこと」の内容から、自社とのマッチ度を確認しています。なぜなら、入社後にやりたいことが実現できなければ、早期退職につながる恐れがあるからです。

自社にマッチする人材の確保は、会社への長期間の定着に直結し、組織の継続的な発展のためにも欠かせません。特に、新卒採用においては即戦力スキルよりも、価値観の一致が重視される傾向にあります。

自己分析や企業研究を踏まえ、自分の強みを仕事でどのように活かせるか考えたうえで、企業にマッチする人材であることをアピールしましょう。

3.仕事に向き合う姿勢や価値観

企業は「入社後にしたいこと」を通じて、学生の仕事に対する価値観や姿勢を判断しています。入社してから取り組みたいことが具体的に決まっている人は、入社後も目標に向かって努力する可能性が高いです。

仕事に対する価値観や姿勢は、入社後の配属先を決めるポイントにもなります。「どのように貢献したいか」を具体的に述べて、面接官にポジティブな印象を与えましょう。

やりたい仕事を具体的に伝える方法は、「どんな仕事がしたいかと就活の面接で質問された際の答え方」も参考にしてください。

4.働くイメージを具体的に持てているか

入社後にしたいことを答えてもらい、応募者が入社してから自社で働くイメージを具体的に描けているかも確認しています。なぜなら、入社後の姿をイメージできている人は、内定獲得がゴールになっておらず、長期的な視点で物事を考えられる人材であると判断できるからです。

面接官は、学生がどのように活躍できるか、長期的に貢献してくれるかどうかをさまざまな質問から評価しています。「入社後にしたいこと」への回答は、学生を採用するかどうか判断するうえでも重要なポイントになることが多く、抽象的な内容では効果的なアピールにはつながらないでしょう。

内定獲得をゴールにせず、入社後にどのようなことをしたいか具体的に考えて、企業が求める人材であることを伝えるのがポイントです。

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入社後にしたいことに関連する質問事項との違い

面接では自己紹介や志望動機などの定番な質問がなされる一方、「入社後にしたいこと」「入社後の抱負」といった採用後に関する質問も多くなされます。人によっては、質問の内容が似通っているように感じ、どのように回答するのが正しいか不安に思う場合もあるでしょう。

ここでは、入社後にしたいことと、関連する質問事項との違いを紹介します。

キャリアプランとの違い

入社後にしたいこととキャリアプランは、視点の広さや抽象度が異なります。

・入社後にしたいこと:その企業でどのような事業に携わりたいか、役職に就きたいかなど、具体的な取り組みを問うもの
・キャリアプラン:就きたい役職も含めて、「何年後に△△をして、△△のようなビジネスパーソンとして成長したい」といった長期的な計画を問うもの

入社後にしたいことは具体的であればあるほどよく、その企業でどのように貢献していきたいか伝わる内容にするのがポイントです。キャリアプランは長期的かつ抽象的になりやすく、「5年・10年後に△△のポジションに就きたい」「向こう10年の間に海外赴任を経験して知見を広めたい」などのプラン(計画)を指します。

身につけたいことの違い

入社後にしたいことと身につけたいことは、業務内容とスキル・経験という違いがあります。

・入社後にしたいこと:その会社の業務について、どの部署でどのような活躍をしていきたいか述べるもの
・身につけたいこと:その会社であるかどうかを問わず、ビジネスパーソンとして身につけたいスキルを回答するのが望ましい

身につけたいことは、「自分というビジネスパーソンの市場価値を高めるためのスキル」の意味合いが強いです。

志望動機との違い

入社後にしたいことと志望動機は、質問で焦点を当てている時期・タイミングが異なります。

・入社後にしたいこと:何がしたいのか・希望や願望を問われており、入社「後」に焦点を当てている
・志望動機:入社したい理由を問われており、入社を希望するに至った経緯や背景などの入社「前」に焦点を当てている

志望動機は、「企業に対して何ができるのか」「何を提供できるのか」を問われている点で、入社後にしたいこととは異なります。質問の意図を正しく汲み取るスキルも求められるので、上記の違いも理解しておきましょう。

志望動機の考え方は「貴社に入社したら…志望動機では入社後の展望を伝えよう!」を参考にしてください。

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入社後にしたいことの見つけ方5選

入社後にしたいことが見つからない人は、自分の強みを見直したり、過去に達成感を得られた経験から考えたりするのがおすすめです。ここでは、入社後にしたいことの見つけ方を5つ紹介します。自分を採用するメリットを面接官に伝えられるよう、具体性のある内容にまとめてみてください。

1.自分の強みが活きることを考える

自分の強みをどのように活かせるかをベースにして、入社後にしたいことを考えてみましょう。新卒の就活においては会社に貢献できる強みのアピールが重要で、応募書類全体を通じて整合性のある内容にまとめられると、面接官があなたを採用するイメージもつきやすくなります。

自分の強みを起点に入社後にしたいことを探すことで、伝えたい内容に納得感も出るはずです。

たとえば、傾聴力に自信があるなら、「どのようなお客さまに対してもじっくりと話を聞いて潜在的なニーズを汲み取り、より多くの付加価値を提供できる営業担当を目指したい」とまとめてもよいでしょう。

強みが活きる内容にして、説得力のある回答を目指してみてください。

2.過去に達成感を得られた経験から考える

過去に達成感を得られた経験をベースに、入社後にしたいことを考える方法もおすすめです。過去の経験や成功体験をもとに回答をまとめられると、面接でも自信を持って答えられるでしょう。

過去の経験は再現性が高いケースも多く、入社後に苦労したとしても、達成したときの感覚を思い出すことでモチベーションの維持にもつながります。

チームをまとめて目標達成を目指した経験などは、入社後にチームで仕事をする姿勢としてアピールしやすいでしょう。

3.企業理念や事業内容を詳細に調べる

入社後にしたいことは、企業理念を見直したり、事業内容を調べ直したりして、興味関心のあるポイントを探すのがおすすめです。待遇や条件で企業を絞るケースもありますが、会社の理念や事業内容に共感してエントリーした人もいるでしょう。

エントリーした当時を思い出しつつ、企業研究をやり直して自分が入社後にしたいことを考えてみてください。企業理念や事業内容と関連付いた内容であれば、企業理解が進んでいるとして志望度の高さもアピールできるでしょう。

企業理念をベースに入社後にしたいことを考えると、他社には当てはまらないオリジナリティのある内容にまとまりやすいのでおすすめです。

4.自分の理想を叶える行動を探す

入社後にしたいことを考える際は、自分の理想やキャリアプランから逆算してもよいでしょう。長期的な目標に対して、逆算して具体的な目標を立てていくことで、取るべき行動がおのずと見えてきます。

たとえば、将来的に誰もが知っている商品の開発に携わりたい場合、以下のように目標を細分化できます。

・10年後には5つの商品開発に携わる
・5年後には初めての商品開発に携わる
・向こう3年で業界に関する知識を身につける、マーケティングについても理解を深める

仕事内容だけでなく、年収や役職などの目標に対しても、同様に逆算して理想を叶える具体的な行動を言語化してみましょう。

抽象的なままでは「入社後にしたいこと」を具体的にイメージできないので、理想があるなら細分化するのがおすすめです。

5.「やりたくないこと」から考える

入社後にやりたいことは、「やりたくないこと」から消去法的に考える方法もあります。

「ルーティンワークは避けたい」「ゼネラリストよりスペシャリストになりたい」など、仕事や企業を選別するにあたって除外する項目をピックアップしてみてください。その結果、やりたくない項目の反対解釈が「やりたいこと」になります。

ポジティブな考え方ではありませんが、入社後にしたいことを考えるうえでは効率がよいので、さまざまな角度から仕事を捉えてみましょう。

面接では質問される項目がある程度決まっているため、事前に回答を用意しておくことが大切です。「就活でよく聞かれる質問とは?厳選20項目と回答のポイントを解説」を参考に、入社後にしたいことだけでなく、頻出の質問に対しても回答を準備しましょう。

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入社後にしたいことが見つからないときの対処法

入社後にしたいことがどうしても見つからない場合は、企業に興味を持ったきっかけを深掘りしたり、OB・OG訪問をして入社後のイメージを膨らませたりするのがおすすめです。

エントリーしたきっかけは些細なことかもしれませんが、何かに興味を抱いて行動に移したのは事実です。当時の感情を思い出し、興味関心をベースに入社後の姿をイメージしてみましょう。

また、自分の頭で考えるのに限界がある場合は、他者から刺激をもらうのもおすすめです。特に、OB・OG訪問をすれば、企業で実際に働く社員の生の声を聞けるので、入社後をイメージするのにぴったりといえます。

OB・OGに入社前後のギャップや現在の仕事内容、これから会社にどのように貢献していきたいかなどを尋ねることで、自身の姿と照らし合わせて将来をイメージできるでしょう。OB・OG訪問は志望度の高さのアピールにもつながるので、積極的に行うことをおすすめします。

OB・OG訪問の詳細は、「就活におけるOB・OG訪問の役割とは?しておくべき質問やマナーも解説」をご覧ください。

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入社後にしたいことを面接でアピールする3ステップ

入社後にしたいことを伝える際は、結論ファーストを徹底し、強みの活かし方や実現のための努力を盛り込みましょう。ここでは、入社後にしたいことを面接でアピールする方法を3ステップで紹介します。魅力的な内容にまとめるためにも、ぜひ参考にしてください。

1.結論から話して要点を分かりやすく伝える

入社後にしたいことを回答するときは、最初に結論を伝えましょう。「入社後にしたいことは△△です」などと結論を述べることで、話の要点を分かりやすく伝えられます。このとき、具体的な仕事内容に絡めて簡潔に説明できると、より伝わりやすくなるでしょう。

逆に、最初に結論を伝えずエピソードなどから始めると、面接官に「結局何が言いたいのだろうか」「何について話しているのだろうか」などと思わせてしまうため注意が必要です。

結論ファーストな話し方は、入社後にしたいことだけでなく、あらゆる質問の回答に共通するので、常に意識しておきましょう。

2.入社後の強みの活かし方を説明する

入社後にしたいことを伝える際は、目標達成に向けて、強みを活かして会社にどう貢献できるかを説明するのがポイントです。企業は採用後に利益を生み出せる人材を求めており、学生に対して活躍できるイメージを抱けるかが評価の鍵を握ります。

強みの活かし方を伝える際は、以下の点を関連づけましょう。

・入社後にしたいこと
・企業の業務内容
・自分の強み

自分の強みを活かしてできる具体的な仕事内容が伝わると、採用するメリットもイメージしやすくなります。

3.実現に向けて現在している努力を伝える

入社後にしたいことを伝える際のまとめとして、実現に向けた努力を説明し、入社意欲をアピールしましょう。「自分は企業のために努力できる人材である」と伝えることが大切です。

努力を伝える際は、事実だけを盛り込むのではなく、「何を」「どのように」頑張っているかを具体的に説明しましょう。

たとえば、アプリ開発に関する努力を伝える際は、「△△を実現する簡単なアプリを独学で開発しており、帰宅してから毎日△時間学習しています」など、具体的にイメージできる内容を盛り込むようにしてください。

また、現在の努力だけでなく、入社後に現場で学びたいという意欲も大切です。その場合は、現場で何を学びたいかアピールしましょう。

入社後にしたいことの答え方は「『入社後したいこと』はどう答えたら良い?キャリアプランを聞く理由と答え方を解説!」も参考にしてください。

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入社後にしたいことを効果的に伝える4つのコツ

入社後にしたいことで好印象を与えるには、具体的な仕事内容と絡めたり、根拠を盛り込んで説得力を出したりするのがおすすめです。ここでは、入社後にしたいことを効果的に伝える際のコツを4つ紹介します。あなたらしさの溢れた内容にするためにも、以下の内容をぜひ参考にしてください。

1.具体的な仕事内容を話す

入社後にしたいことを伝える際は、応募企業の仕事内容と絡めて、説得力を出しましょう。仕事内容に触れる際は、その企業で実現可能なことにするのが重要です。

たとえば、国内でビジネス展開をしており、海外に拠点がない企業で「海外で活躍したい」と話をするのは、論点がズレてしまうので気をつけましょう。

具体的な仕事内容について触れるためには、事業展開や方針、課題などを見極める必要があり、入念な企業研究が欠かせません。OB・OG訪問を活かして、企業理解を深めましょう。

2.根拠を説明して説得力を出す

入社後にしたいことに説得力を出すために、根拠を盛り込むことも意識してみてください。漠然と入社後にしたいことを伝えても、根拠がなければアピールにつながりません。

「私が行いたい新規事業の立ち上げに必要な行動力は、大学時代のボランティアサークルの立ち上げ経験が活かせると考えています」のように、過去の経験が入社後に活かせそうと伝わる内容にしましょう。

根拠となる実体験を盛り込み、入社後に取り組みたいことの背景に具体性を持たせるのがポイントです。

3.自分の強みと絡めて適性を示す

入社後にしたいことは、自分の強みと関連づけて適性をアピールしましょう。入社後にしたいことと強みが関連することにより、適性だけでなく説得力や整合性も持たせられます。

「自分には△△という強みがあります。そのため、△△△△の仕事がやりたいです。」などと伝えると、面接官はあなたを採用するイメージがつきやすくなるでしょう。

強みをうまく絡めるには、自己分析を通じて強みを明確にしなければなりません。自分の過去を時系列で深掘りして、客観的に自分の強みを見極めましょう。

自己分析の進め方は、「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」をご覧ください。

4.その会社でしか実現できないことを答える

入社後にしたいことは、その会社でしか実現できない内容にまとめましょう。面接官は、自社で長く活躍してくれる人材を求めているので、他社ではなく自社を志望する理由を知りたいと思っています。ほかの会社でも実現できることを答えてしまうと、高評価は期待しづらいでしょう。

・企業研究の徹底
・競合他社の理解
・業界での立ち位置
・その企業の市場優位性はどこにあるのか
・その企業ならではの特徴は何か

上記のような切り口から、応募先企業ならではの特徴を見極めてください。多角的に分析することで、入社後にしたいことだけでなく、さまざまな質問に対しても自信を持って答えられるようになるでしょう。

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入社後にしたいことを面接で伝える際の注意点3選

入社後にしたいことを伝える際は、個人的な目標や非現実的な目標は伝えないようにしてください。ここでは、入社後にしたいことを伝える際の注意点を3つ紹介します。まとめた内容が以下の項目に該当していないか確認しておきましょう。

1.個人的な夢や目標を答えない

入社後にしたいことを聞かれた場合の答えとして、個人的な夢や目標は避けてください。面接官は、選考過程で学生のプライベートな夢や目標を知りたいわけではありません。

企業はあくまで、「自社に貢献できる人材か」という点を見極めようとしています。企業で活躍できるポイントを答えるのが重要なので、どのように会社に貢献できるか具体的に説明し、入社後の働く姿をイメージしてもらえるようにしましょう。

入社後にしたいことを考えるには、徹底的な企業研究が欠かせません。「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」を参考に、企業でどのように貢献できるか考えてみましょう。

2.低すぎるまたは非現実的な目標も避ける

入社後にしたいことの回答として、すぐに達成できそうな低すぎる目標や、非現実的な目標も避けてください。

入社して間もなく達成できそうな目標では、「実現したら転職するのでは」などと疑問視される可能性があります。また、非現実的な目標の場合も、「キャリアや就職後の姿について具体的に考えているのだろうか」と思われかねません。

バランス感覚を求められますが、長期的に活躍する人材を求めている背景を汲み取って、10年ほどの長期スパンで、実現可能性のある目標を伝えましょう。

3.ネガティブな内容にしない

入社後にしたいことを答える際、ネガティブな内容を伝えないようにしてください。ネガティブな言葉を使用して質問に答えると、自信がないイメージを持たれやすいので注意が必要です。

特に、以下の表現を使っていないかチェックしてください。

・経験が浅いので力になれるか分からない
・分からないことが多く自信がない
・上手にコミュニケーションが取れない

過度に謙遜する態度は、弱々しいイメージになりやすいため気をつけましょう。

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入社後にしたいことの回答例文8選とNG例文

最後に、入社後にしたいことの回答例文を職種別や業界別で8つ紹介します。あわせて、上述した注意点に該当するようなNG例文も3つ紹介しているので、以下の内容を参考に、あなたらしいエピソードを盛り込んで入社後にしたいことをまとめましょう。

例文1.事務職

私は御社に入社後、△△を売る営業のサポートをする営業事務を務めたいと考えています。カフェのアルバイトでは、売上の報告書作成や、仕入れ管理などの事務作業全般に携わりました。

書類作成の正確さや迅速なコミュニケーション能力を活かし、御社の商品を多くの人に使ってもらい、お客さま満足度の向上につなげていきたいです。また、現在は簿記1級の受験を控えています。入社後も、事務処理能力を上げ、スキルアップにつながる勉強をしたいです。

例文2.製造業(食品メーカー)

私は御社に入社したら、小売店への営業を担当したいと考えています。大学ではボート部のマネージャーとして、選手の食事管理をサポートしてきました。栄養管理がパフォーマンスに影響することを実感してから、食を通して人々の健康を支えたいと思うようになりました。

御社は手軽に摂れる栄養食品を展開し、特に、お年寄り向けの商品に注力されています。御社の商品を多くの高齢者の方に届け、心身の健康を支えたいと考えています。

御社に入社できた暁には、マネージャーで培った観察力と対話力を活かし、取引先の課題を抽出し、検証したうえで商品や販売方法を提案していきたいです。

例文3.営業職

私は御社に入社後、クライアントとの深い関係を築ける営業姿勢を追求したいと考えています。大学時代の居酒屋のアルバイトでは、現状の課題を分析し、計画を立てて売上を伸ばすことを意識していました。また、ゼミでは統計学を学び、分析手法と改善へのアプローチについても学びました。

御社は既存のお客さまとの関係を大切にし、新規商品の開発にも力を入れていると伺いました。日々グレードアップする商品を、自信を持って多くのお客さまに知ってもらいたいと思います。営業として深い対人関係を築ける社会人になりたいです。

例文4.IT業界

私は御社に入社できたら、VR開発に携わりたいと強く思っています。大学1年次にVR体験イベントに参加し、臨場感に魅了されVRゲームに熱中してきました。自分もVRゲームを作ってみたいと考え、大学3年次には独学でUnityを使い、VRゲームを開発しました。

現在はプログラミングスクールに通い、開発に必要な言語を勉強しているところです。御社は「ITと介護の融合」を掲げ、VRゲームで高齢者の心身活性化に貢献されています。入社までに必要な知識とスキルを習得し、高齢者が楽しめるVRプログラムを開発したいと考えています。

例文5.工場勤務

私は御社に入社後、業務改善や効率化のためにできることはないか常に考え、生産性アップに努めたいと考えています。

大学時代のコンサートスタッフのアルバイトでは、会場の設営や解体に関して、限られた時間で速やかに行う必要があり、常に効率のよい作業が求められていました。そこで私は、社員の方から指示を受けつつ自分なりにやり方を試行錯誤し、予定よりも早く作業を進めることに貢献してきました。

御社には全国に8箇所の工場を構えている一方で、生産体制が工場によって異なることを伺いました。御社に入社した際は、現場での仕事を1日でも早く覚えたうえで、作業効率を上げるためにできることを常に考え、全国の工場で統一的な体制を構築することに貢献したいと考えています。

例文6.物流業界

私は御社に入社できたら、ドローン配送に携わりたいと思っています。私はインターネットで気になった商品を頻繁に購入しており、配送業者の方に常にお世話になっています。ただ、2024年には法整備がなされ、物流業界の業務が滞る可能性があることを知りました。

そこで、近年実証化が進められているドローン配送に興味があり、御社の新規事業の立ち上げに携わりたいと考えています。これから新しい市場が構築されていくことが予想されるドローン配送について、法的観点と技術的側面を含めて、フレッシュな視点で参画していきたいです。

例文7.コンサルティング業界

私は御社に入社後、企業のIT化をサポートできる人材になりたいと考えています。

大学では情報工学科でC言語を学び、ゼミでは地元の商店街と連携して、外国人観光客の誘致に役立つ統一システムの開発を行っています。システム導入により、各商店で外国人観光客への接客がしやすくなったと連絡を受けており、IT化の成果を実感できました。

御社に入社後は、客先に常駐して現場のニーズを把握し、クライアント企業のIT化支援に携わりたいです。

例文8.商社

私は御社に入社できたら、貿易事務として世界中の人とモノをつなげたいと考えています。

大学では1年間フランスに留学し、海外における日本製品の人気に驚きました。高品質で安全な日本製品を求める人は多いため、世界中に届けるサポートがしたいと考えるようになりました。

私の強みは、留学で鍛えた語学力と、誰とでも気軽に話せるコミュニケーション力です。スムーズに業務に取り組めるよう、現在は貿易実務検定C級取得に向けて勉強しています。御社で実務経験を積み、貿易事務のスペシャリストとして業績拡大に貢献したいです。

NG例文1.個人的な夢や目標

私は御社に入社後、貯金をしたいと考えています。お金を稼ぐことをモチベーションにして、成績を上げて会社の利益に貢献します。

大学のアルバイトでは貯金が難しく、なかなか貯まりませんでした。社会人になったら、親孝行や自分の趣味に時間を使えるように、貯金に励みます。

解説

この例文では、貯金という個人的な目標を掲げています。
目標を掲げることは素晴らしいですが、企業としては会社の利益向上・貢献につながりません。入社後にしたいことは、単なる個人的な目標ではなく、事業内容や理念に沿うような内容にしましょう。

NG例文2.非現実的な目標

私は御社に入社できたら、営業のプロとしてトーク力を磨いて全国ナンバーワンの成績を出したいです。そして、会社のトップとして成り上がりたいです。

解説

目標を明確に掲げることは重要ですが、あまりに非現実的な内容も避けたほうがよいでしょう。

最終的な目標として全国ナンバーワン、そのためのステップとして支店で1番や、年間の売上高△億円などを掲げるようにしてみてください。また、実現可能性をアピールするために、大学時代のエピソードなどを交えるのもポイントです。

NG例文3.ネガティブな内容

私は御社に入社後、エンジニアとしてIT関連のエキスパートになりたいと考えています。御社の出すアプリはどれも魅力的で、私が作るアプリも御社から提供してもらいたいです。

コミュニケーション能力の低さを技術で補い、良質なWebアプリを作るための学習を怠りません。学生時代は3つのアプリを完成させ、合計で1万ダウンロードを超えました。入社後もエキスパートとしてニーズのあるアプリを多く作り上げ、人々の生活の一部になりたいです。

解説

この例文は抽象的な表現が目立つうえに、コミュニケーション能力の低さを伝えることでネガティブな印象を与えてしまいます。

「エキスパート」という表現を具体的に落とし込み、自分を採用するメリットをアピールするとよいでしょう。

入社後にしたいことの参考として、「5年後の自分を魅力的に答える方法を伝授!分からない際の対策や例文も解説」も踏まえて、就職後の姿を考えてみてください。

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入社後にしたいことの答え方に悩むあなたへ

「入社後にしたいことがはっきりしない」「考えた内容に自信がない」など、アルバイト経験しかない学生にとって、入社後の姿をイメージするのは簡単ではありません。

入社後にしたいことを答える際は、自分の強みと絡めて適性を示すのがポイントです。できる限り具体的な表現を使って、ネガティブな内容は避けましょう。

これらのアドバイスを踏まえても自分なりの「入社後にしたいこと」の回答に悩む場合は、就活エージェントの「キャリアチケット」がおすすめです。

キャリアチケットでは、入社後にしたいことだけでなく、学生時代に力を入れたことや志望動機など、よくある質問に対する回答の添削も行います。

模擬面接やグループディスカッション、面接対策なども実施しているので、入社後にしたいことや面接の回答方法に悩んでいる人は、キャリアチケットまでお気軽にご相談ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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