キャリアパスってどういう意味?メリットはあるの?

このページのまとめ

  • キャリアパスとは目指す役職に昇進するための順序や計画のことをいう
  • 企業内における出世のモデルケースを指すことが多い
  • キャリアパス制度を設けることで、社員のモチベーションアップに繋がる
  • 結果として業績が上がり、利益も上がることが多く、企業にとってメリットになる
  • ただし社員にとってデメリット部分もあることを理解しておく必要がある

就活をしていると耳にすることが多くなる「キャリアパス」。
「なんとなくはわかるけど詳しくは知らない」という人も多いようです。面接でもよく聞かれるワードとなっているため、意味をしっかり理解しておきたいところです。
そもそもキャリアパスとはどういった意味なのでしょうか。
こちらのコラムでは、キャリアパスの意味や、得られるメリット、気をつけておきたいポイントなどを詳しくご紹介しています。よく意味を理解していない人は、ぜひ読んで参考にしてみてください。

 

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キャリアパスとは?

キャリアパスとは、ある職務や職位に就くために必要となる業務経験や順序などの道筋のことを指します。
わかりやすくいうと、企業の中での昇進や配属、異動のことといえるでしょう。たとえば企業内での出世のモデルケースをイメージするといいかもしれません。

似たような言葉にキャリアプランがありますが、これはどのような経歴を積んでいくのかを計画することを意味するものです。この言葉から、転職や独立を前提に考える機会が多くなっていることがうかがえます。
以前の日本では年功序列で給料が上がっていくことが一般的となっていましたが、近年では実力主義の文化が広まるようになりました。そのため、個人の経験やスキルが重視されるようになり、報酬も個人の実力によって左右される時代となってきています。
「就職できればその後の人生は安定して送れる」という考えは減ってきており、常にスキルアップ、収入アップを目指すためにキャリアプランを練ることが増えてきたといえるでしょう。同じような意味として「キャリアデザイン」ともいいます。

一方キャリアパスは、個人の視点として将来的に目指す役職になるためにはどのように経験を積んでいくのか、という計画や順序のことです。その役職に昇進するまでに、何のスキルや経験を積めばいいのかといった目安ともいえるでしょう。

具体的な例として、IT企業にシステムエンジニアとして入社した人がいたとします。この場合、次に目指す立場となるのは、プロジェクトリーダー、その次は管理職となるプロジェクトマネージャー。さらにプロジェクトマネージャーを束ねるプログラムマネージャーというようなキャリアパスが一般的にあります。
しかし近年ではキャリアパスは多様化しているため、自分の目指したい方向性をしっかり定めておくことが重要となってくるでしょう。

企業側がキャリアパスを提示してくるのには、理由があるようです。
その理由としては、中期的な計画の中で社員がどういったスキルや経験を身につけるべきかといったことを明確にして把握できるから、というもの。そのために、キャリアパスを示している企業が増えてきていると考えられます。

新卒採用において大企業でもミスマッチを理由に大学卒の約3割が3年ほどで退職してしまう時代。中には、新卒採用で優秀な人材であれば数年間別の企業で働いた後でも入社が可能なキャリアパスを設けているところもあるようです。
このように時代とともにキャリアパスは多様化しているといえるでしょう。

企業においてキャリアパスが明確に示されていることをキャリアパス制度といいます。次の項目でメリットについて詳しくご紹介していきます。

キャリアパスのイメージについては「就活で「10年後の自分」を聞かれたときの作文のコツや例文を紹介!」も参考にしてください。
 

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キャリアパス制度のメリット

キャリアパス制度を導入している企業は多いようですが、社員にとってはどのようなメリットがあるのでしょうか?
基本的には以下のようなものがあります。

目標が明確になり意欲的に働くことができる

キャリアパスがあることで、自分の目標を明確にすることができます。そのため、業務に対しても意欲的に励むことができるのがメリットといえるでしょう。
仕事へのモチベーションが高まることが考えられるため、業績アップや収入アップに繋げられる可能性が高くなります。

将来像がイメージしやすくなる

希望するキャリアプランに沿いながら異動や配置を行ってもらえるケースが増えるため、ミスマッチを防ぐことができるでしょう。社員の考えを視野に入れてもらえるため、モチベーションの低下や退職などを避けられるのがメリットといえます。
また自分の将来像がイメージしやすくなり、人生設計にも役立てられるでしょう。

どんな可能性があるのか知ることができる

キャリパスがあることで、その企業ではどのようなキャリアを得られるか、どんなチャンスがあるのかを把握できるでしょう。
また、自分にどのような可能性があるかを見つめ直す機会にもなります。

 

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キャリアパス制度が企業にもたらすもの

では、キャリアパス制度を導入することで、企業側にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。
次は、企業側の視点から見ていきましょう。

採用後のミスマッチを防ぐことができる

採用活動の時点から自社のキャリアパス制度を提示しておくことで、応募者は入社後のイメージがしやすくなります。
そのため、人事部の視点から考えると、応募者とのギャップが生じる可能性が減り、ミスマッチを減らせるというメリットがあります。

社員のモチベーションが上がり業績が伸びる

社員が目標を持つことで、モチベーションが高まり業績が伸びることが考えられます。結果的に企業の利益につながる点がメリットといえるでしょう。

優秀な人材を集めるのにも有用

企業側が明確なキャリアパスを示すことで、応募者は入社後のステップアップをイメージしやすくなります。そのため企業にマッチする優秀な人材が集まりやすくなるといえるでしょう。

キャリアパス制度では、従業員だけでなく企業側にとってもメリットがあり、導入されているところが多いようです。

 

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キャリアパス制度の落とし穴

キャリアパス制度にはメリットばかりというわけではないようです。思わぬ落とし穴があるので、詳しくご紹介していきます。

計画通りにならなかった場合、精神的な負担を受ける人も

仕事では必ずしも思うように行くとは限らないものです。
描いたキャリアパスの通りに進むことができなかった場合、大きなショックを受ける人も多いようです。
このような場合、次の道を見つけるために時間がかかってしまうというデメリットもあります

計画以外の考えに興味を持たなくなり、視野が狭くなる

計画を立てたものの、そればかりに集中してしまうことが多く、視野が狭くなってしまう可能性があります。
あまり突き詰めすぎていると、別のチャンスを逃してしまう恐れもあるといえるでしょう。
また仕事では臨機応変さを求められることも多いため、キャリアパスとは別に現実的な面も頭にれておくことが大切といえます。

キャリアパスの立て方としては、自分なりにキャリアのゴールを設定しておくことがポイントです。曖昧にしていると成長していくことが難しかったり、途中で挫折しやすくなったりしてしまうでしょう。

 

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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