このページのまとめ
- 就活しないことは逃げではなく、目的があれば成功する可能性がある
- 就活をしないことで、自由な時間や自分のやりたいことに集中できるメリットがある
- 就活をしないことで、収入の不安定さや社会的信用の低下など現実的なデメリットもある
「就活しないと決めたら将来どうなるんだろう」と、不安を感じている学生は決して少なくありません。就職せずに自分らしい道を歩んでいる人もいますが、やみくもに「就活をしない」選択をすると後悔するケースもあります。
この記事では、就活しないメリット・デメリットや向いている人の特徴、後悔しないために必要な考え方を解説します。自分にとってベストな選択ができるよう、ぜひ参考にしてください。
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- 就活しない選択はあり?大学生の就活実態を調査
- 就活しない場合も目的があれば「逃げ」ではない
- 就活しないと決めた学生によくある理由
- 就活そのものに嫌悪感がある
- 何度も不採用になり自信をなくした
- 社会人への不安がある
- 働きたくない
- やりたいことが見つからない
- 就活しない大学生が取れる6つの選択肢
- 1.進学
- 2.留学
- 3.フリーランス
- 4.起業
- 5.フリーター
- 6.ニート
- 就活しないで就職する3つの方法
- 1.公務員試験
- 2.長期インターン
- 3.知人の紹介
- 就活しないメリット
- 自由に使える時間が増える
- 仕事の人間関係で悩まない
- 自分がやりたいことをできる
- 就活しないデメリット
- 収入が安定しない
- 社会的信用が得られない
- 福利厚生を得られない
- 人脈が広がりにくい
- 新卒就活だからこそ得られる4つのメリット
- 1.新卒採用を利用できる
- 2.研修制度が揃っている
- 3.若いうちから社会人のルールやマナーを学べる
- 4.キャリアパスの選択肢が広がる
- 就活したくない人がやるべき5つのこと
- 1.就活しない理由を整理する
- 2.興味があることをやってみる
- 3.資格やスキルを手に入れる
- 4.お金を稼ぐ方法を勉強する
- 5.就活の悩みを人に相談する
- 就活しないで自分の道をうまく歩んでいく人の特徴
- 考えることをやめない人
- やりたいことを追求できる人
- 自主的に行動できる人
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就活しない選択はあり?大学生の就活実態を調査
新卒一括採用が慣習化している日本では、大学3年〜4年にかけて、就職活動をするのが当たり前のようになっています。しかし、中には就活をせずに卒業する人も。
実際に「就活しない」学生の割合はどれぐらいいるのか、「就活しない」という選択は取るべきでないのかどうかを見ていきましょう。
文部科学省の「令和6年度学校基本調査」によると、卒業者59万487人のうち進学を選んだ人は全体の約13%、新卒で就職した人は76.5%。大学卒業後に就職も卒業もしない人は7.7%でした。
区分 | 人数 | 割合 |
進学者 | 7万4,390人 | 12.6% |
就職者 | 45万1,794人 | 76.5% |
有期雇用労働者 | 5,365人 | 0.9% |
臨時労働者 | 3,438人 | 0.6% |
臨床研修医 | 10,319人 | 1.7% |
上記以外の者 | 45,344人 | 7.7% |
不詳や死亡した者 | 95人 | 0.0% |
引用:文部科学省「令和6年度学校基本調査(6p)」
およそ13人に1人は、就職や進学をしない選択肢を選んでいる状況です。
参照元
文部科学省
学校基本調査-令和6年度 結果の概要-
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就活しない場合も目的があれば「逃げ」ではない
「就活しないのは逃げなのでは?」と考えてしまう人もいるでしょう。しかし、理由があって「就活しない」決断をするのであれば、逃げとはいいません。
自分のやりたいことがはっきりしているのなら、実現のために就活しない選択肢を取る道もあるでしょう。
就活しない選択をしたとしても、人生が終わるわけではありません。新卒で就職しなかったあとの選択肢はいくつもあります。
新卒で就活しなくても問題ない理由を知りたい方は、「新卒で就職できなかったらどうする?人生終了でない理由と選択肢を解説」も参考にしてください。
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就活しないと決めた学生によくある理由
就活しないと決める背景には、それぞれの理由があります。どのような理由があるかを紹介するので参考にしてください。
就活そのものに嫌悪感がある
就活しないと考える学生のなかには、そもそも就活が嫌いな学生もいます。就活の仕組みが嫌いであり、「もっとほかの方法がある」と考えているのです。
たとえば、「就活生はみんな同じ髪型や服装をしなくてはいけない」「本音でないことを話さないと評価されない」などの状況に、違和感を覚える人もいるでしょう。自分らしさを消してまで、面接に出る必要があるのか疑問視しています。
何度も不採用になり自信をなくした
就活を始めたものの、内定が獲得できず、就活が嫌になるケースもあるでしょう。就活は内定の数よりも選考に落ちる数のほうが多いのが普通であり、自信をなくしてしまいがちです。
もし、不採用が続いて自信をなくしてしまった場合は、周囲のサポートを受けてみましょう。大学のキャリアセンターや就職エージェントなど、就活のプロに力を借りるのが効果的です。
これまでの就活を振り返って対策を行うことで、内定につながります。自分だけで就活を乗り越えようと思わず、助けを求めるのが大事です。
社会人への不安がある
社会人に対する不安を抱え、就活をしたくないと思う人もいます。大学生から社会人になると変化が大きく、怖くなるのも当然です。
たとえば、「会社の意見が第一であり、個人が尊重されない」と考える人もいます。また、「上司の意見に従うばかりで、やりたいことができない」と感じる人もいるでしょう。
社会人への不安がある場合には、実際に働いている社会人と話してみるのがおすすめです。想像ではなくリアルな状況を知ることで、不安を解消できるでしょう。
働きたくない
働きたくない気持ちが強く、就活しないと考える人もいます。「仕事に対する責任への不安」「社会人への不安」「ほかにやりたいことがある」のように、働きたくない理由はさまざまです。
しかし、生活するためにはお金が必要であり、仕事をして収入を得なければなりません。働きたくないからといって、仕事をしなくても良いわけではないことは知っておきましょう。
働きたくない気持ちを解消するには、「なぜ働きたくないのか」を明確にすることが大切です。働きたくない理由を明確にし解消することによって、就活と向き合えるようになるでしょう。
やりたいことが見つからない
やりたいことが明確になく、就活をしたくないと悩む人もいます。将来の夢や目標がないとどうして良いかわからず、就活に意欲が湧きにくくなるでしょう。
やりたいことを見つけるのは、誰にとっても困難です。まずは自己分析を行い、自分の考えや価値観と向き合うことから始めてみましょう。
また、やりたいことを見つけるには、自分一人で行う必要はありません。「どうしても自分一人ではやりたいことが見つからない」という場合には、就職エージェントの力を借りてみましょう。
就活をしたくないと思った場合の対処法については、「「就活で何もしたくない」と感じたらどうする?原因と解決方法をご紹介」の記事も参考にしてください。
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就活しない大学生が取れる6つの選択肢
「就活しない」と考えている就活生にも、さまざまな選択肢があります。それぞれのメリットと注意点を押さえましょう。
1.進学
大学院や専門学校に進学する方は、就活しないケースもあります。専門的な知識を得たい人や、学びたい分野が明確なため、前向きな就活をしない理由といえるでしょう。社会人として働き始めるのが遅れる点や、学費がさらに掛かるといった注意点もあります。
2.留学
就活しない場合の選択肢には海外留学もあります。海外留学では外国語や異なる文化を学べます。就職する前に外国語を身につけたい、学生の間でしかできない経験をしたい人にはおすすめです。
留学することで、今までとは違う考え方に触れたり、見知らぬ土地で生活していくことの難しさを実感したりなど、日本では経験できなかったことが待ち受けているでしょう。この経験から、就職に対する考えが変わってくるかもしれません。
ただ、進学と同様に留学には費用が掛かります。海外への渡航費や生活費などが予想以上に膨らむ場合もあるので、留学を決めるのには慎重な判断が必要です。
3.フリーランス
就活をしない場合でも、フリーランス(個人事業主)として働く方法があります。フリーランスが多い職種の代表例はデザイナーやライター、エンジニアなどです。
フリーランスには、仕事内容や勤務時間を自分で自由に決められるメリットがあります。会社で働くことに抵抗がある人には最適です。
ただし、確定申告や保険の手続きをすべて自分で行う必要があります。また収入も自分次第で決まるため、高いスキルと自己管理能力が求められるでしょう。
4.起業
就活しない人の中には、自分で会社を立ち上げて働く人もいます。何かやりたいことが明確にある人にとっては魅力的な選択肢です。
企業は、成功すれば収入や社会的地位が一気に上がります。しかし、リスクが高いのに加え、経営の方法や仕事のスキルをすべて自分で身につける必要がある点です。「将来起業したい」と考えている人は、どのような業界で企業したいのかを考え、その業界で企業するためのスキルを身につけるべきでしょう。
企業を考えている学生は、「起業したい大学生が押さえるべきポイントは?」の記事もご覧ください。
5.フリーター
正社員になって働きたくない場合は、フリーターとして非正規雇用(アルバイト)で働く選択肢もあります。正社員ではないため、休日や勤務日数、勤務時間を自由に決められる点がメリットです。
一方で、正社員よりも給与が低かったり、社会的信用を得にくかったりする注意点もあります。
6.ニート
「就活しない」就活生の中にはニートになる人もいるようです。厚生労働省の「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書(69p)」では、二ートとは「アルバイトも含めて仕事についておらず、通学や家事をしていない15〜34歳の独身者」と定義しています。
家族の援助や多額の貯金がある人は、何もせずに生活することも可能でしょう。しかし、家族が年をとったり貯金が尽きたりすると、一気に生活が立ち行かなくなるリスクがあります。
参照元
厚生労働省
「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書
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就活しないで就職する3つの方法
「就活しない」と決めている場合でも、正社員として働く方法はいくつかあります。
1.公務員試験
就活しないで就ける職業として、公務員があります。公務員志望でも、採用試験と面接の通過が必要です。しかし、多くの企業にエントリーして選考を受けるような一般的な就活をする必要性はありません。公務員の中には、国家公務員と地方公務員があります。
国家公務員
国家公務員は「総合職」「一般職」「専門職」の3種類です。財務省や法務省などの省庁や、裁判所、国会などの国会期間に所属し、国民全体に関わる仕事をします。採用試験では、1次試験に試験と論文、2次試験では面接が実施されるので覚えておきましょう。選考を通過して内定を獲得できれば、就活しないで就職できます。
地方公務員
地方公務員は都道府県や市町村などの自治体で働く公務員の総称。県庁や市役所で働く職員だけでなく、公立小中学校の教員、警察官や消防官といった公安系の職種も地方公務員です。
地方公務員の試験は、自治体や職種によって異なるものの主に上級、中級、初級に分かれており、試験を通過すれば就活しないで就職できるでしょう。
公務員の種類や試験の難易度について詳しく知りたい就活生は、「公務員の種類とは?主な職種や試験の難易度を一覧で分かりやすく解説」を参考にしてください。
2.長期インターン
長期インターンとは、3ヶ月以上有給で働くインターンシップの総称です。数日で終わる短期のインターンシップとは違い、実際の業務を経験してスキルを身につけられます。
長期インターンに参加する際にはエントリーシートや面接の選考通過が必要です。しかしインターン先にそのまま就職すれば、就活で多くの企業を受ける必要はありません。
一度インターンとして働いた経験があることで、その会社で働くイメージをもって入社できるのが強みです。
3.知人の紹介
就活しないで就職したければ、知り合いの紹介を受けるのも一つの方法です。親戚が経営している企業や知り合いの会社を紹介してもらえば、数多くの企業を受ける必要はありません。
また、自分が勤めているアルバイト先に就職する方法もあります。この場合も、自分が知っている人たちと働けるのは安心です。
「就活したくない」「就活できない」と考えるのは決して甘えではありません。就活ができないと考える理由を理解し、対処法を知ることが重要です。「就活できないのは甘えじゃない!やる気が出ないときの対処法を解説」でも紹介しています。
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就活しないメリット
「就活をしないと人生終わりなの?」と不安に感じている方もいるかもしれません。しかし、自由な時間を使えたりストレスのない生活ができたりといったメリットもあります。
もちろん全員に当てはまるわけではありませんが、就活しないという選択肢にも価値があるのは事実です。ここでは、就活をしないことで得られる主なメリットを3つ紹介します。「自分に合った生き方ってなんだろう?」と考えるヒントにしてください。
自由に使える時間が増える
就活をしないことで、スケジュールに縛られない生活ができるようになります。これが、就活をしない大きなメリットの一つです。
就活をして正社員として働くと、平日のほとんどを仕事に使う生活が始まります。一般的には1日8時間、週5日勤務が基本です。しかし、就活をせずにアルバイトやフリーランスなどを選べば、働く時間や量を自分で調整できるケースも多く、時間的な自由度は格段に高まります。
たとえば、「午後は自分の趣味に時間を使いたい」「午前中だけ働きたい」など、自分のペースに合わせて働けるのは、会社員にはない大きなメリットです。特に、資格勉強や企業準備など、何かに集中して取り組みたいときには、時間を自由に使えることが大いに役立ちます。
自由に時間を使えることで、自分の生活スタイルや目標に合わせた毎日を送れるようになるでしょう。就活をしないことで得られる「時間の自由」は、自分らしい生き方を実現する大きな要素です。
仕事の人間関係で悩まない
就活をしない選択をすることで、職場の人間関係によるストレスを回避しやすくなります。企業に就職すると、上司や同僚、先輩後輩など、多くの人との関係が日常的に発生するでしょう。人間関係がうまくいかないことで悩んだり、精神的なストレスを抱えたりする人も少なくありません。
一方で、フリーランスや個人で働く場合、他人との関わりを最小限にすることも可能です。たとえば、自宅でライターやデザイナー、動画編集などの仕事をしている人は、基本的にオンラインでのやり取りが中心。対面でのやり取りが苦手な人にとっては、心地よい働き方になります。
人付き合いのストレスから解放されたい人にとっては、就活をしないことで自分に合った人間関係の距離感を保てるのは大きなメリットです。
自分がやりたいことをできる
就活をしないことで、時間とエネルギーをすべて「自分のやりたいこと」に集中して使えるのは大きなメリットです。就職すれば、毎日のほとんどの時間が仕事に割かれます。
一方で、就活をせずに自分の道を選べば、芸術活動や専門スキルの習得など、今しかできないことに専念できるでしょう。就活がない分、他人の基準に縛られず、自分の目標に向かって動けるのです。
「大学卒業後に世界一周したい」「動画クリエイターとして活動してみたい」「自分のブランドを立ち上げたい」など、時間と自由が必要な夢を持っている人にとっては、就活をしないという選択がベストな場合もあります。
就活が自分には向いていないと感じる方は、「就活に向いてないと思う原因は?仕事への向き合い方や対策を解説」の記事もご覧ください。
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就活しないデメリット
就活をしないという選択肢には確かにメリットもありますが、デメリットもきちんと理解しておかないと、あとで困ることになる可能性があります。
ここでは、就活しないことで生じやすい代表的なデメリットを紹介。将来後悔しないためにも、自分の価値観と照らし合わせながら考えてみましょう。
収入が安定しない
就活をしない場合、正社員としての安定収入が得られないため、経済的に不安定になりやすいのがデメリットです。
正社員は毎月決まった給料が支払われ、ボーナスや昇給制度もあります。しかし、アルバイトやフリーランスといった働き方では、働いた分しか収入が発生しないうえに、仕事量や時給が不安定です。
アルバイトの場合、シフトに入れない週が続くと、収入が大きく減ります。また、フリーランスで働く場合は、クライアントからの依頼がなければ収入がゼロになることも。収入が月によって大きく変動するリスクがあるため、生活費や将来の資金計画にも注意が必要です。
経済的に安定した生活を求めるなら、就職による安定収入は魅力的です。自由な働き方と引き換えの収入面での不安定さを受け入れられるかどうかが、重要な判断ポイントになります。
社会的信用が得られない
就活をせずに正社員として働かない場合、社会的な信用を得るのが難しくなることがあります。「安定した勤務先に勤めているか」は、世の中で信用の大きな判断基準です。たとえば、クレジットカードの審査や住宅ローンなどでは、勤務先や雇用形態が審査に大きく影響します。
アルバイトやフリーランス、無職といった立場では、収入が不安定とみなされてしまい、審査が通らないこともあるのです。将来的に大きな買い物や契約を考えている人にとって、社会的信用を築くことは大切といえます。自由な働き方を選ぶ場合は、その分信用力をカバーできる収入や実績が必要です。
福利厚生を得られない
就活をしないで正社員以外の働き方を選ぶと、会社の福利厚生を利用できないというデメリットがあります。企業によってはアルバイトでも受けられる福利厚生を用意している場合もありますが、正社員のほうがより多くの恩恵を受けられるでしょう。フリーランスはそもそも企業に属していないので、福利厚生は受けられません。
就活をしない選択肢を選ぶ前に、メリットとデメリットを把握してから決める必要があります。就職しないメリットデメリットについては、「大学卒業後に就職しないとどうなる?メリットとデメリット・進路を解説」の記事で解説しているので参考にしてください。
人脈が広がりにくい
就活をしないと、人とのつながりが生まれにくく、将来のチャンスを逃す可能性があるでしょう。就職活動は、企業の採用担当者だけでなく、同じ就活生、OB・OG、キャリアセンターの職員など、さまざまな人と出会う機会でもあります。これらの人脈は、社会に出た後も仕事や転職、情報共有の場で大きな武器に。
たとえば、就活を通じて出会った同級生が、数年後に転職先を紹介してくれたり、OB訪問で話した先輩から案件をもらったりするケースもあります。こうしたつながりは、就活をしていなければなかなか得られません。
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新卒就活だからこそ得られる4つのメリット
「就活は大変そう」とネガティブなイメージを持っている方もいるでしょう。しかし、新卒だからこそのメリットが多いのも事実です。新卒で就活をするメリットを確認してみましょう。
1.新卒採用を利用できる
新卒で就活する場合、新卒採用を利用できるという特権があります。日本では、大学を卒業するタイミングの学生を一括で採用する採用方法が定着しています。就活しないまま一度大学を卒業すると既卒扱いになるため、基本的には学生の間しか利用できません。
多くの企業が新卒採用を行っており、新卒採用枠が中途採用枠よりも多めに準備されている会社もあります。また新卒採用はポテンシャル採用ともいわれ、能力や経験を重視する中途採用よりも入社のハードルが低いといえるでしょう。
就活しない場合と比べて、広い選択肢から就職先を選べる点が新卒で就活をする大きなメリットです。
2.研修制度が揃っている
新卒研修を利用して、社会人としての常識や仕事の進め方を学べるのも新卒で就活するメリットです。新卒で会社に入社する場合、ほとんどの会社では研修が用意されているのが特徴。新入社員研修を通じて働くうえで必要な心構えや知識、スキルなどを身につけられます。
新卒では働く人の殆どは就業経験がないため、手厚い研修でビジネススキルを学べる点は魅力的です。
3.若いうちから社会人のルールやマナーを学べる
年齢が若いうちに正社員になれば、それだけ早く社会人としてのルールやマナーといった常識を学べるのもメリットです。
年齢が上がるにつれて、常識やマナーは身についていて当たり前と判断されます。就職しなくてもビジネスマナーは習得できますが、実践で使わないとなかなか定着しません。
就活をして正社員になると、必然的にビジネスマナーが身につくでしょう。ビジネスマナーは、相手にマイナスイメージを与えないようにするために重要です。身につけておけば、必ず役立つでしょう。
4.キャリアパスの選択肢が広がる
できるだけ早く正社員として業務経験を積むと、将来の選択肢が広がるのもメリットの一つ。
ある程度年齢が上がると、未経験業界への転職は難しくなっていきます。転職がうまくいっても、一からキャリアを構築するのは大変なものです。転職には相応の覚悟が必要でしょう。
しかし、若いうちなら柔軟な対応力があるため、転職して未経験の職種に就くのは比較的容易です。自分の可能性を試すなら、キャリアパスが描きやすい若いうちから正社員として働く経験を積んだほうが良いでしょう。
新卒で就活をすると多くの特権を得られるという状態を、「新卒カード」と表現することもあります。
新卒カードがいつまで使えるのかや、新卒カードを無駄にしないための方法については「新卒カードとは?使用するメリット・デメリットと就活成功のポイントを解説」でも詳しく解説しているので参考にしてください。
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就活したくない人がやるべき5つのこと
就活しない選択肢を検討している場合に取り組むべきことには以下のようなものがあります。
1.就活しない理由を整理する
「就活しないのはなぜなのか」を明確にするのは重要です。「就活せずにやりたいことがある」のように目的がある場合なら、就活しない選択もありでしょう。
しかし、「なんとなく大変そうだから」のような理由であればもう少し自己分析してみる必要があります。自己分析を1人で進められないときは、人に相談するのがおすすめです。
2.興味があることをやってみる
就活しない理由が「やりたいことが見つからない」からであれば、自分の興味があることに取り組んでみるのも良いでしょう。
以前から興味があったこと、経験のないことに挑戦することで、やりたいことが見つかるかもしれません。何事も一度やってみるのが重要です。取り組んでみると、「楽しい」と感じたり、反対に「少し違うな」と考えを改め直したりする機会になるでしょう。
3.資格やスキルを手に入れる
就活しない場合、将来就活に役立つ資格を取るのもおすすめです。以下の職種は、就活で活かしやすいといわれています。
・MOS
・宅建
・日商簿記
・ファイナンシャルプランナー
・税理士
・公認会計士
・中小企業診断士
・社会保険労務士
・ITパスポート
自分が興味のある領域の資格を調べ、資格取得に向けて努力してみましょう。資格を取得することで、自分の自信につながり新たな可能性が見えてくるかもしれません。
4.お金を稼ぐ方法を勉強する
就活しない場合でも、自分でお金を稼げるのであれば生活の心配をする必要はありません。会社に所属せずお金を稼ぐ方法の一例は以下のとおりです。
・アフィリエイト
・Youtube、動画編集
・Webライティング
・ネットショップ運営
これらの仕事に就くには知識やスキルが必要です。興味のある分野があれば勉強して、実際にお金を稼げるかどうか試してみましょう。
5.就活の悩みを人に相談する
「就活しない」と決めてしまう前に、就活の悩みを誰かに相談するのもおすすめです。自分一人で抱え込まずに、誰かに相談してみるのが良いでしょう。
「就活をしたくない」と漠然と考えている場合、その理由を明確にすることで、今後の動き方が見えてくるはずです。
「就活したくない」と考えるのはあなただけではありません。就活したくないときの選択肢や対処法については「「就活で何もしたくない」と感じたらどうする?原因と解決方法をご紹介」でも解説しています。
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就活しないで自分の道をうまく歩んでいく人の特徴
就活をしないという道は決して「逃げ」ではなく、「自分の意思で選び取るもの」です。ただし、成功している人には共通する特徴があります。ここでは、就活しないでうまく自分の道を進んでいく人の特徴を紹介するので、自分自身に個の特徴があるか、またはこれから身につけられそうかを考えてみてください。
考えることをやめない人
就活をしないという選択をしても、考えることをやめない人は自分の道を見失わずに進んでいけます。「就活しない=何もしない」ではありません。
留学や進学、アルバイトなど、今やりたいことを選ぶ人もいますが、そこで満足して思考を止めてしまうと、将来の選択肢が狭まる恐れがあります。人生の節目で「次に何をするべきか」を考え続けることが、自分の人生を自分で切り拓く第一歩です。
たとえば、留学を選んだ人でも「この経験を今後どう活かせるか」「帰国後はどう行動するか」と常に未来に目を向けていれば、留学の意義は大きくなります。一方、ただ現状に流されているだけでは、卒業後に進路が決まらず後悔するケースも少なくありません。
就活しない道を選ぶなら、「今どう生きたいか」だけでなく、「将来どうなりたいか」を考え続ける姿勢が重要です。思考を止めない人は、変化に柔軟に対応しながら、自分のキャリアを築いていけます。
やりたいことを追求できる人
やりたいことを追求し続けられる人は、自分の強みを育てることで、就活しない選択でも将来のチャンスをつかめます。やりたいことに対して継続的に努力できる人は、自然とスキルや知識が深まり、周囲との差別化ができるでしょう。
たとえ就職活動をしなくても、「これは自分の武器だ」と胸を張って言える経験や実績があれば、自信を持って人生を選び取れるように。たとえば、「英語力を高めたい」という目標に向かって、TOEICや英検などを積極的に受験し、スコア向上を目指して学び続けられる人は、その努力自体がキャリアの強みに変わります。
「△△点を取ったから終わり」ではなく、「もっと上を目指そう」と学び続ける姿勢が、その人の価値を高めるのです。目標に向かって努力し続けられる人は、自分の意思で行動し、自信と実力を積み重ねられます。その積み重ねこそが、「就活しない選択」を成功に導く大きな力になるでしょう。
自主的に行動できる人
就活をしない選択をしてもうまくいくのは、自らの意志で動ける「自主性」を持っている人です。誰かにいわれたから動くのではなく、自分がやりたいから行動する人は、困難な状況にぶつかったときでも自分で責任を持って乗り越えられます。その積極性こそが、就活以外のルートでも成功するための土台になるでしょう。
自分で選び、自分で動き、自分で責任をとる。この力があれば、どのような道でも切り拓いていけます。
就活には悩みがつきものです。就活の悩みの種類別の解消法について知りたい方は「就活がうまくいかないときはどうすればいい?就活中の悩みを乗り越える秘訣まとめ!」も参考にしてください。
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就活を上手く進められるか不安なあなたへ
「将来やりたいことが見つからない」「うまく進められるかが不安だから就活しない」などのような不安を感じている方は、就活のプロに相談してみるのもおすすめ。
キャリアチケットは、新卒就活生向けの就活エージェントサービスです。就活の進め方の相談はもちろん、就活に関する悩みから内定獲得に必要なことまで、あなた専任のキャリアアドバイザーがサポートします。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。