全ての面接で「第一志望です」と言っても大丈夫?対策と解説

このページのまとめ

  • 面接官は第一希望かを確認する理由は「入社の見込みが高い人に内定を出す」ため
  • 面接では嘘をついてでも第一志望だと言うべき
  • 面接官に第一志望かと聞かれた時の回答例

面接で「弊社が第一志望ですか?」という質問をされて困ったことはありませんか?多くの就活生は、求人サイトなどを通して何十社もエントリーしているかと思います。その中で書類選考をクリアし面接へと進むことが出来た場合には「正直、第一志望かと言われると困ってしまう」「とりあえず受けてみたんだけど…」なんてこともあるのではないでしょうか。このコラムで、企業側の「第一志望ですか?」という質問の意図を踏まえた適切な答え方を学びましょう。

 

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面接で「第一志望は?」と聞かれたときの適切な答え方

ただ「はい、そうです」と答えても、理由を聞かれた際に答えられなかったり、面接官に「本当にうちが第一希望なんだな」と納得してもらえないと意味がありません。
まず始めに、第一志望であることを強くアピールし、面接官を納得させるポイントを押さえましょう。

「はい、第一志望です」をすべての選考で貫き通す

面接官から「第一志望ですか?」と質問をされた際には「はい、第一志望です」と答えるのが望ましいです。その後「理由といたしましては~」と企業の納得できる理由を付け加えていきましょう。

第一志望であることが納得できる理由をセットで答える

業界研究・企業研究を行うことで各企業を競合他社と比較し、位置づけや成長度、企業理念や企業独自の社風など差別化されているポイントを押さえましょう。そこから企業の魅力や特徴を見つけ、志望動機と関連づければ面接官を納得させる真実味のある回答ができるはずです。

 

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面接で第一志望であることを強くアピールできる例文

例文1

私は、経営学部のゼミでマーケティングを学ぶ中で「食」は誰にとっても必要なもので、常にニーズがある一方、二極化消費が明確で「安ければいい」というものではなくなっていることを学びました。このことから、今後はあらゆる分野のビジネスで「値段」よりも「質」を重視するといった「消費者のニーズの多様化に細かく対応していく」ことが重要なのではないかと考えるようになりました。
その中で、御社では「お客さま目線で、時代に合わせたニーズを柔軟に取り入れる」という企業理念を掲げており、自身の考えと一致したことから志望いたしました。
私は人と話すのが好きで、学生時代のファミリーレストランでのアルバイトでさまざまな世代の方と接してきました。そのためコミュニケーション力に自信があり、営業職を志望しました。
さらに、貴社の製品を購入することが多く、各種販売店などへの営業という仕事の中で自信を持って商品を勧めることが出来るのではないかと思い、御社を第一志望とさせて頂いております。

例文2

自身の入院が、この業界に興味を持ったきっかけです。盲腸の手術だったため今は完治しておりますが、医師の先生方や、なかでも看護師さんにはとてもお世話になりました。初めての入院で戸惑いも多く、何を準備していいかさえわからなかったので、事務的な面でもサポートしていただけたのが心強かったです。看護師さんというと、点滴を取り替えたり医療面のみでのサポートをしているイメージが強かったのですが、入院生活を安心かつ快適に過ごせる細かいサポートもして頂けたことから、今度は私が患者さま・そのご家族に寄り添い、共に考えて療養生活を快適に過ごせる手助けになる存在でありたいと考えるようになりました。
貴院は「患者さまの立場に立って高度かつ良質な医療を常に提供する」を理念に掲げており、貴院なら私の考える「医療関係者にとっては日常でも、患者さまにとっては人生で大きな出来事であることを胸に、一人ひとりに丁寧な医療を提供したい」という考えを活かして働けると思い第一志望と考えております。カフェのアルバイトで培ったコミュニケーション力を活かして、患者さま・ご家族に寄り添った仕事ができるよう努力いたします。

 

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企業が第一志望かどうかを質問する意図とは?

企業はなぜ「当社が第一志望ですか?」と質問するのでしょうか。それは企業が「実際に来てくれる人に内定を出したい」と考えているためです。
それでは、具体的にどのような理由で企業が「来てくれる人へ内定を出したい」と考えているのかを確認していきましょう。

就活生の自社への熱意を探っている

企業は内定を出せる人数に限りがあるため、入社の可能性の高い就活生に内定を出したいと考える傾向があります。他社の応募状況から、就活生の志望している業界や職種の傾向を知ることが可能です。
それらに一貫性があれば、就活生にどれだけ「この業界・職種で働きたい」という熱意があるのかがわかります。そのような就活生は「入社の可能性が高い」と判断され、内定に繋がると考えられます。

短期離職のリスクヘッジのため

先に述べたように、短期離職をされてしまうと再度採用募集をするコストの問題に加え、新しく入社した社員の教育コストもかかります。そう考えると、企業がどうして「第一志望か」と聞いてくるのか、その意図がお分かりいただけるのではないでしょうか。

 

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多方面からの質問で志望度を探られても落ち着いて対処する

「第一志望です!」と言うからには、「なぜ第一志望なのか」と聞かれることがほとんどです。競合他社と相対的に比較し、その企業独自の差別化ポイントをおさえて、なぜ「その企業が第一希望なのか」をはっきり答えられるようにしておきましょう。
さらに企業独自のポイントを自身の志望動機と関連づけられると、志望度を探られた際にも落ち着いて返答できるようになるでしょう。

 

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正直に「第一志望ではない」と答えるのはあり?

「本当は第一志望ではないのに嘘をつくのは気が引ける」「第一志望だと言ってもらった内定を辞退することになったらどうしよう」とお考えの方もいらっしゃるかと思います。正直に「第一志望ではない」と答えることは基本おすすめできませんが、企業によっては他社がだめならば再度連絡を、というところもあります。
ただ、企業によってその点の対応・判断は違いますので「第一志望だ」という姿勢で面接に挑むのが望ましいです。もし辞退をすることになっても「面接時には第一志望でしたが、自身がどのように会社へ貢献できるか改めて熟慮したところ、他社に就職することにいたしました」という旨を伝えればOKです。まずは「すべての企業が第一希望」という気持ちで挑むと良いでしょう。

 

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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