このページのまとめ
- 11月以降も採用活動を続けている企業は存在する
- 自分の就活を見直して戦略的に行動すれば、内定を獲得できる
- 限られた選考のチャンスを活かすためには、振り返りとスケジュール管理が重要になる
就活で11月に内定が決まっていないことで、不安や焦りを感じている就活生もいるでしょう。一方で、秋採用や通年採用を実施している企業は多く、今からでも内定を目指すことは可能です。
この記事では、就活を立て直すための方法や11月に応募しやすい求人を解説します。内定を目指して行動したい方や就活の軸を見直したい方はぜひ参考にしてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
- 就活で11月に内定なしの人が今すべきこと
- 11月就活についてキャリアアドバイザーのアドバイス
- 就活で11月は遅い?内定なしの人が知るべきこと
- 募集が縮小し採用枠が減る
- ほかの就活生の水準が高くなる可能性がある
- 選考スケジュールがタイトな場合がある
- 内定式を終えた企業が多数である
- 11月の就活におけるメリット
- 優良企業に採用枠が残っているケースがある
- 企業の採用基準が下がっている
- 就活で11月に採用を行う企業の特徴
- 採用人数が予定どおり確保できていない
- 通年採用を行っている
- 戦略的にほかの企業と採用時期をずらしている
- 11月の就活でチェックすべき4つの求人
- 1.大学にきている求人
- 2.大手企業のグループ会社の求人
- 3.ベンチャー企業の求人
- 4.就活エージェントから紹介される求人
- 11月の就活でやるべき6つのこと
- 1.今までの就活のやり方を見直す
- 2.遅れを意識しながらも前向きに取り組む
- 3.就活における自分の軸を再構築する
- 4.応募する業界や企業の幅を広げる
- 4.年内を目標に就活スケジュールを組み立てる
- 5.選考後は必ず反省点を整理する
- 6.第三者の意見を聞く
- 11月の就活でよく聞かれる質問と回答例
- 「なぜ今も就活を続けているのですか?」
- 「春・夏採用で弊社を受けなかった理由は?」
- 11月の就活で内定を獲得したいあなたへ
就活で11月に内定なしの人が今すべきこと
11月まで就職が決まらない人は、11月の就活市場がどのような状態にあるのかを整理し、これまでの活動を見直すことから始めましょう。
就活は、企業の募集情報が本格化する大学3年生の3月から、内定式が行われる大学4年生の10月ごろまでが一般的なピークです。そのため、11月時点で内定がない状況はやや厳しいといえるでしょう。一方で、内定を目指せる企業がまだ残っているのも事実です。
自分が置かれている状況を客観的に捉え、相応しい対策をしましょう。
就活の開始が遅れた人がやるべき対策については、「今から就活を始めて間に合う?スタートに遅れた人がすぐやるべき対策を解説」の記事も参考にしてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
11月就活についてキャリアアドバイザーのアドバイス
結論からお伝えすると、大学4年生の11月時点で内定がなくても、挽回は十分に可能です。実際に、私がアドバイザーとして支援していた学生の中には、2月まで就活を続け、最終的に内定を得た方もいます。
ただし、焦ってむやみに多くの企業へ応募するのは避けてください。この時期になると「とにかく持ち駒を増やさないと」と考える方もいます。採用枠が限られる11月だからこそ、1社ごとの対策にじっくり取り組むことが大切です。
応募企業は10社前後を目安に、しっかり対策を行いましょう。また、企業側も限られた枠で優秀な学生を選びたいと考えているため、選考の評価基準がより厳しくなる傾向にあります。
「対策不足でチャンスを逃した」とならないよう、スケジュール管理や企業選びは慎重に進めることが必要です。不安な方は、就活エージェントであるキャリアチケットも利用してみてください。
就活の相談先については、「就活相談先のおすすめ15選!悩み別の聞くこと一覧や相手選びのコツも解説」の記事もご覧ください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
就活で11月は遅い?内定なしの人が知るべきこと
就活のピークを過ぎた11月時点で内定がないと、「もう手遅れでは?」と不安になる方もいるでしょう。
ここでは、11月時点で内定なしの人が知っておくべき就活事情について解説するので、今後の行動の参考にしてください。
募集が縮小し採用枠が減る
11月の就活における特徴の一つは、採用枠の縮小です。現在のスケジュールでは、3月の情報解禁をスタートとして、春から夏にかけて選考が本格化します。多くの企業が10月に内定式を実施するため、それまでに採用活動を終えるのが一般的です。
11月以降は、予定どおりに人材を確保できなかった企業が追加で募集を行います。そのため、春や夏に比べると、応募できる求人は少なくなる傾向があるので、注意しましょう。
ほかの就活生の水準が高くなる可能性がある
11月以降の就活では、ライバルとなる学生の水準が高くなる可能性があります。すでに内定を得ているものの、より条件の良い企業を目指して活動を続けている人がいるためです。
また、公務員試験や資格取得、留学、部活動などに取り込んでいた学生が、11月以降に新たに選考に加わるケースも見受けられます。
個々の背景は異なるものの、全体として選考の競争はやや厳しくなるため、気を引き締めて準備に取り組みましょう。
秋採用については、「秋採用とは?実施企業の特徴や探し方は?内定獲得のコツも解説」の記事もご参照ください。
選考スケジュールがタイトな場合がある
11月の就活では、目標の採用枠を早急に埋めようとする企業が多く、選考期間が短くなる傾向があります。選考スケジュールの短期化により早く内定を得られる一方で、準備時間が限られるといった難しさも伴うでしょう。
選考期間が短期であっても、内容が簡略化されるわけではありません。限られた時間の中でも、スケジュールを正確に把握し、事前の準備を着実に進めることが重要です。
内定式を終えた企業が多数である
内定式を終えた企業が多い11月は、就活をする時期としてはやや特殊です。一般的に、内定式は10月に実施されるため、11月の就活で内定を獲得した場合は、ほかの新入社員と初めて顔を合わせるのは翌年4月になります。
また、身近な人が内定式の話題で盛り上がっていると、自分だけ取り残されたような気持ちになることもあるでしょう。不安に押しつぶされないよう、自分のペースで着実に就活を進めていくことが求められます。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
11月の就活におけるメリット
11月は就活の終盤とされる時期ですが、この時期ならではのメリットもあります。
ここでは、11月の就活におけるメリットを解説するので、ぜひ参考にしてください。
優良企業に採用枠が残っているケースがある
11月の就活では、優良企業であっても採用枠が埋まらず、引き続き募集を行っている場合があります。たとえば、知名度の低い企業や事業内容が専門的で学生に伝わりにくい場合は、応募が集まりにくい傾向にあるでしょう。
一方で、このような企業の中には、規模は小さくても待遇や制度が整っているところもあります。丁寧に企業を探せば、好条件の求人に出会える可能性もあるため、諦めずに続けることが大切です。
また、大手企業のグループ会社が採用を継続しているケースもあります。勤務条件や福利厚生が親会社に準じていることが多く、一定の安定性も見込める点もメリットといえるでしょう。
優良企業の探し方については、「隠れた優良企業に就職するには?探し方のポイント」の記事もご一読ください。
企業の採用基準が下がっている
企業の採用基準がやや緩和される点も、11月の就活におけるメリットの一つです。採用予定数に達していない企業は、この時期も求人を続けています。本来必要な人数が揃わなければ、事業運営に支障をきたす可能性があるため、人材確保は企業にとって重要な課題といえるでしょう。
11月以降は就活生の数が減るため、企業によっては、求めるハードルを下げている場合もあります。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
就活で11月に採用を行う企業の特徴
11月でも採用を継続している企業は、一定数存在します。たとえば、人材が集まりにくい業界や専門性の高い分野を扱う企業では、11月以降も採用活動を行っているケースが多い傾向です。
ここでは、11月時点でも採用活動を続けている企業の特徴について解説するので、ぜひ参考にしてください。
採用人数が予定どおり確保できていない
11月に採用を継続している企業は、予定していた人数を確保できなかった可能性があります。
内定辞退が相次いだケースや企業の知名度が十分でなく応募が集まりにくかったことなどが考えられるでしょう。
このような理由で採用活動を続けている企業は、採用の意欲が高いため、チャンスを逃さずエントリーすることが重要です。
通年採用を行っている
「優秀な人材は時期を問わず採用したい」といった考えから、11月に限らず通年で採用活動を行っている企業も存在します。
このような企業として、大手やベンチャー、外資系などの幅広い企業が含まれるため、選択肢の一つとして検討してみるのもおすすめです。
通年採用については、「就活生が通年採用を受けるメリットは?通年採用を導入する企業の特徴も解説」の記事もご覧ください。
戦略的にほかの企業と採用時期をずらしている
11月に採用を行うにあたって、戦略的にこの時期を選んでいる企業もあります。小規模な企業は春・夏の採用活動で大手と競合しても応募が集まりにくいため、選考が落ち着く11月以降に募集を始めるケースがあるからです。
そのほかにも、「現時点の内定に満足していない優秀な学生を確保したい」「新たな事業の立ち上げに伴い、追加で新卒を迎え入れたい」などの目的で採用を継続している企業も見られます。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
11月の就活でチェックすべき4つの求人
11月時点でも採用活動を続けている企業は存在しますが、求人の傾向は春・夏とは異なる点が特徴です。この時期は募集数が限られる一方で、自分に合った企業と出会える可能性もあります。
ここでは、11月の就活で確認しておきたい4つの求人タイプを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
1.大学にきている求人
まずは、大学の就職課で紹介されている求人を確認してみましょう。大学に届いている求人は、「この大学の学生を採用したい」といった企業側の意思を示しているからです。
一般的な求人サイトで探すよりも、学生側の強みが伝わりやすく、選考がスムーズに進む可能性があるでしょう。
2.大手企業のグループ会社の求人
大手企業のグループ会社では、親会社に準じた労働条件や福利厚生が用意されている場合があります。大手企業よりも応募者が少なく、競争率が抑えられる点も魅力の一つです。
また、経営基盤が安定しているケースが多いため、長期的に安心して働ける環境が期待できるでしょう。
3.ベンチャー企業の求人
ベンチャー企業は、年間を通じて採用を行っているケースが多く、11月の就活でも選択肢の一つになります。成長段階にある企業では少人数体制の職場も多く、自身の働きが事業に反映されやすいのが特徴です。
ベンチャー企業は、仕事の手応えややりがいを重視したい方に向いているでしょう。
スタートアップとベンチャー企業の違いについては、「知っていますか?スタートアップとベンチャー企業の違い」の記事を参考にしてください。
4.就活エージェントから紹介される求人
就活が思うように進まず不安を感じている方は、就活エージェントの利用もおすすめです。希望条件や適性に応じた求人を紹介してもらえる可能性があり、自分に合う企業を見つけやすくなります。
また、応募書類の添削や面接対策などのサポートも受けられるため、不安を感じやすい方にとって心強い存在といえるでしょう。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
11月の就活でやるべき6つのこと
11月時点で内定が決まっていなくても、就活を続けることで道は開けます。自分の状況を理解したうえで、今やるべきことに集中しましょう。
ここでは、11月からの就活で意識すべき6つの行動を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
1.今までの就活のやり方を見直す
春や夏に取り組んだ就活の内容を振り返り、どの部分に課題があったのかを見直してみましょう。不採用になったタイミングを把握することで、今後の対策につながります。
たとえば、書類選考で通過できない場合はエントリーシートや履歴書の内容を見直すことが必要です。
一方で、書類選考の通過後に面接で落ちている場合は、質問への答え方や伝え方に改善が必要な場合があります。その際には、想定される質問への準備や模擬面接などを通じて実践的な対策を行いましょう。
2.遅れを意識しながらも前向きに取り組む
11月の就活では、やるべきことを明確にして一つずつ取り組む姿勢が内定への近道になります。11月は、すでに多くの企業で内定式が終わっており、就活が遅れていると判断されることが多いでしょう。
そのため、自分の立ち位置を客観的に把握したうえで、スピード感を持って行動することが求められます。
To Doリストやスケジュールを整理し、限られた時間の中でも計画的に動けるよう準備を整えることが大切です。
3.就活における自分の軸を再構築する
11月の就活において、自分の軸を整理することも必要になります。就活における軸とは、自分ができることや挑戦したい分野など、働くうえで譲れない条件のことです。
軸が定まらないまま就活を続けると、自分に合わない企業を選んでしまう可能性があり、内定にもつながりにくくなります。自分の軸をしっかりと見直すことで、より選考に集中できるでしょう。
4.応募する業界や企業の幅を広げる
11月の就活では、視野を広げて企業を探すことが、納得のいく内定につながります。特定の業界や企業にこだわり過ぎると、自分に合った環境や仕事との出会いを逃してしまう可能性があるからです。
また、規模の大きさだけで企業の良し悪しを判断するのはおすすめできません。中小企業やベンチャー企業の中にも、安定した経営基盤や充実した福利厚生を備えた企業があります。
視野を広げることで、自分に合う企業と出会える可能性も高まるでしょう。
5.年内を目標に就活スケジュールを組み立てる
11月に就活を行う場合は、年内に内定を得ることを目標に、計画的に進めることが重要です。11月以降は採用枠が限られているため、年内のうちに一定の結果を出す意識で動くとよいでしょう。
たとえば、「12月中に内定を△社確保する」など、具体的なゴールを設定するのがおすすめです。
限られた時間の中で焦らず着実に進めるためにも、スケジュールを逆算しながら行動しましょう。
6.選考後は必ず反省点を整理する
11月の就活では、面接や書類選考を終えるたびに、自分の受け答えや伝え方を必ず振り返ってください。
11月以降は、1社ごとの出会いが今後を左右する重要な機会です。たとえば「質問に詰まった」「自己PRが十分に伝わらなかった」と感じた部分を明確にしておくと、次の選考に向けて改善しやすくなります。
振り返りを重ねることで、就活全体の精度が上がり、内定につながる可能性も高まるでしょう。
7.第三者の意見を聞く
就活がうまく進まないと感じたときは、第三者の意見に耳を傾けることも必要です。家族や友人からのアドバイスによって、新たな視点に気づける場合もあります。
また、就活エージェントを活用すると履歴書やエントリーシートの添削、企業ごとの面接対策など、実践的なサポートが可能です。
キャリアチケットでは、一人ひとりの状況に応じたサポートを行っています。企業選びや選考対策に不安がある場合は、利用を検討するのもおすすめです。
就活成功のコツについては、「就活成功のコツ12選!楽しいと感じるための秘訣も紹介」の記事もご参照ください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
11月の就活でよく聞かれる質問と回答例
11月における就活では、春や夏と違い、企業からの質問内容も少しずつ変化していきます。内容によっては、マイナスな印象を与えるおそれがあるため、事前に質問の傾向を把握し、回答の準備をしておくことが重要です。
ここでは、11月の就活でよく聞かれる質問とその回答例を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
「なぜ今も就活を続けているのですか?」
このような質問を受けた場合は、内定の有無によって答え方が変わります。
具体的な回答例は、以下のとおりです。
内定がある場合の回答例
△△社から内定をいただいたあと、御社の△△製品に出会い、自分の価値観が大きく変わりました。経営理念の△△にも深く共感しております。
私の英語力を△△の分野で活かし、この製品を世界に広める一員として貢献したいと考え、御社を志望しました。内定がない場合の回答例
春・夏の就活では、自己分析が不十分で、やりたいことが明確に定まらないまま選考に臨んでしまい、内定をいただくことができませんでした。その後、自分と向き合う時間を取り、△△分野で働きたいという意志が固まりました。
現在は、その思いを軸に企業選びを進めており、御社の事業内容に強く惹かれて志望しております。「春・夏採用で弊社を受けなかった理由は?」
「志望度が高いのであれば、なぜ春・夏採用で弊社を志望しなかったのか?」といった疑問を持つ企業は多いでしょう。
答え方の一例として、「就活の軸が変わったこと」があります。自分の気持ちの変化を素直に話すことが大切です。
回答例
春・夏の就活では、軸として△△を重視していました。しかし、改めて自己分析をやり直す中で、自分にとって本当に大切にしたい価値観は△△であることに気づきました。
現在は、その気づきに基づいて企業選びを進めており、御社はその軸に最も合致していると感じています。だからこそ、今改めて御社を志望しています。就活の悩みについては、「就活悩みあるある12選|よくある悩み・失敗談から学ぶ対処法もご紹介!」の記事もご覧ください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
11月の就活で内定を獲得したいあなたへ
大学4年生の11月時点で内定が決まっていないと、「このまま就職できなかったらどうしよう」と不安や焦りを感じる方も多いでしょう。
一方で、11月以降も採用を続けている企業はあるため、今からでも内定を獲得することは十分可能です。諦めるのは早く、自分に合った方法で就活を見直すと、結果に結びつく可能性が高まるでしょう。
現在、1人で悩みや不安を抱えている方は、大学のキャリアセンターや就活エージェントに相談するのもおすすめです。
就活エージェントであるキャリアチケットでは、一人ひとりの状況に合わせたサポートを行っています。エントリーシートの添削や面接対策などの選考準備を安心して進められるでしょう。
「このまま内定が出なかったら…」と悩んでいる方は、気軽にご相談ください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。