このページのまとめ
- 就活の小論文は「文章力」「考察力」「論理的な思考」「人間性」がチェックされる
- 就活の小論文を上達させるコツは、何度も繰り返し文章を書くこと
- 就活の小論文は友人や家族、就活のプロに見てもらうことで完成度を高められる
「就活の小論文をどのように書けばよいか分からない」と悩んでいる就活生も多いでしょう。就活を始めるまで小論文を書く機会が少ない学生にとって、いきなり文章を書くのは簡単なことではありません。
小論文を上達させるためには、多くの文章を読んだり書いたりして練習することが大切です。この記事では、就活の小論文の書き方や気をつけるべきポイントを解説します。自信をもって選考に臨むためにも、ぜひ参考にしてください。
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- 就活の小論文を書くには自分の意見を持つことが大切
- 就活の小論文で企業がチェックしている4つのポイント
- 1.文章力
- 2.物事への考察力
- 3.論理的な思考
- 4.就活生の人間性
- 就活における小論文の頻出テーマ一覧
- 就活生自身に関するテーマ
- 社会に関するテーマ
- 企業に関するテーマ
- 就活で出題される小論文の基本構成
- 序論
- 本論
- 結論
- 就活の小論文を書くときに気をつけるべき10のこと
- 1.出題テーマを正確に把握する
- 2.多角的に考察する
- 3.反対意見に理解を示す
- 4.読み手と書き手が混ざらないようにする
- 5.根拠や具体性を意識する
- 6.指定された文字数に従う
- 7.誤字脱字をしない
- 8.文体を統一する
- 9.要点をまとめる
- 10.時間配分を意識する
- 就活における小論文の例文|800字以内
- 就活の小論文で落ちる5つの理由
- 1.自分の考えがない
- 2.文章が長くて分かりにくい
- 3.主張に一貫性がない
- 4.指定されたテーマから外れている
- 5.同じ表現を多用している
- 就活の小論文を上達させる6つの方法
- 1.ほかの人の論文を読む
- 2.業界や企業の情報収集をする
- 3.過去問を参考に練習する
- 4.何度も小論文を書く
- 5.友人や家族に読んでもらう
- 6.就活のプロに添削を依頼する
- 就活の小論文で評価を得て選考を突破したいあなたへ
就活の小論文を書くには自分の意見を持つことが大切
就活の小論文を書くためには、出題されやすいニュースや時事問題に関して、自分の意見を持つ習慣を身につけておくことが大切です。物事について「賛成か反対か」「なぜそのように思っているか」といった意見や、問題に対する具体策を考えてもよいでしょう。
自分の意見を持つ習慣があれば、小論文に限らず、就活において何か質問されたときに答えやすくなります。どのようなテーマを聞かれても困らないように、さまざまな物事に対して、普段から自分の意見を持つクセをつけましょう。
就活における作文の対策については「就活の作文はどう書く?担当者がチェックするポイントや書き方のコツを解説」も参考にしてください。
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就活の小論文で企業がチェックしている4つのポイント
就活において、小論文の提出を求める企業は一定数あります。企業によっては、小論文を通して、履歴書やエントリーシート、面接では分からない就活生の本質を見極めているケースも珍しくありません。
ここでは、就活の小論文で企業がチェックしているポイントを解説します。
1.文章力
就活の小論文で企業がチェックしているのは、文章力です。具体的には、言葉の意味や漢字を正しく使えているか、誤字脱字がなく正確な文章を書けているかなどが評価されます。
企業が文章力をチェックする理由は、相手に伝わる文章を書けるかどうかで、コミュニケーション能力の有無を判断しているからです。組織において、業務を円滑に進めて成果を上げていくためには、自分の伝えたいことを相手に分かりやすく伝える必要があります。
文章力は、コミュニケーション能力に限らず、就活生のさまざまな能力を判断するための指標だといえるでしょう。基本の文章構成や語彙力に加えて、自分の考えをどれだけアウトプットできるかを評価されていると理解しておいてください。
2.物事への考察力
物事への考察力も、企業が就活の小論文を通してチェックしていることの一つです。考察力とは、ある物事や問題についてしっかりと分析し検討する能力のことで、洞察力や問題解決能力などとも関連しています。
小論文で自分の意見を主張するときは、具体例や事実と結びつけ、独自の視点で議論することが大切。つまり、単に物事の目に見える部分だけではなく、その背景や原因、関連する事柄を深く掘り下げて理解する必要があります。
社会人として必要な問題解決能力があるかを判断するためにも、企業は物事への考察力があるかどうかをチェックしているといえるでしょう。
3.論理的な思考
小論文を通して、企業は論理的な思考もチェックしています。小論文のテーマに対して、「どのような考えを持っているか」を評価されていると覚えておきましょう。
小論文は、感想文や作文とは違って読み手に分かりやすく、納得できる文章を書く必要があります。小論文の内容に説得力を持たせるためには、論理的思考を持って自分の意見を主張しなければなりません。
物事を論理的に考え、伝える能力は仕事でも大いに役立つでしょう。入社後の成果が期待できるかを判断するためにも、企業は小論文を通して、応募者の論理的思考力をチェックしています。
4.就活生の人間性
就活生の人間性も、企業が小論文の内容から判断していることの一つです。小論文で出題されるテーマのなかには、書類や面接では分からない人間性を見るためのものも少なくありません。
具体的には、「応募者がどのような考え方をしているか」「どのような価値観を大切にしているか」などをチェックしています。小論文において、一般常識から外れた考え方や反社会的な考え方は、協調性がないと判断されやすいため注意が必要です。
組織で働く場合には、上司や同僚など、周囲との協調性が求められます。小論文では自分の考えをしっかりと伝える必要がある一方で、常識から逸脱していないかも意識するとよいでしょう。
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就活における小論文の頻出テーマ一覧
一般的に、小論文は、テーマに沿って限られた時間内に決められた文字数で書く必要があります。そのため、対策の一つとして、よく出題されるテーマを把握しておくのがおすすめです。
文章を書くのに慣れないうちは、時間が足りなかったり書く内容が思いつかなかったりする可能性もあります。実際に、出題されるテーマの目星をつけておくことで、書き出しやすくなるはずです。
ここでは、就活における小論文の頻出テーマについて解説するので、ぜひ参考にしてください。
就活生自身に関するテーマ
小論文で出題されるテーマの一つとして、就活生自身に関するものが挙げられます。具体的なテーマは、次のとおりです。
・これまでに一番感動したこと
・これまでに一番苦労したこと
・大学生活で学んだこと
・尊敬する人物について
・自分の成長を感じた瞬間について
・働くうえで最も大切だと思うこと
・卒業後、社会に出たらどのような人になりたいか
・1年後に自分がどうなっていたいか
・将来の夢について
・学生と社会人の違いについて
自身に関するテーマの場合、基本的に書く内容は自由です。ただし、抽象的な内容にならないように自己分析をしておく必要があります。自己分析を通じて深掘りした過去のエピソードを軸に小論文を書くとよいでしょう。
単にエピソードを述べるだけではなく、その経験から学んだこともあわせて書くのがポイントです。
社会に関するテーマ
就活の小論文では、時事問題のように社会に関するテーマも出題されます。なかでもよく出題されるテーマは、次のとおりです。
・グローバル社会について
・少子高齢化社会について
・ハラスメントについて
・地球温暖化について
・ジェンダーについて
・働き方改革について
・AIについて
・人権問題について
・若者の投票率低下について
・コンプライアンスについて
社会に関するテーマの場合、自分の意見を主張しつつ、一般常識から外れないように注意する必要があります。時事問題や社会が抱える課題について小論文を書くときは、読み手にどのような印象を与えたいかも意識するとよいでしょう。
また、具体的な時事問題を指定される場合もあるため、日頃から新聞やニュースを確認することも大切です。出題された時事問題を知らない場合、何も書けなくなってしまいます。就活の小論文を書くためにも、就活中は意識的に時事問題に関心を持ち、自分の意見を考えておきましょう。
企業に関するテーマ
企業に関するテーマには、主に次のような内容が挙げられます。
・入社してから実現したいこと
・企業に求めること
・企業は社員に何を求めていると思うか
・入社後に心がけたいこと
・企業で働くうえで最も大切なこと
・どのように商品の売上をアップさせられるか
・業界が抱える課題は何か
・入社後にやってみたいこと
・企業の社会的役割は何か
企業に関するテーマの場合、企業の求める人物像に沿って小論文を書くことが大切です。そのためにも、業界・企業研究はしっかりと行う必要があります。
小論文の内容は「正しい・正しくない」で判断できないため、テーマに沿ってできるだけ前向きに回答するとよいでしょう。
就活の小論文や作文でよく出題されるテーマについては「就活における作文の書き方と例文をご紹介」も参考にしてください。
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就活で出題される小論文の基本構成
小論文で大切なのは、読み手にとって分かりやすい文章を書くことです。ここでは、小論文を書く際の基本的な構成に関して解説します。
誰もが読みやすい文章を書くためには、「序論」「本論」「結論」の構成を意識することが大切です。
序論
序論とは、小論文の冒頭を意味します。小論文を書くときは、出題されたテーマに対して一番主張したい要点を最初に書きましょう。なぜなら、簡潔に結論を述べておくことで、伝えたい内容が明確になるからです。
社会人としてのコミュニケーションは、だらだらと書いたり話したりするよりも、結論から伝えることが重視されます。小論文でも結論から書き出すことで、相手にとって分かりやすくなり、選考時の評価にもつながるでしょう。
序論では、文章全体に対して1割を目安に、問題提起とその問題に対する自分の意見や考えを書くようにしてください。
本論
本論とは、小論文におけるメインの内容にあたります。本論では、序論で述べた自分の意見や考えを読み手に納得させるための根拠を説明しましょう。
説得力のある根拠を示すためには、客観的な事実を論理的に書く必要があります。本論の内容は、結論の裏付けにあたるため、具体的な事例を用いるなどして曖昧な表現を避けるのがポイントです。
本論は、文章全体の6〜8割を目安に書きましょう。ただし、関連性のない余分な情報は減点対象になりかねないため、文字数を稼ぐためだけに内容を膨らませるのは避けてください。
結論
結論では、序論と本論の内容を踏まえ、あらためて自分なりの考えを述べます。新しい情報や意見を主張するのではなく、これまでに触れた内容をまとめましょう。
結論を書くときに大切なのは、これまでの内容と一貫性を持たせることです。序論と本論に続く結論で意見が変わってしまったり曖昧になってしまったりすると、読み手が混乱してしまいます。
小論文のような長い文章の場合、書いているうちに話の内容がズレてしまうケースも少なくありません。小論文を書き終えたら、序論や本論の内容と一貫性があるか、与えられたテーマと結論がズレていないかなどを確認しましょう。
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就活の小論文を書くときに気をつけるべき10のこと
ここでは、就活の小論文を書くときに気をつけるべきポイントを解説します。
1.出題テーマを正確に把握する
小論文を書く前に、まずは出題されたテーマを正確に把握することが大切です。テーマを正しく理解できれば、求められている論点が分かるでしょう。論点がズレてしまうと、理解力が乏しいと判断され、評価が下がってしまう可能性もあります。
また、文章を書く際は、テーマに対して中立な立場をとる必要はありません。中立な立場をとってしまうと、遠回しで意図が分かりづらかったり内容が伝わらなくなったりするため注意が必要です。
中立な立場よりも、立ち位置を明確にして意見を主張するほうが、小論文がより伝わりやすくなります。
2.多角的に考察する
小論文を書くときは、できるだけさまざまな視点でテーマを考察することが大切です。一つの側面から自分の意見を主張しても、読み手が同じような考えを持っていなければ、納得させるのは難しいかもしれません。
自分の意見だけでなく、ほかの人の意見や関連する情報にも目を向けて多角的に考察すると、主張の裏付けにもなります。小論文を書くときは、自分とは違う意見を持つ人を納得させることを意識すると、深みのある文章になるでしょう。
3.反対意見に理解を示す
小論文において多角的な視点で考察するときは、反対意見に理解を示すとより効果的です。反対意見を認めたうえで自分の意見を主張することで、視野の広さが伝わるだけでなく、小論文に説得力を持たせられます。
就活の小論文では、自分の意見ばかり主張しても、都合のよい解釈をしているといった印象を与えかねません。たとえば、反対意見のメリットを挙げてそのメリットに対する問題点を示し、その課題を解決する方法として自分の意見を述べるなどするとよいでしょう。
4.読み手と書き手が混ざらないようにする
就活の小論文では、読み手と書き手が混ざらないように注意してください。小論文においては、書き手として自分の意見を主張し、読み手を納得させる必要があります。
文章のなかで読み手と書き手が混ざると読みにくい文章になるため、読み手に意見を求めたり、疑問を投げかけたりするのは避けましょう。主語と述語を明確にして、書き手の立場で一貫して意見を述べることが求められます。
5.根拠や具体性を意識する
自分の主張や意見に説得力を持たせるためにも、就活の小論文を書くときは、具体的な根拠を示したり具体性を意識した表現をしたりすることが大切です。
データや事例を使用する場合は、しっかりと検証した情報を示しましょう。また、小論文では使う言葉や言い回しも意識する必要があります。曖昧な表現や漠然とした表現はできるだけ避けましょう。
6.指定された文字数に従う
就活の小論文は、指定された文字数を守って書く必要があります。一般的に、文字数は次のいずれかで指定されるケースがほとんどです。
・△字以上△字以内
・△字程度
「△字以内」の場合は、指定された文字数以内で書けば問題ありません。ただし、文字数が少な過ぎると、「指定の文字数に達していない」とマイナス評価につながるケースもあるため、8割以上を目安に書くとよいでしょう。
「△字以上△字以内」の場合は、上限と下限があるため指示の範囲内に収める必要があります。「△字程度」の場合は、指定された文字数の前後でまとめるようにしてください。
7.誤字脱字をしない
就活の小論文を書くときは、誤字脱字がないよう最後に必ず確認しましょう。誤字脱字があると、「確認をせずに提出している」「注意力が足りない」といった印象を与えてしまいます。
誤字脱字をなくすためには、時間がある限り、繰り返し文章を読み直して確認することが大切です。特に、手書きの場合など、後から誤字脱字が見つかると修正に苦労するケースも考えられます。区切りがついたところで部分的に読み返すと、少しの修正で済むのでおすすめです。
8.文体を統一する
就活の小論文を書くときの文体は「です・ます」または「だ・である」に統一してください。基本的には、どちらに統一しても問題ありません。文体がバラバラになっていると、文章全体の印象が悪くなるため注意が必要です。
それぞれの特徴としては、「です・ます」で統一すると、丁寧な印象を与えられるでしょう。一方で、「だ・である」で言い切る形にすると、説得力を持たせる効果が期待できます。
9.要点をまとめる
就活の小論文は、要点をまとめて書くのがポイントです。「文章が長過ぎないか」「余計な説明はないか」などを意識してチェックするとよいでしょう。
特に、具体例やエピソードを書く場合は、長々と書き過ぎないように注意してください。同じ言葉や内容の繰り返しがないか確認しておくと、要点がまとまって伝わりやすくなります。
10.時間配分を意識する
就活の小論文を書くときは、時間制限が設けられる場合がほとんどです。そのため、時間配分を意識して取り組む必要があります。最近は、文字を書く機会が減っているため、自分に適した時間配分が分からない学生も多いでしょう。
たとえば、制限時間が60分の場合、「最初の15分で書く内容をまとめて、35分で執筆し、最後の10分で誤字脱字を確認する」のような時間配分ができます。時間の使い方は人それぞれで違うため、自分が小論文を書くのに、どの程度の時間がかかるかを知っておくことが大切です。
時間配分を決めるためには、過去問の練習をしてみてください。まずは1つのテーマに関して小論文を書き、現状の時間配分を知りましょう。何度も繰り返して小論文に取り組むことで、適切な時間配分が分かるようになります。
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就活における小論文の例文|800字以内
ここでは、800文字以内を想定した小論文の回答例を紹介します。就活の小論文では、序論はシンプルに自分の考えを書くようにしましょう。次に続く本論では、序論で示した内容の理由を述べます。
最後に、結論は本論の内容を簡潔にまとめましょう。「そのため」「以上の理由から」などの言葉でつなぎ、序論で言及した結論を書くと、読みやすい小論文になります。
テーマ:子どもにスマートフォンを持たせることについて
【本論】インターネットにはさまざまな情報があり、検索ひとつで簡単に知識を得られる。本に比べて、気になったことは知りたいと思った瞬間に調べられ、図書館に行かずともその場で効率的に情報を得られるのが最大のメリットである。スマートフォンを持っていれば、簡単にインターネットに接続できるため、子どもの興味や知識を伸ばすことにつながると考えられる。
その一方で、スマートフォンが手放せなくなって依存したり、長時間にわたって使用することで視力が低下したりするなど、問題も存在する。ほかにも、根拠のないネットの情報を鵜呑みにしてしまうことや、SNSを利用して不特定多数の人物と手軽に関われてしまうなど、安易に使用するには危険な面もある。
しかし、これらの問題は、親子間でしっかりとルールを設ければ解決される。たとえば、使用時間を定め、あらかじめSNSを使用する際の注意点を理解させたうえで、子どもにスマートフォンを持たせるのである。
インターネットの情報は不特定多数の人物が自由に発信できるため、情報の真意を知るためには、よく調べて情報の取捨選択をし、信憑性を見極める必要がある。子どものうちからネットリテラシーを高めさせることで、大学生や社会人など、より高度なレベルでインターネットを使用する年齢になった頃にも役に立つはずだ。
【結論】このことから、スマートフォンの使用には危険性もあるが、ルールを決めて正しく使えば、子どもの知識や関心を広げられる。以上の理由から、私は子どもにスマートフォンを持たせることに賛成である。
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就活の小論文で落ちる5つの理由
ここでは、就活選考に落ちてしまう小論文の特徴を解説します。よりよい小論文を書くためにも、どのような点で評価が下がるかを知っておくことが大切です。
1.自分の考えがない
一般的な意見を並べて自分の考えがない小論文は、選考に落ちやすくなるため注意しましょう。就活の小論文では、学生自身の考え方や意見が求められています。
また、事実だけを述べていても、小論文の評価にはつながりません。就活の小論文は、与えられたテーマについて自分の意見をしっかりと持ち、読み手に分かりやすく伝えることが大切です。
2.文章が長くて分かりにくい
一文が長くなりすぎると、全体的に分かりにくい印象となり、評価が下がりやすくなります。具体的には、50文字から60文字程度を目安にするとよいでしょう。
一文が長くなってしまうときは、文章を分けたり、端的な表現に言い換えたりするなどして工夫してください。また、句読点を適切に使用して読みやすい文章を意識することも大切です。
3.主張に一貫性がない
小論文の主張に一貫性がなく、言いたいことが途中で変わっている場合も評価が下がるため注意してください。就活の小論文は、主張と根拠を意識しながら一貫した文章を書く必要があります。
自分ではうまく説明できていると思っていても、相手には伝わっていないケースも珍しくありません。特に、「なぜそう思うのか」といった根拠は、誰が読んでも分かるように明確に書くようにしましょう。
4.指定されたテーマから外れている
指定されたテーマから外れた小論文を書いてしまうと、選考に落ちる可能性が高いといえます。小論文の内容がテーマから外れていると、「問題文を正しく読めていない」「理解が乏しい」と思われてしまうでしょう。
小論文を書くときは、問題文を読んで、出題者が求めているものは何かを考える必要があります。質問の意図を正しく読み取れると、書くべき内容も明確になるでしょう。
5.同じ表現を多用している
就活の小論文を書くときは、同じ表現や言葉を多用しないよう注意が必要です。同じ表現が続くと、似たような内容が繰り返されていると感じたり、語彙力が少ないと判断されたりする場合もあるでしょう。
自分のよく使う表現や言葉があれば、類義語を調べて語彙力を増やすなどして対策してください。
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就活の小論文を上達させる6つの方法
ここでは、就活の小論文を上達させる6つの方法を解説します。
1.ほかの人の論文を読む
就活の小論文を上達させるには、ほかの人が書いた小論文を読むと効果的です。ほかの人が書いた文章を読み、自分と異なる視点や書き方、考え方などに触れると、新たな気づきを得られるでしょう。
自分ならどのように書くか、どのように考えるかを意識することで、自分の意見を深掘りできます。違いに注目しながら、新たな考え方や表現方法を吸収するつもりで、他者の小論文を読むとよいでしょう。
2.業界や企業の情報収集をする
志望する業界や企業について情報収集することも、小論文の上達につながります。なぜなら、業界や企業に関する情報を知っておくと、書くべき内容を決めやすいからです。
小論文では、志望する業界や企業に関する時事問題が出される場合もあります。そのため、応募先企業の基本理念やビジョン、事業領域をはじめ、業界の最新ニュースなどを事前に確認しておきましょう。
3.過去問を参考に練習する
就活の小論文を上達させるには、過去問を参考に頻出テーマや出題パターンなど、企業ごとの特徴を把握することが大切です。たとえば、小論文に記載する内容として「他社と比較して」「△△の情報を踏まえて」といった指示がされているケースも珍しくありません。
質問の傾向を知っておくと、自信を持って小論文を書けるでしょう。就活の小論文では、過去問とよく似た出題も多いため、傾向を掴んでおくと、本番の試験でも落ち着いて取り組めます。
4.何度も小論文を書く
慣れるまで何度も小論文を書くのも、上達するための秘訣です。何度も書いているうちに、構成に沿って自分の意見を論理的に組み立てられるようになり、小論文の完成度を高められます。
就活の小論文は文字数が多いため、慣れるまでは大変に感じるでしょう。本番では、時間制限があるなかで決められたテーマについて小論文を書き終える必要があります。そのため、与えられた条件に沿ってスムーズに書けるように、何度も練習しておくことが大切です。
5.友人や家族に読んでもらう
就活の小論文を上達させるには、友人や家族に読んでもらって客観的な意見を聞くとよいでしょう。率直な意見をもらうことで、文章力を高められます。
実際に、自分ではよく書けた文章だと思っていても、読み手にとって分かりにくい部分があるケースも珍しくありません。また、テーマとズレていることに気づかない場合もあるでしょう。
自分で書いた文章を自ら評価するのは難しいため、小論文の完成度を高めるためには客観的な意見が役立ちます。
6.就活のプロに添削を依頼する
小論文を上達させる近道として、就活のプロに添削を依頼するのもおすすめです。就活の小論文は、読み手に分かりやすく上手な文章を書くのも大切ですが、同時に、自己アピールの場として自分の人間性を伝える必要もあります。
大学のキャリアセンターや就活エージェントなど、就活のプロに相談すれば、自分の意見を述べるなかでどのようにアピールポイントを的確に伝えられるかといったアドバイスをもらえるでしょう。また、就活のプロに添削してもらうこと、自信をもって本番に臨めるメリットもあります。
就活における書類添削については「ES添削は誰にお願いすべき?おすすめの依頼先や選び方・注意点も解説」も参考にしてください。
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就活の小論文で評価を得て選考を突破したいあなたへ
「就活の小論文をどのように書けばよいか分からない」「小論文が苦手で選考が不安」と悩んでいる就活生も多いのではないでしょうか。就活の小論文は、ポイントを押さえて対策することで、本番での自己アピールにつなげられます。
しかし、文章力は一晩で簡単に身につくものではありません。就活の小論文を効率よく上達させたい場合は、就活エージェントへの相談がおすすめです。
就活エージェントであるキャリアチケットでは、小論文を含めて就活開始時期から内定獲得まで、就活で悩む学生をサポートしています。無料で登録・利用できるため、自信をもって選考に臨みたい方は、ぜひキャリアチケットに相談してみてください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。