このページのまとめ
- 企業によっては就活の選考で論文が出題されるケースもある
- 論文とは与えられたテーマに対して自分の主張やそれを裏づける理由などを述べるもの
- 就活の論文は序論と本論、結論の3段階で構成すると良い
- 就活の論文では就活生の理解力や教養、業界知識などがチェックされている
- 論文の制限字数がある場合は従うこと
就活中、志望企業の選考に論文があって困ったことはありませんか?論文は作文とは異なり、論理的な思考で自分の意見や主張、根拠などを述べるものです。事前準備をしておかなければ、簡単に書けるものではないでしょう。
このコラムでは、論文の定義や企業の目的、書き方のコツをご紹介。論文の作成にお悩みの方は、ぜひご一読ください。
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就活での論文とは
就活には面接や筆記試験などいくつかの選考フローがあり、論文もその1つ。応募者は与えられたテーマに沿って、自分の意見や主張、根拠などを述べるものです。「論文と作文は同じでは?」と思われがちですが、実際は基本的な定義が異なります。作文は、自身が体験したことや考えなどを自由に述べるものです。実際のエピソードに基づいた内容のため、比較的書きやすいものでしょう。一方、論文とはテーマに対する自身の思考だけではなく、それを裏づける根拠や具体的な事実を論理的に述べるものです。論文は論理的な思考や教養、一般常識などが求められます。簡単に書けるものではなく、事前に対策しておくことが必要です。
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就活の論文で重視される4つのポイント
企業は、論文の内容で応募者の人間性や文章力、資質などを見極めています。企業がどのような点を重視しているのかを理解することで、ポイントを押さえた文章を書くことできます。それが、良い評価にも繋がるでしょう。
この項目では、企業の採用担当者が応募者の論文で具体的に何をチェックしているのかをお伝えします。
1.理解力があるか
論文では、テーマに対して応募者が適切な内容を書いているかをチェックし、理解力を判断しています。提示したテーマを正確に捉えているか、文章の途中から論点がズレていないかなどを見極めているでしょう。理解する能力は、社会に出た際にも必要なものです。
2.説明が端的で分かりやすいか
論文のポイントは、内容が簡潔にまとまっていることです。文章が冗長になっていないか、ただ思いついたことを並べているだけになっていないかをチェックしています。自身の考えを要約して分かりやすく伝えることも、社会に出たときに求められるものです。
3.根拠のある意見を述べているか
論文とは、事実や根拠にもとづいた論理的な思考を述べるものです。応募者が自身の頭の中では結論と理由が明確になっていても、文章で表現しなければ伝わりません。企業は、論文の内容が根拠のない意見になっていないか、ただの自己PRになっていないかをチェックしています。
4.客観的に物事を捉えているか
論文は作文とは違い、自身の経験や感情を自由に書けば良いものではありません。論文では、主観的ではなく客観的な内容が求められます。
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論文の書き方3ステップ
論文の書き方にはいくつのルールがあり、それらに沿わないと論文として成り立ちません。どれだけ長い文章を書き上げても、論文として必要なポイントがズレてしまうと評価されないでしょう。
この項目では、基本的な論文の書き方を解説します。
1.序論・本論・結論の3段階で構成する
論文は、大まかな構成を考えてから書くと読みやすくなります。文章の構成を乱れていると、内容が伝わりにくくなってしまうので気をつけましょう。構成は、基本的には序論・本論・結論の3段階で作るのが基本です。
序論
序論では、文章の導入部分でテーマに沿った自分の回答を明確にします。導入部分で結論を述べることで、以降はその結論を説明するために書かれた文章であること伝えられるでしょう。導入部分で方向性を示しておくと、要点を押さえた簡潔な内容になります。
本論
本論とは、序論で述べた内容に対して、説明する部分です。論文の中では、一番ボリュームが多い部分になるでしょう。自身の主張を裏づける根拠を細かく説明し、説得力を高めることが重要です。
結論
結論とは、本論で記述した内容をまとめる部分です。本論で十分に説明したものを再度提示し、自身の主張や思考を明確にすることで、より印象強い締めくくりになります。結論を書く際は、序論と意見が変わっていないかも確認しましょう。
2.構成に足したい内容を肉付けする
序論・本論・結論で大体の流れがまとまったら、さらに主張したい内容を足して充実させます。
3.大まかな流れを書いて添削
作った構成をもとに、論文を書き進めます。一度書き終えたら、中身を見直しましょう。文章全体に目を通し、話の流れでおかしな点はないか、自身の意見が一貫しているかを確認します。ステップの1と2で構成を組み立てておけば、大きな修正はあまりないでしょう。
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論文を書く際の3つの注意点
読みやすい論文にするには、気をつけたいポイントがあります。下記に3つ挙げているので、チェックしましょう。
1.「である調」で書く
論文を書くときに気をつけたいのが、文体です。論文とは、簡潔に自分の意見を述べるものなので、基本的に「である調」で書きます。作文のように「ですます調」になってしまいがちですが、文体は「である調」で揃えるように心がけましょう。
2.指定文字数に気をつける
論文の指定文字数には、「○字以内」「○字程度」「○字以上○字以内」という3パターンがあります。応募先によってパターンは異なりますが、基本的には文字数の下限と上限が指定されていることが多く、その範囲で収めることが必要です。注意したいのは、最低文字数は必ず満たすこと。文字数が足りていないとそれだけでマイナスな評価を受けてしまいます。一方、字数を超過してしまっても、文章を要約する力がないと判断されることも。「○字程度」という場合は、おおよそ1割の誤差で調整して書くのが良いでしょう。
3.誤字脱字をチェック
論文のみならず文章を書くときの基本ですが、誤字脱字には気をつけましょう。構成を作る段階と論文を書いているとき、見直しをするタイミングなどこまめにチェックすると、誤字脱字を大幅に防げます。
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論文で出題されやすい4つのテーマ
論文のテーマは企業によって異なりますが、出題されやすい内容には傾向があるものです。この項目では、4つの論文テーマとテーマタイトルの例、書き方のポイントをご紹介します。
1.将来について
将来に関するテーマは、今後の目標や目指す姿、どのように成長していくのかなどが問われるものです。よくあるテーマタイトルには、「10年後のあなたはどうなっていますか?」「入社後のキャリアビジョンについて」などが挙げられます。仕事で成し遂げたいこと、将来のビジョンなどを具体的な理由とともに明確に述べると良いでしょう。
2.過去について
過去に関するテーマでは、経験したことから問題解決能力や継続力、ポテンシャルなどが判断されます。よくあるテーマのタイトルには、「学生時代に力を入れたこと」「過去の失敗から学んだこと」などが挙げられます。ポイントは、勉強や部活動、アルバイトなど、特に力を入れたことを探し出すこと。内容が決まったら、具体的なエピソードとともに、自身の強みをアピールできる経験を述べましょう。
3.志望企業について
企業に関するテーマでは、企業の概要や業界知識を理解しているか、企業の将来や役割についてどのように思っているのかが問われてます。よくあるテーマタイトルには、「営業職に必要なこと」「○○という商品をPRする方法」などが挙げられます。業界や企業への理解を深め、自身の仕事の取り組み方などの主張を述べると良いでしょう。
4.時事問題
時事問題に関するテーマでは、現代社会が抱える問題についてどのように感じるかが問われます。よくあるテーマタイトルには、「最近の気になるニュース」「日本は今後どうなっていくか」などが挙げられます。ポイントは、社会問題やニュースなどについて日常的に関心を持ち、自身の意見や問題への解決策を述べることです。そのためには、教養や一般常識を持つことも求められます。
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