このページのまとめ
- 自己PR動画は、視覚情報で面接官に自分の強みをアピールできるチャンス
- 自己PR動画は最初の15秒を特に重視して、画面の奥に人がいることを意識する
- 自己PR動画では、対面の面接以上に明るくハキハキと話すことが大切
「自己PR動画の撮影はどうするの?」「何を意識すればよいか分からない」などと悩む学生は多いでしょう。自己PR動画では、限られた時間で視覚情報を含めていかに自分の魅力をアピールできるかが鍵を握ります。
この記事では、自己PR動画の作り方が分からない就活生に向けて、流れや撮り方のコツをまとめました。話し方のポイントや注意点、長さ別の例文も紹介しているので、選考を突破したい人はぜひ参考にしてください。
- 自己PR動画は視覚情報で企業にアピールするチャンス
- 自己PR動画と自己紹介動画の違い
- 自己PR動画で企業が評価するポイント
- 人柄が会社にあっているか
- 時間内に内容をまとめられているか
- わかりやすくアピールできているか
- 入社への志望度や熱意が伝わるか
- 自己PR動画の作り方5ステップ
- 1.原稿を作成する
- 2.原稿を読んで練習する
- 3.撮影環境を用意する
- 4.自己PR動画を撮影する
- 5.動画を確認して企業に送信する
- 自己PR動画は時間指定に合わせよう
- 時間ごとに目安となる文字数
- 自己PR動画の時間配分例
- 自己PR動画の例文3パターン
- 1.自己PR動画が15秒の場合の例文
- 2.自己PR動画が30秒の場合の例文
- 3.自己PR動画が1分間の場合の例文
- 自己PR動画を撮影する際の話し方や伝え方のポイント
- 挨拶から始まり挨拶で終える
- 最初の15秒は特に力を入れる
- フリップや小道具も使用する
- 自己PR動画で好印象を与える方法
- 明るい声と笑顔を意識する
- カメラのレンズを見ながら話す
- 原稿は見ずに覚えて話す
- 背筋を伸ばして撮影する
- 意識的にゆっくりハキハキと話す
- 自己PR動画のきれいな撮り方のコツ5選
- 1.照明に気を配る
- 2.背景は白または明るいグレーにする
- 3.構図は胸または腰から上にする
- 4.カメラの向きは横向きで撮影する
- 5.一度撮影して画角や明るさを確認する
- 自己PR動画を撮影する際の注意点
- 自己PR動画を提出する際の注意点
- 動画編集や加工は行わない
- 指定されたフォーマットで提出する
- ファイルサイズを確認する
- わかりやすいファイル名にする
- 自己PR動画のセルフチェックリスト15選
- 自己PR動画の作り方に悩んでいるあなたへ
- 自己PR動画に関するよくある質問
- Q.動画の編集や加工は必要?
- Q.撮影は私服でも大丈夫?
- Q.撮影場所はどこが良い?
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自己PR動画は視覚情報で企業にアピールするチャンス
近年、自己PR動画を選考で使用する企業も増えてきました。内定を得るためには、どのように撮影すると企業からの印象が良くなるかを知っておくことが大切です。
自己PR動画が選考に取り入れられるようになったのは、書類選考だけではわからない部分を評価できるためです。エントリーシートや履歴書の内容だけでは、学生の人柄や人間性を見極めるのは難しいのが現状でした。
自己PR動画であれば、応募者の話し方や雰囲気から、自社とマッチするかどうか確認ができ、採用活動の効率化が図れます。
今後動画を活用した選考はさらに増えると予想されるため、その対策も必須となるでしょう。自己PR動画は、自ら撮影環境を用意して録画する点でWeb面接とは異なり、画面の奥にいる面接官を意識してアピールすることが大切です。
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自己PR動画と自己紹介動画の違い
自己PR動画と自己紹介動画は別の動画なので気をつけましょう。違いを理解して応募しなければ、評価が下がるおそれがあります。
自己PR動画は、自分の強みをアピールする動画です。「強みは何か」「強みを仕事でどのように活かせるか」を面接官に向けて伝えます。
一方で、自己紹介動画は、自分の氏名や大学、部活やアルバイトなどの基本情報を伝える動画です。選考への意気込みを簡単に伝えても問題ありません。
自己PR動画と自己紹介動画は聞かれている内容が違うので、違いを意識して応募するようにしましょう。動画で撮影するのは珍しく慣れない選考形式かもしれませんが、伝える内容は通常の面接や応募書類の自己PRと同じです。
自己PR動画の詳細は「エントリームービーの対策方法を知ろう!撮り方のコツや服装マナーを解説」も参考にしてください。
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自己PR動画で企業が評価するポイント
自己PR動画は、話す内容だけでなく人柄・表現力・構成力・志望度といった複数の観点から評価されています。ただ「うまく話す」だけでは足りません。企業が注目しているポイントを押さえることで、選考通過の確率は大きく上がります。選考突破に向けて、どのような点が評価されているかを知っておきましょう。
人柄が会社にあっているか
企業は、あなたの人柄が自社の雰囲気に合っているかを自己PR動画から判断しています。人柄が社風にマッチしていると、チームでの協力がしやすく、定着率や活躍の可能性も高くなるでしょう。そのため、「どのような性格の人なのか」「雰囲気が自社に合うか」は重要な判断材料です。
動画選考のメリットは、書類では伝わらない人となりが見えることです。たとえば、履歴書上では好印象でも、動画での印象が実際の社風に合わないと判断されるケースもあります。
また、自己PRの内容だけでなく、表情や話し方、服装、姿勢などの印象全体もチェック対象です。清潔感があるか、明るく前向きな印象かどうかなど、細かな部分までチェックされていることを忘れないようにしましょう。
自己PRを考える方法は「就活に役立つ自己PR例文25選!書き方や高評価につながるコツも解説」を参考にしてください。
時間内に内容をまとめられているか
自己PR動画は、決められた時間内に的確に内容をまとめる力が求められています。時間を守れていない動画を提出しても、評価が下がるだけでしょう。就活における動画選考では、多くの企業が「30秒~3分」のように時間を指定しています。
これは単なる目安ではなく、指示どおりに行動できるか、情報を整理して話せるかといったビジネスに直結するスキルを見ているのです。社会人になれば時間制限はつきもの。話が長過ぎたり要点がまとまらなかったりすると、信頼を失ってしまいます。
時間内に話すためには、まず話す内容をしっかり絞ることが大切です。自分の強みを1つに絞り、その強みを裏付けるエピソードを簡潔に話すことで、1分程度でもしっかりとした自己PRになります。だらだらと長く話すよりも、シンプルかつ明確に伝えられる人のほうが、評価は高くなるでしょう。
動画は「内容」だけでなく「伝え方」も評価対象です。限られた時間を有効に使って、自分の魅力をコンパクトに伝える準備をしておきましょう。
わかりやすくアピールできているか
自己PR動画では、内容の分かりやすさ・伝え方の工夫が評価されます。ただ話すだけではなく、「伝える力」があるかどうかも重要な選考基準です。
自己PR動画は、視聴する面接官に「一度で伝わる」ことが前提です。わかりづらい話し方や表現では、なかなか本来の魅力が伝わりません。社会に出てからは、情報を正確に・簡潔に伝えるスキルが求められます。そのため、動画でも「どう伝えるか」が重視されているのです。
わかりやすさを高めるには、次のポイントを意識して撮影しましょう。
・普段よりもゆっくり、はっきり話す:聞き取りやすくなり、内容がスッと入ります
・カメラ目線をキープ:視線が定まっていないと自信がない印象に
・顔が明るく映るように、撮影環境を工夫する:光が当たる場所で撮影すると表情が伝わりやすくなります
・マイクの性能や周囲の音にも注意:雑音があると話の内容に集中できません
撮影中は気にならなくても、動画で見ると聞こえにくい、わかりにくい場合があります。面接と違って提出してしまうと修正できないので、事前にしっかりとチェックしてから選考に送ることが大事です。伝わりやすい話し方と撮影環境を整えて、自分の魅力がしっかり届く動画に仕上げましょう。
入社への志望度や熱意が伝わるか
自己PR動画では、入社したいという気持ち=志望度や熱意が伝わっているかどうかも、重要な評価ポイントです。話す内容だけでなく、話し方や表情からも「本気度」は伝えられるでしょう。
企業は、「この学生は本当にうちの会社で働きたいと思っているのか?」を動画を通して見極めようとしています。志望度が高ければ、準備や話し方にも熱意が自然とにじみ出るものです。逆に、やる気が感じられないと「ほかの企業のついでなのかな?」と思われてしまうこともあります。
自己PR動画で熱意を伝えるには、以下のようなポイントを意識しましょう。
・態度
・撮影環境
・動画映り
志望度の高い企業であれば、入念に準備し、話し方にも熱がこもるはずです。動画だからこそ面接官に伝わる部分があるので、話し方や伝え方は意識するようにしてください。ただアピールするだけでなく、「この会社で働きたい理由」が自然に伝わるよう、丁寧に動画を仕上げましょう。
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自己PR動画の作り方5ステップ
ここでは、自己PR動画の作り方を紹介するので、完成までのイメージを膨らませながら全体像を把握しましょう。
1.原稿を作成する
動画を撮影する前に、まず原稿を先に作ります。その際、指定された時間に合わせてアピール内容を考えることが大切です。
内容は書類上の自己PRと基本的には同じで構いませんが、動画では話し言葉を使用し、小道具やフリップを使うなど視覚情報でのアピールを意識します。
また、書類上と同じく、動画の原稿を作成する際も入念な自己分析を行うことが重要です。自己理解を深め、企業の求める人材像に合った強みを効率的にアピールするためにも、自己分析を徹底しましょう。
自己分析を効率的に行う方法については、「自己分析を効率的に進める質問項目|例文と活用方法も解説!」の記事でも紹介しているので参考にしてみてください。
2.原稿を読んで練習する
自己PR動画の原稿が完成したら、声に出して練習しましょう。文章上では気にならなくとも、声に出して読んでみると、言いづらい表現や違和感のある言い回しなどが見つかる場合もあります。その際、下記の事項に注意しながら読んでみましょう。
・棒読みにならないようにする
・身振り手振りをつける
撮影を開始すると思った以上に緊張することもあるので、事前に何回か音読練習をしてから撮るのがおすすめです。
もし、文章がうまくできない場合は、「結論」→「理由」→「具体例」→「結論」の構成を意識して考えてみてください。自己PRの構成については、「自己PRの書き方は?就活で評価される構成と8つのコツを例文つきで解説」の記事も参考にしてください。
3.撮影環境を用意する
話す内容がまとまったら、撮影環境を用意します。自己PR動画の本気度は撮影環境からも伝わるため、採用担当者の立場に立って「丁寧に準備しているな」と思われるような環境を整えてください。
撮影環境の整え方も後述しているので、細部にも注意を払い、少しでも好印象を与えられるように工夫しましょう。
4.自己PR動画を撮影する
撮影環境の用意ができたら、自己PR動画を撮影します。練習した内容どおりに自分の強みを話せたら、撮影した動画をチェックしましょう。
髪や服装の乱れ、声のトーンなどもチェックします。
5.動画を確認して企業に送信する
最後に、撮影できた自己PR動画を企業に送信します。企業によって提出用の動画フォーマットが指定されていたり就活サイトにアップロードしたりするなど、方法が異なるので必ず確認しましょう。
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自己PR動画は時間指定に合わせよう
自己PR動画は時間を指定されることが多いので、ルールに従って撮影します。撮影時間の長さは30秒~3分程度が一般的ですが、指定がなければ以下の内容を参考にして構成を検討しましょう。
時間指定があるにも関わらず、長すぎたり短すぎたりする動画を提出すると、ルールを守れない人だと判断されます。
撮影するときは、スマートフォンの内カメラを使って録画時間を確認しながら話す方法がおすすめです。内カメラで撮影すると、画面に経過時間が表示されるため、1分以内に収まっているかリアルタイムで確認できます。ただし、カメラの位置が遠いと表示が見づらくなるので、距離には注意しましょう。
スマートフォンやパソコンの時間が見にくい場合は、撮影機材の後ろや横に時計を置いて、話しながら時間を確認できるようにしておくと便利です。さらに、予備のスマホやパソコン、タブレットがある場合は、タイマーやストップウォッチのアプリを使うのもおすすめ。カウントダウン機能を使えば、時間切れの直前でうまく締めの言葉を入れられます。
時間ごとに目安となる文字数
聞き取りやすいスピードで話す場合の文字数は、30秒で150~200字とされています。そのため、自己PR動画を撮影する際は、時間の長さに合わせて以下の文字数を目安に原稿を作成するとよいでしょう。
・1分:300字程度
・2分:600字程度
・3分:1,000字程度
なお、原稿を作る際は、冒頭と終わりの挨拶も含めて時間内に収まるようにしてください。書き出した内容を実際に読み、時間を計測しながら調整すると効率良く原稿を作成できるでしょう。
自己PR動画の時間配分例
自己PR動画の時間配分を検討する際は、以下の項目にそれぞれ必要な時間を割り当てるのがポイントです。
・自分の強み
・強みの根拠となるエピソード
・業務での強みの活かし方
・終わりの挨拶
以下では長さ別で時間配分の例を紹介しているので、指定された時間と合う場合は参考にしてください。
30秒の場合
30秒で自己PR動画を作成する場合は、以下の内容と時間配分を目安にしましょう。
・自分の強み:5秒
・強みの根拠となるエピソード:10秒
・業務での強みの活かし方と終わりの挨拶:10秒
30秒の場合は150から200文字程度しか話せないため、各項目をよりコンパクトにまとめる必要があります。慌ただしい印象にならないようにするためにも、自分の強みをアピールすることを最優先にして、削れる内容はできる限りカットするのがおすすめです。
1分の場合
1分の場合は、以下の時間配分で台本を作成するとよいでしょう。
・自分の強み:5秒
・強みの根拠となるエピソード:20秒
・業務での強みの活かし方:15秒
・終わりの挨拶:10秒
1分の場合は約300文字話せるため、10秒あたり50文字が目安になります。コンパクトな一文で25文字と考えると、それぞれに割けるボリュームも明確になるでしょう。エピソード部分に厚みを持たせながら、場合によって入社後の抱負や強みの活かし方にも長めに触れるのがおすすめです。
2分の場合
2分の自己PR動画を撮影する場合は、以下の時間配分で考えてみましょう。
・自分の強み:10秒
・強みの根拠となるエピソード:50秒
・業務での強みの活かし方:30秒
・終わりの挨拶:10秒
2分の場合は600文字ほど話せるため、履歴書やエントリーシートに記載する以上のボリュームがあります。終わりの挨拶を除き、それぞれをさらに深掘りした内容で原稿を作成するとよいでしょう。
3分の場合
3分の場合は、以下の時間配分を参考にしてみてください。
・自分の強み:10秒
・強みの根拠となるエピソード:80秒
・業務での強みの活かし方:50秒
・終わりの挨拶:10秒
3分の場合は1000文字程度の原稿を作成する必要があり、強みをアピールする時間としては想像以上に長く感じるでしょう。
そのため、エピソードの紹介で400文字程度の具体的な内容を盛り込んだり、業務での活かし方や入社後のキャリアを300文字前後で詳しく話したりするのがおすすめです。それでも時間が余る場合は、自己紹介で調整してみてください。
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自己PR動画の例文3パターン
自己PR動画の原稿を作る際は、例文も参考にして自分なりの言葉に言い換えるのがおすすめです。ここでは、自己PR動画の原稿の例文を3パターンご紹介しているので、どのようにまとめればよいか悩んだ場合はぜひ参考にしてください。
1.自己PR動画が15秒の場合の例文
△△大学の△△△△と申します。
私の強みは、毎日5kmのランニングをしているなどの継続力があることです。コツコツ努力を続けて、御社の利益に貢献したいです。
以上となります。ありがとうございました。2.自己PR動画が30秒の場合の例文
△△大学の△△△△と申します。
私の強みは、コミュニケーション能力です。雑貨屋のアルバイトでは、商品を探しているお客さまに積極的に声かけをし、ニーズにあった商品をご案内していました。その結果、お客さまに対する満足度アンケートで1位を獲得し、半年間継続できています。
貴社でもコミュニケーション能力を発揮し、お客さまのニーズに応えた販売業務を行いたいと考えております。以上となります。ありがとうございました。3.自己PR動画が1分間の場合の例文
はじめまして、△△大学の△△△△と申します。
私の強みは、提案力と実行力があることです。大学では学内新聞のサークルに所属しておりました。発行部数の伸び悩みから紙面の変更などを提案し、企画リーダーとして実行に携わった経験があります。
具体的には、新聞のサイズを持ち運びしやすいB4タブロイド版にし、地域のお店に紙面への取材記事掲載とクーポン添付の許可をもらいました。改変後の新聞は発行後すぐになくなるようになり、500部だった発行部数が1500部へと増えました。
貴社におきましても、新規顧客の開拓に精力的に取り組み、売上アップに貢献したいと考えております。以上となります。ありがとうございました。自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
自己PR動画を撮影する際の話し方や伝え方のポイント
ここでは、自己PR動画撮影時の話し方や伝え方に関するポイントをまとめました。以下の内容も参考にして、動画の構成やクオリティをさらに高めましょう。
挨拶から始まり挨拶で終える
自己PR動画を撮影する際は、最初と最後に挨拶文を入れます。
・最後の挨拶:以上となります。ありがとうございました。
動画内に最初と最後の挨拶を盛り込まないと、自己PRの内容が再生してすぐに流れてしまいます。また、最後に挨拶がないのも、締まりが悪い印象を与えてしまうでしょう。
より丁寧な印象を与えるためにも、自己PRの前後には挨拶文を付け加えます。
最初の15秒は特に力を入れる
自己PR動画を撮影する際は、冒頭の15秒で面接官の注目を集められるような工夫が大切です。最初の印象を良くするためには、明るく元気なトーンを心がけ、結論から話しましょう。
最初の流れがスムーズでないと、採用担当者が内容を理解しにくく、動画を最後まで見てもらえない可能性もあります。
企業が求める人物像であることを伝えられるよう、冒頭のアピールは特に力を入れましょう。話をするのが苦手な人は「就活でうまくしゃべれない原因と面接下手の克服方法」も参考にしてみてください。
フリップや小道具も使用する
自己PR動画の撮影方法に指定がなければ、フリップボードや小道具を使うのも効果的です。
フリップにアピールポイントを書いてページをめくりながら話したり、エピソードに関連する小道具を見せながら話したりすると、より印象に残りやすくなるでしょう。
たとえば、サッカー部の試合のエピソードを語るときは、使用したサッカーボールとユニフォームを使用すると、視覚でも訴えられます。
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自己PR動画で好印象を与える方法
自己PR動画は、話す内容だけでなく第一印象が選考のカギです。どれだけ良い内容でも、表情や話し方が暗ければ伝わりません。ここでは、動画で好印象を残すための方法を紹介します。少しの工夫で印象は大きく変わるので、ぜひ実践してみましょう。
明るい声と笑顔を意識する
自己PR動画では、普段よりもワントーン明るい声と笑顔を意識するだけで、印象が大きくアップします。画面越しでは、実際よりも表情が硬く、声も小さく聞こえることが。そのため、いつもどおりのテンションでは「元気がない」「暗い」と誤解されることもあります。自己PR内容が良くても、伝え方で損してしまうのはもったいありません。
口角をしっかり上げ、少し明るめの声で話すだけで、画面越しでも明るく親しみやすい印象を与えられます。表情を意識して撮影することで、「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえる可能性が高まるでしょう。
動画では、表情と声がそのまま印象に直結します。意識的に明るさをプラスして、あなたの魅力をしっかり伝えましょう。
カメラのレンズを見ながら話す
自己PR動画を撮影するときは、必ずカメラのレンズを見て話しましょう。それだけで、自信と誠実さを伝えられます。
目線がキョロキョロしていたり、原稿を見て下を向いていたりすると、緊張している、自信がなさそう、準備不足などマイナスな印象を与えかねません。面接官は、話の内容だけではなく話しているときの目線や態度も見ています。
カメラのレンズをしっかり見ながら話すことで、この人は自分の言葉で伝えていると感じてもらえるでしょう。さらに、強調したいポイントで軽く手を動かすなど、自然なジェスチャーを加えると、話に抑揚が出て印象に残りやすくなります。
カメラ目線は、あなたの熱意をダイレクトに伝える手段です。レンズをしっかり見て、堂々とした印象を残しましょう。
原稿は見ずに覚えて話す
自己PR動画では、原稿を見ずに覚えて話すことが、自然で説得力のあるアピールにつながります。カンペ頼りの棒読みは逆効果です。
原稿を見ながら話すと、どうしても視線が下にズレたり、感情のこもらない棒読みになってしまったりします。それでは、準備不足や熱意が感じられないといったネガティブな印象を与えてしまうことも。特に自己PRでは、自分の言葉で話しているかが重視されます。
たとえば、一言一句覚えるのではなく、話す流れ(構成)とキーワードだけを覚えることで、自然に話しやすくなるでしょう。話の順番を決めておくだけでも、本番で焦ることなく、落ち着いて伝えられます。
また、カンペを手元や画面の横に置いたとしても、目線のブレは動画で目立つものです。見る側は意外とすぐに気づくため、マイナスポイントになりかねません。
完璧に暗記する必要はありませんが、自分の言葉で伝える意識を持つことが大切です。目線と表情に注意しながら、自然なトーンで話す準備をしておきましょう。
背筋を伸ばして撮影する
自己PR動画では、背筋をしっかり伸ばした姿勢で話すことが、信頼感や自信を伝えるポイントです。姿勢一つで印象は大きく変わります。
猫背やリラックスし過ぎた姿勢で話すと、どうしてもだらしない、やる気がなさそうといった印象を与えかねません。画面越しの面接では、表情や姿勢といった視覚的な情報が評価の大部分を占めるため、姿勢の良さは大切です。
自宅で撮影するときは、柔らかいソファやベッドなどではなく、背もたれがしっかりした椅子を使うのがおすすめです。また、あごを少し引いて正面を見て話すことで、顔の印象もシャキッと見えます。就活写真を撮るときの姿勢をイメージすると、自然と好印象につながるでしょう。
姿勢を正すだけで、自信・誠実さ・意欲が伝わりやすくなります。「面接中と同じ気持ちで」背筋を伸ばして動画に臨みましょう。
意識的にゆっくりハキハキと話す
自己PR動画では、普段よりもゆっくり・ハキハキと話すことが、内容を正確に伝えるためのコツです。早口より「聞き取りやすさ」が重視されるでしょう。
時間が限られていると、どうしても焦って早口になります。しかし、早口だと内容が伝わりづらくなり、印象にも残りません。話すテンポや声の明瞭さは、視聴者である面接官にとって理解しやすいかどうかに直結します。
自己PR動画は何度も撮り直しが可能なので、スマホで試し撮りしながら、自分の話し方を確認することが大切です。理想は、「多少ゆっくり過ぎるかな?」と感じるくらいのペース。文字数を調整して、自分にとって話しやすく、聞き手にとって聞き取りやすいリズムを見つけましょう。
また、「えー」「あのー」などのフィラーワード(つなぎ言葉)を減らす意識を持つと、よりスマートな印象になります。
焦らず、落ち着いて、ゆっくりとハキハキ話すことで、内容も熱意も相手にきちんと伝わる自己PR動画作成が可能です。伝えたいことが伝わるスピードで話すことが、印象アップにつながります。
「自己PRのポイントをつかむ!企業が学生に求めることは?」の記事では、自己PRを効果的にアピールできるポイントをご紹介しているので、こちらもあわせて参考にしてください。
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自己PR動画のきれいな撮り方のコツ5選
ここでは、自己PR動画を撮影する際のコツを5つ紹介します。撮影環境を整え好印象を残せる話し方を実践すれば、より魅力的に強みをアピールできるでしょう。
1.照明に気を配る
動画撮影の場所は、自分の部屋やリビングルームなどが適切です。その際、室内の明るさにも配慮しましょう。
また、撮影する時間は自然の光が入りやすい日中にします。光が足りない場合は、撮影機器の周りを照らすライトを併用したり、膝の上に白い用紙を載せて、レフ版代わりにしてもよいでしょう。
やむを得ない事情がない限り夜間の撮影は避けて、日中の場合も逆光にならないように気をつけてください。
2.背景は白または明るいグレーにする
自己PR動画を撮影する際の背景は、白または明るいグレーにするのが一般的です。カーテンやポスター、雑多な収納家具などが背景に映り込むと、悪目立ちしたり暗く見えたりするため気をつけてください。
室内に白や明るいグレーの背景がない場合は、模造紙を貼って環境を用意しても良いでしょう。ほかにも、大学の教室やレンタルスペースなどを活用するのもおすすめです。
3.構図は胸または腰から上にする
動画を撮影する際の画角や構図は、胸元まで映るバストショットか腰まで映るミディアムショットにします。
バストショットはカメラとの距離が近いため表情を見せやすく、笑顔で撮影できると印象アップにつながりやすいでしょう。ミディアムショットは身体の動きも映せるため、フリップや小道具を使う演出が効果的です。
動画の原稿を作成する際、どのような内容にしてアピールしたいか考えながら、適切な構図を選びましょう。
4.カメラの向きは横向きで撮影する
自己PR動画を撮影する際の機材は、スマートフォンで問題ありません。カメラの向きは横向きにしておきましょう。縦向きで撮影すると、顔だけがアップになったり、全身が映って表情が見えにくくなったりするため注意が必要です。
動画撮影時は三脚やスマホスタンドを用意して、映像がブレないようにしましょう。撮影する際、インカメラは使わないほうが無難です。インカメラを使うと画面映りが気になってしまい、カメラ目線を維持できなくなるかもしれません。
また、アウトカメラのほうが画質がよいのできれいに撮影できます。
5.一度撮影して画角や明るさを確認する
自己PR動画をきれいに撮るには、複数回撮影して画角や明るさを確認することが大切です。
面接は本番の一発勝負ですが、動画撮影は納得がいくまでやり直せます。撮影条件を変えて何度か試したうえで、最も明るく映り、印象アップにつながりそうな撮影環境を検討しましょう。
動画撮影のコツや基本的な注意点は「Web面接ってどうやるの?就活生が知っておくべきマナーや注意点」も参考にしてみてください。
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自己PR動画を撮影する際の注意点
自己PR動画を撮影する際は、以下の点に気をつけましょう。
・抽象的な表現は使わない
・嘘はつかない
動画撮影という選考の特殊性から、印象に残るパフォーマンスが必要だと考える就活生もいます。しかし、企業が求めているのは応募者の性格や強みを判断できる情報であり、エンタメ動画のような面白さは必要ありません。
「強みを魅力的にアピールする」という前提を踏まえて、必要な演出としてフリップや小道具などを使いましょう。
また、限られた時間で情報を伝える際には、抽象的な表現にならないようにすることも大切です。誇張した表現やインパクトのみを重視した動画では、選考通過にはつながりにくいといえます。
自己PRの例文をおさらいしたい人は「大学生必見!自己PRの書き方を経験別の例文と合わせて解説」を参考にしてください。
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自己PR動画を提出する際の注意点
自己PR動画を提出する際は、企業の指示や提出方法をよく確認するようにしましょう。失敗しやすい点や注意点をまとめたので参考にしてください。
動画編集や加工は行わない
動画編集や加工は行わず、そのまま提出するようにしましょう。加工技術ではなく、話し方の印象が評価されているからです。
動画編集をしてしまうと、素の状況がわからず、面接官も判断に困ってしまいます。動画の印象と、面接で実際に合った印象が違うケースも出てくるでしょう。
明るさや雑音などを編集しなくてもよいように、撮影環境はしっかりと整えておきましょう。字幕やカットなども不要なため、撮影したものをそのまま提出するようにしてください。
指定されたフォーマットで提出する
動画形式に指定がある場合、指示に従って提出するようにしましょう。「mp4」「MOV」などファイルにも種類があります。
もし、指定がない場合はmp4を選ぶのがおすすめです。ルールを守って提出できるかも選考で評価されている部分なので、必ず確認するようにしましょう。
ファイルサイズを確認する
ファイルサイズが大き過ぎないか、提出前に確認してください。ファイルサイズが大き過ぎる場合、アップロードできず提出できない可能性があります。
たとえば、動画の時間が長過ぎると、サイズが大きくなり、アップロードも大変になります。送れるサイズが決まっている場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
わかりやすいファイル名にする
動画の名前は誰が送ったか、どの動画かわかりやすい名前にしておきましょう。「名前+自己PR動画」にしておくと、わかりやすいのでおすすめです。
ファイル名に意図がない場合、何の動画かわからず、面接官が困る場合もあります。わかりやすいファイル名は面接官への配慮でもあるので、送付前にチェックしておきましょう。
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自己PR動画のセルフチェックリスト15選
自己PR動画が完成したら、表情が隠れていないかやカメラ目線で話せているかなどの最終チェックを行いましょう。
ここでは、作成した自己PR動画をセルフチェックできる15のリストを紹介します。以下の内容をすべてクリアできていれば、マイナス評価には繋がらないでしょう。
・2.最初から最後までカメラ目線になっている
・3.口角を上げて明るい表情になっている
・4.音声がはっきりと聞こえる
・5.声のテンポ感やリズムに違和感がない
・6.背筋が真っ直ぐ伸びている
・7.覚えた内容の棒読みになっていない
・8.フリップや小道具を効果的に使えている
・9.明るい撮影環境を維持できている
・10.耳障りな雑音が入っていない
・11.冒頭と締めの挨拶を含んでいる
・12.開始15秒で見るのを止めたくならない
・13.伝えたい内容がシンプルにまとまっている
・14.動画から強みが何であるか伝わる
・15.実際に会って話を聞いてみたいと思える
これらのチェックリストをクリアして、魅力的な自己PR動画を作成しましょう。
自己PR動画をチェックする際は「受かる自己PRのまとめ方と分かりやすく伝えるポイントを解説【例文付き】」の記事でも紹介しているので参考にしてみてください。
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自己PR動画の作り方に悩んでいるあなたへ
「自己PR動画の選考があるけれど、具体的に何から始めてよいかわからない」と悩む就活生もいるでしょう。自己PR動画の提出が選考に盛り込まれるケースが増えているものの、ただでさえ応募書類の作成に追われて大変な最中、慣れない動画撮影に苦労するのは無理もありません。
自己PR動画の作成に関するノウハウは、就活のプロに相談するのがおすすめです。就活エージェントのキャリアチケットでは、就活生の内定獲得をサポートしており、自己PR動画の撮影方法についてもアドバイスしています。
自己分析の方法や自己PRの作り方も含めてアドバイスしますので、「アピールできる強みがわからない」「自己分析ができていない」と悩んでいる人も、困った際はキャリアチケットにご相談ください。
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自己PR動画に関するよくある質問
自己PR動画に関する、よくある質問について回答します。どのように撮影するか悩んでいる場合は、参考にしてください。
Q.動画の編集や加工は必要?
A.動画の編集や加工はしなくて構いません。撮影した動画をそのまま送りましょう。採用担当者は、撮影者である就活生のありのままの表情を見たいと考えています。
Q.撮影は私服でも大丈夫?
A.撮影する際はスーツが無難です。服装に指定がない場合も、スーツで撮影しましょう。
ただし、ほかの就活生との違いをアピールしたい場合には、部活のユニフォームを着て撮影するといった方法もあります。その際、自己PRで部活に関わる内容を話すとアピールしやすいでしょう。
Q.撮影場所はどこが良い?
A.自己PR動画の撮影は自宅がおすすめです。
撮影する際は、静かな環境を整えてください。自分の声がはっきりと聞こえるか、暗く映っていないかなど、あらかじめ入念に確認しましょう。
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