中小企業の年収はどのくらい?年齢別や男女別で比較!

このページのまとめ

  • 中小企業の平均年収は約392万円
  • 年収は企業規模のほかに年齢や男女、地域によって変わる
  • 中小企業で年収を上げる方法は、資格取得することや役職に就くこと
  • 中小企業でも年収が高い業界は金融業や保険業、情報通信業などである

中小企業の年収はどのくらい?年齢別や男女別で比較!のイメージ

中小企業の年収はどのくらいか気になる就活生は多いでしょう。

この記事では、年齢別・男女別で中小企業の平均収入をご紹介します。大企業へ憧れを抱く就活生も多くいるようですが、企業規模だけにこだわらず、「自分が将来目指すもの」に向けて就活を進めることが大切です。

日本の企業はおよそ9割が中小企業です。就職する可能性の高い「中小企業」の年収がどのくらいかを知って、納得して就職を目指しましょう。

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中小企業の平均収入

中小企業の平均収入はどれくらいか分からない方も多いでしょう。厚生労働省の調べによると、令和2年の中小企業の平均月収は、約28.0万円(男女計)です。1年で約336万円。ボーナスが年2回でそれぞれ1ヶ月分だとすると、平均年収は約392万円になります。全体の平均月収は、約30.8万円(男女計)で、同じように年収にすると約431万円なので、全体の平均よりも少し低いといえます。

大企業の平均年収との差は?

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査の概況」のデータを元に平均年収を算出した結果は以下のとおりです。企業規模別にご紹介します。

・大企業:約450万円
・中企業:約409万円
・小企業:約375万円

以上のように、収入額は企業規模によって差が出ているようです。

参照元
厚生労働省
令和2年賃金構造基本統計調査の概況

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年齢別で見る中小企業の平均年収

上記の平均月収、平均年収は全年代、男女合わせた数値なので、ここからは年齢別、男女別で見ていきましょう。

・~19歳:男性 約255万円、女性 約242万円
・20~24歳:男性 約293万円、女性 約284万円
・25~29歳:男性 約339万円、女性 約315万円
・30~34歳:男性 約384万円、女性 約330万円
・35~39歳:男性 約398万円、女性 約344万円
・40~44歳:男性 約472万円、女性 約359万円
・45~49歳:男性 約504万円、女性 約364万円
・50~54歳:男性 約529万円、女性 約374万円
・55~59歳:男性 約538万円、女性 約369万円
・60~64歳:男性 約431万円、女性 約322万円
・65~69歳:男性 約384万円、女性 約296万円
・70歳~:男性 約367万円、女性 約297万円

計算式:(中企業の平均月収+小企業の平均月収)÷2=中小企業の平均月収
中小企業の平均月収×12+ボーナス(1ヶ月分の月収×2と仮定)=中小企業の平均年収

年齢別で見ると、男性は55歳から59歳までにピークを迎え、女性では50歳から54歳までにピークを迎えるようです。男女ともに50代が収入のピークということになります。
男女別に見ると、男性の平均年収が約444万円、女性は約340万円です。女性は結婚や出産でライフスタイルを変更する場合が多く、継続して働きにくいことなども給与が低いことの一因になっているといえるでしょう。

参照元
厚生労働省
令和2年賃金構造基本統計調査の概況

 

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年収は地域によって差が出る

厚生労働省の調べによると、平均収入が全国計よりも高かったのは、東京都、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府の5都府県のようです。その中でも最も高かったのは東京都で、平均月収約37万円となっています。首都圏の平均収入は高い傾向にありますが、人口の少ない地方では平均月収が約24万円となる地域もあり、年収は地域によって差が出ることが分かります。

参照元
厚生労働省
令和2年賃金構造基本統計調査の概況

 

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中小企業で年収を上げる方法

大企業のほうが年収が高いからといって、興味のない企業に就職するのはおすすめしません。「自分が将来目指すもの」に向けて就職を考え、その企業の中で年収を上げていくほうが、結果的に早い収入アップにつながることもあるでしょう。では、どのようにすれば年収が上がるのかをご紹介します。

資格を取得する

資格取得に向けての努力は年収アップにつながるでしょう。業務に関する資格の取得を応援する企業は多数あり、資格取得支援制度や資格手当のある企業は多く存在します。資格取得に向けて勉強をすることで自身のスキルアップにつながり、業績が上がることで、収入が上がるということもあるでしょう。

実績を上げて昇給・昇格を目指す

中小企業で年収を上げる最もオーソドックスな方法は、役職に就くことです。厚生労働省の調べによると、男性の非役職者の平均月収が約29.8万円なのに対し、係長級の平均月収は約38.2万円、課長級は約49.9万円、部長級は約60.2万円。 女性の場合は、非役職者が約24.8万円なのに対し、係長級は約33.7万円、課長級は約44.3万円、部長級は約52.1万円です。
役職に就くことで責任が増えることも事実ですが、役職に就いているかどうかは収入面に大きく関わるといえるでしょう。

参照元
厚生労働省
令和2年賃金構造基本統計調査の概況

 

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中小企業でも年収が高い業界

すべての中小企業が年収が低いわけではありません。中には、中小企業でも年収が高い業界があるので、こちらでご紹介します。

金融業、保険業

産業別の平均賃金では、「金融業、保険業」が約47.9万円と、男性の中ではもっとも高い金額です。なかでも、証券会社などの金融業は、基本給が比較的高く設定されている企業が多い傾向にあります。さらに、専門的な資格を必要とする場合の多い職種なので、資格取得でさらなる収入アップを目指せるでしょう。

情報通信業

産業別の平均賃金では、「情報通信業」が約31.6万円と、女性のなかではもっとも高い金額です。テレビや新聞などのマスコミ関係がこの業界にあたりますが、年収が高い分過酷な労働環境の場合が多い業界ではあります。体力に自信のある方に向いている業界といえるでしょう。

教育、学習支援業

産業別の平均賃金では、「教育、学習支援業」が男女ともに2番目に高い金額です。男性で約42.9万円、女性で約30.7万円となっています。学校教育の場合は免許が必要なので、大学で指定の単位を取っていない場合目指すことは難しいですが、学習塾や語学・資格取得を支援する通信教育事業などの企業であれば、特別な免許がなくても就職を目指すことができるでしょう。

参照元
厚生労働省
令和2年賃金構造基本統計調査の概況

 

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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