OB・OG訪問の質問リストを紹介!NG質問やメールの送り方も知っておこう

このページのまとめ

  • OB・OG訪問の質問は、具体的な業務内容や実体験に関することがおすすめ
  • 調べたらすぐに分かるような基本情報や待遇面に偏った質問は避けよう
  • OB・OG訪問の質問内容は、相手の立場に合わせた具体的な内容を心掛けよう

OB・OG訪問の質問リストを紹介!NG質問やメールの送り方も知っておこうのイメージ

OB・OG訪問で何を聞こうか迷っている方もいるでしょう。企業について理解を深めるためには、適切な質問を用意することが大切です。

本記事では、仕事内容ややりがい、職場環境など、さまざまな観点からの質問例を紹介します。また、避けるべきNG質問や質問する際のコツなども詳しく説明するので、OB・OG訪問の質問に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

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目 次

OB・OG訪問におすすめの質問例

就活生にとって、OB・OG訪問は企業の実態を知る貴重な機会となります。限られた時間を有効活用するために、事前に質問内容を準備しておくことが大切です。ここでは、実際の仕事や職場の雰囲気を深く理解するための質問例を紹介します。OB・OG訪問で何を聞くべきか悩んでいる方は、参考にしてください。

仕事内容ややりがいを深掘りする質問

OB・OG訪問では、企業説明会やWebだけでは分からない、実務の具体的な内容を聞き出すことが重要です。質問を通じて、入社後のイメージを具体的に描けるようになります。社会人の生の声を聞けば、自分に合った職種かどうかの判断材料にもなるでしょう。

一日のスケジュールと業務の優先順位

実際の業務の流れを理解することは、職場をイメージする上で重要な要素です。「朝の始業時間から終業時間までの具体的な業務の流れを教えていただけませんか」といった質問から始めるのが良いでしょう。また、「急な案件が入った際の優先順位の付け方」についても聞いておくと、実務のイメージが湧きやすくなります。

・「出社から退社まで、1日のスケジュールを教えてください」
・「1日の業務のなかで、最も多くの時間を割いている作業は何ですか?」
・「業務が立て込んだ際、優先順位をつけるための自分なりの基準はありますか?」
・「定時を過ぎて残業が発生する場合、どのような業務対応が多いでしょうか?」

仕事のやりがいと一番苦労したエピソード

その職種ならではの達成感や苦労を知ることで、自分との相性を確認できます。「具体的にどんなときやりがいを感じますか」といった質問から、実際の業務における喜びや課題が見えてくるでしょう。また、苦労したエピソードを聞けば、その職種で必要な心構えや対処法を学べます。

・「これまでの業務のなかで、『この仕事をしていて良かった』と感じた瞬間はいつですか?」
・「反対に、一番つらかった瞬間はありますか?」
・「仕事で行き詰まったとき、周囲にどのように助けを求めていますか?」
・「社外の顧客からどのような言葉をかけられたときが一番うれしいですか?」

現場で求められるスキルや素養

入社後に必要となるスキルを事前に把握することは、準備を進める上で重要なポイントです。技術的なスキルだけでなく、チームワーク力やコミュニケーション能力など、社会人として求められる基本的な素養についても質問すると良いでしょう。また、「入社後どのようにスキルを伸ばしていけば良いか」といった具体的な成長プランについても確認しておくのがおすすめです。

新入社員として期待される役割や、研修制度の実態についてもあわせて質問すると、より効果的に準備に活かせるでしょう。

・「○○様の部署で、若手社員に最も求められている能力は何だとお考えですか?」
・「仕事ができる人に共通している考え方や行動特性はありますか?」
・「入社前にこれだけは身につけておくべき、または勉強しておくべきことはありますか?」
・「現場でのOJTや研修制度は、実際の業務にどのように役立っていますか?」
・「学生時代のどのような経験が、今の仕事に最も活きていると感じますか?」

社風や職場のリアルを知るための質問

企業の実態を知るためには、公式情報だけでなく実際の職場環境について詳しく聞くことが重要です。社風や職場の雰囲気は、入社後の満足度に直結する要素となるため、OB・OG訪問では積極的に質問するようにしましょう。

配属の決め方と異動のサイクル

入社後のキャリアパスを具体的にイメージするため、配属や異動に関する情報を得ることは有効な手段となります。「希望する部署への配属はどの程度考慮されるのか」「異動は何年周期で行われるのか」といった質問を通じて、長期的なキャリア形成の可能性を探れるでしょう。

若手社員の意見がどの程度反映されているのかも、確認しておきたいポイントです。また、ジョブローテーションの仕組みについても尋ねることで、幅広い経験を積める機会があるかどうかが分かります。

・「配属先が決まる際、本人の希望や適性はどの程度考慮されますか?」
・「○○様の周りでは、入社何年目くらいで最初の異動を経験される方が多いですか?」
・「『将来この部署に行きたい』といったキャリアの希望を伝える機会はありますか?」
・「ジョブローテーションは、スキルの幅を広げるうえでどのように機能していると感じますか?」

職場の人間関係とコミュニケーションの取り方

働きやすい環境かどうかを判断するうえで、職場の人間関係は重要な要素となります。「上司や先輩との関係性」「部署内でのコミュニケーションの頻度」「休憩時間の過ごし方」などについて質問すると良いでしょう。

また、「困ったときの相談体制」や「新入社員のフォロー体制」についても確認しておくと、入社後の不安解消につながります。最近では、オンラインとオフラインのコミュニケーションバランスについても確認しておくのがおすすめです。

・「リモートワークと出社の比率はどのくらいですか?また、リモート時の連携で工夫していることはありますか?」
・「部署内の雰囲気は、和気あいあいとしていますか?それとも、個々が集中していますか?」
・「業務中に分からないことがあった際、周囲の方に質問しやすい空気感でしょうか?」
・「メンター制度やバディ制度など、新入社員を精神的にサポートする仕組みはありますか?」

部署ごとのカラーや意思決定のスピード感

各部署の特徴や文化の違いを理解することで、自分に合った部署を見つけやすくなります。「部署による働き方の違い」「意思決定のプロセス」「新しいアイデアの採用されやすさ」などについて質問してみましょう。

特に、提案から実行までのスピード感は部署によって大きく異なることがあります。営業部門は比較的早い判断が求められる一方、管理部門では慎重な検討が必要になるなど、部署特有の特徴を理解しておくことが大切です。これらの情報は、自分の性格や志向性との相性を判断する材料になるでしょう。

・「会社全体と比べて、現在所属されている部署はどのような特徴があると感じますか?」
・「若手社員が提案したアイデアが、実際の業務やプロジェクトに採用された事例はありますか?」
・「意思決定のプロセスは、現場に裁量があるボトムアップ型ですか?それともトップダウン型ですか?」
・「業務を進めるうえで、スピード感と正確性のどちらがより重視されていると感じますか?」

キャリアや働き方に関する質問

将来のキャリアプランを考えるうえで、実際に働いている先輩社員の経験談は貴重な情報源になります。働き方の実態やキャリアの展望について、具体的に質問していきましょう。

入社前後のギャップ

就活時に抱いていたイメージと実際の仕事との違いを知ることは、ミスマッチを防ぐ重要なポイントです。「入社前に想像していた仕事内容と、実際の業務でどのような違いがありましたか」という質問から始めると良いでしょう。

また、学生時代に身につけておけば良かったと思うスキルや、入社後に戸惑った点についても聞いておくと、入社までの準備に役立ちます。予想以上に求められる能力や、意外と重要でなかった要素など、率直な意見を聞けるでしょう。

・「入社前に抱いていたイメージと、実際に働いてみて良い意味で違いを感じた点はありますか?」
・「逆に、入社後に『ここは想像していたより大変だった』と感じたことは何ですか?」
・「学生時代の専門知識や経験は、今の業務でどの程度活かされていますか?」
・「実際に働き始めてから、仕事に対する価値観や考え方に変化はありましたか?」

5年後・10年後のキャリアパスとロールモデル

長期的なキャリア形成の可能性を探るには、先輩社員のキャリアパスについて具体的に質問すると効果的です。「入社後どのようなステップで成長できたか」「どのような部署を経験してきたか」といった質問を通じて、自身の将来像を描くヒントを得られます。

特に、「社内でのロールモデルとなる存在はいるか」「どのような点を参考にしているか」という質問は、具体的なキャリアプランを考えるうえで有効な情報となるでしょう。若手からベテランまで、さまざまな年次の社員がどのようにキャリアを築いているかを明確にできます。

・「○○様が今後5年、10年のスパンで挑戦したいと考えている仕事はありますか?」
・「○○様から見て、『この人のようなキャリアを歩みたい』と思える憧れの先輩はいますか?」
・「マネージャーを目指す道と、専門性を極める道のどちらが一般的ですか?」
・「同期や近しい年次の方は、現在どのようなポジションで活躍されていますか?」

残業・休暇・福利厚生の実態

ワークライフバランスは、働くうえで重要な要素となります。残業時間の実態や、休暇の取得しやすさについて具体的に質問してみましょう。「繁忙期の働き方」「有給休暇の取得状況」「育児や介護との両立支援制度」などについて確認すれば、実際の働き方をイメージできます。

福利厚生については、制度の有無だけでなく、実際の利用状況についても確認すると良いでしょう。たとえば、「社員寮の環境」「研修制度の充実度」「資格取得支援の実績」など、具体的な活用例を聞くと、入社後の生活設計に役立ちます。これらの情報は、複数の企業を比較検討する際の判断材料としても活用できるでしょう。

・「部署の平均的な残業時間はどのくらいですか?また、定時で帰りやすい雰囲気はありますか?」
・「繁忙期とそうでない時期で、生活リズムにどのような違いが出ますか?」
・「有給休暇を取得する際、周囲への相談や申請はスムーズに行える環境でしょうか?」
・「制度としてあるだけでなく、実際に育休や時短勤務を活用されている男性の方は身近にいらっしゃいますか?」
・「○○様が個人的に『これは助かっている』と感じる福利厚生や社内制度はありますか?」

選考対策や就活のアドバイスを仰ぐ質問

OB・OG訪問は、実際に選考を通過した先輩から具体的なアドバイスをもらえる貴重な機会です。選考の準備に活かせる情報を収集するため、遠慮せずに質問しましょう。

志望理由のアドバイス

志望理由は選考において重要な評価ポイントとなります。「御社を志望した理由は何でしたか」「その理由は入社後も変わっていませんか」といった質問を通じて、説得力のある志望理由の組み立て方について学べるでしょう。

また、「他社と比較してどのような点に魅力を感じたか」という観点からの質問も効果的です。企業の強みや特徴を実際に働いている方の視点から理解すれば、より具体的な志望理由を作れるでしょう。

・「同業他社と比較して『この会社でなければならない』と決めたポイントは何でしたか?」
・「入社後に感じた強みを、志望動機に盛り込むとしたらどのような点をおすすめしますか?」
・「私の志望理由を聞いていただき、現場の視点から『具体性が足りない』と感じる部分はありますか?」
・「○○様から見て、この会社にマッチするのはどのような性格や価値観の学生だと思いますか?」

面接の雰囲気と実際に聞かれた質問

面接本番での緊張を和らげるため、実際の面接の様子について詳しく聞いておくと良いでしょう。「面接官の雰囲気はどうでしたか」「どのような質問が印象に残っていますか」といった具体的な体験談を聞けば、心構えができます。

特に「予想外の質問にどう対応したか」「答えに詰まった時どうフォローしたか」といった実践的なアドバイスは、面接対策に有効です。面接での注意点や、企業が重視している観点についても確認しておきましょう。

・「面接で最も深掘りされた質問や、回答に苦労した質問はありましたか?」
・「面接全体を通して『ここは一貫して見られていた』と感じる評価ポイントはありますか?」
・「○○様が面接の際に、逆質問として聞いたことで反応が良かったものはありますか?」
・「面接官の方々の雰囲気はどうでしたか?」

ESの添削と差別化のポイント

ES(エントリーシート)は、書類選考を通過するための重要なツールです。「ESで工夫した点」「アピールして良かった経験」など、実際に合格したESについての具体的なアドバイスを求めると良いでしょう。

企業が求める人物像に合わせた表現方法や、ほかの応募者との差別化ポイントについても参考になる意見が得られる可能性があります。ただし、あくまでも参考意見として捉え、自分らしさを失わない程度に取り入れましょう。

なお、ESの添削を依頼する際は、事前に準備した原稿を持参すると効率的です。また、「どのような経験をアピールすると良いか」「学生時代の経験をどのように業務に結び付けて表現すると良いか」といった具体的な質問を用意しておくことをおすすめします。

・「私のガクチカのエピソードから、貴社で活かせそうな強みは伝わりますか?」
・「多くのESのなかで目に留まるために、当時どのような言葉選びや構成を意識されていましたか?」
・「自己PRの内容が、現場の社員の方が抱く活躍する人のイメージとズレていないでしょうか?」
・「ESに書いた内容と、面接で話した内容のバランスで意識したことはありますか?」

上記で紹介した質問は、あくまで一部の例です。参考程度にとどめ、自分の知りたいことに合わせて、適切な質問を用意しましょう。「OB・OG訪問での質問例40選!準備の手順やマナー・注意点も解説」の記事も参考に、自分が何が知りたいかを明確にすることをおすすめします。

また、OB・OG訪問は企業研究の一環です。ほかの企業研究の方法については、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事もご覧ください。

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OB・OG訪問で避けるべきNG質問例

OB・OG訪問は貴重な機会だからこそ、質問の内容には十分な注意が必要です。ここでは、相手の時間を無駄にせず、有意義な情報交換を行うために、避けるべき質問について解説します。

1.調べればすぐに分かる基本情報

調べれば分かる企業の基本情報を質問することは、事前準備が不足している印象を与え、「熱意がない」というイメージを抱かれかねません。特に、「御社の事業内容は何ですか」「従業員数は何名ですか」といった質問は、企業のWebサイトや会社案内で確認できる内容です。このような初歩的な質問は、貴重な時間を無駄にしてしまう可能性があります。

代わりに、公開情報からは分からない具体的な業務内容や、実際の職場の雰囲気についての質問をするのがおすすめです。事前にホームページやパンフレットを熟読し、基本情報は把握しておきましょう。

2.待遇面ばかりに偏った質問

給与や福利厚生など、待遇面ばかりを重視した質問は避けましょう。「初任給はいくらですか」「ボーナスはどのくらいもらえますか」といった質問ばかりだと、入社に向けての意欲や熱意が感じられず、マイナスの印象を与える可能性があります。

もし待遇面について知りたい場合は、「働きがいと待遇のバランス」「キャリアアップに応じた評価制度」といった観点から質問すると良いでしょう。ただし、待遇面の質問は人事部に直接確認するのが適切です。OB・OG訪問では、仕事の内容や職場環境についての質問を中心に据えることをおすすめします。

3.相手が答えにくい抽象的な質問

「この会社の良いところを教えてください」「この仕事の魅力は何ですか」といった漠然とした質問は避けましょう。このような抽象的な質問では、具体的な回答を得ることが難しく、相手も答えにくいと感じる可能性があります。

代わりに、「入社を決めた具体的なきっかけ」「日々の業務で感じるやりがい」など、具体的なエピソードを引き出せる質問が効果的です。また、「他社と比較して感じる特徴」「実際に働いてみて気づいた企業の強み」といった観点からの質問も、具体的な回答を得やすいでしょう。

質問する際は、相手の立場や経験に基づいて答えられる内容を選ぶことが大切です。特に入社年次の近い先輩であれば、就活時の経験や入社後の成長プロセスについて聞けば、より実践的なアドバイスを得られるでしょう。

質問のほかに、OB・OG訪問で注意すべき点については、「就活で行うOB訪問とは?そのメリットと訪問時の注意点」の記事もあわせてご一読ください。

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OB・OG訪問で質問する際の3つのコツ

OB・OG訪問を有意義なものにするためには、質問の仕方が重要です。ここでは、効果的な質問をするための3つのコツを紹介します。これらのポイントを押さえることで、限られた時間内でより多くの有益な情報を得られるでしょう。

1.仮説を立ててから質問する

質問する前に、自分なりの考えや予測をもつことが大切です。「この会社の強みは○○だと考えているのですが、実際はいかがでしょうか」というように、自分の仮説を示してから質問することで、より具体的な回答を引き出しやすくなります。

たとえば、企業研究で得た情報をもとに「御社は若手の意見も積極的に取り入れる風土があると聞いていますが、実際の案件ではどのように反映されているのでしょうか」と質問すると、表面的な情報では分からない実態を知れるでしょう。このように仮説を立てることで、質問の意図が明確になり、相手も答えやすくなります。

2.オープンとクローズドを使い分ける

質問の種類には、幅広い回答を求めるオープンクエスチョンと、具体的な事実を確認するクローズドクエスチョンがあります。これらを状況に応じて使い分けることで、効率的に情報を収集できるでしょう。

オープンクエスチョンは「どのように」「なぜ」で始まる質問で、相手の経験や考えを深く聞き出すのに適しています。一方、クローズドクエスチョンは「はい」「いいえ」で答えられる質問で、特定の事実を確認する際に便利です。たとえば、「新人研修はどのような内容でしたか」(オープン)から始めて、「その研修は全員が受けられるのですか」(クローズド)というように組み合わせると良いでしょう。

3.相手のエピソードを具体的に聞く

一般的な情報ではなく、相手の実体験に基づいた具体的なエピソードを引き出すことがポイントです。「印象に残っている仕事は何ですか」「そのときどのように対応されましたか」といった質問を通じて、リアルな職場の様子を理解できます。

たとえば、「入社1年目で担当された案件について教えていただけますか」という質問から始めて、「そのときに困ったことや、それをどのように乗り越えたのか」といった具体的な経験を聞いていくと良いでしょう。実際のエピソードを聞くことで、その企業で働くイメージを具体的に掴めます。

上記のポイントを意識すると、より充実した情報を得られるでしょう。ただし、質問項目を機械的にこなすのではなく、自然な会話の流れの中で情報を引き出すことが大切です。相手の話にしっかりと耳を傾け、適切なタイミングで質問しましょう。

OB・OG訪問で適切な質問をするために、就活の基礎知識を身につけることが大切です。「業界・企業・職種の研究はなぜ重要?就活を効率的に進めるための基礎知識」では、業界や企業の研究について解説しています。

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OB・OG訪問の質問リストは送るべき?

OB・OG訪問に使用する質問リストは、事前に送付することをおすすめします。これにより、限られた時間を効率的に使い、より有益な情報を知れるでしょう。

訪問の2〜3日前までにメールで送付する

質問リストは訪問日の2〜3日前までにメールで送付するのが適切です。この程度の期間があれば、相手も質問内容について十分な準備ができます。逆に、前日や当日の送付では相手に十分な準備時間を与えられず、失礼にあたる可能性があるので、注意が必要です。

また、質問項目は5〜10個程度に絞ることをおすすめします。多過ぎると相手の負担になるうえ、時間内にすべての質問をしきれないでしょう。質問内容は優先順位をつけて、重要なものから順に並べておくのがおすすめです。

事前に質問リストを送るメリット

質問リストを事前に送ることには、いくつかのメリットがあります。まず、相手が事前に回答を準備できるため、より詳細な情報を得られる可能性が高まるでしょう。特に数値データや具体的な制度について質問する場合は、事前送付により正確な情報を得やすくなります。

また、相手にとっても、どのような話をするかの指針になるため、スムーズな会話につながるでしょう。質問の意図や目的も事前に理解してもらえるため、的確なアドバイスを得やすくなります。

質問リストを送る際のメール例文

質問リストは、以下のような形式でメールで送ることをおすすめします。

件名:【OB・OG訪問】質問リストの送付について(キャリア太郎)

○○様

お世話になっております。
○○大学3年のキャリア太郎です。

先日ご連絡いただきました○月○日のOB・OG訪問について、質問リストを送付させていただきます。

当日お伺いしたい内容は下記のとおりです。

1.入社を決めた理由について
2.現在の業務内容と、やりがいを感じる点
3.若手社員の成長機会について
(以下、質問項目を記載)

限られた時間ではございますが、ご経験に基づいたお話を伺えれば幸いです。
当日はよろしくお願いいたします。

○○大学○○学部3年
キャリア 太郎
住所:東京都渋谷区渋谷1-2-3
連絡先:090-0000-0000

このように、簡潔かつ丁寧な文面で送付しましょう。質問リストを送っておけば、より充実した面談になることが期待できます。ただし、当日は質問リストにとらわれ過ぎず、柔軟な会話ややり取りを心掛けましょう。

OB・OG訪問の際は、質問リスト以外にも関連メールを送る必要が発生する可能性があります。「OB訪問メールの書き方は?パターン別の例文と注意すべきポイントを解説」の記事を読み、適切なマナーでメールを作成しましょう。

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OB・OG訪問に関する4つのマナー

OB・OG訪問は、社会人の先輩と直接対話できる貴重な機会です。好印象を与えて実りある面談にするために、基本的なマナーを押さえておく必要があります。

1.身だしなみを整える

OB・OG訪問時の服装は、就活時のスーツスタイルが基本です。スーツは清潔感のある黒やネイビーを選び、シワや汚れがないように気を配りましょう。

髪型も清潔感が重要です。髪は乱れないようにまとめると、きちんとした印象を演出できます。また、アクセサリーは控えめにし、香水は使用を控えるなど、相手に不快感を与えない配慮が必要です。

また、靴の手入れも欠かせません。スーツに合わせた革靴やパンプスを選び、磨いてから訪問しましょう。第一印象で失敗しないよう、全体的な身だしなみを整えることが大切です。

2.会場への到着時間は5〜10分前が目安

会場には5~10分前を目安に到着するのがおすすめです。この程度の余裕があれば、落ち着いて面談に臨めます。また、トイレに行く時間や身だしなみを整える時間も確保できるでしょう。

ただし、あまり早過ぎる到着は相手に負担を掛ける可能性があります。20分以上前に着いてしまった場合は、近くのカフェで待機するなどして、適切なタイミングで訪問することが望ましいです。

3.遅れる場合は早めに連絡する

予期せぬ事態で遅刻しそうな場合は、判明した時点ですぐに電話で連絡を入れることが重要です。遅刻の連絡が遅くなると、相手の予定に影響を与える可能性があります。

例文

「お世話になっております。本日13時に訪問のお約束をしております、○○大学3年のキャリア太郎です。

電車の遅延により、予定時刻に間に合わない可能性がございます。現在の到着予定時刻は13時15分ごろとなっております。

大変申し訳ございませんが、ご予定の調整をいただけますと幸いです。」

4.終了後のお礼メールは当日中に送る

OB・OG訪問終了後は、当日中にお礼のメールを送りましょう。面談で得られた学びや気づきに触れながら、感謝の気持ちを伝えることが大切です。

例文

件名:本日はありがとうございました(キャリア太郎)

○○様

本日は貴重なお時間を頂戴し、誠にありがとうございました。

特に若手社員の育成体制についてお話しいただいた際、実際の経験談を交えてご説明いただき、御社で働くイメージがより具体的になりました。また、営業職の方々が顧客との関係構築を大切にされている点について、実例を挙げてご説明いただき、御社の企業文化への理解が深まりました。

本日のお話を参考に、より一層企業研究を進めてまいります。
貴重なお時間をいただき、重ねて御礼申し上げます。

今後ともよろしくお願いいたします。

○○大学○○学部3年
キャリア 太郎
住所:東京都渋谷区渋谷1-2-3
連絡先:090-0000-0000

OB・OG訪問後のお礼メールのマナーを踏まえ、好印象を残しましょう。「OB訪問のお礼メールの書き方を紹介!すぐ使える例文や作成ポイントも解説」の記事で、OB訪問のお礼メールの書き方についてさらに詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

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適切な質問で有意義なOB・OG訪問にしよう

OB・OG訪問の際は、入念な事前準備をして適切な質問を行えば、企業の公開情報だけでは分からない具体的な情報を得られます。

相手の経験に基づいた質問をすることで、より具体的な回答を引き出せるでしょう。たとえば、「入社1年目でどのような苦労がありましたか」「それをどのように乗り越えましたか」といった質問は、実践的な情報を得るのに効果的です。

また、質問する際は相手の立場や経験年数を考慮することも忘れないようにしましょう。たとえば、入社3年目の方に管理職としての経験を聞くのは適切ではありません。相手に答えやすい質問を心掛け、より充実した情報交換を実現しましょう。

「OB・OG訪問で何を聞くべき?」「的外れな質問をしてしまいそうで不安…」とお悩みの方は、キャリアチケット就職エージェントにご相談ください。キャリアチケット就職エージェントでは、マンツーマンで就活全般のサポートを実施しています。OB・OG訪問で有益な情報を得るために、プロのアドバイザーが一緒に考えるので、安心です。

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