このページのまとめ
- 大学生のGPAの平均は2.4~2.8が目安だが、大学や文系・理系で基準は異なる
- GPAが低くても、インターンシップや資格取得などのほかの強みで補完できる
- 就活では、GPAに加えて成長意欲や今後の可能性も重視されている
就活生にとって、GPAは気になる評価指標の一つです。一般的な大学生のGPAの平均値は2.4~2.8程度とされていますが、この数値は大学や学部によって大きく異なります。
この記事では、GPAが就活に与える影響や、平均以下のGPAでも内定を獲得するための具体的な対策を解説します。GPAの数値だけにとらわれず、総合的な魅力をアピールする方法を身につければ、就活を成功に導くヒントが得られるでしょう。
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- 大学生のGPAの平均は2.4~2.8が目安
- GPAの仕組みと計算式
- 平均値は大学・学部・文理によって異なる
- GPAが平均以下=即不採用ではない!就活事情を解説
- 就活ではさまざまな観点から人柄や将来性を評価される
- GPAの平均は大学によるため判断基準になりにくい
- GPAが合否に直結しやすい3つのケース
- 1.大手企業や外資系を目指す場合
- 2.専門的な知識を必要とする仕事を目指す場合
- 3.学内推薦を受けたい場合
- GPAが平均以下の場合の就活対策5選
- 1.GPAが低い理由を納得できるよう伝える
- 2.ガクチカの質を高める
- 3.資格取得やスキル習得で専門性を証明する
- 4.適性検査で高いスコアを取る
- 5.インターンシップで高評価を得る
- GPAにとらわれ過ぎず就活の対策に集中しよう
- GPAと就活に関するよくある質問
- Q.GPAが低過ぎて伝えたくない場合は?
- Q.3年生の今からGPAを上げられる?
- Q.4段階評価の大学のGPA平均は?
大学生のGPAの平均は2.4~2.8が目安
大学生のGPAの平均は2.4~2.8程度が目安です。GPA(Grade Point Average)とは、大学での成績評価を数値化した指標のことで、就活や大学院進学の際に参考にされる場合があります。日本の多くの大学が導入しており、学業成績を客観的に評価する基準として活用されている数値です。
GPAの仕組みと計算式
GPAは、履修した科目の成績を点数化し、その平均値を算出する仕組みとなっています。各科目の成績評価に対して、ポイントの設定基準の一例を以下の表にまとめました。評価区分やポイントの設定は大学によって異なるため、参考程度にご覧ください。
| 成績評価 | ポイント(GP) |
|---|---|
| A+・S | 4.0 |
| A | 3.0 |
| B | 2.0 |
| C | 1.0 |
| D・F | 0 |
GPAの計算式は次のとおりです。
GPA = (各科目の単位数×成績評価のポイント) ÷履修登録した総単位数
たとえば、次の3科目を履修した場合で計算してみましょう。
| 科目 | 単位数 | 成績評価(ポイント) | 単位数×ポイント |
|---|---|---|---|
| 科目A | 2 | A(3.0) | 6.0 |
| 科目B | 2 | B(2.0) | 4.0 |
| 科目C | 1 | A+(4.0) | 4.0 |
| 合計 | 5 | ー | 14.0 |
この場合、GPAは「14.0÷5=2.8」と算出されます。
多くの大学では、学期ごとのGPAと在学中の全期間における累積GPAの両方を算出しているのです。これにより、学生の成績の推移や全体的な学習到達度を把握できます。
平均値は大学・学部・文理によって異なる
GPAの平均値は、大学の難易度や学部の特性によって大きく変動します。大学や学部ごとに科目構成や成績の評価基準(絶対評価・相対評価など)が異なるためです。
したがって、他人の数値と単純に比較するのではなく、「自分の学部・学年における立ち位置」を知るための参考値として捉えることが大切でしょう。
| 属性 | 目安の傾向 |
|---|---|
| 文系 | 比較的高めのGPAが出やすい |
| 理系 | 実験・専門科目の影響でやや低めになりやすい |
| 大学1・2年生 | 必修科目が中心で、学部内の平均と大きな差が出にくい |
| 大学3・4年生 | 専門科目やゼミの負荷により変動が出やすい |
| 大学院生 | 学部と同程度が目安とされるが、研究科ごとに算出基準の差が大きい |
文系は高め、理系は低めになりやすい傾向がありますが、企業の採用担当者も「理系はGPAが出にくい」といった学部差は把握していると考えられます。そのため、理系でGPAが低めであっても、それだけで不利になると過剰に心配する必要はありません。
また、大学によってはGPAを5段階(S・A・B・C・Dなど)ではなく4段階(A・B・C・Dなど)で評価する場合があります。段階数が異なっても、「単位数×評価ポイントの合計を総単位数で割る」というGPAの計算の考え方自体は同じです。目安となる平均値は、その大学の評価スケールに応じて変動する点を押さえておきましょう。
「自己PRとは?書き方や強み・職種別の例文と合わせて回答のポイントを解説」の記事では、GPA以外の自分の強みの見つけ方を解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
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GPAが平均以下=即不採用ではない!就活事情を解説
GPAが平均以下だったとしても、それだけで採用を見送られるわけではありません。企業はGPAだけでなく、さまざまな要素から総合的に人柄や将来性を評価しています。
就活ではさまざまな観点から人柄や将来性を評価される
日本企業の多くは、面接での印象や人物評価、インターンシップでの実績などを重視する傾向にあるようです。実際に、次のような要素を組み合わせて、総合的に人柄や将来性を判断する企業が多い傾向にあります。
就活で見られるチェックリスト
- GPAなどの学業成績
- ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
- 自己PR
- 資格やスキル など
一方で、エントリーシート(ES)にGPAの記載を求める企業は増加傾向にあるようです。学生の真面目さや目標達成能力を判断する材料の一つとして活用されています。GPAが低めの場合でも、「その理由を適切に説明できること」や、「ほかの強みで補完できること」を意識しておきましょう。
GPAの平均は大学によるため判断基準になりにくい
GPAの平均値は大学や学部によって異なるため、企業の採用活動において「GPAの数値だけ」が合否の絶対的な判断基準になることはありません。
実際に、就職みらい研究所「『就職白書2026』データ集【企業】2026年卒・2027年卒(大学・大学院)新卒採用に関する調査■ 図表110 新卒採用の採用基準で重視する項目(p.124)」の調査によると、企業が新卒採用で「大学/大学院での成績」を重視すると回答した企業はわずか13.5%にとどまっています。多くの企業は、成績以外の要素をより重視しているのが実情です。
企業は成績そのものよりほかの活動とのバランスを見ている
採用担当者が見ているのは、数値の高さそのものよりも「学生の取り組み姿勢や人柄」です。
企業が見ているポイント
- 目標に向けて継続的に努力できるか(授業への出席や課題提出、試験対策など日々の積み重ねができているか)
- 時間管理能力があるか(学業とサークル・アルバイトなどの課外活動をバランス良く両立できているか)
- 専門分野への興味・関心が高いか(特に理系や専門職において、自分の専攻に対して主体的に学んでいるか)
たとえば、GPAは低くても独学で資格を取得したり、課外活動で成果を上げたりする人もいます。企業はそのような多面的な評価も重視しているでしょう。
就活では、自分の強みを適切にアピールすることが重要です。GPAが気になる場合は、その他の面での努力や成果を積極的にアピールし、総合的な魅力をしっかりと伝えるのを心掛けましょう。また、GPAを改善する余地がある場合は、残りの学生生活で少しでも向上させる努力を続けることも有効な対策になります。
就活でアピールできるポイントを見つけるには、自己分析が効果的です。「自己分析とは?就活での目的や簡単なやり方9選を解説」の記事を読み、自己分析を深めましょう。
参照元
就職みらい研究所
『就職白書2026』
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GPAが合否に直結しやすい3つのケース
GPAが採用選考に与える影響は、業界や企業規模によって異なりますが、特定の状況下では合否を左右する重要な要素になることも。ここでは、GPAが特に重視される代表的なケースを紹介します。
1.大手企業や外資系を目指す場合
大手企業や外資系企業では、選考に進むための条件としてGPAの基準値を設定している傾向にあります。たとえば、「GPA3.0以上」といった具体的な数値基準を設けている企業も珍しくありません。
これらの企業がGPAを重視するのには、以下の理由があります。
大手や外資系企業がGPAを重要視するポイント
- 多数の応募者から効率的に絞り込める
- 業務遂行能力や学習意欲があるか確認できる
特に、「大学での勉強に継続して取り組めたか」を見ることで、入社後も自発的に学び、成果を出せる人物かを推し量る目的があるでしょう。
2.専門的な知識を必要とする仕事を目指す場合
金融業界やコンサルティング業界などの専門知識が求められる職種では、GPAが重要な判断材料になります。これらの業界では、実務において高度な情報分析やロジカルな思考力が欠かせません。そのため、「大学の講義を深く理解し、高い成績を修められたか」が、ビジネスに必要な分析力や学習能力を備えているかの判断材料になります。
特に、自身の専攻分野と密接に関連する業界を志望する場合は注意しましょう。たとえば、理系学部から製造業や研究職を目指す場合、専門科目のGPAは企業側から重点的にチェックされることがあります。この場合、全体のGPAに加えて、専門科目における成績も意識して学習を進めましょう。
3.学内推薦を受けたい場合
学内推薦を受けたい場合、GPAは選考の重要な判断基準となります。多くの大学では、優良企業への推薦枠が限られているため、学業成績が上位の学生が優先されるのが一般的です。
学内推薦には、一般の就活より早い段階で内定を獲得できるというメリットがあります。また、大学と企業の信頼関係に基づく制度であるため、選考での通過率も比較的高くなる傾向にあるでしょう。そのため、学内推薦の活用を考えている学生は、入学時から計画的にGPAの向上を意識するのが大切です。
GPAが就活に与える影響が気になる方は、「就活でGPAは関係ある?ない?計算方法や低い場合の対処法を解説」の記事もあわせて参考にしてください。
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GPAが平均以下の場合の就活対策5選
GPAが平均以下だとしても、適切な対策をすれば就活を成功に導けます。ここでは、実践的な対策を紹介するので、GPAが平均以下で悩んでいる方は参考にしてください。

1.GPAが低い理由を納得できるよう伝える
面接では、GPAが低い理由について質問されるのを想定し、説得力のある説明ができるよう準備しておくことが大切です。以下のような構成で説明すると効果的でしょう。
まず、状況を正直に説明します。たとえば、「サークル活動に力を入れ過ぎて学業との両立が不十分だった」といった具合です。次に、その経験から得た学びや気づきを述べましょう。最後に、現在どのように改善に取り組んでいるかを具体的に説明します。
GPAが低い理由の伝え方例文
GPAが少し低めのようですが、何か理由はありますか?
はい、1・2年時にサークルの代表活動に注力するあまり、学業とのタイムマネジメントが甘くなり、一部の講義で満足な成績を収められなかったことが原因です。
当時は目の前の活動に夢中になってしまい、優先順位を適切に整理できていませんでした。この失敗を通じて、どれほど情熱を持って取り組んでいても、全体のバランスや計画性が欠けていては成果につながらないことを痛感いたしました。
この反省を活かし、3年次からは毎月のタスクと学習計画を可視化し、週に〇時間は必ず講義の予習復習に充てるスケジュール管理を徹底しております。
上記のような流れで説明することにより、失敗から学ぶ姿勢や自己改善能力をアピールできるでしょう。また、現在の取り組みを示すと、前向きで成長意欲の高い人材であることを印象づけられます。
2.ガクチカの質を高める
学業の成績を補うため、学生時代に力を入れた経験(ガクチカ)の内容を充実させるのが有効です。特に、数値による成果や具体的な貢献度を示せる経験を選びましょう。
たとえば、アルバイトでの売上向上への貢献やサークル活動での目標達成、プロジェクトでの具体的な成果など、実績として示せる経験が望ましいといえます。また、その経験を通じて得られた学びや成長を、志望企業で活かせる形で表現しましょう。
学生時代の経験を通じて培った能力や、直面した課題をどのように克服したかなど、具体的なストーリーとして語れるように準備しておくことが重要です。特にチームワークやリーダーシップ、問題解決能力など、社会人として求められる基本的なスキルに関連づけた説明ができると良いでしょう。
ガクチカについて、詳しくは「自己PRと学生時代頑張ったことの違いと効果的な伝え方は?例文付きで解説」の記事をご覧ください。
3.資格取得やスキル習得で専門性を証明する
資格やスキルは、学業成績とは異なる形で自身の能力を証明する有効な手段になります。特に、業界で認知度の高い資格や実務で役立つスキルを身につけることは、GPAの低さをカバーする強力な武器になるでしょう。
資格選びのポイントは、志望業界や職種と関連性のあるものを選ぶことです。たとえば、IT業界を目指すならプログラミングスキルの証明となる資格、金融業界なら財務や会計の資格といった選び方が有効でしょう。また、TOEICなどの語学資格は、業界を問わず評価されやすい傾向があります。
4.適性検査で高いスコアを取る
多くの企業が採用過程で実施する適性検査は、GPAとは別の客観的な能力指標として重視されます。適性検査の結果はGPAの低さをフォローする材料の一つとなるため、事前に十分な対策を行い高得点を目指しましょう。
適性検査の対策では、問題の傾向を把握し、時間配分を意識した練習を重ねることが効果的です。苦手分野を把握して集中的に学習すれば、短期間でスコアアップが期待できるでしょう。
5.インターンシップで高評価を得る
インターンシップは、実践的な場面で自身の能力を示せる貴重な機会です。特に長期インターンシップでの成果は、GPA以上に説得力のある評価材料になることがあります。
インターンシップでは、与えられた課題に対する姿勢やチームでの協調性、実務能力の高さをアピールしましょう。また、可能であれば担当者から推薦文を書いてもらうなど、第三者からの客観的な評価を得ることも効果的です。
GPAの数値以外の面で自身の価値を示せば、採用担当者に対して総合的な魅力をアピールできます。経験の質を高めることは、面接での説得力も増すため、ESの作成段階から意識して取り組みましょう。
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GPAにとらわれ過ぎず就活の対策に集中しよう
GPAは確かに就活の一つの判断材料ですが、それだけで採用が決まるわけではありません。むしろ、GPAにとらわれ過ぎることで、ほかの準備がおろそかになってしまうほうが問題です。
就活で成功するためには、自己分析や企業研究、面接対策など、さまざまな準備をする必要があります。GPAが気になる場合も、できることから着実に対策を進めてみてください。特にインターンシップへの参加や資格取得など、具体的な行動を起こせば、新たな可能性が開けるでしょう。
最後に覚えておきたいのは、多くの企業が「今後の成長可能性」を重視しているということです。現時点でのGPAに一喜一憂するのではなく、自身の強みを磨き、成長意欲を示していくことが、結果として採用につながる近道となるでしょう。
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GPAと就活に関するよくある質問
ここでは、GPAに関するよくある疑問にQ&A形式でお答えします。GPAで悩む方は少なくありませんが、適切な対策をすれば状況を改善できる可能性は十分にあるでしょう。
GPAが低過ぎて伝えたくない場合は?
GPAの開示を避けたい気持ちは理解できますが、企業から聞かれた場合は正直に答えましょう。嘘をついたり、伝えることを拒否したりすることはかえってリスクとなり得るためです。
ただし、GPAを伝える際は、それを補う情報も併せて説明しましょう。たとえば、「成績は振るいませんでしたが、その分、インターンシップで実践的なスキルを身につけました」といった具合です。また、現在の学習への取り組みや、今後の目標などもあわせて説明できると良いでしょう。
企業側もGPAだけで判断しているわけではありません。むしろ、低いGPAをどのように克服しようとしているか、その姿勢や行動力を見ています。
「就活で嘘をつくとバレる?面接官に見抜かれる理由とリスクを解説」では、就活で嘘をつくリスクについて解説しているので、一読してありのままのアピールを心掛けましょう。
3年生の今からGPAを上げられる?
3年生からでもGPAを上げることは可能です。残りの授業や試験で良い成績を取れば、全体の平均値を少しずつ改善できます。
具体的な対策としては、まず授業への出席を徹底することから始めましょう。また、課題の提出期限を守り、試験対策も計画的に行うことが重要です。不明点があれば、教授に質問したり、クラスメートと学習グループを作って教え合ったりしましょう。
ただし、GPAの大幅な改善には時間がかかります。そのため、並行して就活に向けたほかの準備も進めてください。たとえば、インターンシップへの参加や資格取得、業界研究などに取り組めば、GPAの低さを補う材料を増やせるでしょう。
4段階評価の大学のGPA平均は?
評価区分が4段階であっても、満点が4.0に設定されている場合は、平均の目安は5段階評価と同様に2.4〜2.8前後となります。
ただし、大学によっては満点が「3.0」と設定されているケースがあり、その場合のGPAの平均目安は「1.8〜2.2前後」となります。評価スケールや最高ポイントによって平均値の見方は変わるため、単純な数値比較ではなく自分の大学の基準を確認することが大切です。
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