このページのまとめ
- SPIには能力検査と性格検査があり、テストセンターでは英語能力検査と構造的把握力検査が加わることも
- 構造的把握力検査では、「文章問題の仕分け」と「文の仕分け」を通じ、物事の本質を捉えるスキルが測定される
- 問題集を解いたり、普段から校正のしっかりした文章に触れたりして、構造的把握力検査の対策をしよう
spiの構造的把握力検査と聞いて何か疑問に思った方はいるでしょう。
企業によってはspiの能力検査で主要な言語・非言語分野に加えて、構造的把握力が出題されることがあります。
本記事では、SPIの概要や検査内容、検査の実施方法などについて解説。SPIの中でも馴染みが薄い構造的把握力検査については、詳しく説明しています。SPIや構造的把握力検査に苦手意識をお持ちの方は、ぜひチェックしてみてください。
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spi構造的把握力検査とは
spi構造的把握力検査とは、リクルート社が開発するspi(適性テスト)問題の一部です。ここでは、構造的把握力検査とは何かわかりやすく解説します。
物事の本質を捉える能力を測る目的
構造的把握力検査では、一言でいうと物事の本質を捉える能力を測ることを目的としています。
ものごとの背後にある共通性や関係性を、 構造的に把握する力がどれだけあるかを測定できる問題構成になってるのが特徴です。
テストセンターのみの受検形式が特徴
構造的能力検査の受検形式はテストセンターのみです。
テストセンターとは、適性検査のために用意されている会場にて、会場内のパソコンを使って受検する形式を指します。
構造的把握力検査は、自宅で行うWebテストや、企業の会場で実施される筆記試験には含まれていません。
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spiの能力検査の分野
spiは能力検査と性格検査の2つあります。このうち、能力検査は以下の4つの問題分野に分かれています。
spiを受ける就活生は言語分野・非言語分野の2つの対策が必要です。ただし、英語分野と構造的把握力検査も企業によって受検を必要とされるケースに限り、対策が必要となります。
言語分野
言語分野のテストでは、基礎的な国語力が問われます。言葉の意味・話の要点を正確に捉える力を測るための問題です。
非言語分野
非言語分野のテストでは、論理的思考力や数的処理能力などを測定する問題が出題されます。数学の基礎力の有無がチェックされるものと考えて良いでしょう。
英語分野
英語を業務で必要とする企業では、英語分野を出題する傾向にあります。中学・高校レベルの英語の問題が出題されるテストです。受検者は語彙の問題や穴埋め、長文読解などに取り組むこととなります。
構造的把握力検査
構造的把握力検査では、一言でいうとロジカルシンキング能力を測ることを目的としています。
ものごとの背後にある共通性や関係性を、 構造的に把握する力がどれだけあるかを測定できる問題構成になってるのが特徴です。
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構造的把握力検査を実施する業界の特徴
では、構造的把握力検査はどのような企業で出題されるのでしょうか。よく出題される業界の特徴をお伝えします。
・コンサルティングファーム
・総合商社
・金融業
・広告代理店
・その他難関企業
これらの業界では、問題解決能力やロジカルシンキング能力が高く求められます。
志望する場合は、対策が必須といえるでしょう。
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構造的把握力検査の出題内容
言葉の印象から数学の空間問題などをイメージする人も多いようですが、「構造的把握力検査」は文章を読み解いて構造を認識する問題です。文章の構造を理解し要点をつかめるか否か、つまり「物事の本質を捉える能力」が試されています。
また、検査に設けられた時間は約20分です。テストセンターでは1問ごとの制限時間もあるため、一つの問題を解くために必要な時間を把握しておきましょう。
問題の形式は「文章問題の仕分け」と「文の仕分け」の以下の2パターンに分けられます。前者は、短い文章が示され、構造が類似している文章を4択の中から選ばせるというもの。後者は、それぞれ独立した複数の文を読ませ、それらのグルーピングを行うというものです。
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構造的把握力検査を解くコツ
構造的把握力検査を解くコツをご紹介します。以下を意識することで問題をスムーズに解きやすくなるでしょう。
文章問題の仕分けを解くコツ
文章問題の仕分けでは、まず文章の構成に着目します。文章の流れ、つまり起承転結を把握するということです。構成に目を向けてみると、起承転結になっている文章もあれば、なっていない文章もあることに気付くでしょう。
文章ごとの類似点を見出すのも良い方法です。単語の言い換えが可能であったり、書かれている内容が似通っていたりといったことも、グルーピングに結び付けられる可能性があります。
文の仕分けを解くコツ
文の仕分けは、同一構成の文章が複数並んでいる問題です。そのため着目するのは構成ではなく、文で語られている内容ということになります。各文の趣旨を整理することで、それぞれの類似性または相違に気が付きやすくなるでしょう。
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構造的把握力検査の勉強方法
構造的把握力検査はSPIの他検査と比べて実施機会が少ないため、苦手意識を持っている学生さんも多いのではないでしょうか。
馴染みの薄い構造的把握力検査ですが、ある程度自力で勉強することも可能であると考えられます。例えば構造的把握力検査向けの問題集を活用すれば、出題形式に慣れることができるでしょう。
それ以外では、普段から意識して書籍や新聞、雑誌などの文章に接し、文章の内容を理解する癖を付けておくことも大切であるといえます。構造的把握力を鍛えるためには、SNSのように気軽に読める文章ではなく、校正が充分になされた文章を選んで読むことがポイントです。
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本記事の執筆者
梶川沙綺(かじかわさき)
新卒でレバレジーズ株式会社に入社。年間1000名以上の就活生の支援を行い、入社3年目で神戸支社の立ち上げに携わる。現在は本社でサービスの向上にも関わりながらキャリアコンサルタント国家資格取得に向けてスキルアップ奮闘中。
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