このページのまとめ
- 就活で行われるグループディスカッションは、最初に時間配分を決めよう
- グループディスカッションは積極性や協調性、コミュニケーション能力などが評価される
- グループディスカッションで評価を得るには、日頃からニュースをチェックして自分の意見を持つ
選考の初期に行われることが多いグループディスカッション。初めての場合、グループディスカッション選考と聞いて不安を感じる人も多いのではないでしょうか。しかし、グループディスカッションには初心者でも通過できるようなポイントやコツがあります。
このコラムでは、初心者に向けて選考で見られるポイントやテーマ、選考の流れ、高評価を得るための秘策を就活のプロが詳しくお伝えします。ぜひ参考にしてみてください。
- グループディスカッションとは
- グループディスカッションとグループワークの違い
- グループディスカッションで人事は何をチェックする?
- 積極性
- 協調性・コミュニケーション能力
- 発想力
- 論理的な思考力
- 一般常識や知識
- グループディスカッションの流れと進行のコツ
- 時間配分を決める(1~2分)
- 役割を決める(1~2分)
- テーマに対して定義づけ(5分)
- アイデアを出す(10分)
- アイデアをまとめる(5分)
- 発表者決め・発表準備(5分)
- 発表
- グループディスカッションの役割とポイント
- 司会(リーダー)
- 書記
- タイムキーパー
- 発表者
- グループディスカッション突破のコツまとめ
- グループディスカッションの対策法
- 新聞やニュースで志望業界に関する情報を収集
- ニュースに対して自分の意見をもつ癖をつける
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グループディスカッションとは
グループディスカッション(GD)とは、複数人のチームで与えられたテーマについて議論し、グループとしての結論を出していくものです。選考の初期に実施されることが多く、就活をしていると1度は体験することになるでしょう。
グループディスカッションでは1つの正解のないテーマが出されますが、イメージしやすいよう以下に例をご紹介します。
・業界の10年後はどうなっているか
・社会人と学生の違い
・中小企業と大企業どちらが良いか
・少子高齢化を解決するにはどうすれば良いか
・残業時間を減らすにはどうすれば良いか
・当社の採用基準は何か
テーマは業界に関連する場合もあれば、社会的な課題を議論することもあります。そのなかでも、社会人と学生の違いは比較的多くの企業が採用しているテーマです。
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グループディスカッションとグループワークの違い
グループディスカッション(GD)とグループワーク(GW)には明確な定義や区別はなく、企業によって呼び方が異なるようです。
2つの違いを説明するなら、グループディスカッション(GD)が決められた時間内にテーマに対して議論し結論を出します。一方で、グループワーク(GW)は課題に対して制作物を作成するなど、成果物が求められることが多いようです。
グループディスカッションは30分程で行われることが多いですが、グループワークは1時間~半日、インターンシップなどでは1~2日かけて行われたりもします。GDもGWもまずは流れや時間配分、役割を決めてテーマについて話し合うという点に変わりはないので、両者の違いはあまり気にせず、同様の対策をすれば良いでしょう。
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グループディスカッションで人事は何をチェックする?
グループディスカッションでは、以下のような点が評価されています。そのなかでも、「積極性」「協調性」「コミュニケーション能力」が重要です。
積極性
ここでいう積極性は、単に自ら進んで発言することではなく、「最後ギリギリまで、もっと議題についてよい結論を出せないか」という姿勢です。グループディスカッションで積極性というと、自ら進んで発言しなきゃいけないと思う人が多いものの、そこでいっぱいいっぱいになると逆にうまくいきません。
それよりも、議論に対する前向きな姿勢が大事と念頭に置きましょう。グループディスカッションをやっていくなかでは、決められた時間内で思っていたより早く結論がまとまってしまうこともあるでしょう。しかし、残った時間を惜しみなく、もっとよい結論に出せないか考える姿勢は必ず印象良く残るはずです。
協調性・コミュニケーション能力
グループディスカッションでは面接ではわからない集団の中でのコミュニケーション能力や協調性が明らかになります。積極的な発言はもちろん、周囲に配慮した振る舞いが評価されるのが個人面接との大きな違い。自分ばかりが意見を言うのではなく、発言していない人がいたら発言できるように気配るなど、常に周囲に目配りしましょう。
また、話が本筋から逸れていたらその場を仕切り直すなど、場をまとめる行動ができると高評価が期待できます。
論理的な思考力
グループディスカッションで話す際は、要点を押さえて簡潔に説明しましょう。思ったことは何でも言えば良いというわけではなく、その内容はわかりやすく論理的でなければなりません。
自分の発言に具体的な根拠があるかは、常に意識して話すようにしましょう。
発想力
グループディスカッションのテーマによっては、固定観念に捉われない柔軟な発想力がチェックされることもあります。特に、社会問題系の課題や新しいサービスの企画といった課題では、柔軟で斬新なアイデアが評価されるでしょう。
一般常識や知識
グループディスカッションの課題によっては業界や経済に関連する知識が必要な場合があり、時事ニュースを知っているかといった知識面が評価される可能性があります。
そのため、一般常識や業界の基礎知識などを身につけておくと、ディスカッションで役立つでしょう。
採用担当者にとって、グループディスカッションは実際に働いている様子が想像できる選考形式です。課題によっても評価の基準は異なりますが、共通して注目されるのは「チームにどれだけ貢献できているか」。選考中は周りをよく見渡しながら、自分が果たせる役割をこなしましょう。
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グループディスカッションの流れと進行のコツ
グループディスカッションは、お題が出されてから以下の流れで行うのがポイント。初めての方は、この流れと大まかな時間配分だけでも押さえておくことで落ち着いて臨めるでしょう。
時間配分を決める(1~2分)
お題が出され開始してからは、まず時間配分を決めましょう。就活のグループディスカッションは、所要時間30分程で行われるのが一般的です。最初に、「何分までに定義づけをし、何分までアイデアを出し、何分までにはまとめるか」といった時間配分を大まかに組み全体で進行の認識を揃えておくとスムーズに進めやすくなります。
役割を決める(1~2分)
役割は慣れてくると自然に決まることもありますが、初めての人が多い場合は決めておいたほうが無難でしょう。
司会は、グループディスカッション初めての人や苦手意識のある人は無理にやろうとしなくても問題ありません。ほかにグループディスカッション経験者や上手く回せそうな人がいれば、その人にお願いしてみましょう。適任者をしっかり見つけ、お願いするのもビジネスで大事な力です。
その他役割には書記やタイムキーパーがありますが、できる人や気づいた人が積極的にやると良いでしょう。
テーマに対して定義づけ(5分)
役割分担を終えたら、テーマに対して定義づけをしておくと良いでしょう。
グループディスカッションでは抽象的なテーマが出されることがよくあります。抽象的なテーマの場合、人によって解釈が異なり、最終的にアイデアをまとめにくくなることも。
グループディスカッションではこれが正しいという答えはありません。たとえば、「業界の10年後はどうなっているか」というテーマの場合は、「業界」の定義が広くて分かりにくいため、「受けている企業の〇〇業界」と定義して進めるなどしましょう。
アイデアを出す(10分)
定義づけを終えたら、今度はアイデア出しです。アイデア出しは、「各自でアイデアを出す時間」「お互い共有する時間」と分けて使っても良いでしょう。また、グループディスカッションはこれが正しいといった答えがないので、躊躇せずアイデア出してみるのもおすすめ。 ほかの人とは異なる視点で見てみたり、自分や身近な実体験などから意見を述べてみたりするのは、良いアイデアを出すうえでのポイントです。
アイデアをまとめる(5分)
アイデアを出し終えたら、構造を整理し一つの結論にまとめていきましょう。皆で出した意見を一つにまとめる際は、周りの様子を見たり、確認を行いながら進めると良いでしょう。
発表者決め・発表準備(5分)
発表者は、議論中に多く発言していた人などで自然に適任者が決まることもあります。グループディスカッションは積極性が求められる場のため、可能であればチャレンジしてみるのも良いでしょう。
発表者が決まったら、発表者が困らないよう話す内容を一緒に整理したり確認する時間を作ったりして配慮することも重要です。
なお、グループディスカッションは発表時間も短く収まることが多いので、発表者は一人に決めたほう良いものの、成果物を伴う場合は皆で分担するほうが良い場合もあります。
発表
発表者は人事に向けて自信をもってプレゼンしましょう。もし、自分ではなく誰かに発表をしてもらう際は、発表者が話すことに補足でサポートするといった配慮が大切です。
人事から発表に対して質問が来た場合も、同様に助け合いましょう。
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グループディスカッションの役割とポイント
グループディスカッションの役割には、大きく司会(リーダー)・書記・タイムキーパー・発表者があります。ここでは、それぞれの任務と任務を果たすうえでのポイントを解説。役割決めの際は、積極性も大事ですが、良い時間にするために自分より適任そうな人がいればお願いしてみると良いでしょう。
司会(リーダー)
議論の進行役として、メンバーに意見を求めたり、出た意見をまとめたりします。
グループディスカッション1回でも経験がある人や、ファシリテーターが得意な人が担当すると良いでしょう。皆の考えていることや様子を見て配慮を行い、最終的に一つの結論にまとめることが大事です。
書記
議論の要点を書き留める役割です。ただ単にメモをとるだけではなく、出た意見に共通点を見つけて分類したり、議論の最中に今までの意見を整理・共有したりすると評価に結びつきます。
また、書記をする際は自分だけが見えるようにではなく、皆が見えるような位置に大きく書き、ホワイトボードがあれば上手く活用すると良いでしょう。
タイムキーパー
「あと5分で結論を出しましょう」といった、時間配分を意識して議論を進める役割です。時間管理をする際、テーブルの中央など全員が見えるところタイマーを置き、自分だけでなく周りも時間を把握できるようにするのがおすすめです。
発表者
議論の結論を発表する役割です。発表者は1人で指定されることもあれば、複数人でも構わないこともあります。複数人の場合、発表の進行をする人、聞き手からの質問に答える人、といった分担を決めると良いでしょう。
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グループディスカッション突破のコツまとめ
まずは本記事でお伝えしたポイントをしっかり押さえましょう。最後まで議題に対して良い結論に持っていくことを大事にしてください。
また、グループディスカッションの「役割」についてご説明しましたが、自分に向いていない役割につくのはおすすめできません。グループディスカッションでは自分が貢献できるポジションにつきましょう。
役割につかなかったのであれば、積極的にアイデアを出したり、メンバーの意見をまとめたりすることでも十分議論に貢献できます。たとえば、メンバーの中に自分の意見ばかり言う人がいたら、「順番に皆の意見を聞いていきましょう」と言ってその場の雰囲気が悪くならないように仕切り直すことも大切です。
参加中はアピールにつながる行動をしていても、評価する社員の目にとまらなければ意味がありません。そのため、ディスカッション中はハキハキとよく通る声で話すのもポイント。
また、選考中は発言だけでなく、「背もたれに反り返っていないか」「腕をくんでいないか」といった姿勢にも気を配りましょう。何も発言せずにメモばかりとる、周囲に同調してばかりいる、意見を主張しすぎる、といった振る舞いは評価を下げてしまうので気をつけてください。
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グループディスカッションの対策法
グループディスカッションの対策として事前にできることをもっと知りたいという方に向けて、おすすめの対策方法を2つお伝えします。
新聞やニュースで志望業界に関する情報を収集
就活中は新聞やニュースをこまめにチェックし、特に志望業界に関する情報については最低限の知識を身につけましょう。お題にもよりますが、グループディスカッションでは業界の知識があると役立つことがあります。
ニュースに対して自分の意見をもつ癖をつける
ニュースに対して自分の意見をもつ癖をつけましょう。面接やグループディスカッションで考えを求められた時に答えやすくなりますし、アイデアも出やすくなります。
家族や友人との会話でも常に自分の意見を持つ習慣をつけ、相手の話を丁寧に聞く姿勢を身につけると、選考でも自然とその力を発揮できるようになるでしょう。
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本記事の執筆者
梶川沙綺(かじかわさき)
新卒でレバレジーズ株式会社に入社。年間1000名以上の就活生の支援を行い、入社3年目で神戸支社の立ち上げに携わる。現在は本社でサービスの向上にも関わりながらキャリアコンサルタント国家資格取得に向けてスキルアップ奮闘中。
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