もう緊張しない!一人でできる面接練習法

企業で面接官を担当する方が、会社説明会やメディアを通じて「素のあなたが見たいので、ありのままで来てくださいね」と言っていることが多くあります。

これはウソです。信じてはいけません。

なぜか?

面接の場は就活生であるあなたにとっては全く慣れていない場です。いきなりありのままの姿勢で面接に臨んだら、噛んだり、どもったり、挙動不審になったりしてしまい、落ちてしまう可能性があるからです。

よって、面接は事前の練習が重要です。今回はその練習方法について紹介していきます。
 

本記事の執筆者
高田 晃一(たかだ・こういち)

就職活動コンサルタント。これまで22,000名以上の就活生の内定獲得を支援。また、採用活動コンサルタントとして、日本全国さまざまな規模の企業の新卒採用活動の支援も行っている。著書に『2万2000人超を導いた就活コンサルタントが教える これだけ!内定』(あさ出版)、『188社落ちても内定とれた!大逆転の就活攻略法』(同文舘出版)。
 

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面接で緊張をなくすことは難しい

はじめに、面接を練習する目的は何か?という目的意識を持つことが重要です。しかし、達成できない目的を設定してしまう人がいます。

それは「緊張をなくす」ということです。

結論から申しますと、緊張は絶対になくなりません。

多くの就活生は「緊張はなくなるものだ」と思い込んでいますが、緊張をなくそうとすると、余計に緊張は増幅されます。逆効果です。

ですので私は、「緊張とは共存しましょう」と就活生の皆さんに言っています。症状の大小はありますが、面接はどうしても緊張してしまうものなので、それならばいっそのこと緊張と仲良くするのです。

「面接は緊張するものだ」と認識したうえで臨むと、その中で最大限頑張ろうという気持ちが生まれ、むしろ受け答えのクオリティが上がります。よって、面接を通過する確率も高くなるのです。
 

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自宅で面接練習をするなら


面接練習の方法はいくつかありますが、あなた一人でできる方法をお伝えします。

その練習法とは、あなたが話している姿をスマホで撮影して、動画をチェックをするのです。使うものは、スマホ(できればビデオカメラ)だけ。

本やネットで面接の想定質問を探し、それらの質問に答えているときの自分の様子を撮影してみてください。チェックする箇所は大きく2つあります。
 

①話している時間・内容をチェックする

いくらでも撮影できるからといって、長く話しがちになっていませんか?

あまりにも長いと、本番の面接で「この学生の話、長いな…」と思われてしまい、落ちる可能性が高まります。

1つの質問に対する回答は、長くても1分以内に収めましょう。1分は、文字に換算すると約330字。原稿用紙1枚の文字数よりも少ないのです。

そして、ダラダラと話すのではなく1文を短くするように意識しましょう。大体1文は40字以内に収めるのが理想です。1文を短くしリズミカルに話すことによって、あなたが話す内容が面接官の頭の中に入りやすくなります。

次に話の内容です。

あなたが面接で話す内容は、企業が求めている人物像に合致しているでしょうか? 企業のさらなる利益の獲得に対して、あなたが十分に貢献できる内容でしょうか? これも非常に重要です。撮影した映像をチェックするときに話の内容も再確認しましょう。
 

②話すときの姿勢をチェックしよう

あなたは面接のとき、どんな顔つきで話していますか? どんな姿勢でイスに座っていますか?

これも面接において重要な要素ですので、動画をチェックし改善しましょう。

顔つきについては練習を繰り返して、笑顔で話せるようにしましょう。緊張のあまり怒っているような顔で話す方が非常に多くいます。

「笑顔」とは、口角が上がっている、ということです。これは撮影での面接練習を繰り返すことによってできるようになります。

そしてイスの座り方。あなたはどのような座り方をしていますか? もちろん、背もたれに寄りかかってはいけません。背筋を伸ばし、少し前のめりになって、面接官の目を見るのです。

また、女性は脚を開かないように注意しましょう。パンツスーツの女性で、面接が長丁場になると段々脚が開いてきてしまう方がいます。これではせっかく話す内容がよくても、印象があまりよくありません。

ポイントは足を置く場所です。多くの就活生が、脚を真下に下ろして座りますが、私はこれはオススメしていません。

面接官から見たときのあなたの脚が、短く見えてしまうためです。

イスに座るとき、脚は少し前に出しましょう。こうすると、面接官から見てあなたの脚は長く見えて印象もよくなります。これは男性においても同じことが言えます。

以上の2つのポイントを押さえながら面接の様子を撮影し、動画をチェックして改善する。これを繰り返し練習すれば本番の面接でもきっと上手くいくでしょう。

 

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