就活での逆質問例50選!面接でアピールする際のポイントや準備方法も解説

このページのまとめ

  • 就活では、入社後の姿がイメージできるような逆質問をすると効果的
  • 就活の逆質問では、疑問点を聞くだけではなく自分自身のアピールもできる
  • 就活で逆質問をする場合、調べれば分かる内容は聞かないようにする

就活での逆質問例50選!面接でアピールする際のポイントや準備方法も解説のイメージ

就活の面接で「何か質問はありますか?」と聞かれる逆質問に、何を言ったら良いか分からない学生もいるでしょう。「どんな質問をすれば好印象を与えられるのか」「企業研究が不十分だと思われないか」と考え込んでしまう就活生は少なくありません。

この記事では、逆質問の目的や理由、好印象を与える質問例、避けるべきNG例、作り方の手順まで、実践的に解説しています。面接で慌てないためにも、事前準備に役立てましょう。

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目 次

就活で使える逆質問集一覧

ここでは、企業の行う逆質問の例文を挙げました。自分の興味・関心や志望先の企業に合った質問があれば参考にして、面接前に準備してみてください。

求める人物像に関する逆質問

・御社で△△職として活躍するためにはどのような素質が必要ですか
・採用ページに求める人物像として△△の記載がありますが、具体的にどのような能力を意味しますか
・求める人物像について、どうしてそのような能力が必要ですか
・私には△△という強みがあるのですが、今回募集している△△職ではどのような強みを持った人材が求められていますか
・御社において第一線で活躍されている方の共通点があれば教えてください

社風や企業風土に関する逆質問

・私は△△部で働きたいと考えていますが、△△部はどのような雰囲気の職場ですか
・御社では働き方改革として△△を進めていますが、△△を導入して最も大きく変わったのはどのようなところですか
・御社は若くて活気のある社員の方が多い印象ですが、業務外で社員同士の交流はありますか
・御社の企業理念である△△に強く共感したため、実際に取り組んでいる活動などがあれば教えてください
・社員同士の仲がとても良いとお聞きしましたが、休日やプライベートでも社員同士で集まる機会がありますか

企業の将来や経営に関する逆質問

・海外勤務に興味があるのですが、御社が行っている海外展開の将来的なビジョンを聞かせてください
・△△職は△△事業に関わることが多いと思うのですが、△△事業の今後の方向性を教えてください
・先日、△△新聞で御社が取り扱っている△△の市場規模は縮小傾向にあると報じられていましたが、今後の△△についてはどのようにお考えですか
・私の△△といった経歴を踏まえると、御社の△△という理念に沿って成長していくためには、どのようなことを身につけていけば良いですか
・私は現在△△について勉強中なのですが、仕事の頑張り次第で△△に挑戦できますか
・御社の△△事業に興味があるのですが、この事業を始めようと思ったきっかけなどをお聞かせ願えますか
・御社が今後力を入れていきたい事業はありますか
・現在、御社の中で課題となっているのはどのようなことですか

必要なスキルやキャリアプランに関する逆質問

・私は△△が得意なのですが、御社で△△できる人が活躍している事例はありますか
・先ほど「入社前には△△の知識を身につけておくと良い」というお話がありましたが、入社した方が実際にしていたおすすめの勉強法や、参考になる書籍があれば教えてください
・先ほどのご回答では、新入社員研修で△△について学ぶということでしたが、仕事をするうえで△△の資格を持っていると、どのようなメリットが得られますか
・御社でキャリアアップしていくためにはどのような素養が必要ですか
・少しでも早く、多くの知識を身に着け活躍したいと考えているのですが、入社後はどのくらいの研修を経て実務に携われますか
・将来的にリーダーとして活躍したいと考えているのですが、御社で活躍できるリーダーにはどのようなスキルが求められますか
・将来的に主任やチーフなどの責任があるポジションを目指したいと考えていますが、御社はどのような評価方法を採用していますか
・御社の海外事業に興味があるのですが、どのような成果を挙げると、その事業に参加できますか
・仕事ぶりが認められれば、御社の△△職にチャレンジすることは可能ですか
・御社で規模の大きな仕事を任されるようになるには、どのような分野の知識を深めたほうが良いですか
・△△職で掲げている目標などはありますか
・△△職には△△という目標があるとお聞きしましたが、具体的にどのようなことに注力して目標達成を目指しているのでしょうか
・△△職の場合、異動はありますか
・△△職の場合、転勤はどのくらいの頻度でありますか
・「新入社員は将来的に△△のような活躍ができる人材になってほしい」というイメージはありますか

業務内容や1日のスケジュールに関する逆質問

・御社で△△職として働くやりがいはどのようなところにありますか
・実際の業務の中で「これが特に大変だった」というエピソードがあれば教えてください
・私は△△の資格を持っているのですが、実際の業務に活かすことは可能ですか
・実際の業務の中で、特に嬉しかったことや辛かったことなどはありますか
・△△職の仕事の流れを1日のスケジュールとあわせて教えてください
・御社の繁忙期はいつでしょうか
・応募した△△職の部門構成について教えてください
・△△職は、どのように活躍して会社に貢献できますか
・実際の業務は何人くらいのチームで行いますか
・△△社と取引があるとお聞きしましたが、お客さまとはどのような姿勢で接していますか
・御社で働くにあたって、新入社員のうちに注力すべき部分はどこですか

面接官の意見を聞く逆質問

・△△さま(面接官)が見て、新入社員が最初につまずくのはどのような部分だと思いますか
・△△さま(面接官)が入社後に感じたギャップなどは何かありますか
・△△さま(面接官)が実際に仕事で感動したエピソードなどは何かありますか
・△△さま(面接官)は△△部の部長とのことですが、どのような性格やスキルを持った部下が入社したらうれしいですか
・△△さま(面接官)が働いていて「ここが自社の強みだ」と感じる部分はどこですか
・△△さま(面接官)が感じている御社と競合他社の1番の違いは何ですか

面接で使える質問については、「就活の面接で聞かれる質問集40選!答え方のポイントや回答例も解説」の記事でも紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。

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就活で避けたい逆質問のNG例30選

新卒採用の面接では、避けた方が良い逆質問もあります。内容別に避けたい逆質問を30例紹介するので、質問内容を考える際の参考にしてみてください。

条件や待遇に関する質問

条件や待遇についての質問は、避けることをおすすめします。「仕事よりも待遇を気にしている」「条件が良い企業であればどこでも良いと考えている」などと思われてしまうからです。

逆質問を行う際は、以下のような質問は避けるようにしてください。

・残業はありませんか
・有休消化はどのくらいされていますか?
・福利厚生はどのような形ですか?
・年間の休日は何日ですか?
・有給休暇はいつから使えますか?
・平均年収はどのくらいですか?
・ボーナスはどのくらいですか?
・休日出勤はありますか?
・各種手当はありますか?
・△△職の実際の残業はどれくらいですか

特に、給料は気になる部分ではありますが、逆質問では聞かないようにしましょう。また、給料などの条件は募集内容に提示されているケースも多いので、「求人の詳細を確認していない」といった印象を与えてしまう可能性もあります。

就活で給料について触れる際の注意点などは、「志望動機で給料に触れるのはNG?伝え方のコツや例文を解説」の記事も参考にしてみてください。

ネガティブに捉えられる質問

質問内容がネガティブに聞こえるものも辞めましょう。志望意欲や入社への熱意が伝わるような、ポジティブな質問が大切です。

たとえば、以下のような質問はマイナスの印象を与えやすいので、避けるのが賢明です。

・特に聞きたいことはありません
・社員の交流はありますか?できれば参加したくありません
・△△の業務は大変ですか?
・リーダーにはなりたくないのですが可能性はありますか?
・業界トップの△△より劣っている理由はどこですか?
・業績が伸び悩んでいる理由は何ですか?
・離職率が高いのはなぜですか?
・研修は厳しいですか?
・仕事は大変ですか?
・仕事にノルマはありますか?

特に、「△△はしたくない」「△△は嫌」のような内容は、ネガティブな印象を与えます。マイナスの印象を与えないかを考えて、逆質問の内容を選びましょう。

企業研究ができていないと思われる質問

企業研究を行い、調べれば分かる質問をするのもNGです。「企業に対する興味がない」「企業研究ができておらず、入社への熱意が低い」などと思われてしまいます。

たとえば、以下のような質問は企業研究ができていない印象を与える可能性があるでしょう。

・御社の強みは何ですか
・御社の社風を教えてください
・御社の創業はいつですか?
・御社の主力事業は何ですか?
・御社の主力商品は何ですか?
・海外展開はどこの国に行っていますか?
・競合他社はどこですか?
・今力を入れている事業は何ですか?
・入社したらどのような仕事を任されますか?
・入社後は△△のスキルが身につきますか?

企業の強みや事業などは、企業のWebサイトや会社説明会で確認できる内容です。自分で調べられる逆質問で聞く前に、自分で企業について一通り調べましょう。

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就活の面接で企業が学生に逆質問を求める6つの理由

企業が逆質問を求めるのは、就活生の志望度や自社の社風と合っているかを確認するためです。ここでは、逆質問が行われる6つの理由を紹介します。

1.志望度を測るため

企業が逆質問を求める理由の一つは、学生の志望度の高さを確認するためです。逆質問の内容から、どれだけその企業に興味を持っているか、どれほど企業について知りたいと思っているかを判断しています。

厚生労働省の「令和5年若年者雇用実態調査の概況」によると、企業が新卒採用時にもっとも重視した点として「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」が挙げられました。

新卒採用の選考にあたり重視した点 割合
職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神 79.3%
コミュニケーション能力 74.8%
マナー・社会常識 58.6%

参照:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況 表4 採用区分、若年正社員の採用選考の有無及び採用選考にあたり重視した点別事業所割合

つまり、企業研究の深さだけではなく、「どう貢献したいか」「どう成長したいか」という入社後の意欲が感じられる質問が、企業が最も重視する要素になるのです。

たとえば、企業研究をしっかり行ったうえでの具体的な質問であれば、「入社意欲が高い」と評価されるでしょう。逆に、「特にありません」と答えてしまうと、志望度が低いと判断される可能性があります。

面接前には十分な企業研究を行い、意欲が伝わるような質問を考えることが重要です。

参照元
厚生労働省
令和5年若年者雇用実態調査の概況

2.自社の魅力をより深く知ってもらうため

企業は、逆質問を通じて学生に自社の魅力を伝えることも目的の一つとしています。就活生が抱える疑問に答えることで、他社との違いや自社の強みを具体的に伝えられるからです。

逆質問への回答次第では、学生の志望度がさらに高まり、内定受諾につながることもあります。企業側も、就活生から選ばれる存在であることを意識しているため、逆質問を自社の魅力をアピールする機会として活用しているのです。

3.コミュニケーション能力を判断するため

逆質問は、学生のコミュニケーション力をチェックするためにも行われます。自己紹介や自己PRとは異なり、逆質問では学生自身が自発的に考えて発言する必要があるからです。

内定のためには、面接官とのやり取りや説明会で得た情報をもとに、「自分はどう考えたか」という視点を加えて質問できるかがポイントとなります。

さらに、質問と回答のやり取りをスムーズに行うだけでなく、話を理解していることを示す相槌やリアクションを意識すると、より好印象を与えられるでしょう。

4.質問力や準備力を知るため

逆質問からは、人に分からないことを聞けるかや、事前に準備を整えられるかも見られています。必要なことを準備する力や、分からないことを確認するスキルは仕事でも欠かせないからです。

分からないことがあったとき、上司や同僚に質問して疑問を解消しなければ仕事が進められません。
また、仕事では準備を万全にして、成果を残すことも必要です。不十分な状態で仕事と向き合う人材は、評価されず成果も残せないでしょう。

企業側は逆質問を通して、就活生が物事に向き合う姿勢を見ています。しっかりと準備し、入社に向けて活かせる質問を行うようにしましょう。

5.応募者が自社とマッチしているかを確認するため

逆質問の内容からは、企業と就活生のマッチ度もみられています。逆質問から就活生が重視している内容が分かり、自社の方針や状況と合うかを考えられるからです。

たとえば、「海外事業の状況を教えてください」「海外出張はありますか」などと聞く就活生は、海外で働く意欲があると想像できます。企業側が海外事業を強化したいと考えているのであれば、これからの方針にマッチする人材だといえるでしょう。

一方で、応募先の企業文化やビジョンから離れた質問をすると、「自社の社風に合わない」と判断されてしまう可能性もあります。ミスマッチを防ぐためにも、企業側の状況や社風を理解したうえで、逆質問を用意することが大切です。

6.入社後の姿をイメージするため

逆質問を通して、入社後のイメージが確認されています。就活生の興味を知り、入社後の配属に役立てたいからです。

たとえば、「営業職の1日を教えてください」と質問する就活生は、営業職に興味があると分かります。企業側がどの部署に配属しようか悩んでいる場合、「営業職に興味があるなら、営業を任せよう」と判断することもあるでしょう。

自分の興味のある仕事については、逆質問のタイミングで詳しく聞いておくのをおすすめします。

逆質問に必要な企業研究の方法については、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事で解説しているので参考にしてみてください。

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就活における逆質問の作り方

就活の逆質問は、「企業情報を5つの観点で整理」 →「疑問を洗い出して優先順位を付ける」の2ステップで深い質問に仕上がります。基本情報を把握してから疑問化することで、「調べれば分かる質問」を避け、思考力と志望度を示す質問に変えられるでしょう。

業界・企業を5つの観点で把握する

まずは情報を5つの観点で集め、要点をメモ化します。

1.製品・サービス

逆質問を考える前に、まずは製品やサービスについて調べましょう。

・主力製品
・強み、差別化している部分
・価格帯
・提供価値
・同業他社との比較

観点としては、商品の生産量や販売額、ラインナップ、特徴、価格などです。これらをリストアップして可視化し、しっかり把握しましょう。

2.基本情報

企業の基本情報は以下のポイントをチェックします。

・事業内容
・従業員数
・設立年
・売上高
・関連会社
・採用情報

上記の内容は会社のWebサイトを見たら分かるでしょう。調べれば簡単に分かることがほとんどのため、「基本情報を教えてください」といった逆質問はNGです。

3.企業理念

企業理念は会社の価値観を表すもの。しっかり自分のなかに落とし込み、「現場でどのように企業理念が体現されていますか」といった逆質問をするのがおすすめです。

・理念
・価値観
・行動指針の現場での実装

逆質問のコツとして、理念そのものの説明ではなく「現場での体現」を聞くことが挙げられます。説明自体を聞いてしまうと、面接官に「自社のWebサイトなどを見ていないのかな…」とマイナスな評価につながる恐れがあるでしょう。

4.働く環境

逆質問を作るための準備として、働く環境についても理解しておく必要があります。

・転勤の有無
・勤務時間
・福利厚生
・評価制度
・社風(一次情報:採用HP、社員インタビュー/二次情報:口コミなど)

逆質問を作る際は企業のWebサイトに書いてある内容を「引用+深掘り」することを意識してみましょう。

5.将来性

将来性をチェックする際のポイントは以下のとおりです。

・企業の数年先の目標と道筋
・企業が一番力を入れている事業
・お金やリソースを使っている分野
・会社を成長させる要因と、それを妨げるかもしれない要因

企業のIR情報やニュースリリース、採用資料などから情報を集め、「自分はこう思う」という予測や分析を行います。そして、立てた仮説を前置きとして伝え、それについてどう考えているかを確認する質問にしてみましょう。

疑問を洗い出し項目別に優先順位を付ける

出てきた疑問は面接フェーズや相手の職種・役職に合わせて並べ替えると、説得力が増します。疑問の棚卸し例を以下の表にまとめました。

疑問の内容 誰に対しての疑問か 選考のタイミング
同機能でも価格が高い理由は? 事業部の面接官 二次面接以降
求める人物像「△△」の具体的な行動は? 現場社員 一次面接
若手の挑戦が評価に結びついた事例は? 配属先想定の管理職 最終面接

また、逆質問の優先順位を決めるときは、簡易的なスコアをつける方法がおすすめです。まず、各質問について以下の3つの観点で点数をつけます。

重要度:その質問が自分の志望度や理解にどれだけ直結するか(1〜3点)
フェーズ適合:質問する相手が答えやすい内容かどうか(1〜3点)
差別化:ほかの学生があまり聞かない、オリジナリティのある質問かどうか(1〜3点)

この3つの合計点が高い質問から順に面接で聞くようにしましょう。聞くべきことを聞くべき人に、順序よく伝えられ、面接官に好印象を与えやすくなるためです。

就活の面接対策は何をする?具体的な方法とよく聞かれる質問50選」の記事では、面接でよく聞かれる質問を紹介しています。逆質問を考える際に活用できるので、ぜひチェックしてみてください。

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【選考段階別】就活で使える逆質問の考え方と例文

逆質問の内容は、選考段階に応じて変えていくのがポイントです。面接ごとに面接官が変わるので、相手の役職や立場に応じた質問内容であればさらに評価が高まります。

ここでは、選考段階別に、逆質問の内容を考えるポイントを解説するので参考にしてみてください。

一次面接

一次面接の面接官は、基本的なマナーやコミュニケーション能力、入社意欲などを見ています。そのため、業界・企業研究をしたうえで、より具体的な情報を得るための質問をしましょう。

OK例文

・具体的な仕事内容について
・社内の雰囲気について
・求める人物像について

一次面接の面接官は、一般的に採用担当者や現場の従業員などが担当します。業務内容や社風など、現場についての質問をメインにするのがおすすめです。

NG例文

・一次面接を通過できる人の条件はありますか?
・現時点での私はどのような評価でしょうか?
・休日はどのようなことをして過ごしますか?

自分自身の評価に対する内容や、面接に関係のないプライベートの逆質問は避けましょう。

一次面接での対策については、「一次面接の頻出質問7選!企業の評価項目と回答例・落ちる人の特徴を解説」の記事で詳しく解説しているので、アピールの参考にしてみてください。

二次面接

二次面接の面接官は、「業務に必要なスキルがあるか」「入社後に努力して成長できそうか」などのポテンシャルを確認しています。二次面接の逆質問では、入社後のイメージを持たせられそうな質問をするのがおすすめです。

OK例文

・活躍している人はどんな人か
・具体的なキャリアパスはどのようなものか
・入社前に身につけておくべき知識やスキルはあるか

一次面接で基礎的な能力は見られているので、二次面接では入社への意欲や熱意をアピールしましょう。「入社した場合はこんな感じで活躍できそうだな」というイメージを面接官に持たせられるかどうかが大切です。

NG例文

・福利厚生のなかで、御社として活用すべき項目はありますか?
・昨年の御社の売上高を教えてください
・給与の手取り額はいくらですか?

二次面接では一次面接以上に、選考の基準が厳しくなる傾向にあります。そのため、上記のような調べれば分かることを聞くのは、企業研究が不足している印象を与えるのでNGです。

最終面接

最終面接は、企業にとって内定を出すかどうか最終的に判断するための場です。入社意欲や熱意をあらためて伝えるためにも、企業の将来や方針について質問し、面接官に「長い目を持って働く意志がある」などと思ってもらう必要があります。

OK例文

・海外進出は考えているか
・これから力を入れていこうとしている分野は何か
・仕事をするうえで大切にしていることは何か

最終面接になると面接官は役員や代表レベルになります。そのため、企業方針や今後の事業展開など、会社全体の方向性についての回答をもらいやすいでしょう。

企業の将来的な方向性に関する質問をすると、自分の将来と企業の将来を照らし合わせることができて、入社後のミスマッチを防ぐことにもつながります。

NG例文

・残業は月に何時間程度していますか?
・仕事を辞めたいと感じたことはありますか?
・社員研修や育成の制度について教えてください

面接の段階にかかわらず、「辞めたいと感じたこと」といったネガティブな内容の逆質問はやめましょう。また、入社前から残業時間を気にしていると「仕事内容よりもプライベートを優先する人」「残業がないことだけを重視している」という印象を与えかねません。

最終面接での逆質問については、「最終面接で社長にする逆質問の例文27選!考え方のポイントと避けたい内容」も参考にしてみてください。

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就活での逆質問の一般的な流れ

面接での逆質問は「質問 → 回答を受け止める → 感謝を伝える → 必要に応じて追加質問」という流れを意識するとスムーズに進められます。

面接官からの合図を待つ
→ 「何か質問はありますか?」と聞かれたら、準備した質問のなかからふさわしいものを選びましょう。

優先度の高い質問をする
→ 特に知りたいこと、または会話のなかで出てきたテーマを深掘りすると効果的です。

回答を受け止め、感謝を伝える
→ 「研修の内容について深く理解できました。ありがとうございます。」など、理解したことや感想をひと言添えましょう。

追加の質問があれば展開する
→ 面接官の表情や時間を意識しつつ、余裕があればさらに質問してもOKです。

就活の逆質問は「一問一答」で終わらせるのではなく、対話を意識することが大切です。流れを把握しておけば、自然に会話が広がり、より好印象を与えられます。

就活全体の流れも把握しておきたい方は、「就活のやり方と流れを解説!準備から内定までのポイントと相談先も紹介」の記事を参考にしてみてください。

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就活で逆質問をする際のポイント

逆質問はただ質問するだけではなく、入社後の姿がイメージできるような、アピールにつながる質問を行うのが大切です。ここでは、面接で逆質問を行う場合に大切なポイントを解説します。

企業研究を行い質問内容を考えておく

質問内容は企業研究を行い、より深い質問ができるように準備しておきましょう。前述したとおり、調べれば分かるような質問は、「企業研究ができていない」と評価を下げてしまいます。

企業研究を行ってみると、「もっと詳しく知りたい」「Webサイトだけでは分からなかった」などの疑問が出てくる場合もあるでしょう。詳しく聞くことにより、自分が目指す仕事や働き方なのかを考えられます。

逆質問は志望企業で実際に働く方に質問できる機会です。企業研究を行い、普通に調べるだけでは分からないことを聞いてみましょう。

企業理解が深まる質問を用意する

就活の逆質問では、会社理解を深められる質問をすることが大切です。企業研究で得た情報と実際の業務・社風とのギャップを埋められるだけでなく、面接官に「きちんと準備をしてきた」と好印象を与えられます。

たとえば、「△△についてHPで拝見しましたが、実際に現場でどのように活かされていますか?」と、調べた情報を交えた逆質問をすると、企業理解を深められると同時に「しっかり企業研究をしている学生だ」と評価してもらえるでしょう。

就活の逆質問では「調べたこと+自分の疑問」を組み合わせて質問するのがコツです。入社後の自分をイメージできる質問を心掛ければ、好印象につながります。

入社後の姿がイメージできるような質問を選ぶ

逆質問では、入社後の姿がイメージできるような質問にするのがポイントです。自分が働く姿を想像したうえで、質問を考えてみましょう。

たとえば、「マーケティング職を志望しているのですが、どのような能力が必要ですか」と伝えれば、「業務に対して意欲的に取り組めそう」「自発的に学べる人」という印象を与えます。「業務で必要な能力は何ですか」よりも具体的であり、イメージが沸きやすいでしょう。

逆質問を使ってアピールを意識する

逆質問を使って、自分の強みやスキルのアピールも可能です。加えて入社への意欲もアピールできるので工夫してみましょう。

たとえば、業務に使える資格を持っている場合、「△△の資格がありますが、御社の業務のどのような場面で活かせそうですか?」と質問できます。すると、資格を所持しているアピールとともに、自分が業務で活躍するイメージも持たせられるでしょう。

逆質問は聞きたい内容を聞くだけではなく、アピールにも使える場面です。志望企業に合う強みやスキル、経験などがあれば、さりげなく質問に混ぜてみましょう。

「その質問をする理由=意図」を伝える

就活の逆質問をするときは、単に質問を投げ掛けるだけでなく、「その質問をする理由=意図」を伝えるとより効果的です。

意図を添えることで「その場しのぎで聞いているのではなく、自分の将来像を考えて質問している」と伝わり、面接官が答えやすくなります。結果として、意欲や主体性をアピールできるでしょう。

たとえば、「御社の新規事業に強く興味があります。自分が関わる可能性を知りたいので、若手社員がどのように関わっているのか伺えますか?」と、質問の背景をひと言添えるだけで意欲を持って逆質問していると伝わるでしょう。

逆質問の回答から深掘りする質問をする

就活の逆質問では、面接官の回答をもとにさらに深掘りした質問をすることで「思考力のある学生」と評価されやすくなります。

用意してきた質問をただ読むだけでは、受け身の印象を与えかねません。面接官の答えに合わせて新しい質問を展開できる学生は、「柔軟に考えられる」「対話力がある」と印象づけられるでしょう。

事前に想定した回答をもとに追加質問を考えておくと、自然に会話が広がり「ほかの学生と差別化」できます。就活の逆質問を単なる一問一答で終わらせるのではなく、回答を踏まえて深掘りする姿勢を見せることが大切です。

逆質問はいくつか用意しておく

逆質問は1つだけではなく、いくつか用意しておきましょう。1つだけしか用意していないと、面接の最中に説明を受け、疑問が解消できてしまう可能性があります。

また、集団面接の場合、ほかの就活生が質問した内容と被る場合もあるでしょう。被っても大丈夫なように、少なくとも2、3個は質問を用意しておくことをおすすめします。集団面接に参加する場合は、「集団面接突破のコツ6選!マナーやアピールポイントも合わせて解説」の記事を読んでおきましょう。

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就活の面接で逆質問するときの注意点

面接での逆質問は、何を聞いても良いわけではありません。調べたら分かることや、待遇面のことなど避けるべき内容もあります。

ここでは、逆質問を行う際に注意したいポイントを紹介するので参考にしてください。

「特にありません」は避ける

逆質問で「特にありません」は評価を下げてしまうのでやめましょう。何も質問がないと「自社に対する興味が薄そう」といった印象を面接官に与えてしまうからです。

面接が始まってから質問内容を考えようとしても、そこまで余裕がなく思いつかない場合もあります。逆質問が行われることを想定して、あらかじめいくつかの質問を用意しておきましょう。

プライベートに関することを聞かない

面接の逆質問で、面接官のプライベートについて聞くのはNGです。たとえば、通勤時間を知りたいために、「△△さんはどこに住んでいますか?」などと聞いてはいけません。「通勤時間はどのくらいの方が多いでしょうか」「どのエリアから通う方が多いでしょうか」のように、対象を広げて聞くと安心です。

面接官自身のことを質問する際は、「入社してからのキャリアについて教えてください」「仕事に取り組むうえで大切にしていることは何ですか」など、実際に企業で働いている社員目線の意見を伺う内容にしましょう。

「はい」「いいえ」で答えられる質問はしない

逆質問の内容は、「はい」「いいえ」で答えられる質問を避けるようにしてください。「はい」「いいえ」で答えられる質問をすると、会話が続かなくなってしまうからです。

たとえば、「仕事にやりがいはありますか」のような質問は、「はい」で答えられる質問。「仕事のどのような部分にやりがいを感じますか」のように、文章で回答できる質問にしましょう。

面接で大切なのは、単なる受け答えではなく、面接官と会話することです。質問に対して、面接官がある程度説明しながら回答してくれると、その回答に対して深掘りする質問を続けて会話しやすくなります。

面接官が答えにくいことを聞かない

面接官が答えにくいことや、答えられないことは質問しないようにしましょう。相手の役職なども考えて、質問をするのがポイントです。

たとえば、東京で勤務している面接官に、「大阪支店の様子を教えてください」と聞いてもわからない場合があります。また、「会社で嫌なことは何ですか」のように、答えに悩む質問もやめておきましょう。

すでに説明されていることを聞かない

面接や説明会で話した内容について質問するのもNGです。話を聞いていないと思われてしまいます。もし、話があった内容について詳しく知りたい場合は、「さきほどお話しいただいた△△について詳しく教えてください」のように、話は聞いていたことを伝えましょう。

就活でのNG質問については、「就活のNG質問って?質問例やマナーをご紹介します!」の記事でも紹介しています。NG質問は評価を下げてしまうので、話さない方が良い内容を事前に確認しておきましょう。

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就活での逆質問の終わり方

面接時の逆質問では、どのように質問を終えるかも悩みやすいポイントです。いくつか質問したあとに、どのように終えれば良いかを紹介するので参考にしてみてください。

回答に対するお礼を伝える

逆質問で聞きたいことをすべて質問できたら、回答に対するお礼を述べましょう。「すべてお聞きできました。ありがとうございます」のように伝えます。

逆質問の回数は特に決まっておらず、就活生が聞きたい数だけ質問を受け付ける企業も多くある傾向です。聞きたい内容をすべて聞けたのであれば、逆質問を終えても問題ありません。

回答を得て感じたことを伝える

回答へのお礼とともに、感想や理解できたことも一緒に伝えておきましょう。「△△について、深く学ぶことができました。ありがとうございます」のように伝えます。

感想などを伝えることで、面接官の話をしっかり聞いていたことをアピールできるのがポイントです。

「ほかに質問はありませんか」への回答方法

逆質問では、質問を終えると「ほかに質問はありませんか」と聞かれます。逆質問を終えたいときには、以下のように伝えましょう。

「お伺いしたい内容はすべてお聞きできたため、これ以上はございません。御社の1日の流れについて深く教えていただいたので、働くイメージがより具体的になりました。ありがとうございます」

印象の良い逆質問の答え方については、「レバレジーズ採用担当者が語る、逆質問の意図」の記事もぜひ参考にしてみてください。

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就活における逆質問を自分のアピールにつなげたいあなたへ

就活の逆質問で「どのような質問をすべきか」と悩んでいる学生も多いでしょう。企業にとって、逆質問は就活生の志望度やコミュニケーション能力の有無などを判断するためのものです。

また、就活生にとっては、志望先の企業をより深く知る貴重な機会でもあります。就活の逆質問で「どうしたら自分のアピールにつなげられるか」「周りと差別化するにはどうすれば良いか」と悩んでいる場合は、就職エージェントへの相談もおすすめです。

就職エージェントであるキャリアチケットでは、自己分析や業界・企業研究から面接対策まで一貫したサポートをしています。逆質問の機会をしっかりと活かして就活を進めたい学生は、ぜひ気軽に相談してみてください。

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就活での逆質問で何を聞いたら良いか分からない人向けQ&A

ここでは、面接の逆質問で何を聞いたら良いか分からない人によくあるQ&Aをまとめました。ぜひご覧ください。

Q.面接で面白い逆質問をしたいです

A.面接官に「面白い」と感じてもらえる逆質問として、企業への興味が伝わったり、入社後の働き方を具体的にイメージさせたりする質問がおすすめです。

たとえば、ほかの学生が聞かないような内容で、企業文化に迫る質問や面接官個人の会社での経験を問う質問などが効果的といえます。具体的には、「〇〇さまが御社で働くうえで大変だったことや努力されたことはありますか?」といった内容が挙げられるでしょう。

逆質問って何を聞けばいい?採用側の本音と対策方法」の記事では、効果的な逆質問の例を紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

Q.就活の企業説明会ではどのような逆質問が効果的ですか?

A.企業説明会では面接ほど深い分析は求められないものの、「入社後のイメージ」や「働く人」に焦点を当てた質問は効果的といえます。具体的には、説明会で触れられた内容を深掘りする質問や、現場のリアルな雰囲気を探る内容にしましょう。

たとえば、「入社後に貢献するために、現在の社員の皆さまはどのようなスキルや知識を特に重要視されていますか?」「御社で働く皆さまは、どのような点に最もやりがいを感じていますか? 具体的なエピソードがあれば教えていただきたいです」などが当てはまります。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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