面接の頻出質問12選への答え方!回答のコツや注意点も解説

このページのまとめ

  • 面接の質問に回答する際は、結論を最初に伝えて具体性を盛り込むことが重要
  • 面接では質問の意図を正しく汲み取り、会話のキャッチボールを意識するとよい
  • 質問に答える際は、企業に自分を採用するメリットを理解してもらえるように意識する

「面接の質問に対する答え方が分からない」「うまく回答できる自信がない」など、面接には不安がつきものです。自信をもって面接に臨むためには、企業目線を踏まえて、よくある質問への回答の大枠を事前に用意しておくことが重要です。

この記事では、面接の頻出質問への回答例文や企業の意図、答える際のコツと注意点をまとめています。最後まで読めば面接への不安が和らぎ、質問に対して堂々と回答できるようになるでしょう。

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目 次

面接のあらゆる質問に共通する答え方のポイント

面接ではさまざまな質問がされますが、結論から端的に回答したり、数字を交えて具体性を盛り込んだりするなどのポイントは共通しています。ここでは、面接のあらゆる質問に共通する、答え方のポイントを紹介します。以下の内容を踏まえて、面接への回答の基本を押さえましょう。

結論から回答する

面接の質問に対しては、結論を最初に答えることを徹底してください。なぜなら、最初に結論を伝えることで、今から何について話すかを明らかにできるからです。

たとえば、自己PRについて質問された際は、「私の強みは、初対面の人でも会って1分で打ち解けられるコミュニケーション能力の高さです」のように回答するとよいでしょう。

逆に、起承転結のような結論を最後に伝える答え方は、結局何が言いたいのか分かりづらいため、面接では不向きとされています。面接の質問に対しては、最初に結論を伝えて、二文目以降で内容を補足していく答え方がおすすめです。

具体性を盛り込む

面接の質問に答える際は、行動の結果などをできる限り具体的に盛り込みましょう。冒頭で結論を伝えただけでは、面接官に「その根拠は何があるのだろうか」と思われてしまいます。回答に説得力をもたせるには、数字や実績などの客観的な結果が欠かせません。

たとえば、自己PRで継続力の高さをアピールする際は、以下のような内容を盛り込むと説得力のある回答になります。

・資格取得のために、帰宅してから毎日2時間の学習を1年間継続した
・部活でレギュラーを獲得するため、毎日1時間の自主練を2年間欠かさずに行った
・部屋の状態をきれいに保つため、毎日寝る前の5分間は片付ける時間にしている

具体的なエピソードは回答の差別化にもつながるので、質問に答える際は客観的事実や数字などの実績を盛り込みましょう。

質問の意図を正しく汲み取る

質問への答え方で意識したいのが、面接官の意図を正しく汲み取ることです。目上の人から質問されて回答する面接の場面では緊張してしまうため、的外れな回答をすることもあります。質問の意図に沿った回答ができないと、「入社後の円滑なコミュニケーションに支障があるのではないか」などと懸念されかねないので注意が必要です。

面接の質問内容にはある程度のパターンがあり、回答案を用意することもできます。
ただし、用意した内容のまま回答すると質問の意図とズレる可能性もあるので、「面接官が知りたいことは何か」を常に考えながら答えることが大切です。

面接官と会話のキャッチボールをする

面接への臨み方や答え方として、面接官との会話のキャッチボールを意識するとよいでしょう。

新卒の就活では、即戦力となる実践的なスキルよりも、長期的に活躍できるポテンシャルを秘めているかが重視される傾向です。そのため、面接中のやりとりから、学生のコミュニケーション能力がどの程度あるかを見極めています。

面接では質問への意図を汲み取ったうえで、テンポ良く回答するのが重要です。一方的に話し過ぎたり、求めていない内容まで回答したりすると、面接官からの評価が下がる可能性があるので気をつけましょう。

声のボリュームやトーンを上げる

面接中は、声の大きさやトーンを意識的に上げるようにすることも大切です。小さな声でトーンも低い状態で回答すると、自信のなさそうな印象を与えてしまいかねません。

特に、一次面接における第一印象は、今後の採用の可否を左右する可能性もあります。自信のある印象を抱かれるよう、声のボリュームとトーンは上げるようにしましょう。

話すスピードは意識的にゆったりと

緊張する場面では、普段よりも早口になりがちです。早口になってしまうと面接官も聞き取りにくく、「何を言いたいか分からない」などとして、評価が下がる可能性もあります。声の大きさとトーンにあわせてゆっくりとしたスピードで話すと、落ち着いた印象を与えられるでしょう。

口角を上げて面接官の目を見て話す

面接中は口角を上げて、面接官の目を見て話すことも重要です。目線が動くと自信がなさそうで、落ち着きのない印象を与えてしまう可能性があります。

相手の目を見て話をしたり聞いたりする際は、自ずと本気度や真剣さが伝わるものです。面接においても、自分の思いや入社への熱意を面接官に伝えるために、目を見て話すことを意識しましょう。面接では緊張して表情が固くなりがちなので、口角を上げる意識も大切です。口角が上がると柔らかい印象を与えられるうえに、リラックスした状態で面接に臨めるようになるでしょう。

面接官が評価しているポイントは「面接官が見ている9つのポイント!よくある質問と印象アップのコツも解説」の記事で詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてください。

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面接の質問には順番がある

就活の面接では、質問される内容は大まかにパターン分けでき、以下の順番で聞かれる傾向にあります。

・自己紹介
・志望動機
・自己PRや長所短所
・ガクチカ
・逆質問

質問の言い回しは若干異なるものの、上記に関する内容が大半を占めるため、回答を事前に用意しておきましょう。

次項から、面接における頻出の12の質問について、企業側の意図や例文、回答のコツを紹介しています。それぞれの内容を参考にしながら、自分ならどのような答え方をするか考えてみましょう。

就活でよく聞かれる質問とは?厳選20項目と回答のポイントを解説」の記事でも、面接でよく聞かれる質問を具体的に紹介しているので、質問への回答を考える参考にしてみてください。

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面接でよくある質問1.自己紹介

面接で必ずといって良いほど質問されるのが、自己紹介です。盛り込む内容はほぼ決まっているため対策をしない人もいますが、第一印象を左右するのでしっかりと準備しておきましょう。
自己紹介を求められたら、以下の内容を伝えるようにしてください。

・大学名や学部、学科
・氏名
・大学時代に取り組んできたことの概要
・面接への意気込み

自己紹介は本人確認の意味合いもあるので、内容を深掘りする必要はありません。回答の長さに関しては、「30秒で自己紹介をしてください」などの指定がなければ、1分程度で回答しましょう。

面接で自己紹介を質問する理由

面接官が自己紹介を求める背景には、本人確認以外にも以下のような意図があります。

・学生の人柄を知りたい
・コミュニケーション能力の程度を知りたい
・面接に入る前のアイスブレイクを兼ねて話しやすい雰囲気にしたい

自己紹介を踏まえてより踏み込んだ質問がなされるため、リラックスして回答することを心掛けましょう。

面接で自己紹介を質問された際の答え方

自己紹介を求められた際は、以下のような答え方がおすすめです。

△△大学△△学部△△学科4年の△△です。大学では民俗学を学んでおり、対象となる地域に出向いて現地の方の話を聞き、民俗が形成される過程を研究しています。

研究を進めるなかでコミュニケーション能力をさらに磨きたいと感じたため、飲食店と書店で接客のアルバイトを続けています。多くのお客さまのさまざまな要望に臨機応変に応えることで、店舗のスムーズな運営に貢献できています。

さまざまな立場のお客さまと接する機会の多い御社での業務に魅力を感じ、これまでの経験をぜひ活かしたいと思いました。本日はよろしくお願いいたします。

回答のコツ

自己紹介の際は、今までの経験やスキルをコンパクトに伝えたり、面接への意気込みや入社への意欲を付け加えたりするとよいでしょう。自己紹介の内容は、そのあとの質問に対する回答の際、話を膨らませるきっかけになります。また、面接官の興味を惹きつけられれば好印象につながる場合もあるでしょう。

自己紹介の答え方については「就活の自己紹介は1分ですべてを伝える必要はない!作り方を例文付きで解説」の記事でも詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。

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面接でよくある質問2.志望動機

面接では志望動機も必ず質問されるため、自信を持って回答できるように準備しておく必要があります。「弊社を志望する理由を教えてください」という質問だけでなく、以下のような聞かれ方をすることもあるようです。

・なぜ弊社が属する業界を希望しているのですか?
・知名度は高くないですが、弊社を志望した理由を教えてもらえますか?
・弊社の印象を聞かせてください
・弊社は第一志望の企業ですか?

いずれも、数ある会社のなかで志望企業を選んだ理由を知りたいという意図があります。

面接で志望動機を質問する理由

面接で志望動機を聞く意図としては、応募にあたってどれほどの熱意があるのかや、企業研究がどの程度できているのかを知りたいことなどが挙げられます。企業としては、学生とのミスマッチをできる限り減らしたいと考えており、長期間にわたって活躍してくれる人材を求めています。

そのため、志望動機を確認することで、自社のことを理解しているのかや、他社ではなく自社で働きたい理由があるのかなどを見極めているのです。

面接で志望動機を質問された際の答え方

志望動機の答え方は、以下の内容を参考にしてみてください。

「地域の発展に貢献する」という企業理念に共感したため、御社を志望しました。

私は親の転勤が多く、県をまたぎさまざまな土地で暮らした経験があります。そこで感じたのが、町の発展度合いが地域によって全く異なる点でした。そのようななか、ある地方都市で、家の近所に大型の商業施設が建てられることが決まり、その後急速に住宅やマンションなどが増え、近隣が栄えていく様子を見ました。

私は、「地域を発展させるには、土地や建物をどのように利用するかが重要なんだ」ということを実感し、不動産業界に興味をもつようになりました。

御社のビジネスは、地域の発展にきっかけを与えて、地域に大きく貢献するビジネスだと思います。御社のテナント事業や土地開発などを通して、私も地域の発展のために尽くしたいと考えております。

回答のコツ

志望動機を回答する際は、競合他社のなかからその会社を選んだ理由や、前提として志望企業が属する業界を選んだ理由を盛り込むと、企業研究ができていることや入社への熱意が伝わりやすくなります。志望動機を伝える際は、以下のような論理展開にするのがおすすめです。

・志望動機の内容(結論)ときっかけ
・業界を選んだ理由
・競合他社のなかから志望先を選んだ理由
・入社してからどのように貢献したいか

志望する企業にしかない特徴や技術、製品などに触れると、他社との差別化がしやすくなります。そのうえで、オリジナルのエピソードと入社後の抱負を盛り込み、自分を採用するメリットを伝えましょう。

志望動機の考え方は「志望動機を履歴書(新卒用)に書く方法!魅力の伝え方も例文つきで紹介」の記事でも紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。

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面接でよくある質問3.自己PR

面接では、自己PRを求められるケースが多いです。自己PRは、以下のように聞かれることがあります。

・1分間で自己PRをしてください
・あなたの強みは何ですか?
・その強みはどのように活かせますか?
・あなたを採用するメリットを教えてください
・入社してからどのように貢献できますか?

学生が備えている強みが何であるかを知りたいという狙いがあります。

面接で自己PRを質問する理由

面接で自己PRを確認する理由は、自社で活躍できる強みを備えているかや、学生のスキルや能力が自社に適しているかなどを判断したいためでしょう。また、自己PRを通じて入社意欲の高さも見られており、自社が求める人材にマッチするかも判断されています。

面接で自己PRを質問された際の答え方

自己PRを求められた際の答え方は、以下の内容を参考にしてください。

私の強みはリーダーシップです。インターンシップでは、グループワークを行う機会がありました。その際、私はリーダーとして立候補し、担当しました。

議論をしていると、あまり発言できていない人がいることに気がつきました。そこで私は、「△△と□□なら、どちらがよいと思いますか?」のように質問を投げかけ、少しでも発言できる機会を作るようにしました。その後も、発言ができていなさそうな人には質問を投げかけ、話すきっかけを作った結果、全員が発言しやすい雰囲気を作り上げることができました。

フィードバックをしてくださった社員の方からも、「周囲に質問をする形で、発言を引き出したのは良かった」と褒めていただけました。

貴社に入社後もリーダーシップをとり、率先して動くことでチームの力をより発揮させていきたいと思います。

回答のコツ

自己PRを回答する際は、企業が求める人物像から逆算して、志望先にマッチする人材であることが伝わる強みをアピールしましょう。単に能力やスキルを伝えるだけでは評価されず、採用担当者の目線でアピールする強みを選別することが重要です。
また、強みが活きた経験やエピソードも欠かせません。強みに説得力を持たせるためにも、どのような目的で何に取り組み、その結果どのような実績がうまれたかを伝えましょう。

ほかにも、企業に自分を採用するメリットが伝わるよう、アピールポイントは一つに絞ることをおすすめします。複数のアピールポイントを挙げると訴求力がむしろ弱まる可能性があるので、自分を魅力的に伝えられる項目に絞るとよいでしょう。

自己PRの考え方は「新卒採用における自己PRのポイントは?構成や書き方のコツを解説!」の記事で詳しく紹介しています。

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面接でよくある質問4.長所と短所

面接では、自己PRに関連して長所と短所を質問される場合もあります。自己PRと長所・短所の違いは以下のとおりです。

・自己PR:仕事で活かせるスキルや能力にフォーカスした自分の強み
・長所と短所:仕事だけでなく日常生活を含み、自身の性格的な特徴として挙げられるもの

面接によっては自己PRと長所・短所どちらも聞かれることがあるので、求められる回答を間違えないためにも、質問内容は聞き逃さないようにしましょう。

面接で長所と短所を質問する理由

面接で長所と短所を質問する理由としては、以下の内容が挙げられます。

・自己分析がしっかりできているかどうか知りたい
・どのような性格の持ち主であるか知りたい
・社風や自社の仕事の進め方などとマッチするか知りたい

長所と短所に限らず、すべての質問が「自社とマッチするかどうか」という点を判断するためのものです。取り繕うことなく、自覚している性格はできる限り正直に伝えましょう。

面接で長所と短所を質問された際の答え方

面接で長所と短所を聞かれた際は、以下のような答え方をするのがおすすめです。

長所の答え方の例文

私の長所は、継続力があることです。私は、小学から大学までの16年間、ピアノを習っております。ほぼ毎日自宅での練習を欠かさずに行い、厳しいながらも的確なアドバイスをくださる先生のもとで技術を積んできました。

ときには、稽古の内容や先生の要求が厳しく、辞めてしまいたいと考えることもありました。しかしその度に、音楽の授業で私の伴奏を楽しみにしてくれる仲間や先生の顔が思い浮かび、ここで諦めてはいけないと自分を奮い立たせてきました。

社会人になってから大変なことがあったとしても、私の仕事を待ってくれている人がいるということを励みにしながら、業務に取り組んでいこうと考えています。

短所の答え方の例文

私の短所は、何事も抱え込みやすいところです。私は、「せっかく自分に任せてもらえたことは最後までやり抜きたい」という思いが強く、自分のやるべきことがたくさんあっても、誰かに助けてもらおうとしませんでした。

しかし、1人で抱え込んで周りに相談しないことは、周囲の状況の把握を遅らせることにつながる要因になっていました。私は、ほかに手の空いている人がいたにもかかわらず1人で抱え込み、早く進められていたはずの仕事に余計な時間をかけてしまい反省しました。

今では、進行状況や自分が抱えていることを周りと共有し、抱え過ぎを解消しています。

回答のコツ

長所を回答する際は、仕事にどのように活かせるかを盛り込みましょう。また、短所を回答するときはどのように改善したか、改善しようとしているのかを伝えることが重要です。

一度の質問で長所と短所の両方を聞かれた場合は、長所の回答にボリュームを割くほうがよいでしょう。短所に関しては、「時間を守れない」「嘘をつく」のような、社会人としての素養を疑われるような内容は避けるようにしてください。

長所の回答例は、「長所の例文22選!面接で効果的に伝えるポイントや注意点も解説」の記事でも詳しく紹介しています。

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面接でよくある質問5.大学の専攻内容

面接では、大学で専攻している分野や内容について質問されることもあります。アイスブレイクとして質問される場合もあれば、職種によっては専攻している内容を詳しく聞きたい場合もあるでしょう。大学の専攻内容は、初見の人には聞き馴染みがない場合も多く、説明の仕方には工夫が必要です。以下の内容を踏まえて、どのような答え方をすべきか把握しておきましょう。

面接で大学の専攻内容を質問する理由

面接で大学の専攻内容を質問する背景には、その学科や専攻で何を学びたいと思っているのかや、応募者がどのようなことに興味を抱いているのかを知りたいなどが考えられます。大学の講義は、知的好奇心を探求する機会とも言い換えられるため、どのような目的意識を持って学んでいるのか、何に打ち込んでいるのかを知りたいという狙いもあるでしょう。

面接で大学の専攻内容を質問された際の答え方

面接で大学の専攻内容を尋ねられた際は、以下のような答え方を参考にしてみてください。

私は現在、△△大学工学部の都市社会工学科で、都市計画の歴史や変遷などについて学んでいます。

もともと建築物やインテリアに興味があり、より大規模で、インフラの整備を兼ねた都市計画について学んでみたいと思ったのがきっかけでした。エリアによっては、景観を維持するために電線を地中に埋めて都市計画を進める場合もあり、場所によって発展の歴史が異なる点に面白みを感じています。

現在専攻している内容は、御社の社会インフラ整備にまつわる事業全般に活かせると思ったことからも、御社を志望させていただきました。

回答のコツ

大学の専攻内容を伝える際は、分かりやすい表現や言葉選びがポイントです。さらに、その分野に対する自分の考えや、何を学んでどのようなスキルが身についたかまで伝えられると、自己PRにもつながるでしょう。分かりやすく伝える能力も重要なスキルの一つなので、専門用語を使わなくても理解してもらえるように答えるのがポイントです。

なお、人によっては学歴にコンプレックスを感じている場合があるかもしれません。「就職に学歴が関係ないって本当?採用への影響や内定獲得のポイントを解説」の記事では、学歴が採用に与える影響を詳しく紹介しています。気になる人はあわせてご覧ください。

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面接でよくある質問6.学業以外の取り組み

面接では、学業以外の取り組みについても問われる可能性が高いです。

・学生時代にチームでやり遂げた経験はありますか
・学業以外に時間をかけて取り組んだ経験はありますか
・最も苦労した経験は何ですか
・ゼミではどのような活動をしていますか

学生の本業は学業ですが、サークル活動やアルバイト、留学などさまざまな経験ができる期間ともいえます。質問にしっかりと回答できるよう、打ち込んできた経験や事柄がないか振り返っておきましょう。

面接で学業以外の取り組みを質問する理由

面接官は、応募者が学業以外の活動を通じて、何か得たものはないか、入社後に活かせるスキルの習得につながっていないかなどを知りたいと考えています。

・部活動やサークル活動
・ボランティア
・アルバイト
・海外旅行

時間の融通がきく学生時代だからこその経験や活動から、応募者の行動力や積極性、バイタリティなども見られているのです。

面接で学業以外の取り組みを質問された際の答え方

面接で学業以外の取り組みを質問された際は、以下の答え方を参考にするとよいでしょう。

私は、学業以外で部活動に注力してきました。部活動を通じて得られたのは、人への気遣いの大切さです。

大学時代は、サッカー部でマネージャーを務めていました。マネージャーの基本的な業務は部員の体調管理や部室の掃除、ユニフォームの洗濯などです。
また、サッカー部の部員は毎日朝練や放課後の活動に励んでいたため、私は基本的な業務のほかに、差し入れの調達や親睦会の企画も行っていました。毎日練習を頑張っている部員の励みに少しでもなれば、と考えてのことです。

その成果が実り、部員たちは忙しいながらも活動を楽しむようになり、大会で準優勝も果たしました。部員からは、「マネージャーのおかげで練習が楽しくなった」という言葉もかけてもらいました。

この経験を貴社でも活かし、アドバイザーとしてお客さまが楽しく働けるようサポートしていきたいと考えています。

回答のコツ

学業以外の取り組みも一種の自己PRと考え、企業が求める人物像から逆算して、アピールできそうな内容を盛り込むことが大切です。何に取り組んできたかが具体的に伝わるよう、エピソードには厚みを持たせたほうがよいでしょう。締めくくりには入社後にどのように活かせるかを盛り込むことで、説得力のある内容にまとまります。

部活動のキャプテン経験から学んだことを伝えるポイントは?例文も紹介!」の記事も参考に、学業以外に頑張ったことをまとめておきましょう。

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面接でよくある質問7.ガクチカ

面接において高確率で質問されるのが、ガクチカ(学生時代に頑張ったこと)です。先述した学業や学業以外の取り組みを含めて、最も力を入れたことを回答します。

ガクチカの内容は自己PRと重複する可能性が高いものの、それぞれを問われる場合もあるようです。エピソードが被ると評価につながらないかもしれないので、ガクチカと自己PRの内容は別々に用意しておきましょう。

面接でガクチカを質問する理由

面接官は、ガクチカの回答を通じて以下の点などを見極めています。

・困難にどのように立ち向かってきたのか
・物事に対してどのような向き合い方をしているのか
・物事に取り組む姿勢は自社の社風や働き方にマッチするか

学生時代に頑張ったこととして回答する内容である以上、取り組む姿や姿勢には応募者の性格が色濃く反映されるものです。面接官は、ガクチカの回答を通じて応募者が自社で活躍する姿をイメージしていると考えておきましょう。

面接でガクチカを質問された際の答え方

面接でガクチカを質問されたときは、以下のような答え方をするのがおすすめです。

私が学生時代に力を入れたことは、飲食店でのアルバイトです。関東エリアで顧客満足度が50店舗中45位と低く、お客さまからのクレームが多いという問題がありました。

当時はマニュアルがなく、接客が属人化していることが原因だと考え、バイトリーダーだった私はマニュアル作成を行いました。接客が上手い社員にそれぞれのポジションで意識していることをヒアリングしたり、実際のお客さまからの声を確認して改善策を考えたりしました。

また、完成したマニュアルをスタッフ全員で読み合わせる機会を月に一度設けて、全員の意識統一を図りました。その結果、半年後の顧客満足度調査では3位となり、大幅に改善できました。

この経験から、大きな問題に直面しても諦めず、自分のできることを探して取り組む大切さを学びました。

回答のコツ

ガクチカを回答する際は、努力の背景にあるモチベーションや問題意識に触れましょう。目的をもとに行動したことやその結果を数字でアピールできると、説得力やインパクトを持たせられます。エピソードを通じて何を学び、入社後にどのように活かせるかを伝えて、自分を採用するメリットをアピールしましょう。

なお、ガクチカでは学業に関連していなくても構いませんが、ギャンブルや法律に抵触するような事柄は避けてください。また、ほかの回答と同様に話題は一つに絞り、アピールしたいことが伝わりやすくなるように心掛けましょう。

ガクチカの答え方に関しては、「面接で学生時代に頑張ったことをアピールする例文10選!回答のコツを解説」の記事でも詳しく紹介しています。

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面接でよくある質問8.過去の失敗経験

面接では、過去に失敗した経験を質問する場合もあります。社会人になるとさまざまな仕事を経験し、その過程では思うようにいかないことも多いでしょう。その際、失敗から学ぶ姿勢があるかどうかは、入社後の成長速度を大きく左右します。

企業側の意図を把握したうえで、どのような内容を伝えるべきか理解しましょう。

面接で過去の失敗経験を質問する理由

企業が過去の失敗経験を質問するのは、経験を学びに変える力や姿勢を持ち合わせているかどうかを知るためです。「失敗した」という気持ちがうまれるということは、本気で取り組んだ経験が前提にあります。その失敗に対して、どのように乗り越えたのか、何を学んで次に活かしているのかを聞いて、学生の向上心を見ているのです。

面接で過去の失敗経験を質問された際の答え方

過去の失敗経験を面接で質問されたときは、以下のような答え方をするとよいでしょう。

私の挫折経験は、語学留学で周囲になじめなかったことです。

英語力を上げるためセブ島の学校に通いましたが、生徒は日本人ばかりでした。日本語が飛び交う環境のなか、何のために留学したのか分からなくなり、一時は帰国を考えるほど落ち込みました。しかし、英語力の向上という本来の目的を思い出し、自分で挑戦の場を作ることを意識しました。

マンツーマンの授業を多く取り、日本人以外の学生に積極的に話しかけ英語を使う機会を増やしました。ほかにも、現地のボランティア活動に参加し、作業を通して日常会話を学んだのも挑戦の一つです。

結果として英語力が上達し、学校から成績優秀賞をもらうことができました。この経験から、既存の方法にこだわらず、柔軟にアプローチする大切さを学びました。今後も、失敗を恐れず積極的にチャレンジし、自身の可能性を広げていきたいです。

回答のコツ

過去の失敗談を回答する際は、失敗した具体的な内容を最初に伝え、どのように対処したのか、何を学んで次に活かすのかを盛り込みましょう。論理的な文章構成を意識して、強みのアピールにつなげることが大切です。

なお、失敗経験が思い浮かばない場合は、過去に苦労した経験や辛かった経験でも構いません。失敗や挫折を味わったことがないと回答すると、面接官から「自己分析が足りていないのでは」「自分の行動を振り返る習慣がないのでは」などと思われる可能性があります。

失敗した経験が思い浮かばない人は、「挫折経験が見つからない人必見!探し方や面接でのアピール方法【例文8選】」の記事も参考にしてみてください。

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面接でよくある質問9.就活の軸

面接では、応募者の就活の軸を質問するケースも比較的多いです。

・企業を選ぶ際に大切にしている価値観はありますか
・複数の業界を志望しているようですが、どのような選び方をしていますか
・複数の内定をもらった際はどのような基準で選びますか
・できれば入社を避けたいという基準はありますか

エントリーする企業を選ぶ際は、何かしらの基準が必ずあります。就活の軸がブレていると、面接の回答に一貫性をもたせづらくなるため注意が必要です。

面接で就活の軸を質問する理由

企業が応募者の就活の軸を質問する理由として、双方の価値観がマッチするかや、自社の志望度の高さがどの程度であるかを知りたいという点が挙げられます。就活の軸をもとに自社を選んだことが分かればミスマッチが起きる可能性が下がり、長期的な活躍が期待できます。

就活の軸は、学生の根本的な考え方を反映するもので、質問への回答を通じて人柄を慎重に見極めたいという意図があるのです。

面接で就活の軸を質問された際の答え方

面接で就活の軸を聞かれた際は、以下のような答え方を参考にしてみてください。

私の就活の軸は、2つあります。1つ目は「お客さまとの距離感が近いこと」です。

私は昨年、御社の長期インターンシップにて、Webサイト運営を担当させていただきました。サイト運営では、お客さまからの要望や感謝の気持ちがダイレクトに届きます。お客さまからしても、顔が見えない分、本音を伝えやすいという面があるように感じました。顧客のニーズを肌で感じることができ、貴重な経験となりました。

2つ目は、「スピード感のある環境」です。インターンシップでは、お客さまにもらった意見をすぐにチームで共有し、必要性があれば速やかに改良をしていく体制に心を打たれました。御社が提供するソリューションサービスは常に顧客に寄り添い、リアルタイムでの改善を重ねています。

私もこの企業の一員として、仕事に邁進したいと考え、志望いたしました。

回答のコツ

就活の軸を回答する際は、軸をもとに志望先の企業を選んだことが伝わるよう、エピソードを交えて説得力を持たせるのがポイントです。エピソードを交えることで、就活の軸がほかの学生と似通ったとしても、オリジナリティのある内容として伝えられます。
また、就活の軸が定まっていれば各質問への回答もブレなくなるでしょう。

就活の軸が明確に定まっていない場合は、「就活の軸一覧100選!納得がいく決め方や面接での答え方を例文付きで解説」の記事を参考に考えてみてください。

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面接でよくある質問10.キャリアプラン

選考がある程度進むと、キャリアプランについて質問される機会が増えるでしょう。

・5年後や10年後はどのようになっていたいですか
・入社してからやり遂げたいことを教えてください
・何でも挑戦できるとしたら何に挑戦したいですか
・仕事以外も含めて、どのようなキャリアプランを描いていますか

質問のされ方はさまざまですが、応募者がどの程度長期的な視点をもって就活に臨んでいるのかなどを判断する意図があります。

面接でキャリアプランを質問する理由

企業が応募者のキャリアプランを質問する理由として、以下の内容が挙げられます。

・自社でどのように活躍していきたいと考えているのか知りたい
・自社についてどの程度理解しているのか知りたい
・仕事を通じてどのように成長していきたいか知りたい
・応募者が描くキャリアを自社で実現できるか判断したい

自社で長期にわたって活躍してもらうためにも、応募者のキャリアプランを把握して、ミスマッチが起きないかをチェックしています。

面接でキャリアプランを質問された際の答え方

キャリアプランの答え方は、以下を参考にするとよいでしょう。

私は、10年後には御社の会計事務をマネジメントする立場として、部下の指導や育成をしたいと考えています。

私は縁の下の力持ちとしてサポートに徹する役回りをすることが多く、大学ではラクロス部のマネージャーをしていました、細かな作業も難なくこなせて、一つひとつの仕事を丁寧に行い、広い視野でチームをサポートするのが得意です。

御社でも私の強みを活かし、1日でも早く業務を覚えて組織全体の効率アップに貢献するのはもちろん、仕事の幅を広げて御社に欠かせない存在になりたいです。

生産性の高い働き方ができる人材の育成は、企業の存続に欠かせないと考えています。私の強みを日々磨き、10年後には後輩社員の育成を通じて、御社にさらに貢献していきたいです。

回答のコツ

キャリアプランについて回答する際は、その企業で実現できる内容について触れるとよいでしょう。企業研究ができていることをアピールできるのはもちろん、入社後のイメージを持ってもらいやすくなります。

また、質問のされ方にもよりますが、10年・5年・3年などのスパンで目標を区切り、逆算しながら到達点について触れるのもおすすめです。短期的な目標ほど具体的になるため、キャリアプランもイメージしやすくなるでしょう。キャリアプランを具体的にするほど、面接官に入社意欲の高さを伝えられるはずです。

キャリアプランの答え方は「キャリアプランの例文18選!面接での答え方や思いつかないときの考え方」の記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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面接でよくある質問11.他社の選考状況

面接では、他社の選考状況について質問される場合もあります。

・他にどのような企業を受けていますか
・他の業界の企業も視野に入れていますか
・既に内定をもらった企業はありますか
・弊社から内定が出たら承認していただけますか

直接的に質問される場合もあれば、やや遠回しに聞かれたり、回答に困るような質問をされたりするケースもあるようです。自社にマッチする人材を確保したいという狙いは各社で共通しているため、以下で紹介する理由や答え方の例を踏まえて、質問へのスマートな答え方を把握しておきましょう。

面接で他社の選考状況を質問する理由

他社の選考状況を面接で質問する背景には、「自社の志望度の高さを知りたい」「就活の軸にブレがないか知りたい」などの理由が考えられます。回答内容によっては、自社が第一志望ではないことを勘繰られる可能性もあるでしょう。
一方、明確な軸をもとに選考を受けていれば、そのなかでも志望先の企業の優先度が高いことをアピールできる場合もあります。

いずれにせよ、他社の選考状況を確認し、自社に対する熱意の程度を見ているのです。

面接で他社の選考状況を質問された際の答え方

面接で他社の選考状況を伝える際は、以下のような答え方がおすすめです。

現在、△△を活かせる企業を△社ほど受けております。

面接を通して御社の魅力を深く知ることができ、また、どの面接官の方と話しても「一緒に働きたい」と感じるばかりです。面接を重ねるたびに志望度が上がっており、△△を活かせる御社を第一志望としております。

回答のコツ

他社の選考状況を回答する際は、原則として第一志望であることをアピールしましょう。複数の企業で甲乙をつけ難い場合は、その理由を伝えたうえで納得感のある回答を心掛けてください。

面接官も人を見るプロである以上、上辺だけの言葉は見抜かれる可能性が高いです。また、志望順位を正直に伝えることで、不安に思う点を解消できるような話が聞ける場合もあります。

他社の選考状況を質問された際の答え方については、「全ての面接で「第一志望です」と言っても大丈夫?対策と解説」の記事も参考にしてみてください。

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面接でよくある質問12.聞きたいことはありますか

面接の最後に設けられるのが、「何か聞きたいことはありますか」などの逆質問です。応募者の不明点や疑問点を解消する機会でありながら、逆質問を通じて学生の姿勢も評価しています。

逆質問の仕方によって最終的な評価が異なる場合もあるため、以下で紹介する内容を踏まえて、逆質問を自己PRにつなげましょう。

面接で逆質問をする理由

面接で逆質問の機会を設ける背景には、以下の内容が挙げられます。

・入社意欲の高さを判断したい
・コミュニケーション能力があるか知りたい
・自社とのマッチ度を判断したい

逆質問は、面接中で唯一の学生から面接官に話しかける機会です。そもそも質問があるかどうか、どのように質問をし、回答に対してさらに受け答えできるかなどを通じて、自社が求める人材なのかをチェックしています。

逆質問では志望度の高さを示せるので、「特にありません」と答えてしまうのはもったいないこと。あらかじめいくつか考えておきましょう。

逆質問の具体例

逆質問にはさまざまなパターンがあり、以下のような質問をするとよいでしょう。

求める人物像に関する逆質問

・御社で△△職として活躍するためにはどのような素質が必要ですか
・採用ページに求める人物像として△△とありますが、具体的にどのような能力を意味しますか
・求める人物像について、なぜそのような能力が必要なのでしょうか
・今回募集している△△職では、どのような強みを持った人材が求められていますか
・御社において第一線で活躍されている方の共通点があれば教えてください

社風や企業風土に関する逆質問

・私は△△部で働きたいと考えていますが、△△部はどのような雰囲気の職場ですか
・御社の企業理念である△△に強く共感したため、実際に取り組んでいる活動などがあれば教えてください
・社員同士の仲がとてもよいとお聞きしましたが、休日やプライベートでも社員同士で集まる機会があるのでしょうか

企業の将来や経営に関する逆質問

・△△職は△△事業に関わることが多いと思うのですが、△△事業の今後の方向性を教えてください
・私の△△といった経歴を踏まえると、御社の△△という理念に沿って成長していくためには、どのようなことを身につけていけばよいですか
・私は現在△△について勉強中なのですが、仕事の頑張り次第で△△に挑戦できますか
・御社が今後力を入れていきたい事業はありますか

逆質問をする際のコツ

逆質問をする際は、自分が採用された場合を前提とした内容にするとよいでしょう。自身の強みを活かして貢献できるかや、自分が挑戦したい部署に行けるのかなど、面接官に自分を採用するイメージを抱いてもらえる質問をするのがポイントです。

面接中に話したことや、調べれば分かる内容は質問しないようにしましょう。話を聞いていないことを伝えてしまうだけでなく、企業研究の不足が露呈してしまうため、質問内容には気をつけてください。

就活の逆質問例50選!一次面接から最終面接における考え方や注意点も解説」の記事も参考にして、複数の質問を用意しておきましょう。

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面接の質問に回答するために必要な準備

面接で頻出の内容について回答例を考える際は、自己分析や業界研究・企業研究などが欠かせません。ここでは、面接の質問に回答するにあたって必要な準備を紹介します。以下の内容を参考にして、入念な面接対策を行いましょう。

自己分析

自己分析は、就職活動において重要かつ基本的な対策です。自分がどのようなキャリアを構築したいのか、どのような企業で働くと満足度の高い人生を送れるのかなどを考えるにあたって、自身の性格の言語化や興味関心の棚卸しが欠かせません。

質問への答え方を考える際も、自己分析がしっかりとできていないと回答内容がブレてしまいます。回答に一貫性と説得力を持たせるには、定期的な自己分析が必須なのです。

・強み
・長所と短所
・就活の軸
・キャリアプラン

具体的に言語化できない場合は、改めて自己分析をやり直すといった工夫も必要になります。

業界研究と企業研究

業界研究と企業研究も、質問への回答を考える際に欠かせない準備です。就職活動は企業と学生がマッチングする機会であり、企業の基本情報やどのような人材を求めているか知らなければ、自分を魅力的にアピールできません。志望動機や就活の軸、キャリアプランを答える際も、業界全体や企業理解ができていなければ回答に説得力を持たせるのは難しいでしょう。

業界間や競合他社との差別化を意識して、「その企業でなければならない理由」を言語化できるまで、志望企業と志望業界の研究を行うことが大切です。

企業研究の進め方は、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事を参考にしてください。

面接本番を想定した練習

面接対策として欠かせないのが、本番を想定した練習です。目上の人から質問されて回答するのは誰もが緊張するため、模擬面接などの準備が欠かせません。

友人と面接官役を交代しながら練習したり、自宅で質問に回答する様子を動画撮影したりしてもよいでしょう。また、就活エージェントに面接対策をしてもらうのもおすすめです。

実際に発声しながら練習して場数を踏めば、緊張感は徐々に和らぐでしょう。

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面接の質問に回答する際の注意点

面接の質問に対しては、準備したテンプレートを暗記して答えたり、だらだらと回答したりするのは避けてください。ここでは、面接の質問に答える際の注意点を紹介します。面接官からの評価を下げないためにも、以下の点には気をつけてください。

回答を丸暗記しない

事前に用意した内容を暗記して、そのまま回答するのは避けましょう。なぜなら、用意した内容が質問とマッチしていない可能性もあり、的外れな回答になりかねないからです。
また、回答を丸暗記していると、少しひねった質問をされた際に答え方に悩む可能性があります。暗記した内容を答える様子が面接官に伝わる場合もあり、印象を下げてしまいかねません。

想定問答はあくまで大枠を用意して、「どのような答え方をしたいか」という程度で準備しておくと臨機応変に回答できるはずです。

回答が長くなり過ぎないようにする

質問に対する回答は、できる限りコンパクトにまとめましょう。面接では受け答えのテンポの良さがコミュニケーション能力の高さとして評価される場合もあり、詳し過ぎる受け答えは評価を下げる原因になりかねません。

面接では、分かりやすく伝えたりまとめたりする力も見られているため、だらだらと回答するのは避けたほうがよいでしょう。回答時間の目安は、原則として1分程度がおすすめです。実際、質問内容によっては30秒程度になることもある一方で、1分以上必要な場合もあります。状況に合わせて臨機応変に対応できると、落ち着きのある印象にもつながるでしょう。

面接対策に関しては、「面接でうまく話せないのはなぜ?よくある原因と対策のポイント10選を解説」の記事も参考にしてください。

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面接の質問の答え方に不安が残るあなたへ

面接を控えると、「うまく回答できるだろうか」「答え方が合っているか自信がない」などと悩むものです。面接は誰もが緊張する状況であり、就活自体が初めてのことだらけで、今の対策で内定を獲得できるか不安な人もいるでしょう。

面接対策に自信がない人や質問への答え方に関するアドバイスが欲しい人は、就活エージェントの利用がおすすめです。就活エージェントのキャリアチケットでは、面接対策をはじめとし、自己分析の深掘りや業界研究・企業研究のサポートをしています。カウンセリングを踏まえて求人を紹介することもできるので、内定獲得に近づきたい人はキャリアチケットまでお気軽にご相談ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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