就職に学歴が関係ないって本当?採用への影響や内定獲得のポイントを解説

このページのまとめ

  • 就職において学歴は関係ない会社がある一方、大手や老舗企業では重視されやすい
  • 就活では学歴以外に人柄やポテンシャルがチェックされる
  • 就職を学歴に関係なく成功させるためには選考書類や面接対策を万全にすることが大切

就職に学歴が関係ないって本当?採用への影響や内定獲得のポイントを解説のイメージ

「就職に学歴は関係ないのか」「どのような点が選考で重視されるのか」などと気になる就活生も多いでしょう。学歴フィルターを用いる企業もある一方、人柄やポテンシャルといった面を重視する会社も多く、出身大学だけで採用されるわけではありません。

この記事では、学歴が就職に与える影響について解説します。また、学歴以外に評価されるポイントもまとめたので、内定獲得に向けてチェックしましょう。

就活の効率の良い進め方について知りたい方は、「就活は何から始める?基本の進め方や効率良く終わらせるためのコツが分かる!」も参考にしてください。

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目 次

就職に学歴は関係ない?理由や採用への影響を解説

就職において「学歴は関係ない」「学歴フィルターはある」と意見が分かれる理由は、時代の変化とともに学歴重視から学歴以外を評価する企業が増えてきたからです。

学歴フィルターが重視されてきた背景には、大量生産・大量消費の時代において、指示に沿った定型的な仕事を進める能力が求められたことが挙げられます。一定の偏差値を超える大学に合格・卒業した実績から、高学歴者は業務を遂行する能力が高いとされ、就活において有利な立場でした。

また、大量の応募者を選別する工数を削減するために、出身大学や学歴によって一定の能力があると見込み、優先的に選考を通してきた面もあるでしょう。

しかし、近年では1つの企業に長く勤める人が多かった時代と比べて、転職が一般化している状況です。長く在籍してくれそうな人材を確保するため、学歴という1つの面だけでなく、会社に合った性格や意欲・熱意の高い学生を選びたいといった企業が増加しています。

現在も学歴が全く考慮されていないわけではありません。しかし、「有名大学出身だけど社風に合わない人」と、「有名大学出身ではないものの、社風やビジョンが合う人」なら、後者のほうが内定に近づく確率は高いはず。自分やライバルの学歴に左右されず、応募先への志望度を高めたり、モチベーションを上げたりして選考に臨むことが大切です。

学歴フィルターについては、「学歴フィルターの実態は?かかる基準と回避方法を就活のプロが解説!」も参考にしてください。

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学歴フィルターを設ける企業・設けない企業の特徴

就職の際、学歴フィルターを設ける企業かどうか見分けるには、知名度や経営年数などが参考になるでしょう。ここでは、学歴フィルターを設ける企業・設けない企業の特徴を解説します。

学歴フィルターを設ける企業の特徴

学歴フィルターを設ける企業の特徴は次の通りです。

・知名度が高く人気のある企業
・働いている社員の学歴が高い大手や老舗企業
・特殊な技術や専門知識が必要な企業

大手企業や人気の高い会社は多くの就活生から応募が集まるため、選考に参加する人数を絞る目的で学歴フィルターをかけているケースが考えられます。

また、大学によって習得できる内容が異なるため、一定レベルの技術や知識を学べる大学かどうかでフィルターをかける企業もあるでしょう。

企業によっては、在籍している社員の傾向から特定の大学出身者が昇進しやすくなるケースもあります。学歴を重視する企業への入社を目指す場合、自分の学歴が不利だと感じてモチベーションが下がってしまわないように対策しておくのが大切です。

学歴フィルターを設けない企業の特徴

学歴フィルターをかけない企業は以下のような特徴があります。

・IT企業
・大手企業の子会社
・中小、ベンチャー企業
・実力主義を掲げる企業
・知名度が低く応募が少ない企業

ベンチャー企業や外資系企業は実力主義の傾向があり、学歴以外の能力も重視する傾向にあるでしょう。また、中小や知名度の低い企業はそもそも応募者が多くないこともあり、高学歴や有名大学出身といった項目ではなく人柄やポテンシャルを重視するようです。

企業の選び方で悩んでいる人は「失敗しない企業の選び方10選!あなたに合う企業選びのポイントを解説」をご覧ください。

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就職活動で学歴以外に重視される3つのポイント

企業は新卒の選考を行う際、学歴以外に人柄やコミュニケーション能力などを評価する傾向が強いです。ここでは、就職で学歴以外に重視される3つのポイントを具体的に解説します。

1.人柄

採用活動において企業が重視するポイントとして、学生の人柄が挙げられます。人柄がよければ会社になじみやすく、入社後の活躍も期待できるからです。

仕事では同じ部署はもちろん、他部署との協力も欠かせません。従業員同士が同じ目的に向かって協力しなければ仕事がスムーズに進まなかったり、大きな成果につながらなかったりするでしょう。

また、たとえ能力の高い人材でも、周囲とトラブルを起こしたり、自分勝手な行動をしたりすれば、会社全体の雰囲気が悪くなり、全体的な意欲低下を招きかねません。

会社全体で成果を出すためにも、学生が自社の雰囲気に合っているかや、人と協力できるかといった人柄は重視されるポイントです。

2.ポテンシャル

企業は採用活動において、学歴以外に就活生のポテンシャルも重視します。自分から学んだり成長したりするポテンシャルがあれば、学歴に関わらず活躍できると考えるからです。

また、新卒は基本的に就業歴がないため、学歴の高い人材が自社の仕事に適しているかは分かりません。そのため、自社の仕事内容を遂行するために必要なポテンシャルを備えているかは重要なポイントです。

スキルや能力を活かして仕事で活躍してくれる人材か見極めるためにも、企業は入社への熱意・貢献意欲といったモチベーションや、学生時代の経験からポテンシャルをチェックしています。

3.コミュニケーション能力

コミュニケーション能力はどの業界や仕事でも必要になるため、重視されやすいポイントです。コミュニケーション能力があれば業務をスムーズに進められ、成果も上げやすいでしょう。

世の中にある仕事の多くは、人との意思疎通が欠かせません。商品やサービスを扱う企業では、お客さまや取引先とのコミュニケーションを行います。また、お客さま対応が少ない傾向にある研究・開発などの仕事でも、上司や同僚とのコミュニケーションは必要。コミュニケーション能力があれば、社内外問わず円滑に仕事を進められるでしょう。

コミュニケーション能力は相手に不快感を与えないことや、誤解を与えて方向性を誤らないためにも大切な能力です。学歴フィルターを用いる会社でも、コミュニケーション能力が学歴より重視される場合があるので、人との交流が苦手な学生は今の段階から訓練することをおすすめします。

コミュニケーション能力を面接で有効にアピールしたいと考えている就活生は、「コミュニケーション能力をアピール!面接での伝え方とは」をご覧ください。

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学歴についてのキャリアアドバイザーのアドバイス

学歴は、学生の魅力を知るための一つの要素に過ぎず、ほかにもアピールのチャンスは数多くあります。

・人柄/印象
企業が求めている学生像に近いか。たとえば、営業職で活躍できる人を求めている場合、明るくて誰からも好かれそうな印象がある人だと良いでしょう。
・経験
企業が求めている理想の経験に近いか。たとえば、「高い目標を設定してコミットした経験がある」などです。
・価値観
今までの経験などから得た価値観が、企業が求めている価値観と近いか。
・志望度
内定を出したら入社を決意してくれるくらい、自社への想いが強いのか。

学歴に関わらず、これらをうまくアピールすることが大切です。

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学歴に関係なく就職を成功させるための7つのポイント

学歴に自信がない就活生でも、就活対策を万全にしたり面接で好印象を残したりすれば、就職を成功させられるので安心してください。ここでは、学歴に関係なく就活を成功させる7つのポイントを解説します。

1.自己分析や業界・企業研究を万全にする

学歴に関係なく就活を成功させるためには、自己分析や業界・企業研究といった就活対策を実施しましょう。出身大学や学歴以外の部分を評価してもらうためには、まず自分について深く理解し、何が得意でどのような価値観を持っているのかを明確にするのが大切です。

また、業界・企業研究で会社の立ち位置や今後の事業展開を調べたり、求められる人物像を把握したりすることも欠かせません。

自己分析や業界・企業研究ができていれば、ポテンシャルや能力を発揮して企業に対してどのように貢献できるかをアピールしやすくなります。「自社に合った人材だ」と採用担当者に評価されれば、学歴に自信がなくても就職は成功するでしょう。

就活で必要な対策については、「就活のやり方を解説します!基本的な進め方やスケジュールをご紹介」を参考にしてください。

2.学歴以外の強みを見つける

学歴に関係なく就活を成功させるために、自信を持てる強みを見つけておきましょう。「これだけは誰よりも自信がある」という強みを見つければ、自分より学歴の高い人にも引け目を感じにくくなるだけでなく、相手に自信を持って伝えやすくなります。

たとえば、部活動でリーダーシップを取ったことに自信を持てる場合は、チームをまとめて売上や成果に貢献できるとアピールするとよいでしょう。語学力に自信があれば、海外企業との取引といったグローバルな活動だけでなく、接客業や観光業で外国人旅行客の案内にも役立ちます。

現状で思いつかない場合は、今まで褒められたことや簡単にできることから強みの種を見つけて磨けば、自信を持てる強みになるでしょう。自信を持てる強みが見つかれば、具体的なエピソードを交えてアピールしてください。志望する仕事で活かせると採用担当者に伝われば、内定獲得に近づけます。

強みを見つける方法は、「「強み」ってどうやって見つければ良いの?簡単にできる「強み」の発見法」も参考にしてください。

3.就活エージェントを利用する

就活エージェントを活用し、必要なアドバイスをもらうのもおすすめです。就活のプロに相談すれば、自分が見えていないポイントが明確になります。

学歴以外の魅力を就活でアピールするには、第三者の客観的な評価も大切です。たとえば、自分では強みだと思っていても、相手から見ると別の捉え方をしているケースがあるでしょう。

また、就活エージェントを利用すれば、「読みたいエントリーシートになっているか」「面接でのアピールができているか」などのフィードバックを受けられます。学歴に関係なく内定を勝ち取りたい就活生は、ぜひ利用してください。

4.逆求人サイトを利用する

就活を学歴に関係なく成功させるには、逆求人サイトを活用するのもおすすめです。

逆求人サイトとは、自分の氏名、大学名といったプロフィールや希望職種などを登録しておくと、会社側からスカウトが来るサービスです。自分の知らない会社からもスカウトが来るため、今まで興味を持っていなかった業界や、BtoB企業といった一般的には知名度が高いとは言えない隠れ優良企業と出会えるチャンスがあります。

逆求人サイトは企業が学生を探しているため、学歴以外の部分も入念にチェックしたうえでスカウトしている可能性が高いです。自己PRを作り込むなど労力はかかりますが、利用すれば就職先の選択肢が広がるでしょう。

5.採用担当者に刺さるESや履歴書を書く

学歴に関わらず就活を成功させるために、ほかの学生と差別化できる応募書類を作成しましょう。エントリーシートや履歴書などの書類は、採用担当者の目に留まるかどうかが大切です。

もし、ほかの学生と同じくらいの評価だった場合、出身大学や学歴の高さで優先されるかもしれません。エントリーシートや履歴書で差別化したい際は、以下のポイントに注目してみてください。

・志望企業ならではの志望理由を自分の体験を交えて伝える
・ほかの就活生と違った切り口の自己PRを書く
・インパクトのあるキャッチフレーズや表現を使用して印象に残りやすくする

これらを参考にして、採用担当者に興味を持ってもらえるポイントを作りましょう。

なお、学歴が高い就活生も、エントリーシートの内容がよくなかったり、面接でのアピールに失敗したりすれば選考は通りません。エントリーシートのコツについては、「エントリーシートとは?履歴書の違いや基本を押さえて選考を突破しよう」を参考にしてください。

6.筆記試験に慣れておく

筆記試験に慣れるように対策することも、学歴に関係なく選考を突破するために大切なポイントです。就活において、エントリーシートや履歴書では見えにくい就活生の学力・適性を把握するといったことを目的に、能力検査や小論文といった筆記試験が行われることは多々あります。

筆記試験は対策問題集や過去問を解くことで解答できるようになるでしょう。入念に対策すれば、学歴に自信がない場合でも、筆記試験で自分の能力をアピールできます。筆記試験の対策方法は、「筆記試験の効果的な対策をご紹介。あなたの就活を成功へ」を参考にしてください。

7.面接で好印象を残せるように練習する

学歴に関係なく面接でのアピールが成功するように、繰り返し練習することも重要です。練習を重ねれば自信につながり、面接本番でも堂々とアピールできます。

エントリーシートの内容がよくても、面接でうまく伝わらなければ内定に届きません。話す内容はもちろん、表情や身振り手振りなど、面接ならではの評価ポイントも意識して練習してみてください。

なお、面接の練習はよりリアルな環境で行ったり、想定質問を用意したりすることが大切です。面接対策についてさらに詳しく知りたい学生は、「面接対策は万全?就活に必要不可欠な準備とマナー」を参考にしてください。

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就職を学歴関係なく成功させたいあなたへ

就職に学歴は関係ないと言われる場合でも、選考に影響する企業はあります。しかし、学歴ではなくポテンシャルや能力を重視して採用する会社もあるため、エントリーシートや面接の内容でアピールできるように、就活対策を万全に行いましょう。

高学歴な就活生との差をつける就活準備をしたい人は、就活エージェントであるキャリアチケットの利用がおすすめです。キャリアチケットでは企業の紹介や選考対策のアドバイスなど、就活生一人ひとりに合わせたサポートを行っています。

内定を獲得するためには、「自分の特徴や考えをどのように伝えるか」が大切です。就活のプロに相談して、ほかの就活生とは異なるアピールで差をつけましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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