このページのまとめ
- 就職において学歴は関係ない会社がある一方、大手や老舗企業では重視されやすい
- 人柄・ポテンシャル・コミュニケーション能力など、学歴以外の要素が重視されることも
- 学歴に関係なく就職を成功させるには、自己分析・業界研究・面接対策が不可欠
就職に学歴は関係ないのか、気になる方も多いでしょう。学歴に自信がない方のなかには、「学歴フィルターがあるのでは?」と不安に感じる方もいるかもしれません。この記事では、学歴が就職に与える影響や、学歴を問わず評価されるためのポイント、具体的な対策方法までを解説します。就職を実現したい方は、ぜひ最後までお読みください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
- 就職に学歴は関係ない?理由や採用への影響を解説
- 学歴フィルターを設ける企業・設けない企業の特徴
- 学歴フィルターを設ける企業の特徴
- 学歴フィルターを設けない企業の特徴
- 就職活動で学歴以外に重視される3つのポイント
- 1.人柄
- 2.ポテンシャル
- 3.コミュニケーション能力
- 学歴についてのキャリアアドバイザーのアドバイス
- 学歴に関係なく就職を成功させるための7つのポイント
- 1.自己分析や業界・企業研究を万全にする
- 2.学歴以外の強みを見つける
- 3.就活エージェントを利用する
- 4.逆求人サイトを利用する
- 5.採用担当者に刺さるESや履歴書を書く
- 6.筆記試験に慣れておく
- 7.面接で好印象を残せるように練習する
- 就職を学歴関係なく成功させたいあなたへ
就職に学歴は関係ない?理由や採用への影響を解説
「就職に学歴は関係ない」とする企業は増加傾向にあります。これまでは学歴フィルターが採用の大きな要素でしたが、現在は「学歴よりも人柄や適性を重視する」という企業が増えてきました。これは時代背景と採用の在り方が変化してきたことが背景にあります。
かつての日本社会は、終身雇用を前提とした「一括採用型」でした。大量生産・大量消費の時代には、マニュアルどおりに仕事をこなす能力=学力が重視され、偏差値の高い大学を出た学生ほど「優秀な人材」と見なされやすかったのです。
また、膨大な応募者の中から効率的に選考を進めるために、「大学名」や「学歴」を使った足切り、いわゆる「学歴フィルター」が実施されることもありました。
しかし今は、転職やキャリアの多様化が進み、一社に長く勤める時代ではなくなっています。企業も、「長く働けるか」「企業文化に合うか」「熱意を持っているか」といった要素を重視するようになってきているのです。
そのため、有名大学出身であっても社風に合わない人よりは、地元の大学でも志望度が高く、価値観が一致している人の方が内定を獲得できるケースが増えています。
現在も一部企業では学歴が評価基準になることはありますが、それがすべてではありません。重要なのは、「どれだけ企業とマッチしているか」を伝えることです。他人と学歴を比較するのではなく、志望動機や自己PRをしっかり練り、自分らしさで勝負することが、就活成功につながります。
学歴フィルターについては、「学歴フィルターの実態は?かかる基準と回避方法を就活のプロが解説!」も参考にしてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
学歴フィルターを設ける企業・設けない企業の特徴
就活で「学歴の関係ない」企業を選びたいなら、まずは学歴フィルターの有無を見極めることが大切です。すべての企業が同じ基準で採用しているわけではなく、企業によって学歴を重視するかどうかには大きな違いがあります。ここでは、学歴フィルターを「設ける企業」「設けない企業」の特徴を紹介します。
学歴フィルターを設ける企業の特徴
応募者数が多く、採用に一定の基準が必要な企業は、学歴フィルターを導入する傾向があります。たとえば、以下のような企業です。
・知名度が高く人気のある企業
・働いている社員の学歴が高い大手や老舗企業
・特殊な技術や専門知識が必要な企業
学歴フィルターを設ける背景には「効率的な選考」と「一定以上の基礎力を期待する」という理由があります。人気企業には応募が殺到するため、エントリー数を絞るためのフィルターとして「出身大学」を参考にするケースがあるのです。
また、大学ごとのカリキュラムやレベルが異なるため、特定分野の専門性を求める企業では、特定の大学出身者を優先的に採用する傾向も見られます。
とはいえ、学歴に囚われ過ぎると就活のモチベーションが下がってしまうことも。学歴を重視する企業への就職を目指すなら、自分の強みや志望動機を明確にし、戦略的に挑戦することが大切です。
学歴フィルターを設けない企業の特徴
一方、学歴よりも人柄や実力を評価する企業も数多く存在します。たとえば、以下のような企業です。
・IT企業
・外資系企業
・大手企業の子会社
・中小、ベンチャー企業
・実力主義を掲げる企業
・知名度が低く応募が少ない企業
これらの企業では、スキルやポテンシャル、人柄といった「個人の資質」を重視する傾向があります。特にベンチャー企業やIT系企業では、「結果を出せるかどうか」が評価の軸になっており、学歴だけで判断されることはそう多くないといえるでしょう。
「学歴が不安…」という人でも、自分に合った企業を選べば十分に活躍できます。企業の知名度だけで判断するのではなく、自分の価値観や強みが活かせる職場を見つけることが、納得のいく就職への第一歩です。
企業の選び方で悩んでいる人は「失敗しない企業の選び方10選!あなたに合う企業選びのポイントを解説」をご覧ください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
就職活動で学歴以外に重視される3つのポイント
就職では「学歴関係ない」といわれる理由の一つは、人柄やポテンシャルをより重視する企業が増えているからです。特に新卒採用では、社会人経験がないからこそ、成長の可能性や協調性がしっかり見られているといえるでしょう。ここでは、実際に企業が重視する3つのポイントを紹介します。
1.人柄
近年の採用活動では学歴のほかに「人柄」が重視されることも増えており、企業は「この人と一緒に働きたいか」を重視しています。
仕事では、同じ部署のメンバーだけでなく、他部署や取引先とも連携すべき場面が多いもの。どれだけ能力が高くても、周囲とトラブルを起こしたり、自己中心的な行動を取ったりする人がいると、業務に悪影響を及ぼしかねません。
そのため、企業は「チームで円滑に働けるか」「会社の雰囲気に合っているか」といった観点から、応募者の人柄を丁寧に見ています。特に新卒採用では、実績よりも今後の可能性が重視される傾向があるため、「学歴は関係ない」といえる理由の一つがこの「人柄重視」の姿勢にあります。
就活生にとっては、学歴に自信がなくても、周囲と協力する姿勢や誠実さ、柔軟な対応力といった人柄をしっかり伝えることが、選考を突破するうえで重要なポイントとなるでしょう。
2.ポテンシャル
就職活動では、「成長できる人かどうか」というポテンシャルが重視される場面が増えています。
多くの企業は新卒採用において、即戦力よりも入社後に成長してくれる素質を持った人材を求めているのです。特に新卒は社会人経験がないため、学歴の高さがそのまま仕事の適性や成果につながるとは限りません。
そのため、企業は「自ら学び、成長できる人か」「仕事に対する熱意や前向きな姿勢があるか」といった要素を見ています。たとえば、学生時代に困難を乗り越えた経験など、学ぶ力や柔軟性、向上心が伝わるようなエピソードがあると評価されやすくなるでしょう。
このように、「学歴関係ない」採用が広がる背景には、ポテンシャルの高さを重視する企業の増加があります。自分の過去の経験や努力を振り返り、「この人なら将来活躍してくれそうだ」と思ってもらえるようなアピールを心掛けましょう。
3.コミュニケーション能力
就職活動では、「コミュニケーション能力」が重視されるケースが多くあります。どの業界・職種であっても、社内外の人とスムーズに意思疎通を図る力は不可欠です。
どんな職種でも、上司やチームとの連携なしに成果を出すことは難しいでしょう。特に新卒採用では、「対話力」「聞く力」「空気を読む力」などが備わっているかどうかを見極める企業も多く、「学歴は関係ない、むしろ人間性や会話力のほうが重要」と考える企業も増えています。
このように、学歴フィルターがある企業でも、コミュニケーション能力の高い人材は評価されやすくなるのです。もし人と話すのが苦手だと感じている場合は、グループワークやアルバイト経験などを通じて、コミュニケーション能力を鍛えていくことが大切です。
コミュニケーション能力を面接で有効にアピールしたいと考えている就活生は、「コミュニケーション能力をアピール!面接での伝え方とは」をご覧ください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
学歴についてのキャリアアドバイザーのアドバイス
学歴は、学生の魅力を知るための一つの要素に過ぎず、ほかにもアピールのチャンスは数多くあります。
・人柄/印象:企業が求めている人材像や印象に近い
・経験:企業が求めている理想の経験がある
・価値観:企業と同じ価値観を持っている
・志望度:志望度が高く内定が出たら必ず入社する
学歴に関わらず、これらをうまくアピールすることが大切です。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
学歴に関係なく就職を成功させるための7つのポイント
学歴に自信がなくても、就活対策を万全にしたり面接で好印象を残したりすれば、就職を成功させられる可能性があります。ここでは、学歴に関係なく就活を成功させる7つのポイントを解説するので、ぜひ参考にしてください。
1.自己分析や業界・企業研究を万全にする
学歴に関係なく就活を成功させるためには、自己分析や業界・企業研究といった就活対策を万全にしましょう。出身大学や学歴以外の部分を評価してもらうためには、まず自分について深く理解し、何が得意でどのような価値観を持っているのかを明確にするのが大切です。
また、業界・企業研究で会社の立ち位置や今後の事業展開を調べたり、求められる人物像を把握したりすることも欠かせません。
自己分析や業界・企業研究ができていれば、ポテンシャルや能力を発揮して企業に対してどのように貢献できるかをアピールしやすくなります。「自社に合った人材だ」と採用担当者に評価されれば、学歴に自信がなくても就職を成功させられる可能性があるでしょう。
就活で必要な対策については、「就活のやり方を解説します!基本的な進め方やスケジュールをご紹介」を参考にしてください。
2.学歴以外の強みを見つける
学歴に関係なく就活を成功させるために、自信を持てる強みを見つけておきましょう。「これだけは誰よりも自信がある」という強みを見つければ、高学歴の人にも引け目を感じにくくなります。
たとえば、部活動でリーダーシップを取ったことに自信を持てる場合は、チームをまとめて売上や成果に貢献できるとアピールすると良いでしょう。語学力に自信があれば、海外企業との取引やインバウンド対応に役立てられるとアピールできます。
自信を持てる強みが見つかったら、具体的なエピソードを交えてアピールしてください。志望する仕事で活かせると採用担当者に伝われば、内定獲得に近づけます。
強みを見つける方法は、「「強み」ってどうやって見つければ良いの?簡単にできる「強み」の発見法」も参考にしてください。
3.就活エージェントを利用する
就活エージェントを活用し、必要なアドバイスをもらうのもおすすめです。就活のプロに相談すれば、自分が見えていないポイントが明確になります。
学歴以外の魅力を就活でアピールするには、第三者の客観的な評価も大切です。たとえば、自分では強みだと思っていても、相手から見ると別の捉え方をしているケースがあるでしょう。
また、就活エージェントを利用すれば、「読みたいエントリーシートになっているか」「面接でのアピールができているか」などのフィードバックを受けられます。学歴に関係なく内定を勝ち取りたい就活生は、ぜひ利用してください。
4.逆求人サイトを利用する
就活を学歴に関係なく成功させるには、逆求人サイトを活用するのもおすすめです。
逆求人サイトとは、自分の氏名、大学名といったプロフィールや希望職種などを登録しておくと、会社側からスカウトが来るサービスです。自分の知らない会社からもスカウトが来るため、今まで興味を持っていなかった業界や、BtoB企業といった一般的には知名度が高いとはいえない隠れ優良企業と出会えるチャンスがあります。
逆求人サイトは企業が学生を探しているため、学歴以外の部分も入念にチェックしたうえでスカウトしている可能性が高いでしょう。自己PRを作り込むなど労力は掛かりますが、利用すれば就職先の選択肢が広がります。
5.採用担当者に刺さるESや履歴書を書く
学歴に関わらず就活を成功させるために、ほかの学生と差別化できる応募書類を作成しましょう。エントリーシートや履歴書などの書類は、採用担当者の目に留まるかどうかが大切です。
もしほかの学生と同じようなエントリーシートや履歴書の内容だった場合、学歴の良い学生のほうが優先される可能性があります。エントリーシートや履歴書で差別化したい際は、以下のポイントに注目してみてください。
・志望企業ならではの志望理由を自分の体験を交えて伝える
・ほかの就活生と違った切り口の自己PRを書く
・インパクトのあるキャッチフレーズや表現を使用して印象に残りやすくする
これらを参考にして、採用担当者に興味を持ってもらえるポイントを作りましょう。
なお、学歴が良い就活生も、エントリーシートの内容が良くなかったり、面接でのアピールに失敗したりすれば選考はとおりません。エントリーシートのコツについては、「エントリーシートとは?履歴書の違いや基本を押さえて選考を突破しよう」を参考にしてください。
6.筆記試験に慣れておく
筆記試験に慣れるように対策することも、学歴に関係なく選考を突破するために大切なポイントです。就活において、就活生の学力・適性を把握するといったことを目的に、能力検査や小論文といった筆記試験が行われることは多々あります。
筆記試験は対策問題集や過去問を解くことで解答できるようになるでしょう。入念に対策すれば、学歴に自信がない場合でも、筆記試験で自分の能力をアピールできます。
7.面接で好印象を残せるように練習する
学歴に関係なく面接でのアピールが成功するように、繰り返し練習することも重要です。練習を重ねれば自信につながり、面接本番でも堂々とアピールできます。
エントリーシートの内容が良くても、面接でうまく伝わらなければ内定に届きません。話す内容はもちろん、表情や身振り手振りなど、面接ならではの評価ポイントも意識して練習してみてください。
なお、面接の練習はよりリアルな環境で行ったり、想定質問を用意したりすることが大切です。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
就職を学歴関係なく成功させたいあなたへ
就職活動は学歴だけで決まるものではありません。学歴に自信がない方でも、事前の対策と適切な自己PRによって内定獲得は十分に可能です。
たしかに、企業によっては学歴を選考の基準とする場合もあります。しかし近年では、「学歴よりも人柄・ポテンシャル・実行力」といった要素を重視する企業も増加傾向にあるので、そうした企業に出会い自分をしっかりアピールできれば、「学歴が関係ない就職」は現実的な選択肢となるのです。
そのためには、エントリーシートや面接で自分の強みを明確に伝えられるよう、早めの就活対策がカギになります。自己分析、業界研究、模擬面接といった準備をしっかり行うことで、高学歴の就活生とも差をつけられるでしょう。
「どんな企業が学歴を重視しないの?」「自分に合った企業はどう探せば良い?」といった不安がある方には、就活エージェント「キャリアチケット」の利用がおすすめです。キャリアチケットでは、強みや希望を踏まえて企業を紹介し、プロによる面接対策や自己PRの添削を無料で受けられます。
学歴にとらわれない就職を目指すなら、一人で悩まず、プロの力を借りて「自分だけの戦い方」を見つけていきましょう。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。