このページのまとめ
- 就職に有利な資格は「志望業界との相性」「難易度」「汎用性」から判断して選ぼう
- 汎用性の高い資格はMOSや簿記、専門性の高い資格は宅建や基本情報技術者など
- 業務に活かせる資格は選考でアピールできるが、それだけで合否が決まるわけではない
就職に有利な資格を取りたいと考えていても、種類が多く、どれを選べば良いか迷う就活生は多いでしょう。資格は志望する業界や職種に合っていてこそ選考でのアピールにつながるものなので、選び方が重要です。
本記事では、就活で役立ちやすいおすすめの資格15選や取得のスケジュールをご紹介。文系・理系別のおすすめやアピール方法まで解説します。自分に合った資格を見つけ、就活を前向きに進めましょう。
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- 就職に有利な資格はあるが選び方が重要
- 就職に有利な資格を選ぶ3つのポイント
- 1.志望する業界・職種に合った資格を選ぶ
- 2.難易度と勉強時間のバランスを見る
- 3.汎用性の高さも意識する
- 就職に有利なおすすめの資格15選【汎用性・専門性】
- 業界・職種を問わず評価される汎用性の高い資格
- 志望業界・職種で有利になる専門性の高い資格
- 【文系・理系別】就職に有利な資格
- 文系学生におすすめの資格
- 理系学生におすすめの資格
- 就職を有利にするために資格をとる際のスケジュール
- 就職の選考で資格を効果的にアピールする方法
- 持っているスキルを客観的に示す
- 資格を取得した理由を伝える
- 取得までの過程をアピールする
- 入社後どう活かすかを伝える
- 正式名称・取得年月を正しく記載する
- 就職のために資格を取得する際の注意点
- やみくもに資格を取るのは避ける
- 資格にこだわり過ぎない
- 難易度・級が低いとアピールにならない
- 就職に役立つ資格を取得したいあなたへ
- 就職に有利な資格に関するよくある質問
- Q. 女性の就職に有利な資格は?
- Q. 履歴書に書ける資格の目安は?
就職に有利な資格はあるが選び方が重要
就職活動において資格の取得は、たしかに有利に働く場合があります。たとえば、志望業界や企業との関連性が高く実務に活かせる資格や、入社後に必要な資格を先んじて取得しておけば、評価につながるでしょう。
しかし、「どんな資格でも取得したら有利になる」「就職に有利な資格を取れば安心」とは限りません。新卒採用では、資格よりも意欲やポテンシャルのほうが評価されやすいためです。
厚生労働省の調査によると、企業が新卒採用で注目している要素やスキルは以下のようになっています。
| 若年正社員の採用選考にあたり重視した点(複数回答) | 答えた企業の割合 |
|---|---|
| 職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神 | 79.3% |
| コミュニケーション能力 | 74.8% |
| マナー・社会常識 | 58.6% |
| 組織への適応性 | 53.2% |
| 体力・ストレス耐性 | 36.2% |
| 業務に役立つ専門知識や技能(資格・免許や語学力) | 30.4% |
参照:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況 (2)若年正社員の採用選考にあたり重視した点」
資格を重視する企業は全体の3割ほど。一方、意欲やコミュニケーションといったポータブルスキルは7割以上の企業が重視しており、こちらのほうが新卒採用における比重が大きいことが分かります。
つまり大切なのは、「自分が志望する企業では資格が必要とされているのか」「必要な場合、どの資格を取れば良いのか」を明確にしたうえで資格取得を目指すことです。一般的に就職に有利といわれる資格を取るのではなく、自分の将来に合った資格を取得することで、就活で大いにそのスキルをアピールできるでしょう。
資格が評価される理由については、「自己PRで資格取得をアピールするには?例文3選と書き方のポイントを紹介」の記事をご覧ください。
参照元
厚生労働省
令和5年若年者雇用実態調査の概況
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就職に有利な資格を選ぶ3つのポイント
自分にとって有利な資格を選んで就職活動に備えるためには、先述したような志望業界との相性のほかに、難易度や汎用性の高さなども考慮することが大切です。ここでは、就職に有利な資格を選ぶ3つのポイントを紹介します。
就職に有利な資格を選ぶ3つのポイント
- 志望する業界・職種に合った資格を選ぶ
- 難易度と勉強時間のバランスを見る
- 汎用性の高さも意識する
1.志望する業界・職種に合った資格を選ぶ
資格は、志望する業界や職種に関連しているほど、即戦力としての能力や知識があることを伝えられます。たとえば不動産業界なら宅地建物取引士、金融業界ならファイナンシャルプランナーというように、目指す方向に直結する資格ほどアピール効果は高まるでしょう。
また、就活までに資格を取得しておけば、その業界への意欲や先を見通す計画力、継続力などを示すことも可能です。まずは自分がどの業界・職種を志望するのかを整理し、そこで評価されやすい資格を調べてみましょう。
2.難易度と勉強時間のバランスを見る
資格の難易度と、合格までに必要な勉強時間のバランスを見て選ぶことも欠かせません。
難関資格ほど評価されやすい一方で、数百時間の学習が必要なものもあります。就活準備と両立できない高難易度の資格を選んでしまい、就活と資格取得のどちらも難しくなってしまっては本末転倒です。
まずは、これから就活までの間で資格取得に割ける時間と、取得を考えている資格の難易度や勉強時間を照らし合わせてみましょう。学業や選考対策に充てる時間を確保したうえで、無理なく取得できる資格から計画的に取り組むのがおすすめです。
3.汎用性の高さも意識する
志望先がまだ固まっていない場合は、業界や職種を問わず評価されやすい汎用性の高い資格を選ぶと安心です。
たとえば、企業の財務状況や経営状況を読み取れる日商簿記や、英語力を示せるTOEICなどは、業界や企業を問わず求められやすい資格といえます。
就活の途中で志望業界が変わったとしても、専門知識や資格取得の過程で得た学びを就活でアピールしやすいでしょう。汎用資格で土台をつくり、方向性が定まってきたら専門資格へ広げていく進め方も効果的といえます。
安定したキャリアを築きたいなら、手に職をつけられる仕事を軸に探してみるのも手です。「【新卒向け】手に職をつけるおすすめの仕事14選!企業選びのコツも紹介」で手に職をつける方法や企業選びのコツを解説しているので、参考にしてみてください。
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自分に合った仕事ってなんだろうと不安になりますよね。強みや適性に合わない仕事を選んでしまうと、せっかく就職しても早期退職のリスクがあります。そこで活用したいのが、「適職診断」です。
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就職に有利なおすすめの資格15選【汎用性・専門性】
ここからは、新卒の就職に有利になりやすい、おすすめの資格を15個紹介します。業界や職種を問わず評価される汎用資格と、志望業界・職種で有利になる専門資格に分け、証明できるスキルや役立つ仕事の例、おすすめポイントなどをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
業界・職種を問わず評価される汎用性の高い資格
まずは、業界や職種を問わず幅広い企業で評価されやすい汎用性の高い資格を紹介します。志望先がまだ定まっていない人も取り組みやすい資格であり、難易度も極端に高いわけではないため、ぜひ参考にしてみてください。
【業界・職種を問わず評価される汎用性の高い資格】
・MOS
・TOEIC
・簿記
・秘書検定
・ITパスポート
・普通自動車第一種運転免許
MOS
| 証明できるスキルや知識 | ・Excelを使った数式や関数、グラフ作成、データ管理のスキル ・Wordを使った文書作成などのスキル ・PowerPointを使った資料作成のスキル など |
| 役立つ業界・職種の例 | ・総務や経理など事務系職種全般 ・営業職 ・企画職 など |
| おすすめポイント | ・Office製品を使う企業は多いため、業界を問わず実務に役立ちやすい ・PCスキルを具体的にアピールできる ・ほぼ毎日試験が実施されており受験のハードルが低い |
多くの企業が実務でOfficeソフトを使用しているため、事務職や営業職はもちろん、あらゆる職種において高いアピール力と即戦力性を持っています。
試験レベルは「スペシャリストレベル(一般)」と「エキスパートレベル(上級)」と2つあるため、まずは挑戦しやすいスペシャリストレベルから受験してみるのがおすすめです。
事務職や営業職で求められるパソコンスキルについては、「就活で問われる『PCスキル』ってなに?具体例や証明に便利な資格を紹介」の記事で詳しく解説しています。
TOEIC
| 証明できるスキルや知識 | ・日常生活やグローバルビジネスにおける英語コミュニケーション能力 ・リスニング、リーディングの基礎力 |
| 役立つ業界・職種の例 | ・外資系企業や商社、メーカーなどグローバルに展開している企業 ・企業の海外部門 ・マーケティング ・営業職 など |
| おすすめポイント | ・英語力を定量的な数値スコアで証明できる ・業界を問わず、英語力が必要な企業で評価されやすい |
TOEICは、業種・職種問わず多くの人におすすめできる資格です。最近では企業のグローバル化がどんどん進んでいるため、英語力は幅広い仕事で重宝される要素となります。
一般的に就活の場においてアピールできる点数は600点以上、業務で頻繁に英語を使う場合は700点以上、外資系なら800点以上が目安です。
なお、結果が出るまでに約1ヶ月かかるため、本格的な就活が始まる1ヶ月前までには受験を済ませておきましょう。
簿記
| 証明できるスキルや知識 | ・企業の経営状態やお金の流れを読み解く力 ・決算書の基本的な理解、コスト感覚 など |
| 役立つ業界・職種の例 | ・経理、財務、総務など企業の管理部門 ・営業職 ・販売職 ・コンサルタント など |
| おすすめポイント | ・ビジネスに不可欠な数字に強い人材であることをアピールできる ・企業の売上や予算を管理したり読み解いたりできるため、幅広い仕事で役立つ |
お金の流れや決算書の処理の仕方などが身につく簿記は、事務職や営業職を中心に幅広い仕事に役立つ資格といえるでしょう。就活でアピールする場合は、2級の取得がおすすめです。
簿記2級の試験は毎年6月・11月・2月に実施されており、大学4年次の就職活動に間に合わせるためには3年生の11月の試験で合格しておくのがベスト。随時受験できるネット試験もあるため、状況に応じて使い分けましょう。
秘書検定
| 証明できるスキルや知識 | ・正しい敬語の使い方、電話・来客応対などのビジネスマナー ・ビジネス文書の作成、マナーや身だしなみ、一般常識 など |
| 役立つ業界・職種の例 | ・一般事務や営業事務、秘書、受付などの事務系職種 ・営業職 ・接客 ・サービス業 など |
| おすすめポイント | ・「入社前から社会人としての基本が身についている」と好印象を与えられる ・面接での立ち振る舞いにも知識を活かせる |
秘書検定は、業界・業種を問わずにおすすめできます。この資格では敬語や礼儀作法など、社会で必要な基本的なビジネスマナーを身につけることが可能です。
1級は難易度も専門性も非常に高くなるため、2級の取得をおすすめします。CBT試験なら随時受験できるほか、当日に合否結果が出るため、就活準備中の忙しい時期も効率的に受験可能です。
ITパスポート
| 証明できるスキルや知識 | ・セキュリティ、ネットワークなどITに関する基礎知識 ・AI、ビッグデータなど新しい技術や経営、法務に関する基礎知識 など |
| 役立つ業界・職種の例 | ・IT業界全般 ・DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する企業 ・一般事務 ・企画職 ・営業職 など |
| おすすめポイント | ・国家資格であり、履歴書に自信を持って書ける ・IT社会で働くうえでの一般常識やリテラシーを備えていることを証明できる |
ITパスポートは、ITを利活用するすべての社会人・学生が備えておくべき基礎知識を証明できる国家資格です。現在、多くの企業がDXを推進しているため、IT業界以外でも大きなアピールになります。
試験はCBT方式で、全国で年間をとおして開催されているため、自分のタイミングで受験することが可能です。
普通自動車第一種運転免許
| 証明できるスキルや知識 | ・自動車の運転技能と交通ルールの理解 ・地方や郊外への移動を伴う業務への対応力 |
| 役立つ業界・職種の例 | ・営業職 ・物流、運送業界 ・インフラ関連企業 ・地方勤務のある企業 など |
| おすすめポイント | ・多くの企業で応募条件やアピール材料として評価されやすい ・地方配属や転勤の可能性がある企業で特に歓迎されやすい |
普通自動車第一種運転免許は、いわゆる「自動車免許」のことで、専門的な資格ではないものの、就活で評価されやすい資格の一つです。特に、営業職や物流・運送業界、インフラ関連企業など、社用車での移動を伴う仕事では、入社後すぐに実務で役立つスキルとして評価されます。
免許取得には教習所への通学であれば2週間〜3ヶ月ほど、合宿免許ならさらに短期間で取得可能です。学業やアルバイトと両立しやすい大学1〜2年生のうちに取得しておくと、就活直前に慌てずに済むでしょう。
志望業界・職種で有利になる専門性の高い資格
次に、特定の業界や職種を目指す場合に有利になる専門資格を紹介します。志望先が明確な人は、関連する専門資格を取得しておくと選考での差別化につながります。
【志望業界・職種で有利になる専門性の高い資格】
・基本情報技術者
・宅地建物取引士
・ファイナンシャルプランナー
・社会保険労務士
・公認会計士
・中小企業診断士
・危険物取扱者(乙種第4類)
・医療事務
・登録販売者
基本情報技術者
| 証明できるスキルや知識 | ・高度なIT知識、プログラミングやアルゴリズムの基礎、システム開発の流れ ・情報セキュリティ、データベースの設計知識 など |
| 役立つ業界・職種の例 | ・IT業界 ・企業のシステム、情報システム部門 など |
| おすすめポイント | ・「IT業界の登竜門」と呼ばれる国家資格で、専門性の高さを証明できる ・文系・未経験からITエンジニアを目指す際の強いアピール材料になる |
IT業界への就職を志望するなら、ITパスポートから一歩踏み込んだ「基本情報技術者」の取得がおすすめです。情報セキュリティやネットワーク、システム開発の工程など、より実務に近い専門知識を網羅しているため、入社後に即戦力として活躍できるポテンシャルを示せます。
試験はCBT方式で、通年でいつでも受験可能です。ITパスポートよりも難易度が高いため、余裕を持った学習スケジュールを組みましょう。
宅地建物取引士
| 証明できるスキルや知識 | ・不動産取引に関する高度な専門知識 ・法律(民法・宅建業法など)の理解 ・契約時の重要事項説明を行うスキル など |
| 役立つ業界・職種の例 | ・不動産業界 ・金融業界の融資部門 ・建設、土木業界 など |
| おすすめポイント | ・不動産契約の現場に必須の国家資格のため、あるだけで即戦力として評価されやすい ・資格取得に向けた実行力や志望度の高さを強くアピールできる |
宅地建物取引士は、不動産取引の専門知識を証明する国家資格です。法律や建築基準に関する幅広い知識を学ぶため、不動産業界はもちろん、土地開発に関わる建設・土木業界や、融資を行う金融機関でも重宝されます。
新卒採用では宅建の資格なしで応募できる企業が多いものの、在学中に取得していれば熱意や努力、実行力の証明になり、選考で有利に働きます。試験は例年10月にあり、合否発表が例年の12月となっているため、就活に間に合うように計画的に勉強しましょう。
ファイナンシャルプランナー
| 証明できるスキルや知識 | ・個人の資産設計(ライフプランニング)に関する知識 ・年金、保険、税金、投資、不動産、相続に関する幅広い理解 など |
| 役立つ業界・職種の例 | ・金融、保険業界 ・不動産業界 ・住宅メーカー・独立系FP事務所 など |
| おすすめポイント | ・お金に関する実用的な知識が網羅でき、即戦力であることをアピールできる ・名称独占資格であり、取得すれば「ファイナンシャル・プランニング技能士」を名乗れる |
ファイナンシャル・プランナー(FP)は、資産運用やライフプランの設計に関するアドバイスができる知識を証明する資格。3級も面接で意欲をアピールできますが、就活の実務的な評価につなげたい場合は、2級の取得を目標にするのをおすすめします。
一般的には3級合格後に2級へ進むルートが主流ですが、日本FP協会などが認定する「認定研修」を修了すれば、3級を持っていなくても直接2級を受験することが可能です。
2級・3級は原則としてCBT方式で実施されるため、従来の年3回(1月・5月・9月)の一斉ペーパー試験ではなく、一部の休止期間を除いて年間を通じて好きな日時に受験することができます。
社会保険労務士
| 証明できるスキルや知識 | ・労働法や社会保険(健康保険、年金、雇用保険など)に関する専門知識 ・人事 ・労務管理、就業規則などの実務スキル など |
| 役立つ業界・職種の例 | ・企業の総務、人事、労務部門 ・社労士事務所 ・コンサルティング業界 など |
| おすすめポイント | ・管理部門の採用で評価を得られる ・学生のうちに取得していれば、知識と努力の証明になる |
社会保険労務士は、労働問題や社会保険の専門家であることを証明する難関国家資格。特に人事や労務など、企業の「ヒト」に関する管理部門を目指す人におすすめです。
ただし、大学に在学中の場合は、「1学年以上在学し、かつ62単位以上の単位を修得していること」などの受験資格を満たす必要があります。自分が条件を満たしているか、厚生労働省や社会保険労務士試験センターの公式サイトで事前に確認しておくことが重要です。
試験は例年8月のみ行われるため、計画的にスケジュールを立てて資格取得を目指しましょう。
公認会計士
| 証明できるスキルや知識 | ・企業の財務諸表を監査する高度な専門知識、会計・税務・経営のスキル ・複雑なビジネスモデルを分析する論理的思考力 など |
| 役立つ業界・職種の例 | ・監査法人 ・会計事務所 ・税理士法人 ・コンサルティング業界 ・大手企業の財務・経理部門、投資銀行 など |
| おすすめポイント | ・文系最難関国家資格の一つであり、持っているだけで就活でのアドバンテージになる ・「超難関試験を突破した」という論理的思考力と粘り強い努力を証明できる |
公認会計士は、監査・会計・税務のプロフェッショナルであることを証明する国家資格です。受験資格に制限はないため、誰でも挑戦できます。
試験はマークシート式の「短答式」に合格した人のみが、記述式の「論文式」に進める二段階方式です。「短答式」は例年5月・12月の年2回、「論文式」は例年8月の年1回実施されます。
ただし、公認会計士は合格までに膨大な勉強時間が必要となる難関資格のため、大学1~2年次から専門学校などを活用し、長期スパンで挑む覚悟が必要です。
中小企業診断士
| 証明できるスキルや知識 | ・企業経営、マーケティング、財務、情報システムに関する横断的な知識 ・経営課題を分析し、成長へ導くアドバイス、コンサルティング能力 |
| 役立つ業界・職種の例 | ・経営コンサルティングファーム ・シンクタンク ・金融業界(融資・支援部門) ・企業の経営企画、事業開発部門など |
| おすすめポイント | ・経営コンサルティングに関する唯一の国家資格であり、経営層の視点でビジネスを語れる知識が身につく ・論理的思考力や課題解決能力の高さを示せる |
中小企業診断士は、企業の経営状態を総合的に分析し、改善のアドバイスを行うコンサルティングの国家資格です。受験資格は特にありません。
ビジネスの全体像(ヒト・モノ・カネ・情報)を体系的に学べるため、「社会人になって早くから大きな成果を出したい」「将来は起業や経営幹部を目指したい」という成長意欲の高い就活生の方に非常におすすめです。
ただし、中小企業診断士も難関資格の一つとされており、在学中に取得するのは難易度がとても高いため勉強には覚悟が必要でしょう。就活までに1次試験だけでも科目合格していれば、経営に関心のある優秀な人材として評価される可能性があります。
試験は1次試験(マークシート)と2次試験(筆記)に分かれており、2026年度(令和8年度)の試験日程は、以下のとおりです。
| 試験の種類 | 日程 |
|---|---|
| 1次試験 | 試験日:8月1日・2日 合格発表:同年9月1日 |
| 2次試験 | 試験日:10月25日 合格発表:2027年1月13日 |
また、2次試験に合格後は3年以内に実務補習を受けるか、15日以上実務に従事する必要があります。実務補習は地域によるものの、例年7~11月と2月に行われるようです。
危険物取扱者(乙種第4類)
| 証明できるスキルや知識 | ・ガソリンや灯油など引火性液体(危険物)を安全に取り扱う専門知識 ・化学薬品や燃料を扱う現場の基礎知識 |
| 役立つ業界・職種の例 | ・製造業 ・化学業界 ・ガソリンスタンド運営会社 ・インフラ、物流業界 など |
| おすすめポイント | ・受験資格の制限がなく、誰でも挑戦できる国家資格 ・筆記試験のみで技能試験がないため、比較的着手しやすい |
危険物取扱者は、ガソリンや灯油などの引火性液体(危険物)を取り扱うために必要な国家資格です。なかでも乙種第4類は最も汎用性が高く、製造業や化学業界、ガソリンスタンドを運営する企業など、幅広い業界でニーズがあります。
乙種第4類の試験はマークシート方式の筆記試験のみで、学歴や実務経験を問わず誰でも受験できます。試験は各都道府県で年に複数回実施されているため、就活のスケジュールに合わせて計画的に取得を目指せるでしょう。
医療事務
| 証明できるスキルや知識 | ・医療機関での受付、会計、レセプト(診療報酬明細書)作成に関する知識 ・医療保険制度の基礎知識 |
| 役立つ業界・職種の例 | ・病院、クリニックなどの医療機関 ・調剤薬局 ・医療事務の受託会社 など |
| おすすめポイント | ・受験資格の制限がなく、通信講座などで学びながら取得を目指しやすい ・医療・福祉業界の事務職を志望する人にとって実務に直結するアピール材料になる |
医療事務は、病院やクリニックでの受付・会計・レセプト作成などの実務知識を証明する民間資格です。
医療事務技能審査試験や医療事務検定など複数の団体が試験を実施しており、いずれも受験資格に制限はありません。医療・福祉業界の事務職を志望する場合、専門知識を客観的に示せるため選考でのアピール材料になります。
通信講座で学習しやすいため、学業やアルバイトと両立しながら取得を目指せる点も魅力です。
登録販売者
| 証明できるスキルや知識 | ・一般用医薬品(第2類・第3類)に関する専門知識 ・お客さまへの適切な情報提供や接客対応力 |
| 役立つ業界・職種の例 | ・ドラッグストア ・調剤薬局 ・コンビニエンスストアなど医薬品を扱う小売業 など |
| おすすめポイント | ・2015年の法改正で学歴 ・実務経験を問わず受験できるようになり、学生でも挑戦しやすい ・合格すれば医薬品販売の即戦力として評価されやすい |
登録販売者は、ドラッグストアなど小売店で一般用医薬品(第2類・第3類)を販売するために必要な資格です。2015年4月の法改正により受験資格の実務経験・学歴要件が廃止され、現在は誰でも受験できるようになりました。
ドラッグストアや調剤薬局など医薬品を扱う小売業界を志望する場合、入社後すぐに実務で活かせる知識として評価されやすい資格です。都道府県ごとに試験が実施されているため、志望エリアの試験日程を確認しておきましょう。
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【文系・理系別】就職に有利な資格
ここでは、文系・理系それぞれで評価されやすい資格の傾向を紹介します。ただし、文系・理系で取れる資格が決まるわけではありません。あくまでも、これまで学んできたことを活かして取りやすい資格の傾向を知るための参考としてご覧ください。
文系学生におすすめの資格
文系学生は、これまでの講義や研究で培った文章作成能力や読解力、それらを分かりやすく伝える論理的なコミュニケーション能力を活かせる資格がおすすめです。
具体的には、法律・会計・語学など、書類作成や対人業務に関わる知識を証明できる以下のような資格が当てはまります。
・日商簿記
・宅地建物取引士
・FP技能検定
・秘書検定
・医療事務 など
自分の志望する業界と関連性が高く、かつ自分の強みを活かせる資格を選んで取得を目指してみてください。
理系学生におすすめの資格
理系の学生は、専攻で培った知識を裏づける技術・専門系の資格が評価されやすい傾向があります。IT・製造・インフラなどの分野では、資格が応募要件や実務に直結することもあり、専門性を客観的に示す材料になります。
理系学生におすすめの資格は以下のとおりです。
・基本情報技術者
・危険物取扱者
・電気工事士
・登録販売者 など
文系・理系におすすめの資格は、「大学生のうちに取るべきおすすめの資格14選!文系・理系・業種別に紹介」の記事でも詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。
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就職を有利にするために資格をとる際のスケジュール
資格の勉強は、就職活動が本格化する前の大学1~2年生のうちに始めるのがおすすめです。就活が始まると、自己分析や企業研究、選考対策に時間を取られ、まとまった勉強時間の確保が難しくなります。
取得したい資格の試験日から逆算し、余裕をもったスケジュールで取り組みましょう。また、就職に有利な資格を無理なく取得するには、学年に応じた計画が欠かせません。
学年に応じた資格取得のスケジュールのポイント
- 大学1年〜2年生で汎用性の高い資格に挑戦、または基礎固めをする
- 3年生前半で志望企業で評価されやすい資格に挑戦する
具体的には、大学1〜2年生のうちにTOEICや日商簿記、ITパスポートなど汎用性の高い資格の取得を完了させるか、遅くとも基礎固めをしておくと、就活が本格化してからも学習の負担を抑えられます。
なお、TOEICのスコアは「2年以内のもの」を求められるケースが多いため、大学2年生の後半から3年生の前半にかけてベストスコアを出せるように調整するのが理想的です。
3年生前半で志望業界が固まった人は、業界直結の専門性の高い資格に挑戦してみてください。たとえば、不動産業界であれば、「宅地建物取引士(宅建士)」、金融業界を目指す場合は基礎となるFP3級からFP2級へのステップアップなどが挙げられます。
ただし、社会保険労務士など、合格までに1,000時間近い猛勉強が必要な難関資格は、就活準備と両立できず共倒れになるリスクがあるため、新卒就活の武器として無理に狙う必要はありません。
3年生後半以降は資格の勉強よりもES対策や面接対策、インターンシップへの参加など選考準備を最優先させるのがおすすめです。学年が上がるにつれて選考対策に割ける時間は限られてくるため、資格取得はできるだけ前倒しで計画を立てることが、就活を有利に進めるポイントといえるでしょう。
資格以外にも、大学生のうちにやるべきことについて気になる方は、「大学生のうちやるべきこと32選!遊びから勉強までテーマ別に紹介」を参考にしてください。
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就職の選考で資格を効果的にアピールする方法
自分の志望業界や企業と関連性の高い資格を持っていると、自身のアピール材料が増えて選考が有利に進みやすくなります。ただし、ただ資格があることを伝えるだけでは不十分です。
「スキルを仕事にどう活かすか」「なぜ資格を取得しようと思ったのか」などを詳しく伝え、ポテンシャルや意欲をアピールしましょう。

持っているスキルを客観的に示す
資格を取得すれば、自身が持っているスキルを客観的に証明することが可能です。たとえば、「パソコンの操作が得意」とアピールしても、何が得意なのか、どんなことができるのかは伝わりません。
一方、「MOSのエキスパートレベルを取得しており、マクロの作成が得意」とアピールすれば、スキル感や得意分野がより具体的に伝わります。
なお、資格をアピールするためには、履歴書への書き方も重要です。履歴書への具体的な書き方は、「履歴書の免許・資格欄の書き方は?正しい順番や未取得の場合の対処法を紹介」の記事で詳しく解説しています。
資格を取得した理由を伝える
就活では資格があることだけでなく、「なぜその資格を取ろうと思ったのか」という理由もアピールしましょう。きっかけを語ると、目的意識を持って資格の取得に向けて努力したことが分かり、成長意欲の高さを伝えられるためです。
やりたいことのために資格を取り、そのやりたいことが応募先の会社の仕事と合致していれば、「応募者のやりたいことと会社がマッチしている」といった評価にもつながります。
取得までの過程をアピールする
資格をアピールするときは、「どうやって取り組んで取得できたのか」という点を具体的に伝えることを意識してみてください。「毎朝30分の勉強を日課にした」「一度落ちて勉強方法を見直した」のように、目標達成に向けた取り組みや挫折の乗り越え方などを、実例を交えて伝えましょう。
企業は資格取得までの過程を知ることで、社会人に欠かせない継続力や挫折を乗り越える力といったポータブルスキルや、仕事への取り組み方を評価しています。具体的な過程を伝えれば企業で働く姿をイメージしてもらいやすくなり、好印象を与えられるでしょう。
入社後どう活かすかを伝える
資格取得を企業にアピールするなら、最終的にその資格がどう仕事に活きるかという点も重要なアピールポイントです。資格は能力を明確に提示できる武器ではありますが、資格取得がゴールではありません。
「資格があるから十分だろう」という姿勢では、就活での評価にはつながらないでしょう。たとえば、「MOSで得た知識を活かしてマクロを作成し、業務効率化に貢献したい」「FP2級の知識をもとに、お客さまの不安に寄り添い的確に解決するプロになりたい」のように、具体的なビジョンを述べるのがコツです。
資格を軸にしたキャリアプランや展望を述べ、「この人なら活躍してくれそう」「企業に貢献してくれそう」といった印象につなげましょう。
資格や学業、部活動などをアピールする自己PRの書き方は、「自己PRとは?書き方や強み・職種別の例文と合わせて回答のポイントを解説」で解説しています。あわせてご覧ください。
正式名称・取得年月を正しく記載する
資格をアピールする際は、正式名称・取得年月を正しく記載しましょう。たとえば「MOS」ではなく「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」のように、略称と正式名称をあわせて書くと、採用担当者に正確に伝わりやすくなります。
また、取得済みの資格は「取得」、勉強中の資格は「△年△月取得見込み」のように状況を明記すると、誤解を防げます。細かな表記まで丁寧に整えることも、仕事に対する姿勢の一つとしてアピールにつながるでしょう。
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就職のために資格を取得する際の注意点
「就職を有利に進めるには資格を取れば大丈夫」と考えて、この記事で紹介したような資格をやみくもに取るのはやめましょう。資格が評価されるのは、あくまでも就活生自身の能力と企業のニーズが合ったときです。また、「資格=必ず内定」とは限りません。
ここでは、資格取得に向け勉強する前に知っておきたい注意点を解説します。
就職のために資格を取得する際の3つの注意点
- やみくもに資格を取るのは避ける
- 資格にこだわり過ぎない
- 難易度・級が低いとアピールにならない
やみくもに資格を取るのは避ける
就職活動に向けて資格を取るときは、やみくもに選ぶのは避けましょう。曖昧な基準では就活でアピールしにくいだけでなく、就活に悪影響を及ぼす恐れもあるためです。
たとえば、「志望業界は決まってないけど国家資格だから宅建にしよう」という動機で勉強を始めた場合、途中で宅建と関係のない業界に興味が湧いたらそれまでの勉強は無駄になってしまいます。
取得したとしても、実務との関連性のない資格では「仕事と関係ない」と判断されプラス評価になりません。また、先述したとおり、資格のアピールでは資格の有無よりも目的意識や意欲が重視されます。
志望動機や自己PRと関連性のない資格は、「軸がしっかりしていない」「目的なく行動するタイプなのかな」とマイナスな印象を与えかねないでしょう。資格を取得する際は、「有名だから」「難しそうだから」という表面的な理由ではなく、「自分の目指すキャリアにどう活きるか」を必ず逆算して選ぶようにしましょう。
志望業界がまだ決まっていない場合は、自己分析から取り組むのがおすすめです。「自己分析とは?就活での目的や簡単なやり方9選を解説」を参考に、自分の興味関心を分析してみましょう。
資格にこだわり過ぎない
就活の場では資格を持っていると有利になることはありますが、決して重要視されているわけではありません。応募する時点から資格取得の指定がされている企業は例外ですが、それ以外の企業はその人自身の中身を中心に見ています。
資格を上手にアピールするためには、あくまで自分について説明する一つの要素と考えることが大切です。資格がすべてではないため、そのほかの要素と複合的にアピールしながら就活を進めましょう。
実際に、資格を持っていない人でも内定を得ている就活生は数多くいます。資格はあくまでアピール材料の一つであり、資格がないからといって就活で不利になると決めつける必要はありません。
ガクチカや自己PRなど、資格以外の要素からも自分の強みを伝えていきましょう。
難易度・級が低いとアピールにならない
自分に合った資格であれば、どの階級でも就職に有利になるというわけではありません。
たとえば、TOEICでは600点以上のスコアがアピールに有効とされています。そのため、600点以下では基準に達していないと見なされ、就活でアピールしようとすると「英語力が不足している」「求められているレベルを把握していない」といったマイナス評価につながりかねません。
一概にはいえないものの、就活の履歴書で評価されるのは2級以上といわれています。持っている資格を書いて良いか迷ったときは、目安にしてみてください。
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就職に役立つ資格を取得したいあなたへ
「就活に有利な資格」は一概に断言できるものではなく、志望する業界や企業、仕事内容などによって異なるものです。そのため、まずは自分が「どの業界で何をしたいのか」「どんなキャリアアップを目指すのか」を明確にしたうえで、資格の必要性や優先度を確認しましょう。
あなたの志望業界やキャリアプランに合った資格であれば、取得の価値は十分にあるといえます。しかし、「資格を取ったほうが良いのか」「どの資格が自分にとって有用か」を自分だけで判断するのは難しいでしょう。
そんなときは、就活のプロに相談してみるのも一つの方法です。キャリアチケット就職エージェントは、量より質の就活を叶える無料の就活支援サービス。経験豊富なキャリアアドバイザーがあなたの希望や適性に寄り添い、ぴったりの求人を厳選してご紹介します。
資格の有無を問わないポテンシャル重視の求人を多く扱っているため、資格がなくて不安な方も安心です。さらに、アルバイトや学業、ゼミなどのエピソードを就活で効果的にアピールするためのアドバイスや面接対策も実施しています。
サービスはすべて無料のため、まずはお気軽にご相談ください。
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就職に有利な資格に関するよくある質問
最後に、就職に有利な資格に関して、就活生からよく寄せられる質問に回答します。
女性の就職に有利な資格は?
就職に役立つ資格は、性別によって決まるわけではありません。自分の志望する業界・企業やキャリアプランに合った資格を選びましょう。
ただし、性別に関わらず、「結婚や育児、介護などのライフステージの変化に左右されにくいキャリアを築きたい」と考えている場合は、どこに行っても必要とされる専門性の高い資格を検討するのも手です。
たとえば、宅地建物取引士や社会保険労務士などは需要が高く、資格を活かしながらパートやフリーランスといった柔軟な働き方を実現できる可能性もあります。
将来性のある仕事に就きたい方は、「これから需要が増える仕事を目指す女性向け!おすすめの職種20選を紹介」の記事も参考にしてみてください。
履歴書に書ける資格の目安は?
履歴書に書く資格は、ある程度の難易度があり、志望先で評価されるものを優先しましょう。たとえばTOEICは600点以上、日商簿記なら2級以上が一つの目安です。
難易度が低過ぎる資格や、スコアが基準に届かない資格は、かえって「なぜ書いたんだろう」「仕事には活かせない」といった評価につながることも。記載する内容は絞り込むことが大切です。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。