GPAは就活に影響する?

このページのまとめ

  • GPAとは大学での成績を平均で表した指標
  • 欧米では高校から導入されており、就職時の選考に影響する
  • 日本においてはGPAを重要視する企業は少ない
  • 学業への取り組みを見るため、履修履歴を参考にする企業は多い
  • GPAの値に自信がない場合は学業以外の活動でアピールすると良い

学校での成績を評価するための指標の1つであるGPA。日本の企業では、就職での選考にどのくらいGPAを参考にしているのでしょうか。GPAとはなにか、影響の度合い、GPAが低い場合の対策などについてご紹介いたします。

 

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GPAとは

GPAとは、Grade Point Average(GPA)の頭文字を取った言葉で、大学での成績を数値化し平均した値を指します。主にアメリカをはじめとする欧米の学校に導入されており、積極的に活用している成績指標の1つです。
日本でも2000年代から導入する大学が増えており、GPAを知っているという学生は多いかもしれません。

算出方法は大学によって異なります。例えば、科目ごとにABCDと成績を4段階程度で評価したとして、Aは4ポイント、Bは3ポイント、Cは2ポイント、Dは1ポイントとGPを決めた場合、付与されたGP×単位数の合計を履修した単位の総数で割ると出てくるのがGPAです。
ポイントが高ければ優秀であることを意味します。

欧米では、高校からGPA制度があり非常に重要視されている評価基準です。そのため、ポイントが低ければ奨学金の支給がない、2ポイント以下になれば退学、などと厳しくジャッジされることがあります。
また、在学中はもちろん、就職の際の評価基準とする企業は珍しくありません。応募資格に「GPA3.5ポイント以上」と提示している企業も中にはあり、大学時代にどれだけ高いポイントを出せるかでその後の就職活動がスムーズに進むかどうかが大きく左右されます。

 

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就活にはGPAが影響するか

GPAは、海外での就職活動では重要視されるもの、日本企業ではどれほどの影響を与えるのでしょうか。
文部科学省が平成28年に行った調査によると、GPAを個別の学修指導に活用する大学は75%であるという結果が出ています。大多数の大学で導入・活用されているとあって、その後の就職活動にも影響があると思うかもしれませんが、実はそれほど重要視されないようです。
採用試験の際の評価基準としてはまだ浸透しておらず、ほとんどの企業では気にされることはありません。理由としては、前述のとおり大学ごとに算出方法が異なることが挙げられます。
国内で一律でルールが定められているわけではありませんので、例えば偏差値80の大学に通う人と偏差値40の大学に通う人とでは、授業の難易度が異なるためポイントが同じ場合でも、選考の際に客観的に比較するのは難しいと言えるでしょう。
あくまでも同じ大学内での成績比較にしか使えません。ただし、外資系企業などの一部の企業ではGPAを重要視するところもあります。また、GPAを直接評価しない企業を受けるとしても学業をがんばった証明にはなるため、自己PRの材料として使うこともできるでしょう。
就活で役立たないと決めつけず、大学生活中は学業にしっかりコミットすることをおすすめします。

参照元:文部科学省 - 3.調査結果 http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/daigaku/04052801/1417336.htm

 

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「履修履歴」が重要視されている?

GPAを参考にしない企業が多いとお伝えしましたが、決して学業へのがんばりを評価しないというわけではありません。多くの就活生が、サークルやアルバイトなど、活動という観点で自身をアピールします。
そこでは、学生が「やりたいこと」に対しての努力を知ることはできても、「やらなければならないこと」に対しての評価はできません。企業側も学生の本分である学業への取り組みは評価したいと考えています。

そこで、学業への努力を判断する基準となるのが、「履修履歴」です。履修履歴とは、その名のとおり履修した科目の履歴のことを指します。修得した講義の科目や単位などを確認できるものです。
履修履歴に関心を持つ企業は増加傾向にあり、履修履歴面接を行う企業は少なくありません。履修履歴面接とは、履修履歴を参照しながら就活生に質疑応答する面接スタイルの1つです。
リシュ面と略して呼ばれており、活動関連でのアピールと違って誇張や脚色ができないため、学生の資質を伺い知ることができます。

注意してほしいのは、企業側は学業に注目するものの成績だけを見ているのではないということ。どういう分野に知的好奇心があるのか、やるべきことにどう取り組んだのか、どういう価値観を持つのかなどを見ています。
履修履歴面接を受ける際は、なぜこの科目を履修したのか、何が身についたのか、仕事で活かせる点はあるかなどの質問に答えられるよう準備しておきましょう。

 

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GPAや成績に自信がないとき

「GPA値を重視する企業への就職を考えているけど成績に自信がない」という方は、成績以外でのアピール方法を考えることが大切です。以下3つのような対策を講じておきましょう。

成績に対しての説明ができるようにする

なぜこのような結果なのか、成績について聞かれることもあります。学業以外に◯◯に打ち込んでいたなど、なぜその成績になったのかを説明できるようにしておくことが大切です。

学業以外の活動をアピール

サークルやアルバイト、ボランティア、資格取得など、勉強以外にがんばった活動や取り組みなどのアピールポイントをつくりましょう。アルバイトやボランティアで何か賞をもらったなど、こういう努力をしたことでこういう結果に繋がったという具体的なエピソードを盛り込むとさらに説得力が増し、企業側もあなたを評価しやすくなります。

就活の質を上げる

GPAの値は1年生からの積み重ねのため、今すぐ上げることは難しいもの。しかし、就活の質であれば今からの努力次第でアップすることは十分に可能です。
方法の1つは、自己分析や企業研究の徹底。自分のことをしっかり棚卸ししたら、次は志望する企業についてとことんリサーチします。どういう人物を求めているのか、自分はどうなればその人物像に近づくことができるのかなど考えてみましょう。
自分の強みや長所と企業側が求める人物像とマッチすることで、GPAが高くはないけど魅力があると思ってもらえるかもしれません。

また、自分一人ではなくプロの力を借りることで就活力をぐっと上げることができます。就活エージェントであるキャリアチケットでは、書類選考を通過できるES・履歴書の書き方の指導や面接対策など、就活を有利に進めるためのサポートを実施。
もちろん、志望企業が決まっていない人でも、就活アドバイザーとのマンツーマンでのヒアリングを通じ、適性を見ながらあなたに合う優良企業を紹介することができます。
相談だけの利用はもちろん、サービスを利用していただいても無料です。まずはあなたのお悩みや現状についてお聞かせください。お問い合わせお待ちしています。

 

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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