「ガクチカがない」は勘違い!見つける方法やテーマ別に7つの例文を紹介

このページのまとめ

  • 「ガクチカ」は特別な経験ではなく、日常の行動・習慣の内容でも問題ない
  • ガクチカがないときは、頑張ったことを書き出したり家族に聞いてみたりしよう
  • どうしてもガクチカが見つからないときは、アルバイトや趣味の経験から作る

「ガクチカがない」は勘違い!見つける方法やテーマ別に7つの例文を紹介のイメージ

「ガクチカがないときはどうする?」と悩んでいる就活生も多いのではないでしょうか。ガクチカが思いつかないときは、アルバイトの経験を振り返ったり家族や友人に聞いたりして、エピソードを思い出すのがおすすめです。

この記事では、「ガクチカがない」と悩む際の対処法や見つけ方を解説します。例文を交えて作り方・伝え方も紹介しているので、ガクチカを考える際の参考にしてみてください。

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目 次

「ガクチカ」とは?「ない」は勘違いである理由を解説

ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」の略称で、エントリーシートや面接で頻出する質問項目です。

就活生のなかには「学生時代に力を入れた経験やエピソードがない」と悩む人もいるでしょう。「ガクチカがない」と悩む方は、以下のような勘違いをしている可能性があります。

・実績や結果を残した経験が必要だと思っているから
・頑張って取り組んだ経験がないと感じているから
・経験として書くべき内容がわからないから
・大学生時代の経験でなければいけないと思っているから

ガクチカというと学業やサークル活動など「学校内のエピソードであるべき」と考える人も多いですが、アルバイトやインターンといった学外の活動を紹介しても構いません。趣味や挨拶など、日常の行動・習慣からでもガクチカは作れます。

また、「学生時代に頑張ったこと=長期間取り組んだこと」ととらえる必要はありません。さらに挙げるなら、学生時代とは大学生時代に限定されるわけではないため、どうしても大学時代に書けることがない場合や、高校時代の経験が現在の価値観やスキルに強くつながっている場合は高校生時代のことを書いても良いでしょう。

ガクチカで紹介できる題材は想像以上に多いため、エピソード選びの視野を広げることが大切です。

ガクチカの内容は、高校時代よりも大学時代のほうが良い理由は、「学生時代に力を入れたことで高校時代の内容はあり?伝え方を解説」の記事で解説しているので、チェックしてみてください。

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「ガクチカがない」と落ち込む前に知りたい企業の評価ポイント

ガクチカがないと悩む人に多いのが「この経験だと評価されない」と勘違いしているケースです。企業はどのようなポイントを評価しているのかを知ると、ガクチカのエピソードが見つかりやすくなります。

ここでは、企業がガクチカで評価している4つのポイントを解説します。評価につながるポイントを参考に、魅力が伝わるガクチカのエピソードを探してみましょう。

どのような経験をしているか

企業はガクチカを通して、就活生がどのような経験をしているかを見ています。学生時代に経験した内容が、自社の仕事で活かせるかを判断するためです。

たとえば、部活動に取り組み、チームワークを学んだ就活生がいたとします。チームワークが必要な仕事が多い企業であれば、その就活生は入社後の活躍が期待できると判断されるでしょう。

また、珍しい活動や優れた成果・実績など、インパクトの強いエピソードを伝えることは、採用担当者の目を引く効果的な方法です。しかし、どれだけインパクトの強いエピソードでも、学びや入社後の業務と結びつかなければ企業からの高評価は望めません。

採用担当者はガクチカを通して、自社で就活生が活躍できるかをイメージしています。そのため、単に経験を語るだけでなく、企業が求める人物像や業務内容に合わせて学んだことや貢献できる点をアピールすることが大切です。

企業が求める人物像を知るためには、企業研究を行いましょう。企業研究については「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

物事にどのように取り組んでいるか

物事にどのように取り組んでいるかどうかも、企業がガクチカから判断したいポイントの一つです。特に、ガクチカでは以下のような項目が重視されるので、その点をアピールできるエピソードを選定しましょう。

・どのような課題に直面したか
・課題に対してどのように考えたか
・経験を通してどのような学びを得たか

入社後の業務でも、課題に直面するケースはよくあります。仕事で予想外のトラブルが起きたり、困難な状況に陥ってしまったりした場合に、乗り越える力があるか判断するためにも、ガクチカが重視されていることを意識しましょう。

企業とマッチした人材かどうか

物事への取り組みの過程を通じて、企業は応募者の人柄や人間性を確認しているでしょう。企業は採用者に長期的な活躍を期待します。自社の企業理念や社風、業務内容とどれだけマッチしているかを確認し、早期退職を防ぐのも、ガクチカを確認する目的の一つといえるでしょう。

ガクチカを伝えるときはただ単に活動内容を説明するだけでなく、入社後の活躍がイメージできるように伝えることが大切です。

モチベーションが上がるポイントはどこか

企業は、ガクチカから応募者のモチベーションが上がるポイントを知りたいと考えています。前向きに業務に取り組んだり、高いパフォーマンスを発揮したりするには、モチベーションを維持することが必要だからです。

入社前に社員のモチベーションが上がるポイントを把握できれば、自社の環境との親和性やどのようなサポートが必要なのかが事前にわかります。

ただし、モチベーションが上がるポイント次第では企業側がサポートできないケースもあるでしょう。事前にミスマッチを回避する意味でも、ガクチカの内容を確認したいと考えています。

分かりやすく伝えられているか

エピソードや経験を分かりやすく伝えられているかどうかも、ガクチカを通して判断されるポイントです。社会人は、業界や職種にかかわらず、物事を分かりやすく簡潔に伝える力が求められます。

たとえば次のような場面が想定されます。

・社内のチーム内でのやりとり
・社内の部署間でのやりとり
・社外の取引先との折衝や交渉
・社内外でのプレゼンテーション

ガクチカで要点を押さえ、相手に伝わるようアピールできれば、情報伝達に必要なコミュニケーション能力が備わっていると判断されるでしょう。

ガクチカを書くときは、初対面の人にも伝わるように、相手の目線に立って話の内容や伝え方を工夫するよう心掛けることが大切です。

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「ガクチカ」を見つける5つの方法

ガクチカは、特別な経験や実績は必要ありません。日常生活のなかのエピソードから見つけられる可能性があるので、掘り起こしてみましょう。ガクチカが見つからないと困っている場合は、直近1年を振り返ったり、日記やブログなど過去の行動が分かるものを読み返したりするのがおすすめです。

以下で、ガクチカがないときの具体的な見つけ方を5つ紹介するので「ガクチカが見つからない」と悩む方は探すときの参考にしてください。

1.直近1年で頑張ったことを書き出す

ガクチカがないときは、直近1年で頑張った経験を書き出してみましょう。あまり深く考えず、思いついたエピソードをとにかく書き出してみてください。

頑張った経験がどうしても思いつかない場合は、起床から就寝まで1日の流れから探してみるのも良いでしょう。1日の流れを思い起こし、日常的に行っている習慣をリスト化することで、生活のなかで意識して力を入れている取り組みが見えてきます。

なお、頑張ったことや習慣を書き出す際は箇条書きを使うのがおすすめです。箇条書きした内容を見比べて、ガクチカに採用するエピソードを選びましょう。

2.日記やブログを読み返して探す

ガクチカが見つからない場合は、日記やブログを読み返して探してみましょう。日記やブログを読み返すことで、忘れていたエピソードを思い出し、ガクチカにつながる可能性があります。

SNSを頻繁に更新している人は、自分の投稿をチェックしてみるのも良いでしょう。何気ない活動のなかにガクチカを作成するためのヒントが隠れているケースもあるため、自分が残した記録を手当たり次第探ってみてください。

3.アルバイトでの経験を振り返る

アルバイトの経験から得られたエピソードも、ガクチカとして活用できます。アルバイトをしていたなかで、嬉しかったことや苦労したことなどを振り返ってみましょう。

なかでも、課題解決に取り組み、成長につながった経験やエピソードはガクチカとして有効です。当時の課題を解決するために、どのような工夫や行動をして、どのような結果につながったかを具体的にアピールできるよう準備しましょう。

たとえば、アルバイトで「はじめは緊張して表情が硬かったが、先輩にアドバイスをもらって笑顔で接客できるようになった」「笑顔で接客するように心がけたら、常連客が増えた」など、ちょっとした経験がガクチカの素材になります。

たとえば、アルバイトで「お客さまの待ち時間が長いという課題に対し、チーム内で役割分担を見直し、新しい注文フローを導入した結果、お客さま満足度調査の待ち時間項目で評価が改善した」など、課題解決に向けた具体的な行動と成果を示す経験がガクチカの素材になります。

ガクチカでアルバイト経験をアピールする方法については、「ガクチカでアルバイト経験をアピールする方法は?仕事別に例文も解説」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

4.勉強面での取り組みを振り返る

ガクチカが見つからない場合は、ゼミや研究活動など勉強面を振り返るのもおすすめです。企業はガクチカを通して、応募者が困難にどう立ち向かい、どのように解決に導くかという課題解決能力を見ています。そのため、問題に直面したり、課題を解決したりした場面を重点的に探してみると、ガクチカに使えそうなエピソードが見つかるかもしれません。

自分では些細だと思うエピソードでも、「課題→行動→結果(学んだこと)」の流れで具体的な事実を交えて説明するなど伝え方次第では評価されます。まずは思いつくままに書き出し、それからガクチカに活かせそうかを考えてみましょう。

5.家族や友人に聞いてみる

ガクチカが見つからないときや、もう少しガクチカを増やして選定したいときは、家族や友人に聞いてみるのも方法の一つです。自分では普通に思っていた出来事が、第三者目線でみると実は評価されるケースもあります。

たとえば、「5年間、毎朝5km走っている」とします。自分にとっては当たり前でも、「継続して物事に取り組める」とアピールできる内容です。自分のイメージと周りが受ける印象は異なる場合も多いので、家族や友人など第三者の意見も参考にしてみてください。

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ガクチカを効果的に企業へ伝える書き方

就活でガクチカを聞かれたときに、ただ経験したことを述べるだけでは評価につながりません。採用担当者が思わず納得するような構成で効果的に伝えることが大切です。企業に「入社後に活躍してくれそう」と好印象を与えられれば、内定を勝ち取るための大きな一歩となります。
以下で、ガクチカを効果的に企業へ伝える書き方を解説するので、参考にしてみてください。

「力を入れたこと」から伝える

ガクチカを伝えるときは、最初に結論となる「学生時代に力を入れたこと」から伝えましょう。たとえば、「私は飲食店のアルバイトに力を入れました」「私はサッカー部の部活動を頑張りました」などのように伝えます。

前置きがあると内容が伝わりにくくなり、「結局なにが伝えたいのかわからない」といったマイナスの印象を与えかねません。結論ファーストは、ガクチカや自己PRなど就活のなかだけでなく社会人における情報伝達の基本なので、しっかり身につけておきましょう。

力を入れた理由を述べる

次に、力を入れた理由を述べます。「なぜその出来事を頑張ったのか」といった動機やきっかけを具体的に伝えてください。

ガクチカのエピソードでは再現性のある行動原理を知るために、結果だけではなく過程も重視されています。そのため、ただ単純に「全国大会で優勝しました」と伝えても、採用担当者に「質問した意図を汲み取れていない」と判断されマイナスな印象につながる可能性があるでしょう。

「苦手を克服するために努力した」「チームメイトと勝利するために全力を尽くした」のように、自分の考え方や人柄が伝わるような理由を分かりやすく伝えることが大切です。

具体的なエピソードを盛り込む

ガクチカを伝えたら、出来事にまつわる具体的なエピソードを盛り込みましょう。ただ「△△を頑張りました」とだけ伝えると内容の説得力に欠け、「どれくらい頑張ったのかがわからない」と評価につながりにくくなります。

企業が特に知りたいのは、「どのような課題があり、それに対してどう考え、どう取り組んだか」という点です。課題解決に向けてのプロセスと姿勢は注目される部分なので、できるだけ具体的に示しましょう。具体的なエピソードを盛り込むことで内容に説得力が出るため、好印象を与えやすくなります。

エピソードが思いつかない場合は、自己分析を行い、過去の出来事を整理しておくのもおすすめです。その場合は、「結果として何を得たか」まで深く考えておくと、ガクチカの内容がより深まります。

自己分析の方法は、「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」を参考にしてみてください。

経験を通して得た学びをアピールする

「ガクチカ」の締めくくりでは、経験から得た学びと入社後の貢献を明確に伝えましょう。具体的には成長したスキルや能力、価値観の変化などを述べたうえで、それらの能力を志望企業の具体的な業務でどのように活かし、貢献するかを示すことが大切です。

入社後の活躍をイメージしやすくなるため、企業からの評価アップにつながります。志望企業の仕事内容を事前に調べ、関連する能力をアピールしましょう。

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【テーマ別】ガクチカないときに参考にしたい例文7選

ここでは、特別な経験がないと感じている新卒の就活生も参考にできるガクチカの例文を、テーマ別に7つ紹介します。ただし、例文をそのまま使用しても就活では評価されません。自己分析を行い、自分なりのエピソードに置き換えて作成しましょう。

ガクチカの例文1.アルバイト

私が学生時代に力を入れたことは、塾講師のアルバイトで成績不振の真の原因を特定し、解決に導く指導を実践したことです。当初、成績向上を最優先にしていましたが、「勉強がつらい」と相談してきた生徒の成績が志望校レベルに達していたことから、成績以外の本質的な課題があると推測しました。

詳しくヒアリングした結果、生徒は「公式の暗記に頼り、基礎分野の根本的な理解ができていない」ことに不安を感じていました。この気づきから、私は成果の裏にあるプロセスに着目し、指導目標を見直しました。

この課題を解決するため、会話の頻度を増やして理解度を丁寧に確認し、特定した課題に基づき苦手分野の基礎に徹底的に立ち返る個別補習を計画的に実施しました。

その結果、担当生徒の志望大学の合格率は前年比で10%アップし、志望校の変更を考えていた生徒も自信を取り戻し、第一志望に合格できました。

この経験から、表面的な情報にとらわれず、傾聴を通じて本質的な課題を特定し、成果に結びつける行動力の重要性を学びました。入社後は、チームメンバーとの密なコミュニケーションを通じて組織や業務の根幹にある課題を見つけ出し、主体的に解決に貢献したいと考えております。

ガクチカの例文2.課外活動

私が学生時代に力を入れたのは、ボランティアサークルにおける活動の非効率な現状の改善と、チームの活動意欲向上への取り組みです。当初の活動は一部のメンバーに負担が偏り、清掃活動の参加率が低下していました。

この現状を変えることが社会貢献の第一歩と考え、まずアンケートを実施しました。「なぜ参加が難しいのか」を尋ねた結果、「活動時間の固定」に加え、「活動内容が単調でモチベーションが維持できない」という本質的な課題を特定しました。

この課題に対し、「活動形式の多様化」と「目的意識の再定義」という施策を実行しました。具体的には、メンバーの都合に合わせて活動時間を「30分のゴミ拾い」などに細分化し、活動後には地域がきれいになった様子を写真で共有するなど、成果が目に見える工夫を加えました。

これらの取り組みの結果、サークルの活動参加率は前月比で30%向上し、活動時間あたりのゴミ回収量も20%増加しました。

この経験から、現状に満足せず、課題を論理的に特定し、チームを巻き込みながら具体的な改善策を実行する力を学びました。入社後は、貴社の業務においても現状分析を怠らず、主体的に業務の改善と成果の最大化に貢献したいと考えております。

ガクチカの例文3.インターンシップ

私が学生時代に力を入れたのは、ボランティアサークルにおける非効率な現状の改善と、チームの活動意欲向上への取り組みです。活動が一部メンバーに偏り参加率が低下していたため、現状を変えることが社会貢献の第一歩と考え、改善を決意しました。

まずアンケートを実施し、「活動時間の固定」に加え、「活動内容が単調でモチベーションが維持できない」という本質的な課題を特定しました。

この課題に対し、「活動形式の多様化」と「目的意識の再定義」という施策を実行しました。具体的には、活動時間を「30分のゴミ拾い」などに細分化して参加の選択肢を増やし、活動後には地域がきれいになった様子を写真で共有するなど、成果が目に見える工夫を加えました。

これらの取り組みの結果、サークルの活動参加率は前月比で30%向上し、活動時間あたりのゴミ回収量も20%増加しました。

この経験から、課題を論理的に特定し、チームを巻き込みながら具体的な改善策を実行する力を学びました。入社後は、貴社の業務においても現状分析を怠らず、主体的に業務の改善と成果の最大化に貢献したいと考えております。

ガクチカの例文4.資格取得

私が学生時代に力を入れていたことは、TOEICの目標点数獲得を通じた目標達成に向けた論理的な計画力と実行力の強化です。将来、グローバルな環境で活躍するためにTOEICの800点台が必要不可欠だと考え、自己成長の目標として設定しました。

最初の模擬試験では700点台に留まり、目標達成のためには単なる「努力」では不十分で、論理的な弱点分析と計画の見直しが必要だと気づきました。私は結果を徹底的に分析し、特にリスニングのビジネス関連の会話パートと、リーディングの長文読解における時間配分に大きな課題があることを特定しました。

この課題を解決するため、2点の対策を実行しました。1つ目は、ビジネス特有の語彙や表現に慣れるため、海外のビジネス系ポッドキャストを毎日30分シャドーイングする訓練を取り入れ、弱点分野に特化した学習を行いました。2つ目は、リーディングパートの全問題を本番よりも5分短い制限時間で解く訓練を繰り返し行い、時間配分の最適化を図りました。

結果、本番では目標の800点を超える835点を取得することができました。

この経験を通じて、私は失敗を恐れず自己の課題を明確に分析し、その課題を克服するための具体的な計画を立案・実行する能力を身につけました。この粘り強い分析力と実行力を活かし、入社後も目標達成のために最適なプロセスを描き、貴社に貢献したいと考えております。

ガクチカの例文5.趣味

私が学生時代に力を入れていたことは、趣味の筋力トレーニングです。当初は運動不足解消と健康維持が目的でしたが、続けるうちに目標達成への意欲が芽生え、1年間でのベンチプレス100kg達成という具体的な目標を設定しました。

この目標に向けて、私は計画性と自己管理を徹底しました。具体的には、週4回のトレーニングを欠かさず実行し、身体の反応やコンディションの変化を見ながら、食事や休養を含む週間計画を都度見直しました。重量の壁にぶつかり、成果が出ない時期もありましたが、そこで諦めず、トレーニング内容を分析し、より効率的な方法を粘り強く試行錯誤し続けました。

その結果、1年後に目標を達成することができました。筋力トレ-ニングを通じて身につけた、長期的な目標を設定し、逆算して日々の行動に落とし込み、課題に直面しても粘り強く改善を続ける力は、貴社での業務において、困難な目標にも着実に向き合い貢献できる私の強みだと考えております。

ガクチカの例文6.趣味

私が学生時代に力を入れていたことは、目的意識をもった読書を通じた「論理的思考力」の強化です。以前は純粋な娯楽として小説を読むことが中心でしたが、より多角的な視点と、知識を業務に活かす力を身につけたいと考え、読書の目的を明確に設定しました。

そのために、まずは月5冊のビジネス書・専門書を読み、必ず「キーメッセージと具体的な応用方法」を要約してノートにまとめることを日課としました。特に意識したのは、著者の主張を鵜呑みにせず、「なぜそう言えるのか」という論理構造を分解し、自分の意見と比較しながら再構築することです。この取り組みは、単なる知識の蓄積ではなく、情報を深く洞察し、批判的に検討する力を養ってくれました。

結果、この訓練を通じて論理的な思考力が向上し、ゼミでのディスカッションや企画提案において、複雑なテーマも整理して分かりやすく伝えることができるようになりました。

この知識を吸収し、論理的に整理・応用する力は、貴社に入社後も、常に新しい情報や課題を主体的に分析し、具体的な成果に結びつけるために活かせると確信しております。

ガクチカの例文7.挨拶

私が学生時代に最も力を入れて取り組んだことは、周囲を巻き込む挨拶の仕組み化を通じたコミュニケーションの質の改善です。

きっかけは、私が所属していたカフェテリアのアルバイトで、スタッフ間の連携不足からミスが頻発していたことです。原因は、業務の忙しさから挨拶や声かけが事務的になり、心理的な壁ができていたことだと感じました。

そこで私は、相手の名前と具体的なひと言を添える挨拶を意識的に実行しました。また、休憩明けには必ず「リフレッシュしました!」と大きな声で返すなど、自分から職場のムードを明るくする役割を担うように工夫しました。

結果として、スタッフ間の心理的な距離が縮まり、お互いの状況を把握するための業務的な声かけも活発になりました。この取り組みのあと、職場の連携ミスは半減しました。

この経験から、自ら環境に働きかけ、周囲のメンバーの意識を変えることで、組織としての成果に繋げる力を身につけました。貴社においても、挨拶と積極的な声かけを通じて、チームの活性化に貢献したいと考えております。

ガクチカの例文は、「学生時代頑張ったことでアピールするコツは?テーマ別に例文を紹介!」でも紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。

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ガクチカがないと思う人がESを作成するときの注意点

「ガクチカがない」と不安を感じる新卒の就活生は少なくありません。しかし、大切なのは、活動の「規模」や「華やかさ」ではなく、あなたの個性や考え方が伝わる「表現方法」です。

ESで伝えるガクチカの内容を考えるときは、採用担当者にネガティブな印象を与えないよう、いくつかの重要な注意点を押さえる必要があります。これから紹介する具体的なポイントを活用し、あなたのポテンシャルが最大限伝わる、魅力的なESを作成しましょう。

嘘をつかずに正直に書く

ガクチカに嘘や大袈裟なエピソードを掲載するのは避けましょう。「ほかの就活生と差別化したい」「ガクチカが思いつかない」などを理由に内容を誇張したり捏造したりしても、多くの場合、結果に選考突破や内定獲得という結果にはつながりません。

なぜなら、嘘のガクチカを書いてしまうと、面接で深掘りされた際に矛盾が生じやすく、具体的に回答できなくなるためです。嘘の内容だとわかれば、企業からの信頼を損ない、評価を大きく落としてしまいます。

実際に経験した等身大のエピソードを見つけ、具体的に伝えましょう。就活で嘘をつくリスクは、「就活で嘘をつくとどうなる?ばれる理由やリスクも解説」でも解説しているのでチェックしてみてください。

娯楽や遊びなどの内容は避ける

娯楽や遊びなどの内容をガクチカとして伝えるのは控えましょう。遊びのエピソードをアピールしても、「入社後のイメージがわきにくい」「プライベートと仕事の区別がついていない」など、良くない印象を与える可能性があります。特に、ギャンブルやナンパなど、世間的に良くないイメージが強い経験は記載しないでください。

なお、ガクチカの王道的なテーマは以下のような活動です。

・学業
・部活動やサークル
・アルバイト

趣味の内容でもアピールできる場合はありますが、伝え方は工夫しましょう。一般的に、目標設定や継続性がアピールできるスポーツ、創作活動、資格取得のための勉強などの趣味であれば、仕事への意欲や能力と結びつけやすく、問題ない場合が多いようです。

趣味をアピールする場合の伝え方は、「ガクチカに趣味はあり?アピールポイントの書き方や例文をご紹介」で詳しく解説しています。どのような趣味であれば問題ないかも含めて、確認しておきましょう。

「頑張ったこと」だけを伝える

ガクチカのES作成では、「頑張ったこと」を伝えるだけでは不十分です。企業が求めているのは、その頑張りから得られた学びや、入社後にその経験をどう活かせるかという点です。

単に「アルバイトを頑張って売上を伸ばした」と書くだけでは、あなたの能力や思考の深さが伝わりません。「なぜその行動をとったのか」「その結果、自分はどう成長したのか」といった内省の部分を具体的に伝えましょう。

他人を落として自分の価値を上げる表現は避ける

ガクチカでは、他人の評価を落として自分の価値を上げる表現は避けるべきです。具体的には、「同期の△△はできない仕事を任された」「チームメンバーの△△よりも高い成績を記録した」などのように、特定個人を名指しし、その人の能力を否定することで自分の優秀さをアピールするのは望ましくありません。

実績や成果を伝えるうえで相対的な比較は有効ですが、誰かを落として自分の優秀さをアピールするのは気持ちの良い表現とはいえません。

一方で、「同期メンバーのなかで1番の売り上げを記録した」「大会参加者△△名のなかで1位だった」など、集団全体のなかでの客観的な位置付け、最高値としての成果をアピールするのは問題ありません。むしろ、成果や実績を具体的に伝えられる表現なので、積極的に取り入れていきましょう。

自己PRと区別する

ガクチカと自己PRは同じエピソードを使用しても構いませんが、伝えるべきアピールポイントは区別が必要です。全く同じ内容を書いてしまうと、「質問の意図を理解していない」と思われるので注意しましょう。

自己PRは「自分の強みや長所」をアピールするものです。自己分析を行い、自分の特徴を見つけておきましょう。一方、ガクチカは、その強みがどのように発揮され、具体的な行動と努力のプロセスによって「頑張った物事」として成果に結びついたかがメインテーマです。

このため、同じエピソードを使用する場合でも、以下のように焦点を変えて伝えましょう。

自己PR 「私の強みである「課題解決能力」は、△△という出来事で活かされました」と、強みを主語にして導入する
ガクチカ 「△△という活動に力を入れました。そこで課題解決能力を発揮し、△△という結果を得ました」と、行動や頑張りを主語にして導入する。

このようにアピールしたい重点を変えることで、一貫性を保ちながらも、それぞれの質問の意図に応じた回答となり、高評価につながる可能性が高まります。
自己PRについては「自己PRとは?企業が求める理由や回答のポイント・例文を紹介」で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

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ガクチカが本当にない!見つからないときの対処法

ガクチカを探しても、どうしても見つからず悩む方もいるでしょう。どれだけ探してもガクチカが見つからない場合は、「アルバイトを始める」「インターンシップに参加する」など、新たなエピソードを作るための活動を始めるのも方法の一つです。
ここでは、ガクチカのエピソードを作るのにおすすめな5つの活動を紹介するので参考にしてください。

アルバイトを始める

ガクチカが見つからない場合、アルバイトを始めるのがおすすめです。アルバイトを通して自ら課題を見つけて解決に取り組むことで成長できた経験や、苦労を乗り越えた経験は説得力のあるアピールにつながります。

アルバイトはどのような職種でも大丈夫ですが、応募企業との職務内容や求められるスキルに親和性が高い業種だと、入社後の活躍の再現性が伝わり、ミスマッチなく活躍できる可能性を示せるため高評価を期待できます。

また、あえて自分が苦手な業種にチャレンジしてみて、困難を乗り越えたエピソードとして紹介するのも良いでしょう。この戦略は、高い成長意欲と環境適応能力をアピールするうえで効果的です。

課外活動に参加する

ガクチカを探すために、課外活動に参加する方法もあります。おすすめは、サークルやゼミといった同世代中心の活動ではなく、幅広い年代や異なる立場の人が集まる活動です。

課外活動では、価値観や考え方が異なる多様なメンバーと接することになります。そのなかで意見の衝突を乗り越え、一つの目標に向かって協力する経験は、「多様性への対応力」「利害調整能力」といった、企業が求める能力を効果的にアピールできる説得力の高いガクチカになるでしょう。

インターンシップに参加する

インターンシップに参加し、仕事の経験を通して学びを得るのも良いでしょう。特に、業務を通じて自分に足りないスキルを客観的に認識し、それを克服しようと努力・成長したエピソードは、「自己認知能力」や「成長意欲」を示す重要なアピール材料となり評価につながりやすくなります。

なお、インターンシップに参加する際は、実際の業務を深く経験しやすい長期のものがおすすめです。短期のインターンシップは企業理解のための説明会やグループワークに終始し、具体的な業務経験や課題解決の機会を得られないケースが多く、ガクチカとしてのアピール材料を見つけることが難しくなるためです。

経済産業省の「学生・企業の接続において長期インターンシップが与える効果についての検討会」を参考に、インターンシップの参加期間と満足度の関係をみてみましょう。

インターンシップの期間と参加者の満足度の関係のイメージ

引用元:経済産業省「学生・企業の接続において長期インターンシップが与える効果についての検討会 インターンシップの期間と参加者の満足度の関係(p.16)

新入社員に向けたアンケートによると、「インターンシップに参加してよかったか」という質問に対し、1日参加した人のなかで「強くそう思う」「そう思う」と感じた人の割合は、60.6%です。
一方、5日以上参加した人の割合をみてみると、その割合は87.1%にまで増え、短期間参加者よりも満足度が顕著に高くなっています。

このデータから、インターンシップは参加期間が長くなるほど満足度も高くなる傾向にあることが分かります。満足度が高いということは、それだけ濃密な経験が得られている証拠であり、結果としてガクチカの核となる具体的な行動と成果を見つけやすくなるでしょう。

参照元
経済産業省
インターンシップ推進

資格取得を目指す

資格取得を目指し、その経験をガクチカにする方法もあります。勉強の過程を伝えるだけでなく、結果的に資格を取得できれば、志望する業界や職種との関連性が高い場合、就活でのアピールにつながる実績となるでしょう。

資格を取得するためには、受験までに勉強の計画を立てて実践しなければなりません。その過程で、どのような目標を設定し、予期せぬ困難に対し、どのように計画を修正し乗り越えたのかを具体的に伝えましょう。そうすることで、目標達成能力や課題解決能力に加え、継続的に努力できる姿勢や向上心の強さをアピールできます。

なお、就活生へのおすすめの資格は「就職に有利な資格11選!取得するときの注意点も解説」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。どの資格を取得するか悩んでいる場合は、まずはチェックしてみることをおすすめします。

趣味に目標を設定する

趣味に目標を設定して、達成するまでの過程をガクチカとして紹介するのも方法の一つです。たとえば、スポーツが趣味であれば大会での優勝、旅行が趣味であれば日本一周など、具体的な目標を設定しましょう。
具体的な目標を定めると、計画的に行動できることや、どのような考えや行動で結果を出したのかをアピールしやすくなります。

さらに、活動の過程や困難を乗り越えた経験を伝えるのも有効です。目標に対する主体性や、問題解決に粘り強く取り組む姿勢を示せば、企業からの高評価が期待できるガクチカに仕上がります。

趣味をテーマにしたガクチカは、ほかの就活生と被りにくい点がメリットです。アルバイトやサークル活動など、ありきたりなテーマのガクチカより学生個人の熱意や思考回路が伝わりやすくなります。採用担当者の印象に残りやすくなるため、差別化を図りたい学生にもおすすめです。

逆算して考えてエピソードを作る

やみくもにエピソード作りに活動するのではなく、必要なことから逆算して計画的に経験を積むのも有効です。たとえば、自分の強みを伸ばせるチャレンジをすることを考えてみましょう。
苦手を克服する挑戦も良いですが、得意分野であれば、より短期間で高い成果を出しやすく、結果的に他者との差別化や自信につながりやすくもなります。

具体的には、英語力が強みであれば海外ボランティアやインターンに参加し、その経験をガクチカに活かす、などです。ほかには、「コミュニケーション能力」「リーダーシップ」「問題解決力」など社会人に求められるスキルを事前に洗い出し、それらを身につけるための経験を積んでいくというものです。

アルバイトやサークル活動、ボランティアなど、必要なスキルを得られそうな活動を通してこのスキルを身につける」と目標を定め、意識的に取り組むことで、単なる経験談ではなく、目標達成に向けた「考えや行動のプロセス」が明確に伝わるガクチカのエピソードにつながるでしょう。

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ガクチカがないと悩んでいるあなたへ

学生時代に頑張ったことはあっても、就活でアピールできる内容なのか判断できない就活生はいるので、「このままだと就職できないのでは」と過度にネガティブになる必要はありません。

ガクチカでのアピールに困っている場合は、新卒就職エージェント「キャリアチケット」にご相談ください。キャリアチケットでは、専属の就職アドバイザーが、自己分析や企業分析などの就活準備から具体的な書き方の指南まで、あなたのガクチカ作成をサポートいたします。

豊富な知見をもった就活のプロと一緒に、これまでの経験を振り返ってみましょう。ガクチカは特別な経験でなくても大丈夫です。あなたらしさを伝えられるガクチカを見つけたい学生は、ぜひキャリアチケットをご活用ください。

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「ガクチカがない」と悩む人によくあるQ&A

ここでは、就活で使えるガクチカがないと悩む人によくある疑問をQ&A形式で解決します。

Q.ガクチカがないと大手企業に入るには難しいですか?

A.ガクチカがないからといって、大手企業への就職が必ずしも難しくなるわけではありません。大手企業がガクチカで知りたいのは、「どのような成果を出したか」ではなく、「応募者が目標に向かってどのように考え、行動し、困難を乗り越えたか」というプロセスです。

派手なエピソードでなくても、大学の授業やアルバイト、日々の生活のなかでの主体的な行動を掘り下げて、そのプロセスを論理的に説明できれば十分に評価されます。企業は入社後の再現性を見ているため、自己分析を徹底し、小さな経験から学びと成長を伝えることが重要となります。

Q.公務員を目指しています。ガクチカは必要ですか?

A.公務員試験の面接でも、ガクチカは必要です。公務員にもチームワークや問題解決能力が求められるため、ガクチカを通して応募者の人間性や潜在能力を見ています。

公務員の場合は、特に「公共の利益のためにどう行動したか」という視点がおすすめです。たとえば、ボランティア活動や地域行事への参加など、社会性や規範意識がつながるエピソードがあれば、好印象を与えられます。特別な経験がない場合は、学業やアルバイトで地道に努力した継続力をアピールすることも有効です。

Q.面接でガクチカを伝えるときのポイントを教えてください

A.ガクチカを面接で伝える主なポイントは、「なぜその経験に力を入れたのか」という動機と、「その経験から何を学んだのか」という学びを明確にすることです。「結論→エピソード→学び→入社後の貢献」という論理的な構成で伝えると、説得力が増します。

さらに、行動の根拠として、「なぜその行動を選んだのか」という理由付けを説明することで、あなたの思考プロセスが採用担当者に伝わり、主体性や論理的思考力をアピールできるでしょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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