このページのまとめ
- OB・OG訪問は相手に失礼がないように正しい手順を踏む必要がある
- OB・OGの連絡先は知人や大学のキャリアセンターを通して入手できる
- 「時間厳守」「身だしなみを整える」といったマナーを守ることが重要
- 事前に質問の内容と優先順位を考えておき、OB・OG訪問を有意義なものにしよう
- 就活のことや仕事内容、社風など、自分が知りたいことについて質問するのがポイント
企業で働く大学のOB・OGから貴重な情報を得られるOB・OG訪問。社風や働き方について質問すれば企業への理解をより深められ、就活の悩みを相談すれば不安を解消することができるかもしれません。
今回は、OB・OG訪問のやり方や気をつけたいマナー、聞いておきたい質問などについて解説します。
「OB・OG訪問をしたいけどやり方がわからない」「OB・OG訪問は何から始めればいいのだろう」といった疑問をお持ちであれば、ぜひこちらのコラムを参考にしてみてください。
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OB・OG訪問の基本的な流れとやり方
OB・OG訪問をする際には、然るべき手順を踏む必要があります。
以下に紹介する基本的な流れとやり方について、事前にしっかり把握しておきましょう。
連絡先の入手
まず、志望企業に在籍するOB・OGの連絡先を入手することから始めます。
大学のサークル仲間や友人、親戚などを通して連絡先を入手できる場合もあるでしょう。大学のキャリアセンターで卒業生の就職先を尋ねてみるのも1つの方法です。
必ずしも自分の大学のOB・OGである必要はありません。志望企業に同じ出身校の先輩がいない場合は、企業の人事担当者に問い合わせてみましょう。
アポ取り
連絡先がわかったら、次に行うのがアポ取りです。アポを取る手段としてはメールと電話があります。
メールの場合、OB・OG訪問をする相手のメールアドレスがわかっていれば、直接そのアドレスにメールを送信しましょう。もし個人のアドレスが不明なのであれば、企業の公式HPに記載されているアドレスに送信するか、またはお問い合わせフォームからOB・OG訪問をしたい旨を送信するといった方法もあります。
電話の場合は、企業の営業時間内にかけるようにし、始業直後や終業間際、昼休みに電話するのは避けましょう。電話をかけるときに気をつけたいのが、静かで電話に集中できる場所であること。
携帯電話やスマートフォンからかけるのであれば、電波状態が良い場所であるかを確認しておくことも大切です。
日程調整
日程の調整は、記録が残るメールで行うのが良いでしょう。
メールを送信する日から1~2週間後を目安に複数の日にちを候補として挙げ、その中から相手の都合が良い日を選んでもらいます。
OB・OG訪問をお願いする側から日程を提案するのがマナーですが、相手から候補日の提案があれば、その中から自分の都合を考えて日にちを選んでも問題ありません。
訪問
実際に訪問するときは、「相手は貴重な時間を割いて会ってくれている」という意識を持つことが大切です。あくまで「会ってもらっている立場」であることを念頭に置き、失礼のないようにしましょう。
気をつけたいマナーについては次項で詳しく解説します。
お礼の連絡
OB・OG訪問が終わったら、お礼のメールを送ります。訪問前に相手のメールアドレスがわかっていなければ、訪問時に聞いておくと良いかもしれません。
時間帯によっては相手が忙しく仕事をしている可能性もあるため、お礼は電話よりメールで行うと良いでしょう。
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OB・OG訪問で気をつけたいマナー
電話やメールで連絡するときと同様に、OB・OG訪問の当日もマナーを守った行動をとる必要があります。以下に紹介するのは、特に気をつけたい点です。相手への感謝の気持ちを忘れず、礼儀正しい態度で臨みましょう。
時間を守る
OB・OG訪問させてもらう相手は、自分の時間を割いて対応してくれています。
会ってもらっている立場である就活生が遅刻するというのは、あってはならないことです。相手を待つ気持ちで、待ち合わせの時間よりも早く到着するようにしましょう。
余裕を持って待ち合わせ場所に向かうのは当然のことですが、万が一遅刻しそうなときは、遅れそうと判断した時点ですぐに連絡することが大切です。
身だしなみを整える
OB・OG訪問においては、身だしなみを整えておくことも当然のことと言えます。第一印象を良くするために重要なのは、清潔感を保つことです。
服装はスーツが好ましいでしょう。OB・OGから「服装は自由」「私服で良い」と言われた場合はスーツではなくても構いませんが、特に何も言われなかった場合はスーツを着用するのが無難です。私服の場合は、ビジネスカジュアルと言われる服装が良いでしょう。
爽やかな印象を与える髪型にする、派手な色の服やアクセサリーは着用しないといったことも、気をつけたい点です。
相手より高いものを注文しない
OB・OGに会う場所として、OB・OGの勤務先に近いカフェやファミリーレストランが選ばれることが多いです。このときは、相手が注文したものより高額なものを注文しないようにしましょう。
OB・OGがご馳走してくれるケースも少なくありませんが、それを当然と思わずきちんとお礼を伝える必要があります。
質問攻めにしない
OB・OG訪問は志望企業の社員の声を直接聞ける機会であるため、聞きたいことがたくさんあるかもしれません。しかしながら、質問攻めにしてしまうのは失礼に当たります。
質問したい内容として思いつかなかったようなことをOB・OGから聞けることもあるでしょう。それが自分にとって有益な情報であることも考えられます。
矢継ぎ早に質問するのではなくOB・OGが話してくれる内容をしっかり聞き、相手が不快にならないように会話のキャッチボールを行いましょう。
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OB・OG訪問で聞いておくと良い質問とは
OB・OG訪問では限られた時間の中で、効率良く欲しい情報を聞き出す必要があります。事前に質問したいことをまとめておくと良いでしょう。聞いておくと良い具体的な質問について、いくつかご紹介します。
就活について
・就活中に一番気をつけていたことは何ですか?
・就職先を選ぶとき、ほかに迷った企業、業界はありましたか?
・就活中にやっておいた方が良いことはありますか?
仕事内容について
・仕事でやりがいを感じるのはどのようなときですか?
・仕事がつらいと思ったことはありますか?
・一日、一週間の流れについて教えてください。
社風について
・どのような雰囲気の職場ですか?
・上司や先輩社員とはどのような関係性を築いていますか?
・独自の社内イベントのようなものはありますか?
求める人物像について
・会社にはどのような人が合うと思いますか?
・会社で活躍している人の共通点はどのようなところですか?
・どのような後輩社員が入ってきたらうれしいですか?
質問する際は、相手に不快な思いをさせないように気をつけましょう。自分が実際に働くことをイメージしやすくなるような内容を質問することが大切です。
用意していた質問をすべて時間内に聞けるとは限りません。そのため、自分がどのような情報を得たいのかを考え、質問の優先順位を決めておく必要があります。
OB・OG訪問を有意義なものにするために意識しておきたいのが、調べればすぐにわかるような内容の質問は避けること。有益な情報を得られる機会を無駄にしないようにしましょう。
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OB・OG訪問の注意点
企業によっては、OB・OG訪問を選考プロセスの1つと考えているところもあります。中にはOB・OG訪問時の評価が高ければ、選考において優遇されるケースも。
ただ情報を得るためにOB・OGを訪問するのではなく、選考の一環であるという認識を持ち、以下のことに注意しておきましょう。
企業研究
企業や業界の研究を十分に行っていなければ、OB・OGへ質問しても浅い知識しか得られないと考えられます。OB・OGに対しても、「やる気がない」というようなマイナスな印象を与えかねません。事前に企業の公式HPや本などを活用して情報収集を行った上で、わからない点やさらに深く知りたい点などをピックアップしておくことが重要です。
学んだことを訪問後にまとめる
OB・OG訪問で気付いたことや学んだことは、できるだけ早めにまとめておきましょう。
OB・OGが答えてくれたことは、就活を進めていく上での強い武器とも言える貴重な情報です。また、そこでの気付きは、企業選びや自己PR 作成の際にも活かせるものと考えられます。
さらには社会人になってから役立つものもあるかもしれません。就活や将来に活かせるよう、しっかり残しておきましょう。
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企業研究と並行してOG・OB訪問を
OB・OG訪問の事前準備を万全にしたいなら、就職エージェントを活用してみてはいかがでしょうか。
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