就活の面接でよく聞かれることは?質問や回答のコツを紹介

このページのまとめ

  • 企業は面接で、就活生の人間性やコミュニケーション能力を見ている
  • 面接に備えて、よく聞かれる10の質問には回答を用意しておこう
  • 面接で上手に答えるためには、自己分析や業界研究などの事前準備が重要

就活の面接でよく聞かれることは?質問や回答のコツを紹介のイメージ

「就活の面接でよく聞かれることってどんな質問だろう」

新卒の就活では、ほぼすべての企業の選考で面接が行われるため、第一志望の企業に入社するためには対策が必須です。

この記事では、面接でよく聞かれる質問を10個ピックアップし、答え方のポイントや、回答を考えるための対策を紹介します。

最後まで読み、面接の基本的な知識を身につけ、より発展的な質問の準備などにつなげていきましょう。

面接で聞かれる質問について相談したい

   
目 次

就活で面接が行われる目的

就活の面接について理解するためには、まず「なぜ面接が行われるのか」という理由や目的をおさえておく必要があります。ここでは、就活の選考で面接が実施される主な3つの理由を紹介します。

人間性を見る

面接では、就活生の性格や価値観がどのようなものか評価することが一つの目的とされています。

経歴やスキルなどはESから読み取ることができる一方、就活生の雰囲気や立ち居振る舞い、考え方は実際に話してみないと分かりません。面接という場を通じて、ESだけでは分からない就活生の人間性を見るために面接が行われています。

コミュニケーション力を見る

業務を効果的に進める上で不可欠なコミュニケーション能力を見ることも、面接の重要な目的の一つです。

そのため、面接ではあなたが面接官の話や質問をどれだけ理解し、どのように反応できるかがチェックされていると考えておきましょう。相手の目を見て話す、相手が聞き取りやすいようにハキハキと大きな声でしゃべるなど、基本的な会話のマナーを守ることも重要です。

企業とのマッチ度を見る

面接官は就活生の人間性やコミュニケーション能力をもとに、企業とのマッチ度も判断しています。

企業とのマッチ度とは、企業の理念やビジョン、働き方と就活生の相性のことです。企業と就活生のマッチ度が高くなければ、どれほど優秀な学生を採用しても入社後に退職してしまう可能性があります。

そのため、面接官は面接の段階から就活生と企業の相性をチェックし、入社後も末永く働いてくれそうかどうかも見ているのです。

人間性やコミュニケーション力を面接官にしっかりと伝えるには、面接でのアピール方法をよく知っておく必要があります。詳しくは「面接で何をアピールする?自己PRのコツ」を参考にしてください。

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就活の面接の流れ

面接といっても、いきなり面接官がいる部屋へ行き、面接がスタートするわけではありません。実際に質問されるまで、どのような流れで面接が行われるのかを紹介します。

受付

面接会場に指定された場所を訪れ、受付に向かいましょう。遅くとも、面接の開始5分前には受付を済ませておくようにすると、遅刻の心配はありません。

受付では、氏名とともに用件(面接のために来た旨)を伝えましょう。受付のときから面接は始まっていると考え、明るい表情でハキハキと話すようにしてください。

控室で待機

受付を済ませると、面接官のいる部屋に直接案内されるのではなく、控室に案内されることがあります。規模の大きい企業だと、複数人の就活生が同じ控室で面接を待つこともあるでしょう。

ほかの学生がいる場合、緊張を和らげるために談笑したくなるかもしれません。しかし、大きな声で話をするのは禁物です。携帯電話をいじるなど、マナーが疑われる行動をするのもやめましょう。

入室

あなたの順番が来ると、面接用の部屋に入るよう促されます。

ドアを3回ノックして「どうぞ」と聞こえたら、「失礼します」と言って入室しましょう。部屋に入ったら体を扉の方に向けて、ドアを静かに閉めてください。

椅子の近くまで来たら、「○○大学の▲▲です。本日はよろしくお願いいたします」と挨拶します。面接官が「どうぞ座ってください」と言ったら、「失礼します」と述べて着席しましょう。

面接

背筋を伸ばして座り、アイコンタクトをとりながら質問に回答します。面接官を凝視すると圧迫感を与えてしまうので、適度に視線をそらすことを心がけてください。

そのほか着席時の手の位置ですが、男性は握りこぶし、女性は両手を重ねて膝の上に置きましょう。

退室

面接が終わったら、起立して「本日はお忙しい中ありがとうございました」とお礼を述べます。ドアの近くに着いたら体を面接官の方に向け、「失礼します」と挨拶しましょう。

面接の部屋を出た後も、ほかの就活生と話をしたり携帯電話をいじったりするのは避けます。建物の中で社員とすれ違う際は、自分から挨拶しましょう。

面接のマナーや流れについてより詳しく知りたい方は「就活の面接マナーとは?入退室時やWeb面接のマナーについても解説」を参考にしてください。

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就活の面接でよく聞かれる10の質問

就活の面接には、どの企業の選考に参加していてもよく聞かれる質問があります。この記事ではその中から、特によく聞かれる質問とその回答例を10個紹介します。

自己紹介をしてください

「自己紹介をしてください」は、面接冒頭で聞かれることの多い質問です。氏名や名前、出身大学など自分の基本的な情報を、簡潔に伝えるようにしましょう。

自分の強みやこれまでの経験を自然に話し込むことができれば、さらに良い印象を与えられます。

回答例
私は○○大学の▲▲学部を卒業予定の(氏名)と申します。学生時代は部活動に力を入れ、部長としてメンバーをまとめる経験をしました。また、アルバイトでの接客業務を通じて、コミュニケーション能力と問題解決スキルを磨いてきました。本日は、よろしくお願いいたします。

志望動機はなんですか?

「志望動機」については面接だけではなく、ESや履歴書の段階から聞かれる頻出質問です。

同じ業界内で、なぜその企業を志望しているのかを答えられるかがポイントです。他の企業にも通用するような志望動機では、評価されにくいかもしれません。企業分析などを通して、その企業にだけ通用する志望動機を見つけておきましょう。

回答例
御社の持続可能な技術開発に感銘を受け、技術者として社会貢献したいと考えています。御社が夏に行ったインターンに参加し、既存の技術を生かしつつも、持続可能性に重点を置いた革新的なプロジェクトの一端を経験させていただきました。私が大学で得た専門知識と熱意は、まさにそのようなプロジェクトでこそ活かされると痛感し、御社を志望いたしました。

学生時代に力を入れて取り組んだことはなんですか?

「学生時代に力を入れて取り組んだこと」は「ガクチカ」とも呼ばれ、非常に多くの企業が面接やESで聞いてくる頻出質問の一つです。

ガクチカを通し、学生時代を過ごしてきたのか、そこからどのような経験や教訓を得てきたのかなど、様々な観点からあなたがどのような人物なのかを見られます。

ガクチカの回答は自己PRや志望動機にリンクすることも多いため、事前にしっかりと準備しておくようにしましょう。

回答例
大学での研究活動に力を入れました。私が専攻していた社会学の中で、企業が果たすべき社会的責任をテーマに論文も執筆しました。学部のゼミだけではなく、教授に連れられて学会に参加もし、発表も経験しています。ここで得た専門知識はもちろんのこと、資料をまとめる力やプレゼンテーション能力には自信があります。

自己PRをしてください

自己PRは、就活生の長所やセールスポイントを聞くための質問です。

自己PRを聞かれたら、あなたの自信のあるスキルや能力について語りましょう。ポイントは、スキルや能力があることを裏付ける具体的なエピソードを語ることと、それが入社後どのように活きるのかも合わせて話すことです。

回答例
私は新しい技術や技術を迅速に習得し、それを現場に活かす能力に自信があります。実際に大学生の時も、複数の外国語の習得を目標に、自発的に学習してきました。英語では、TOIECスコア900、第二外国語として学習した中国語では、中国語検定3級を取得し、いずれも日常的なコミュニケーションができるレベルになりました。このような学習姿勢は、語学だけではなく、社会人として必要な知識や経験を身につける際にも役立つと思っております。

入社後にやりたいことはなんですか?

入社後にやりたいことは、就活生が入社後のビジョンを持っているか、企業の具体的な活動について理解しているのかを把握しているのかを聞くための質問です。

自分のスキルや経験を活かし、どのように活躍していきたいのかを語ると、自己PRにもつながるためオススメです。また、具体的なプロジェクト名やサービス名を挙げて将来像を語ることで、企業について理解していることのPRにもつながります。

回答例
入社後は、御社の開発部門で技術力をさらに磨きつつ、将来的にはプロジェクトマネージャーとしてプロジェクト全体の管理も経験してみたいです。具体的には、御社の○○プロジェクトに携わり、効率的な運営を目指したいと考えています。

これまでに挫折した経験はありますか?

挫折した経験も、面接で聞かれる頻出質問の一つです。

注意したいのは、面接官はただあなたがどのような挫折をしたのかを知りたくて聞いているのではなく、挫折した際にどのような乗り越え方をしたのか、どのような教訓を得たのかを知りたくてこの質問をしています。

ただ「挫折しました」と伝えるだけではなく、その際にどのように対応したのかを具体的に伝えるようにしましょう。

回答例
大学での研究プロジェクトで期待した結果が得られず挫折を経験しました。ただ、仮説を立てる際の何が問題だったのか、期待する結果を得るためには何が必要だったのかを考え。結果的に第二のアプローチで目標を達成することができました。この挫折経験を通じて、課題解決のための検証や見直しの重要性を学べたと考えています。

長所と短所を教えてください

「長所と短所」も、あなたの特性を聞き出すための頻出質問です。

「長所」については、自己分析の結果などをもとに自分のセールスポイントを伝えれば問題ありません。ただし、「短所」については、ストレートに苦手なことを伝えるだけでは、相手にマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。

自分の短所にどのような対策をしているのかや、改善に取り組んでいるのかを伝え、ネガティブな印象を与えないように心がけましょう。

回答例
私の長所は、困難な状況でも前向きに取り組むことができる忍耐力です。塾講師のアルバイトをしていた際、なかなか成績のあがらない生徒を担当しました。これまで別の生徒に教えていた方法が通用せずに苦労したのですが、その子が志望校に合格した時の姿を想像して、最後まで笑顔で、親身になって教え続けられました。短所は、時に細部にこだわりすぎる点です。先ほどお話した生徒を担当した際にも、その生徒のためにカスタマイズした授業準備に気を取られるあまり、残業時間を増やしてしまいました。今は、時間管理を徹底することで短所を補おうと努力しています。

休日は何をして過ごしますか

休日の過ごし方は、面接官があなたの人となりを知るために聞く質問の一つです。

学業やアルバイトと関係のない時間の使い方を聞くことで、あなたの素の人間性を見ようとしています。

理想は自己充実やスキルアップにつながるような趣味があることです。休日の過ごし方を通じて、自己PRができるような回答を考えてみましょう。

もちろん、うそをつく必要はありません。自分の普段の休日の過ごし方を思い返し、それが自分の長所やセールスポイントにつながっていないかを考え、面接官にプラスイメージを持ってもらえるようにしてみましょう。

回答例
休日は趣味の山登りを楽しんでいます。もともと運動が好きで、自然の中で体を動かすことでよりリフレッシュできるような気がして、登山をするようになりました。このため、体力にもかなり自信があります。

弊社が第一志望ですか

企業の志望度は、採用側が就活生の内定辞退の可能性をはかるために聞く質問です。

第二志望以下の企業で聞かれた場合、答えにくい質問でもあります。「第一志望」と言えない場合でも、他社の選考に参加していることや、「選考に参加する中で気づくことも多く、志望が変わる」と話すことで、印象を下がりにくくなります。

聞かれた場合の回答を事前に考えておき、本番で聞かれた際にあたふたしないようにしておきましょう。

回答例
はい、御社は私の第一志望です。ただ、内定をいただけない場合に備えて、他企業の選考も受けております。

なにか質問はありますか?

面接の最後に、「なにか質問はありますか」と聞かれることも多々あります。いわゆる「逆質問」です。

面接の定型的な質問であるため、必ずなにかを聞かなければいけないわけではありません。しかし、面接の最後にただ「特にはありません」だけで終わらせると印象が悪くなる可能性があるため、お礼の言葉や入社意欲に関するメッセージを伝えるようにしましょう。

回答例
特に質問はありません。ただ、本日面接官の皆様とお話させていただいて、企業分析や会社説明会で感じていた御社のイメージがいっそう正しいものだったと痛感し、改めて皆様と一緒に働かせていただきたいとの思いを強くしました。ありがとうございました。

実際の面接では、さらに幅広い内容の質問がされます。より細かい質問内容をチェックしたい方「【プロ監修】新卒採用の面接で聞かれる40の質問と対策ポイント【質問シートあり】」を参考にしてください。

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就活の面接で聞かれることにうまく答えるための対策

就活の面接で聞かれることにうまく答えるには、事前の対策が必須です。ここでは、面接対策で特に重要な4つの対策について紹介します。

自己分析

自己分析は、面接対策だけではなく、就活対策全般で非常に重要になる対策の一つです。あなたがまだ就活対策を始めていなければ、まずは自己分析から始めてみましょう。

自己分析とは、自分の過去の経験、強み、弱みを整理し、言葉にする作業です。漠然とした自分の価値観や志望企業について、どのような経験にもとづくものなのかを分析していきましょう。

自己分析をし、言語化することで、自分の長所・短所、志望業界などを客観的に見られるようになるため、面接の回答作成がしやすくなります。

自己分析の成果は、企業選びやES作成など、面接以外にも活かせます。具体的な進め方やポイントを知りたい方は「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」を参考にしてください。

業界研究・企業分析

業界研究は志望する業界の動向や流行などの情報を押さえること、企業分析は各企業の特徴やサービスなどについて他社と比較しながら調べることです。

自分が志望する業界や企業について深く理解することは、面接での質問に対して具体的で、説得力のある答えを用意する上で必要不可欠です。

特に志望動機について面接で具体的に語るためには、業界全体の話だけではなく、競合他社との違いも知らなければ、説得力のある志望動機になりません。

業界研究や企業分析を通じて、より具体的な動機を語れるようにしておきましょう。

OB・OG訪問

OB・OG訪問も面接に有効な対策の一つです。

OB・OG訪問とは、実際に志望先の企業で働いている社員に会い、話を聞くことです。企業の現役社員と話をすることで、就活サイトや企業サイトからは得られないリアルな情報が得られます。

OB・OG訪問をしていること自体が面接で話すネタになるほか、聞いた情報をもとに志望動機に深みを持たせることも可能です。大学や研究室によっては、卒業生のOB・OG訪問をあっせんしてくれる場合もあります。訪問先へのコネがない場合、紹介制度がないかどうか確認してみましょう。

面接練習

本番の面接に臨む前に、模擬面接などの練習を重ねておくことも重要です。

実際の面接と同じような環境で練習を重ねることで、質問に対する答えをスムーズにできます。大学の友人や就活仲間と練習に取り組み、フィードバックをもらうことができれば、質問に対する回答をさらにブラッシュアップすることも可能です。

友人の協力を得たり、就活サイトのイベントを活用したりして、積極的に面接練習を行うようにしましょう。

面接で聞かれる質問について相談したい

 

就活の面接でよく聞かれることにうまく答える自信がないあなたへ

面接は、多くの就活生にとって大きな壁となります。よく聞かれる質問だけを見ても、上手に答えられない誘うだと不安を感じる人もいるでしょう。

そんなあなたにオススメなのが、就活エージェント「キャリアチケット」の利用です。

「キャリアチケット」では、一人ひとりの就職活動を専任のキャリアアドバイザーがサポートします。面接の練習はもちろん、自己分析や企業研究の方法も丁寧に、一人ひとりの志望や対策進度に合わせて指導しています。

自信を持って面接に挑むためには、準備が不可欠です。より効率的に準備や対策を進めるためにも、一度キャリアチケットを利用してみてはいかがでしょうか。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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