このページのまとめ
- ベンチャー企業とは、革新的なアイデアや技術で新しいビジネスモデルを生み出す企業
- 将来的に起業したい就活生は、ベンチャー企業で経験を積むのがおすすめ
- 安定よりスリルを楽しむ就活生は、ベンチャー企業に向いている
- アイデア力に自信がある就活生は、ベンチャー企業で活躍できる見込みあり
- 確固とした野心がない限りは、新卒でベンチャー企業に入るのは避けたほうが無難
ベンチャー企業に入りたい就活生は、多いのではないでしょうか?
理由は「カッコ良いから」「新卒でも出世できそうだから」など人それぞれかと思います。
ベンチャー企業は実力主義のため、結果次第で報酬が出るのが一般的。
ただし、大手企業に比べて経営が安定せず、リスクが高い傾向があります。このコラムでは、ベンチャー企業に就職するメリットやデメリット、向いている人の特徴を解説。熱意を持って内定を目指しましょう。
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ベンチャー企業とは
ベンチャー企業とは、革新的なアイデアや技術を生み出し、これまでにない新しいビジネスモデルを展開する企業のこと。
資本金や従業員の数では中小企業に分類されても、成長度合いや新規性が高いとベンチャー企業と呼ばれます。
成長過程にあるため、事業内容や社内体制は固まっておらず、変化しやすいのが一般的です。
ベンチャー企業は成長ステージで4つに大別される
ベンチャー企業は、社員数人~数千人と成長ステージが変わることで、呼び方も変わります。4つのステージごとの特徴は下記のとおりです。
・シード…起業前の段階、事業アイデアはあるが明確な製品やサービスになっていない
・アーリー…起業直後の段階、顧客の認知度が限定的で売上は低いが、多額の資金が必要
・ミドル…事業が黒字化し、売上拡大のため追加の設備投資や人材確保が必要
・レイター…事業成長が軌道に乗り、経営が安定、社会的信用も高まる
アーリーベンチャーは少数精鋭のプロフェッショナル集団で、新卒採用を行わないのが一般的。
新卒採用は、経営が安定したミドルベンチャー以降から始める傾向があります。
大企業まで成長するとメガベンチャーと呼ばれる
ベンチャー企業が大企業にまで成長すると、メガベンチャーと呼ばれます。
一般的な企業は、規模が拡大すると安定を求めるものですが、メガベンチャーの場合は異なります。
大企業になってもベンチャーマインドを持ち続け、変化を求めて新規事業の創造に邁進するのが特徴です。
ベンチャーについては「ベンチャーは楽しい?激務?自分に合う働き方を考えよう」も参考にしてください。
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ベンチャー企業に就職する5つのメリット
ベンチャー企業は成長度合いが高く、就職するメリットが多いといえます。新卒で入社する5つのメリットを確認しておきましょう。
1.裁量権が多く責任ある仕事を担当できる
ベンチャー企業は従業員数が少なく、若手でも裁量権のある仕事を任せられる傾向があります。
ただし、同僚や上司といったライバルと競争し、任命されなくては裁量権は握れません。
専門性が高いプロフェッショナル集団の場合、知識と経験を積んだ社員よりも新卒が高い評価を得るのは難しいでしょう。
必ずしも最初から裁量権を得られるわけではありませんが、ハングリー精神が強い人には刺激的な環境といえます。
2.成功したときの報酬が大きい
ベンチャー企業によっては、「固定給+歩合制」で成功報酬を支払う場合があります。
成果が評価に直結するため、頑張った分収入がアップするのがメリットです。「ガンガン結果を出してお金を稼ぎたい」という意欲があれば、やりがいを持って働けるでしょう。
3.結果を出せば若手でも出世できる
ベンチャー企業は実力主義のため、結果を出せば若手でも出世できるのが一般的。
その分、年齢や勤続年数に応じた昇給・昇進は期待できず、常に成果を求められます。活躍できなければ下にいたはずの社員にどんどん追い抜かれるため、「ライバルがいてこそ燃える人」におすすめの環境です。
4.仕事の垣根がなく幅広い業務を担当可能
ベンチャー企業は仕事の垣根がなく、上流から下流まで幅広い業務を担当できる傾向があります。
企画提案からプロジェクト管理、納品まで一貫して行えるため、企業のエンジンとなって働けるでしょう。
ただし、社会人経験がない新卒の場合、雑用を任されることが多いのが一般的。受け身でいると雑用係のままなので、主体的に仕事を取る必要があるでしょう。
5.経営者との距離が近く間近で学べる
ベンチャー企業は経営者との距離が近く、仕事ぶりを間近で学べるのがメリットです。
大企業の場合、経営者と顔を合わせる機会は少ないのが一般的。
ベンチャー企業は日常的に経営者とコミュニケーションを取りやすい傾向があり、起業を考える就活生にとって学びが多いといえます。
ベンチャー就活のマニュアルについては「ベンチャー就活完全マニュアル」も参考にしてください。
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ベンチャー企業に就職する5つのデメリット
ベンチャー企業に就職するのはメリットが多い半面、デメリットもあります。以下で、主なデメリットを確認しておきましょう。
1.残業が多く就業時間が長い
ベンチャー企業の多くは会社を成長させる段階にあるので、残業が多く就業時間が長い傾向があります。
帰宅が夜遅くなる場合があり、企業によってはプライベートとのバランスが取りづらいでしょう。
2.離職率が高く人手不足
ベンチャー企業は離職率が高く、人手不足の傾向があります。
その分一人ひとりが担当する業務は増えるため、必然的に仕事は忙しくなるでしょう。
人によっては、身近な人が次々辞めていくことから、会社に残るモチベーションが保ちにくい恐れもあります。
3.倒産のリスクがあり経営が安定しない
ベンチャー企業は大手企業に比べて経営が安定せず、倒産のリスクが高いといえます。事業内容が顧客に受け入れられるかは当たり外れがあるので、将来性を正確に予測するのは難しいでしょう。
4.研修制度や教育制度が整っておらず自主性が必要
ベンチャー企業は、研修制度や教育制度が整っておらず、自主性が求められるのが一般的。
待っていても教えてもらえないので、自発的に実務を通して学ぼうとしなくては、成長の見込みは少ないでしょう。
働き方も大企業のように定型化されていないため、自分から仕事を取りに行く姿勢が必要といえます。
5.福利厚生が不十分で生活に支障が出る恐れがある
ベンチャー企業は資金力が不十分なことが多く、住宅手当や保険など福利厚生が整っていない傾向があります。
初任給の額面は多くても手元に残る額は少なく、生活に支障が出る恐れがあるでしょう。
募集要項は手当や保険といった待遇面もチェックし、納得してエントリーするのをおすすめします。
ベンチャー企業の魅力については「ベンチャー企業への就職は不安?それとも魅力的?」も参考にしてください。
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ベンチャー企業に向いている人の3つの特徴
ベンチャー企業で活躍する人には、共通する3つの特徴があります。向いている人の特徴を確認し、自分に合うかチェックしておきましょう。
1.将来的に起業したい
将来的に企業したい就活生は、ベンチャー企業で経験を積むのがおすすめ。
前述のとおり、経営者の仕事ぶりを間近で見られるため、自分が起業するときの勉強になるからです。
ベンチャー企業同士の交流も多い傾向があり、将来のための人脈づくりができるというメリットもあるでしょう。
2.好奇心旺盛でチャレンジ精神がある
好奇心やチャレンジ精神が旺盛な就活生は、ベンチャー企業に向いているでしょう。
ベンチャー企業は事業展開が求められるため、常に興味のアンテナを張ってアイデアを生み出す必要があります。
「アイデア力に自信がある」「世の中に新しい発信をしたい」という就活生は、能力を発揮できる可能性が高いです。
3.安定よりも挑戦を楽しむ度胸
ベンチャー企業の経営は安定しない傾向があり、不確定な未来を楽しむ度胸が必要です。
「中途採用の社員を負かして裁量権を握る」「将来的に企業して絶対成功する」といった野心がないと、ベンチャー企業で働くのは不安が募るだけでしょう。
ベンチャー企業は、新しいアイデアをもとに成功を夢見る人の集まりです。後先考えずに野心を持って参加し、スリルを楽しむ度胸がなければ活躍は難しいでしょう。
自分に合う働き方については「ベンチャーは楽しい?激務?自分に合う働き方を考えよう」も参考にしてください。
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明確な目的がなければ一般企業が無難
ベンチャーか一般企業か迷っている場合、明確な目的がなければ一般企業を選ぶのが無難でしょう。
明確な目的がなく入社しても、ベンチャー企業で活躍できる見込みは少ないからです。
一般企業は部署に振り分けてもらい、受動的に仕事を請け負って働ける傾向があります。
一方、ベンチャー企業は自分から仕事を取りに行き、居場所を作らなくてはいけません。
「カッコ良い企業で働きたい」など他人の評価を気にしているなら、働きやすい一般企業を選んだほうが良いでしょう。
就活では、将来なりたい自分像を目指すのが重要です。実現のために最適な環境を選び、自分自身を成長させる必要があります。
「なぜベンチャー企業を志望するのか」「ベンチャー企業でないと成長できないのか」を突き詰めて考え、納得して就活に取り組みましょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。