このページのまとめ
- 自己PRの最後の言葉は、文章全体の印象を左右する
- 自己PRの最後には、入社後がイメージできる内容を盛り込もう
- 「よろしくお願いします」などの定型文で自己PRを締めるのは印象に残りにくい

自己PRの最後をどのような一言でまとめるべきか、悩んでいる就活生もいるでしょう。自己PRは締めの言葉が消極的だと、それまでのアピールが台無しになってしまうことがあります。最後の言葉は自信をもって前向きに伝えましょう
この記事では、自己PRの最後をどのように締めるべきか、基本的なパターンやポイント、例文などを紹介します。避けるべきNG例についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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- 自己PRの最後の一言は文章全体の印象を左右する
- 自己PRの最後の締め方4パターン
- 企業への貢献で締める
- 入社後の決意や抱負で締める
- 目標とする社会人像で締める
- 強みや長所で締める
- 自己PRの最後で好印象を与えるためのポイント
- 前向きな一文で終わる
- 言い切り表現を使う
- 始めと締めの内容を統一する
- 【強み別】自己PRの最後の締め方例文
- 責任感をアピールした場合
- 向上心をアピールした場合
- 協調性をアピールした場合
- 計画性をアピールした場合
- 傾聴力をアピールした場合
- 継続力をアピールした場合
- 柔軟性をアピールした場合
- 自己PR最後で避けたいNG例
- 定型的な表現
- ネガティブな表現
- 内容に一貫性がない
- 根拠のない内容や誇張した表現
- 自己PRの最後に何を伝えるか悩んでいる就活生へ
自己PRの最後の一言は文章全体の印象を左右する
最後の締めの言葉は、自己PR全体の印象を大きく左右します。最後の言葉が消極的であれば、それまでアピールした強みが弱々しい印象になってしまうことも。反対に、最後を力強い言葉で締めくくれば、入社後の活躍を期待してもらえる可能性が高まります。
応募書類に記載する自己PRでは、企業側に「この学生に会ってみたい」と思ってもらうことが大切です。もちろん、自己PRで伝える強みやそれを裏付けるエピソードも大事ですが、読み手の心をつかむため、締めの言葉にも工夫を凝らしましょう。
就活の応募書類では、自己PR以外にも、サークル活動や学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)について聞かれることがあります。「ESはサークル活動なしでも書き方次第でOK!ガクチカの例文8選も紹介」の記事では、エントリーシート(ES)の書き方やガクチカの例文などを紹介しているので、ぜひご一読ください。
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自己PRの最後の締め方4パターン
自己PRを効果的に締めくくることで、あなたの魅力がより強く採用担当者に伝わるでしょう。ここでは、状況に応じて使い分けられる4つの締め方のパターンを紹介します。
企業への貢献で締める
企業への貢献を強調して締めくくる方法は、面接官に対して「即戦力として活躍してくれそう」といった印象を与えられる可能性があります。
また、「貴社(御社)の○○という課題に対して、私の△△のスキルを活用して解決に導きたいと考えております」といったように、企業の理念や課題に触れながら締めくくることで、企業研究をしっかり行っているという熱意のアピールにもつながるでしょう。
企業への貢献で自己PRを締めくくる際は、「自分の能力が企業の具体的なニーズをどのように満たすのか」を明確に示すことが大切です。
入社後の決意や抱負で締める
入社後の具体的な目標や意気込みを述べることで、将来のビジョンを持った人材であることをアピールできます。「入社後は3年以内にリーダーとして後輩の育成に携わりたいと考えております」といった具体的な時期や役割を含めた表現が効果的です。
入社後の決意や抱負で自己PRを締めくくる際は、現実的で実現可能な目標を設定しましょう。また、自分の成長だけでなく、組織への貢献も意識した内容にすることで、より説得力が増します。
目標とする社会人像で締める
理想の社会人像を示すことで、自身の価値観や仕事に対する姿勢を印象づけられます。「常にチャレンジ精神を持ち、新しい価値を創造できる社会人を目指していきたいと考えております」といった締めくくり方ができるでしょう。
この方法は、特に新卒採用の面接で効果的です。ただし、抽象的な表現に終始せず、なぜその社会人像を目指すのか、自己PR全体を通して具体的なエピソードを説明できることが望ましいでしょう。
企業が求める人物像を意識する
応募企業が求める人物像や理念を意識し、それに沿った内容にするのも効果的です。事前に企業の経営理念や求める人材像、現在の課題や目標を徹底的にリサーチしましょう。
そのうえで、「貴社(御社)の『挑戦を恐れない』という理念の下、私の○○な強みを活かし、新たな市場開拓に貢献します」のように、自身の強みと企業の価値観を結びつけます。これにより、企業への入社意欲と適性の両方を効果的にアピールできるでしょう。
強みや長所で締める
自己PRの最後に、もう一度自分の強みを印象付けることで、面接官の記憶に残りやすくなります。「このような粘り強さと向上心を持って、貴社(御社)の業務において売上の向上に貢献したいと考えております」といった形で締めくくりましょう。
この締め方の場合、本文で述べた内容と一貫性を持たせることが重要です。また、単なる特徴の羅列ではなく、その強みがなぜ企業にとって価値があるのかを示すことで、より説得力のある締めくくりになります。
自分の強みや長所をアピールするためには、自己分析により自分自身をよく知ることが大切です。自己分析の方法については、「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事をご参照ください。
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自己PRの最後で好印象を与えるためのポイント
自己PRの締めくくりは、面接官にあなたの印象を強く残す重要な部分です。効果的な締めくくり方をすることで、あなたの魅力がより一層引き立つでしょう。ここでは、自己PRの最後で好印象を与えるために、意識したいポイントについて詳しく解説します。
前向きな一文で終わる
自己PRの最後は必ず前向きな言葉で終わらせましょう。いくら能力が高くても、発想が後ろ向きな人や仕事に対して消極的な人は、採用担当者の目に魅力的に映りません。
・「新しい価値を創造できるよう日々努力を重ねていきます」
・「全力で貴社(御社)の事業発展に貢献してまいります」
・「チームの成長に貢献できる人材となることをお約束します」
このように、自己PRの最後では入社後の目標や抱負を述べ、将来性を感じさせるのがポイントです。
伝える内容は1つに絞る
締めくくりで複数の内容を詰め込むと、伝えたいメッセージの印象が薄れてしまいます。自己PRの最後は、最も強調したい要素を1つに絞り、それを簡潔に伝えるのがおすすめです。
「強み」「企業への貢献」「入社後の意気込み」など、一番強調したいものを最後の一言でアピールしましょう。自己PR全体の流れを踏まえたうえで、核となるメッセージを1つ選び、自信を持ってはっきりと伝えることが大切です。
言い切り表現を使う
文末では「しっかりと取り組みます」「成果を出します」などの言い切り表現で締めくくりましょう。「~かもしれません」「~と思います」といった自信なさげ表現は、「頼りない人」という印象を与え、あなたの強みを打ち消してしまう可能性があります。
社会人未経験の新卒の場合「アピールできるスキルがない…」と感じることもありますが、企業は新卒に即戦力を求めているわけではありません。学生時代の経験から言える強みや今後の抱負を自信を持って伝えましょう。
「自己PRとは?企業が求める理由や回答のポイント・例文を紹介」や「自己PRで新卒選考を突破!内定につながる書き方・伝え方と例文20選」の記事でも、自己PRのポイントを解説しているのであわせてご覧ください。
始めと締めの内容を統一する
自己PRの始めに述べた内容と締めの内容を統一することで、アピールポイントが明確になり、採用担当者の印象に残りやすくなります。
たとえば、冒頭で「私の強みは積極性です」と伝えた場合は、「入社後もこの積極性を発揮し、変化を恐れずに新しいプロジェクトにも自ら率先して参加することで、貴社(御社)の目標達成に貢献します」のように、自分の強みが仕事にどのように活きるのかを伝えてみましょう。
PREP法を意識する
「PREP法(Point-Reason-Example-Point)」を意識すると、始めと締めの内容が統一できるのでおすすめです。以下の構成に当てはめて自己PRの内容を考えてみてください。
1.Point(結論):「私は○○な人材です」
2.Reason(理由):「なぜなら~だからです」
3.Example(具体例):「実際に~という経験があります」
4.Point(まとめ):「だからこそ、○○として貢献できます」
締めの役割を果たす最後のPoint(まとめ)は、冒頭の結論を異なる表現で繰り返すことで、主張が聞き手の心に残りやすくなります。締めくくりは結論の再強調と位置づけましょう。
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【強み別】自己PRの最後の締め方例文
アピールする強みに合わせて自己PRの締めくくり方を変えることで、より説得力のある内容になります。ここでは、強み別の効果的な締め方の例文を紹介するので、参考にしてみてください。
責任感をアピールした場合
これまでの経験で培った強い責任感を活かし、貴社(御社)の業務においても、担当するすべての仕事に対して最後までやり遂げることをお約束します。入社後は、与えられた目標を必ず達成するため、主体的に行動し、組織に確かな貢献をしてまいります。
責任感によってもたらされる具体的な成果や行動を明記することで、採用担当者は、入社後の貢献度をイメージしやすくなります。「最後までやり遂げる」「必ず達成する」といった強い意志を示すことが重要です。
向上心をアピールした場合
常に新しい知識やスキルを学ぶ向上心を持って、貴社(御社)の変化や成長のスピードに迅速に対応し続けます。現状に満足せず、常に高みを目指して自己研鑽に励み、自身の成長を通じて組織全体の発展に貢献したいと考えております。
向上心がどのように仕事に活きるかを伝えましょう。「組織の発展に貢献したい」と前向きな言葉で締めくくることもポイントです。
協調性をアピールした場合
私の強みである協調性を活かし、チームメンバーや関係者と円滑なコミュニケーションを図りながら、相乗効果を生み出します。多様な意見を尊重し、連携を通して組織全体の目標達成を力強くサポートします。
協調性が単に「人と仲良くできる」ということではなく、「成果」や「目標達成」につながることを強調している点がポイントです。チーム内での具体的な役割を示すことで、単独ではなくチームで働く意欲がアピールできます。
計画性をアピールした場合
目標達成から逆算して行動できる計画性を活かし、貴社(御社)が掲げるプロジェクトを確実かつ効率的に推進します。この強みをもって、入社後すぐに具体的な実行計画を立て、着実に成果を出していくことをお約束します。
計画性が「効率」と「確実性」に結びつくことを伝え、ビジネスにおけるメリットを強調します。「入社後すぐに具体的な実行計画を立てる」といった行動を示すことで、説得力が増すでしょう。
傾聴力をアピールした場合
培ってきた傾聴力をもって、お客さまや社内のニーズを深く正確に理解し、それに基づいた最適な提案や解決策を提供します。この強みを活かし、貴社(御社)への信頼獲得と、顧客満足度の向上に貢献してまいります。
傾聴力が「理解」につながり、それが「提案」や「解決策」という具体的な行動と成果に結びつくことをアピールします。「信頼獲得」や「顧客満足度向上」など、ビジネス上のメリットを具体的に述べましょう。
継続力をアピールした場合
粘り強く取り組む継続力は、困難な状況下でも目標を達成する原動力となります。貴社(御社)で働くうえでも、この継続力で長期的な視点から着実に成果を積み重ね、事業の成長を支えていく所存です。
継続力が「目標達成」や「成果」につながることを明言し、タフさや粘り強さをアピールします。特に、長期的なプロジェクトや目標達成が求められる職種では、「長期的な視点」を強調すると効果的です。
柔軟性をアピールした場合
変化を恐れず、状況に応じて考え方や行動を臨機応変に変えられる柔軟性は、貴社(御社)の変化の速い環境でこそ活きると確信しています。新しい課題や予期せぬ事態に対しても果敢に挑戦し、事業に貢献します。
柔軟性が「変化への対応」や「臨機応変な行動」につながることを示します。変化の多い企業やベンチャー企業などでは特に重宝されるため、「貴社(御社)の環境で活きる」と関連づけると効果的です。
これらの例文は、あくまでも参考としてください。実際の自己PRでは、自分の言葉で表現することで、より説得力のある締めくくりとなります。また、企業の求める人物像や価値観に合わせて、表現を適切にカスタマイズすることも重要です。
「就活に役立つ自己PR例文25選!書き方や高評価につながるコツも解説」の記事では、自己PRの例文や評価につながるポイントを解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
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自己PR最後で避けたいNG例
ここでは、自己PRの最後で避けるべき主なNG例を紹介します。これらを把握することで、より効果的な自己PRの作成につながるでしょう。
定型的な表現
「よろしくお願いいたします」「一生懸命努力します」などはよくある締めの言葉ですが、読み手の印象に残るという意味では今ひとつです。
文章の締めくくりには定型的な表現を使いがちですが、自己PRは例外。限られたスペースを最大限に使って、最後の1文まで自分をアピールしましょう。締めの言葉だからといって定型文で終わる必要はないので、最後まで自分の強みや入社後の抱負を伝えてください。
ネガティブな表現
自己PRの最後で、「まだまだ未熟ですが」「至らない点も多いかと思いますが」といったネガティブな表現を使用するのは避けるべきです。これらの表現は、自信のなさや消極的な印象を与えてしまいます。
代わりに「今後も学び続ける姿勢を大切に」「さらなる成長を目指して」といった前向きな表現を用いることで、積極性とやる気を示せるでしょう。
内容に一貫性がない
自己PR全体を通して話した内容と、最後の締めくくりは関連性を持たせましょう。たとえば、リーダーシップについて語っておきながら、最後に技術力について触れると、話に一貫性がなく説得力に欠けた印象になります。
自己PRの最後は、それまでに述べた内容を自然にまとめ、その経験や強みがどのように活かせるのかを説明することが重要です。
根拠のない内容や誇張した表現
具体的な根拠なく大きな言葉を並べることは、「現実が見えていない」「根拠なく物事を考える人」と思われてしまう可能性があるので避けるべきです。以下のような表現は、かえって信頼性を損なう可能性があるので注意しましょう。
・「入社したら1ヶ月以内に事業拡大に貢献します」
・「絶対に業績アップをお約束します」
・「どんな困難も乗り越えられます」
・「すぐに即戦力となれます」
特に新卒は実務経験がないため、具体的な成績に関して大きな数字を出すのは避けるのが無難。「必ず」「絶対に」という言葉も使わないのが賢明でしょう。
「自己PRのダメな例は?悪い例文から考える就活で失敗しないアピール方法」の記事でも自己PRのNG例を紹介しているので、参考にしてみてください。
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自己PRの最後に何を伝えるか悩んでいる就活生へ
自己PRの締めくくりで重要なのは、あなたの強みと企業のニーズを結びつけることです。そのためには、事前に企業研究を十分に行い、自分の強みがどのように活かせるのかを具体的に考えておく必要があります。
「自分ではどのような締めくくり方が良いのかわからない…」という方は、就職エージェントを活用し、プロに相談してみるのも1つの方法です。キャリアチケットは、就活について熟知したアドバイザーが、効果的な自己PRの方法についてアドバイスいたします。
ほかにも、あなたに合った求人の紹介や面接対策、応募書類の添削、内定後のフォローなど、就活を全面的にサポート。就活に関するお悩みは、ぜひお気軽にご相談ください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。