就活に失敗して大学院進学はあり?メリットデメリットや将来への影響を解説

このページのまとめ

  • 就活に失敗して大学院進学を選ぶのは逃げではない
  • 就活に失敗して大学院進学する場合、再度就活できるのがメリット
  • 就活に失敗して大学院進学する場合、学費が必要になる点がデメリット

就活に失敗して大学院進学はあり?メリットデメリットや将来への影響を解説のイメージ

「就活に失敗して、大学院に進学するのはありなのだろうか…」と悩む就活生もいるでしょう。就活以外の進路を考えた際に、一旦大学院で勉強して再度就活に取り組むのは一つの手段です。
しかし、目的なく大学院に進学すると、モチベーションが上がらず後悔することも。進学するメリット・デメリットを理解しておかなければなりません。

この記事では、就活失敗後に大学院進学を選ぶとどうなるか、詳しく解説します。

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就活失敗後の選択肢で大学院進学は逃げ?将来への影響を解説

就活に失敗してしまったときに、大学院への進学を選んでも逃げではありません。しかし、「大学院に進学をして何をしたいのか」を考えておく必要があります。また、大学院に進学しても、卒業後にはまた就活が待ち構えています。大学院進学後の就活についても考えておく必要があるでしょう。

ここでは、就活に失敗して大学院への進学を選ぶ場合の影響を解説します。

目標があるなら問題ない

就活に失敗して大学院への進学を選ぶのは、目的が明確にあるのであれば問題ありません。「学びたいものがある」「就職したい企業は、大学院を卒業したほうが入りやすい」などの理由があるでしょう。

もし、目標がなく大学院に進学しても、勉強や研究に対するモチベーションが上がりません。そもそも大学院に進学するための勉強を頑張れない人もいるでしょう。

就活が嫌だからといって、なんとなくで大学院への進学を決めるのは危険です。「なぜ大学院に進学するのか」は考えておきましょう。

理系は就職が有利になりやすい

大学院生の場合、文系よりも理系のほうが就職が有利になる傾向があります。研究職や開発職で募集する企業が多いからです。

文系の場合、勉強した内容を仕事に活かせないケースもあります。進学したからといって、必ず有利になるわけではないことを覚えておきましょう。

院生は年齢がネックになる可能性がある

大学院を卒業した場合、学部生よりも年齢が上がります。就活において年齢がネックになるかもしれません。

大学院を卒業した場合、留年や休学がなければ24歳です。もし、さらに専門的な研究を行う場合は、卒業時には20代後半になっている場合もあるでしょう。

学部生と比べると、年齢があるぶん実績や経験が求められやすくなります。「何歳まで大学院にいるか」も考えておく必要があるでしょう。

大学院生の就活については、「大学院卒は就職活動で不利?文系・理系の傾向や内定につながるコツを解説」の記事で詳しく解説しています。

迷うなら就活エージェントへの相談がおすすめ

大学院に進学するか、このまま就活を続けるか迷う場合は、就活エージェントへの相談がおすすめです。一人で悩みを抱え続けると、だんだんとネガティブになってしまうかもしれません。

時期によっては、就活の失敗を取り戻せるケースもあります。状況を整理するためにも、就活のプロに相談してみましょう。

キャリアチケットでも、就活に関する相談を受け付けています。進路に迷ったら、ぜひキャリアチケットを頼ってください。

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就活に失敗して大学院に進学するメリット

大学院に進学するメリットには、「卒業後に就活ができる」「学部卒よりも条件が良い求人もある」などが挙げられます。

どのようなメリットがあるのか詳しく解説するので、進路を考える際の参考にしてください。

大学院卒業後に再度就活ができる

大学院に進学すれば、再度就活の機会が得られます。就活に失敗したと考えているのであれば、やり直すチャンスです。

大学院は、短くても卒業まで2年あります。その間に、就活に向けての対策や勉強を行うこともできるでしょう。今の実力ではうまくいかなかった就活も、大学院での成長により成功させられるかもしれません。

より専門的な知識を学べる

大学院に進学すれば、学部生よりも専門的な知識が学べます。勉強に力を入れ、就活で評価される知識を手に入れることもできるでしょう。

特に、研究職や開発職の場合、学部生レベルの知識では仕事に活かせないこともあります。企業によっては、大学院卒業が前提になる場合もあるでしょう。

大学院に進学することで、就職の選択肢を広げられる点もメリットです。

学部卒よりも好条件の求人も出てくる

学部卒に比べて、条件の良い求人もあります。初任給も高い傾向にあるのはメリットでしょう。

厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、大学卒業者の初任給平均は228万5,000円、大学院卒は267万9,000円となっています。

ただし、業種や業界によっても違うので、給与に関しては求人票をよく確認してください。

大卒の初任給については、「大卒初任給の手取りは?地域・学歴・職種・規模別の平均や計算方法も解説」の記事で詳しくご紹介しています。

参照元
厚生労働省
令和4年賃金構造基本統計調査

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就活に失敗して大学院に進学するデメリット

大学院に進学する場合、学費がかかったり忙しかったりと、デメリットもあります。デメリットも把握し、メリットと照らし合わせながら進路を考えてみてください。

学費が必要になる

大学院に進学する場合、学費がかかります。大学によって異なりますが、決して安い金額ではありません。

急に大学院への進学を決めた場合、そもそも学費が払えるかどうかが問題になります。また、学費をかけてまで就職に良い影響が出るのかもよく考える必要があります。

研究が忙しいと就活が大変になる

大学院の場合、研究や勉強が忙しくなる点に注意しましょう。就活に十分な時間を割けないかもしれません。

また、人によっては就活費用や生活費、学費を稼ぐためにアルバイトをすることもあるでしょう。「勉強」「アルバイト」「就活」と並行して行うのは大変です。

就活に力を入れた結果、卒業できないとなれば問題です。勉強と就活を両立できるかどうかは、慎重に考えなければなりません。

学部卒よりも就活時の年齢が上がる

大学院生は、学部卒と比べると就活をするときの年齢が上になります。若さがアピールポイントになりにくいので注意してください。
学部卒の場合、ポテンシャル採用を行う企業が多い傾向にあります。ビジネスマナーや業務内容などを教える時間がとれる年齢だからです。

しかし、大学院卒では即戦力が求められることが多いです。ポテンシャルだけではアピールが不十分であることを理解し、就活を行ってください。

大学院生が就活をするコツについては、「大学院生が就活に失敗しないためのポイントは?考え方や対策をご紹介します」の記事で解説しています。大学院生ならではの強みを活かし、就活を行いましょう。

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大学院進学を就活で効果的に活かすコツ

大学院への進学を就活で活かすためには、推薦を使うのがおすすめです。また、大学院卒を募集している企業も多いので、積極的に狙ってみましょう。

ここでは、大学院進学を就活で活かすコツについて解説します。

研究内容と関連する仕事に応募する

志望する企業や職種は、研究内容と関連するものにしましょう。自分の専門性を活かしてアピールするのがポイントです。

大学院生は、学部卒よりも深い知識を持っています。即戦力にもなりやすく、企業に評価されるでしょう。そのため、自分の強みを生かせる仕事を探して応募するのがポイントです。

強みの探し方については、「『強み』ってどうやって見つければ良いの?簡単にできる『強み』の発見法」も参考にしてください。

院卒を募集している企業に応募する

大学院卒を募集している企業も多いので、積極的に応募してみましょう。志望企業に大学院卒の採用実績があるか確認するのもおすすめです。

大学院卒の採用実績がある企業は、院卒の年齢が不利にならないと予想できます。自分の経験や知識が仕事で使えることをアピールし、即戦力だと思ってもらえるようにしましょう。

推薦を活用する

大学院生の場合、学校からの推薦を活用するのもおすすめです。教授からの推薦を受けられるケースもあるので、覚えておきましょう。

教授推薦については、「教授推薦とは?理系就活で利用する際のメリット・デメリットを解説」の記事も参考にしてください。

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就活に失敗した場合にとれる大学院進学以外の選択肢

就活に失敗した場合、大学院以外にも「就職留年」「既卒での就活」「非正規雇用での就労」といった選択肢があります。

どのような選択肢があるのかについて解説するので、チェックしてみてください。

就職留年をする

就活に失敗した場合、就職留年を行いもう一度やり直す選択肢があります。大学を卒業していないため、新卒扱いのまま就活できる点がメリットです。

就職留年であればある程度就活の進め方が分かっているので、選考を有利に進められるでしょう。また、時間に余裕ができ、就活準備やスキルアップなどを行いやすい点もメリットです。

しかし、留年中の学費は必要です。また、「なぜ留年したのか」については面接で聞かれやすいので、落ち着いて説明できるようにしておく必要があります。

就職留年が就活に与える影響については、「就職留年という選択肢…就活にはどう響く?」の記事で詳しく解説しています。こちらもあわせてご参照ください。

既卒で就活を続ける

大学を卒業し、既卒として就活を続ける方法もあります。既卒の場合も時間に余裕ができ、スキルアップや就活対策に時間を使えるでしょう。また、大学を卒業しているので学費はかかりません。

既卒で就活を行うデメリットは、新卒カードが使えない点です。転職者と同じ採用枠になり、ポテンシャルよりも実績や経験が求められる場合もあります。

既卒での就活を成功させるには、第二新卒のように、新卒と似たような扱いで選考を受けられる企業を探すことが得策です。

”就職浪人とは?”知っておくべき就活の選択肢について」の記事を参考に、既卒ならではの就活について学んでおきましょう。

非正規雇用で働く

アルバイトや契約社員など、非正規雇用で働く方法もあります。正社員と比べると、就職のハードルは下がるでしょう。

しかし、非正規雇用の期間が長いと、正社員として就職するのが難しくなる場合もあります。金銭的にも苦しくなる恐れがあるので、時期を決めて正規雇用を目指すのがおすすめです。

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就活に失敗して大学院に進学するか悩んでいるあなたへ

就活に失敗すると、この先の進路をどうするか迷ってしまうでしょう。就活を先延ばしにするために、大学院への進学を考えるのも悪いことではありません。

しかし、目的なく大学院に進学してもモチベーションは上がらず、学べることも少なくなります。再度就活の時期を迎え、同じような悩みを抱えるかもしれません。

もし、就活に失敗してしまったのであれば、一度就活エージェントにご相談ください。就活をやり直せないか、しっかりと考えてみましょう。

新卒におすすめの就活エージェントは、キャリアチケットです。アドバイザーがマンツーマンでサポートし、あなたの悩みや不安と向き合います。

就活に失敗しても、人生が終わるわけではありません。ここからの逆転に向けて、まずはお気軽にご相談ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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