このページのまとめ
- SPI対策が間に合わない場合は、頻出問題に絞って学習を進めるのがおすすめ
- SPI試験直前の対策は、時間配分の把握と基本的な問題の確実な得点が重要
- SPIの点数だけでなく、面接やESでの自己アピールを工夫することも大切

「SPI対策が間に合わない」と不安を感じている就活生は多いのではないでしょうか。ES作成や面接対策に時間をとられ、気づいたらSPI試験まで時間がないという状況に陥りやすいものです。
しかし、対策時間が限られていても、効率的な学習方法を実践すればスコアアップは可能です。本記事では、SPI対策が間に合わない原因や試験直前でも実践できる具体的な対策方法、スコアアップのためのコツをご紹介します。
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- SPI対策が間に合わない3つの原因
- 1.ほかの選考の準備で時間がとれなかった
- 2.SPIの範囲が広くて何からやるべきか分からない
- 3.具体的な勉強の計画を立てていなかった
- SPIに間に合わない!今からできる期間別の対策
- 【3日前】頻出分野に特化して対策する
- 【前日】模擬試験で時間配分を把握する
- 【当日】焦らずに解ける問題から解く
- SPI対策が間に合わない!スコアを上げる4つのコツ
- 1.SPIの形式に慣れる
- 2.時間配分を意識する
- 3.解答スピードを上げる
- 4.使用可能な場合は電卓の使い方に慣れておく
- SPI対策が間に合わないときも諦めないための心構え
- 企業はSPIの点数だけで判断しない
- 面接やESでアピールする
- 企業によってはSPIのボーダーラインが低い場合もある
- SPI対策に間に合わないときのおすすめツール
- 頻出問題に特化した参考書
- オンラインで練習できるWebサイト
- スマホで手軽にできるアプリ
- SPI対策が間に合わないと思っても諦めないこと
- SPI対策が間に合わないときのよくある質問
- Q.SPIの合格ラインは?
- Q.SPIは何から勉強すれば良い?
- Q.SPIの勉強は一夜漬けでも効果ある?
SPI対策が間に合わない3つの原因
SPI対策が当日まで間に合わないと感じる原因には、主に3つのパターンがあります。自分がどのパターンに該当するのか把握することで、効果的な対策を立てられるでしょう。
1.ほかの選考の準備で時間がとれなかった
就職活動では、エントリーシート(ES)の作成や面接対策など、さまざまな準備が必要になります。特に、提出期限が迫ったESや、目前に控えた面接の準備を優先するあまり、SPI対策が後回しになってしまうこともあるでしょう。
ESや面接は企業ごとに異なる対策が必要なため、時間が掛かりがちです。しかし、SPIは多くの企業で実施される共通テストのため、一度の対策で複数の企業に活かせます。計画的な時間配分を心掛けることが重要になるでしょう。
2.SPIの範囲が広くて何からやるべきか分からない
SPIには、言語分野と非言語分野があり、さらにそれぞれの分野に多くの出題パターンが存在します。範囲の広さに圧倒されて、どこから手をつけるべきか分からず、結果として対策が進まないこともあるでしょう。
このような場合は、頻出分野から優先的に対策を始めることをおすすめします。言語分野では二語の関係や同意語・反意語、非言語分野では割合や損益計算などが代表的です。まずは、これらの基本的な分野から取り組むことで、効率的に学習を進められるでしょう。
3.具体的な勉強の計画を立てていなかった
「そのうちやろう」という気持ちが先行し、具体的な学習計画を立てないまま時間が過ぎてしまうのも、SPI対策が間に合わない原因の一つです。漠然とした計画では、実行に移すことが難しくなってしまいます。
対策を確実に進めるためには、1日の学習時間を決める、使用する教材を選定するなど、具体的な行動計画を立てることが大切です。たとえば、「平日は帰宅後30分」「休日は午前中2時間」というように、明確な目標を設定すると、計画的な学習が可能になります。
上記の原因を理解したうえで、自分の状況に合わせた対策を立てていきましょう。時間が限られていても、効率的な学習方法を選択すれば、十分に対策できます。
SPIの学習方法については、「SPI対策はいつから始めるべき?勉強時間の目安と効率的な学習法を解説」の記事もあわせてご覧ください。
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SPIに間に合わない!今からできる期間別の対策
たとえテスト直前でも、効果的な対策は可能です。特に試験3日前からは、頻出分野に焦点を当てた学習が有効でしょう。ここでは、残り3日間で実践できる具体的な対策方法をご紹介します。
【3日前】頻出分野に特化して対策する
残り3日という限られた時間ですべての範囲を網羅するのは現実的ではありません。そのため、出題頻度の高い分野に的を絞っての学習をおすすめします。この進め方であれば、限られた時間で効率的にスコアを伸ばすことが可能です。
言語の頻出問題
言語分野では、二語の関係性を問う問題が数多く出題されます。上位・下位関係や反意語の関係などが中心です。これらの問題は、パターンを理解することで正答率を上げやすい特徴があります。
また、慣用句や四字熟語も重要な出題範囲です。特に日常的によく使用される表現から出題されるケースが多いため、基本的なものを中心に確認しておくと良いでしょう。文章題については、設問の意図を正確に理解する練習を心掛けることが大切です。
非言語の頻出問題
非言語分野における頻出範囲は、割合の計算と損益計算です。これらは基本的な計算方法を押さえておけば、多くの問題に対応できます。特に、割合の基本公式をしっかりと理解しておくことが重要です。
速度算も重要な分野の一つです。「距離÷時間=速さ」という基本公式を応用できるようにしておきましょう。また、グラフや表の読み取り問題も頻出範囲です。この種の問題は、情報を正確に読み取る訓練を行うことで、確実に点数を得られるようになります。
直前期の学習では、解説をじっくり読んで理解を深めるよりも、典型的な問題パターンを数多くこなすことに重点を置きましょう。間違えた問題は、後で見直せるようにマークしておくことをおすすめします。このような効率的な学習方法で、限られた時間を有効活用しましょう。
【前日】模擬試験で時間配分を把握する
試験前日は、実際の試験を想定した模擬テストを行うことが効果的です。本番同様の時間配分で問題を解くと、自分の得意分野や苦手分野の所要時間を把握できます。模擬テストで培った経験は、本番での時間配分に活かせるでしょう。
模擬テストを行う際はスマートフォンのタイマーなどを使用して、実際の試験と同じ条件で取り組むことが重要です。問題を解きながら、各設問に掛かった時間もメモしておきましょう。この作業により、本番での適切な時間配分を事前に把握できます。
【当日】焦らずに解ける問題から解く
試験当日は、まず簡単に解ける問題から着手しましょう。得意分野や基本的な問題から順に解いていくと、確実に得点を重ねられます。また、この方法なら初期段階で自信がつき、落ち着いて試験に臨めるでしょう。
解答の順番としては、言語分野では同意語・反意語などの基本的な問題から、非言語分野では単純計算や基本的なグラフ読み取りから始めるのがおすすめです。時間配分に余裕がある場合は、難しい問題にチャレンジすることもできます。ただし、1つの問題に固執して時間を浪費するのは避けましょう。
なお、試験中に予想以上に時間が掛かってしまった場合でも、慌てる必要はありません。そのような状況でも、前日の模擬テストで把握した時間配分を意識しながら、着実に問題を解いていくことが大切です。最後まで冷静に取り組めば、実力を十分に発揮できるでしょう。
SPIの出題内容については、「SPIとは?今さら聞けない出題内容や対策のコツを就活のプロが解説!」の記事で解説しています。出題内容を把握し、適切な対策を立てましょう。
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SPI対策が間に合わない!スコアを上げる4つのコツ
SPIの試験日が迫っているのに十分な対策ができていないという状況でも、実践的なコツを押さえればスコアアップは可能です。ここでは、直前でもスコアアップにつなげられる4つのコツをご紹介します。
1.SPIの形式に慣れる
まずは、実際の試験で使用される問題形式に慣れることが重要です。過去問や問題集を活用して、設問の読み方や解答方法を確認しましょう。特に、Webテストの場合は画面上での問題の見方や入力方法に慣れておく必要があります。
問題文の特徴を理解しておくことで、設問の意図を素早く把握できるようになるでしょう。たとえば、非言語分野では「必要な情報がどこに書かれているか」を意識しながら問題を読む習慣をつけることが大切です。
2.時間配分を意識する
限られた試験時間を効率的に使うために、時間配分の計画を立てましょう。一般的に、SPIでは1問あたり1分から1分30秒程度の解答時間が目安となります。この時間を意識しながら練習問題に取り組むことで、本番でも適切なペース配分ができるようになるでしょう。
また、解けない問題に時間を掛け過ぎないよう注意が必要です。途中で行き詰まった場合は、一度飛ばして次の問題に進むことをおすすめします。時間に余裕があれば、後から見直しが可能です。
3.解答スピードを上げる
解答スピードを上げるには、同じ種類の問題を繰り返し解くことが効果的です。特に非言語分野では、基本的な計算方法を何度も練習すると、処理速度が向上します。計算の手順を頭に入れておけば、本番での時間短縮につながるでしょう。
言語分野においても、同意語や反意語などの基本問題を数多くこなすことで、パターンを素早く見抜けるようになります。ただし、スピードを重視するあまり、正確性が低下しないよう注意が必要です。
4.使用可能な場合は電卓の使い方に慣れておく
企業によっては、SPI試験での電卓の使用が認められる場合があります。その際は、事前に電卓の操作方法に慣れておくことが重要です。特に、割合計算や複雑な計算を行う際の効率的な使い方を練習しておきましょう。
電卓を使用する場合でも、簡単な計算は暗算で行うほうが時間を節約できます。状況に応じて、電卓と暗算を使い分けられるよう準備しておくのがおすすめです。本番では慌てずに、確実に計算を進められるよう心掛けましょう。
上記で紹介したコツを意識して実践すれば、たとえ十分な準備期間がなくても、試験本番で実力を発揮できます。焦らず、できることから着実に取り組んでいきましょう。
「就活の適性検査とは?検査の種類や特徴、受ける際のポイントをご紹介!」でも、対策のコツを紹介しているので、参考にしながら勉強を進めてください。
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SPI対策が間に合わないときも諦めないための心構え
SPIの対策が十分でないと感じていても、諦める必要はありません。採用選考では、SPIの結果以外にも重要な評価ポイントが数多くあります。ここでは、SPIの点数が思わしくない場合でも、内定獲得の可能性を高めるための心構えについて解説するので、ご一読ください。
企業はSPIの点数だけで判断しない
企業の採用担当者はSPIのスコアだけでなく、志望動機や人柄など、さまざまな要素を総合的に評価します。たとえば、業界研究や企業研究を徹底的に行い、その企業で働きたい理由を明確に説明できれば、高い評価を得られる可能性があるでしょう。
また、インターンシップやアルバイトでの経験、学生時代の課外活動なども、重要な評価要素となります。これらの経験を通じて得た学びや成長を、しっかりとアピールできるよう準備することが大切です。
面接やESでアピールする
ESや面接では、自分の長所や強みを積極的にアピールしましょう。たとえば、部活動でのリーダー経験や、アルバイトでの実績など、具体的なエピソードを交えながら自己PRすることで、採用担当者の印象に残りやすくなります。
面接では、コミュニケーション能力や熱意、人間性などが評価されるポイントです。質問に対して誠実に回答し、自分の考えを分かりやすく伝えることを心掛けましょう。また、企業の事業内容や将来のビジョンについて理解を深めておくと、より説得力のあるアピールが可能になります。
企業によってはSPIのボーダーラインが低い場合もある
企業によって、SPIの合格ラインは異なります。特に、営業職や販売職など、対人スキルを重視する職種では、SPIの基準点を比較的低めに設定している企業もあるようです。そのため、志望する企業や職種によっては、SPIの点数が多少低くても十分にチャンスがあるでしょう。
また、業界や企業規模によっても、SPIの扱いは異なります。ベンチャー企業や新興企業では、SPIよりも意欲や行動力を重視する傾向があるため、これらの企業にチャレンジするのも一つの選択肢となるでしょう。
SPIの結果に不安があっても、自分のもつ強みや可能性を信じることが大切です。面接やESでの自己アピールを工夫し、諦めずに就職活動に取り組んでいきましょう。
SPI以外の部分の対策については、「就活のやり方と流れを解説!準備から内定までのポイントと相談先も紹介」の記事で詳しく解説しています。
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SPI対策に間に合わないときのおすすめツール
時間が限られている中でも、効率的な学習ツールを活用することで、効果的なSPI対策が可能です。ここでは、直前期に役立つ学習ツールを紹介します。
頻出問題に特化した参考書
直前期の学習には、頻出問題に絞って解説された参考書が効果的です。特にポイントを簡潔にまとめた参考書は、限られた時間で基礎を固めるのに適しています。
このような参考書は、解説が簡潔で理解しやすく、重要な公式や解法のコツがまとめられている点が特徴です。また、チェックテスト形式で学習進度を確認できる構成になっているものも多く、短期間での実力アップを図ることができます。
オンラインで練習できるWebサイト
Webサイトを活用したSPI対策には、隙間時間を使って学習できるという利点があります。就活支援サイトでは、本番さながらの模擬試験を無料で体験することが可能です。
このようなWebサイトでは、実際の試験と同じ形式で問題を解くことができるため、自分の弱点を把握しやすくなります。また、解説動画や詳細な解説付きの問題も用意されており、理解を深めるのに役立つでしょう。
スマホで手軽にできるアプリ
スマートフォンのアプリを使用すれば、通学時間や待ち時間などを有効活用できます。
SPI対策ができるアプリには、問題を解いた後すぐに解説を確認できる機能や、苦手分野を集中的に練習できる機能など、便利な機能が豊富です。また、学習履歴が記録されるため、自分の進捗状況を確認しながら計画的に学習を進めることができます。
直前期の学習では、上記のツールを組み合わせて使用することをおすすめします。参考書で基礎を固め、Webサイトで実践的な問題に取り組み、スマートフォンアプリで隙間時間を活用する。このような学習方法で、限られた時間を効率的に使いましょう。ただし、新しいツールに手を出し過ぎると混乱する可能性があるため、自分に合った2~3個のツールに絞って活用することが賢明です。
「『SPIが難しい』と感じるあなたへ!難易度やおすすめの対策を解説」で、おすすめのSPI対策を紹介しているので、ツールを活用しながら実践してみましょう。
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SPI対策が間に合わないと思っても諦めないこと
SPI対策が不十分でも、諦める必要はありません。残り時間を有効活用し、頻出問題に絞った学習や得意分野の強化を行えば、スコアアップは可能です。
SPIだけでなく、面接やES、インターンシップなどの対策も必要になります。自己PRや志望動機の準備も怠らないようにしましょう。
企業によっては、SPIの基準点が低い場合もあります。前向きな姿勢を保ち、できることから着実に努力すれば、道は開けます。最後まで諦めずに、ベストを尽くしましょう。
SPIの対策に不安がある方は、キャリアチケットにご相談ください。キャリアチケットでは、「質より量」をモットーに、一人ひとりに合った就活サポートを行います。SPIのほかに、企業ごとのESや面接対策のサポートを行っているので、安心です。万全の状態で就活に臨みたい方は、お気軽にお問い合わせください。
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SPI対策が間に合わないときのよくある質問
SPI対策が間に合わない方のお悩みに、Q&A形式でお答えします。効率的な学習方法を知ることで、残り時間を有効に活用できるはずです。
Q.SPIの合格ラインは?
A.一般的な合格ラインは総合得点で50~70%といわれていますが、企業によって基準は異なり、業界や職種でも求められる水準は変わってきます。営業職は比較的基準が緩やかですが、総合職は70%以上を求める企業が多い傾向にあるようです。
企業の規模や業界特性によっても異なるため、一概に「この点数が合格ライン」とはいえません。志望企業の過去の採用実績や、OB・OG訪問での情報収集を通じて、目標とする得点を設定することをおすすめします。
SPIの合格ラインについては、「SPIのボーダーラインはどのくらい?見極め方や高得点への対策も解説」の記事でも解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
Q.SPIは何から勉強すれば良い?
A.対策が間に合わないと感じている場合は、頻出問題から取り組みましょう。特に非言語分野では、割合や速度算などの基本的な計算問題を確実に解けるようにすることが重要です。
言語分野については、同意語・反意語や文章読解の基本的な問題から始めましょう。これらは、日常的な読書や新聞を読むことでも身につけられます。
Q.SPIの勉強は一夜漬けでも効果ある?
A.一夜漬けだけでは十分な効果は期待できません。しかし、試験直前でも基本的な解法や頻出パターンを押さえることで、ある程度のスコアアップは可能です。
直前の学習では、これまでに間違えた問題の復習や、基本的な計算問題の練習に時間を使うことをおすすめします。睡眠時間を削って勉強するより、当日に備えて体調を整えることを優先しましょう。試験当日は冷静に問題に向き合えるよう、心身ともにベストコンディションを目指すことが大切です。
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