学生と社会人の違いって、どう答えればいいの?

このページのまとめ

  • 採用担当者が社会人と学生の違いを聞くのは、働く覚悟や社会人になる意識があるか確かめたいから
  • 社会人と学生には責任や評価、人間関係のあり方などいくつか違いがある
  • 社会人は責任を持つことが多い反面、信頼があるので自ら決断して行動することができる

学生と社会人の違いって、どう答えればいいの?のイメージ

就職活動において「学生と社会人の違いはなんですか?」は、面接でよく聞かれる質問のひとつ。 今回は、この質問を聞く面接官の考えと質問の答え方を解説し、あわせて社会人と学生の違いの具体例も紹介します。本記事をチェックして、ぜひ内定を勝ち取ってください。

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目 次

面接官が「なぜこの質問をするのか?」を知る

「学生と社会人の違い」のように、抽象度が高い質問の答えを探るときは採用担当者がなぜあなたにこの質問をするのか?を考えてみましょう。質問の意図を理解したうえで、あなたなりの回答に落とし込めるようにします。

面接官は社会人として自分が働くイメージができているかを確かめたい

社会人と学生の違いという質問で採用担当者が確かめたいのは、以下の2点です。

・社会人になる覚悟があるか
・社会人がどういうものか具体的にイメージできているか

質問を 「社会人と学生の違い」という一般論でなく「学生の自分と就職後の自分の違い」という風に言い換えると回答が考えやすくなるでしょう。

つまり、客観的な社会人観をただ述べるだけでなく、

・働くとはどういったことか
・学生時代からどのように意識を変えていく必要があるか

などを自分の言葉で伝えることが求められます。

結論→具体的な理由→抱負の流れで答えると伝わりやすい

他の質問と同じように、相手に伝わりやすい話の流れを意識しましょう。まずは「学生と社会人の違いは〇〇だと思います」というように結論を述べます。

続けて具体的な理由や考えを述べ、最後にあなたがどのような社会人になりたいか抱負を伝える、という流れにするとよいでしょう。このような伝え方ができれば、より内定に近づくことができます。

学生と社会人の違いを質問する意図についてより詳しく知りたい方は「学生と社会人の違いを質問する意図は何?回答のコツとは」の記事も参考にしてください。

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一般的に言われている、学生と社会人の違い

ここからは、具体的な学生と社会人の違いをいくつか紹介していきます。これらをもとにあなたなりの考えを伝えましょう。

社会的な立場

社会的な立場は、学生と社会人の違いの1つです。学生は学費や教材費を払って学ぶ(知識や価値観を教えてもらう)、いわば「お客様」の立場です。

一方で社会人は、貢献する立場になります。報酬を受け取って所属している組織や社会に自分のスキルや商品、サービスを提供する側になるのです。

責任の重さ

立場が変わることで、背負う責任も重くなります。学生の場合は成績が悪かったり、授業を無断欠席したりしても個人の問題にとどまります。

しかし、社会人は組織の一員として見られることが増えていきます。そのため、個人の軽率な行動や発言が会社全体に問題を引き起こすこともあるのです。

「自分がよいと思った」からだけで行動するのではなく、適切な立ちふるまいが求められます。

自分をとりまく人間関係

他者との付き合い方も変わります。学生は、接していて「合わない」と感じた相手とはすぐに距離をおき、関係を断つことができるでしょう。

しかし組織に属する社会人は、人間関係を選ぶことができません。

また、周囲に同年代が多かった学生時代と違い、幅広い年代の方と関わりを持つことができるでしょう。社内外の価値観や経歴が異なる方々を尊重し、協力しあって仕事を進めていくのが社会人です。

評価のされ方

学生は試験の点数や単位などで評価が明確に数値化されており、ゴールを目指しやすいのが特徴といえます。

対して社会人は、目に見える基準や終着点が存在しません。

自分で適切な目標を設定し、みずから達成することが必要になってきます。仕事で成果を出していくだけでなく、日々の勤務態度など小さなことを積み重ね、時間をかけて信頼を築くことも求められます。

社会人ならではの醍醐味もある

ここまで学生と社会人との違いを紹介してきましたが、「社会人って大変そうだ」というイメージを持たれた方もいるかもしれません。しかし、社会人になることで得られる特権もあります。

社会的な信用を得ることができるため、さまざまなことを独断で実行できるのです。社会的な庇護がなくなるため、転職や家の購入、結婚などを自分の責任で自由に決められるようになります。

家族や知人に相談して助言を貰うことはあっても、最終的な判断を下せるのは自分です。社会人には大変なこともよいことも両方あると理解したうえで、自らの回答に反映し、内定を勝ち取りましょう。

社会人としての心構えについては「社会人としての心構えとは?必要なマナーや面接での答え方」の記事でも紹介しています。

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「学生と社会人の違い」の質問に答えるときの注意点と対策

「学生と社会人の違い」という質問に対して、面接官にはあまり好まれない回答があります。下記のような回答は、内定から遠ざかってしまう可能性があるでしょう。

やる気が感じられない回答は避ける

社会人として働くにあたって、意欲的な人物だというイメージを伝えられるとよいのですが、ネガティブな内容を伝えてしまうとイメージが悪くなってしまいます。

例えば、下記のような内容はあまり好ましくありません。

・学生には自由な時間が豊富にありますが社会人になったら自由な時間が無くなってしまう
・社会人になるとストレスに耐えて生活をしなければならない

これらには、社会人になることに対してよいイメージを持っていないというマイナスな印象を与えてしまいます。確かに社会人になれば辛くて大変なこともあるものですが、将来性を期待させられるような 意欲的な回答ができるようにしましょう。

就活でアピールできる内容としてまとめて、しっかりと回答できるように準備しておきましょう。

学生を否定する内容は避ける

「学生は遊びたいだけで責任感がない」というような回答もあまり好ましくありません。これは、学生を否定していることにもなってしまいます。

学生は学生なりの責任があり、社会人には社会人なりの責任があるものです。それぞれ違う責任があるため、学生を否定するような発言も避けた方がよいでしょう。

一般論や当たり前のことだけでまとめない

「社会人は学生とは違い、仕事に対して一生懸命に働くことです」 というような当たり前のことを言っても選考で評価されることはありません。就活で最も避けたい回答は、このようなマニュアル通りの回答です。

マニュアル通りの回答では他の学生と同じような回答になってしまい、選考で埋もれてしまいます。面接官は、質問への回答内容からその人の個性や考え方などの人柄を見たいと考えているため、これまでの自分のエピソードを交えて話ができるとよいでしょう。

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「学生と社会人の違い」 の質問に対する回答例文

ここでは、「学生と社会人の違い」の質問に対する回答の例文を4つご紹介致します。まず、話の構成は下記の通りにすると伝わりやすくなるでしょう。

・学生と社会人の違いは〇〇だと考えております。 (結論)
・なぜなら〇〇だからです。(理由)
・たとえば、〇〇がありました。(具体的なエピソード)
・このような理由で、 私は学生と社会人の違いは〇〇だと考えております。 (まとめ)

さらに具体的な話について説明していきます。

学生と社会人との違いを 「責任」と説明する場合

学生と社会人との違いは、責任の違いだと考えております。学生は自分自身だけに対する責任であったり、最終的には他の人に責任の所在があることが多いのですが、社会人においては自分で責任を負わなければなりません。

たとえば、学生は授業を欠席しても周囲に迷惑がかかることもなく、勉強が遅れてしまうなど自分自身で責任を取らなければなりませんが、社会人の場合は自分が欠勤することにより、 同じ会社の社員や取引先、サービスの提供者などさまざまな人へ迷惑をかけることになってしまいます。

そのため、私が考えている学生と社会人の違いは責任の違いです。

学生と社会人との違いを「主体性」の違いだと説明する場合

学生と社会人との違いを「主体性」の違いだと考えております。学生は、与えられるものの中から学ぶことが多いのですが、社会人は仕事で必要となる知識を自ら積極的に学んでいかなければなりません。

たとえば、会社から与えられたミッションを遂行するためには、資格の取得が必要とされる場面もあるかと思われます。 学生時代は学校の先生に促されて資格を取得していましたが、社会人になれば必要となる資格を自分で見つけ出し、自分から学んでいかなければなりません。

そのため、私は学生と社会人の違いは主体性の違いだと考えております。

学生と社会人との違いを 「人間関係」 と説明する場合

学生と社会人との違いは、人間関係の違いだと考えております。学生は自分と気が合う人間や同世代の人たちと付き合っていれば問題ありませんでしたが、社会人となれば幅広い方たちとの付き合いをしなければなりません。

たとえば、仕事で1つのプロジェクトを進めていくにあたって、年齢や国籍など幅広い方たちと同じ方向に向かっていかなければならないこともあると思われます。 その中には、考え方の違いや文化や年齢の異なる人達もいるでしょう。

それでも一つになってプロジェクトを成功させるために、人間関係を円滑にして仕事をやっていかなればなりません。

そのため、私は学生と社会人の違いは人間関係の違いだと考えております。

学生と社会人との違いを 「社会的な立場」 と説明する場合

学生と社会人との違いは、社会的な立場の違いだと考えております。 学生は学ぶことが本業であるため、お金を払って学ぶ立場でした。

しかし、社会人になればサービスを提供してお金をもらう立場になります。

学生時代にもアルバイトをやっていたので働くことの大変さを実感しておりますが、アルバイトではマニュアル通りの接客を行うように指導されておりました。しかし社会人になると、売り上げ向上のためにマニュアルを改善させたり新しいアイディアを考えたりするなど、よりよいサービスを提供して事業を拡大させていかなければならない立場になっていきます。

そのため、私は学生と社会人の違いは社会的な立場の違いだと考えております。

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「学生と社会人の違い」の質問対策で悩んでいる方へ

対策としては、まずは学生と社会人との違いを知ることが必要です。そして、それらを自分の言葉で、これまでのエピソードと交えて伝える必要があります。

「結論→具体的な理由→まとめ」 の順で話をまとめるととても伝わりやすくなるでしょう。

学生と社会人の違いというように、抽象的で正解がない質問への答えを導き出すのは難しいかもしれません。面接での受け答えに自信がないなら、第三者から客観的な意見をもらうことをおすすめします。

キャリアチケットでは、たくさんの就活生に会ったアドバイザーが無料で丁寧に指導・フィードバック。あなたを内定に導けるよう、プロがきめ細やかにあなたの就職活動をサポートします。

ぜひご気軽にご連絡ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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