このページのまとめ
- 自己分析シートを作成することによって自己理解が深まるというメリットがある
- 数種類の自己分析シートから自分に合ったものを選んで実行しよう
- 自己分析シートと企業研究は並行して行うことで効果が発揮される
自己分析シートは、就活において重要な「自己分析」を深めるために活用するワークシートのこと。
しかし、「どうやって書けばいいか分からない」「自己分析の方法にはどんなものがあるの?」という就活生も多いですよね。
この記事では、自己分析シートのパターンの特徴や書き方の手順などを具体的に解説しています。作成するうえでの注意点も合わせて参考にし、「内定が獲得できる自己分析シート」を完成させてください。
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- 自己分析の重要性
- 自分の強みや価値観を知るため
- 企業選びの軸を見つけるため
- 将来のキャリアプランを明確にするため
- 自己分析の方法2パターン
- 相対的評価(他者との比較)
- 絶対的評価(自分の中での比較)
- 自己分析シートを作成するメリット
- 自己分析が効率的にできる
- 今まで気付かなかった視点に気付ける
- 自己分析シートの種類
- 自己分析シート①自分史
- 自己分析シート②モチベーショングラフ
- 自己分析シート③ライフラインチャート
- 自己分析シート④マインドマップ
- 自己分析シート⑤SWOT分析
- 自己分析シート⑥Will・Can・Must
- 自己分析と合わせて他己分析も行う
- 他己分析の方法:ジョハリの窓
- 自己分析シートを活用するうえでの注意点
- 自己分析シートの振り返りをする
- 長所だけでなく短所も把握する
- 企業研究も並行して行う
- 自己分析シートの作成で悩んでいるあなたへ
自己分析の重要性
自己分析シートを作成するためには、自己分析が欠かせません。しかし、自己分析といっても何から始めればいいか戸惑っている就活生もいると思います。
なぜ自己分析が就活において大切なのかを解説しますので、目的意識を持ってレベルの高い自己分析シートを作成しましょう。
自分の強みや価値観を知るため
自己分析をすることにより、自分自身のことを深く理解することができます。自分の過去の経験から、何が好きか嫌いか、モチベーションが上がったエピソードなどを深掘りすることで、自分の長所や強み・短所や弱みを理解することができます。
自己分析から得た自分の長所や強みは、自己PRやガクチカ、面接の場面で企業へアピールすることができます。
企業選びの軸を見つけるため
自己分析で自分自身を客観的に見ることで、自分が仕事に対してどんな価値観を持っているのかが分かります。企業選びの際に、自分が大切にしている価値観と企業の理念が合っているかどうかが見極めやすくなるので、企業選びの軸が定まります。
自己分析をしっかりと行ったうえで志望企業を選ぶことにより、自分と企業とのミスマッチを防ぐことができます。
企業選びの軸を決める方法や手順について詳しく知りたい方は「会社選びのポイントは?正しい答え方と考え方・注意点を例文つきで解説」の記事も参考にしてみてください。
将来のキャリアプランを明確にするため
自己分析は、過去の自分を振り返るだけでなく、将来のキャリアプラン構築にも役立ちます。自分の将来の理想像をイメージすることで、どんな仕事をしたいのか、どんな企業に入社すればその夢が叶えられるのかがより明確になります。実現したい目的を持つことで、仕事をするうえでのモチベーションアップにもつながります。
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自己分析の方法2パターン
自己分析を効率的に進めるには、2つの異なる視点を意識することが大切です。その重要な着眼点の特徴を解説するので、自己分析のやり方が分からない就活生は参考にしてみてください。
相対的評価(他者との比較)
相対的評価とは、他者と比較することで見えてくる自分の特徴のこと。他者と比較することによって、より客観的な視野で自己を分析することができます。過去に他人から褒められたことなどを比較し、自分がどのような人間かを考える方法です。
相対的評価を効率的に行うためには、周りの家族や友人、大学の先輩や先生など、できる限り多くの他者を見つけて比較すると、自分のさまざまな面が見えてきます。また、その人たちに自分の「強み」や「長所」を質問することによって、自分では気付かなかった新しい魅力が発見できることもあるでしょう。
絶対的評価(自分の中での比較)
他人との比較だけでなく、自分自身の中で自分の特徴を比較することを絶対的評価といいます。過去の経験やシーンなどから成功体験を思い出すのがおすすめです。
たとえば、アルバイトでほかのスタッフから信頼を得られた経験があるとしたら、リーダーシップを取ることが得意だと言えるでしょう。他者との比較と自分の中での比較を組み合わせることで、さまざまな視点から自分を分析することができます。
自己分析の具体的なやり方について知りたい方は「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」の記事も参考にしてみてください。
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自己分析シートを作成するメリット
自己分析シートを活用することによって、就活においてどのようなメリットがあるのかを具体的に解説します。
自己分析が効率的にできる
自己分析シートを活用することによって、より簡単に自己分析ができるというメリットがあります。シートを埋めるだけの作業なので、時間を節約しながら自分の強みや価値観などの情報が整理でき、視覚的にも頭に入りやすくなります。
また、就活中には自己分析の内容を見直す機会も多くなるので、シートに要点をまとめておけば、その場でパッと見直しができ、添削や修正も素早く行えるでしょう。
今まで気付かなかった視点に気付ける
自己分析シートを完成させていくと、今まで意識していなかった新しい自分の面に気付く可能性があります。
自己分析シート作成を入念に行うことで、見落としていた点や、思ってもみなかった選択肢などが見つかることもあるでしょう。完成した自己分析シートを使いながら、さらに深い視点で自己分析をすることも可能です。
自己分析をする目的についてさらに詳しく知りたい方は「自己分析とは?就活成功の第一歩は自分を知るところから始めよう!」の記事も参考にしてみてください。
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自己分析シートの種類
自己分析シートの代表的なパターンは6つあります。それぞれの特徴や作り方の解説をしますので、自分に合う方法を見つけてみてください。
自己分析シート①自分史
過去から現在までの自分を振り返り、経験や出来事を時系列にまとめて作成するのが「自分史」です。小学校入学前からさかのぼり、その年代ごとにあった出来事を思い出してみましょう。
印象に残っている大きな出来事から小さい出来事まで、可能な限り多く書き出していくことが大切です。下記は、自分史の書き方の大まかな手順なので参考にしてみてください。
・年代別に印象に残っている出来事を箇条書きする
・箇条書きした出来事をエピソードとして文章にする
・エピソードから共通点を見つけ、強みと弱みを分析する
自分史の書き方や手順についてさらに詳しく知りたい方は「自分史とは?就活のために設置する項目や自己分析への活用法を解説」の記事も参考にしてみてください。
自己分析シート②モチベーショングラフ
モチベーショングラフとは、過去の人生を振り返りながら自分のモチベーションの上がり下がりを数値やグラフで分析する方法です。
どこで自分のモチベーションがアップしたのかを知ることで、仕事に対するモチベーションの源が見つかります。より自分を客観視できるとともに、企業選びの軸決めにも役立ちます。
自己分析シート③ライフラインチャート
自分の人生の幸福度や充実度を振り返り、数値で評価する分析の方法をライフラインチャートと呼びます。
自分のモチベーションの変動を分析するモチベーショングラフに対し、ライフラインチャートは、幸福感や充実感を感じたときのみにフォーカスしてグラフを作成します。どのようなことで自分の幸福度が上がるか、その要因を考えることによって、より満足度の高い企業選びができるようになるでしょう。
自己分析シート④マインドマップ
一つのキーワードから連想される言葉や経験をつなぎ、地図のようなものを作成する自己分析方法がマインドマップです。
自分の決めたキーワードを紙に書きだし、そこから連想される他のキーワードを次々と書き足していきます。キーワードを深掘りすることにより、漠然とした考えや感情が整理され、自分の思考がどのように広がっていくのかが理解できます。
自己分析シート⑤SWOT分析
SWOT分析とは、マーケティング戦略などで企業が使う方法のひとつで、自己分析にも応用することが可能です。SWOTとは、以下4つのカテゴリーの頭文字を取ったものです。
・S:strength(強み)→過去の経験で得た知識やスキル
・W:weakness(弱み)→自分の苦手なこと
・O: opportunity(機会)→自分にとってプラスになる事柄
・T:threat(脅威)→自分にとってマイナスになる事柄
4つの要素に対し、「自分の強みをどのように活かすか、弱みをどうやって克服するか」=内部要因(自分自身のこと)、「どのようにプラスの機会を利用するか、いかに脅威を取り除くか」=外部要因(志望企業のこと)と考えると分析しやすいでしょう。
自己分析シート⑥Will・Can・Must
Will・Can・Mustとは、自分のやりたいこと、できること、やるべきことの3つの要素を整理することで自分の将来のキャリアを構想する自己分析方法です。
・Will:志望動機、自分が将来実現したいこと
・Can:自分の強み、経験やスキル
・Must:社会から求められていること、身につけるべき能力
自分の強みを活かし、将来のキャリアアップにもつながり、社会にも貢献できる。この3つの要素を満たす企業・仕事を見つけることを目標にすれば、就活を効率よく進めることができるでしょう。
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自己分析と合わせて他己分析も行う
自己分析で主観的に自分のことを理解するだけでなく、他己分析を行うことで自己分析シートの精度がより高くなります。第三者に自分への客観的な意見をもらうことによって、より自己理解を深めることができるからです。
他己分析では、第三者に質問することを事前に準備しておくことがおすすめですので、下記質問例を参考にしてみてください。
・私の第一印象はどうでしたか?
・私の性格を一言で言うと何ですか?
・私の長所・短所は何だと思いますか?
・改善したほうがいいと思うところは何ですか?
・私との思い出で最も印象に残っているエピソードは何ですか?
・私に向いていそうな仕事や職種は何だと思いますか?
・私のどのような行動が他人と異なると思いますか?
・私をほかの人に私を紹介するとしたら、どのように説明できますか?
他己分析の方法:ジョハリの窓
自分が思っている自分と、他人から見えている自分とのギャップを見つけ出す他己分析の方法を「ジョハリの窓」といいます。この方法では、自分自身の特性を次の4つに分類して分析します。
・「開放の窓」:自分も他人も知っている自分の特徴
・「盲点の窓」:自分は知らないが他人は知っている自分の特徴
・「秘密の窓」:自分は知っていが他人は知らない自分の特徴
・「未知の窓」:自分も他人も知らない自分の特徴
友人や家族などに協力してもらい、自分の特徴を聞きましょう。自分では気づいていない部分を知ることで、より多角的に自己理解を深めることができます。
他己分析について詳しく知りたい方は「他己分析とは?効率的なやり方のポイントや質問例を紹介」の記事も参考にしてみてください。
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自己分析シートを活用するうえでの注意点
自己分析シートを作成・活用する際に、注意したいポイントを3つ解説します。有効活用して就活をスムーズに進めるためにも、しっかりと理解しておきましょう。
自己分析シートの振り返りをする
自己分析シートは、完成させただけで終わりではありません。作成したものを就活に効率的に活用するためにも、振り返りを必ず行いましょう。以下のポイントを意識して振り返るのがおすすめです。
・自分の性格を深掘りする
・自分の好き、嫌い、強み、弱みを深掘りする
・自分とマッチする業種や企業、職種を深掘りする
作成した自己分析シートは繰り返し読みなおし、キャリアアドバイザーや就活エージェントにアドバイスをもらうとよいでしょう。
長所だけでなく短所も把握する
自己分析シートや自己分析では、長所や強みのみに集中しがちですが、短所や弱みにも目を向けましょう。
エントリーシートや面接で「あなたの短所は何ですか」という質問も多く、短所を把握していない人は、自分を客観的に見られていないと評価されてしまうこともあります。
仕事で苦手なことや困難に直面するとすぐ辞めてしまうのではないか、という印象を与えないためにも、過去の失敗をどう乗り越えたのか、自分の弱みを今後どのように克服していくかをしっかりアピールすることが大切です。
自分の強みや弱みの伝え方が知りたい方は「長所でアピールできる性格の一覧は?就活でのアピール方法も解説」の記事も参考にしてみてください。
企業研究も並行して行う
自己分析シートは、「自分に合った志望企業を見つけること」というゴールに向けて作成します。そのためには、企業研究も同時進行することが重要です。
たとえば、自己分析で自分の強みを理解し、企業研究でその強みを活かせる業界・企業を見つけると、企業選びの軸も見つかりやすく、就活をスムーズに進めやすくなります。
自己分析シートは、企業・業界研究と合わせて行うことでより効果を発揮するということを忘れずに取り組みましょう。
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自己分析シートの作成で悩んでいるあなたへ
「思うように自己分析シートが作成できない」「プロからの専門的なアドバイスが欲しい」と思っている方もいるのではないでしょうか。そんなあなたには、キャリアチケットがおすすめです。
就活エージェントであるキャリアチケットでは、専任アドバイザーによる自己PR添削、面接対策など、ひとりひとりの悩みに合わせた丁寧なサポートを提供しているので、新卒や就活をはじめたばかりの方でも安心です。
困ったことがあったら一人で悩まず、まずは一度ご相談ください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。