有給インターンはアルバイトと同じ?共通点と相違点とは

このページのまとめ

  • インターンシップとは企業が学生に対して業務を経験する機会を与える制度で、期間や報酬の有無は会社によって異なる
  • その中でも報酬を得られるものが「有給インターン」と呼ばれる
  • 行う目的や得られるもの、選考への影響などがアルバイトとの相違点
  • 共通点にはシフト勤務であることや報酬が出ることが挙げられる
  • バイト感覚で有給インターンを行う学生もいるが、目的や志望度、業務内容をよく確認してから参加しよう

企業研究や自己分析など、何かと忙しい就活生。
その中にはアルバイト感覚で有給インターンシップを行う方もいるようですが、バイトとインターンは何が違うのでしょうか。
そこで、当コラムではそれぞれの特徴や相違点、共通点などをまとめました。
これからインターン先を探す方に向けて、選び方のポイントも解説しているので参考にしてください。

 

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インターンシップとは

インターンシップとは企業が学生に対して業務を体験する場や機会を与える制度のことで、日本語では「就労体験」とも呼ばれています。
就職活動の一環として開催する企業が多く、参加学生は就活を控えた大学3年生や大学院1年生などが大半。
中には大学1年や2年から参加できるものもあるようです。

インターンは開催期間によって短期と長期に分類することができます。
近年、多くの企業が行っている「1dayインターン」をはじめ、数日~数週間で完了するものが短期インターン。
短期の場合は日程が少ないため、企業概要や社員との座談会、施設見学、グループワークといったプログラムを設けるケースが多く見受けられます。

一方、1ヶ月~数ヶ月かけて就労体験を行うのが長期インターン。
長期インターンは余裕のある日程が組まれているので、営業やシステム構築、マーケティングといった実際の業務を担当します。
そして、長期の場合は実際に業務を行って企業に利益をもたらすという考えから、勤務時間や成果によって報酬が支払われることも。
報酬が出るインターンシップは「有給インターン」と呼ばれており、業種や仕事内容によって支払われる額に差が出るようです。

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インターンとアルバイトの違い

インターンシップの中でも報酬が支払われる長期インターンのことを、アルバイトと同じ意味合いで捉える学生もいるでしょう。
ですが、2つには明確な違いがあり、相違点は以下のとおりです。

仕事に対する責任

インターンシップは実務を体験する場であるため、業務説明やレクチャーが終了したら入社1年目の社員と同等の仕事を任されることが多数。
また、インターンで成果を出せば、どんどん高度な案件や仕事に挑戦できる点も、ある程度決まった仕事をこなすアルバイトとは異なります。
以上のことから、長期インターンではアルバイトが行う仕事よりも責任が大きな業務を経験することができ、スキルアップや成長につなげることが可能になるでしょう。

目的

アルバイトをする人の目的は、お金を稼ぐことであるケースが多いのではないでしょうか。
しかし、インターンシップは実際の業務を体験することやスキルの向上が目的。
アルバイトではなかなか体験できない業界や職種を経験することで、業務に対する理解が深まるなどスキルアップが見込めるでしょう。

学生を主な対象としている

アルバイトは、学生を始めフリーターや主婦などさまざまな人に向けて募集されています。しかしインターンは、就労体験という目的から学生を対象としていることがほとんど。
企業側も大学生の参加を前提としてプログラムを組んでいるため、学業に影響が出にくい日程を設けるなど配慮をしてくれるケースが多いようです。

採用に影響することが多い

企業によっては長期インターン生の中から内定者を決めたり、インターン参加者に対して選考の際に優遇したりすることも。
また、優遇措置がなくても、ほかの学生に実務経験やスキルに差を付けられることから、インターンシップを経験していると選考を有利に進めることができるようです。

アルバイトとインターンでは目的が異なるため、経験者は未経験の方に比べてビジネス経験や実務スキルが高くなる傾向が見受けられます。
さらに、踏み込んだ業界研究や企業研究が行える、ビジネススキルが身につく、インターン経験が強みになるといった点から、選考で有利になることも多いようです。

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共通点もある

前項ではアルバイトとインターンの相違点を紹介しましたが、以下のような共通点もあります。

業務経験が積める

アルバイトもインターンも、雇い主である企業から何かしらの仕事を任されます。
バイト経験が長くなればリーダー的な役割を任されることもあるでしょう。
インターンシップも最初は仕事の基本から始めて、結果や能力に応じて業務がステップアップしていく企業が多いようです。
そのため、内容には差があるものの、ある程度の業務経験を積める点が共通点として挙げられます。

報酬が出る

前述したように長期インターンは有給となることが多いため、勤務に応じて報酬が出る点がアルバイトと共通しています。
インターン報酬の支払い方法は企業によって異なりますが、時給制や日給制が大半。中には月給制や成果報酬型もあるようです。

シフト勤務

例外はあるものの、一般的に長期インターンもアルバイトも「週◯日、◯時~◯時まで」といったシフト勤務を行います。
大学生のアルバイトは夕方~夜間のシフトになるケースが多いのに対し、インターンは会社の就業時間に合わせて日中に勤務するケースがほとんどのようです。

実際に仕事を行う、報酬を得られる、シフト勤務をする点がアルバイトと長期インターンの共通点となります。
以上のことから、「バイトをするなら就活につながるインターンをしよう」と考える方もいると思いますが、安易に挑戦するのは避けたほうが無難。
その理由は事項で説明します。

 

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自分に合ったインターンを選ぼう

前項で述べたように、共通点も多いことから「バイトよりもインターンのほうが良い」と考えて、アルバイト感覚で長期インターンに参加する学生もいるのではないでしょうか。
しかし、アルバイトの代わりとしてインターンへの参加を希望することはリスクにもなり得ます。

理由として挙げられるのが、「長期インターンに参加するとほかのインターンに参加しにくくなる」こと。
長期の場合は数ヶ月の契約となることから、期間中にほかのインターンシップへ応募しても採用される可能性は低いでしょう。
短期インターンへ参加する場合でも、参加中の長期インターンのシフトや学校の講義などとスケジュールを調整する必要があるので、気軽に申し込むことができないかもしれません。

また、受け入れる企業の多くはインターンシップを「業務体験の場」と理解して、学生に対して実務的な仕事を任せますが、中には実際の業務が経験できずに雑務しか任されない…といったケースも見受けられるので注意が必要です。

長期インターンへ参加する際には勤務時間や報酬額ではなく、志望度や業務内容、興味の有無で企業を選ぶことをおすすめします。
後々になって「他社の長期インターンのほうが自分の希望に合っていた」「インターンとは名ばかりで、実際はただの雑用だった」とならないよう、しっかりと事前に調べておきましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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