このページのまとめ
- 自己紹介カードは、自分のプロフィールやアピール要素を記載した書類
- カードの内容には趣味や学生時代に力を入れたこと、長所などを盛り込むと良い
- 自己紹介カード作成時の注意点は、空欄を作らず丁寧に書くこと
自己紹介カードはどのように書けば良いのでしょうか?そもそも、選考に関わるのかどうか分からない方も多いでしょう。自己紹介カードとは、適切に活用すれば就活に役立つツールです。基本情報から趣味・特技まで、自分のことを企業へしっかりとアピールしましょう。
このコラムでは、自己紹介カードの作り方やポイントなどをご紹介します。
- 自己紹介カードとは?
- 自己紹介カードは選考に必要?
- 自己紹介カードを使うとどんな効果がある?
- 会話のきっかけを作る
- 名刺よりも多くの情報を伝えられる
- 自己紹介カードに書くべき構成内容
- 1.氏名・大学名・学部・学科などのプロフィール
- 2.部活やサークル
- 3.趣味・特技
- 4.資格
- 5.学生時代に力を入れていたこと
- 6.自己PR・長所
- 自己紹介カードを作るときのポイント
- 事前に準備をする
- 英語バージョンを作る
- 個性を出す
- 自己紹介カードのデザインや形式
- フリーテンプレを使用する
- フォントの種類や大きさを変える
- 志望する職種によってデザインを考える
- 自己紹介カードを作るときの注意点
- 空欄は作らない
- 丁寧に書く
- 履歴書を持参する
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自己紹介カードとは?
自己紹介カードは、企業に自分を知ってもらうためのツール。会話のきっかけになるよう、自分の基本的な情報を盛り込んだもので、企業説明会で使われることがあります。コミュニケーションカード、プロフィールカードという名称で呼ばれることもあります。
また、自己紹介カードには企業側が用意するもの・自作して任意で持っていくものの2種類があり、ともに事前に作成して、説明会当日に提出するのが一般的です。企業側が用意した自己紹介カードについては、説明会当日に配布と回収が行われることも。構成はエントリーシートと似ていて、決められた項目の記入だけで完成します。
自作で自己紹介カードを作る場合は、書式や盛り込む内容を考える必要があるものの、必ず持参するツールというわけではないため、必要に応じて作成するか検討してみてください。
ただ、コミュニケーションのきっかけになるため、「採用担当者に印象づけたい」「会話のきっかけ作りが苦手」という人は活用することで就活が進めやすくなるでしょう。
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自己紹介カードは選考に必要?
先ほど自己紹介カードについて説明しましたが、実際のところ自己紹介カードは殆ど使われていないようです。その理由は、エントリーシートの提出が主流になっているため。しかし、企業側が自己紹介カードを用意している場合は、書類選考の一部となっている可能性があるためポイントをおさえて記入する必要があります。もし選考材料ではないにしても、採用担当者に良い印象を与えるチャンスですから、一つひとつ丁寧に回答しましょう。
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自己紹介カードを使うとどんな効果がある?
自己紹介カードは、自分自身をアピールするための重要なツールです。具体的にどのような役割があるかを、下記にまとめました。
会話のきっかけを作る
自己紹介カードがあると、企業説明会で担当者から質問をしてもらえることがあります。就活中は企業の方と話す機会が多いものの、初対面だと緊張してしまいがち。そこで、うまく話せなくても自己紹介カードが会話のきっかけとして活躍します。
そのため、プロフィールから話が広がるよう、相手に興味や関心をもってもらえるような内容を心掛けましょう。自己紹介カードから生まれた会話から、新しい情報を得たりOB訪問に繋がったりと、後の就活を有利に進められる可能性が期待できます。多少時間をかけても、自分をアピールできる内容をしっかり書くのがおすすめです。
名刺よりも多くの情報を伝えられる
自己紹介カードは、名前・連絡先・所属先などがメインの名刺と比べると、情報量が大きく異なります。名刺と違うのは、企業に対して自分自身の「アピール」をするための手段の一つという点です。そのため、より自分のことを相手に知ってもらえるでしょう。自分のことを詳しく相手に伝えたい場合は、自己紹介カードを作成した方が良いといえます。
自己紹介カードは、選考で必ず使うものではありません。しかし、持っておくと選考が有利に進む可能性も高く、あれば非常に便利です。ただし、自己紹介カードの作成によって選考対策が疎かにならないようにすることも重要になります。
自己紹介カードを作るかどうかは個人の自由。自分の時間や労力を考えて作るようにしましょう。
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自己紹介カードに書くべき構成内容
名前や連絡先、所属といった基本情報のほかに、自己紹介カードにどのようなことを書けば良いかを下記で具体的にまとめました。
1.氏名・大学名・学部・学科などのプロフィール
まずは基本的なプロフィールを書きましょう。
「氏名」「大学名」「学部学科」など、名刺に書く程度の簡単なプロフィールで問題ありません。
2.部活やサークル
所属している「部活・サークル」を書きましょう。こちらも詳しく書く必要はありませんが、キャプテンなどの役職に就いている場合は書いておくとアピールに繋がります。また、所属している部員数や練習頻度、目標としている内容(リーグ戦優勝、インターハイ制覇など)も書くと、企業側もイメージしやすくなります。
3.趣味・特技
自分が熱中していることや、得意なことを書いてみましょう。単純に趣味や特技の名称だけではなく、事実やエピソードを一文でも盛り込むと興味を引く内容に仕上がります。
たとえば、趣味がキャンプの人なら、「キャンプ:春や秋のハイシーズンは仲間と、夏や冬はソロキャンプで年間を通して楽しんでいます」というように、どのくらいの頻度で行くのか、どのような楽しみ方をするのかなど、具体的な内容にするのがコツです。
「アピールできるほどの趣味や特技がない」と考える人もいるようですが、採用担当者が人柄や普段の様子についてイメージできる内容であれば問題ないので、あまり気負わずに内容を考えてみましょう。
4.資格
保有している「資格」を書いてみましょう。その時点で保有している資格はもちろん、大学卒業時に取得予定の資格も「取得見込」という形で記載して問題ありません。TOEICは資格ではないですが、アピール要素になりますので記入すると良いでしょう。
5.学生時代に力を入れていたこと
学生時代頑張ったことは企業にアピールできる項目の一つです。前述したように、力を入れていた事柄にまつわるエピソードをセットにして記載しましょう。「どのような考えで行動していたか」「どのような学びを得たのか」という点に言及できれば、しっかりとしたアピールにも繋がります。
内容は珍しいことである必要はないので、これまでの経験を一つひとつ振り返って探してみましょう。たとえば、アルバイトを頑張ったなら「力を入れた業務とその理由」「業務上の課題や解決に向けた動き」という視点で振り返ってみると、盛り込める事柄が見つかりやすくなります。
6.自己PR・長所
「真面目」「温厚」など、差し障りのない言葉だけで終わらせることを避けながら、自分の強みをアピールしましょう。「長所」は自分の強みをアピールするための項目なので、応募職種や業務内容に関連する内容を入れるのがベター。企業の経営理念や行動指針にフィットするようなエピソードが選べると、アピールしやすくなります。
たとえば、協調性について書くなら「チームで成果を出せたこと」「協調性を発揮して課題を解決した場面」などのエピソードを盛り込むと良いでしょう。成果を数字で表すのもおすすめ。分かりやすく、印象に残りやすくなります。
完成例
自己紹介カードの項目について解説しましたので、次に具体的な例文を紹介します。全体分量の目安はA4用紙1枚程度が良いでしょう。
所属大学:◯◯大学 ◯◯学部 ◯◯学科 ◯年
<部活・サークル>
・ダンスサークル
サークル代表として100名のメンバーをまとめてイベントの立案、計画を行いました。
文化祭でのダンスコンテストでは所属チームが特別賞をいただきました。
<資格>
・TOEIC800点(2022年◯月◯日)
・基礎情報技術者試験(2022年◯月◯日)
<趣味特技>
・趣味
キャンプ:春や秋のハイシーズンは仲間と、夏や冬はソロキャンプで年間を通して楽しんでいます
・特技
ピアノ:幼稚園の頃から習っており、一回聴いた音楽は楽譜を見なくても演奏できます。
<学生時代、最も力を入れて取り組んだこと>
・ダンスサークルにおいてコンテストに向けて練習したこと
年に1回、大阪で約20大学が集まるダンスコンテストがあり、そのコンテストで優勝を目標としていました。初心者しかいないチームで最初は精度が低くコンテストに出場できる状態ではありませんでした。しかしチーム全体で優勝という同じ目標のために、毎日練習を行い、個別でレッスンにも通った結果、特別賞をいただくことが出来ました。優勝はできませんでしたが、努力が認められて達成感を感じた出来事でした。
<自己PR・長所>
・長所:目標に向けて地道な努力を継続できること
大学入学当初のTOEICの点数は学部の平均よりも低く450点でした。そのため大学在籍の間に800点を超えることを目標にして、毎日1時間勉強をすることを3年間続けました。結果、先日のテストでは800点を取ることが出来、目標を達成することが出来ました。
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自己紹介カードを作るときのポイント
自己紹介カードはさまざまな書き方がありますが、より相手に自分を知ってもらうためにも、下記をポイントに作成してみましょう。
事前に準備をする
一通り内容を確認しておくのはもちろんのこと、バリエーションも複数用意しておくと良いでしょう。ひと言程度にまとめた文章をキャッチコピーとして、もう少し長めの紹介文を数パターン用意しておくと安心感があります。また、「これだけはどうしても伝えたい」というポイントを事前に把握し、自分が一番アピールしたいことを明確にしておくことも大事です。
英語バージョンを作る
英語が得意だったり英語力を活かした仕事がしたかったりする方は、英語の自己紹介カードも用意しましょう。そうすることで、幅広い方面に英語力をアピールできます。
また、外資系企業の場合はもちろん、応募資格に英語が必須な国内企業も存在するため、自分が志望する企業や業界に応じて英語バージョンを作成しておくのがおすすめです。
個性を出す
自分をアピールするため、インパクト勝負で凝ったデザインの自己紹介カードを作るのも良いでしょう。文章力だけでなく、発想力も大事なポイントになります。
注意しておきたいのが、読みやすさや盛り込む内容について配慮すること。あくまで会話のきっかけにするものなので、情報量・判読性・デザインのバランスを取りながら作成することが大切でしょう。
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自己紹介カードのデザインや形式
自作による自己紹介カードのメリットは自由な形式で作れること。作りやすさと必要な情報の入れやすさから、簡易版の履歴書のように作る人が多いでしょう。企業の雰囲気と合わせながら、かつ自分らしさを表現する作り方のコツを下記にまとめました。
フリーテンプレを使用する
最もベーシックな方法ですが、フリーテンプレを利用すれば簡単に作成できます。シンプルなデザインが多いものの、その分わかりやすく書きやすいのがポイントです。また、初めて自己紹介カードを書く際の練習として使用するのも良いでしょう。
フォントの種類や大きさを変える
書かれている情報を伝わりやすくするためにも、フォントの種類や大きさは重要。内容を見ながら種類やサイズを選択するのがおすすめです。あまり特徴的なフォントにすると読みにくくなってしまうため、読む側にも配慮するよう心掛けましょう。
志望する職種によってデザインを考える
クリエイティブ系の職種なら、ある程度個性的なデザインも許容されるようです。
とはいえ、肝心の情報が伝わりづらいデザインになっては本末転倒。あまりにも奇抜なものは避けたほうが良いでしょう。自己紹介カードはあくまで自分を知ってもらうためのツールと捉え、分かりやすい形に仕上げることが大切です。
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自己紹介カードを作るときの注意点
比較的自由度の高い自己紹介カードですが、下記のような最低限の注意点はしっかり意識して書きましょう。
空欄は作らない
履歴書やESでもいえますが、記入項目を空欄にすることはあまり好ましくありません。また、空欄が多いと適当・大雑把な性格と捉えられてしまい、マイナスポイントにも繋がります。埋められる箇所は必ず内容を書きましょう。
丁寧に書く
自己紹介カードは、文字の美しさも重要なポイントです。書き損じや修正は印象が悪く、相手にマイナスイメージを与えてしまう可能性があります。自己紹介カードは「自分の人物像をアピールするもの」と理解し、丁寧に作成しましょう。
履歴書を持参する
会社説明会当日は、現地で自己紹介カードの記載をする場合に備え、履歴書を持参すると安心です。基になる情報があると書きやすく、履歴書と自己紹介カードで内容の矛盾が避けられるのでおすすめ。加えて、想定される項目で事前に練習しておけば、当日慌てなくて済みます。
本記事の執筆者
東 優子(あずま ゆうこ)
新卒ではインテリア会社に入社し、年間売上約2億5千万円規模の店舗の店長を務めていた。転職後、レバレジーズ株式会社へ入社し、キャリアチケットのコンサルタントとして文系・理系問わず約1000人以上の学生のキャリア支援を行っている。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。