新卒はボーナスを貰えるの?気になる支給時期や平均額を紹介!

このページのまとめ

  • ボーナスとは、定期的に支払われる給与のほかに支給される特別な手当のこと
  • 新卒の夏のボーナスは、貰えても寸志程度となることが多い
  • 新卒のボーナスは、冬から本格的に支給開始となり月給2ヶ月分程度であることが多い
  • 新卒のボーナスについて確認したい場合は企業の公開データから計算すると良い
  • 新卒のボーナスの使い道には「貯蓄」「両親へのプレゼント」「投資」などがある

新卒はボーナスを貰えるの?気になる支給時期や平均額を紹介!のイメージ

「新卒はボーナスを貰えるの?」「ボーナスの支給はいつから?」と気になる就活生も多いでしょう。ボーナスの支給は、その有無や金額が企業によって異なります。また、景気や業績にも大きく左右されるものです。このコラムでは、ボーナスの基本知識や新卒のボーナスの支給開始時期、平均支給額について解説します。さらに業界別の傾向やボーナスの使い道も紹介。知識を深め、就活の参考にしましょう!

 

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ボーナスとは?

ボーナスは賞与とも呼ばれ、定期的に支払われる給与(月給など)のほかに支給される特別な手当を指す言葉です。ボーナスの支給は夏と冬の年2回が一般的ですが、法的な支給義務はなく、支給の有無や支給額は企業により異なります。
まずは、ボーナスの基礎的な知識を理解しましょう。

手取りは8割程度

ボーナスの手取りの金額は支給額の8割程度となり、ボーナス支給額=貰える金額ではありません。給与と同じように、ボーナスからも「所得税」「雇用保険料」「健康保険料」「厚生年金保険料」が差し引かれます。

支給額は査定期間の評価で決まる

ボーナスの支給額は、査定期間の評価で決められるのが一般的。企業は、一定の査定期間に社員が上げた業績や能力、勤務態度を評価して、社員ごとの支給額を決定します。夏のボーナスでは前年度の10~3月、冬のボーナスでは今年度の4~9月を査定期間としている企業が多いようです。
企業に貢献できるように努力するのはもちろん勤務態度にも気を配るようにすると、ボーナスアップにつながるでしょう。

ボーナスは支給されないこともある

ボーナスは必ず支給されるものではない、ということも理解しておきましょう。ボーナスは、その年もしくは前年の企業の業績に応じて社員に分配されるもので、支給の有無や支給額は景気や業績に大きく左右されることも。また、法的な支給義務がないため、企業によってはボーナスの制度がない場合もあります。

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新卒がボーナスを貰える時期と平均額

新卒へのボーナス支給が本格的に開始されるのは冬からが一般的です。
新卒の夏・冬のボーナスについて詳しく見ていきましょう。

夏は寸志程度

新卒の夏のボーナスは、貰えても寸志程度と考えておくと良いでしょう。
夏のボーナスの支給月となる6月は、新卒が入社してからまだ2ヶ月程度。査定期間が足りなかったり、一人前の仕事が十分にできなかったりします。
そのため、新卒に夏のボーナスを支給する企業は全体の8割程度にとどまり、支給額も5~10万円以下の場合が多いようです。

冬はおおよそ基本給2ヶ月分程度

多くの企業で、新卒の本格的なボーナス支給開始は冬からとなります。支給額は企業によって差はありますが、おおよそ月給の2ヶ月分程度となるでしょう。
令和元年に公表された厚生労働省の調査結果によると、大卒の平均初任給(男女計)は約21万円なので、冬のボーナスはおおよそ42万円と算出できます。手取りの金額は、そこから税金や保険料を引いた8割程度となる点に注意しましょう。

参照元
厚生労働省
令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給

 

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夏と冬のボーナスはなぜ違うの?

夏と冬のボーナスの支給額に差がある理由は、「査定期間」です。
夏のボーナスは前年度の10~3月、冬のボーナスは今年度の4~9月が査定期間となり、その間の業績を基準に決定されます。新卒の場合、前年度の実績がないため、基本的に夏のボーナスでは査定対象になりません。
また、ボーナスに関する規定は企業によって違います。上場企業や大企業では「夏のボーナスも1カ月分支給する」「冬は3カ月分とする」という例もあるようです。ボーナスがある企業の就業規則には、その規定が明記されています。気になる場合は入社後に確認してみると良いでしょう。

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業界別!ボーナスの傾向

インフラ関連の業種はボーナスが高く、飲食や生活関連などの接客サービス業はボーナスが低い傾向にあります。業界によって異なるボーナスの傾向を把握して、就活の参考にしましょう。

ボーナスが高い業界

電気・ガスや情報通信業など、生活インフラ関連の業種はボーナスが高い傾向にあります。
令和2年に公表された厚生労働省の調査によると、ボーナス平均支給額は電気・ガス業が77万8,997円でトップに。続いて、情報通信業が67万1,221円、学術研究等が64万3,092円、金融業・保険業が63万5,558円となっており、いずれもボーナスが高い業種であることが分かります。

ボーナスが低い業界

ボーナスが低い傾向にあるのは、飲食や生活関連などの接客サービス業です。
令和2年に公表された厚生労働省の調査では、飲食サービス業等のボーナス平均支給額は5万5,296円と最も低く、生活関連サービス業等も16万2,270円とほかの業界と比べ低い傾向にあります。
医療・福祉については、平均支給額が28万4,697円と比較的低い水準になっていますが、専門職が多いため、ボーナスよりも通常の給与を高くしたり、手当を手厚くしたりしていることが多いようです。

参照元
厚生労働省
毎月勤労統計調査 令和2年夏季賞与の結果(表2 令和2年夏季賞与の支給状況)

 

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新卒のボーナスについて確認したいときは?

新卒のボーナスの有無や金額について、詳しく把握しておきたいと考える就活生も多いでしょう。この項目では、ボーナスを確認する方法やNGマナーについて解説します。

企業の公開データから計算する

企業が公開しているデータから年収や基本給が分かる場合は、それを基に自分で計算すると、おおよそのボーナス支給額が分かります。ただし、ボーナスは必ず支給されるわけではないことや、新卒の夏のボーナスは貰えても寸志程度であることを念頭に置き、算出した額は参考程度と考えるようにしましょう。

企業に直接聞くのはNG!

基本的に、ボーナスを含めた給与や待遇面について企業側担当者に直接聞くのは避けた方が良いとされています。「企業への熱意がない」「モチベーションが低い」というマイナスな印象を与えてしまうことがあるためです。どうしても聞きたい場合は、仕事に対する熱意が伝わるような理由を添えて、質問するようにしましょう。

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新卒のボーナスの主な4つの使い道

新入社員はボーナスを何に使うのか、その主な使い道を紹介します。参考にして、入社後に自分がボーナスをどのように活用するか考えてみるのも良いでしょう。

1.貯蓄・資産形成

新卒のボーナスの使い道として、最も多いのは貯蓄や将来の資産形成といわれています。
社会人になると、学生のころには手が出なかったような大きな買い物をしたり、冠婚葬祭や病気・怪我などによる急な出費が必要となったりすることも。毎月の給与は生活費に消えてしまい、普段貯蓄ができていないという人も、ボーナスから貯蓄をしておくと安心でしょう。

2.生活費の補填

ボーナスを生活費の補填や奨学金の返済に当てる、という人も多いようです。
月々の給与だけでは日々の生活がやっとという場合は、ボーナスで生活費を補填できれば安心感を得ることができるでしょう。ただし、ボーナスを頼りにして、日ごろからついつい浪費をしてしまう人は注意が必要。ボーナスは必ず支給されるものではありません。今後のためにも生活費を見直すことをおすすめします。
また、奨学金は支払いが長く続くので、ボーナスを使って早めに返済しておけると将来の余裕に繋がるでしょう。

3.両親へのプレゼント

これまでお世話になってきた両親へのプレゼントにボーナスを使うのも良いでしょう。まだまだ月々の給与が高いとはいえない新入社員にとって、まとまったお金を用意するのは難しいもの。ボーナスを利用して、両親を旅行に連れて行ったり、少し高額なものをプレゼントしたりして、感謝の気持ちを伝えるのもおすすめです。

4.自分への投資

ボーナスを自分への投資に使うのも、有効な活用法です。スキルアップや資格取得をするための費用に当てるほか、頑張った自分へのご褒美にボーナスを使い、仕事へのさらなるモチベーションアップにつなげるのも立派な投資といえるでしょう。

 

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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