経営学部におすすめの就職先は?就活時のポイントや評価される資格も解説

このページのまとめ

  • 経営学部におすすめの就職先は、学んだ知識を活用できる金融業界やIT業界
  • 経営学部の学生には、営業職やマーケティング職もおすすめの就職先
  • 経営学部が就職先探しに有利といわれるのは、ビジネスや社会経済の知識があるから

経営学部におすすめの就職先は?就活時のポイントや評価される資格も解説のイメージ

「経営学部におすすめの就職先はどこだろう?」「就活に役立つ資格はある?」などと考える経営学部の学生も多いでしょう。経営学部はビジネスや経営を学んでいるため、就活に有利ともいわれています。

この記事では、経営学部におすすめの就職先や、就活で評価されやすい資格を解説。就活を有利に進めるコツも紹介するため、参考にしてください。

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目 次

データで見る経営学部の就職先

経営学部の学生がどのような就職先で働いているか、大学のデータをもとに見てみましょう。

たとえば、立命館大学の「進路・就職」によると2022年度の立命館大学経営学部の卒業生は、次のような業種に就職しています。

職種 割合
サービス 48.1%
製造 22.2%
流通・商事 12.0%
金融 11.4%
公務員 3.8%
マスコミ 2.5%
 

引用元:立命館大学「進路・就職

また、明星大学によると、経営学科の卒業生は次のような就職先で働いています。

・アパレル、食品、ドラッグストアなどの小売チェーン
・人材教育、ホテル、外食などのサービス業
・大手銀行、証券、信用金庫、JAなどの金融機関
・専門商社、卸売業の営業職
・IT、情報サービス業
・市役所、区役所などの公務員

経営学部の卒業生は、幅広い分野で働いている状況です。経営学部では会計や経済の知識を含め組織の経営理論を学ぶことができるため、その知識を活かして金融業界を目指す就活生もいます。

金融業界については、「金融業界の志望理由の書き方を解説します【例文あり】」の記事も参考にしてください。

参照元
立命館大学
進路・就職
明星大学
経営学科 就職・進路

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経営学部の就職先についてキャリアアドバイザーのアドバイス

経営学部が就活で有利といわれるのは、お金の流れ・仕組みを学んでいるためです。企業活動におけるお金の流れや仕組みは業界や職種を問わず変化がないため、どの職種/業界でも活かせる知識が身に付いていると評価されるでしょう。

また、経営学では時事問題を取り上げることが多いため、就職後も時事問題に対する関心や理解意欲を持ち続けることで顧客との関係性構築に役立ちます。

さらに、経営学部で学んだマネジメントや組織運営の知識を活かしリーダーとして活躍できる可能性が高いのも、有利になるポイント。学問として経済学を身に着けている人は、就業経験や経営経験はなくても知識が豊富になるため、早い段階でリーダー職に就任することも珍しくないでしょう。

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経営学部の学生におすすめの就職先

経営学部の学生には、金融や商社、IT業界などがおすすめです。企業や社会のカネ・モノ・情報の流れを把握しマネジメントする金融・商社・IT業界などは、経営学部で学んでいる内容との親和性が特に高いといえます。

ここでは、経営学部の学生におすすめの就職先を紹介するので参考にしてください。

金融・保険業界

経営学部の学生には、金融や保険業界がおすすめです。組織経営はもちろん、財務や会計の知識なども業務に活かせます。

また、「窓口」「事務」「営業」のように複数の職種があるのもポイント。自分に合った仕事を選びやすくなります。

金融業界は、融資を通して企業が事業を作る流れに間近で関われるのがやりがいです。保険業界のやりがいは、顧客の不安や人生に深く関われることでしょう。

ただし、金融業界や保険業界は、経営学部以外の学生からも応募が多い業界なので気を付けましょう。ライバルも多いため、ビジネスの知識や数字の強さだけではなく、顧客から信頼を得られるコミュニケーション能力や誠実さなどもアピールできるようにしてください。

金融・保険業界への就職を希望する場合には、日本の経済事情だけでなく海外の経済事情にもアンテナを張っておくとよいでしょう。

金融業界について詳しく知りたい方は、「10分で分かる金融業界(銀行編):3大メガバンクの特徴を徹底解説」もおすすめです。

IT業界

経営学部で学んだマネジメントやマーケティングを活かして、IT業界に就職する人もいます。

IT業界は、情報やセキュリティなど企業にとって重要度の高いものを商材とするため、ITや情報に関する知識だけではなく社会や企業の全体像を把握する力が求められるでしょう。そのため、経営学部の方が活躍しやすい業界です。

また、ITは社会に欠かせないインフラであり、需要はますます高まっています。大手企業であれば安定が期待でき、ベンチャー企業であればチャレンジが期待できる就職先です。

メーカー

製品生産を行うメーカーも、経営学部生に人気の就職先になります。メーカーは、代理店などと違い会社特有の商品を持っている企業がほとんどの業界です。

そのため、商品設計から集客、販売までを一貫して知らなければ、活躍することができません。この一貫した流れこそが経営そのものと似ています。そのため、経営学部で学んだことをメーカーで活かすことができるでしょう。

また、メーカーは、食品やアパレル、車など業界が幅広く、興味のある仕事に就きやすいメリットがあります。近年では海外進出を進める企業も多いため、国内だけではなくグローバルに活躍しやすい点も人気が高い理由です。

卸売・小売業界

卸売・小売業界も経営学部の就職先に選ばれやすい業界です。メーカーから仕入れた商品を小売店におろす卸売業や、商品を販売する小売店でも、社会全体のヒトモノカネの流れを把握する知識が活かせるでしょう。

卸売や小売業界を志望する場合は、経営の知識だけではなく顧客とやり取りするためのコミュニケーション能力が求められます。また、グローバルに展開する企業の場合は、語学力も身に着けておきましょう。

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経営学部の学生におすすめの6つの職種

経営学部の学生は、「営業職」「マーケティング職」「経営企画職」などの職種がおすすめです。ここでは、6つのおすすめ職種を紹介するので参考にしてください。

営業職

営業職は、経営学部で学んだ知識が活かしやすく、成果を出せるのでおすすめです。経営学部の就活生に人気があります。

営業職では、「話をよく聞き顧客のニーズをくみ取る能力」「商品や自社をアピールするプレゼンテーション能力」などが必要となるので覚えておきましょう。

ただし、営業職は人気職であり、経営学部以外の学部からも志望者が集まります。「営業職の志望動機の書き方は?わかりやすい構成やアピールのコツを解説」も参考に、評価される志望動機を考えてください。

マーケティング職

マーケティング職とは、市場調査を行い、自社商品やサービスが売れるようにプロモーションを行う職種です。経営学部で学んだ知識が、社会のニーズやトレンドを調べて分析する業務で活かせるでしょう。

マーケティング職の場合、「情報収集能力」「分析力」「プロモーションを企画する能力」などが必要になります。詳しくは、「マーケティングってどんな仕事?必要なスキルや魅力をご紹介」の記事で解説しているので、参考にしてください。

経営企画職

経営企画職とは、企業経営の計画や戦略を立てる仕事です。企業方針や業績を左右する職種のため、新卒で任せられることはあまりありません。別の職種で実績を積み、将来的に活躍するケースが一般的です。

経営企画職には、「問題解決能力」「プレゼンテーション能力」「発想力」「スピード感」などのスキルが求められます。

人事職

人事職とは、採用や面接、従業員の評価制度作成などを行う職種です。経営学部で学んだマネジメントや組織運営の知識を活かせるでしょう。

人事職は、従業員のモチベーションを高め、企業の発展を支える職種でもあります。そのため、「マネジメント能力」「コミュニケーション能力」「情報処理能力」などが必要です。

また、人事職のなかでも採用担当になりたい場合は、自社をアピールするプレゼンテーション能力も重要になります。

人事職を目指している方には、「【お仕事図鑑】人事・採用の仕事は経営に近いところで働けることがやりがい」の記事がおすすめです。

事務職

数字を扱うことが多い事務職も、経営学部の就職先に多い職種です。たとえば、経理部で事務を行う場面で、経営学の知識を活かして業務を行えます。

また、簿記を取得しておけば、さらに有利になるでしょう。MOSやVBAエキスパートを取得し、パソコンスキルをアピールするのもポイントです。

事務職におすすめの資格については、「事務職におすすめの資格とは?取得のメリットもご紹介」の記事で紹介しているので参考にしてください。

専門職

経営学の知識を活かして資格を取得し、専門職に就く就活生もいます。たとえば、公認会計士や税理士などの専門職です。

専門性が高い職種は、仕事が安定している点がメリット。資格取得は大変ですが、興味のある資格がある場合はチャレンジしてみてください。

税理士を目指している就活生には、「税理士の給料は高い?安い?平均額や業務内容、就職方法を確認しよう」の記事がおすすめです。

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経営学部が就職先探しで有利な3つの理由

経営学部の学生は、「ビジネス知識がある」「数字に強い」などの理由から、就活で有利といわれています。有利といわれる理由について詳しく解説するので、チェックしてみてください。

基礎的なビジネス知識を学んでいるから

経営学部の学生は、ほかの学部や学科と比べて基礎的なビジネスについて学んでいます。実際の仕事の場面にも適応しやすく、知識も活かせる点が特徴です。

企業からすると、ビジネスの知識がまったくない人材よりも、知識を持つ人材の方が採用したくなります。「仕事に早く適応できそう」と思ってもらいやすい点は、経営学部生のメリットです。

ほかの文系学部よりも数字に強いから

他の文系学部よりも、数字に強い印象を与えられる点も特徴になります。経営学部の学生は、日頃からデータを扱い、数字に触れる機会が多いからです。

ビジネスを進めたり、今後の戦略を立てたりする場合は、データや表を確認して分析を行う場面もあります。その際、スムーズにデータを読み取り、内容を理解できる人は、仕事もスムーズに進められるでしょう。

ほかの文学部の就職状況については、「文学部は就職に不利?文学部から内定を掴むコツ」の記事で紹介しているので参考にしてください。

社会経済を学んでおり選考に活かしやすいから

経営学部で学んだ社会経済の知識が、選考に活かしやすい点も特徴です。特に、就活で聞かれやすい時事問題への理解につながります。

就活では時事問題について聞かれるケースが多く、内容を理解し自分なりの意見を持っておかなければなりません。普段から社会経済に触れている経営学部生であれば、質問されても慌てずに答えられます。

また、学んだ知識を活用して、時事問題について正しく理解をしやすいのもポイント。ほかの就活生よりも詳しく正しく答えられることで、高評価につながります。

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経営学部の学生が就職先を決めるコツ

経営学部の学生が就職先を決める際は、自己分析や企業研究を入念に行うのが大切です。また、インターンシップに参加してもいいです。

ここでは、就職先を決めるコツについて解説します。

自己分析で自己理解を深める

就職先を決める前に、まずは自己分析で自分についての理解を深めましょう。自分に合う企業を見つけやすくなるだけではなく、魅力的な自己PR作成につながったり、熱意の伝わる志望動機作成ができたりします。

自己分析では、自分のやりたいことや強みを整理するところから始めましょう。やりたいことや強みを明確にし、企業選びの軸として活用すると、ミスマッチ防止にもつながります。

自己分析については、「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。

企業研究を十分に行う

企業研究を行い、企業の仕事内容や職種、方針などを入念に調べておきましょう。自分が希望する職種に合うのか、自分の価値観に近いのかなどを考えるのが大切です。

また、企業研究を十分に行うことで、より魅力的な志望動機を作成できます。企業研究ができていないと、「ほかの企業でもできることでは?」のように思われてしまうので気を付けましょう。

企業研究の進め方については、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事で詳しく解説しています。

企業や業界を幅広く見る

就活では、企業や業界への視野を広げるようにしましょう。エントリー数を絞ったり、行動数を減らしたりしてしまうと、内定獲得が難しくなります。

たとえば、大手企業ばかりエントリーしている場合は、中小企業やベンチャー企業などにも目を向けてみましょう。中小企業にも有力企業は多く、ベンチャー企業にはこれから成長していく企業もあります。

自分なりのこだわりで就活を進めるのは大事ですが、視野が狭くならないように気を付けてください。

優良企業の探し方については、「意外と知らない隠れ優良企業の探し方」の記事がおすすめです。「有名企業=優良企業」ではないことを覚えておきましょう。

インターンシップには積極的に参加する

興味のある企業のインターンシップには、参加しておくのがおすすめです。インターンシップに参加すれば、企業の雰囲気や業務内容が自分に合うか判断しやすくなります。

内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)(p7)」によると、インターンシップに参加した学生は77.1%でした。8割近い学生がインターンシップに参加し、企業についての理解を深めています。

実際の業務を体験すれば、企業理解も深まるだけではなく、志望動機も作りやすくなるのでおすすめです。長期インターンシップはもちろん、短期や1dayのインターンシップもあるので、自分に合うものを選んで参加してみてください。

インターンシップに初めて参加する場合は、「インターンシップとは何か?特徴や選び方などをご紹介!」を参考に、準備を進めるのがおすすめです。

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)

就活エージェントを活用する

就活を成功させるためには、就活エージェントを利用するのもおすすめです。就活エージェントでは、就活を始める段階から内定獲得まで、総合的にアドバイスがもらえます。また、就活のプロに相談すれば、就活を効率的に進められる点もメリットです。

就活エージェントでおすすめなのがキャリアチケット。内定獲得に向けて、マンツーマンでサポートするため、どうやって就活を進めればいいか悩んでいる方も安心して相談可能です。

経営学部の学生ならではのアピール方法や就活の進め方などもアドバイスします。第一志望の企業に入社するためにも、ぜひ活用してください。

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経営学部の学生が就職先にアピールできる6つの資格

経営学部の学生が就活をする場合、「公認会計士」「簿記」などの資格がおすすめです。ここでは、アピールできる資格を6つ紹介するので参考にしてください。

公認会計士

公認会計士とは、企業の「監査」「税務」「コンサルティング」などを行うために必要な資格です。監査業務については、公認会計士のみが実施できます。

会計士はあらゆる業種業界で必要とされるため、場所を問わずに働ける点がメリット。スキルは勤務年数が長いほど蓄積され、評価されるため、早めの資格取得が有利になります。独立も可能であり、将来は組織に属せず働くキャリアプランを考えている場合にもおすすめです。

参照元
日本公認会計士協会
公認会計士とは

米国公認会計士

米国公認会計士は、アメリカの税法にもとづき、監査業務などを行う職種です。アメリカに本社を置く企業や外資系企業の場合には、米国公認会計士が欠かせません。

また、日本でもグローバル化が進んでいるため、海外の子会社の経営分析を行う際に必要などでニーズが増加しています。海外で経営の知識を生かして働きたいと考えている場合は、米国公認会計士を目指すのもおすすめです。

税理士

税理士は、個人や企業の代わりに税金申告を行ったり、税務書類を作成したりする仕事になります。
税理士になるためには、新卒で税理士試験に合格し、実務経験を2年以上積むケースが一般的です。

税理士は5科目あるうちの1科目でも合格していれば、税理士事務所で勤務できます。在学中に税理士資格を受験しておき、就職先の候補を増やしておくのもおすすめです。

中小企業診断士

中小企業診断士は、中小企業が抱える経営課題などにアドバイスを送る仕事です。経営コンサルタントのなかでも、唯一の国家資格になります。

中小企業診断士の試験は、会計やマーケティング、販売など経営学部で学ぶ内容と被る部分が多い試験です。日本の企業数に対して中小企業診断士の数が少ない影響もあり、就職に有利でしょう。

ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナーは、お金についてのアドバイスや資金計画を立てる仕事です。2級以上を取得すれば、銀行や保険会社など、金融業界で評価されやすくなります。

ファイナンシャルプランナーの試験内容は、税金や社会保険、年金制度など、お金に関する知識を問うものです。ほかの資格と比べて、チャレンジしやすいメリットがあります。

簿記検定

簿記とは、企業の経営活動を記録し、計算を行って財政状況を明白にする方法です。簿記を学べば、会計知識や財務諸表を読み解くスキルなど、コスト感覚が身に付きます。経営学部であれば簿記を学ぶ機会も多いため、合格のハードルはそれほど高くないでしょう。

就活で使える資格については、「就職に有利な資格11選!取得するときの注意点も解説」の記事も参考にしてください。

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就職先をどうするか迷っている経営学部のあなたへ

経営学部の就職先は選択肢が広く、金融業界や保険業界をはじめとするさまざまな業界に進んでいます。職種も限定されず、自由に目指しやすい点も特徴です。

経営学部の学生が理想の就職先を見つけるには、徹底した自己分析と企業研究が欠かせません。「自分に合う企業かどうか」「強みやスキルを活かせそうか」などを見極める必要があります。

就活を成功させるためにおすすめなのが、キャリアチケット。キャリアチケットは、内定獲得に向けて就活生をサポートする就活エージェントです。

キャリアチケットでは、就活で大切な自己分析や選考対策はもちろん、就職先の選び方までサポートします。就活を有利に進めるためには、第三者からの客観的なアドバイスも重要です。就活を効率的に、有意義に進めたい方は、ぜひ相談してください。

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