金融業界の志望理由の書き方は?参考になる例文8選も合わせて解説

このページのまとめ

  • 金融業界の志望理由では「なぜその業界・企業なのか」から伝えるのが大事
  • 金融業界の志望理由は、結論から書くとわかりやすくなる
  • 金融業界の志望理由では、理由を裏付けるエピソードを伝えると説得力が増す

金融業界の志望理由の書き方は?参考になる例文8選も合わせて解説のイメージ

「金融業界の志望理由はどう書けばいい?」「金融業界で評価されるポイントは?」などと気になる就活生も多いでしょう。金融業界は業種が幅広いため、「なぜその業種なのか」を伝えることが大切です。

この記事では、金融業界の志望理由を作成するポイントや書き方を解説します。最後まで読めば金融業界の志望理由をどのように書けばいいかがわかり、選考通過につなげられるはずです。

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目 次

金融業界とは?志望理由作成に向けて業種や職種を解説

金融業界とは、お金を扱い、経済を支える仕事が集まる業界です。金融業界の代表例には、銀行や保険会社、クレジットカード会社などがあります。

近年は、インターネットバンキングやキャッシュレス決済、仮想通貨など、金融業界においてもIT化やグローバル化が進み、変化の多い業界です。今後は扱う業務が増加するとともに、さらに社会からの需要も増していくでしょう。

金融業界の業種

金融業界の志望理由作成に向けて、まずはどのような業種があるか確認しておくのが大切です。ここでは、金融業界で代表的な4つの業種を紹介します。

銀行

銀行は利用者のお金を管理したり、貸し出したりする金融機関です。大きくわけて、「メガバンク」「地方銀行」「信託銀行」「信用金庫」の4種類に分けられます。

メガバンクとは、銀行のなかでも巨大な収益や総資産を有する銀行のこと。複数の都市銀行が合併し、メガバンクになるケースがよくあります。メガバンクの特徴は、大手企業を顧客とすることが多い点です。企業に対する、預金や為替、融資事業などを実施しています。

地方銀行の仕事内容は、基本的にメガバンクと変わりません。メガバンクと異なる点は、預金や為替、融資事業を地域密着型で実施している点です。地域を拠点とする企業や不動産などと提携して、地域経済を支えています。

信託銀行は、通常の銀行業務に加えて、「信託業務」と「併営業務」業務も行う銀行です。信託業務とは、個人や法人の資産を管理・運用する業務のこと。資産にはお金だけではなく不動産や株式なども含まれます。

併営業務とは、遺言管理や相続関連業務のほか、企業の証券代行、不動産売買の仲介などの業務のことです。併営業務は信託銀行のような、信託兼営金融機関のみが認められています。

信用金庫とは、地域に根ざした金融機関です。同じく地域密着型の営業を行う地方銀行との違いは、信用金庫は非営利法人である点が挙げられます。株主が存在する銀行組織とは異なり、信用金庫は会員制度により組織された金融機関です。

会員資格の一つは、営業エリア内に籍を置いていることです。信用金庫が地域の会員から集めた資金をその地域に還元することで、互助関係を保っています。信用金庫と地方銀行の違いについては、「信用金庫と銀行の違いとは?共通点や事業規模をご紹介」の記事も参考にしてください。

保険会社

保険会社は、トラブルやリスクに備えた商品を顧客に販売し、回収した保険料を運用することで利益を得る会社です。保険会社には、「生命保険会社」と「損害保険会社」があります。

生命保険会社とは、病気や死亡といった不測の事態に備える保険商品を企画し、顧客に販売する会社。生命保険会社の職種は幅広く、個人を顧客とした営業のほか、企業の団体保険を取り扱う法人営業や管理部門、商品企画などがあります。

業界内に競合が多い一方で、市場が縮小している状況です。そのため、新たな市場を求めて海外事業を展開する会社も増えつつあります。

損害保険会社は、事故や災害、盗難などのトラブルに備える保険商品を取り扱う会社です。数多くの保険商品のなかでも、近年は自転車保険が大きなシェアを占めています。保険会社の商品は、法改正や技術の進歩に応じて需要も変化するのが特徴。そのため、常に商品をアップデートしていくことが求められます。

保険業界については、「保険業界とは?扱う商品の特徴と職種を解説」の記事も参考にしてください。

証券会社

証券会社は、投資家と株式会社の間に立ち、株や国債といった有価証券売買の取り次ぎや引き受け業務を行う会社です。

店舗を構え、顧客と直接やり取りする実店舗型と、インターネットでのみやり取りするネット店舗型があります。しかし、どちらも基本的な業務内容に大きな違いはなく、対面かインターネットかの違いです。

証券会社については、「証券会社に就職したい方必見!仕事内容や内定をもらうためのコツをご紹介」の記事で詳しく解説しています。業界研究の参考にしてみてください。

アセットマネジメント

アセットマネジメントは、顧客から資産を預かり、投資を行う企業のことです。株式や債券、不動産などへの投資を行います。

証券会社との違いは、自社で運用を行ったり、投資商品を開発したりする点です。証券会社は顧客が自分で投資を行うための仲介であり、自社が運用を行うアセットマネジメントとは役割が異なります。

アセットマネジメントでは、現在の市場や情勢を読み取り、投資を成功させる分析能力が求められます。

ベンチャーキャピタル

ベンチャーキャピタルとは、発展途上の企業に資金援助や経営支援を行い、成長をサポートする企業のことです。上場していない企業の株式を買い取ったり、経営のコンサルを行ったりすることで支援します。

出資した企業が成長し、企業価値が向上すれば事前に買い取った株式の価値が上がります。最初に購入した株式を売却し、購入額との差額で利益を出すビジネスモデルです。

クレジットカード会社

クレジットカード会社は、クレジットカードの発行を行う会社です。クレジットカード会社の業務は、「イシュアー業務」「アクワイアラー業務」「セキュリティー業務」の主な3つに分けられます。

イシュアー業務とは、クレジットカードのライセンスを取得し、消費者に発行する業務です、クレジットカード会社の仕事のなかでも主軸となります。

アクワイアラー業務とは、加盟店の開拓や管理を行い、サービスの拡充を図る業務です。クレジットカードを扱う店舗を増やすために、重要な仕事になります。

セキュリティー業務とは、不正利用や偽造クレジットカードに関する情報収集や対応を行う業務です。トラブルが起きた際に、顧客へトラブルが波及することを防止します。

日本ではクレジットカードの普及率が低く、まだまだ大きな伸びしろがある現状です。クレジットカード決済が中心のネット通販の広がりも追い風となり、今後も成長が期待されています。

金融業界の職種

金融業界の職種は、「個人や法人などの顧客を相手に保険や金融商品の販売をするもの」と「顧客から預かった資金の運用を行うもの」の2種類です。下記のようなものが代表例です。

・個人営業、法人営業
・ファイナンシャルプランナー
・ファンドマネージャー
・証券アナリスト
・エコノミスト

どの職種も、人々の生活にとって大切なお金を扱うため、高い専門性が求められます。また、キャリアアップのために資格の取得や新たな情報、知識を学び続けることも欠かせません。

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金融業界の志望理由で求められる人物像

志望理由で評価されるためには、企業が求める人物像に合う内容で解答するのが大切です。ここでは、金融業界の志望理由で求められている人物像について解説するので参考にしてください。

顧客や同僚と信頼関係を築ける

金融業界では、顧客や同僚と信頼関係を築けるかどうかが重視されます。信頼関係を築くことができなければ、安心してお金を任せてもらえません。

信頼関係を築くには、「ミスなく仕事をこなせるか」「相手のことを考えて行動できるか」など、普段の言動が重要です。志望理由では、信頼関係を築き、物事を任されるエピソードがあればアピールしてみましょう。

向上心があり勉強を続けられる

金融業界は専門性が高いため、勉強を続けられるかどうかも重要です。株式のように市場が毎日変化したり、専門的な内容を担当したりすることもあるため、お客さまから質問されたときに、「知識がないからわかりません」では信用を勝ち取れないでしょう。疑問があれば自ら解消し、常に知識を増やし続けられる人物が金融業界に向いています。

新しい仕組みを取り入れる柔軟さがある

近年では金融業界もIT化が進んでいることもあり、新しい仕組みを取り入れて使っていく柔軟さも重要です。
従来の金融業界はアナログ的な仕事も多く、大きな変化を取り入れない傾向もありました。しかし、新しい企業の参入や新規事業の展開も多く、同じことを続けているだけではシェアを取られて事業が小さくなってしまいます。

この先の社会で成果を出していくためには、新しい技術や知識を取り入れ、ビジネスを展開していくことが欠かせません。そのため、従来の仕組みをただ受け入れるのではなく、新しいものを取り入れる柔軟さのある就活生が必要とされています。

丁寧に仕事ができる

丁寧に仕事を進められることも、金融業界で求められる能力です。お金を扱うため、小さなミスでもトラブルになってしまいます。契約書などの書類ミスによる不備も、お客さまに損害を与えてしまいます。

小さなミスも起こさないように、丁寧に仕事ができるかどうかは重要です。どのような姿勢で仕事や物事に向き合っているかを伝えて、丁寧に物事を進める印象を与えましょう。

志望理由でどのような人物が評価されるかは、企業によっても変わってきます。企業が求める人物像を調べるため、「ほかの就活生と差をつけろ!1歩先行く業界企業研究のコツ」の記事を参考に企業研究を実施してみてください。

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金融業界の志望理由に盛り込みたい内容

金融業界の志望理由を作成する際は、「金融業界を志望する理由」「自分にどのような強みがあるか」などの内容を交えてアピールするのがポイントです。

ここでは、志望理由に盛り込みたい4つの内容を紹介するので参考にしてください。

1.なぜ金融業界を志望するのか

ほかにも多くの業種業界があるなかで、なぜ金融業界を志望するのかを伝えましょう。曖昧な理由では、「ほかの業界でもよいのでは?」と思われてしまい、マイナス評価につながります。

明確な志望理由を伝えるためには、業界研究が欠かせません。ほかの業界との違いを整理し、なぜ金融業界なのかを明確に伝える必要があります。

また、自己分析を行い、金融業界の仕事で自分の能力が活かせるか考えることも大切です。「自分の△△という強みを最も活かせるのが金融業界だと思ったため」のように伝えれば、志望理由の評価も高まるでしょう。

2.なぜその企業を志望するのか

「なぜこの企業を選んだのか」も志納理由で評価されるポイントです。金融業界には多くの会社が存在するため、他社との比較を行い、志望企業にしかない特徴を見つけましょう。

「業務内容に魅力がある」「お客さまに貢献したい」のように、どの企業にもあてはまりそうな志望理由では評価されません。業務内容に惹かれた場合でも、「どの部分がほかの企業と違うのか」を意識するだけで与える印象はよくなります。

志望理由を考える際は、企業ならではの特徴を見つけ出し、自分の強みや目指す方向性とマッチしているかを考えましょう。その企業でなければならない理由が明確になれば、志望理由の説得力も増していきます。

3.自分がどのような強みやスキルを持っているか

自分をアピールするために、どのような強みやスキルがあるかを伝えるのも忘れないようにしましょう。採用担当者は、志望理由から「自社で活躍できるか」を見ているからです。

アピールする強みやスキルは、志望企業で活かせるものにしましょう。たとえば、営業職を志望している際に、「ゼミの研究で培った研究知識が強みです」と伝えても、仕事との関連性がなく評価につながりにくいです。

営業職を志望するのであれば、「接客経験をしていたので、コミュニケーション能力に自信があります」「運動部で培った粘り強さで契約につなげます」のように、仕事に合ったアピールの方が評価されるでしょう。自分の強みが仕事で活かせそうか、ということを意識して、アピールする強みを選んでください。

4.企業に対してどのように貢献できるか

強みを発揮して企業に貢献する方法も伝えてください。具体的にどのような仕事で活躍できるかを伝えることで、採用担当者に入社後のイメージを持ってもらえるからです。

たとえば、「コミュニケーション能力を活かして、お客さまに信頼をいただける営業を目指します」のように具体的に伝えてみましょう。志望理由は自分の志望したい理由だけではなく、企業側に採用するメリットがあるかも意識してください。

志望理由を書くコツについては、「志望動機の書き方のコツを例文付きで紹介!企業に響くポイントを押さえよう」の記事も参考にしてください。

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金融業界の志望理由でNGな3つの内容

金融業界の志望理由として、「経済に貢献したい」「条件がいい」といったことを述べるのは避けましょう。どのような印象を与えるかを意識して、志望理由を伝えることがポイントです。

経済の発展に貢献したい

「経済の発展に貢献する」だけでは、金融業界の志望動機としては弱い印象。経済発展は商社やIT、メーカーなどほかの業界でも実現可能だからです。
志望理由が経済発展への貢献なら、「金融業界の立場から経済に携わり、活性化を図りたい」というように、数ある業界のなかでも金融業界を目指す理由を明確にしましょう。

さらに、金融業界や応募先企業ならではの特徴や取り組みも絡めた内容にすると、より印象に残るアピールになります。

数字への強さが活かせる

「数字に強い」とアピールするのも、避けたほうが無難です。悪いアピールではありませんが、現在は業務にパソコンを使うケースが多く、数字が関わる業務は機械に任せればよいと考える企業も。また、「数字を使う業種業界ならどこでもよいのだろうか」と思われてしまい、評価はされにくいでしょう。

もし、数字への強さをアピールに使う場合は、どのような場面で活かせるのかを具体的に伝えるのがポイントです。

給与や待遇がいい

給与や待遇のように、条件面を志望理由で伝えるのはやめましょう。仕事への意欲が低いと思われ、マイナス評価につながります。

志望先を考える際に待遇面を重視することも大事です。金融業界の給与水準は高い傾向にあるといわれており、給与を理由に志望先と決めた学生もいるでしょう。

しかし、志望理由で条件がよいと正直に伝えても、企業側は採用したいと思いません。「もっと良い条件があれば転職するのでは」「条件だけで業務内容に興味がなさそう」といった印象につながるため、志望理由を聞かれた際は待遇面について言及するのは避け、企業の魅力や仕事への熱意が伝わる内容にしてください。

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金融業界の志望理由を書く際のポイント

好印象を与える志望理由にするためには、「結論から書く」「具体的なエピソードを交える」といったことがポイントです。ここでは、金融業界の志望理由を書く際のポイントを3つ解説します。

志望理由の結論から書く

志望理由の書き出しは、「貴社の△△に魅力を感じ志望いたしました」「金融業界で△△を成し遂げたいと思っています」のように、結論から伝えましょう。結論から伝えると、そのあとの内容を理解してもらいやすくなるからです。

志望理由を評価してもらうためには、わかりやすく伝えることが大切。志望理由では「なぜ会社を志望したのか」を聞かれているので、質問に対する回答の結論から答えてください。

志望理由の書き出しについては、「志望動機は書き出しを意識しよう!好印象を与える書き方を解説します」の記事でも解説しています。印象に残る書き出しを考えられるよう、工夫してみましょう。

志望理由を裏付けるエピソードを入れる

志望理由に説得力を持たせるために、具体的なエピソードも入れましょう。企業を志望するきっかけとなったエピソードがあれば、採用担当者に納得してもらえます。

たとえば、「クレジットカードの便利さに感動して、より利用者を増やせるように仕事をしたいと思った」のようなエピソードがあれば、クレジットカード会社を志望する説得力が増すでしょう。

エピソードのコツは、自分にしかないオリジナルのものを選ぶ点です。ほかの就活生との差別化ができるように、伝え方を意識してください。

将来のビジョンを入れる

「入社後にどうしたいか」を志望理由に含めるのもおすすめです。具体的なビジョンがあれば、「△△の部署に配属したい」「将来は△△の業務を任せよう」などと評価してもらいやすくなります。

将来のビジョンを考えるためには、業界研究と企業研究を行いましょう。その際、志望企業でしか達成できないビジョンを考えるのがコツです。「リーダーを目指します」のように、どの業界や企業でも実現できそうな内容にしてしまうと、印象に残りません。競合他社との違いを理解して、自分の目指す方向性を伝えましょう。

将来の自分について考える場合は、「5年後の自分を就活で聞かれたら?考え方や面接での答え方を解説」の記事がおすすめです。

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【業種別】金融業界の志望理由の例文

この項では、業種ごとの特徴を捉えた志望動機の例文を紹介します。ポイントを参考にして、自分なりの志望動機を作成してみましょう。

銀行を志望する際の例文

私は中小企業の経営を支援する業務に関わりたいと考えて貴行を志望しました。

業界について研究するなかで、貴行は現在の日本を支える中小企業向け貸出を多数開発、提供していることを知りました。私の両親も中小企業を経営しています。銀行の貸出が事業の拡大に与える影響を感じて育ちましたので、そのような経営を行われている貴行を志望しております。

中小企業の成長をサポートし、日本経済に大きく貢献したいと考えています。

信託銀行を志望する際の例文

私は顧客との長期的なお付き合いを大切にする貴行の方針に共感し、志望いたしました。

私も、人と長期的に深く関わることで、真の信頼関係を構築できると考えています。常日ごろからそのような付き合いを心がけてきたことで、友人たちとは、どのようなときでもお互いを信頼し、支え合える関係を築けたと感じております。

また、貴行で働く「人」に魅力を感じたことも志望理由のひとつです。OB訪問やセミナーを通して多くの社員の方と話したところ、人を大切にする会社であるという印象を受けました。

貴行で、顧客と密に関わり、オーダーメイドの提案ができるテラーになりたいという目標を持ち、仕事に取り組みたいと考えております。

損害保険会社を志望する際の例文

私は損害保険を通じて、人々の生活に安心と希望を提供したいと考え貴社を志望しました。

私は△年前の地震で、実家が半壊する被害を受けました。しかし、貴社の損害保険に加入していたためすぐに補償を受けることができ、生活が守られました。一家全員で安堵し、前向きになれたことを今でも鮮明に覚えております。

また、貴社の特徴である、さまざまなトラブルやリスクに細やかに対応した商品展開や、スピード感のある対応にも大きな魅力を感じております。

私の実体験から損害保険の大切さを一人でも多くの人に伝え、お客さまの需要に合わせた保険商品を提供し、貴社に貢献したい所存です。

証券会社を志望する際の例文

私は数ある証券会社のなかでも、顧客が本当に求めているものを提案する姿勢を大切にする貴社に魅力を感じ志望しました。

私は高校・大学ではラグビー部のマネージャーをしており、部員の体調や心の機微をくみ取り、最もよい状態で練習や試合に臨めるように支え続けてきました。

この経験からマネジメント力を身に付け、部員からも評価されておりました。このような私の経験や特性は、貴社のリテール部門で活かせると考えております。株式の売買を通じて顧客に寄り添い、顧客の人生を豊かにするとともに、貴社の成長に貢献したい所存です。

クレジットカード会社を志望する際の例文

私は貴社の特徴である、地方消費を活性化するシステム作りや、高齢者にも受け入れやすいサービス、特典内容に魅力を感じ志望しました。

キャッシュレス化が急速に進む日本において、地方の小規模店舗や個人店の負担、高齢者にかかるストレスは、地方出身者の私にとって現実的な課題です。クレジット会社が地方在住者に向けて新たな決済システムや魅力的なサービスを提供することが、地域活性化のカギとなると考えております。

貴社にて、地方在住者に向けた新たな決済サービスを提供し、地方経済の活性化に貢献するとともに市場拡大をして、消費者と会社がWin-Winの関係を築けるよう尽力したい所存です。

志望理由の例文については、「志望動機を履歴書(新卒用)に書く方法!魅力の伝え方も例文つきで紹介」の記事でも紹介しています。さまざまな例文を参考にして、自分なりの志望理由を考えられるようにしてください。

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金融業界で避けるべき志望理由のNG例文

ここでは、金融業界で避けたほうがよい志望理由の例文を紹介します。3つのパターンで紹介するので、それぞれ参考にしてください。

経済の発展を志望理由にする例文

私は、経済の発展を目指し、地域住民の暮らしを守るために貴社を志望しました。

貴社は地域と密着し、△△市の経済を支える重要な役割を担っています。私は、経済学を専攻し、お金の流れを学びました。△△市から経済を発展させ、いずれは日本全体の経済力を上げることに注力していきたいと考えています。

地域住民との関わりを大切にしてお客さまのお金を守り、経済発展に貢献してまいります。

「△△市の経済を支える」だけでは、志望企業以外にもできてしまう内容です。金融業界の企業でなくても、地域密着で仕事を行い、経済を支える企業はあるでしょう。

経済の発展に興味があり、そのうえでなぜ志望企業なのかが大切です。金融業界の企業でなければできないことを志望理由に含めるようにしてください。

数字への強さを志望理由にする例文

私は数字に強く、金利計算で貢献できると思い、貴社を志望しました。

幼いころから算数や数学が得意で、大学も理系へ進みました。アルバイトで経験したコンビニエンスストアのレジ打ちは誰よりも早く、たくさんのお客さまの金額計算を担当しました。

そこで、私の数字の強さを活かした業務はないかと探したところ、貴社の業務内容が適していると感じたので、応募いたしました。

△△学部で学んだ数学の知識を活かし、貴社を発展させていきます。

数字への強さだけでは、志望理由としては評価されにくいといえます。仕事を選んだ理由にはなっても、企業を選んだ理由にはなっていないからです。

「数字への強さを活かせる仕事をしたい」だけでは、金融業界の企業ならどこでもあてはまってしまいます。「B社ではだめなのですか?」と他社を出されたときに、回答に困ってしまうでしょう。

「数字に強いから志望した」は、企業を選ぶ理由としては弱い内容です。採用担当者を納得させられる理由が思いつかないのであれば、ほかの志望理由にした方がよいでしょう。

待遇のよさを理由にする例文

私は、待遇のよさに魅かれて金融業界を志望いたしました。

仕事に取り組むにあたって、自分の給与や待遇の良さは大切だと思います。給与や待遇がよければ、どんな仕事でもモチベーションが上がります。

また、貴社は福利厚生も手厚く、社会性もあるため将来性を感じました。将来的に安定することで、自分や周りを守り、貴社の発展にも貢献していきます。

待遇に言及する志望理由も、企業からは評価されません。待遇のよい企業は、金融業界に関わらずどの業界にもあります。待遇さえよければ、どこでもいいと思われてしまうことに。また、待遇だけを考えており、仕事への意欲の低さも感じられるでしょう。

「待遇がよいから選んだ」は、自分側の都合が強く出てしまっています。印象のよい回答ではないので、待遇への言及はさけた方がよいでしょう。

志望理由でアピールができていないと、選考に落ちる可能性が高まります。入社意欲や仕事への熱意が伝わる内容にしましょう。

志望動機にふさわしくない例文は、「志望動機のNG例文集!改善策や注意すべきワードも解説」の記事でも解説しています。表現の仕方や言葉選びも評価に影響するので、細かい部分まで注意してください。

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金融業界の志望理由に悩んでいるあなたへ

志望理由では「なぜ志望するのか」はもちろん、具体的なエピソードを交えて説得力のある志望動機に仕上げることが重要です。ほかの就活生とかぶらないように、オリジナルのエピソードを使ってください。

また、お金を扱う金融業界では、信頼性やコミュニケーションスキル、正確性、問題解決能力など、さまざまなスキルが求められます。業務で活かせる強みをアピールすれば、さらに評価は高まるでしょう。

金融業界への志望動機が思いつかない就活生や、志望理由の添削を希望する就活生には、就職エージェントサービスのキャリアチケットがおすすめです。

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