信用金庫と銀行…どんな違いがあるの?

このページのまとめ

  • 信用金庫と銀行の相違点は、法律、組織、エリアの規模がある
  • 預金、貸付、為替という業務内容は信用金庫も銀行も共通している
  • 信用金庫には、地域の活性化や相互扶助などの役割がある
  • 就職活動の際は、自分に合っているかで企業を判断しよう

信用金庫と銀行には、どのような違いがあるのでしょう。
金融業界への就職を望んでいる方は、違いを知っておくとお仕事探しにも役立つかもしれません。
今回は、信用金庫と銀行の相違点や業務内容について紹介します。
 

信用金庫と銀行の相違点

信用金庫と銀行には、主に以下の相違点があります。

根拠となる法律

銀行は「銀行法」、信用金庫は「信用金庫法」という法律が定められています。
それぞれの目的や形態の違いに伴い、健全な運用を促すためのものです。
銀行と信用金庫は、各々の法律を遵守しながら事業に取り組むことが義務付けられています。

組織

運営母体となっている組織も、信用金庫と銀行の違いの1つです。
銀行は株式会社が運営しており、株主が存在します。
一方、信用金庫は相互扶助の目的に沿い、会員の出資で成り立っている非営利団体です。
銀行が株主の利益を優先しているのに対し、信用金庫は会員の利益を優先する共同組織金融機関となります。

エリア

信用金庫と銀行は、事業を展開しているエリアの規模に違いがあります。
銀行は株式会社であるため、全国展開している企業が多数です。
前項でも述べたように、信用金庫は相互扶助で利益を地域に還元する目的があるため、サービス提供エリアは特定の地域に限られます。
銀行のように全国に支店を増やすということはありません。

金融機関への就職を希望していて、銀行と信用金庫の違いを知りたいという方は、これらを踏まえておくといいでしょう。
 

信用金庫と銀行の共通点

信用金庫と銀行は、業務内容に違いはありません。
共通している業務は、下記の3つになります。

預金

信用金庫と銀行にとって、重要な資金源となるのが預金業務です。
法人・個人のお客様を対象に、口座を開設したり、窓口で引き出しや預け入れを行ったりと、お金の管理をお手伝いしています。
普通預金や定期預金、当座預金など、取り扱っている預金の種類は豊富です。

貸付

貸付業務は、融資業務ともいわれています。
簡単にいえば個人・法人のお客様にお金を貸すことを指し、金融機関の売上に繋がる業務です。
お客様が返済できる状況にあるかを事前に調査し、可能であると判断した上で貸付を行います。

為替

為替業務は、送金や振込、小切手など、現金の移動を伴わない口座間の決済業務を指します。
預金や貸付と同様、銀行・信用金庫の主要業務の1つです。
国内での取引を取り扱う「国内為替」と、海外との取引を取り扱う「外国為替」の2種類があります。
外国為替は、外貨両替や海外への送金、輸出入関連などが対象です。

運営母体やエリアなどに違いはありますが、取り扱っている業務は銀行も信用金庫も変わりません

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信用金庫が必要な理由

前項からもわかるように、銀行と信用金庫が取り扱っている業務内容は共通しています。
しかし、目的はそれぞれ異なっているため、信用金庫は銀行と同様社会に欠かせない存在です。
信用金庫ならではの役割を知っておきましょう。

地域活性化

信用金庫は、地域から預かったお金を地域のために還元するという目的があります。
そのため、地元のイベントへの協賛・参加、企画、ボランティア活動など、地域活性化のための取り組みに積極的です。
お金のやり取りや管理をするだけでなく、その事業を通して地域に貢献する役割を果たしています。

地元の中小企業や商店街を支える

基本的に銀行が融資をする企業は、事業が安定している大手企業が中心となります。
一方、信用金庫は地元の中小企業や商店街などがメインです。
地域で活躍する中小企業や商店街を後押しし、経営が厳しくなった際は立て直しをサポートしたり、起業を考えている方を支援したりすることもあります。
このように、地元の中小企業や商店街を支え、地域社会の発展・維持を促すのが役割です。

会員の相互扶助

株主がメインの銀行に対し、信用金庫は信用協同組合の会員による出資で成り立っている相互扶助の金融機関です。
信用協同組合の会員になるには、組合の活動範囲内の地域に住所を持つ小規模企業の事業者という条件を満たしている必要があります。
また、信用金庫は会員の利益を最優先に考えて事業に取り組まなければいけません。

このように、信用金庫には地域への貢献をメインとした役割があります。
そのため、自分が住んでいる地域への愛着が強い人には特に向いているでしょう。
 

信用金庫と銀行、就職するならどっち?

信用金庫と銀行、どちらに就職すべきか迷っていませんか?
転勤の有無や給与水準の平均など、それぞれまとめているので、金融機関への就職を考えている方は下記を参考にしてください。

転勤の有無

基本的に銀行は全国展開しているため、転勤はあると考えたほうがいいでしょう。
一方の信用金庫は、地域密着型の特性上、サービス提供エリアは特定の地域に限定されます。
そのため、転勤はほぼないといえるでしょう。
同じ場所で落ち着いて働きたいという方は、信用金庫のほうが向いているかもしれません。

給与

就職先を選ぶに当たり、給与も多くの方が気になるポイントでしょう。

厚生労働省の調査によると、金融機関の平均年収は、銀行業は644.4万円、信用金庫などの協同組織金融業(※農業協同組合や労働金庫なども含まれます)は550.1万円という結果が出ています(※12ヶ月分の現金給与額+給与など特別給与額)。

銀行はサービス提供エリアに制限がなく、取り扱っている金額も大きいため、特定の地域に限定される信用金庫よりも給与は高めの傾向にあるようです。

安定感

就職するなら、安定している会社で働きたいと考える方は多いのではないでしょうか。
平均年齢と勤続年数の平均値を見ると、わかりやすいかもしれません。

こちらも厚生労働省のデータによると、平均年齢は銀行業が39.5歳、信用金庫などの協同組織金融業が40歳となっています。
また、勤続年数は銀行業が14.3年、信用金庫などの協同組織金融業16.1年。

わずかな差ではありますが、信用金庫のほうが平均年齢が高めで、勤続年数も長いのがわかります。
ただし、信用金庫に就職すれば必ずしも安定して長く働けるとは限りません。
信用金庫はエリアが限定されているため、事業展開している地域の状況にもよります。
人口や中小企業が多い活気のある地域であれば安定は望めますが、人口も中小企業も少ない地域では経営が厳しくなる可能性も。
安定感のある職場で働きたいと考えている方は、そのことも踏まえて求人を吟味したほうがいいでしょう。

参照元:e-Stat 政府統計の総合窓口 - 平成29年賃金構造基本統計調査 J金融業、保険業
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001098975&tclass2=000001098977&tclass3=000001098984&second2=1

銀行や信用金庫というカテゴリーで括るよりも、いかに自分に合った企業に就職できるかが大切です。
希望条件を整理し、長く勤めていけそうな企業かじっくり検討しましょう。


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